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澪「嘘つきどもの楽園」

1 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/09/14(水) 21:53:51.828 ID:N9wjZIgj0.net
澪「ただいま〜…」ガチャ

澪「…って、ひとり暮らしだから返事なんて帰ってこないけど」

澪「なんかおもしろいテレビやってないかな」ポチッ

テレビ「それでは今話題の現役女子高生シンガーソングライター、YUIさんの登場です!」

唯「こんばんは〜」

澪「…」

澪「唯…お前はいったいいつまで高校生でいるつもりなんだ?」

澪「お前は…私達は、もう大人になったんだぞ」

2 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/09/14(水) 21:54:36.602 ID:ZGDPNvBha.net
はよ

3 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/09/14(水) 21:55:05.034 ID:5MdoUO6N0.net
自演大好きエレファント速報さん俺は赤なwwww

4 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/09/14(水) 21:56:40.243 ID:N9wjZIgj0.net
唯「それでは聴いてください!『ごはんはデザート』!」ジャララン

澪「…」

ブチッ

澪「あーあ…仕事で疲れてるのになんで唯を見なくちゃいけないんだ。シャワー浴びて寝よ…」

澪「ビール冷やしとかなきゃ」

5 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/09/14(水) 21:58:52.682 ID:N9wjZIgj0.net
澪「あー…最近は第三のビールも味が良くなったな」ゴクゴク

澪「スーパーの4割引の惣菜はいいツマミになるし」パクッ

澪「…」

澪「私、幸せなのかな…」

澪「もう私も25歳…いい大人になっちゃった」

6 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/09/14(水) 22:00:25.369 ID:ZGDPNvBha.net
磨り減ってるな

7 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/09/14(水) 22:00:55.563 ID:N9wjZIgj0.net
澪「あの頃は良かった…」

澪「毎日馬鹿やって笑ってればそれで幸せだった…」

澪「なのに今は何をしても充たされない…」

澪「寂しい…」

澪「寂しいぃよぉぉ!!!」

ドンッ!

澪「!」ビクッ

澪「し、しまった…隣の人に壁ドンされちやった…」

8 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/09/14(水) 22:02:55.071 ID:Kyw4qiyV0.net
糞つまんね
ゴミ

9 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/09/14(水) 22:03:29.920 ID:N9wjZIgj0.net
澪「けど25歳独身がこんなに孤独だなんて夢にも見なかったな」

澪「律もムギも仕事が忙しかったりして全然会えてないし…」

澪「唯に至っては芸能界デビューしてるし」

澪「あ」

澪「そうだ…梓は近所に住んでるんだった」

澪「2年ぶりに電話してみるか!」

10 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/09/14(水) 22:04:35.549 ID:N9wjZIgj0.net
澪「…」プルルルル

澪「…」プルルルル

澪「…」プルルルル

澪「…」プルルルル

澪「…」プルルルル 👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:0be15ced7fbdb9fdb4d0ce1929c1b82f)


11 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/09/14(水) 22:04:49.956 ID:sJ1Gtur80.net
       \        厂ヽ/,二二、二二、`\ //\
        ヽ       へ、// . : : : : : : : : . \ヽ \ /ヽ         /
  し  チ   |    〈_∠厂. : : : :/ : :/|: : : : : . \丶\厂〉 、        /
  き  ェ    |    / 厂/. : : : : :/ | :/ |;ハ : : : : : . \乂 〈⌒〉      ′ふ   壺    ど   ス
  れ ッ     |     乂_,ノ: : : :_;∠ l/   丿__ト.: : : .厂ヘ l ノ\         た   だ    れ   レ
  な ク    |    〈⌒イ: : l: :厂   `   ´     〉: : .\人〉  ノ     l   ば   け    も   立
  い     / パ   乂_ 〉: :l:│,= 、       , =、⌒|: : |\〉イ     |  も  じ   伸   ち
  ゾ      /  リ   / |: : :|/ , -、ヽ     ´, -、 \|: : |: : | :l     |  ツ  ゃ    び   ま
      / ポ  /′ ; : :八 イ_,ハl      l_,ハリ  〉 : |ヘ.:| :|     |  イ  な   て  く
` ー--‐ ´   リ /:/   l/⌒  `ー '      `ー'   '⌒|丿l :|     │  ッ  く    る   り
          /:/    l: :l : :l//    '     // ,'|: : : : : :.\      |  タ   て    な  だ
         イ /   ,l: : | : :ト、    ー--ヘ     / |: : :l : : : : .\    l   |             し
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  V^,ハ、;ノ  ∨   厶.:≦ミ|: : :|三人 ̄\_厂 ̄人三|: : :|三≧、: : \   ヽ、    /  丶 __ ノ
  / / /      / =三三|: : :|三三\三三三/三三|: : :| 三三 \: : \    ̄ ̄
 , / 广ハ.   , ' _=三三三|: : :|三三.冫⌒厂⌒< 三三|: : :| 三三三 ヽ: : . ヽ
 |   l l l  / =三三三三|: : :|三 /  人_人 \ 三|: : :| 三三三三 \: : .ヽ
  \    ∨ 三三三三三|: : :|三人_/厂\_人三|: : :| 三三三三三. \

