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響「自分、不憫なのかなあ…」
- 1 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/15(水) 22:22:49.749 ID:o9M8JdeM0.net
- 響「最近、アイドルの仕事を全然もらえないぞ…」
響「収入の殆どはバイトの給料…」
響「もう生活が厳しいさ…」
- 2 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/15(水) 22:23:35.141 ID:o9M8JdeM0.net
- -765プロ-
響「おはよーございますだぞ!」
小鳥「響ちゃん、おはよう。今日は早いのね」
響「うん!自分、プロデューサーにちょっと話があるんだ」
小鳥「あら…彼なら多分、夜まで事務所には戻れないと思うわよ」
響「え…そうなのか…」
小鳥「今日は現場の娘が多いから、朝から飛び回ってると思うわ。
律子ちゃんも一緒よ」
響「ふ〜ん…」
- 3 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/15(水) 22:23:36.776 ID:qMCNLZFG0.net
- 響「そんな時、自分が出会ったのがこの壺です」
- 4 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/15(水) 22:24:02.096 ID:Yce4vXPmd.net
- 獣姦の仕事とかは辞めてくれよ
- 5 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/15(水) 22:24:14.266 ID:9knxacxY0.net
- なんだ壺か
- 6 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/15(水) 22:24:39.453 ID:o9M8JdeM0.net
- やよい「おはよーございます!」
響「あ!やよい!おはよーだぞ!」
やよい「ひびきさん!今日はお仕事の日ですか?」
響「え、いや…別に…そうじゃないけど…」
響「ところで、やよいは予定あるのか?」
やよい「はい!今日はTV番組の収録があります!」
響「そ、そっか〜…忙しそうだな〜…」
やよい「はい〜、近頃はお仕事が増えてきちゃって大変です」
- 7 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/15(水) 22:25:07.694 ID:3PSH+UDLp.net
- 給料貰えないのに働いてるとか池沼すぎませんかね…
- 8 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/15(水) 22:26:54.784 ID:o9M8JdeM0.net
- 響「…そうだやよい、今日は自分が事務所の掃除しておくぞ」
やよい「え!いいんですか!」
響「うん、やよいはもう仕事に出かけてもいいぞ」
やよい「うっうー!ありがとーございまーす!」ガルーン
響「なんくるないさ!いってらっしゃい!」
やよい「いってきまーす!」
響「…」
響「やよいがTV…か…」
- 9 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/15(水) 22:28:56.538 ID:LIcnrIR50.net
- 響を新しい事務員にしよう
- 10 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/15(水) 22:29:35.454 ID:o9M8JdeM0.net
- 高音「みなさん、おはようございます」
響「高音!おはようだぞ!」
高音「響、今日もよしなに…」
響「高音も仕事か?」
高音「はい、本日は雑誌のいんたびゅーとの事で」
響「あ〜、いま高音が出てるドラマの…」
高音「そうです。演技とは、真に、奥が深いもの。
雑誌を通じて、その想いが少しでも視聴者の方に通じればと…」
響「そうか〜。高音の話なら、きっと良い記事になるさ!」
高音「ありがとう、響。それでは行ってまいります」
響「がんばるさー!」
響「…みんな忙しいさー」
- 11 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/15(水) 22:30:26.221 ID:o9M8JdeM0.net
- ×高音
○貴音
- 12 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/15(水) 22:30:31.367 ID:aTshWk3t0.net
- 高音…
- 13 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/15(水) 22:32:08.629 ID:LIcnrIR50.net
- 1オクターブ高い声の貴音想像してフフッてなった
- 14 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/15(水) 22:32:24.716 ID:o9M8JdeM0.net
- 小鳥「さて、じゃあ私も出かけてくるわね」
響「え?」
小鳥「今日は社長の付添でTV局に挨拶へ行かないといけないのよ」
響「そうなのか〜…」
小鳥「響ちゃん、留守番お願いしてもいいかしら?」
響「わかったさ。自分、お留守番してるぞ」
小鳥「ありがとう。夕方には帰ってこれると思うわ」
響「いってらっしゃいだぞ〜…」
響「…」
響「さて…掃除するぞ…」
- 15 :にゃぼろん ◆Nyaboronq83z :2015/04/15(水) 22:34:14.001 ID:k0e2UHpp0.net
- 事務員になろう
- 16 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/15(水) 22:34:28.451 ID:i7w/Gm7M0.net
- 響は不憫かわいい
- 17 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/15(水) 22:35:20.420 ID:o9M8JdeM0.net
- …
「…ちゃん…響ちゃん、起きて…」
響「う〜ん…あっ…」
小鳥「ごめんね、響ちゃん遅くなっちゃって」
響「あ〜…自分、いつの間にか寝ちゃってたぞ…」
響「あれ?みんなは…?」
小鳥「うん、寝てる響ちゃんを起こしたら可哀相だからって
みんなは先に帰ったわ」
響「そっかー…あっ!プロデューサーは!
