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ガヴリール「千咲ちゃん、幼女と手を繋いで歩く胡桃沢先輩を目撃する」
- 1 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/19(水) 21:00:33.326 ID:oZIRPa3g0.net
-
-住宅街-
タプリス「んーっ」
タプリス(今日も良い天気ですね、お散歩日和です)
タプリス(お誘いしたのに、天真先輩には断られてしまいましたが……)
タプリス「って、あれは……」
サターニャ「なはははっ!」
幼女「きゃっきゃっ!」
タプリス(胡桃沢先輩と……、小さな女の子?)
タプリス(あまり見ない組み合わせですね……)
タプリス(どちらかというと胡桃沢先輩は、一人で行動していることの方が)
タプリス(多い気がします)
タプリス(もしかして、何か裏があるのでは……)
タプリス(って、まさかこれは!?)
タプリス(……誘拐ってやつでしょうか!?)
- 2 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/19(水) 21:00:43.101 ID:3z0Zlca80.net
- ほ
- 3 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/19(水) 21:00:53.847 ID:3z0Zlca80.net
- ほ
- 4 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/19(水) 21:01:05.229 ID:3z0Zlca80.net
- ほ
- 5 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/19(水) 21:01:43.829 ID:KmreIyPCM.net
- ほ
- 6 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/19(水) 21:01:55.388 ID:KmreIyPCM.net
- ほ
- 7 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/19(水) 21:02:07.134 ID:KmreIyPCM.net
- ほ
- 8 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/19(水) 21:04:10.312 ID:oZIRPa3g0.net
-
タプリス(これは……後をつけるしかありませんね)
タプリス(いざとなったら、わたしがあの子を守らなくては!)
-公園-
サターニャ「ほら、もっと大きな声を出しなさい!」
幼女「なーはっはっはっ!」
サターニャ「なはっ! だいぶ良い感じになってきたじゃない」
タプリス(二人は何をやっているのでしょうか)
タプリス(何やら大きな声を出しているようですが……)
タプリス(なんとなく、仲は良さそうですね)
サターニャ「だけど、そんなんじゃ大悪魔への道は、まだまだ遠いわよ!」
幼女「はいっ、師匠!」
タプリス(なっ!? まさか、あんな小さい子を……)
タプリス(悪の道へと引きずり込む気ですか!?)
タプリス(これは一種の洗脳ですよ!? やめさせないと!)
- 9 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/19(水) 21:05:43.573 ID:wlwl/dPw0.net
- いいぞ
- 10 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/19(水) 21:07:24.898 ID:oZIRPa3g0.net
-
タプリス(ですが……どうやって、あの悪行を阻止したら良いんでしょう)
タプリス(胡桃沢先輩には一度敗れていますし)
タプリス(正面から行っても、返り討ちにされてしまいます)
タプリス(うーん……)
サターニャ「ちょっとあんた、さっきからそこで何やってるのよ」
タプリス「ひえっ、胡桃沢先輩っ!? どうして、バレたんですか!?」
サターニャ「そんな頭丸出しで、ブツブツ言ってたら、わかるに決まってるでしょ」
タプリス「こ、これには深いワケがありまして……」
幼女「おねーさん、だぁれ?」
タプリス「あ、わたしはタプリスっていいます。胡桃沢先輩の知り合いですよ」
幼女「くるみ? せんぱい?」
サターニャ「ああ、こいつは私の下僕よ、覚えておきなさい」
タプリス「ちょ!? わたしは、先輩の下僕になった覚えはっ……」
幼女「げぼく? 下僕ってなーに?」
サターニャ「それは……」
タプリス「わー! そんなこと、小さい子に教えないでください!」
- 11 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/19(水) 21:08:18.305 ID:ZmJ4SOkzd.net
- ほ
- 12 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/19(水) 21:08:28.813 ID:ZmJ4SOkzd.net
- ほ
- 13 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/19(水) 21:10:11.824 ID:oZIRPa3g0.net
-
幼女「なぁんだ、師匠のライバル? だったんだね」
サターニャ「まぁ、私の相手にはならないけど、そんなところね」
幼女「じゃあ、あたしの敵だー! とぉりゃー!」ポコポコ
タプリス「いたたっ……て、敵じゃありませんからぁ!」
サターニャ「そんな弱い奴は放っておいて、あんたは発声練習の続きをしなさい」