12 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/09/14(水) 22:05:56.949 ID:N9wjZIgj0.net
澪「…」プルルルル

ガチャ

澪「!」

「おかけになった電話は、現在使われておりません」

澪「…」

澪「あんのクソ猫がぁぁっ!!」ガシャーン

13 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/09/14(水) 22:07:32.239 ID:N9wjZIgj0.net
ドンッ!

澪「!」ビクッ

澪「しまった…つい…」

澪「クソッ!気分悪い!」

澪「あんなに可愛がってやったのに薄情な奴だ!」グビグビ

14 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/09/14(水) 22:13:25.345 ID:N9wjZIgj0.net
澪「あーあ…彼氏でもいればこの虚しい気持ちも無くなるのかなぁ…」

澪「でも男なんて今までロクな奴に出会ったことないし…」

澪「裏切られて傷付くのも嫌だし…」

澪「…」

澪「そういえば…」ガサゴソ

澪「あった!同僚が貸してくれた『ツンデレ王子さまが耳元でささやくCD』!」

澪「これで癒されるか…」カチャッ

15 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/09/14(水) 22:16:04.558 ID:N9wjZIgj0.net
澪「…」

澪「…」

澪「…」

澪「落ち着かねぇよ!」ドグシャァ!

澪「気持ち悪いよ!無駄に立体音響使うな!」バギッバギッ

ドンドン!

澪「!」

澪「げ、玄関のドア叩かれてる…?」

澪「こんな時間に誰が…」

16 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/09/14(水) 22:17:09.436 ID:OOZX70p0d.net
はやく

17 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/09/14(水) 22:17:53.695 ID:N9wjZIgj0.net
澪「は、はーい…」ソーッ

??「何時だと思ってんの!迷惑考えろ!」

澪「すすすいませぇん…」

澪「…って、あれ?」ガチャ

梓「あ」

澪「あ」

澪「なんで梓が…」

18 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/09/14(水) 22:19:14.387 ID:V2AKLSrP0.net


19 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/09/14(水) 22:19:52.444 ID:N9wjZIgj0.net
梓「ご無沙汰です…澪先輩」

澪「何もないけど…お茶くらい出すよ」

梓(酒臭い上に床に散らばったCDの残骸…)

梓(この人どんな荒んだ生活送ってるんだろ…)

澪「あはは…それは気にしないでもらえるかな」

梓「あ、はい」

20 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/09/14(水) 22:25:19.709 ID:N9wjZIgj0.net
澪「まさか梓が隣に住んでるなんて思いもしなかったよ」

梓「私もしょっちゅう騒音で悩まされてる隣人が澪先輩とは思いませんでした」

澪「いや…なんかその、ごめん…」

梓「いいです。これからは気をつけてください」

澪「そうだ!携帯の番号変えただろ!さっきかけたのに繋がらなかったぞ!」

梓「あ〜去年携帯変えたんですよ。連絡したはずだったんですが…」

澪「私には来てないぞ!」

梓「澪先輩、彼氏にフラれたショックで携帯投げ捨てたんじゃないですか?」

澪「な…なんでそれを知ってる…」

梓「冗談のつもりだったんですけど」

21 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/09/14(水) 22:28:45.311 ID:N9wjZIgj0.net
澪「とにかく!梓、私達はもういい大人だ!」

梓(話逸らした…)

