■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
ストライクウィッチーズのジーナはニパとキャラが被ってるっぽいかわいい
- 56 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/10/22(土) 21:27:20.911 ID:JrcgDrKq0.net
- その夜、管野は眠れない夜を過ごしていた。
下腹部がうずき、歯の根が噛み合わない。高揚感と恐怖の入り交じった、忘れていた火照り。
まるで初めて飛んだときのような。まるで初めてネウロイに相対したときのような。
ニパの苦悶の表情が、自分の手で裂かれていく肉の感触が、脳に焼き付いて離れない。
もしあのメスが脚ではなく腹を、胸を切り裂いていたなら。
表皮だけでなく、深々と骨にまで刃を突き立てていたなら。
――どんな顔をするのか。
ネウロイは表情を浮かべない。無機質な外殻は銃弾を撃ちこめばブロックのように砕け散り、
コアを破壊すれば悲鳴も上げずに霧散する。
奴らも弾が身を削るたび、人には見えない場所でニパのような顔をしているのだろうか。
攻撃するという行為の残酷さを、圧倒的優位から蹂躙する征服感を、管野は思い浮かべる。
ふと、思い立つ。
布団を抜け出し、窓を開ける。部屋に寒風が吹きこむが関係ない。
野ざらしにするわけにもいかず、ゴミ箱に捨てるわけにもいかず、明日土に埋めようと思い
窓の外に置いてあったそれを服の下に隠すと、管野は食堂に向かった。
ジョゼもつまみ食いを終えて寝入っている時間だ。誰も来ない。
普段全く立ち入らない厨房で、フライパンや包丁を探す。
包帯を解き、赤黒く変色した部分を丁寧にそぎ落とす。
禁忌に触れる緊張か、はたまた喜びか、膝の震えが止まらない。
加熱したフライパンに脂を落とし、軽く調味料をふりかけて表面に焼き色を付けていく。
下原がとびきりのステーキを焼いたときのように、見よう見まねでやってみる。
これは、自分が傷つけたものから奪ったもの。
焼きあがったそれを、ナイフで切り出す。今度は震えなかった。
ゆっくりと、口腔全体で感触を味わいながら咀嚼する。
ひどく、甘い味がした。
総レス数 914
150 KB
新着レスの表示
掲示板に戻る
全部
前100
次100
最新50
read.cgi ver 2014.07.20.01.SC 2014/07/20 D ★