幼女「はぁい」
タプリス(仕方ありません、それとなく実状を探るしかないですね)
タプリス「胡桃沢先輩、あの子に随分、懐かれているみたいですね」
サターニャ「懐く? 何を勘違いしているのかしら」
サターニャ「あの子はね、私の弟子よ」
タプリス「で、弟子ですか……」
サターニャ「そうよ、甘く接するつもりなんて毛頭ないんだから」
タプリス「あの子とはどうやって知り合ったんですか?」
サターニャ「どうしてそんなこと聞くのよ」
タプリス(う……、すごく怪しまれてる。こうなったら……)
タプリス「大悪魔である胡桃沢先輩の、弟子スカウトの手腕をですね」
タプリス「ぜひ教えていただきたいなぁと思いまして!」
サターニャ「ふーん、そう。それはいい心がけね」
サターニャ「……あれは、そうね。一週間くらい前のことだったわ」
- 14 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/19(水) 21:13:07.044 ID:oZIRPa3g0.net
-
- 一週間前 公園 -
サターニャ「なはっ、今日も特製メロンパンをゲットできたわ!」
幼女「ぐすっ……」
サターニャ「ん? 何よ、あのガキんちょ……泣いてるのかしら」
幼女「ひっくっ……うぇえん……」
サターニャ「べ、別にガキんちょが何してたって、大悪魔の私には関係ないでしょ」
幼女「ひっくっ……ひっくっ……」
サターニャ「……」
サターニャ「……ああっ、もうっ!」
幼女「ぐすっ……ひっくっ……」
サターニャ「あんた、何泣いてるのよ」
幼女「ひっく……、おねーさん……ぐすっ……だぁれ?」
サターニャ「誰でもいいでしょ。それより、何で泣いてるのかって聞いてるの」
幼女「ぐすっ……パパとママが……いなくなって」
サターニャ「ああ、迷子になったのね、それじゃあ――」
幼女「ちがうの」
サターニャ「え? 違うって、何がよ」
幼女「……パパとママ、死んじゃったって」
サターニャ「……」
- 15 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/19(水) 21:14:36.005 ID:kA5ZdVxa0.net
- え
- 16 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/19(水) 21:14:50.885 ID:HvLNsR+j0.net
- っ
- 17 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/19(水) 21:16:16.224 ID:oZIRPa3g0.net
-
サターニャ「そう」
幼女「ひっくっ……ひっくっ……」
サターニャ「……そんなメソメソするのはやめなさい!」
幼女「ひぐっ……」
サターニャ「泣いてたらね、悲しい気分なんて、ずっとなくならないわよ!」
幼女「で、でもっ……」
サターニャ「なーはっはっはっはっ!!」
幼女「ふぇっ……」
サターニャ「ほら、あんたも笑いなさい! それで悲しい気持ちなんて吹き飛ばすの!」
幼女「笑うなんて、できないよ……」
サターニャ「いいから、無理にでも笑うの! ほら早く!」
サターニャ「なーはっはっはっはっ!!」
幼女「なぁ、はっ……はっ……」
サターニャ「声が小さい! もっと大きな声を出すのよ!!」
サターニャ「なーはっはっはっはっ!!」
幼女「な、なーはっはっはっはっ」
サターニャ「もっともっと大きく! 全力でやりなさい!」
幼女「なーはっはっはっはっ!」
サターニャ「そうよ、その調子!」
サターニャ「なーはっはっはっはっ!!」
幼女「なーはっはっはっはっ!!」
- 18 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/19(水) 21:16:39.975 ID:kA5ZdVxa0.net
- まさか…
- 19 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/19(水) 21:19:33.250 ID:oZIRPa3g0.net
-
サターニャ「ぜぇ……ぜぇ……、どうよ?」
幼女「はぁ……はぁ……、なんか、楽しかったぁ……」
サターニャ「少しでも悲しいと思ったら、今のように笑いなさい」
サターニャ「そしたら、悲しい気持ちなんて、どっか行っちゃうんだから」
幼女「うんっ」
サターニャ「それにしてもあんた、なかなか見どころがあるわね」
サターニャ「特別に、私の弟子にしてあげるわ!」
幼女「でし?」
サターニャ「私があんたを、立派な悪魔に育ててあげる!」
幼女「ほんとに!?」
サターニャ「私は大悪魔、胡桃沢=サタニキア=マクドウェルよ!」
幼女「おぉ〜、大悪魔すごーい!」
サターニャ「ふふっ、でしょう? あ、でも、私のことは師匠と呼びなさい」
幼女「はい、師匠!」
――――――
――――
――
サターニャ「とまぁ、こんな感じだったかしらね」
タプリス「うえええ、ぐるみざわぜんばいぃ……」ドバァ
サターニャ「な、何よ、涙鼻水たらして、気持ち悪い……」
タプリス「ずびばぜんでじだぁ……」
- 20 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/19(水) 21:19:48.091 ID:kA5ZdVxa0.net
- なるほど
- 21 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/19(水) 21:22:18.052 ID:wlwl/dPw0.net
- ええ話や…
- 22 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/19(水) 21:22:27.343 ID:oZIRPa3g0.net
-
タプリス「わたしてっきり、胡桃沢先輩がこの子を誘拐したのかと……」
