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デスノートの勝手な続きを考えた

1 :以下、VIPがお送りします:2016/09/10(土) 21:15:28.63 ID:PKCqLub2b
精神科に入院した際に余りにも暇だったので、
デスノートの続きを考えた。
それだけじゃ尺が足りなかったので、
退院してからその続きをシコシコ書いた。
完成してブログに書いたけど誰も見ないので
2chに投稿してみることにした。
長いけど感想を教えろ下さい。

2 :以下、VIPがお送りします:2016/09/10(土) 21:16:55.89 ID:PKCqLub2b
悪口や暴力はいずれ自分に跳ね返ってくるから他人にやってはいけないよ。

両親から言われたその言葉を僕は信じてきた。
勿論、この言葉に反論もあるだろう。
暴力をふるう人間が、弱い人間を攻撃した場合、
誰も見ていないところで行えばもしかすると反撃は受けないかもしれない。
悪口も他人に面白おかしく言えば、
人々の間でギャグとしてまかり通る可能性もなくはない。
ただ、僕は他人を悪く言うと周りの人間が自分の存在を受け付けなくなり、
そして自分の人生の選択肢が縮まってしまうという意味で、
その言葉は真実だと思って行動してきた。
喩え他人から受けた負の行動でも、
自分の代で止めないと永遠に続いてしまう。
だから僕は多少自分が不利益を被ろうがやり返さないと決めた。
それが僕の信念だった。

だから、それを手に入れた時、
僕はこれを悪いことに利用しようとは全く思わなかった。

3 :以下、VIPがお送りします:2016/09/10(土) 21:18:37.05 ID:PKCqLub2b
そのノートは僕の通学途中、大学のそばで落ちていた。
「デスノート。
このノートに名前を書かれた人間は死ぬ」

なんだこれ、
もしかして、依然起きた一連のキラの殺人事件って、
このノートのせいなのかなあ。

僕はノートを拾った。
「そのノートを使うのか?」
その声を聞いて僕は振り返った。
すると見たこともないような化け物が僕の目の前にやってきた。
「うわああああ」

4 :以下、VIPがお送りします:2016/09/10(土) 21:25:01.27 ID:PKCqLub2b
「俺の名前はリューク。
退屈しのぎにまた人間界にやってきた」

「このノートを使うと人が死ぬのか?」

「そうだ。
お前もキラによる一連の殺人事件を知っているだろ?
あれもこのノートによるものだ」

やっぱり。

「そのノートを拾うのか?
使わないなら俺がまた別の場所にやるぞ」

5 :以下、VIPがお送りします:2016/09/10(土) 21:26:04.31 ID:PKCqLub2b
「拾う。
…でも、使わない。
他の人間が使ったら大変なことになる」

「おいおい、そんな奴がノートを持ったら
退屈しのぎにならないだろ」

「リュークが暇になるかならないかなんて知らない。
でも、また大事件が起きるかもしれないのを見過ごしてはおけない。
だから、僕はこのノートを家で預かって、
人類のために有効活用する方法を考えてみるよ」

「やっぱり、所有権を放棄しろよ〜」

6 :以下、VIPがお送りします:2016/09/10(土) 21:28:03.19 ID:PKCqLub2b
 〜 一週間後 〜

リューク「な、だからデスノートを人を殺す以外の方法で、
有意義に使う方法なんてのはないんだよ。
わかったろ?
わかったなら、お前も先代のキラみたいに、
犯罪者や独裁者を殺して
優しい心を持った人間だけが生きる世界を作ればいいんだよ」

「いや、人が死ぬのがいいわけがない。
人が悪い行動をとってしまうのは、
絶対に環境に左右されているんだ。
元々人はみんないい人間なんだ。
だから、人の善し悪しで人を殺しては駄目だ」

リューク「だったら、ノートを返してくれ。
他の人間にノートを渡す」

「そんなことをしたらまたたくさんの人が死ぬかもしれないだろ?」

7 :以下、VIPがお送りします:2016/09/10(土) 21:29:03.19 ID:PKCqLub2b
リューク「そんなことを言ったら、
人は必ず死ぬんだぜ?
それを自分自身の力で防ごうとするなんておこがましいと思わないのか?」

「人は必ず死ぬ?
…その死を操れるデスノートはもしかすると、
寿命を延ばすことに利用できないのかな?」

リューク「駄目だ。
ノートは死神が人間から寿命を奪うことには使えるが、
人間が人間の寿命を延ばすことには使えない」

8 :以下、VIPがお送りします:2016/09/10(土) 21:30:04.65 ID:PKCqLub2b
「わからないぞ。
ここ一週間リュークと一緒にいて死神界のことを考えたんだ。
デスノートを使って人間界の人間から
寿命を取るってことって不思議に思わないか?
何でデスノートで人を殺すだけで死神の寿命が延びるんだよ」

リューク「さあな」

「僕は思うんだよ。死神界は人間界の未来の姿で、
死神はこのローテクの人間界の人間から
臓器などを新しいものに切り替えることで
寿命を貰っている。
だから人間界の人間も新しい臓器を貰い続けたら、
寿命を延ばすことが可能なんじゃないかって」

リューク「…かもしれないが、
死神界が人間界の未来の姿……言い過ぎだろ」

9 :以下、VIPがお送りします:2016/09/10(土) 21:31:18.82 ID:PKCqLub2b
「でも、GPSやストリートビュー、
交通系のICカードの記録なんかのビッグデータと
自動運転の技術なんかを応用すれば、
心臓麻痺は無理でも、
特定の人間を事故死なんかは
デスノートを使わなくても出来るようになるかもしれない。
デスノートも未来の技術かもしれないと考えると、
自分達が未来の人間なんじゃないかって思えないか?」

リューク「………少し考えさせてくれ」

「そうか。デスノートで自分の寿命を延ばせるかもしれない。
だったら、僕はデスノートを使って
全ての人が自分の寿命を全うできる世の中を作りだせばいいんだ。
これなら、デスノートを平和利用することができる。
幸い僕は医大生だ。
寿命を延ばせればその後研究していくことで
健康寿命も伸ばせるかもしれない。
人々が平等に長く生きれる、新世界の神に僕はなる!!」

リューク「…やっぱり人間って面白!」


これは新たにデスノートを使うことになった僕
白石優平のデスノートにまつわる一部始終の物語である。

10 :以下、VIPがお送りします:2016/09/10(土) 21:34:36.28 ID:PKCqLub2b
1だけど、誰か見てる? 
続きを貼ってもいい?
どこかの板に移動した方がいいなら移動するけど。

11 :以下、VIPがお送りします:2016/09/10(土) 22:00:22.21 ID:PKCqLub2b
sage進行だと誰が読んでいるのかもわからないので、
age進行で書く。
サーバーの負担とか知らん。
まとめサイトでまとまらないようならばつまらない、
誰も見ていないということだろう。
長いので最後まで勝手にコピペする。

12 :以下、VIPがお送りします:2016/09/10(土) 22:01:13.09 ID:PKCqLub2b
  〜一年後〜

街中を歩く白石とリューク

リューク「…と思ったが、
人が死なないのはあまり面白くないな」

白石「人の生き死にを面白がるものじゃないよ。
その人に失礼だろ」

リューク「先代のキラはもっと命を軽く扱っていたぞ」

白石「それがそもそも間違いなんだよ」

リューク「あ、そういえば」

白石「そういえば?」

13 :以下、VIPがお送りします:2016/09/10(土) 22:01:55.18 ID:PKCqLub2b
街頭のエキシビジョンにLのマークが出てくる。
その後、ニュース映像のようにコメントをするL。
白石とリュークもそれを見る。


「この放送は全世界同時中継となっています」
L「お久し振りです。Lです。
 皆さんのおかげでキラと思われる
 一連の心臓マヒでの殺人事件を食い止めることができました。
 
 しかし、最近になって第二のキラと思しき
 一連の心臓麻痺での殺人事件が起きているのを発見しました」

白石「!?」

14 :以下、VIPがお送りします:2016/09/10(土) 22:03:09.16 ID:PKCqLub2b
L「私達は全力をもってして
その第二のキラとでもいうべき存在を探し出し、
そして捕まえました。
彼から今現在デスノートと呼ばれるものがあることを聞きました。
彼の話によると今人間界には
今彼が元々持っていた一冊を含めて計六冊のデスノートが出回っているそうです」

白石「リューク!」

リューク「そういえば言い忘れてたのを今思い出したんだよ」


L「デスノートに名前を書くとその名前の人間は死ぬそうです。
ということは、こうしてテロップに私の名前を山田大河などと出すと
他のノート所有者によって私は殺されたりするわけです」

15 :以下、VIPがお送りします:2016/09/10(土) 22:04:06.84 ID:PKCqLub2b
白石「…何やっているんだ、Lは。
こんなの自殺行為じゃないか。
どんな理由があっても人が死ぬのはよくないんだ。
山田大河。寿命を全うする。
…よしこれで、Lが死ぬことはない筈だ」

しかし、Lは白石のデスノートの効果も空しく死んでしまう。


白石「名前を書くタイミングが遅れたのか?」

16 :以下、VIPがお送りします:2016/09/10(土) 22:05:04.68 ID:PKCqLub2b
エキシビジョンにLの文字がでかく映る。
L「やっぱり、もう既に死神の目を持っている人間がいましたか。
テレビに出ていたのは、元々のデスノートの持ち主でした。
私ではありません。彼に偽名を載せるといって出演させました。
死神の目とは寿命の半分と引き換えに
顔を見るだけで名前がわかる能力です。
残りのデスノートの持ち主の中に
やはり死神の目を持っている人はいました。
今回はそれを確かめる必要があっての行動でした。
しかし、こんなものは私達には必要ありません。
ノートなんてこんな風に燃やしてしまいます。
(モニターに焼却炉でノートが燃やされる映像が流れる)
私達はGPSやストリートビュー、街頭カメラなどを駆使し、
残りのノート五冊を集めて、全てを焼却します。

デスノートを使う人は如何なる者も犯罪者です。
必ず捕まえます」

17 :以下、VIPがお送りします:2016/09/10(土) 22:05:53.22 ID:PKCqLub2b
白石「僕が犯罪者?
人類全ての寿命を全うさせるのを目標とする僕が?
他のノート所有者が人を殺すというのならば
僕はその全ての人を救ってみせる。
正しいのは僕だ」

