芹沢鴨が芹沢村出身じゃなかったって本当？

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出自、出生年には諸説ある。以前までは永倉新八の「常州水戸の郷士で真壁郡芹沢村の産」[1]、「芹沢村浪人」[2]という表現から、
中世初期に興った常陸国行方郡芹沢村（現茨城県行方市芹沢）の豪族で、関ヶ原の戦功により幕臣となり、のちに水戸藩上席郷士（士分）となった芹沢家の出身で、
芹沢外記貞幹の三男であり、幼名は玄太、文政9（1826）年生まれとする説が流布されていた[3]。
しかし近年、芹沢外記の四男に文政7（1824）年[4]もしくは文政9（1826）年[5]出生で、新徴組に入り、後に天狗党に加わって元治元（1864）年8月16日、那珂湊で戦死した長谷川庄七（諱は健久）の存在が確認された[4]。
鴨の生年は他に天保元（1830）年、天保3(1832)年とする説があり、外記の三男だとすれば計算が合わない。
また菩提寺の法眼寺過去帳に妻の名前が記された「芹沢玄太」は芹沢兵太の読み間違いであったことが判明し、この説は否定された[6]。
兵太は外記の次男芹沢兵部成幹没後の慶応四年時に芹沢家当主だった[7]人物であり、文化12（1815）年から文政6（1823）年の間に生まれた外記の三男と考えられている[6]。