サターニャ「は? 何言ってるのよ! 失礼ね!」
タプリス「ご、ごめんなさい……」
サターニャ「というわけで、私は今、弟子の特訓に忙しいの」
サターニャ「用がないなら、どっかに行きなさい」
タプリス「でしたら……わ、わたしも手伝います!」
サターニャ「はぁ? 天使のあんたが何を……」
タプリス「敵役でもなんでも良いですから、何かわたしにさせてください!」
タプリス「そんなに長い時間は無理ですが……」
サターニャ「まぁ、そうね。弱いあんたなら、あの子の相手にぴったりだわ」
サターニャ「ちょっと来なさい!」
幼女「はい、師匠! なんでしょうか」
サターニャ「この天使を、今からぼこぼこにしてあげなさい」
幼女「あいっ!」
ポカポカポカッ
タプリス「い、痛いっ、痛いですってばぁ!」
サターニャ「なはっ! いいわよ、その調子でやりなさい!」
幼女「えーいっ!」
タプリス「もうっ、やりましたねぇ。こっちも反撃です! こちょこちょこちょ!」
幼女「あはははっ、くすぐったぁい!」
- 23 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/19(水) 21:22:47.883 ID:kA5ZdVxa0.net
- 俺が作者ならサターニャが殺人犯
- 24 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/19(水) 21:25:06.163 ID:oZIRPa3g0.net
-
-ラフィエルの家-
タプリス「というようなことが、あったんです」
ラフィエル「あらあら」
タプリス「あれから色んなところに連れていってあげてるみたいで」
タプリス「まさか、胡桃沢先輩があそこまで面倒見が良い人だとは思いませんでした!」
ラフィエル「そうですかそうですかぁ」
タプリス「今度、白羽先輩にも紹介しますね。とっても可愛い子なんです」
ラフィエル「ええ、ぜひお願いしますね」
タプリス「あ、もうこんな時間!」
タプリス「す、すみません。それでは、わたしはそろそろ失礼しますね」
ラフィエル「はい、またいつでも来てくださいね、タプちゃん」
タプリス「ありがとうございます! それでは!」
バタンッ
ラフィエル「……」
ラフィエル「サターニャさんに限って、そんなことはないと思いますが……」
ラフィエル「もう少し、様子を見ましょうか」
- 25 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/19(水) 21:26:43.211 ID:wlwl/dPw0.net
- そうですかそうですかぁ好き
- 26 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/19(水) 21:28:06.662 ID:kA5ZdVxa0.net
- あ
- 27 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/19(水) 21:28:16.480 ID:oZIRPa3g0.net
-
-学校 体育の時間-
ヴィーネ「いくわよ、サターニャ! トス!」
サターニャ「任せなさいっ、ヴィネット!」
サターニャ「ウルトラスーパーサタニキア……スパイクッ!!」
スカッ ドシンッ
サターニャ「なはっ!」
ヴィーネ「えぇ……空振りぃ?」
サターニャ「いたたたたっ、私としたことが……」
ヴィーネ「ちょっとサターニャ、何やってるのよ」
サターニャ「仕方ないじゃない、たまにはこういうこともあるわよ」
サターニャ「それによく言うでしょ、弘法も木から落ちるって」
ヴィーネ「言わねーよ」
ヴィーネ「でも、サターニャが体育でミスするなんて珍しいわね」
サターニャ「それもそうね、どうしてかしら」
ヴィーネ「私に聞かれても……まぁ誰にだって調子の悪い時くらいあるでしょ」
ガヴリール「そうだぞ、誰だって調子の悪い時くらいある」
ヴィーネ「ガヴはいつもでしょうが」
- 28 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/19(水) 21:31:35.527 ID:oZIRPa3g0.net
-
ガヴリール「……」
ヴィーネ「ガヴ、どうしたの? サターニャのことなんて、じっと見て」
ガヴリール「いや、なんにも。あいつバカだなって思って」
ヴィーネ「まぁ、それは……いつものことでしょ」
ガヴリール「そうだな」
ガヴリール「……」
ガヴリール「まさか、な」
-数日後 教室-
サターニャ「すぴぃ……すぴぃ……」
担任「……胡桃沢」
ドンッ
サターニャ「なはっ!」
担任「お前、一時限目から寝ているそうだな」
サターニャ「あ、あれ、今何時限目よ!?」
担任「……五時限目だ」
サターニャ「えっ、う、うそっ! そんな冗談に騙されないんだからっ!」
担任「廊下に立ってろ!!」
ガヴリール「……」
- 29 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/19(水) 21:34:09.737 ID:oZIRPa3g0.net
-
-ガヴリールの家-
ラフィエル「ガヴちゃん。突然押しかけてしまって、すみません」
ガヴリール「別にいいよ。サターニャのことだろ?」
ラフィエル「気づいていましたか」
ガヴリール「まぁ、な」
タプリス「あ、あの……お話があまりよく、わからないのですが……」
ラフィエル「ああ、ごめんなさい」
ラフィエル「タプちゃんも一応、当事者かと思いまして、呼ばせてもらったんです」
タプリス「わたしが当事者?」
ガヴリール「単刀直入に言うぞ」
ガヴリール「サターニャの精気が、何らかの要因で急速に衰えていってる」
タプリス「精気……ですか?」
ガヴリール「まあ簡単に言うと、生きる気力ってやつだ」
ガヴリール「少しくらい減っても、別に対して影響はないが」