18 :以下、VIPがお送りします:2016/09/10(土) 22:07:26.66 ID:PKCqLub2b
〜一週間後〜


白石「とは粋がってみたものの、
一体どうやればいいんだろう?」

リューク「ノートで人を殺せばいいだろう。
そうすれば他のノート所有者たちに近づけるかもしれない。
他のノート所有者達の宛がなくても、
少なくとも、Lには近づけるかもな」

白石「いくらノートで死ぬ前の人間が操れるとしたって、
人を殺すのは問題なんじゃないか?
……って、操った後でノートに寿命を全うさせると書けば、
その人が寿命以外で死ぬことはないか」

リューク「あくまでデスノートで
人を殺さないつもりなんだな」

19 :以下、VIPがお送りします:2016/09/10(土) 22:08:18.55 ID:PKCqLub2b
白石「そりゃそうだ。
いくら人間は遅かれ早かれ100%死ぬとしたって、
それがたった今になったら困る人はたくさんいるだろう」

リューク「でも、他のノート所有者のせいで、
たくさんの人が死ぬかもしれないんだぞ。
それなのに、ノート所有者も殺さないのか?」

白石「ノートは取り上げる。
だけど、所有者を殺すのはやり過ぎだと思う」

リューク「ノートを取り上げるのが目的なら、
Lと協力した方がいいんじゃないのか?」

20 :以下、VIPがお送りします:2016/09/10(土) 22:08:59.59 ID:PKCqLub2b
白石「Lが信用できる人物だとは限らないじゃないか。
Lは少しやり過ぎだ。
僕がノート所有者だと知られたら、
前のエキシビジョンのように僕も殺されかねない。
僕は僕自身のやり方で他の所有者を探す」

リューク「だから、どうやって探すんだ?」

白石「…そこが問題なんだよなあ」

21 :以下、VIPがお送りします:2016/09/10(土) 22:10:17.50 ID:PKCqLub2b
リューク「なあ、白石。
俺はお前の敵でも味方でもない。
気持ちが悪いから言うんだが、
誰かお前をつけているぞ」

白石「!!
Lか? それとも他の所有者か?」

リューク「そこまでは知るか。
お前が話せ。
あそこの電信柱の影のマスクをした小太りの男だ。
…って、すぐに近づいて一体どうするつもりなんだよ」

22 :以下、VIPがお送りします:2016/09/10(土) 22:11:08.40 ID:PKCqLub2b
白石「話してみる。
もしかすると、仲間になってくれるかもしれない」

リューク「おい、ちょっと待ってって、
ノートで殺されるかもしれないぞ」

白石「大丈夫。
もう既に自分のノートに寿命を全うするって
書き込み済みだ。
もうノートでは死なない」

23 :以下、VIPがお送りします:2016/09/10(土) 22:12:05.73 ID:PKCqLub2b
(電柱のそばのマスク姿の小太りの男に近づく白石)

白石「デスノート所有者か?」

???「…ああ、そうだ。
こんなところで立ち話も何だから、
どこか喫茶店でも寄らないか?」

白石「ああ」

24 :以下、VIPがお送りします:2016/09/10(土) 22:12:56.30 ID:PKCqLub2b
(喫茶店の中に移動した白石とノート所有者)

???「俺の名前は……って言っても意味がないよな。
デスノートを持っているお前に
俺がお前に本名を名乗る理由がない。
仮にAとでもしておこうか」

白石「そうだな。僕の名前は……」

A「白石優平だろ。
お前の名前は俺が持っている死神の目ですぐにわかる。
お前がデスノートの所有権を持っているのも、
死神の目で寿命が見えないからすぐにわかった。
お前は目を持っていないのか。
デスノート所有者にしては珍しいな」

25 :以下、VIPがお送りします:2016/09/10(土) 22:13:41.64 ID:PKCqLub2b
白石「寿命が縮まるんだろ?
僕は他のデスノート所有者から、
他の人々が殺されないように守る義務があるんだ。
それなのにすぐに死んだら守るものも守れない」

A「…それってどういう意味だ?」

白石「デスノートに名前を書かれた人は死ぬんだろ?
その前にデスノートに寿命を全うすると書けば、
その人間はデスノートの効果を無効化できる。
他のデスノート所有者がいる限り
僕は他の善良な市民をデスノートの魔の手から守り続けるさ」

26 :以下、VIPがお送りします:2016/09/10(土) 22:14:54.61 ID:PKCqLub2b
A「馬鹿だな、お前。
犯罪者だけを殺す先代のキラも馬鹿だと思ったが、
その犯罪者たちを助けようとするお前も馬鹿だ。
デスノートさえあれば、
殺したい人間を殺せるんだぜ?
何でそんな力を自分のために使わないんだよ?」

白石「それが自分自身のためと思ったまでだろ。
お前は一体どんな風に使ったんだよ」

27 :以下、VIPがお送りします:2016/09/10(土) 22:16:01.79 ID:PKCqLub2b
A「俺はな、今を時めくアイドルグループBKAの
トップ人気の仲野千咲のマネージャーなんだ。
だから芸能界に太いパイプがある。
ノートを使ってアイドルとやりたい放題だぜ?
まあ、そのアイドルはその後死んじまうから、
気が引けるから今は寿命とやらを十年後とか
二十年後にしてやっているけどな。
そうそう、そういえば俳優の押丸学っていただろ。
新人アイドルを食っていたら、
そのアイドルが薬物中毒で死んで、
殺人事件の現行犯で逮捕された奴。
あれな、俺がやったんだよ。
クソ笑ったよ。ハハハハハ」

28 :以下、VIPがお送りします:2016/09/10(土) 22:16:48.18 ID:PKCqLub2b
白石「………」

A「どうしたんだ?
なんか言えよ」

白石「今の会話、スマホで録音させてもらったよ。
だから、悪いことは言わない。
自首してくれよ」

29 :以下、VIPがお送りします:2016/09/10(土) 22:17:34.78 ID:PKCqLub2b
A「なんだと!?
…それをよこせよ!!」

白石「嫌だ」

A「ふざけるなよ。
だったら力づくで行くまでだ」

白石「やめろ」

揉み合いになる二人
しかし、突如、Aは倒れてしまう。

30 :以下、VIPがお送りします:2016/09/10(土) 22:18:21.55 ID:PKCqLub2b
白石「……!?………」

突如、Aの携帯電話が鳴り響く。

白石「………」

恐る恐るAの携帯電話に出る白石。

???「もしもし」

女の人の声。その声に白石は微かに聞き覚えがあった。

???「あなた、白石優平さんね」

31 :以下、VIPがお送りします:2016/09/10(土) 22:19:12.94 ID:PKCqLub2b
白石「………そうだけど、
君は?」

???「私は仲野千咲。
アイドルグループBKAのメンバーよ。
私のマネージャーが迷惑かけていたみたいね。
もう大丈夫よね。私が彼を殺したから」

白石「……!?……」

仲野「今から会えない?
話があるの」

白石「ああ、いいよ」

32 :以下、VIPがお送りします:2016/09/10(土) 22:20:03.84 ID:PKCqLub2b
(仲野、変装して白石のいた喫茶店に来る)

仲野「初めまして仲野です。
…まあ、これは本名じゃないんだけどね」

白石「僕はデスノートで人を殺さないよ」

仲野「デスノートで殺されそうな人を、
先にデスノートに名前を
書いて寿命を全うさせようとしてるんでしょ?
知ってるわよ」

白石「…何で知ってるの?」

33 :以下、VIPがお送りします:2016/09/10(土) 22:20:50.52 ID:PKCqLub2b
仲野「ごめんね。マネージャーとの会話、
私も盗聴させてもらったの。
まさかデスノートにそういう利用の仕方があるなんて
思いつかなかった。
私も見習わなきゃ」

白石「何で自分のマネージャーを殺したの?」

仲野「この人、元々私の追っかけだったのよ。
BKAに入るのにちょっと協力してもらおうと思って、
ノートを渡したらこんなに強欲な人になって、
なんか悲しかったな」

34 :以下、VIPがお送りします:2016/09/10(土) 22:21:40.31 ID:PKCqLub2b
白石「君は確かBKAの人気投票で1位だったよね。
もしかして、それもデスノートで人々を利用して
投票させたってことじゃないよね」

仲野「そうよ。悪い?
…でも、そうするしかなかったの。
私はあるデスノート所有者を抹殺しなきゃならないの」

白石「抹殺?」

仲野「そう。私が好きだった人を殺したあいつを」

白石「話を聞かせてくれるか?」

35 :以下、VIPがお送りします:2016/09/10(土) 22:22:57.22 ID:PKCqLub2b
仲野「私ね、いじめられっ子だったの。
特に同性の女の子からのいじめはひどかったわ。
物を隠されたり、机に落書きされたりなんかは
しょっちゅうだった。
そんなのがだんだんエスカレートしていってね、
最終的にいじめっ子のリーダーから
ホテルで中年のおじさんと援助交際させられそうになったの。
私キスもまだだったのに、
これで白馬の王子様が私に来なくなるかもと思ったら、
悲しくなった」

36 :以下、VIPがお送りします:2016/09/10(土) 22:23:46.14 ID:PKCqLub2b
仲野「そんな中ね、いざホテルに入るっていうときに、
おじさんと肩をぶつけて喧嘩を吹っかける人が現れたの。
若い金髪のお兄さんが
『俺の彼女に何をするんだ』って声をかけてね。
怖がっておじさんが去った後に彼、
『若いんだから、自分を大切にしなきゃだめだ』って
言って、そしたら私、涙が自然とこぼれてしまって、
彼にいじめられていることを全て洗いざらい話したの。
彼、地元の暴走族のリーダーだったのね、
そしたら、彼いじめっ子達に
恫喝してそしたらいじめが収まった」

37 :以下、VIPがお送りします:2016/09/10(土) 22:24:34.36 ID:PKCqLub2b
私、それ以来、彼に恋をしたんだけど、
彼にはもう彼女がいて、
彼真面目だから私には一切手を出さなかったの。
私はただ彼を遠くから見ているだけだった。
だけど、そんな日が突然終わる日が来たの。
彼、ある日交通事故で死んでしまったのね。
世界が終わったんじゃないかと思う位悲しかった。
でも、ある日、私の元に死神ダリルが来て言ったの。
彼は普通の交通事故で死んだんじゃない。
デスノートによって殺されたんだって。
それ以来、私はこのデスノート所有者を殺すために、
アイドルになって、
そいつが私に近づいてくるように決心したの」