澪「これからは大人の女として恥ずかしくない生き方をしなくちゃいけない!」

梓「は、はぁ…」

澪「唯のことは知ってるな?」

梓「すごい人気ですよね。でもまさか年齢詐称をするなんて思ってませんでした」

澪「あんな女にならないために!私達は生きる指針を決めるんだ!」

梓(めんどくさ…適当にあしらっとこ)

22 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/09/14(水) 22:33:46.446 ID:N9wjZIgj0.net
梓「でも具体的にどうするんですか?私には澪先輩がくたびれたOLにしか見えないんですが」

澪「…っぐ!」グサッ

澪「梓、いかに年をとったとはいえ…私達はまだ世間一般的に見れば美人の類だ」

澪「やるんだよ!もう一度!あの頃のように輝く!」

澪「芸能界デビューだ!!」

梓「お邪魔しました〜」

澪「待って!最後まで聞いて!」ガシッ

梓「離してください!私の中の澪先輩のイメージをこれ以上悪くしないでください!」ジタバタ

23 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/09/14(水) 22:37:30.126 ID:N9wjZIgj0.net
梓「…」トボトボ

梓(まさか徹夜で澪先輩に付き合わされるとは…)

梓「ねむ…」

梓「とにかく持って帰ってきた仕事だけ済ませて寝よ…」

梓(澪先輩…私にはあなたみたいに夢を見る資格はないんです)

梓「…」カタカタカタ

梓「…」ッターン!

梓(なんせ今の私は…エロゲのシナリオライターなんですから)

24 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/09/14(水) 22:42:08.449 ID:N9wjZIgj0.net
上司「いや〜AZの書くシナリオは凄いねぇ」

上司「主人公を信頼しきってる幼馴染にここまでひどいことさせるなんて」

上司「まさに外道だよ!」

梓「…」ペコリ

同僚「流石だな…AZ…」

同僚「あぁ…この業界でヒット作を連発させるだけのことはある…」

同僚「あんなに可愛いのに、書くシナリオはえげつねぇもんな」

同僚「あずにゃんペロペロ」

梓(帰りたい…)

25 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/09/14(水) 22:45:04.174 ID:N9wjZIgj0.net
イケメン「AZ、今晩付き合ってよ」

梓「奢りですか?」

イケメン「金なら心配いらないぜ」

梓「肉食いたいです」

イケメン「任せて〜最高級の肉出す店連れてってあげるよ」

26 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/09/14(水) 22:46:56.666 ID:N9wjZIgj0.net
イケメン「でさ〜」ペラペラ

梓「…」バクバク

イケメン「その時上司がさぁ〜」ペラペラ

梓「…」バクバク

イケメン「AZ聞いてる?」

梓「その肉焼けてますけど食べないんですか?」

イケメン「俺、肉苦手でさ〜」

梓「じゃあいただきます」バクバク

27 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/09/14(水) 22:47:22.886 ID:vUSWCQyU0.net
かわいい

28 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/09/14(水) 22:51:21.119 ID:ZGDPNvBha.net
みてる

29 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/09/14(水) 22:51:44.420 ID:N9wjZIgj0.net
梓(ふぅ…これでしばらく肉は食べなくていい)

??「当店のお肉はいかがですか?」

梓「はいっ!最高でした!」

紬「それはよかったです〜」

梓「ムギ先輩?!何故ここに!」

紬「ここは私が経営してる焼肉屋さんなのよ〜」

イケメン「え?なに?AZの知り合い?」

梓「それはよかったです!あ、イケメンさんごちでした!」

梓「さぁムギ先輩!久しぶりに会ったんですし、あっちでもっと話しましょう!」ダッ

イケメン「ちょ、待てよ!」

店員「お客様、お会計を…」

イケメン「今それどころじゃ…」

店員「お会計を…」ガシッ

イケメン「あ…あ…」

店員「18万7438円になります」

イケメン「あぁ〜」ぐにゃ〜

30 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/09/14(水) 22:57:23.893 ID:N9wjZIgj0.net
梓「いや〜まさかムギ先輩が焼肉屋さんをやってるなんて」

紬「食べ物だけじゃなくて色んな事業をしてるのよ。まぁ平たく言えばお金持ちなりの社会勉強ね」

梓「もしかして最近急成長してる『麦屋グループ』って…」

紬「父から初期資金の50万円だけ借りて、私が築いたのよ」

梓「ただの世間知らずのお嬢様じゃなかったんですね…」

紬「この世界は才能こそ全てよ〜」

31 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/09/14(水) 23:00:03.694 ID:Yx5r7BAor.net
けいおんSS懐かしいなおい