ガヴリール「あまりに大量に失われると、最悪、命に関わることもある」
タプリス「そ、そんな! 大変じゃないですか!」
- 30 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/19(水) 21:37:34.031 ID:oZIRPa3g0.net
-
ガヴリール「それで、最近あいつに変わったことがなかったか、と思ってな」
タプリス「変わったこと……」
ガヴリール「例えば……新しい交友関係ができた、とか」
タプリス「……えっ」
ガヴリール「心当たり、あるんだな」
タプリス「いえっ、いえいえ、そんな……おかしいです……」
タプリス「そんなはず……ありません……」
ラフィエル「タプちゃん……」
タプリス「だってあの子、あんなに小さいのに……」
タプリス「そんな悪さをするようには、けっして……」
ガヴリール「タプリス。知っていること、詳しく話してくれるか」
タプリス「は、はい、わかりました……」
ガヴリール「なるほどな。両親が死んでいる、か」
タプリス「はい……でも胡桃沢先輩のおかげで」
タプリス「今は元気に遊べるまでになったんです」
ガヴリール「そうか」
ラフィエル「ガヴちゃん。私の予想が正しければ、その子は既に……」
ガヴリール「ああ、私もそう思う」
ガヴリール「あんな奴でも、一応友達だしな。助けに行くか」
- 31 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/19(水) 21:38:48.996 ID:HvLNsR+j0.net
- この時間にそういう話はやめろよ怖いだろ
- 32 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/19(水) 21:40:24.163 ID:oZIRPa3g0.net
-
-公園-
サターニャ「ぜぇ……ぜぇ……、次ぃ、いくわよ」
幼女「師匠、大丈夫? なんかつらそう……」
サターニャ「平気に……決まってるでしょ。元気よ元気」
サターニャ「それよりあんた、人の心配する前に、まず自分の心配しなさい」
幼女「は、はい……」
サターニャ「わかれば……いいのよ……、ほら発声練習開始!」
幼女「なーはっはっはっはっ!!」
サターニャ「なーはっはっはっはっ!!」
ガヴリール「あの子、か?」
タプリス「はい、そうです」
幼女「あ、天使のおねーさん!」
タプリス「久しぶりです、元気でした?」
幼女「うんっ! 元気! でも、師匠がちょっと元気ない!」
サターニャ「誰が元気がないですって!」ポカッ
幼女「ひえええっ」
ラフィエル「……間違いないですね」
ガヴリール「ああ」
- 33 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/19(水) 21:43:28.702 ID:oZIRPa3g0.net
-
ラフィエル「サターニャさん、少しいいですか?」
サターニャ「何よ、あんたたち。それにガヴリールまで……」
ラフィエル「お話したいことがあります、大事な」
サターニャ「そんなに改まって何なのよ、とっとと話しなさい」
ガヴリール「タプリス、その子と少し、向こうで遊んでてくれ」
タプリス「は、はい、わかりました。じゃあ、いきましょう?」
幼女「うんっ」
サターニャ「なに? あの子に聞かれたくないような話なの?」
ガヴリール「ああ」
ラフィエル「サターニャさん、単刀直入に言います」
ラフィエル「今後、あの子と一切、関わらないようにしてください」
サターニャ「は? 何言ってるのよ」
ラフィエル「それが、サターニャさんのためなんです」
サターニャ「私のためですって? 意味がわからないわね」
サターニャ「あの子は私の弟子で、将来が有望な大悪魔候補よ」
サターニャ「私が育て上げるって決めたの、だから却下」
ガヴリール「……そうしないと、お前が死ぬとしたらどうだ?」
- 34 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/19(水) 21:45:06.085 ID:kA5ZdVxa0.net
- やっぱりか
- 35 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/19(水) 21:46:18.451 ID:oZIRPa3g0.net
-
サターニャ「はぁっ!? わけわかんないこと言うんじゃないわよ!」
ガヴリール「……最近、体の調子がだいぶ悪くなってないか?」
サターニャ「ッ!?」
ガヴリール「そんなに目に隈を作って。それにお前、だいぶ痩せたろ」
サターニャ「こ、こんなの、調子が悪いうちに入らないわ!」
サターニャ「まぁ、仮にっ、だけど、私の体調が悪いとして」
サターニャ「それが、あの子となんの関係があるのよ!」
ガヴリール「お前の精気が、あの子に奪われているんだよ」
サターニャ「せ、精気ですって……?」
ガヴリール「ああ、しかも徐々にその量は増えていってる」
ガヴリール「このままいくと……あと数日で、お前の精気はすっからかんになって」
ガヴリール「お前は、死ぬ」
サターニャ「何よそれ……そんなデタラメ言ったって、信じないんだから!」
サターニャ「そもそも、あんな小さな普通の子供に……」
サターニャ「そんなことできるはずないじゃない!」
ラフィエル「サターニャさん、よく聞いてください」
ラフィエル「あの子はもう……死んでいるんです」
- 36 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/19(水) 21:46:48.844 ID:qNqLy6sv0.net
- しえ
- 37 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/19(水) 21:47:44.722 ID:kA5ZdVxa0.net
- な?