白石「……………」

38 :以下、VIPがお送りします:2016/09/10(土) 22:25:39.99 ID:PKCqLub2b
仲野「お願い、白石君。
私、君に協力したいの。
人を見た目やレッテルで気にするのなんて
やっぱりおかしいと思うの。
彼がただ暴走族のリーダーだったからという理由で
殺されたのならがそれは尚更よ。
人が死ぬってことを軽んじ過ぎよ」

白石「でも、君だって今人を殺したじゃないか」

39 :以下、VIPがお送りします:2016/09/10(土) 22:26:33.82 ID:PKCqLub2b
仲野「そうかもしれない。
でも、あんな私利私欲のために生きていた男を
生かしておいてもよかったと思う?
今までもそうだったのに、
これからはもっと自分のために
人を殺すようになるかもしれないじゃない。
それでも私を信用できないなら、こうしましょう。
私、死神の目を持つわ。
私は死神と目の取引してなかったけれども、
あなたとのために目を取引してもいい」

白石「え!? そんなことをしたら…」

40 :以下、VIPがお送りします:2016/09/10(土) 22:27:31.99 ID:PKCqLub2b
仲野「世界の命は平等だと考えている、
あなたのためなら命を懸けてもいいと思っている。
お願いよ。
それにあなただってこれから先死神の目なしで、
他のノート所有者達と渡り合っていけると思う?」

白石「……わかったよ」

仲野「よかった。これで私達協力関係ね。
お互い頑張りましょう」

白石「ああ」

41 :以下、VIPがお送りします:2016/09/10(土) 22:28:46.31 ID:PKCqLub2b
〜一年前のとある孤児院にて〜

???「僕の父親は警視庁のエリート、
母親は元トップアイドル。
だけど、両親ともに若くして死んじゃった。
親戚中を転々としてどんな場所でもいじめられて
心休まるところがなかった。
そんな親戚も最終的に僕の存在が邪魔で
孤児院に入ることになった。
そこでもいじめを受けて来た。
こんな僕は生きていてもいいのかな。
死んだほうがマシなんじゃないかなって何度も考え続けた。
だから、僕は孤児院の屋上でこんなことを叫んでしまった。

『神様、出てきてくれるのならば死神でもいいです。
この世の全ての人間を皆殺しにして下さい!!』

そしてそのノートは僕の元に落ちて来た。

「呼んだか?」

振り返るとそこには死神ジャスティンがいた。

42 :以下、VIPがお送りします:2016/09/10(土) 22:31:18.90 ID:PKCqLub2b
ここまでで三分の一。
一方的にコピペするだけで誰もレスしてこないけど、
誰か読んでいるの?

43 :以下、VIPがお送りします:2016/09/10(土) 22:43:35.26
scは人少ないから…
まぁまとめに掲載してほしいならここでもいいだろうけど

44 :以下、VIPがお送りします:2016/09/10(土) 22:50:37.68 ID:PKCqLub2b
>>43
ありがとう。
人がいるだけでもわかってよかった。
最後まで頑張る。

45 :以下、VIPがお送りします:2016/09/10(土) 22:52:38.30 ID:PKCqLub2b
白石「本当にいいの?
BKAのライブ会場で
死神の目を使って他の能力者を探すなんて
やっぱり無茶じゃないの?」

仲野「大丈夫よ。私だって自分のノートに自分の寿命を
三十年後にして書いているから、
他のノート所有者には殺されないわ」

白石「そうじゃなくて君が人前に出ることで、
所有者だとわかってしまえば、
みんな一斉に君に近づいてくるんじゃないの?」

46 :以下、VIPがお送りします:2016/09/10(土) 22:53:46.83 ID:PKCqLub2b
仲野「そうよ、私は元々近づいてくるのを待っていたのよ。
ノート所有者にとっては
他のノート所有者が邪魔なわけでしょ?
でも、恐らくノートに自分の名前を書いて
他のノートでは死なない様にしている筈よ。
だったら、もう直接近づくしか
他の人間のノートを奪う方法はない筈よ。
でも、私たちは共闘関係なわけでしょ?
私はノートの切れ端だけ持って、
ノート本体は君が預かってくれれば
他の所有者に盗まれたりはしないはずよ」

白石「理屈ではそうだけどさ、
君に危険な目に遭わせるのはちょっと…
しかも今日はでっかい会場の上
テレビ中継もあるらしいじゃないか」

47 :以下、VIPがお送りします:2016/09/10(土) 22:54:30.20 ID:PKCqLub2b
仲野「共同戦線を決めた時点で、
そんなのいいっこなしよ。
これから君だって
私のために危険な目に遭うかもしれないけど、
それでも納得しているでしょ?
お互い様よ。
それにライブ会場は警備が厳重だし、
テレビがあるなら他の所有者の様子も伺う必要もあって、
余計に下手な行動に出られないはずよ」

白石「…わかったよ。くれぐれも気をつけて……」

48 :以下、VIPがお送りします:2016/09/10(土) 22:55:08.99 ID:PKCqLub2b
大歓声の中、BKAのライブが始まる。
都内のマンガ喫茶のテレビで様子をうかがう白石。
何曲か曲を挟んだあと、MCに入る仲野。

仲野「真面目な話があります。
…といっても私の卒業の話ではありません。
最近Lが第二のキラを捕まえるという報道がなされました。
実は私デスノートを持っています」

白石、画面の前で
「え?いきなり何を言い出すんだ?」

49 :以下、VIPがお送りします:2016/09/10(土) 22:56:10.63 ID:PKCqLub2b
仲野「非難されるのを承知で本当のことをいえば、
デスノートの他人の行動を操れる能力を使って
票数を増やして人気投票一位の座を獲得したりしました。
私にはトップアイドルになる理由があり、
そのためには仕方がなかったのです。
でも、デスノートを通じて一人の男の子に出会いました。
彼に会って私のデスノートを巡る価値観は変わりました。
彼はデスノートに名前と死因に寿命を全うすると書くことで、
寿命まで生きられるように世界を変えたいといいました。
私もその考えに賛同しています」

白石、テレビ画面の前で
「そうか。テレビで死にたくない人たちの名前を募集して、
ノートに寿命を全うすると名前を書いていけば
デスノートの殺人の防止策になるのか」

仲野「だから、皆さん私に顔を名前を教えてください。
皆さんがデスノートに殺されないように私なら出来ます」

50 :以下、VIPがお送りします:2016/09/10(土) 22:57:08.06 ID:PKCqLub2b
会場がざわつく
「票を操作していたんだろ?
そんな奴を信じられるかよ」
「確かに千咲っち好きだけど、
命までは預けられないなあ」
「そういえばキラは顔を見るだけで殺せるらしいぞ」

仲野「お願いです!!信じてください」

そんな中、カメラが寄った場面で観客が次々と倒れる。

仲野「え? どうしたの?」

客「死んでる」

客達「多分千咲っちの所為だ」

51 :以下、VIPがお送りします:2016/09/10(土) 23:22:48.53 ID:3tjApQCKG
1です。
書き込み過ぎでパソコンから
書き込めなくなりました。
日付が変わったらまた試してみます。

52 :以下、VIPがお送りします:2016/09/10(土) 23:23:40.17 ID:3tjApQCKG
1です。
書き込み過ぎでパソコンから
書き込めなくなりました。
日付が変わったらまた試してみます。

53 :以下、VIPがお送りします:2016/09/11(日) 04:11:47.67
今までの例からすると50連投ぐらいで規制かかるらしい

54 :以下、VIPがお送りします:2016/09/11(日) 10:16:07.80 ID:HizP2UU1/
つづけたまえ

55 :以下、VIPがお送りします:2016/09/11(日) 11:13:56.46 ID:jbJ9eLmxn
つづけてー

56 :以下、VIPがお送りします:2016/09/11(日) 20:33:13.56 ID:fo8fMCj1d
仲野「違います。私の所為じゃありません。
現に私は筆記用具を持ってないじゃないですか。
皆さんカメラの前に経つときは顔を隠してください」

客「何でカメラの前にいて顔も隠してないのに
BKAの面々は死なないんだよ。
…さては仲野とグルだな」

仲野「BKAのみんなの名前は
あらかじめ私がデスノート書いたのよ。
これで、私がみんなを
殺すつもりがないってわかったでしょ?」

客「信じられるかよ!
自分の票を操作していた女なんかをよ」

57 :以下、VIPがお送りします:2016/09/11(日) 20:34:09.47 ID:fo8fMCj1d
ID変わってるけど1です。
続き書きます。

58 :以下、VIPがお送りします:2016/09/11(日) 20:35:34.32 ID:fo8fMCj1d
客「これだけ人がいれば仲野から
デスノートを奪えるんじゃねえか」
客「そうだよ。
少しでもデスノートの脅威から人々を守れるぞ」
客「カメラ止めろ。
こちらは死がかかっているんだ。
カメラを止めないとお前達を殺すぞ」
客、ステージへとなだれ込もうとする。
賢明に止めようとする警備員達

仲野「どうしよう。
私はよかれと思って行動しただけなのに…」

そんな中、仲野に手を差し出す警備員の格好をした男が現れる。
???「ついてこい。逃げよう」

59 :以下、VIPがお送りします:2016/09/11(日) 20:37:16.89 ID:fo8fMCj1d
仲野「!?」

???「早くついてこいっていっているんだ。
早くしないとこのスタンガンでお前を打つぞ」

仲野は渋々その男について行くことにした。
客「あ、仲野が逃げたぞ」
客「折角のライブだったのにどうしてくれるんだ」

白石「…行っちゃった」
仲野さん連れ去られちゃったよ。
心配したとおりになった。
彼女の元マネージャーの携帯電話……
繋がらないか。

60 :以下、VIPがお送りします:2016/09/11(日) 20:38:05.07 ID:fo8fMCj1d
整理しよう。
彼女がMCを始めたときに
突然人がパタパタと倒れ出した。
そしてお客さんが混乱しているときに
誰かが仲野さんを連れて行ってしまった。
どうなんだ? お客さんを殺した人物も
仲野さんを連れ去った人物も同一人物なのか?
もしかして僕と仲野さんのように
協力関係の人間がいるのか?
何にせよ、仲野さんを連れ去った人間からの連絡待ちだ。

