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久美子「はぁ〜…」

1 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/07/19(日) 02:24:48.259 ID:jlj+LgUr0.net
1限目 国語総合
国語教師「絶望した!」

国語教師「国語総合の平均点が41点なことに絶望した!」

久美子「はぁ〜…」

2限目 コミ英
英語教師「えー、第5文型…おっと!醍醐天皇の文型じゃないぞー!はっはっは!」

シーン

久美子「はぁ〜」

3限目 日本史
日本史教師「聖徳太子といえば、昨日さ…ジャンプ買ったんだよ!んで…そしたら」

久美子「はぁ〜」

2 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/07/19(日) 02:30:02.656 ID:jlj+LgUr0.net
4限目 数学
数学教師「えー、つまりこの問題の答えは…」

久美子「zzz…」

5限目 化学
化学教師「molってのがあって…」

久美子「zzz…」

6限目 現代社会
現代社会教師「非核三原則は、持たない、作らない、持ち込ませない」

久美子「はぁ〜…」

3 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/07/19(日) 02:32:10.087 ID:jlj+LgUr0.net
放課後
昇「ほらそこ!またずれてますよ!黄前さん!」

久美子「あ、はい…すみません」

昇「…おっと、もうこんな時間ですね…」

昇「それでは今日の合奏はこれで終わります」

部員一同「ありがとうございました!」

4 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/07/19(日) 02:35:37.998 ID:jlj+LgUr0.net
久美子「はぁ〜…」

秀一「…浮かねぇ顔してんな」

久美子「秀一には関係ない」

秀一「…お前、結構疲れてるよな」

久美子「…うん」

秀一「何かあったのかよ?」

久美子「…別に」

5 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/07/19(日) 02:38:46.158 ID:jlj+LgUr0.net
秀一「…あー、なるほど」

秀一「そういうことか」

久美子「そういうことってどういうこと?」

秀一「お前、誰かと喧嘩したろ」

久美子「!」

秀一「図星か」

6 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/07/19(日) 02:39:43.007 ID:Lq6+5rNT0.net
ユーフォのSSか
つC

7 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/07/19(日) 02:40:10.984 ID:jlj+LgUr0.net
秀一「まぁ、誰と喧嘩したかは知らないけど、仲直りするんだったら早めがいいぞ」

秀一「じゃあなー…」

久美子「…」

久美子「ただの喧嘩なら、とっくに仲直りしてるっての」

8 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/07/19(日) 02:47:39.525 ID:jlj+LgUr0.net
私、黄前久美子は、ある日大喧嘩をした。
その相手とは…麗奈。

私はちゃんと、言いたいことを言った。
そしたら、麗奈が怒って反論してきた。
どうして麗奈には分からないのだろう?














たけのこの里の良さが。

9 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/07/19(日) 02:52:38.176 ID:Lq6+5rNT0.net
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10 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/07/19(日) 02:53:13.909 ID:jlj+LgUr0.net
…そう、私は生粋のたけのこの里派。
お父さんもお母さんもお姉ちゃんも私も、おやつにこれを食べて育った。
たけのこの里はチョコとクッキーが混ざり合っている…その味わいが良いというのに。

…麗奈との喧嘩の内容は…

久美子「実は、たけのこの里持ってきたんだ〜」

麗奈「…なんで?」

久美子「え?なんでって…おやつは昔からたけのこの里って決まってるじゃん」

麗奈「……は?」

11 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/07/19(日) 02:56:07.822 ID:l4JGeFw20.net
懐かしい

12 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/07/19(日) 02:57:16.669 ID:jlj+LgUr0.net
麗奈「何言ってるの…?」

麗奈「おやつといったら…きのこの山でしょ!!?」

久美子「え!?いや、え!?」

久美子「ちょっ、それマジで言ってる??」

麗奈「大マジよ!!なんで久美子はたけのこの里なんか食べるの!?あんなの手がチョコレートでベタベタになっちゃうだけじゃない!!」

久美子「」ムカッ

13 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/07/19(日) 02:59:37.176 ID:HIqus3GN0.net
ああやっぱこの久美子でよかった
他の久美子知らないけど

14 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/07/19(日) 03:01:25.382 ID:jlj+LgUr0.net
久美子「じゃーあ!言わせてもらうけど!きのこの山の味わいは!?チョコとクッキー分けたら意味ないじゃん!!」

久美子「その点、たけのこの里っていーよね!?チョコとビスケットを同時に味わえるし!!味わい深いもん!!…あー!きのこ派にはそれは分からないかー(棒)」

麗奈「」カチン

15 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/07/19(日) 03:07:19.214 ID:jlj+LgUr0.net
麗奈「へーぇ?たけのこ派()はそう思うのね。でもね、たけのこの里()はチョコとクッキーを混ぜ合わすことで素材本来の味を相殺しあってる!これじゃどれがチョコで、どれがクッキーなのか分からない!」

久美子「それが良いんでしょ!?分かんないかなぁ!?その混ざり合いこそが至高で情熱的で…」

麗奈「分からないわ。全っっっっ然分からない!あんなのに情熱的だなんて…」

…と言った口論が続き…

16 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/07/19(日) 03:11:07.562 ID:jlj+LgUr0.net
麗奈・久美子「フン!!」

…と、こうなってしまい、現在に至る。

久美子「はぁ…やっぱり仲直りしないとダメだよね…」

でも、私は譲れない。
私はたけのこ派としての意地と誇りがあるんだ。きのこ派に何がわかる。
でも、麗奈とは仲直りしたい…。

久美子「うーん…」

葉月「何頭抱え込んでるの?久ー美子っ!」

17 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/07/19(日) 03:13:43.425 ID:jlj+LgUr0.net
久美子「うわぁっ!?…葉月ちゃん」