- 38 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/19(水) 21:49:16.342 ID:oZIRPa3g0.net
-
サターニャ「な、なんですって……」
ラフィエル「これは私の予想ですが……」
ラフィエル「おそらく、あの子のご両親が亡くなった時に」
ラフィエル「あの子も一緒に命を落としてしまった」
ラフィエル「しかし、ご両親のあの子に対する、生きて欲しいという強い願いが」
ラフィエル「あの子を現世にとどめていたのだと思われます」
サターニャ「……」
ラフィエル「あの子から微かですが、二つの異なる精気を感じるんです」
ラフィエル「それがおそらく……ご両親の想い」
ラフィエル「現世にとどまるために、それを使ってきましたが」
ラフィエル「とうとう、それも尽きかけてしまったのでしょう」
ラフィエル「本当ならその時点で、あの子は……召される、はずでした」
サターニャ「はずだった、ですって……?」
ラフィエル「そうです……しかし、予想外のことが起きたんです」
サターニャ「まさか……」
ラフィエル「はい、あなたと出会ってしまったんですよ、サターニャさん」
サターニャ「……」
- 39 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/19(水) 21:50:40.370 ID:kA5ZdVxa0.net
- あ
- 40 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/19(水) 21:53:09.605 ID:oZIRPa3g0.net
-
ラフィエル「あなたの人一倍強い精気は、あの子を現世にとどめるための」
ラフィエル「格好の糧となってしまったんです」
サターニャ「……」
ラフィエル「おそらく、あの子に自覚はないでしょう」
ラフィエル「仮に知っていたとしても、あの子自身で止めることはできないと思います」
ガヴリール「それだけじゃない」
ガヴリール「このままもし、あの子が現世にとどまり続ければ」
ガヴリール「この世の邪気すらも多く取り込んでしまって、悪霊と化し」
ガヴリール「苦しみ、もがいて、誰かを呪い続けるだけの存在となるだろうな」
ガヴリール「そうならないようにするのが、私たち天使の役割の一つだ」
ラフィエル「ですから……あの子とサターニャさんを救うために」
ラフィエル「私たちの手で……あの子を召天させます」
ラフィエル「……わかって、いただけたでしょうか」
サターニャ「……」
ラフィエル「サターニャさん」
- 41 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/19(水) 21:55:20.000 ID:oZIRPa3g0.net
-
サターニャ「……わかったわ」
ラフィエル「では……」
サターニャ「あんたたちが理屈だけこねてる、天界の犬だってことがね」
ラフィエル「えっ……」
サターニャ「言いたいことは、それだけかしら」
ラフィエル「サターニャさん……」
サターニャ「そんなの……ぜぇったいにお断りよ!!」
ラフィエル「サターニャさん、私はあなたのことを思って……」
サターニャ「ふっざけないでッ!!!」
ラフィエル「……ッ」
サターニャ「あの子が死んでるって何!? あの子は今、私の目の前にいるじゃないッ!!」
サターニャ「悪霊ですって!? 上等よッ!!」
サターニャ「大悪魔であるこの私が、悪霊の一つや二つ、飼いならしてみせるわ!!」
ラフィエル「サターニャさん、落ち着いてください……」
サターニャ「あの子はね、私の大事な弟子なの!!」
サターニャ「まだガキんちょだけど、優秀で、私のいうこと素直にきいてくれて!」
サターニャ「師匠師匠ってニコニコしながら、いっつもくっついてきて!」
サターニャ「こんなに私のことを慕ってくれた子、初めてだった!!」
サターニャ「そんなの……そんな弟子なんて、可愛いに決まってるじゃないっ!!」
サターニャ「大事にしたいって思うに、決まってるじゃない!!」
- 42 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/19(水) 21:58:22.761 ID:oZIRPa3g0.net
-
サターニャ「あんた達は……そんな子を、私から取り上げるつもりなのっ!!」
ラフィエル「……」
サターニャ「ねぇ、答えなさいよ!!」
サターニャ「ラフィエルッ!!」
ラフィエル「……はい」
サターニャ「ッ!?」
ラフィエル「サターニャさんがなんと言おうと、私は……」
ラフィエル「あの子を召天させます」
サターニャ「……それが、あんたの答えってわけね」
ラフィエル「ええ」
サターニャ「……あんたなんて」
ラフィエル「……」
サターニャ「大っ嫌いよッ!!」
ラフィエル「……ッ」
サターニャ「……あの子に、何かしてみなさい」
サターニャ「いくらあんた達だって、容赦しないんだから」
幼女「……し、師匠?」
サターニャ「場所を変えるわよ、来なさい」
幼女「えっ……あっ、はい」
- 43 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/19(水) 21:59:11.271 ID:kA5ZdVxa0.net
- あ