プロデューサーは帰ってきた!?」
小鳥「それが…春香ちゃんの現場が大分おしちゃってるみたいで…
今日は帰ってこれないって、さっき連絡があったわ」
響「え〜…」
- 18 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/15(水) 22:37:03.691 ID:o9M8JdeM0.net
- 小鳥「今日はもう遅いから、私たちも帰りましょうね」
響「うん、わかったぞ…」
響(しょうがない、またメールをしておくぞ…)
響(プロデューサ…寂しいぞ…仕事ほしいぞ…っと)
響(…あ、自分、何か悪いことしてたら、謝るぞ…よし)
響(もう何通もメールしてるけど、ちゃんと読んでくれてるのかな…)
- 19 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/15(水) 22:39:25.784 ID:o9M8JdeM0.net
- -ボウリング場-
従業員「お疲れ様でした〜」
響「おつかれさまさ〜」
ボウリング店長「はい、おつかれさん」
響「…店長、ちょっと相談があるさ…」
店長「ん?」
響「実はその…自分のバイトのシフトを…その…
増やしてもらいたくて…」
店長「シフトを?…ん〜、今は特に忙しいわけじゃないからなあ…」
響「じ、自分、頑張って働くから…」
店長「いや逆にね、実はそろそろ我那覇くんのシフトは
減らしていかなきゃと思ってたとこなんだよ」
響「え…な、なんで…」
- 20 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/15(水) 22:41:09.747 ID:ycIhLUhgd.net
- ミテマスヨー
- 21 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/15(水) 22:42:31.876 ID:o9M8JdeM0.net
- 店長「君は良く働いてくれるからね。みんな頼りっきりになっちゃうだろ。
でも、君だってそろそろ本業の方が忙しくなってくると思うんだ」
響「…」
店長「でもそれじゃあいけないなって。我那覇くんがアイドル活動に専念できるよう
みんなで協力していこう、って話になったんだ」
響「あ…」
響「そ、そうだぞ。アイドルで忙しくなったら、その…お、お店のみんなに
恩返しが、出来なくなっちゃうさ。だ、だから…今のうちに働いて…」
店長「そうかっ…!そういうことかっ…!」
響「じゃあ…!」
- 22 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/15(水) 22:43:55.110 ID:o9M8JdeM0.net
- 店長「そんなにうちのボウリング場のことをっ…!
大丈夫だっ…!こっちの事は心配しなくても大丈夫だっ…!」ポロポロ
響「え…」
店長「応援してるからっ…!従業員っ…!みんなっ…!
我那覇くんをっ…!だから専念…君はアイドルに専念っ!」
響「あ〜…えっと…いや…」
店長「なんくるないっ…!ちょっとくらい、忙しくなったって…!
だからシフトの事は…僕に任せてっ…!」
響「あ、うん…えと…じゃあ…お先に失礼するぞ…」
響「…」
- 23 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/15(水) 22:45:39.282 ID:o9M8JdeM0.net
- -765プロ-
響(今日も事務所待機か…)
響(結局あれからシフトを減らされて…)
響(いよいよ生活が困窮してきたぞ…)
響(みんなの餌代だけでいっぱいいっぱいだ…)
響(お腹空いたぞ…)グー
やよい「ただいまもどりましたー!」
響「あ、やよい…おかえりだぞ」グー
- 24 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/15(水) 22:46:08.572 ID:lAWmRtyz0.net
- 福本漫画みたいになってきたゾ
- 25 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/15(水) 22:47:42.666 ID:o9M8JdeM0.net
- 響「!!!そうだ、やよい、もうあがりか?」グー
やよい「はい、そうですよー」
響「もしかして今日は…」グー
やよい「えへへ、今日は恒例のもやしまつりです!」
響「!!!」
響「あの…その…美味しかったなー!
前に伊織と遊びに行った時の、もやし祭り!」
やよい「うっうー!うれしいですー!
そうだ、よかったら今日うちに食べにきますか?」
響「良いのか!!」
やよい「もちろんです!みんなでたべるご飯はおいしいです!」
響「ありがとうやよい!」
- 26 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/15(水) 22:48:53.693 ID:wvGLyiUY0.net
- 誰も悪い奴じゃないのにとっても不憫
- 27 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/15(水) 22:49:41.758 ID:o9M8JdeM0.net
- -高槻家-
響「おじゃましますだぞ〜」
かすみ「あ!ひびきおねえちゃんだ!」
長介「お、さてはもやし祭りが目当てだな」
響「!」
響「いや…その…」
長介「遠慮しないで、いっぱい食べて行けよ!」
やよい「もー、ちょーすけ。えらそうなこと言わないの!」
響「は、はは…」
- 28 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/15(水) 22:49:44.227 ID:M38iHs9i0.net
- ハラショー
- 29 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/15(水) 22:50:59.481 ID:9knxacxY0.net
- いおりに焚かれよ
- 30 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/15(水) 22:51:05.314 ID:Fc7ZWruB0.net
- 実際月の餌台十数万くらいかかってそう
ワニとかの餌台が特に高そう
- 31 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/15(水) 22:52:20.815 ID:o9M8JdeM0.net
- やよい「みんなー、準備できたよー」
響「!!」
響「お、おお、お肉が!?もやし祭りに…肉が入っているぞ…!!」
長介「そうさ。最近は肉が入ってるんだぜ。豚コマだっっっ!!!」
かすみ「お姉ちゃん、お仕事がんばってるもんねー」
響「…」
やよい「うー、いらないことは言わなくていいの。
じゃあみんな、いただきまーす!」
響「い、いただきます…」ムシャリ…ムシャリ…
響(おいしい…おいしすぎるぞ…
染みこんできやがる…体に…犯罪的だ…)ポロポロ
かすみ「ひびきお姉ちゃん、泣いてるの?」
響「…っ!」
- 32 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/15(水) 22:54:48.638 ID:o9M8JdeM0.net
- 長介「美味すぎて泣けてきたか。ははは」
やよい「こら、ちょーすけ…ひびきさん、おいしくなかったですか?」
響「ち、ちがうぞ、やよい。みんなで食べると、本当に美味しいさー!」
やよい「うっうー!よかったです!
おかわりもありますから、じゃんじゃん食べちゃってください!」
響(美味しい…美味しいが…なんだこの気持ち…)
…
響「ふ〜、いっぱい食べた。ごちそうさまだぞ」
やよい「じゃあ片づけてきますねー。
ひびきさん、今日は泊まっていかれますかー?」
響「あ〜、ううん。今日は帰るぞ。自分、いぬ美たちにご飯をあげないと」
やよい「そうですか〜…そうだ、ちょっとまっててくださいね」
響「?」
- 33 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/15(水) 22:55:52.432 ID:Fc7ZWruB0.net
- 自称完璧なのに不憫な娘…
- 34 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/15(水) 22:56:21.436 ID:o9M8JdeM0.net
- やよい「はい。これ、うちで採れた野菜です。
良かったらおみやげにもってかえってください」
響「良いのか!?」
やよい「もちろんです!」
響「ありがとう…ありがとうだぞ…やよい…」
響「それじゃあ、そろそろ帰るぞ。
やよい、ごちそうさまだったぞ」
やよい「うっうー!またいつでもきてくださいー!
