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女の子「ちょっと!邪魔よ!」俺「……」

1 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/27(日) 14:42:59.680 ID:YDhyjXzC0.net
女の子「聞こえないの!?どきなさいよ!」

俺「……」

女の子「あんた!良い加減にしなさいよ!私は急いでるの!どきなさい!」

俺「ばあちゃん……そっちは壁だよ……」

2 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/27(日) 14:43:37.807 ID:RitHa5OX0.net
ロリババアかよ

3 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/27(日) 14:43:53.885 ID:UDNnVTJK0.net
大歓迎だ

4 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/27(日) 14:47:08.224 ID:YDhyjXzC0.net
壁「すまないね……」

女の子「謝らなくて良いからどいてよ!!」

壁「私はここを動く事が出来ないんだ……」

女の子「えっ……?」

壁「私は死ぬまでここに立っていないといけないんだ……」

女の子「な、なによそれ!そんなの……そんなの退屈じゃない!」

壁「ふふふ……いや、君を見ていると退屈も紛れるよ……」

女の子「そんな悲しい事言わないで!待ってて!今からオセロ持って来るから!」

俺「……ばあちゃん……」

5 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/27(日) 14:48:59.650 ID:YDhyjXzC0.net
女の子「きゃっ!」どてっ

俺「ば、ばあちゃん!」

女の子「いたた……こけちゃったじゃない!」

俺「ばあちゃん、ほら。車椅子乗って……」

女の子「なによ!どうしちゃったのよ私の足は!」

俺「ばあちゃん……もうばあちゃんの足は動かないんだよ……」

6 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/27(日) 14:51:28.418 ID:YDhyjXzC0.net
……


女の子「ほら!オセロ持って来たわよ!遊ぶわよ!」

壁「……私は、手がないからオセロは出来ないんだ……」

女の子「な、なんてこと……!?」

女の子「私としたことが……そんなことに気づかないなんて……」

女の子「あ!なら、私があなたの代わりに置いてあげるわ!どこに置くか指定しなさい!」

壁「おお……それは明暗だ……」

…………

パチッ……パチッ……


俺「ばあちゃん……壁に向かって一人でリバーシしてる……」

7 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/27(日) 14:53:02.394 ID:RCp4ZtfA0.net
続くのかよ

8 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/27(日) 14:54:27.867 ID:YDhyjXzC0.net
壁「はは、私もまだまだ現役だねぇ」

女の子「きー!なによ!こんなゲームだなんて聞いてないわよ!ふざけないでよ!」

壁「まあまあ落ち着いて……」

女の子「もう知らない!ふん!」

壁「あっ……」

女の子「なによ!」

花瓶「待て」

9 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/27(日) 14:57:45.633 ID:YDhyjXzC0.net
時計「光希、あんたって昔から変わらないわよね」

女の子「な、なにが言いたいのよ!?」

花瓶「負けず嫌いで子供っぽいってことだろ」

女の子「きーっ!なによみんなしてバカにして!」

みんな「ハハハハハ」

女の子「う、うっ……」グスッ

机「あっ、違う!バカにしたわけじゃないよ!」

家「そうだよ!光希ちゃんはそういうところが可愛いんだって!」

女の子「……か、かわいい?」

洗濯板「そうだよ!かわいい!」

女の子「…………子供扱いしないでよ」

10 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/27(日) 14:59:32.600 ID:5Mko/F/a0.net
脳内補正がかかれば痴呆老人も萌えキャラに……?

11 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/27(日) 15:00:38.222 ID:YDhyjXzC0.net
女の子「私は!もう!92歳なのよ!昔とは違う!顔もしわくちゃだし!声もガラガラ!おっぱいだって腐った茄子みたい!」

女の子「そんな私が!可愛いわけないでしょ!!」

女の子「いやあああああああああああああっっっっ!!!」

俺「ばあちゃん!落ち着け!ほら!薬飲んで!」グイッ

女の子「んっ……ぅ……」コテ

女の子「すぅ……すぅ……」

俺「はぁ……ばあちゃん……そんなこと思ってたのか……」

犬「そうだな……お前、ちゃんとばあちゃん孝行したか?」

俺「……なにも、してやれてない気がするな……」

12 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/27(日) 15:03:01.953 ID:YDhyjXzC0.net
犬「なら、俺と一緒に過去の世界へ行こう。そしてばあちゃんの体内に入って病原菌を退治するんだ」

俺「そ、そんなことが……!?」

犬「ああ、俺にかかればちょろいもんよ。……で、どうする?いくか?」

俺「……ああ、もちろんだ。ばあちゃんが元気になるなら何だってしてやる!」

犬「よし!それじゃあいくぞ!」ギュイーン

俺「うわーっ!」ヒュン

…………

13 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/27(日) 15:06:44.310 ID:tx3dXwui0.net
興味深い

14 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/27(日) 15:06:50.679 ID:YDhyjXzC0.net
俺「ぐえっ!?」

犬「お疲れ様。お前のおかげでばあちゃんが病気にかからない世界になった」

俺「そうか……これでばあちゃんは……」

犬「さあ、ばあちゃんの所に行ってやれ」

俺「ああ!ばあちゃーん!」

バンッ

従妹「あ、お兄ちゃん。おかえりー」

俺「あ、あれ……?従妹……?ばあちゃんは?」

従妹「……何言ってるの?おばあちゃんはとっくの昔に事故で死んだでしょ?叔父さんと叔母さん、それにお兄ちゃんのお姉ちゃんと一緒に……」

俺「なっ……!?」

俺「な、なんだって……っ!?」

15 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/27(日) 15:10:25.409 ID:YDhyjXzC0.net
従妹「もう、そんな昔のこと言い出すなんて……どうしちゃったのお兄ちゃん?ボケちゃった?」

俺(どういうことだ……なんで、ばあちゃんが……それに、母さん父さん姉貴も……?)

犬「ハッハッハッハッ」

俺「おい、おまえ!どういうことだよ!?」

犬「くぅーん」

俺「ふざけんな!何犬のフリしてんだ!」

犬「きゃいんっきゃいんっ」

従妹「お、お兄ちゃん!?何ポチに怒鳴ってるの!?まさか、本当におかしくなっちゃったの……!?」

16 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/27(日) 15:13:08.148 ID:YDhyjXzC0.net
俺「くそっ!ふざけるな!クソ犬!」グチャッ

従妹「き、きゃああーーっっ!!ポチがグチャグチャにっ!?」

俺「ケケケ……ばあちゃんのいない世界に用はねえ……」

従妹「お兄ちゃん!?ポチの死体をどうするつもり!?」

俺「墓地に埋めてくる」

従妹「そ、そんな……せめて、食べようよ!」

俺「な、なに……!?」

俺(この世界では犬を食べるのか!?)

17 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/27(日) 15:16:52.102 ID:YDhyjXzC0.net
従妹「ほら!早く!」グイッ

俺「あっ……」

従妹「パン粉にまぶして油に入れる!」バシャーン

従妹「これでこんがり揚がるまで待てば美味しいミルフィーユの完成だよ!」ジャーン

俺「パクッ……もぐもぐ……!!!これは!!!………」

従妹「どう?美味しいでしょ?」

俺「ああ……ああ……うまい……うまいよぉ……」ポロポロ

従妹「お兄ちゃん……お兄ちゃんに涙は似合わないよ……」グイッ

俺「あ……従妹ぉ……」キュンッ

従妹「お兄ちゃん……」

俺「従妹……」

二人の唇が重なり合う。夜空は二人を祝福するように、幾千もの星を落とした……

fin

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