- 44 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/19(水) 22:01:09.756 ID:oZIRPa3g0.net
-
ラフィエル「……」
ガヴリール「ラフィエル……」
ラフィエル「……サターニャさんに嫌われてしまいました」
ガヴリール「私が全部伝えても良かったんだぞ」
ラフィエル「いえ、私が自分で決めたことですから」
ガヴリール「そうか……頑張ったな」
ラフィエル「……ッ」
ガヴリール「お前は頑張ったよ、ラフィ」
ぎゅぅ
ガヴリール「……」
ラフィエル「ごめっ、ごめんな、さい……、少しだけ、少しだけで……いいですから」
ガヴリール「ああ、好きなだけ泣くといい」
-河川敷-
サターニャ「ほらメロンパン、食べなさい」
幼女「ありがとう、師匠! いただきまーす!」モグモグ
サターニャ「おいしい?」
幼女「うんっ! おいしい!」
サターニャ「そう、よかったわね」
- 45 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/19(水) 22:03:38.759 ID:kA5ZdVxa0.net
- ラフィ辛いだろ
- 46 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/19(水) 22:04:16.269 ID:oZIRPa3g0.net
-
幼女「……あたしが、死んでいたって本当?」
サターニャ「えっ!? あんたまさか……」
幼女「ごめんなさい、師匠。聞こえちゃった」
サターニャ「あんなのあいつらの戯言よ、気にする必要ないわ」
幼女「……もし、あたしが天国にいったら」
幼女「パパとママにも会えるのかな……」
サターニャ「……ッ」
幼女「だとしたら、あたしは……」
サターニャ「……あんたは、私と一緒に大悪魔になるって約束したでしょ」
サターニャ「まあ私には劣るけど? あんたもそこそこ優秀だし?」
サターニャ「きっと、いい悪魔になれるわ」
幼女「そうだよね。あたしは、師匠のような、大悪魔になるんだもん!」
サターニャ「そう、その意気よ。ほら、笑いなさい。なーはっはっはっはっ!!」
幼女「なーはっはっはっはっ!!」
サターニャ「なーはっはっ――ごほっ、ゴホッ!!」
幼女「師匠? 大丈夫?」
サターニャ「へーきよ、ただ、むせただけ――ゲホッ! ゴホッゴホッ!!」
- 47 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/19(水) 22:07:12.820 ID:oZIRPa3g0.net
-
幼女「師匠! 大丈夫そうに見えな――うっ!!」
シュゥゥゥ
サターニャ「な、なにこれ? あんたの周りに黒いモヤが……」
幼女「えっ、えっ、なにこれ、怖い! 師匠、怖いよ!!」
サターニャ「くっ!! まさかこれが……」
サターニャ「あいつらの言っていた悪霊化ってやつなの!?」
幼女「師匠! 師匠、助けてっ!」
ぎゅぅ
幼女「あっ……」
サターニャ「大丈夫よ!! あんたは私が守ってあげるから!!」
ジュゥゥゥゥッ
サターニャ「……あぐぅぅぅッ!!」
幼女「師匠!? どうしたの!? 苦しいのっ!?」
サターニャ「こんなわけわからない黒いのなんて! 静まれ……静まりなさいッ!」
ぎゅぅぅぅ
サターニャ「静まれって、言ってんでしょうがッ!」
シュゥゥゥ
幼女「あ、黒いのが、消えて……」
サターニャ「……」フラッ
バタンッ
幼女「師匠!? 師匠、起きて! 師匠!」
- 48 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/19(水) 22:10:04.001 ID:oZIRPa3g0.net
-
サターニャ「……」
幼女「どうしよう、あたしのせいで、師匠が……」
幼女「助けなきゃ……」
幼女「師匠を、助けなきゃ!」
タッタッタッ
幼女「はぁっ、はぁっ、はぁっ」
ズルッ
幼女「あっ!」
ドテンッ
幼女「い、痛い……、でも……行かなきゃ……」
タプリス「あ、あれは!?」
幼女「天使のおねーさん! よかったぁ」
タプリス「えっと胡桃沢先輩、じゃなくて師匠さんはどこ?」
幼女「し、師匠が倒れちゃって、動いてくれなくて……」
タプリス「えっと……く、詳しく聞かせてくれるかな?」
- 49 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/19(水) 22:13:13.569 ID:oZIRPa3g0.net
-
タプリス「そんな大変なことに……」
幼女「お願い! 師匠を助けて!」
幼女「あたしが……あたしが悪いんだよね!」
タプリス「えっ……ど、どうして?」
幼女「あたしがここにいるから! パパとママのところにいかないから!」
幼女「師匠は、あんなに苦しんでるんだよね!?」
ガヴリール「私たちの話、聞いていたのか」
幼女「……ごめんなさい」
幼女「あたし、自分ではどうやるかわからないけど」
幼女「おねーさんたちは、知ってるんだよね?」
ガヴリール「ああ」
幼女「だったら、お願い!」
ガヴリール「でも、いいのか?」
ガヴリール「お前が、パパとママのいるところに、召されたら」
ガヴリール「もう、お前の師匠には会えなくなるんだぞ」
幼女「……」
幼女「それは嫌……だけど」