32 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/09/14(水) 23:02:43.552 ID:N9wjZIgj0.net
梓「こんな高そうなバーに連れてきてもらっちゃってなんか申し訳ないです」

紬「私のお店なんだから気にしないで。マスター、ドンペリ開けてくれる?」

和「かしこまりました」

梓「なんで何気なく和先輩がバーテンやってるんですか」

紬「和ちゃんは大学在学中にその道を目指してフランスに修行にまで行ったのよ」

梓「初耳ですが…」

和「言ってなかったもの。はい、ドンペリよ」コポポ

和「じゃあ私カウンターに行くね」

33 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/09/14(水) 23:08:03.935 ID:N9wjZIgj0.net
紬「へぇ…澪ちゃんがそんなことを…」

梓「はい…私、澪先輩をかっこいいと思ってたのにショックでした」

紬「みんな大人になって変わっていくものよ。あなたも私もね」

梓「…」

紬「それで、梓ちゃんはどうしたいの?」

梓「私は…」

紬「ううん、やっぱりやめておきましょう。答えを急く必要はないもの」

梓「ありがとうございます…」

紬「たしかにあの頃はとっても楽しかったし、戻りたいとも思うけど…だからと言って今の日常を壊す勇気は…きっと出てこない。私はそう思うわ」

梓「ムギ先輩…」

紬「今日は楽しかったわ。また、いつでも連絡してね」

梓「はい!」

34 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/09/14(水) 23:09:10.563 ID:LHkFFLwk0.net
紫煙

35 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/09/14(水) 23:10:17.321 ID:N9wjZIgj0.net
紬「ただいま…」

律「おーおかえりー」

紬「今日梓ちゃんと偶然会ったわ」

律「へー梓元気だった?」

紬「そうね…色々悩んでるみたいだけど、頑張っているそうよ」

律「ふーん…すげーなー」

紬「ねぇ、りっちゃん…」

律「なにー?」

紬「いつまでこの家にいるつもり?」

36 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/09/14(水) 23:13:35.027 ID:N9wjZIgj0.net
律「そりゃ仕事見つけたらすぐ出てくよー」

紬「でも…もうそう言って2年近く経つわ…」

律「…っ!」ガンッ

紬「ひっ!?」

律「私だってなぁ!!好きでこんなヒモみたいなことしてねぇんだよ!!」

律「でも…でも…!」

律「目の見えない私が…まともな仕事につけるわけないだろ…」ポロポロ

紬「りっちゃん…」

37 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/09/14(水) 23:16:20.708 ID:N9wjZIgj0.net
紬「大丈夫よ…ひどいこと言ってごめんね。一緒にゆっくりがんばりましょう!」ギュッ

律「ムギ…」

紬「心配いらないわ…私が支えるから」

律「ありがとう…」

律(いつからだろう)

律(ムギに嘘しかつけなくなったのは…)

38 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/09/14(水) 23:16:55.455 ID:7SxZ3zbs0.net
いややっぱいつみてもりっちゃんだけは真面目な口調が脳内再生されない
チョッパーも同じく

39 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/09/14(水) 23:19:07.386 ID:N9wjZIgj0.net
律(最初は…仕事で忙しく駆け回るムギの気を引きたかった)

律(目が見えなくなったなんて見え透いた嘘で)

律(すぐバレると思った。怒られたら寂しかったと訴えるつもりだった)

律(でもムギは…何も言わなかった…)

40 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/09/14(水) 23:21:05.981 ID:N9wjZIgj0.net
律(次第に嘘を取り繕うのに嘘を重ねていって…)

律(もう取り返しがつかなくなった)

律(本当は…ただムギの側にいたいだけなのに)

律(ムギの優しさが、私を苦しめる)

41 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/09/14(水) 23:25:22.109 ID:N9wjZIgj0.net
紬「りっちゃん、私明日から北海道に出張しなくてはならなくなったの。当分の食事だけど…」

律「大丈夫だって。見えなくてもご飯の匂いくらいはわかるよ」

紬「毎日執事に家を訪ねてもらうよう言ってあるから…もし何かあったら私に連絡して」

律「がってんしょーち!」ビシッ

紬「もう…」クスクス

律「…」

律(ムギ…ごめん…)