来週でもいいですよー!」
響「え!じゃあ!来週も……」
響「…」
響「…いや、ダメ…そう、来週はダメだったぞ…」
やよい「うー、ざんねんですー」
- 35 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/15(水) 22:58:35.824 ID:o9M8JdeM0.net
- 響「ああ…でも、また来るさー!」
やよい「はーい!じゃあ、またー!」
響「うん!バイバイさー!」
響(別に来週は…というか来週も…再来週も…自分はヒマだぞ…)
響(でも…ダメ…それをしたら…ダメになる気がするぞ…
自分の…何かが…ダメに…)
響(お土産の野菜…本当にうれしいぞ…
けど…なんなんだ…この気持ち…さっきも感じた…)
響(そうだ…これは…嫉妬…悔恨…)
響(順調に仕事が増えるやよいに対する…妬み…嫉み…悔しさ…)
響(自分は…自分はなんて浅ましい人間なんだ…)ポロポロ
- 36 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/15(水) 23:00:14.497 ID:o9M8JdeM0.net
- -響 自宅-
響「…ただいまだぞ」
動物達「…」
響「遅くなってごめんな。今日はやよいからお土産をもらってきたぞ」
動物達「…」
響「よかったな、ひさしぶりの食事だぞ!すぐ夕飯の支度を…
ん?みんな黙って、どうしたんだ?」
イヌ美「…」
響「うんうん…」
響「え…ヘビ香が…ハム蔵を…」
響「そ、そんな…」
- 37 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/15(水) 23:00:47.186 ID:pKsGNJ7S0.net
- ええ……
- 38 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/15(水) 23:03:17.157 ID:o9M8JdeM0.net
- -動物園-
響「…みんなをよろしく頼むぞ」
動物園園長「ああ、大丈夫。しっかりと預からせてもらうよ」
響「急なお願いで…本当にもうしわけないぞ…」
園長「とんでもない。響ちゃんちの動物たちはみんな大人しいし
なにより展示動物が増えて、こっちが助かるくらいだよ」
響「そう言ってもらえると…」
園長「それより響ちゃん、せっかく来たんだから
ウチの動物たちに挨拶していってよ。みんな、君が来ると喜ぶんだ」
響「あ、ああ。じゃあ、ペンギン達の所に挨拶してくるさー!」
園長「…」
ピッピッピ… プルルプルル…
園長「…はい、ただいま来られて…ええ、そのように致しました…」
- 39 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/15(水) 23:05:13.613 ID:uZ5cGhXs0.net
- ハッピーエンドで頼む
- 40 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/15(水) 23:05:24.017 ID:o9M8JdeM0.net
- 伊織「…そう。前に話した通り、飼育に掛かる費用はこっちが負担するわ…
うん…じゃあ、よろしくね…」
伊織「…」
伊織「そろそろこうなるんじゃないかと思って、手を打っておいて良かったわ」
伊織「…響…」
…
響「ただいまだぞ」
イヌ美「バウバウ」
響「うん。みんな無事に引き取ってもらえたぞ」
イヌ美「バウバウ」
響「そうだな。しばらくはイヌ美と自分の二人だけってこと。
大丈夫、お仕事が増えたら、またみんなで暮らせるさー」
イヌ美「バウ…」
響「そうだな…広くなったさー…この部屋…」
- 41 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/15(水) 23:06:25.549 ID:h7BTPhJPd.net
- 優しいなみんな
- 42 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/15(水) 23:07:10.430 ID:o9M8JdeM0.net
- -ダンスレッスン場・シャワー室-
響「ふう、さっぱりしたぞ…」
伊織「あら響じゃない。今日は一緒のレッスンだったかしら」
響「あ…伊織…その、実は家のシャワーが壊れてさ!まいったさ!
だからちょっと、借りに来ただけ…」
伊織「…響、私には隠さなくても良いわ」
響「え…」
伊織「聞いたわよ。最近、全然仕事を取ってもらえてないそうね」
響「う…」
伊織「ガスか水道…止められちゃったのね」
響「…」
- 43 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/15(水) 23:09:41.408 ID:o9M8JdeM0.net
- 伊織「…ねえ、響、よかったらウチのお屋敷に…」
響「伊織には…伊織には関係ないぞ!」
伊織「!」
響「自分、生活に困ってないんていないぞ!
ガスだって、ちょっと払い忘れただけさ!」
伊織「な、なによ!あんたの為を思って言ってるのよ!」
響「余計なお世話だぞ!」
伊織「それにこっちに住めば、動物達だって、戻って一緒に暮らせるじゃない!」
響「戻って…?伊織、なんでみんながウチに居ないって知ってるんだ…?」
伊織「あっ…」
- 44 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/15(水) 23:11:49.690 ID:o9M8JdeM0.net
- 響「…そういうことか…道理で…」
伊織「そ、それは…」
響「…いや、それについては感謝するぞ、伊織。
これ以上、家族に苦しい思いは…させたくないからな」ペコリ
伊織「…良いのよ、良いのよ。それくらい!