幼女「でも、それで……師匠が苦しんじゃうのは、もっと嫌!」
ガヴリール「……そうか、わかった」
- 50 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/19(水) 22:16:13.910 ID:oZIRPa3g0.net
-
パァァァァァッ
幼女「……」
ガヴリール「やれるな、ラフィエル」
ラフィエル「はい、ガヴちゃん」
ガヴリール「最後に、言い残したことはないか?」
幼女「……もし、師匠が目覚めたら」
幼女「ごめんなさい、って言ってほしいです」
ガヴリール「ごめんなさい、な。わかった」
ガヴリール「……じゃあ、始めるぞ」
ラフィエル「はい」
サターニャ「……待ちなさいよッ!」
タプリス「えっ、胡桃沢先輩!?」
サターニャ「ぜぇ……ぜぇ……、言ったわよね、私」
サターニャ「何かしたら、容赦しないって」
幼女「師匠! 違うの、これは!」
サターニャ「あんたは黙ってなさいッ!!」
- 51 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/19(水) 22:16:41.645 ID:hWhTb+tU0.net
- 真っ直ぐなサターニャちゃんが好きだ
- 52 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/19(水) 22:18:37.103 ID:fImFcR8/p.net
- 大悪魔に二言はないからな
- 53 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/19(水) 22:19:28.818 ID:oZIRPa3g0.net
-
幼女「黙らないっ!! 師匠こそ、あたしの話を、聞いてよっ!!」
サターニャ「なっ!?」
幼女「あたしが、あたしが、天使のおねーさんたちに頼んだの!」
サターニャ「うそ……でしょ?」
幼女「ほんとだよ! だって……」
幼女「もう師匠に苦しんでほしくないんだもん!!」
幼女「これ以上、師匠に迷惑かけたくないんだもん!!」
サターニャ「め、迷惑だなんて私は一度も……」
幼女「だってあたし、本当ならパパとママと一緒に死んでいたのに」
幼女「ここにいたおかげで、師匠と、いっぱいいっぱい楽しいことができた!」
幼女「パパとママが死んで、悲しくて悲しくて、泣くしかなかったあたしに」
幼女「師匠は、笑い方を教えてくれた!」
幼女「師匠の真似したら、本当に悲しいのがどっかに飛んでいって」
幼女「あの時、笑ってた師匠は、本当にあたしにはぴかぴか輝いて見えたの!」
幼女「この人、ほんとにすごいなぁって、あたし思った!」
幼女「だからあたしは、自分からパパとママのところへ行くの!」
幼女「だって、ほんとにほんとに……師匠のことが」
幼女「大好きだからっ!!」
- 54 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/19(水) 22:20:01.725 ID:qNqLy6sv0.net
- ふむ
- 55 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/19(水) 22:22:09.479 ID:oZIRPa3g0.net
-
サターニャ「……わ、私だって……あんたと過ごした日々は……」
サターニャ「悪くなかったわよっ!」
幼女「えへへ、嬉しいな」
サターニャ「あんたがそこまで言うなら……私はもう、とめない」
幼女「師匠……」
サターニャ「……向こうでパパとママに会えると良いわね」
幼女「そうだね、でも……あたし、決めたんだ」
サターニャ「何を?」
幼女「向こうにいっても、師匠みたいな大悪魔を目指して頑張るって!」
サターニャ「……ッ」
幼女「いいよね、師匠?」
サターニャ「そう……、なら……私も負けてられないわね!」
サターニャ「どっちが立派な悪魔になれるか、勝負よ!!」
幼女「うんっ!」
ガヴリール「サターニャ、時間だ」
サターニャ「……わかったわ」
- 56 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/19(水) 22:25:39.331 ID:oZIRPa3g0.net
-
幼女「みんな、あたしのために、ここまでしてくれてありがとう」
幼女「天使のおねーさんも、一緒に戦ってくれたりして、ありがとうね」
タプリス「ぐすっ、うん……うんっ。向こうでも元気でね」
幼女「師匠」
サターニャ「さよならは言わないわ」
サターニャ「立派に務めを果たしてきなさい」
サターニャ「あんたは私の、最高の弟子なんだから!」
幼女「うっ……うぅ……師匠ぉ……」
サターニャ「ほら、泣くんじゃないわよ」
幼女「だって……だってぇ……」
サターニャ「泣きたいときには……教えたでしょう?」
幼女「あっ……」
サターニャ「いくわよ、大きな声で! せーのっ!!」
サターニャ「なーはっはっはっはっ!!」
幼女「なーはっはっはっはっ!!」
サターニャ「いってきなさい、我が愛弟子!!」
幼女「はいっ! いってきます、師匠!!」
パァァァァァッ
『本当に、ありがとうございましたっ!』
- 57 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/19(水) 22:29:20.665 ID:oZIRPa3g0.net