61 :以下、VIPがお送りします:2016/09/11(日) 20:39:11.20 ID:fo8fMCj1d
数分後、仲野の元マネージャーの携帯電話に
公衆電話の番号がかかってくる。
白石「もしもし」
???「この携帯を捨てろ」
白石「は?」
???「この携帯電話を捨てろ」
白石「何でだ?」
???「仲野がデスノートの持ち主だとわかった以上、
Lに個人情報を監視されている可能性がある。
だから、お前ももう携帯電話に頼るな。
連絡はお前の家に手紙で送る」
白石「待ってくれ。仲野さんは無事か」
???「じゃあな」
電話は一方的に切られた。

62 :以下、VIPがお送りします:2016/09/11(日) 20:40:02.34 ID:fo8fMCj1d
ニュースではトップアイドルの仲野千咲のことが
連日報道されていた。
デスノートの所有者であること。
そして、現在行方不明になっていること。
仲野千咲の協力者探しも行われていたが、
白石は自分から名乗り出るようなことはしなかった。
また、デスノートの脅威から逃れたい人が、
ネットに自分の顔をUPする行為も最初は見受けられたが、
さすがにデスノートの所有者達も警戒しているのか
興味を引くことが出来ず、
無視される状況が続いた。

63 :以下、VIPがお送りします:2016/09/11(日) 20:41:01.64 ID:fo8fMCj1d
そんな中Lからの仲野の行動の反応の声明が出てくる。
L「全人類の寿命を全うさせるという考えには、
私も及びませんでした。
ただ、仲野さんもその仲間の人間も
デスノートを利用したのは紛れもない事実。
でも、悪い使い方ではないので捕まえるのは
最後にしてもいいです。
本当に今の使い方を続けるのならばね。
問題はデスノートを
殺しの道具にしようとしている連中です。
彼らをまず捕まえる必要があるでしょう。
仲野さんの協力者の方、
是非名乗ってもらえませんか?
私と協力しましょう」

64 :以下、VIPがお送りします:2016/09/11(日) 20:42:08.64 ID:fo8fMCj1d
白石「………」
白石「いきなり態度を軟化させすぎだな。
でも、本当に名乗り出て逮捕されないのか?
よくわからないから態度を保留せざるを得ないよな。
それにまだ仲野さんを連れ去った人間からの連絡がない。
この段階でLに名乗り出ると
仲野さんの身に危険が及ぶかもしれないし」

数日後、白石の家に手紙が届く
「白石君へ 仲野君は無事だ。
彼女を返して欲しければ
君の持つ二冊のデスノートと交換だ。
○月×日三時、次の場所で携帯電話を持たずに来い。
ーー」

65 :以下、VIPがお送りします:2016/09/11(日) 20:43:17.35 ID:fo8fMCj1d
待ち合わせの時間、待ち合わせの廃工場に着いた白石。
白石の前に二十代から三十代くらいまでの年齢に見える男が
マスクをしている男がやってきた。
???「待たせたな」

白石「仲野さんは無事か?」

???「無事だ。彼女には何もしてない。
デスノートは持ってきたか?」

白石「持ってきたぞ」

66 :以下、VIPがお送りします:2016/09/11(日) 20:45:04.98 ID:fo8fMCj1d
???「そうか。彼女を返すのに
ノートを返す以外に条件がある」

白石「…何だ?」

???「俺に協力しろ」

白石「…内容如何によるな。
僕にはお前が悪い奴にもいい奴にも判別がつかない」

67 :以下、VIPがお送りします:2016/09/11(日) 20:45:53.95 ID:fo8fMCj1d
???「まあ、早い話が俺はお前の敵だ。
既に薄々気付いているだろうが、
俺もデスノート所有者の一人だ。
さらにいえば死神の目も持っている。
この死神の目で仲野がノート所有者だとわかって
事前に警備員になってライブ会場にいたわけだ」

白石「そうだろうなとは思っていた」

???「そして、このデスノートで俺は何人も人を殺している。
それは紛れもない事実だ」

白石「なら、僕はお前とは手を組め……」

68 :以下、VIPがお送りします:2016/09/11(日) 20:47:12.16 ID:fo8fMCj1d
???「話は最後まで聞け。
確かに俺は何人も殺している。
でも、これは仕方がないことなんだ。
俺だって本当だったら人なんて殺したくない。
たとえデスノートでの遠回しの殺しでもだ。
でも、殺さないと困る人たちもたくさんいるんだ」

白石「そんな人間がいるのか?」

69 :以下、VIPがお送りします:2016/09/11(日) 20:47:53.65 ID:fo8fMCj1d
???「いるんだ。
お前は介護殺人という言葉を知っているだろ?
老々介護の末に介護に疲れた高齢者達が
良き理解者だったはずの家族に手をかけてしまっているのを。
老いた旦那や妻達が毎日食事から
下の世話やらやらなくてはいけないのを。
その間、介護に付きっきりで外で働くことも出来ず
お金の面でも切迫して、
自分の子ども達とも疎遠になってしまって
精神的にとても追い詰められてしまう。
そんな要介護者を俺は殺してきた。
俺の行動が正しいかどうかなんてわからない。
ただ、そこまでしないと救えない人たちがいたのも事実なんだ。
お前はどんな人でも生かしたい人間なのかもしれないが、
俺は必ずしもそれが正しいとは思えなかった。
だから、人を殺してきた」

70 :以下、VIPがお送りします:2016/09/11(日) 20:48:42.99 ID:fo8fMCj1d
白石「…………
お前が協力して欲しいというのはその殺しか?」

???「違う。そうじゃない。
お前と俺とは考え方が違う。
お前は自分が通りたい理想を歩んでいけばいい。
俺はそのために泥をかぶってもいいと思っている。
でも、俺にも介護が必要な父親がいる。
俺は父の面倒をずっと見なくてはいけない。
似たような立場の人間を殺しておきながら、
自分の親となると殺すという選択肢は選べなかった。
だから金がいるんだ。
かといっても介護の制約上満足に働くことも出来ない。
だから、お前にお願いがある」

71 :以下、VIPがお送りします:2016/09/11(日) 20:49:35.47 ID:fo8fMCj1d
白石「何だ?」

???「人を殺して欲しいとはいわない。
ただ、脅して欲しいんだ。
…いや、これも違うな。
脅しと助けに協力して欲しい。
有名な企業の幹部達は軒並みマスコミに顔を出している。
その彼らはデスノートの格好の餌食になるだろう。
だから、彼らを助けることでお金を得て欲しいんだ」

72 :以下、VIPがお送りします:2016/09/11(日) 20:50:24.10 ID:fo8fMCj1d
白石「そんなの一人で出来るんじゃないのか?」

???「出来るといえば出来る。
ただ、もう一人いれば一人がノートに寿命を全うすると書いて、
もう一人が普通にノートに名前を書くことで、
デスノートの効力が効かなくなったということの証明になる。
そこまですれば企業幹部達もきちんとお金を払うだろう?」

白石「…確かにそうだな。
お前は僕にその協力だけさせたいのか?」

73 :以下、VIPがお送りします:2016/09/11(日) 20:51:17.33 ID:fo8fMCj1d
???「俺は構わない。
いや、この話を仲野にしたら、
ノートさえあれば仲野が協力してくれるというから
それすらもしなくていい。
仲野と話した結果君は出来る限り身軽でいた方が
いいということだった。
もしかすると君が寿命を全うすると
ノートに書くという方法を言い出してから
君のことをよく思わない人間が出てくるかもしれない。
いや、確実に出てくる。
何せデスノートの効力を無効化するわけだからな。
その時、俺は君を助けるために出来る限り協力したい」

白石「しかし、肝心のお金はどうやって得るつもりなんだ?
ネット環境もままならないのに
デスノートの無効化をはかりたい人を募集するのも
難しい気もするぞ」

74 :以下、VIPがお送りします:2016/09/11(日) 20:51:59.08 ID:fo8fMCj1d
???「それは色々と考えたんだが、
デスノートの無効化をはかりたい人達が
ネット上で書き込みをしているのを知っているだろう?
その人間達に料金を取ってそれをやることを告知する。
デスノートが本物かどうかを警戒する人間もいるだろうから、
それは顔写真だけをUPしてもらえれば
名前はこちらでわかるからそれが信用になると思う。
そしてお金は振り込め詐欺の口座を募集している人間から
銀行口座を買い取って、
そこに振り込んで貰う。
お金をおろすのにも警戒が必要だが、
それはもうお金を振り込んだ口座を
判子と一緒に買い取って貰うしかないと思っている。
買い取った人間が口を割るのを防ぐために、
警察にたれ込みをしたらノートに名前を書くと脅してな。
デスノートで人を操って
お金を持ってきて貰うとかも考えたんだがな、
これが一番人に被害が及ばない方法だと思う。
まあ、これでも問題があるようならばまたよく考えておくよ」

75 :以下、VIPがお送りします:2016/09/11(日) 20:53:17.14 ID:fo8fMCj1d
白石「さっき、僕を他のデスノート所有者から
守ってくれると言ったな。
何でお前は協力的なんだ?」

???「デスノートによる支配から
人々を逃れさせたいからっていう理由だけじゃ駄目なのか?
デスノートを人殺しに利用する人間よりかは
デスノートを平和利用しようとしているお前の方が
遙かにいいってだけの話だ。
まあ、単純に協力して欲しいから
そのために協力するってのが第一だけどな」

白石「そういえばまだ名前を聞いていなかったな」

???「俺の名前は川本涼平だ。
よろしく頼む」

76 :以下、VIPがお送りします:2016/09/11(日) 20:53:40.01 ID:14lHPur57
うるせえトンチキピーナッツ

77 :以下、VIPがお送りします:2016/09/11(日) 20:54:50.43 ID:fo8fMCj1d
白石「はっきり言えば、
デスノートでお金を得ようとする行為はいい行動じゃないと思う。
ただ、殺しで使うよりかはマシだ。
仲野さんも協力してくれるというのなら僕も協力するよ」

川本「じゃあ、仲野千咲を解放するよ」

白石「しかし、老々介護による疲弊を解消するための殺人か。
考えてもみなかった。
苦しみをなくすための殺人は善ではないだろうが、
必要悪なのかもしれない。
それを考えず人は生きるべきという僕の考えは偽善なのだろうか?」