だから頭を上げなさいよ!」
響「…例えそれが…同情…憐み…施し…
動物たちの為なら…甘んじて受けるさ…頭を垂れて…」ペコー
伊織「え…」
響「だけど…だけどそれ以上はっ…!」ダッ
伊織「あ、待ちなさい!響…!」
伊織「響…」
- 45 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/15(水) 23:12:57.382 ID:Fc7ZWruB0.net
- 書き溜めありがてぇ
- 46 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/15(水) 23:13:40.146 ID:o9M8JdeM0.net
- -公園-
響(なんで自分はあんな事を…)トボトボ
響(伊織がそんな人間なわけ、ないじゃないか…)
響(きっと、自分の事を心配してくれて…)
響(なのに…)
雪歩「あ、響ちゃん。ここに居たんだ」
響「雪歩?自分に何か用事か?」
雪歩「うん、ちょっとお願い事があって」
響「お願い事?自分で良ければ、何でも聞くさ」
- 47 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/15(水) 23:14:09.240 ID:X5lJN5VT0.net
- この響は鼻と顎尖ってるわ
- 48 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/15(水) 23:17:02.928 ID:o9M8JdeM0.net
- 響「お願い事?自分で良ければ、何でも聞くさー」
雪歩「ありがとう響ちゃん。
実はね、今、アニメの主題歌を歌ってるんだけど…」
響「ああ、知ってるぞ。CDがいっぱい売れてるって評判になってるさ」
雪歩「そんなことないよ〜。私なんてダメダメで…」
響「ダメダメ…じゃないぞ…」
雪歩「あ、それでね。そのアニメの宣伝のお仕事でね
地方の色んなところに営業に行く事になったの」
響「へ〜」
雪歩「それで…良ければ響ちゃんも一緒に来てくれないかなって、思って」
響「自分が一緒に?でも、自分、そのアニメと何の関係もないぞ?
自分が出てきたら、お客さん、きっと不思議がるさー」
- 49 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/15(水) 23:18:24.901 ID:o9M8JdeM0.net
- 雪歩「あ、響ちゃんは舞台に上がらなくても良いの」
響「へ?」
雪歩「ほら、アニメの宣伝だから…きっと男の人とかいっぱい居ると思うし…
今回はプロデューサーもいなくて、私一人じゃちょっと心細いの」
響「そうか…」
雪歩「うん、響ちゃんが一緒なら…」
響「確かに、自分にはピッタリの仕事だぞ…
ヒマで…ヒマで仕方のない自分には…ピッタリの…」
雪歩「え?」
響「雪歩、仕事の話はうれしかったぞ。
けど、自分は荷物持ちじゃないぞ!」
雪歩「違うの、響ちゃん…」
響「うわーん!」ダッ
雪歩「響ちゃん…」
- 50 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/15(水) 23:19:36.716 ID:o9M8JdeM0.net
- 響(雪歩にまで怒鳴っちゃったぞ…)
響(きっと雪歩は…本当に心細かっただけさ…)
響(…)
響(これじゃあ…今日は事務所に帰れないさ…)
響(もう…夕飯を買って家に帰ろう…)
- 51 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/15(水) 23:20:17.790 ID:QVRFGJ+30.net
- 空回りしまくりだな
- 52 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/15(水) 23:21:00.064 ID:o9M8JdeM0.net
- -食品スーパー-
響(…)
いつの頃からだろう…
高い食材やデザートは
それほど気にならなくなった。
それよりタチが悪いというか
目に痛いのは…これ…
『星井美希プロデュース!おにぎり用海苔!磯臭さアップ!』
『デコぽんジュース新発売!マスコットガールは水瀬伊織!』
『本格生麺・四条貴音のスーパービッグラーメン大盛り15倍』
アイドルタイアップ商品…
自分のアイドル人生が、もし…平均的…
ごくまともに推移していれば…
今頃は…
響(…伊織のジュース、ちょっと高いぞ)
黒井社長「おのぉーれぇ…どの商品も765プロばかりではないか…」
- 53 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/15(水) 23:21:33.168 ID:pKsGNJ7S0.net
- 闇オチかな
- 54 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/15(水) 23:21:50.361 ID:XwTPBwv/a.net
- おっとこれは
- 55 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/15(水) 23:24:02.065 ID:o9M8JdeM0.net
- 黒井「高木め…」
黒井「おんやぁ?あそこにいるホウキ頭は…たしか…」
黒井「おい765プロの三流アイドル!」
響「!?」
黒井「ちょっとくらいタイアップ商品が出たからと言って
調子に乗るんじゃあない!三流め!」
響「ぐ…ぐぐっ…」
黒井「…ウィ?」
響「自分だって…調子に乗れるもんなら…
乗ってみたいさ!いくらでも!乗ってやるさ!」
黒井「な、なにぃ!?」
響「自分の商品はここには無い!いや、どこにも無いさ!
みんなと違って!ひとつも!ひとつも無いさ!」
黒井「おいおい…ちょっと落ち着け…」
響「うがー!」
- 56 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/15(水) 23:25:32.337 ID:o9M8JdeM0.net
- 黒井「わかった、わかったから…」
響「うう…うぐぐ…」ポロポロ
黒井「今度は泣くのか…なんなんだいったい…」
黒井「あー、なんか知らんが…悪かったよ…」
響「…」ポロポロ
黒井「この私が謝罪をしているのだ…泣きやみたまえ…」
響「…」ポロポロ
黒井「ああ、もう…そうだ、何か話したいことがあるのだろう。
聞いてやろうじゃないか。な、それで勘弁してくれ…」
響「…」
- 57 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/15(水) 23:27:38.644 ID:o9M8JdeM0.net
- -喫茶店-
…
黒井「ほっほぉ〜う。あの三流プロデューサーが
三流プロダクションらしく、三流の仕事を全くよこさんと」
響「プロデューサーは三流じゃあないぞ…
でも、なんでもいいから仕事が欲しいぞ…」
黒井「ふぅ〜ん。そうか、そうであったか…」
黒井(こいつ、使えるぞ…)
黒井「あ〜、響ちゃん、と言ったかな」
響「きもちわるっ。ちゃん付けとは馴れ馴れしいぞ。961プロのくせに」
黒井「いいか、お前に仕事くれてやろう。それもアイドルの仕事だ」
響「え?」
- 58 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/15(水) 23:30:36.666 ID:o9M8JdeM0.net
- 黒井「我が961プロに招待してやろうというのだ。
三流プロダクションと違って、我が社は給料も一流だぞー!」
響「でも…765のみんなを裏切る訳には…」
黒井「なぁにを言うか!あの無能高木の下では
一生かかってもトップアイドルになぞなれん!それでいいのか〜?」
響(…なりたい…有名になって…対等な立場に…
765のみんなと…同じ目線…同じステージに…!)