-
サターニャ「……」
ラフィエル「サターニャさん……」
サターニャ「礼は言わないわよ、ラフィエル」
ラフィエル「はい、わかっています」
サターニャ「……でも、あの時は言い過ぎた、ごめん」
ラフィエル「あ……はいっ」
-公園-
タプリス(あれから数日が経ち……)
タプリス(胡桃沢先輩は、すっかり元気になり)
タプリス(ぎくしゃくしていた先輩たちの仲も元に戻りました)
タプリス(また、以前と変わらぬ穏やかな日々が、続いて――)
サターニャ「なーはっはっはっはっ!!」
タプリス(――も、いませんね……)
サターニャ「ほら、ガキんちょども! 聞きなさい!」
サターニャ「今、超特別に、この大悪魔である私の弟子を募集してるわ!」
サターニャ「希望者は、ここに集まりなさい!」
ガキ1「なんだあれ、変なの!」
ガキ2「行こーぜ―!」
- 58 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/19(水) 22:30:39.083 ID:HvLNsR+j0.net
- はい!!!!!
- 59 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/19(水) 22:31:22.594 ID:oZIRPa3g0.net
-
サターニャ「キーッ、私がわざわざ出向いて募集してやってるのに」
サターニャ「なんて生意気なのかしら!」
女の子「あの……」
サターニャ「なによ、あんたも冷やかし?」
女の子「い、いえ、その……詳しくお話、聞きたいなって」
サターニャ「へぇ、あんた見どころあるじゃない!」
サターニャ「そうね……ちょっとパッとしないけど」
サターニャ「あんたを私の弟子三号にしてあげるわ!」
女の子「さ、三号ですか?」
サターニャ「えぇ、一号は破門、二号は永久欠番だから三号よ」
女の子「はぁ……あ、ありがとうございます」
サターニャ「あんたを立派な悪魔にしてあげるから、覚悟しなさい!」
女の子「えっ、あ、悪魔……ですか? あ、あなたは一体……」
サターニャ「なーはっはっはっはっ!!」
サターニャ「教えてあげるわ、私は……」
サターニャ「大悪魔、胡桃沢=サタニキア=マクドウェルよ!!」
おしまい
- 60 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/19(水) 22:32:23.628 ID:vsBYvkcKp.net
- 今回はただのせんだみつおではなかったな
- 61 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/19(水) 22:32:54.214 ID:HvLNsR+j0.net
- 乙
- 62 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/19(水) 22:32:55.029 ID:rp7RJvJwd.net
- これは大悪魔ですわ
- 63 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/19(水) 22:33:55.694 ID:hWhTb+tU0.net
- おつ
- 64 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/19(水) 22:35:43.964 ID:fImFcR8/p.net
- 一号誰よ?
- 65 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/19(水) 22:35:54.316 ID:Z/OfJ/BT0.net
- 良かった良かった乙
- 66 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/19(水) 22:36:44.287 ID:UwmNXdPaa.net
- 乙
>>64
ラフィでしょ
- 67 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/19(水) 22:37:03.776 ID:wlwl/dPw0.net
- 乙
- 68 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/19(水) 22:37:09.270 ID:kA5ZdVxa0.net
- 乙
- 69 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/19(水) 22:48:15.052 ID:qNqLy6sv0.net
- 乙。じゃあ俺が四号になるわ
- 70 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/19(水) 23:02:21.859 ID:Bp+YkCEX0.net
- 男子高生、女の子誘えなくてプロムに猫を連れて行く→人気爆発(画像)
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caam
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