緑輝「どうしたんですか?久美子ちゃんらしくないですよ?」

久美子「緑ちゃん…」

葉月「なんか、鬱ぎ込んでるよね??」

久美子「うん…実は…」

18 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/07/19(日) 03:14:30.791 ID:cvwefMiq0.net
ほしゅ

19 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/07/19(日) 03:17:51.262 ID:HIqus3GN0.net
レズ

20 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/07/19(日) 03:23:59.353 ID:jlj+LgUr0.net
久美子「…ということで…」

葉月「ふむふむ…要するに…」

緑輝「高坂さんの家に遊びに行って、その際にきのこの山かたけのこの里かで揉めて、仲違いしてしまった、と…」

久美子「うん…」

葉月「うーん…正直、どっちでも良くない?」

21 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/07/19(日) 03:24:51.512 ID:jlj+LgUr0.net
久美子「そんなことないよ!!」

葉月「…そんなもんなの?」

緑輝「そんなもんなんです。ですが…」

緑輝「久美子ちゃん」

久美子「え?」

緑輝「目を閉じて、口を開いてください」

久美子「あ、うん…」

22 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/07/19(日) 03:31:58.222 ID:jlj+LgUr0.net
緑輝「…はい、噛んでみてください」

久美子「?…え?何これ?」モグモグ

緑輝「きのこの山です」

久美子「え?えぇぇぇえ!?」

緑輝「…そもそもの事の発端は、『きのこたけのこ戦争』」

緑輝「味や見た目に対する見解の違いによる対立がきっかけで起こった戦争…」

緑輝「これは、『きのこたけのこ戦争』に限ったことではありませんが…」

緑輝「戦争というのは、憎しみと悲しみしか生まないんです!!」

23 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/07/19(日) 03:41:06.224 ID:jlj+LgUr0.net
緑輝「そんな戦争をなくす方法は、3つです」

緑輝「一つ目は、敵対勢力が降伏した時」

緑輝「ですが、あとあと内部紛争が起こる可能性があるので、仮初めの平和としか言えません」

緑輝「二つ目は、敵対勢力が全滅した時」

緑輝「これも、残党などがあった場合、
その残党が勢力を拡大すれば戦争に逆戻りです。」

緑輝「そして、最後」

緑輝「これが一番重要なのですが…」

24 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/07/19(日) 03:44:40.032 ID:jlj+LgUr0.net
緑輝「…三つ目、互いに和睦する」

緑輝「…戦争の発端が見解の不一致からくるものならば…互いに歩み寄れば良い」

緑輝「そうすることで、無益な争いはなくなり、真の意味での平和が訪れるのです」

緑輝「…と、いうことは…もうわかりますよね?久美子ちゃん」

…そうか
そうだったんだ…

25 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/07/19(日) 03:50:27.060 ID:jlj+LgUr0.net
なんてバカなんだ、私は。
そうだ…そうだよ…。頭ごなしに否定するんじゃなくて、最初からそうしとけばよかったんだ。

葉月ちゃんの言うとおり、どっちでもよかった。変な区切りをつけなければよかったんだ。じゃあ、私のすることは…

久美子「緑ちゃん、葉月ちゃん。…ありがとう!」

葉月「…ま!ほとんど緑に持ってかれちゃったけどねー!」

緑輝「頑張ってください!私も葉月ちゃんも、久美子ちゃんの味方です!」

久美子「うん!」

26 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/07/19(日) 03:53:48.412 ID:jlj+LgUr0.net
…謝ること。

久美子・麗奈「「あっ」」

久美子「…その、ご、」

久美子・麗奈「「ごめんなさいっ!」」

久美子・麗奈「「…えっ?」」

27 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/07/19(日) 03:57:33.585 ID:jlj+LgUr0.net
久美子「…私、勘違いしてた」

久美子「きのこの山にはきのこの山の良さがあるし、たけのこの里はたけのこの里の良さがあった」

久美子「どっちが上とか、そんなの、なかったんだよ…ただ、私が拘りすぎてただけ」

麗奈「…私も、そう」

麗奈「私も、久美子と同じようにきのこの山に拘り続けてた」

麗奈「でも、それは間違ってた」

麗奈「久美子の言うように、優劣では語れない」

28 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/07/19(日) 04:02:05.796 ID:jlj+LgUr0.net
久美子「…考えてることは、結局、同じだったんだね…」

麗奈「ええ、そうね」

麗奈「…」デコチュッ

久美子「…はぇ!?」

麗奈「せめてもの謝意」

久美子「…やったなー!えい!」デコチュッ

久美子「…お返しだよ」

麗奈「…久美子」

29 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/07/19(日) 04:03:08.377 ID:jlj+LgUr0.net
麗奈「…コンクール、頑張ろ」

久美子「…うん。頑張ろ」

fin

30 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/07/19(日) 04:04:49.242 ID:jlj+LgUr0.net
終わりです!
拙い文章で申し訳ありません。
楽しんでいただけたなら幸いです。

31 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/07/19(日) 04:06:48.331 ID:VqGDT46N0.net
久美子「やっぱり強者は弱者に対して寛容であるべきだよね」

32 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/07/19(日) 04:06:57.856 ID:Lq6+5rNT0.net
                   /⌒ヽ
                   , --<〉⌒ヽ _
                      //^Y^ヽ ヽ      ヽ
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                 `ヽゝ ゝ'''''/⌒Y  ∨人>
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