78 :以下、VIPがお送りします:2016/09/11(日) 20:56:27.20 ID:fo8fMCj1d
川本「そもそも動物の社会では弱肉強食が普通で、
人間の世界では弱いものが肉にならずに
利用できるから利用しているってだけの話だ。
だから生きているだけで大変な思いをする人間は大勢いる。
でも、それをいかに楽しいものや楽なものに変えていけるかを
考えるのも人間の役目だ。
だから、俺たちが長生きすることが悪になる世の中を
変えていかなきゃならない。
…俺が言うようなことではないかもしれないがな」

79 :以下、VIPがお送りします:2016/09/11(日) 20:57:56.05 ID:fo8fMCj1d
この後に仲野と合流した白石。
しかし、彼女もまたデスノート所有者として
警戒をされているので、
すぐに自宅に帰るわけにはいかなかった。
彼女は白石の一人暮らししている部屋に
身を置くことになった。

仲野「ごめんね。勝手に川本に協力するとかいって。
彼、介護のために仕事も辞めて
ずっと一人で介護しているって言うからかわいそうで」

80 :以下、VIPがお送りします:2016/09/11(日) 20:58:59.63 ID:fo8fMCj1d
白石「大丈夫だよ。
彼は多分そんなに悪い奴じゃない。
それに僕らを信用しないと困るのは彼の方だ。
僕はデスノートで人を殺していないからLに捕まっても
警察で逮捕されるようなことはないと思うけれども、
彼はそうじゃないから僕らに従わなきゃならない」

仲野「その割に彼に協力する条件を出さなかったわね」

白石「仲野さんが心配だったからね。
それにこちらが優位だからって
他人を脅すようなことをするのは好きじゃない」

仲野「…そんなことを言ってて
これからデスノート所有者たちとやっていけるの?
もう少し自分の我を通さないといけない場面が
出てくるかもしれないんだからね」

白石「ああ、わかっているよ」

81 :以下、VIPがお送りします:2016/09/11(日) 20:59:44.87 ID:fo8fMCj1d
仲野「ところでデスノートのもう一人の持ち主のことなんだけど」

白石「何かわかることがあるのかい?」

仲野「私たちが持っているので三冊よね」

白石「Lが燃やしたのが一冊だね」

仲野「それが川本が言っていたんだけど、
Lは燃やす振りをしただけで実際には燃やしてないって言うの」

白石「え?」

82 :以下、VIPがお送りします:2016/09/11(日) 21:00:41.69 ID:fo8fMCj1d
仲野「言われて納得したんだけど、
ノートの所有者で死神の目を持っている人間には
他のノート所有者の寿命が見えないの。
そんな重要な情報が得られるのに、
わざわざノートを捨てる理由がある?」

白石「そう言われればそうだね」

仲野「でね、その流れで
ちょっとおかしなことがあった人物がいるの」

白石「え? 誰?」

83 :以下、VIPがお送りします:2016/09/11(日) 21:01:56.94 ID:fo8fMCj1d
仲野「高橋隆文っていう国会議員。
彼はね、元々寿命が見えていない人物だった。
要するにデスノート所有者だったわけね。
でも、最近見た映像の彼では彼の寿命は見えているの。
何らかの理由でデスノートの所有権を放棄したみたいよ」

白石「それはやっぱり、Lに警戒しているんだと思う。
ノート所有者だと死神の目を持つ人間には
一発でわかるからそれを防ぐために
他の第三者にノートを持たせたに違いないよ」

84 :以下、VIPがお送りします:2016/09/11(日) 21:02:52.33 ID:fo8fMCj1d
仲野「そうよね。そう考えるのが普通よね。
でもね、ちょっと疑問に思うことがあるのよ。
この新聞のラテ欄を見て」

白石「さくらTVのキラ特集。
『生放送でとある国会議員が
あなたがいらない人間を生粛正』ってなんだこれ?」

仲野「変な番組でしょ?
こんなのを放送していいわけがないわ。
さくらTVは脅されてやっているのかも」

白石「いや、さくらTVだからな。
わからないよ。
今夜放送なのかな?
だったら見てみようよ。
この国会議員が高橋隆文かもしれないしさ」

85 :以下、VIPがお送りします:2016/09/11(日) 21:04:33.93 ID:fo8fMCj1d
(L視点)

ワタリ「たくさんのデスノートの所有者達、
なかなかしっぽを出しませんねえ。
街中の街頭カメラやGPS機能、
携帯電話の通話記録、
そんなの拾得が役に立つのでしょうか?」

ニア「いや、これらは次第に
じわじわとほかのキラ達の行動を狭めるのです。
それに、仲野千咲さんの相棒がやり始めたという
デスノートに寿命を全うすると書く行為、
あれが何気にでかい。
デスノートは殺すための
攻撃の手段だけだったのにも関わらず、
これによって守りの行動にも繋がることになったわけです。
一度ノートに書かれた人間はノートでは死ななくなる。
私たちの名前をノートに書くことが
目的だったキラにしてみれば
どういう行動をすれば自分たちがキラとして
永遠に地位を得られるのかが見えにくくなったことでしょう。
自分達は追い詰められて、
どんどん人を殺しにくくなる中で
破れかぶれになる人間も出てくる。
私はそう考えています」

86 :以下、VIPがお送りします:2016/09/11(日) 21:05:28.74 ID:fo8fMCj1d
ワタリ「そうかもしれません。
今日のテレビ欄をみましたか?
『生放送でとある国会議員が
あなたがいらない人間を生粛正』って、
内容です。
 世間にキラの恐怖を植え付けるというよりかは、
八方塞がりになった人間の暴走かもしれませんね」

ニア「そんなのがあるのですか?
お面をつけてさくらTVに使者を送らせましょう」

87 :以下、VIPがお送りします:2016/09/11(日) 21:06:22.15 ID:fo8fMCj1d
さくらTVにて
キラ特番のプロデューサー片岡
「まさかうちのインチキと言われているキラ特番に、
本物のキラが出てくれるなんて。
高橋さんさん、本当にいいんですか?
あなた政治家でしょう?
もしかするとキラとしてテレビに出ることによって
自分の首を絞めることになるのではないですか?」

88 :以下、VIPがお送りします:2016/09/11(日) 21:07:07.33 ID:fo8fMCj1d
高橋「いや、いいんだ。
元々、政治家になれたのも
デスノートによる行動操作によるものだ。
有権者に投票させたり、
あるいは自分以外の候補に
投票しようとする人間を殺したりしてきた。
俺はキラによる恐怖支配を望んでいる。
今は寿命を全うするとか書いて
デスノートの効果を無効化する方法が
広まって脅しがしにくくなっているが、
彼らの陣営を潰すことで俺はこの国の支配者になるんだ。
それに俺は今Lが使っているデジタル包囲網を利用し、
自動車の自動運転などを利用することで
人造デスノートを作ることも検討している。
これさえあればもう他のデスノートによる
デスノート無効化なんてのも気にしなくてすむことになる。
そうなれば俺はこの世の支配者になることが出来るだろう」

89 :以下、VIPがお送りします:2016/09/11(日) 21:08:23.76 ID:fo8fMCj1d
片岡「でも、デスノートを持っている人間は
もう既に自分でノートに名前を書いてしまって、
デスノートで殺せないんじゃないですか。
どうやってデスノート無効化陣営を潰すんですか?」

高橋「それについてはこちらに策がある」

ニア「えーー。キラ特番のプロデューサーさんはいますか?」

90 :以下、VIPがお送りします:2016/09/11(日) 21:09:12.72 ID:fo8fMCj1d
片岡「だ、誰だ」

ニア「私はLの代理人です。
今回のキラ特集、テレビでは放送させられません。
だから、食い止めにきました。
VTRがあるなら全部こちらで押収します」

高橋「そうか、やはりLの代理人がきたか。なら話は早い」

高橋、急にピストルを懐から出してニアを撃つ。
ニア、うずくまったまま暫く動かない。

片岡「え?」

91 :以下、VIPがお送りします:2016/09/11(日) 21:10:04.71 ID:fo8fMCj1d
高橋「確かにデスノートに
名前と寿命を全うすると一度書かれた人間は
デスノートでは死なない。
しかし、他の物理的な攻撃では死ぬ。
寿命を全うするなんて曖昧な書き方だから
今死んだっておかしくはないはずだ。
だから、こうして武器を持って殺してしまえばいいんだ」

ニア、ゆっくりと動き始める。
ニア「いたたたた。
防弾チョッキでも撃たれると痛いんですよね」

片岡「Lッ!」

高橋「クッ!!」

92 :以下、VIPがお送りします:2016/09/11(日) 21:10:59.01 ID:fo8fMCj1d
ニア「残念ながらその考えは私たちにもありました。
そう考えると寿命を全うすると書くのと
十年先とか一定期間先に寿命を設定するのとでは
どちらがいいのですかね?」

高橋「やっぱりジエンドか。
もう少し粘る予定だったんだがな。
テレビで告白するのはやり過ぎか」

ニア「あなた自体の行動がおかしかった。
私たちの行動を警戒するならば、
テレビなんて使おうと思わなければ良かったでしょうに」

93 :以下、VIPがお送りします:2016/09/11(日) 21:11:54.48 ID:fo8fMCj1d
高橋「それでもやらなきゃいけないことがあったんだけどな」

ニア「何です、それは」

高橋「…………」

ニア「まあ、いいです。ノート持ってますよね」

高橋「…持っていない」

ニア「そうですよね。
今、あなたデスノートの所有者じゃないですものね。
誰に預けたんです?」

高橋「違う。そうじゃない。
俺のデスノートは盗られたんだ」

ニア「え?