律(やっぱり私は…もうムギの側にいちゃいけないんだ…)

42 :キチガイ破滅宣言!煽ってやらせて打つ!新宿古着屋自滅倒産方程式!刑事が決定的証拠をつかむ♪大爆笑:2016/09/14(水) 23:25:49.622 ID:DVt/8nZdd.net
2 ノーブランドさん 2016/02/28(日) 23:21:09.18 ID:n1rLGnOa0
今日も悔しくて発狂しちゃう伝説の負け犬のカイーワでしたとさww

さすがチョン顔遅筋ガリの負け犬だな

それでスクリプトにマジレスしてた負け犬の言い訳は?

5 ノーブランドさん 2016/02/29(月) 06:12:40.63 ID:+q/rDoNK0
カイーワのマジレスは面白かったよなあ
ヲチスレで観察されてるとかどんな気分なんだろうか

8 ノーブランドさん 2016/02/29(月) 08:24:55.34 ID:+q/rDoNK0
今寝ただろ?そろそろ眠いだろ?
終始時間も設定されてるのに本当馬鹿だよなあ…

10 ノーブランドさん 2016/02/29(月) 09:53:38.26 ID:+q/rDoNK0
おい笹塚から逃げた腰抜け早く出てこいよ!


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43 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/09/14(水) 23:28:40.285 ID:LHkFFLwk0.net
この関係いい

44 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/09/14(水) 23:36:04.019 ID:zSWtCu/m0.net
続きはよ律澪はよ

45 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/09/14(水) 23:36:17.297 ID:N9wjZIgj0.net
律「はぁ…」トボトボ

律(外に出たのはいいけどムギにもらったお金は置いてきたし…)

律(所持金470円とか笑えねぇよ…)

憂「あ」

律(うぇ?!憂ちゃん!?)ギクッ

憂「律さん…?どうしたんですかそのサングラス…それに杖まで」

律「あははー!もしかして憂ちゃん?お久しぶり!実は目が見えなくなっちゃってさー!」

46 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/09/14(水) 23:38:09.593 ID:ZGDPNvBha.net
そこでも嘘つくのか

47 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/09/14(水) 23:39:22.882 ID:LHkFFLwk0.net
あちゃー

48 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/09/14(水) 23:39:50.237 ID:7SxZ3zbs0.net
あちゃー

49 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/09/14(水) 23:40:12.616 ID:N9wjZIgj0.net
憂「そうなんですか…大変ですね」

律「まったく笑えねーよなーまさか私が…」

憂「…」

憂「本当に…笑えません…」

憂「下手な芝居です」

律「えっ…」

50 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/09/14(水) 23:45:04.170 ID:N9wjZIgj0.net
律「な、何を…」

憂「サングラスで隠してるつもりでしょうけど、さっきから視点がちゃんと私に向いてますし…」

律「それは…」

憂「それに杖の使い方、ちゃんと習ってないですね」

律「ご…」ワナワナ

憂「ご?」

律「ごめんなざぁぁぃぃい!!」土下座

51 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/09/14(水) 23:48:20.262 ID:zSWtCu/m0.net
りっちゃんはこういう土下座が良く似合う

52 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/09/14(水) 23:49:18.038 ID:N9wjZIgj0.net
憂「いや、別に責めてないですよ?でもなんでそんな嘘を?」

律「これには深い訳が…」

憂「はぁ…」

憂「私の家が近いんで、そこで話しませんか?」

律「え…?唯の家は…」

憂「あぁ…ひとり暮らししてるんで気にしなくても大丈夫ですよ」

53 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/09/14(水) 23:53:08.900 ID:N9wjZIgj0.net
憂「どうぞ」ガチャ

律「お邪魔します…」

憂「何もありませんけどゆっくりしてください」

律「本当にこの部屋生活感がない…」

憂「あんまり部屋にいないんで手が行き届かないんですよ」

律「でもまさか唯にゾッコンの憂ちゃんが唯と離れるなんてな」

憂「あぁ…そのことですか」

憂「仕方ないです。お姉ちゃんは2年前に亡くなりましたから」

律「…え?」

54 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/09/14(水) 23:54:20.585 ID:2YdFcnyL0.net
俺「え?」

