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小説家になりたい大学生

178 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/05/27(水) 00:59:10.126 ID:tHOhaLQT0.net
>>89
また書いてみたので評価してくれますか(´・ω・`)

何が起こった。
私は新幹線だった物の中から前後の記憶を辿って行く。
私は親の転勤などで、子どもの頃、所謂、転勤族であった。
行く先々の学校ではまともに友達ができず、このまま大人になって行くのだろうと常々思っていた。
しかしある日、そんな私を可哀想に思った両親は祖父母の所へ私を預けると言い出した。
私は、両親とは仲が良かったため、私自身、反対はしていたが、心の中ではそれを強く望んでいた。
まもなく、両親は察してくれたのか、半ば強引に私を祖父母の元へと預けた。
私は悲しく思った反面、やはりどこかで安心していた。
それからの生活はとても充実しており、友人も沢山とまではいかないが、心許せる友人は幾人かはできた。
その後、大学をでた私は、すでに定住している両親の家の近くで部屋を借り、そこで定職に就き、中年になる今の今まで何不自由なく暮らしていた。
そんな折、昔の友人から同窓会の知らせを受け、久方ぶりに友人達の顔を見に行くのも悪くはないと思い、どうせなら前乗りして驚かせてやろうと新幹線に乗り、岩手を目指したのだった。
一通り思い出すと私は周りを見渡し、奇跡的に助かったのだと悟った。
新幹線だった物から這いずり出ると私は時計を確認した。
「十六時を回っている。」
そう呟くと、私は進路を確認し、線路伝いにのそのそと岩手へと向かい歩き出した。
3月11日の出来事であった。

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