94 :以下、VIPがお送りします:2016/09/11(日) 21:13:04.18 ID:fo8fMCj1d
高橋「俺はとあるデスノート所有者と協力関係にあった。
そいつが言うには、
今出回っているデスノートには有効期限があるのを
知っているかといってきた。
なんでも死神が言うには
所有してから一年しか効力が持たないんだって言われた。
だが、俺達は協力関係だからノートを交換してしまえば
あと一年ずつ効力を伸ばすことが出来るって言ったんだ。
だから、俺はその言葉に乗って一年経てから交換したんだ。
だが、奴が俺に渡したノートが実は偽物のノートだった。
でも最初は気付かなかった。
何せ本当にそのノートで人が殺せたからな。
何人も殺していくと異変に気がついた。
本来ノートは書いていくと
自動的にノートの枚数が増えるようになっていた。
しかし、奴が俺にくれたノートは
いつまで経ってもノートのページ数が増えないんだ。
要するに奴は自分が持っていた本物のノートの切れ端を
ノートにして本物と偽って俺に渡したんだ。
無論、ノートの効力の期限が一年だけなんて
交換してノートを奪うための出鱈目だった。
奴は俺がその事実に気がついた時点でどこかに消えてしまった」

95 :以下、VIPがお送りします:2016/09/11(日) 21:14:05.07 ID:fo8fMCj1d
ニア「そいつの名前はわかりますか?」

高橋「夜神楓だ。
いくら奴が偽名を語ろうが俺の死神の目ではごまかされない」

ニア「夜…神…?」

高橋「お願いだ。奴を止めてくれ。
奴はこの世の全てを憎んでいる。
俺が政治家になるのに
俺以外に投票する人間を殺すってことを
最初に考えて実行したのもあいつなんだ。
俺は人の上に君臨したかったが
あいつは全てを殺そうとしている。
人の死を何とも思っていない。
あんな奴を野放しにするなんてどうかしている。
だから、テレビに出て本当はそれを呼びかけたかったんだ」

96 :以下、VIPがお送りします:2016/09/11(日) 21:15:09.33 ID:fo8fMCj1d
ニア「でも、名前しか知らないんでしょう?」

高橋「…ああ。
こんなことなら顔写真でも撮っておくべきだったよ」

ニア「いろいろとしゃべってくれてそれに関してはありがとう。
でも、あなたは人を殺し過ぎましたし、
何より私を殺そうとしました。
逮捕は免れません。いいですね?」

高橋「…ああ」

97 :以下、VIPがお送りします:2016/09/11(日) 21:16:26.93 ID:fo8fMCj1d
ニア「ところでプロデューサーさん」

片岡「は、はい。何ですか?」

ニア「高橋議員が捕まることで
テレビ番組の枠に穴があいてしまうんじゃないですか?
だったら私たちの呼びかけを放送してはいただけませんか?」

片岡「え? 個人的にはいいけど、局的にそんなに急には……」

ニア「実は私、あの会見では燃やしたデスノート、
まだ燃やしてないんです。
実はまだデスノートを持っているんですよ」

片岡「え? それってどういうことですか?」

98 :以下、VIPがお送りします:2016/09/11(日) 21:17:59.34 ID:fo8fMCj1d
ニア「あなたたちを脅すつもりはありません。
人殺しの道具だと思われたデスノートが
救いの道具になったと言うことを広めたいんです。
デスノートの使い手を窮地に陥らせるために、
もう大々的に告知してもいいと思ったわけです。
その方が人々が安心すると思うんです」

片岡「わ、わかりました。局の人間と相談してみます」

ニア「何とか私がしたいと思っていた話の方に誘導できそうです」

ワタリ「良かったですね」

99 :以下、VIPがお送りします:2016/09/11(日) 21:18:45.73 ID:fo8fMCj1d
ニア「そこで、私はいってやるんです。
デスノートで人を殺すことはもう終わりだということを。
いくら先代のキラの息子がノートを二冊持っていたとしても
対象者をノートで殺せないと意味がない。
だから、正直に投降しなさいと」

Lの出たさくらTVのキラ特番は大反響を向かえた。
デスノートの無効化の件や今現在もGPSや街角の防犯カメラ、
通信記録傍受などでキラの特定を続けていることなどが
テレビで放映された。
それを見た人々は続いているキラ被害から安堵の溜息を漏らした。
 しかし……

100 :以下、VIPがお送りします:2016/09/11(日) 21:20:02.58 ID:fo8fMCj1d
 翌日の紙面。
 「習近平死去。
衛生破壊ミサイルが発射され、
全世界の人工衛星が残らず破壊、
GPS機能が使えなくなる」
「金正恩死去。
日本の上空を核搭載のテポドンが飛び海面で爆破」

101 :以下、VIPがお送りします:2016/09/11(日) 21:21:02.01 ID:fo8fMCj1d
ニア「緊急事態です。
デスノートで人を操れることを利用した核ボタンの使用が
懸念され始めました。
よって私は各国の核ボタン使用に絡む要人を全て殺します!!」

ワタリ「別に殺さなくても寿命を全うすると書けばいいのではないですか?」

ニア「それだと世界中の人達が安心しません。
世界がピンチなのに
Lは何をしているんだっていわれるに決まってます。
ここまでしないといけないのです」

ワタリ「そうですか……」

ニア「夜神め、まだやり方はありますか。
だったら私にも考えがあります」

102 :以下、VIPがお送りします:2016/09/11(日) 21:27:01.69 ID:fo8fMCj1d
1です。
一気に書き込みたいので、
スマホから5連投くらい
関係ない内容を書き込みます。

103 :以下、VIPがお送りします:2016/09/11(日) 21:29:11.19 ID:fo8fMCj1d
因みに残りは三分の一です。

104 :以下、VIPがお送りします:2016/09/11(日) 21:31:53.34 ID:fo8fMCj1d
いつの間にか本文以外の文が
丁寧語になってますが気にしないで下さい。

105 :以下、VIPがお送りします:2016/09/11(日) 21:56:54.48 ID:YQB/oBLUg
wifiの関係上スマホで書き込んでも
パソコンと同じIPになってたみたいです。
続きは日付が変わってからにします。

106 :以下、VIPがお送りします:2016/09/11(日) 23:16:04.56 ID:YQB/oBLUg
すみません。1です。
日付が変わってからすぐと思ってましたが、
明日の夜7時頃に続きを貼っていきます。

107 :以下、VIPがお送りします:2016/09/12(月) 23:14:56.42 ID:T9RII7mgy
盛大に寝過ごしました。
今から続きを貼っていきます。

108 :以下、VIPがお送りします:2016/09/12(月) 23:16:24.88 ID:T9RII7mgy
(白石視点)

白石「デスノートを利用して核ボタンを押す?」

仲野「そうよ。
残り一人はそう言うことも考えていると思うの。
アメリカの大統領を殺して世界を潰そうとしているわ。
多分、正義とか悪とかじゃなくて
とにかくこの世の全てを破壊したいのね」

川本「これはもうデスノートで儲けたいとか
デスノートで人の命を延ばしたいとか
言っている場合じゃないと思う。
何とかしてでももう一人を捕まえないといけない」

白石「どうする?」

109 :以下、VIPがお送りします:2016/09/12(月) 23:17:16.44 ID:T9RII7mgy
川本「Lに協力しよう。
仲野はどう思うかわからないけれども、
俺はもう捕まっても構わない。
世の中を平和にするためには
他のデスノート所有者たちの団結が必要だと思う」

仲野「私もそう思う。
確かに私の復讐はまだ遂げられてないけれども、
そんなことを言っていられる場合じゃないし」

白石「わかった。
じゃあ、Lの元へ行こう」

110 :以下、VIPがお送りします:2016/09/12(月) 23:18:34.92 ID:T9RII7mgy
Lの元へ出向いた白石達

ニア「いらっしゃい。
来るんじゃないかと思っていました。
あなたが、デスノートに寿命を全うすると書くことを
考えた所有者ですか。
それだけじゃなくて
あの誘拐犯とあなた方は協力していましたか」

川本「罰なら後でいくらでも受ける。
でも、今は残りの一人を捕まえるのが先決だ。
そのためにならいくらでも協力する」

ニア「そうですね。
あなたと千咲さんと白石君でしたっけ?
が、協力しているという時点で
あなたはそこまで凶悪な所有者ではないのでしょう。
ただ、無罪放免とは行かないので
覚悟しておいて下さいね」

111 :以下、VIPがお送りします:2016/09/12(月) 23:19:12.77 ID:T9RII7mgy
川本「…ああ」

ニア「でもまあ、
私はもうそんなことを言える立場にはないんですがね」

白石「?」

仲野「やっぱり各国の首脳陣を殺したのはあなただったのね」

ニア「多くの命が犠牲になりそうだったのに
少しの犠牲はしょうがないと思ったのです。
そこはもう避難されても仕方がありません」

川本「お前を責めたところで
俺達の罪が軽くなるわけでもないしな」

112 :以下、VIPがお送りします:2016/09/12(月) 23:20:26.25 ID:T9RII7mgy
ニア「さて、残りのデスノート所有者は一人。
彼は高橋議員のノートを奪って
ノートを二冊所有しています。
そして、嫌なことに先代キラのように
犯罪者だけを殺すなどということはせず、
どんな人間でも殺す人間です。
まるで全人類を残らず
全て殺すことを考えているんじゃないかと思います」

白石「まさか国民全員の名前を
ノートに書いて無効化していくのは難しい。
何か殺しを防ぐいい方法はないのか?」

113 :以下、VIPがお送りします:2016/09/12(月) 23:21:29.24 ID:T9RII7mgy
ニア「これからは全員マスクを
つけるのを義務化しましょう。
これだけで死神の目で
名前を知られる可能性はぐっと低くなります。
なるべくならば家の中でもつけさせます」

白石「何で?」

ニア「夜神、あ、残り一人のデスノート所有者は
夜神楓と言います。
男だそうです」

白石「夜神……楓?」

ニア「何か?」

白石「いや、なんでもない」

114 :以下、VIPがお送りします:2016/09/12(月) 23:22:18.28 ID:T9RII7mgy
ニア「その夜神ですが、
恐らくデスノートを利用して
いろんな家に押し入っていることが考えられます。
その押し入った家の住人の携帯電話やインターネットを
利用して情報を得ているんじゃないかと。
だから、奴に各家々に不法侵入をさせないためにも
どんなときでも死神の目の毒牙に
かからないようにする必要があるのです」

川本「マスクを義務化するって
なかなか馬鹿な話が通るのならさ、
路上で何か書き物をしている人間を
全て職務質問するってのはどうだ?」

白石「え?」

115 :以下、VIPがお送りします:2016/09/12(月) 23:23:38.95 ID:T9RII7mgy
川本「今のご時世メモを取るのなんて
スマホでもできるだろ?
何か紙に書くと言うことをしている時点でかなり怪しい。
それで殺しが一つ減るのならば別にいいんじゃねえか?」

ニア「やりましょう」

仲野「新聞に写真を載せるのは事前申告制にして、
私たちが名前を書いて
デスノートの効果を無効化してからってことにするのはどう?」

ニア「人間の被写体を載せるのを
禁止でいいんじゃないですか?
千咲さんの考えで面倒くさくないって言うなら
そっちでやりましょう」

116 :以下、VIPがお送りします:2016/09/12(月) 23:24:27.16 ID:T9RII7mgy
白石「これを告知してやるのかな?
密かにやった方がいいんじゃないのかな?」