響「…わかったぞ。自分、765をやめ…」
黒井「ウィ!そおーこなくちゃなぁー!」
響「…」
- 59 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/15(水) 23:31:04.258 ID:Fc7ZWruB0.net
- どうなる
- 60 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/15(水) 23:32:33.020 ID:o9M8JdeM0.net
- 黒井「早速だが、明日から…いや今すぐ我が961プロに来い!
一流の職場というものを見せて御覧に入れよう!」
響「え…でも、一応、社長とかに挨拶して…」
黒井「ええい!高木はもうお前の社長ではない!」
響「!」
黒井「社長はこの!私だ!私の指示にだけ従えばいいのだ!」
響「…」
響(せめてプロデューサーにはメールを…)
響(いや…ダメだ!)
響(どうせ自分のメールなんて…読んでくれないんだぞ…!)
- 61 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/15(水) 23:35:45.182 ID:o9M8JdeM0.net
- -961プロ-
黒井「くっくっく…ようこそ…我が961プロへ…」
響「…」
冬馬「なあ、おっさん。急に呼び出したかと思えば…」
北斗「チャオ☆天使ちゃん。でもどうして君がここにいるのかな」
翔太「クロちゃん、どういうことか説明してよ」
黒井「説明か…よろしい」
黒井「ついさっき、この私の凄腕スカウティングによってえ!
765からこの、響ちゃんをぶっこ抜いたのだ!
本日をもって、彼女は961プロの所属となるのであーる!」
冬馬「は?」
響「…」
- 62 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/15(水) 23:36:59.575 ID:o9M8JdeM0.net
- 黒井「諸君らは今まで通り、我が手駒となって存分に働けばよろしい」
冬馬「意味わかんねえ!きちんと説明しやがれ!」
翔太「まあまあ、冬馬くん、熱くならないで…」
黒井「さしあたってまず、明朝すぐに記者会見を行うとしよう」
響「明日!?」
冬馬「朝!?」
黒井「くっふっふ、高木の焦る顔が目に浮かぶ…」
冬馬「ちっ…汚ねえマネだけはすんなよ」
響(汚い…か…)
- 63 :にゃぼろん ◆Nyaboronq83z :2015/04/15(水) 23:37:47.598 ID:k0e2UHpp0.net
- 戻ってきたら凄いことになってた
- 64 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/15(水) 23:38:19.090 ID:o9M8JdeM0.net
- -翌朝・765プロ-
ザワ…ザワ…
P「おはよーございまー…」
高木社長「おお、丁度いいところに。君も一緒にTVを観たまえへ」
響『え〜、私、我那覇響は〜、今日から〜、ジュピターの妹ユニットとして〜
ファンの〜、え〜みなさまには〜、なんくるないと言う気持ちが〜その〜…』
パシャッパシャッ
冬馬「961プロは〜、え〜、新しい仲間を迎え〜…あ〜…ええと〜
ジュピターは〜新しいステージへ〜ファンのみんなと〜、その〜…』
パシャッパシャッ
レポーター『765プロ所属のアイドル、驚きの電撃移籍ということで
会場は動揺を隠しきれません…!」
コメンテータ『幸いといいますか、知名度の低いアイドルですので…
765プロのダメージはそこまで深刻かというと…しかし…』
…
- 65 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/15(水) 23:38:30.140 ID:ycIhLUhgd.net
- どうなる
- 66 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/15(水) 23:39:39.163 ID:o9M8JdeM0.net
- 高木「うぅ〜ん…」
小鳥「響ちゃん…」
律子「響…」
あずさ「あら〜…」
美希「たた、たいへんなの…」
真「ボク、会場に行って連れ戻してくる!」
高音「おやめなさい、真。事はもう、単純ではないのです」
千早「四条さんの言うとおりよ。ここまでされたらもう…」
P「…」
高木「君、ちょっと社長室へ」
- 67 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/15(水) 23:40:35.236 ID:o9M8JdeM0.net
- 高木「これはどういうことかね…」
P「責任の一切は、プロデューサである私にあります」
高木「ふむ。それで、いったいどうするつもりだ」
P「…私に考えがあります」
高木「ほう…まるで、こうなることを知っていたような…」
P「…」
高木「よろしい…君に任せよう」
P「はっ…」
- 68 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/15(水) 23:42:25.442 ID:o9M8JdeM0.net
- P「みんな、聞いてくれ。この件については全て、俺の判断で対処する」
律子「しかし…」
P「みんなはこれまで通り、仕事をこなしてくれればいい。
大丈夫だ。響は俺に任せろ」
あずさ「プロデューサーが…そこまで言うのでしたら…」
真美「兄ちゃん、ひびきんは戻ってくるよね…?」
P「ああ、心配するな」
亜美「たのむよ〜兄ちゃ〜ん…」
律子「…」
…
- 69 :にゃぼろん ◆Nyaboronq83z :2015/04/15(水) 23:44:07.676 ID:k0e2UHpp0.net
- 「はっ…」ってかっこいいな
特殊部隊みたいで
- 70 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/15(水) 23:44:59.587 ID:o9M8JdeM0.net
- …
…
『ジュピター&響・全国ツアー始動…』
『新番組!司会はあのジュピター…』
『「なんくるないさー」が流行語大賞候補に!我那覇響の人気に…』
黒井「ふっふっふ…はぁーっはっはっは!