55 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/09/14(水) 23:54:29.905 ID:LHkFFLwk0.net
       /:::/::::::::;: --- 、:::::::::|::::::::ヽ
        |::::|:::::::├――┤:::::::l::::::::::|
        |:::」.ィ ┴――┴‐- L::::::::|
       |´ : | , -‐ 、   ‐- 、| `T ト、     ありゃー
       l: : : |{  じ   じ  }: : :V::::::}     唯とうとう死んじゃったのか・・・
        〃!: : | ー      ー | i: : }_/
      / |:i ; | u   '     jイ : ハ
          l:ト、:ト .  ^TTIト .イ/: /: :ヽ
       | ヾ ィ>イl川´}∨∠ェー ´
       _.. ヘ ヽ 川||/  ハー- ._
    , ィ''´    }  ンrtく  {      /ヽ
   /  l 、\ {_/ |o| \_}     /  ,
   {、 l  >--\   |o|     、 ,′   、
   ハ_} / _二ヽ \ Ll       V/     ヽ
   {  /   -- 、ン‐ヘ         {i   __}
   に7  ‐ァ-一'’_¨二\二二¨ `Y⌒ヾ_-―‐ノ
  //  /ヽ、<´ ミ=三ゝ=ミ `>ノ ノ  `ヽ |

56 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/09/15(木) 00:00:41.564 ID:G8A4pMfw0.net
憂「突然のことでしたから…私も当時はとても弱ってしまって…」

律「待って待って!」

律「私は何も知らないぞ!ムギだって!」

憂「言わなかったんです。いえ、言えませんでした」

憂「澪さんも紬さんも…梓ちゃん、それに律さんも…」

憂「みんなが新たな道を歩み始めていた時に、お姉ちゃんがその足枷になってしまうのを見たくなかったんです」

律「バカ野郎!」

律「なんで…なんでそんな大事なことを!教えてくれなかったんだ!」

57 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/09/15(木) 00:14:56.476 ID:G8A4pMfw0.net
憂「お姉ちゃん、今日は律さんがこの部屋に来たんだよ」

憂「お姉ちゃんが亡くなったって知って、やっぱりすごくショックだったみたい」

憂「隠し通すのは…無理だったね」

憂「お姉ちゃん」

憂「どうしてみんなを…私を置いて逝くの?」

憂「もう…お姉ちゃんの背中に追いつけなくなっちゃったよ」

58 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/09/15(木) 00:17:50.668 ID:G8A4pMfw0.net
ジリリリ

憂「おはよう、お姉ちゃん」

憂「今日も1日がんばるね」

マネージャー「YUIちゃん起きてる?」

憂「あ、ちょっと待ってもらえますか」

うい「時間が」

UI「かかるんで…」

YUI「もう少し…」

唯「おっはよーございます!」

マネージャー「お、おはよ…」

59 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/09/15(木) 00:18:23.123 ID:Nzu/Mk8m0.net
嘘だと言ってよ

60 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/09/15(木) 00:20:19.232 ID:G8A4pMfw0.net
マネージャー「今日はスケジュールすごいハードだけど大丈夫?」

唯「はいっ!がんばります!」

マネージャー「その意気だよ〜」

唯「スカイハイ!」

マネージャー「YUIちゃんは個性的だね」

61 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/09/15(木) 00:24:59.716 ID:G8A4pMfw0.net
スタッフ「おっかれしたー!」

マネージャー「YUIちゃんもおつかれさま〜家まで送るね」

唯「人と会う約束してるんで、駅前の『個室居酒屋トンちゃん』に行ってもらえますかー?」

マネージャー「YUIちゃん、未成年なんだから…」

唯「ちゃんと変装するし大丈夫ですっ!」

マネージャー「あはは…今回だけだよ」

62 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/09/15(木) 00:27:30.976 ID:G8A4pMfw0.net
憂「お久しぶりです」

紬「やっと主役の到着ね」

澪「…」

梓「…」

律「…」

憂「懐かしい面子です。何年振りですか?」

澪「御託はいい。憂ちゃん、全部教えてくれないか」

澪「唯のこと…」

憂「…」

63 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/09/15(木) 00:30:36.724 ID:G8A4pMfw0.net
憂「その前にいいですか?」