ニア「密かにやった方が
確かに捕まえるのには有利かもしれませんが、
殺しの抑止力にはなりません。
大々的に告知しましょう。
これでデスノートによる殺しは間違いなく無くなる筈です。
最後に奴の本名も公開してしまいましょう」

117 :以下、VIPがお送りします:2016/09/12(月) 23:25:35.38 ID:T9RII7mgy
仲野「夜神なんて珍しい名字でしょ?
名前から身元が分からないの?」

ニア「彼が孤児院にいたことはわかってたんです。
ただ、そこは放火されて
写真は愚か影も形も残っていませんでした。
どこに行ったのかもわかりません。
あと、これは憶測ですが一つ気になることがあります」

川本「なんだ?」

ニア「多分、夜神は先代のキラ夜神月と弥海砂の子どもです」

118 :以下、VIPがお送りします:2016/09/12(月) 23:26:16.54 ID:T9RII7mgy
仲野「…二代目なの……?」

ニア「そうです、はい」

白石「………」

ニア「さて、いろいろと策を講じました。
多分、夜神は不法侵入も働くこともできず、
追い詰められて捕まることでしょう。
これ以上はデスノートによる被害も食い止められるはずです」

川本「そうだな。
ここまでやれば被害はなくなるだろう。
早く捕まるといいな」

仲野「ええ」

白石「…う、うん」

119 :以下、VIPがお送りします:2016/09/12(月) 23:27:06.80 ID:T9RII7mgy
ニア達が話したデスノート防止策は
早速実行に移すことになった。
だが、すぐにデスノートの効果が
無くなったわけではなかった。
二ヶ月ほどその状態が続いたが、
原因は当初は分からなかった。
しかし、その理由がニア達の耳にも届いた。

120 :以下、VIPがお送りします:2016/09/12(月) 23:27:52.17 ID:T9RII7mgy
ニア「え?
デスノートの切れ端が街中でバラマかれている?」

ワタリ「そうなんです。
とある小学生がデスノートで同級生を殺したそうなんです。
何でもデスノートの切れ端に
『これはデスノートです。
この紙に名前を書くとその人は死にます。
ただしこの紙を拾った人間は
五名の同級生の名前を書かないと
24時間後にあなたは死にます』って
ことが書かれていて、
本気にした小学生が本当に同級生の名前を書いて
死んだって言うんで両親と一緒に警察に出頭したんです」

121 :以下、VIPがお送りします:2016/09/12(月) 23:28:56.92 ID:T9RII7mgy
ニア「…確かにデスノート所有者本人が
人の顔がわからなくて人を殺せなくても、
他の人が顔を知っていればこの方法ならば人を殺せます」

ワタリ「こんな感じの紙切れが
かなりの数で回っているみたいで、
一部はネットオークションで取り引きされているそうです」

ニア「…そんなものは出品取り消しさせましょう。
そうか。
だからデスノートの被害が無くならなかったのか。
…白石さんみたいに寿命を全うすると書いて
殺しから逃れるために使う人もいてもいいのに。
そういえば夜神は二冊ノートを持っている。
切り取って無くなったあとに
補充されるノートのページ数も二倍でしょう」

122 :以下、VIPがお送りします:2016/09/12(月) 23:29:38.60 ID:T9RII7mgy
ワタリ「ばらまいているところを
捕らえられればいいんですがね」

ニア「ここまでしっぽを出さなかった人間が
それでしっぽを出すとは思えないんですがね。
まあ、デスノートの切れ端を持っていた人物達に
どんな方法でそれを入手したのかを
聞いて回るといいかもしれませんね」

ワタリ「地面にバラマかれていたようです。
それを道草をよくする小学生が拾った様なんです」

ニア「…余り参考になりませんね」

123 :以下、VIPがお送りします:2016/09/12(月) 23:30:39.18 ID:T9RII7mgy
ワタリ「でも、一つだけ気になる情報がありました。
バラマかれたデスノートの一部に
白石優平の仇って文字が書かれていました。
これは白石さんのフルネームじゃないですか」

ニア「え? 本当ですか?
夜神と何か関係があるんでしょうか?
ただ単に同姓同名の人かもしれませんが、
…とにかく白石さんを呼びましょう」

124 :以下、VIPがお送りします:2016/09/12(月) 23:32:31.53 ID:T9RII7mgy
白石、Lの捜査本部に来る

白石「夜神楓と言う名前に心当たりはないかだって?
確かにその名前を持った人間を僕は知っている。
でも、その子は女の子だ。
小学校の頃、彼女と僕は同じクラスだった」

ニア「そうですか。
そうか、夜神は女だったんですか。
だから、強引に誰かの家に押し入らなくても、
そこら辺でナンパしてきた男とホテルに入った隙に
名前を書いて殺せていたわけですね。
財布の中の免許証で男の住所も知れますし」

125 :以下、VIPがお送りします:2016/09/12(月) 23:34:03.39 ID:T9RII7mgy
白石「その夜神楓が残り一人のデスノート所有者なのか?」

ニア「それにほぼ間違いがないでしょう」

白石「僕の知っている夜神はそんなことをする人間じゃない」

ニア「わかりません。
彼女も年を重ねるごとにいろんなことがあったのかも知れないし、
デスノートという大きな力が
彼女の心を歪めさせた可能性も0じゃありません」

白石「………夜神に会って確かめたい」

ニア「言われなくてもあなたには
夜神に会ってもらうつもりでした。
私達はあなたを囮にして夜神をしとめます」

126 :以下、VIPがお送りします:2016/09/12(月) 23:34:49.49 ID:T9RII7mgy
白石「しとめるって殺すのか?」

ニア「あれだけのことをしたんです。
どうせ死刑は免れないでしょう」

白石「じゃあ、協力しないと言ったら?」

ニア「私はあなたに必ず協力させます。
…でも、まあ、夜神をしとめられるのならば
すぐに殺すようなまねをしませんよ」

白石「本当だね」

ニア「本当です」

白石「……わかった。協力しよう」

127 :以下、VIPがお送りします:2016/09/12(月) 23:35:49.14 ID:T9RII7mgy
その後、Lは白石優平は生きていること、
デスノートを捨てるならば
会わせるという趣旨のメッセージを夜神楓一人が見るように
全世界に向けて送った。
○月××日に白石と夜神が
通っていた小学校に来いというメッセージを発信したL達は
当日白石一人だけを校庭の真ん中に立たせ、
校舎の陰に隠れて夜神が来るのを待った。

128 :以下、VIPがお送りします:2016/09/12(月) 23:36:50.22 ID:T9RII7mgy
ワタリ「果たして夜神は来るんでしょうかね?」

ニア「来ますよ。
あの分だと夜神は並々ならぬ好意を
白石に抱いていたんだと思います。
そんな中、彼が生きているとわかっていたんだから」

校庭の真ん中で待つ白石。
白石「夜神、本当に来るんだろうか?」
白石、夜神とのことを思い出す。

129 :以下、VIPがお送りします:2016/09/12(月) 23:38:20.89 ID:T9RII7mgy
そうだ。夜神楓。
僕は彼女のことが好きだったんだ。
僕と彼女はずっといじめられていた。
僕は片親だったから。
彼女は孤児院の出身だったから。
彼女と何度石を投げられたかわからない。
でも、僕はそれでも良かったんだ。
僕は彼女と一緒にいられたから。
風向きが変わったのは飼育当番をやっていたときだった。
学校で飼っていたヤギを僕と夜神が
当番を押しつけられてずっとやっていた。
僕は夜神とやれたらそれで良かったんだけど、
担任の先生が「何で白石と夜神ばかりに押しつけるんだ」って
クラスで問題になって、
渋々クラスメイトが当番を代わりにやることになった。

130 :以下、VIPがお送りします:2016/09/12(月) 23:39:21.66 ID:T9RII7mgy
そんな中、突然ヤギが亡くなった。
僕は折角夜神と一緒に面倒を見たヤギが
亡くなって凄く悲しかったんだけど、
クラスの人間はみんな喜んでいたのことが、
余計に涙が出た。
その後しばらくした時クラスの中で立ち話を聞いていたら
「俺のカーチャンがヤギを殺したんだぜ」という奴が現れた。
「だって、こんなの夏休みに
わざわざ学校に来させてまでやることじゃないでしょ?
この子には勉強の方が大切なの」というのだ。
僕はさすがに学校に抗議した。
でも、この児童の親は地元の政治家で
「くだらないレッテルを貼るな」って抗議を受けた。
それでも文句を言ったら
僕は学校を転校しなくちゃいけなくなった。

131 :以下、VIPがお送りします:2016/09/12(月) 23:40:36.39 ID:T9RII7mgy
僕は夜神に言った。
白石「この世の中の人達はみんな病気なんだ。
だからこんな理不尽なことを簡単に言えるんだ。
病気なら直せるはずだ。
僕は医者になって皆の心を救うんだ。
君はそうだな、政治家になって世の中を変えてよ」
夜神は首を縦に振った。
それが僕らが交わした最後の言葉だった。

あれから夜神はどうしていたのだろう?

