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毒男の怖い話とか音楽とか雑談とか

105 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/02/21(日) 03:36:45.432 ID:OvMvTgF30.net ?PLT(12004)

これは私の友人Kが、実際に体験した話に基づく。

Kは当時23歳、大学卒業後、地元静岡に戻って就職、
両親と同居し、実家から会社に通勤していた。
Kのその実家は愛鷹山をだいぶ上ったところにあるのだが、森林が晴れたところにあるため、
家の明かりがついていれば、十分麓からでも確認できる位置にあった。
なので、Kは仕事から帰る途中の麓のバイパス道から、いつも自分の家を何気に見つつ車を走らせていたそうだ。

ところがその日、仕事からの帰路、車を運転しながらいつものように家を目で探していたが、
家の明かりを確認できないまま、家まであと3キロのところまで来ていた。
Kはそのとき、その日は雨が降っていたため、家の明かりが見えなかったのは
雨で視界がぼやけていたせいだろうと思ったそうだ。

ところが家まであと1キロという所まで来たとき、ここまでくれば
雨や何やらに関係なく家を確認できるのだが、家の明かりがついていないことにきがついた。
新社会人であるKはこの時期まだ、勤務時間後は直で家に帰り、両親と共に食事をとる事が多かった。
そのため、家に誰もいない事を不審に思いつつも次の瞬間、
母親がその日の朝言っていたことを思い出し、納得した。
というのは、両親は、町内の集まりで、姉妹都市である某R市へ泊まりに行くことになっていたからだ。
そのことを家まであと500mというところで気づき、
幾分ほっとしたその瞬間、走行中の彼の車のエンジンが急に停止した。
いままでこんなことは一度たりとてなく、かなり焦り、
(というのは彼の車が停止した場所は、私も学生時代深夜友達と通った事があるのだが、
この年齢になっても一人で通る事は決して避けたい、林の中の一本道である。)
しかしこのままでいることもできないため、エンジンを見ようと外に出ようとしたが、ドアが開かない。
このとき彼は 霊 を直感したそうだ。

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