梓「憂!なんで本当のことを言ってくれなかったの!」

律「梓…落ち着け…」

憂「みなさん、この何年かお姉ちゃんと音信不通でしたよね?今更本当のことを知って何になるんですか?」

紬「知りたいのは当たり前のことよ!たしかに忙しくて連絡を取れてなかったけど…」

紬「唯ちゃんは大切な仲間なんですもの!」

64 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/09/15(木) 00:34:40.217 ID:G8A4pMfw0.net
澪「私達は自分のことで精一杯だった…言い訳するつもりはないよ。本当に唯には申し訳ないと思ってる…」

梓「でも…でも…!唯先輩は…ずっと私達の仲間だったんだよ!死んだことも知らないなんて…悲しすぎるよ!」

律「私はずっと…ムギにひどい嘘をついて騙してた…そんな私に謝る勇気をくれたのも…ずるいけど唯のおかげなんだ…」

紬「りっちゃん…」

憂「わかりました…全てを話します」

65 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/09/15(木) 00:37:01.660 ID:G8A4pMfw0.net
憂「その前に…会わせたい人がいるんです」

憂「すぐそこまで来ているので入ってきてもらいます」

憂「…」プルルルル

憂「…ぃよ…き…て…」コソコソ

梓「いったい誰を…」

66 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/09/15(木) 00:41:14.483 ID:aZ/16y8Ya.net
こわい

67 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/09/15(木) 00:41:53.837 ID:G8A4pMfw0.net
唯「みんなひっさしぶり〜!!」ドンッ

澪「唯?!」ビクッ

梓「なん…で…憂はここに…」

紬「ゆ、幽霊…?」ビクビク

律「」気絶

憂「すみません。律さんが嘘をついたので私も嘘で仕返ししちゃいました」

憂「お姉ちゃんはこの通り元気です」

唯「憂もひどいよ〜勝手に人をおばけにするんだもん!」プンスカ

憂「ごめんね〜」

68 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/09/15(木) 00:44:21.712 ID:G8A4pMfw0.net
唯「でも、私の犠牲のおかげで離れ離れになってたけいおん部のみんながまたひとつになれたね!」エッヘン

梓「もう!どれだけ心配したと思ってるんですか!」

唯「何年も連絡してこないあずにゃんこそどれだけ心配したと思ってるの!」

梓「うぐ…」ぐうの音も出ない

澪「でもよかった…本当に…生きてて…」

69 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/09/15(木) 00:48:04.127 ID:G8A4pMfw0.net
唯「これからはみんな定期的にちゃんと会うことにしよう!いいよね!」

澪「あぁ」

紬「異論はないわ」

梓「もちろんです!」

律「」まだ気絶中

憂「私もお姉ちゃんの名前をもっと売り出せるようにがんばるね!」

唯「憂もこれを機にテレビでちゃんと本当のことを言って平沢憂として出演しなさい!」ビシッ

憂「ふぇぇ…」

澪「よかった…まるで夢みたいだ…またみんながひとつに…」

70 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/09/15(木) 00:49:58.255 ID:aZ/16y8Ya.net
夢落ち

71 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/09/15(木) 00:52:43.026 ID:G8A4pMfw0.net
紬「そう、これは夢よ」

澪「!?」

澪「どういうことだ!?なんだこの部屋は!みんなはどこに行った!」

紬「もう…一気に質問責めしないでほしいわ」

紬「これはみんなの願望を歪ながらも叶えた幸せな世界だというのに」

澪「ムギ…お前はいったい…」

紬「私はただの役者に過ぎないわ…そしてあなたも…」

澪「嘘だ…律は…梓は…憂ちゃん…唯…」

紬「これは長い絶望の物語の始まりよ。澪ちゃん、あなたにその結末を見る覚悟があるのかしら」

澪「嫌だ…こんなの…ちが…」

72 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/09/15(木) 00:55:19.415 ID:Oosv3FTm0.net
またムギちゃんかよ

73 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/09/15(木) 00:56:41.828 ID:G8A4pMfw0.net
ビーッ

紬「時間ね…」

紬「さぁ、行くわよ」グイッ

澪「ムギ…?いったいどこに…」

紬「次の世界も…ハッピーエンドだといいわね」

澪「や、やめろ…私は認めないぞ…」

澪「こんなの認めないぞっ!!」

第1部 完

74 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/09/15(木) 00:57:09.519 ID:aZ/16y8Ya.net
まさか続くのか

75 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/09/15(木) 01:23:56.816 ID:oA2uj4pf0.net
10部構成

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