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毒男の怖い話とか音楽とか雑談とか
- 107 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/02/21(日) 03:37:50.727 ID:OvMvTgF30.net ?PLT(12004)
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少し前までは雨の音と思っていたザーザーという音も、そのときはっきり、何かを引きずる音だと確信した。
そしてその音は後ろから徐々に彼の車に近づいてくると、
彼は半狂乱で何かを叫び、破壊せんとばかりに窓を叩いた。
が、さらにその音は近づいて来たため、もう彼には何かを叫びながら、耳をふさぎ、うずくまる事しかできなかった。
そして数十秒後、顔を上げようとした彼の足元から、
その半分を失い、焼けただれた、頭だけの物体が、徐々に徐々に這い上がってきた。
が、そのとき突然エンジンが動き出し、と同時にその頭も消えた。
彼が家に着くとすぐ、けたたましく電話のベルがなったが、無視して、電気という電気は全てつけ、
テレビのボリュームの音を大きくして、少しでも部屋を賑やかにしようとしていた。
服は全く汚れていなかった。
家に着いたときから10分とあけず、電話が鳴っていたため出ると、警察からだった。
「OOさんのお宅ですか、++署のものですが、Kさんですか?
あなたのご両親と思われる人が交通事故にあいまして・・・」
彼は20分後、警察署で警察官に説明をうけていた。
「即死と思われます。遺体の回収は一応終わったのですが、ただ・・・」
「ただ・・・?」
「女性のほうの頭部が見当たらないのです・・・」
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