思い知ったかあー!高木!三流プロダクションがー!」
翔太「クロちゃん、ご機嫌だ〜」
北斗「響ちゃんがウチに来てから、俺たちも忙しくなったね」
冬馬「ああ、これは俺たちの勝利だ。なあ、響」
響「みんな…自分、頑張った甲斐があったぞ!」
冬馬「思えば、あの記者会見の日…」
- 71 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/15(水) 23:45:19.817 ID:dWMELXjc0.net
- Pはこうなるように仕向けた…?
- 72 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/15(水) 23:45:49.301 ID:o9M8JdeM0.net
- 〜記者会見当日〜
冬馬「認めねえ!なんで765の奴が俺達の仲間に…!」
響「…」
翔太「やめなよ冬馬くん…」
北斗「ねえ、天使ちゃん。事情を話してもらえるかな?
なんとなく961に来た、って訳じゃないだろう」
響「…」
冬馬「ちっ…」
響「わかった…自分、全部を話すぞ。
記者会見が終わったら、みんなでウチに来てくれ」
冬馬「ああ、そうしよう。もし下らない理由なら
おっさんもお前も、許さねえからな」
翔太「冬馬くん!」
響「…」
- 73 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/15(水) 23:46:36.851 ID:o9M8JdeM0.net
- 〜響 自宅〜
冬馬「うお、でけえ犬」
イヌ美「バウ!」
響「イヌ美、自分たちはこれから大事な話があるぞ。
ちょっと向こうに行っててくれ」
イヌ美「…」
北斗「おじゃま♪」
翔太「へ〜、広い部屋に住んでるんだね」
冬馬「おい、遊びに来たわけじゃないんだぞ」
響「ちょっと待って。今サンピン茶を淹れるさ」
冬馬「ふん、話を聞いたらすぐ帰るからな」
- 74 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/15(水) 23:48:09.519 ID:o9M8JdeM0.net
- …
響「…と、言うわけさ」
冬馬「くそ…そんな事が…」
翔太「僕らも、今は殆ど仕事がないからね…わかるよ…」
北斗「…」
響「自分、嘘はついてないぞ。全部正直に話したさ。
だから…」
冬馬「…ゆるせねえ!765プロ!」
翔太「お、落ち着いて…」
冬馬「所属のアイドルをなんだと思ってやがる!
今すぐ俺が文句言いに行ってやる!」
翔太「冬馬くん、彼女はもう765プロじゃないから…」
冬馬「ああ、そうか…」
北斗「…」
- 75 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/15(水) 23:48:17.721 ID:dWMELXjc0.net
- 響ちゃん…
- 76 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/15(水) 23:49:32.588 ID:o9M8JdeM0.net
- 北斗「なあ、二人とも。これは俺たちにとってもチャンスじゃないか」
冬馬「ん…?」
翔太「そうだよ!僕らだって、これをきかっけに仕事が増えれば…!」
冬馬「…ああ!そうだ!これはチャンスだ!
よし、765プロを倒し、俺たちがトップアイドルになるぞ!」
翔太「おお!」
響「チャンスか…うん。3人とも、よかったね…」
冬馬「おい、何言ってやがる。俺達と言っただろう!
俺達4人でトップアイドルになるんだ!響!」
響「!」
翔太「よろしくね、響ちゃん」
北斗「響ちゃんみたいな可愛い天使ちゃんは大歓迎さ☆」
響「…ああ!ああ!よろしくだぞ!みんな!」
…
- 77 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/15(水) 23:51:27.533 ID:o9M8JdeM0.net
- 冬馬「あの日の決意、無駄にはならなかったな」
響「みんなのおかげだぞ」
黒井「なぁにをゴチャゴチャと話をしている」
黒井「全く…いいかね、諸君らにはまだまだ手駒としてだな…」
冬馬「おっさんには関係ねーよ」
翔太「あれー?冬馬くん、クロちゃんにも感謝してるって言ってなかったけ」
冬馬「よ、余計なこと言うなよ」
- 78 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/15(水) 23:52:33.402 ID:o9M8JdeM0.net
- 北斗「響ちゃん、うちに来て良かったね」
冬馬「ああ。765なんて辞めて正解だったと思うぜ」
響「いや、自分は今でも765プロにも、元プロデューサにも感謝してるぞ」
冬馬「なんだと?」
響「もちろん、ジュピターの3人にも黒井社長にも。みんなに感謝さ!」
冬馬「…そうか。そうだな」
響(765のみんな…自分、ついにここまで来たぞ…)
- 79 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/15(水) 23:55:20.429 ID:o9M8JdeM0.net
- -765プロ-
P「…」
高木「君…あれからというもの、我が765プロの成績は
徐々に、だが確実に、961プロの脅威を受けているぞ」
P「ええ…」
高木「どうするのかね」
P「…手を打ちましょう」
高木「むむむ…」
P「どうかご心配なく…」
高木「わかった…君を信用しようじゃないか…」
P「…」
- 80 :以下、VIPがお送りします:2015/04/16(木) 00:03:51.13 ID:TwokJYqME
- 支援
- 81 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/15(水) 23:56:41.095 ID:o9M8JdeM0.net
- -961プロ-
黒井「さあ〜てえ〜!次の仕事の話だが!
諸君、心して…」
961社員「しゃ、社長!大変です!」
黒井「ええい、なんだと言うのだ。
この私自らがミーティングを行っているのだぞ!」
社員「そんな場合じゃありません!この週刊誌!この記事を!」
冬馬「週刊誌?」
響「?」
黒井「全く…これを読めばいいのだろう…ふむ…
むむむ…こ、これは…」
『ジュピター、深夜の密会!場所は響の自宅!?
人気アイドルグループ、隠された夜の素顔!』
黒井「なあああんなのだあああ!これはあああ!」
- 82 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/15(水) 23:57:35.816 ID:Vc03Sn+y0.net
- さるってあるのか?