132 :以下、VIPがお送りします:2016/09/12(月) 23:41:41.46 ID:T9RII7mgy
校庭の真ん中で歩く白石に近づいてくる影。

それは紛れもなく大きくなった夜神楓の姿だった。

夜神「白石君」

白石「夜神か」

夜神「…本当に生きていたんだね。
私、てっきりあなたは
死んだものなんじゃないかって思っていた。
だって、私、デスノートを手にしたとき、
あなたに会いたくて、
真っ先にノートにあなたの名前を書いたんだよ?
でも、会えないってことはもう死んじゃったんだと思ってた。
だから、私あなたを消したこの世界なんて
いらないんじゃないかって全てを潰そうと思ってた」

133 :以下、VIPがお送りします:2016/09/12(月) 23:42:38.42 ID:T9RII7mgy
白石「……夜神、実は」

夜神「…わかってる。これ以上は言わないで。
それよりもあなたに渡したいものがあるの」

夜神は白石にデスノートを渡した。

白石「…これは?」

夜神「あなた、子どもの頃、言ってたじゃない。
お父さんが不慮の事故で死ななければ
こんなに苦労しなかったって。
だから自分は人々の寿命を延ばす医者になるんだって。
これがあればその夢が叶うわ」

白石「夜神…」

134 :以下、VIPがお送りします:2016/09/12(月) 23:43:32.22 ID:T9RII7mgy
夜神「そうね。あなたにはそれもいらないのかもね。
私がデスノートに名前を書いたのに
あなたは生きているってことは、
あなたもデスノートの所有者ってことでしょ?
先にノートに寿命を全うするって書いた。
だから私のデスノートの効力も効かなかった。
よかった。
あなたが生きていてくれた。
私それだけで本当によかったの。
本当にそれだけで……」

白石「…………」

135 :以下、VIPがお送りします:2016/09/12(月) 23:44:16.30 ID:T9RII7mgy
夜神「そういえば白石君、前に言ってたよね。
悪口や暴力はいずれ自分に跳ね返ってくるから
他人にやってはいけないって。
私その言葉はずっと嘘だと思っていた。
だって自分が暴力に耐えたって相手は何食わぬ顔でいたから。
だから、私やり返すことに決めたの。
…でも、その言葉は本当だった。
私のこと、白石君に信じてもらいたいのに、
今私何の説明もできない」

136 :以下、VIPがお送りします:2016/09/12(月) 23:44:53.82 ID:T9RII7mgy
夜神が泣いている。
やはり夜神はたくさんの殺人を犯していた。
でも、彼女はとても孤独で
たくさんの人に傷つけられていた。
その傷を少しでも軽くしてくれる誰かがいれば、
僕がずっと寄り添ってあげられれば
彼女はこんな事はしなかっただろうに。
確かに悪口や暴力はいけない。
自分に跳ね返ってくるかもしれないから。
でも、それを跳ね返さない心を作るためにも
人を温かい目で見れる心が必要なのではないだろうか?
暖かくてどんなに自分が損しても
受け入れられる強い心が必要なのではないだろうか?
僕は彼女の傷を癒せるだろうか?
好きだった彼女の傷を、今からでも……

137 :以下、VIPがお送りします:2016/09/12(月) 23:45:48.23 ID:T9RII7mgy
白石「…夜神、罪を償おう。
そして、罪を償ったら僕と結婚してくれ」

夜神「……え?」

白石「不満か?」

夜神「…本当に私なんかでいいの?」

白石「いいよ」

138 :以下、VIPがお送りします:2016/09/12(月) 23:47:03.85 ID:T9RII7mgy
夜神「私、顔に傷があるんだよ。
根性焼きの痕もひどいよ」

白石「大丈夫だよ」

夜神「私、何度もレイプされたんだよ」

白石「平気だよ」

夜神「内蔵も二つあるのは一つとられちゃってるんだから」

白石「問題ないさ」

夜神「それに子宮もとられてて、
赤ちゃんなんて産めないんだから」

白石「構わないよ。
君だから、君だからこう言うんだよ」

139 :以下、VIPがお送りします:2016/09/12(月) 23:47:57.47 ID:T9RII7mgy
夜神「本当に? …なら、指切りしてくれる?」

白石「ああ」

二人は近付き、小指を絡めようとした。
その瞬間、どこかから銃声がして夜神は撃たれた。

「む、娘の仇だ」
去っていく警官。

140 :以下、VIPがお送りします:2016/09/12(月) 23:48:53.16 ID:T9RII7mgy
リューク「落ち着け。
暴力は自分の身に返ってくるんだからやらないんだったろ?
まだこいつは生きている。
治療すれば何とかなるんじゃないのか?」

緊急搬送される夜神。
彼女は一命は取り留めたが植物人間状態になってしまった。

141 :以下、VIPがお送りします:2016/09/12(月) 23:49:52.00 ID:T9RII7mgy
白石「彼女は僕が守るよ。
もう一度目が覚めるまで」

ニア「大変な道のりだと思いますよ。
大丈夫ですか?」

白石「そのために医者になるんだ」

ニア「そういえばデスノートですが、
仲野さんや川本たちと話し合った結果、
みんな焼却することになりました。
白石さんも問題ないですか?」

白石「ああ。
こんなものはない方がいい。
たとえ寿命を延ばす方法として使えるとしたって、
僕自身の手でそれを越えるものを作ってみせるよ」

ニア「そうですか。
頼もしいですね。
期待していますよ」

142 :以下、VIPがお送りします:2016/09/12(月) 23:51:09.45 ID:T9RII7mgy
夜神楓の夢の中

教室の中、授業参観で作文を読んでいる。

夜神「私の夢はお嫁さんになることです。
どんなに格好悪い人でも、
どんなに歯が無くても、
どんなに太った人でも構いません。
あ、でも性格が悪い人はちょっと嫌かな。
私にはとっても優しくて
毎日目覚まし時計がジリリリリ…となると、
先に止めて私が目を覚ますとずっと笑顔で微笑んで
おはようって言ってくれる素敵な人と結婚して、
子供を三人産んで、今自分の家にはない、
家族というものを持ちたいです。
マイホームなんてのはいらないし、
職業だって何でもいいです。
だから私を好きになってくれる人、
その人と結ばれたいです。
それが私の夢です」

143 :以下、VIPがお送りします:2016/09/12(月) 23:51:54.04 ID:T9RII7mgy
授業が終わった後、取り囲まれる夜神

「なんだお前、
お前なんか好きになる人間が出てくる訳ないだろ」
「お前は一生一人で不幸な目に遭い続けるんだよ」
「ギャハハハハハ」
夜神「そんなことはない。そんなことはない」
きっと私を好きな人はどこかにいる。
どこかに……

144 :以下、VIPがお送りします:2016/09/12(月) 23:52:40.51 ID:T9RII7mgy
目を覚ます夜神。

十年後、目の前には白石の姿。
白石は微笑んだ。

「おはよう」


   続デスノート 完


最後まで読んでくださってありがとうございました。

145 :以下、VIPがお送りします:2016/09/12(月) 23:59:41.69 ID:T9RII7mgy
一方的に書き込み続けてなんですが、
最後に蛇足を。

この物語はこれで終わりだけど、
個人的にこの物語の中で触れた人造デスノートを
現実で某検索サービス会社が作っているのではないかと
勝手に思っています。
もし、その某検索サービス会社が
実際に人造デスノートを作ってた場合の
対抗策の小説を十五、六年前に作っていたので、
貼っておきます(要は自作小説の宣伝です)。

http://ncode.syosetu.com/n2160dl/

146 :以下、VIPがお送りします:2016/09/13(火) 23:39:29.62 ID:/ktB+6qho
1です。妄想ついでに何故人造デスノートを
某検索サービス会社が作ってると思っているかを書きます。

僕は精神病のせいかどうかは知りませんが、
この世の中にある全てのフィクションは
現実で起こすことが可能だと思っているんです。

何を馬鹿なことを言っていると思われるかもしれませんが、
個人的に人間が思い描くことに
出来ることと出来ないことがあるのがおかしいと思うんですよ。
出来ないことならば最初から思い浮かばなければいい。
でも、思い浮かぶ以上実際にできるのではないかと。

デスノートなんてできそうもないと思っている人も多いですが、
読んでもらった小説(と呼べるか怪しい文章)でもある通り、
実際にはほぼ近いことができる技術はこの世界にあるわけです。

147 :以下、VIPがお送りします:2016/09/13(火) 23:40:16.70 ID:/ktB+6qho
でも、実際にそんなことが起こるわけがないとお思いでしょうが、
多分ですが、僕と似たような発想をした人は多分世の中にいます。

例えばドラゴンボールの鳥山明先生。
七つの球を集めるとどんな願い事でも叶うというくだり。
タイムマシンや透明になる技術、不老不死の妙薬、
子どもに戻れる技術、大量殺人兵器、完全な惚れ薬、
完全なクローン技術などの超未来技術が七つ集まれば、
どんな願い事でも叶いそうな気がしませんか?

例えばワンピースの尾田栄一郎先生。
多分ワンピースはドラゴンボールの発展形です。
富、名声、力、
かつてこの世の全てを手に入れた海賊王ゴールド・ロジャー、
死に際に放った言葉は人を海に駆り立てた。
俺の財宝か? 欲しけりゃくれてやる。
探せ、この世の全てをそこに置いてきた。
…というような冒頭で話が始まりますが、
これは、ドラゴンボールのようなものが実際にあって、
どんな願い事もいくらでも叶えられる人間がいるけれども、
世の中がおかしくならないのは、
それを食い止めた海賊王のような存在がいるからだと
考えたのではないでしょうか?
その中ではタイムマシンも決して例外ではないのです。
タイムマシンを手にして
未来のありとあらゆる技術を手にした人間が、
この世界の王となる、
この世界はその為に動いているのではないかと思うのです。

148 :以下、VIPがお送りします:2016/09/13(火) 23:40:58.91 ID:/ktB+6qho
僕はこの世の中には三つの大航海時代があると思っています。
一つ目はコロンブスの時代、
海の向こうの未知の世界を巡って探検するもの。
二つ目は現在の宇宙探索の時代、
遥か宇宙の向こうの道の世界をめぐって探検するもの。
三つ目は時間探索の時代、
遥か昔の世界に行って、その歴史は本当だったのか、
書き替えられないのかを模索するもの。
今は第二の大航海時代と第三の大航海時代が
同時にやってきているのではないかと思うのです。

僕はタイムマシンはあると思っています。
今後世の中に出てくる大金持ちがタイムマシンの技術を
牛耳るのです。
しかし、未来から来た人間がそれをやらせないように
現在の経済を牛耳っているわけです。
そして、これまでの商売のモデルケースを壊して、
儲からなくさせ、自分のところだけ
ちゃっかり広告で儲かるようにしている。
更に裏では人造デスノートを完成させて
自分達のところには逆らえないようにしている。
僕の中では某検索サービス会社はそういうところです。

149 :以下、VIPがお送りします:2016/09/13(火) 23:41:35.99 ID:/ktB+6qho
このままではたった一人になるまで経済戦争は続いて、
貧富の格差はどんどん広がっていきます。
これを食い止めるには、
僕の小説の中にある、
いつでも人類全てが殺し合いを始められる状況にして
お金持ちたちを脅して世界を
滅茶苦茶にするしかないと思っています。
別に実際に殺し合いをしなくてもいい。
お金持ちが自分たちの都合で貧乏な人をいたぶるのを
やめるための抗議が出来ればいいのです。
そのために自分の小説が広まればいいなと思いましたが、
まあそこら辺はこの文章を読んだ人の受け止め方次第でしょう。

ここらへんで統合失調症患者の妄言は終わりにします。

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