- 83 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/15(水) 23:57:42.882 ID:o9M8JdeM0.net
- 翔太「と、盗撮!?これ、響ちゃんの部屋だよ!」
北斗「これは…あの日の…」
冬馬「なんだってんだ!俺たちはやましいことは何もしてねえぞ!」
響「あ…ああ…」
冬馬「仕掛けられてたってことか…カメラを…」
響「カメラ…そ、そういえば、以前元プロデューサーに
ペット監視用のカメラをセットしてもらって…」
黒井「なあにい!?」
北斗「その人なら、カメラを使って盗撮できるという訳だね…」
響「じ、自分は知らなかったぞ!ほんとだぞ!」
黒井「ぐおおおお…」
- 84 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/15(水) 23:58:16.282 ID:PE476k8rK.net
- うわぁなんか考えがあるのかと思ったらクズPかぁ…
- 85 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/15(水) 23:58:50.943 ID:utikutzNK.net
- 響ちゃん…
- 86 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/15(水) 23:59:29.658 ID:o9M8JdeM0.net
- 響「みんな…自分のせいで…」
翔太「クロちゃん、どうにかならないの!?」
黒井「もう遅いわ!この私に…全く事前情報が流れてこないとは…
先に知っておればこの程度、いくらでも揉み消せたものを…」
翔太「そんな…」
黒井「高木めぇ…相当以前から準備をしておったな…」
響「信じてくれ…自分は…」
黒井「…ふん。おバカな響ちゃんに、この様な周到な罠…
これまで隠し続けられるはずがなかろう…」
冬馬「ちっ…当たり前だ。響がこんな小細工をするわきゃねえ…」
響「うう…ごめんなさい…ごめんなさい…ごめんなさい…」ポロポロ
黒井「しかしこうなっては…」
冬馬「まさか、おっさん…」
- 87 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/16(木) 00:01:38.628 ID:8tIH7MNn0.net
- 黒井「響ちゃんを…ジュピター関係から一切外す…
ソロ活動も停止…しばらくは謹慎だ」
翔太「うぅ…」
北斗「なんてこった…」
冬馬「このまま引き下がれってのかよ!」
黒井「黙れ黙れ!ここで火消しをせねば…
このままではジュピター諸共、解散!消滅!」
冬馬「ぐっ…」
黒井「私とてこのような結末は…認めん…だが…」
響「…みんな、自分、謹慎するぞ」
翔太「響ちゃん…」
響「きっと、誤解が解ける日が来るさ!なんくるないさー!」
- 88 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/16(木) 00:03:28.912 ID:8tIH7MNn0.net
- 黒井「…響ちゃんはひとまず会社の休憩室で待機だ。
自宅周辺には記者連中がウヨウヨ張っているだろうからな。
ジュピターの3人はここに残れ」
響「わかったさ…」
…
冬馬「おっさん、響は…いつ復帰できるんだよ」
黒井「ふん、そんなもの、いつになっても不可能だ」
冬馬「なんだと!」
北斗「…」
黒井「響はそもそも普通のアイドルではない」
冬馬「くっ…」
黒井「諸君らの妹分としてデビューさせたのだ。
その肩書きがなくなっては、もはやソロ活動とて適わぬ」
翔太「そんな…」
- 89 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/16(木) 00:05:14.381 ID:8tIH7MNn0.net
- 黒井「もう少し…せめて次の主演ドラマ仕事の後であれば…
彼女の知名度も上がり、ソロデビューも果たせたものを…」
翔太「発表前のドラマだからね…まず間違いなくキャスト変更になる…」
北斗「狙われていたんだ。このタイミングを…」
冬馬「くそ…」
響(自分、もう、961にはいられないぞ…)
響(なんでこんなことに…)
プルルル
響(誰だろう…え?プロデューサ?)
- 90 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/16(木) 00:06:17.964 ID:8Ej6rcr/0.net
- どうなる
- 91 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/16(木) 00:06:39.704 ID:8tIH7MNn0.net
- 響「…響だぞ」
P『もしもし、響か。俺だ』
響「いったい、何なんだ…どうしてこんなことになるんだ!」
P『落ち着け、響。これには理由がある」
響「理由…?」
P『これまでに響にしてきたことも、全てだ。理由があるんだ。
会って話をしよう。今から事務所に来れないか?』
響「えっと…」
P『今は丁度事務所に誰もいない。二人っきりで話そう。
じゃあ待ってるぞ』
響「あ、ちょっと…」
響「…」
- 92 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/16(木) 00:07:30.223 ID:8tIH7MNn0.net
- -765プロ-
コンコン
響「…プロデューサー?響だぞ」
P「ああ!入ってくれ」
響「隠れながら移動するのは大変だったぞ…」
P「すまん、どうしても話がしたくて」
響「こっちも話があるぞ。これまでの事、それから盗撮のこと!」
P「まあ聞いてくれ響。これは全部計画通りなんだ」
響「計画?」
- 93 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/16(木) 00:09:32.389 ID:8tIH7MNn0.net
- P「そうだ。961プロは我が765プロにとって脅威…」
響「…」
P「俺たち765プロがトップアイドルになるためには、徹底的に潰しておく必要があった」
響「そんな理由で…こんなことを…」
響「でも、でもなんで…なんで自分が961プロに入るって分かったんだ!
わかりっこないぞ!だって、あれは偶然が…」
P「それはな…」
- 94 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/16(木) 00:12:03.240 ID:8tIH7MNn0.net
- 『お世話になっております。そちらのボウリング場で働いている
弊社の我那覇響の件で…』
『なるほど、そういうことでしたら協力いたします。シフトを変えて…』
『やよい、もやしばかりじゃ栄養が足りないぞ。
お給料上げるから、お肉も食べなさい」
『はーい、わかりましたー』
『伊織、響が動物のことで困ってるみたいだ。
いざという時は力になってやってくれないか』
『しょうがないわね。わかったわ』
『雪歩、今度の番宣ツアーだが、俺は他の仕事で行けないんだ。
代わりに響に付いていってもらいなさい』
『はい〜、わかりましたぁ』
『961さん?オタクのアイドルぱっとしないねえ〜。
最近は765プロのアイドルばかり見かけますよぉ〜』ボイスチェンジャー
『なんだ貴様あ!余計なお世話だ愚か者ぉ!』
- 95 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/16(木) 00:12:59.762 ID:MzGCmiucd.net
- なんという策士
- 96 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/16(木) 00:13:13.495 ID:8tIH7MNn0.net
- 響「そ、そんな…」
P「他にも、春香や千早、亜美真美にも協力してもらった。
もっとも、彼女たちに響を騙したという自覚はないだろう。」
響「…」
P「わかってくれ響。この計画は響に気が付かれちゃ失敗だったんだ。
響は隠し事が出来ないだろ」
響「うう…」
P「だけどもう大丈夫だ。961プロはもう立ち直れないだろう。
俺たちの勝利だ」
響「けど…自分、これからどうすれば…」
P「もちろん、765に戻って来い。また一緒に…
みんなで一緒に仕事をしよう!みんな響を待ってるぞ!」
響「うう…プロデューサー!」タタッ
P「響っ!」ギュッ
- 97 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/16(木) 00:14:15.800 ID:8tIH7MNn0.net
- グサッ
P「うっ…?」
P「ぐ…痛…これはっ…!」
響「ハァハァ…」
P「血がっ…血が止まらな…い…だれ…か…」
律子「あの〜、プロデューサー。ちょっとお話が。
今回の件、ちょっと話が出来過ぎて…ひ、響!」
響「律子っ…!」
律子「どうしたのあんた!なんでここに…
それに包丁なんて持って…え、そこで倒れてるのは、まさか!」
高音「いかがしましたか律子嬢…こ、これは!」
伊織「ちょっと、なんなのいったい…キャー!」
響「近寄るんじゃないぞー!自分は…自分はっ…!」
- 98 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/16(木) 00:14:37.962 ID:0eYASZyP0.net
- 高音さん
- 99 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/16(木) 00:15:34.712 ID:8tIH7MNn0.net
- 律子「誰か!!救急……」
響「!!!……」
律子「!!…」
貴音「!…」
P(目がかすむ…耳も聞こえない…くそ…
まさか刺されるとはな…)
P(だが、これで計画の全ては完了したっ…!)
- 100 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/16(木) 00:17:26.926 ID:8tIH7MNn0.net
- P(961所属のアイドルの不祥事…765プロでの殺傷事件…)
P(これで…どちらも終わりだ…くっくっく…)
P(必然的に…次のアイドル業界の覇者は…876プロっ…!)
P(あとは頼みましたよ…石川社長…)
P(しかし…俺が計画したこととはいえ…)
P(響は…不憫、だなあ…)
不敵な笑みを浮かべながら、彼は息を引き取った。
自分に覆い被さる様に倒れる、もう一人の重みを感じながら…
おわり
- 101 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/16(木) 00:18:17.213 ID:0eYASZyP0.net
- 乙
- 102 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/16(木) 00:19:16.672 ID:NhQmvygp0.net
- 救いは無いんですか?
- 103 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/16(木) 00:20:06.510 ID:+BGiAq+A0.net
- まじかよ346最低だな
- 104 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/16(木) 00:20:26.547 ID:8Ej6rcr/0.net
- まじかよ1054圧勝じゃん
- 105 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/16(木) 00:20:45.211 ID:sc4P5JxXd.net
- え…
- 106 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/16(木) 00:21:32.476 ID:PPmLyvzDa.net
- なぜ876に
- 107 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/16(木) 00:22:02.395 ID:vkk3+D/i0.net
- , ' ]is。,: : : : : : : : : 。si「 ! j{ V V
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.i ハ ' :,/^~芹芋示" V! , "芹:示 i| j{ _ }i
i/ ! ' V. ト:.:iし刈 } / ト:.し:i .j{ / ,
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i}、/| \. V  ̄  ̄ /./! /
i \i ]is。,_ 、 ゛ /.イ i,。si{
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i .}!_ |, , ' .i、
i }i .| ! , ´ ` .f .i V
, V }i .| i , イ : |i i、 \
}i, V .}i _ | !. =- < j{ : |i i >s。\
. }i, V_jI≦, ' j{ .j{ |i i .V]is。
. }i, ,,。si{::::::{ V ', j{ V]is。,, j{ j{ ', i V \
。si{:::::::::::::::: { V ', V \:≧s[ '., i .V `
- 108 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/16(木) 00:23:17.192 ID:mB2NqXUcd.net
- 面白かったが
まさかの876派とは…無理だろ…
- 109 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/16(木) 00:25:52.225 ID:mB2NqXUcd.net
- 876の生け贄という無駄死に…
つまり響は死んでもなお不憫…
- 110 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/16(木) 00:29:41.383 ID:NKI+5pXJ0.net
- このPは死んで然るべき
- 111 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/16(木) 00:37:53.383 ID:Dtfk6g1ZM.net
- アイマス知らないけど面白かった
やよいちゃんかわいい
- 112 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/16(木) 00:39:32.534 ID:8Ej6rcr/0.net
- アイマス知らんでも見る人いるもんだな
- 113 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/16(木) 00:41:57.983 ID:mB2NqXUcd.net
- 高音さんが気になる
- 114 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/16(木) 00:43:40.917 ID:Dtfk6g1ZM.net
- >>112
知らないって言ってもキャラの名前くらいは分かる
まぁ普段はアイマススレとか開かないけどな
伸びてるから軽く覗くつもりがいつの間にやら熱中して読んでた
- 115 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/16(木) 00:50:27.872 ID:8Ej6rcr/0.net
- やっぱ面白いSSっていうのは引き込むものがあるのかもね
- 116 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/04/16(木) 01:05:46.675 ID:sc4P5JxXd.net
- こういうドラマなんだよね…?
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