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ガヴリール「千咲ちゃん、日本一熱い男に天真先輩を更生させる」
- 1 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/26(水) 21:12:17.221 ID:VSolRH4p0.net
-
-住宅街-
タッタッタッ
タプリス「もう、天真先輩ったら」
タプリス「またよくわからない用事で、わたしを呼び出して」
タプリス「振り回されるこちらの身にもなってくださいよぉ」
タプリス「って、もうこんな時間! 急がないと!」
タッタッタッ ドンッ
タプリス「あいたっ!!」
ドサァ
??「おっと、すまない!」
タプリス「いたたたた、どなたかにぶつかってしまいましたぁ」
??「本当に申し訳ない。僕の前方不注意だ。怪我はないかい?」スッ
タプリス「あ、大丈夫です。こちらこそよく前を見ずに走っていてすみません」
タプリス(って、この男の人、どこかで見覚えが……)
タプリス「あっ! まさかあなたは!?」
??「ん? 僕のことを知っているのかい?」
タプリス「図書館の本で読んだことがあります! あなたは確か……」
- 2 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/26(水) 21:14:59.521 ID:eSqiC2cv0.net
- 支援
- 3 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/26(水) 21:15:44.117 ID:VSolRH4p0.net
-
修造「僕の名前は修造だ! 本を読んでくれたんだね、ありがとう! えっと……」
タプリス「あ、わたしは千咲っていいます」
修造「そうか、千咲くんか!」
タプリス「それにしてもすごいです! あの本の作者さんにお会いできるなんて!」
修造「そんな大した人間ではないよ、僕は」
修造「あの本にはただ、僕が成し得なかったことを書いただけさ!」
タプリス「いえいえ、そんなご謙遜を!」
タプリス「あの本のおかげで、毎日がんばるぞーっていう気持ちが湧いてきます!」
修造「ははっ、そう言ってもらえると、書いた甲斐があったというものさ!」
修造「そうだ、ぶつかってしまったお詫びといってはなんだけど」
修造「何か君のことを、手助けさせてもらえないかな」
タプリス「手助けなんて、そんな。わたし、怪我もしてないですし……」
修造「いや、僕の気がすまないんだ! 頼む! 何でもいいから!」
タプリス(こんな人格者さんに何かを手伝ってもらえるなんて)
タプリス(恐縮してしまいます。でも折角の機会ですから……)
タプリス(あ、そうだ、この人なら!)
タプリス「あ、あの! 無理を承知でお願いしたいことがあります!」
修造「なんだい? 僕にできることなら何でもするよ!」
タプリス「じ、実はですね……」
- 4 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/26(水) 21:17:19.666 ID:mWiIzBBI0.net
- しえん
- 5 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/26(水) 21:17:21.786 ID:eSqiC2cv0.net
- 支援
- 6 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/26(水) 21:17:27.752 ID:H1qNLOOEd.net
- ksk
- 7 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/26(水) 21:17:36.238 ID:mWiIzBBI0.net
- ksk
- 8 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/26(水) 21:17:44.552 ID:H1qNLOOEd.net
- ksk
- 9 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/26(水) 21:18:16.835 ID:mWiIzBBI0.net
- ksk
- 10 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/26(水) 21:18:23.558 ID:H1qNLOOEd.net
- ksk
- 11 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/26(水) 21:18:41.502 ID:mWiIzBBI0.net
- ksk
- 12 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/26(水) 21:18:51.040 ID:H1qNLOOEd.net
- ksk
- 13 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/26(水) 21:18:53.112 ID:VSolRH4p0.net
-
-ガヴリールの家-
ガヴリール「……追い出して」
タプリス「即答!?」
修造「君が天真くんだね! 話は千咲くんから聞いているよ!」
修造「ふんふん、なるほど! 部屋の様子から見て……」
修造「なんとなく君がどういう状況にあるか、理解した!」
ガヴリール「なあタプリス。警察呼んでいいか?」
ガヴリール「これ、不法侵入ってやつだよな?」
タプリス「ちょ、ちょっと待ってください!」
タプリス「わ、わたしからこの方にお願いしたのは本当ですから!」
ガヴリール「……で、この人誰なの?」
タプリス「えっ、天真先輩知らないんですか?」
ガヴリール「知らない」
タプリス「この方は修造さんといいまして、本も出しているんです」
タプリス「それに、世界中の人たちを応援して回っている、すごい人なんですよ」
ガヴリール「ふーん、なんとなくお前の意図を理解したわ」
ガヴリール「大方、この人の指導で、私を更生させようっていう魂胆だろ」
タプリス「うっ……え、えっと……」
修造「その通り!」
タプリス「えっ?」
修造「理解が早くて助かるよ、天真くん! さすがだな!」
- 14 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/26(水) 21:19:01.937 ID:mWiIzBBI0.net
- 即死会費完了!
- 15 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/26(水) 21:19:56.933 ID:ks1Kfwx20.net
- スレタイが面白い
- 16 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/26(水) 21:20:13.283 ID:mWiIzBBI0.net
- ガヴが男になるのか…ゴクリ
- 17 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/26(水) 21:20:18.873 ID:4DfhL7EF0.net
- 加速っていうのは運動量が増えるという事、そして熱いというのは運動量が多いという事
もっと熱くなれよ! もっと運動量を増やして、もっと速くなって、一番になってみせろよ!
- 18 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/26(水) 21:20:20.372 ID:FSuN6VqX0.net
- ガヴ男だったん……?
- 19 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/26(水) 21:22:18.017 ID:VSolRH4p0.net
-
ガヴリール「……タプリスに何を言われたか知らないけど」
ガヴリール「あんたが何をしようと、私は今の生活を変える気はないからな」
修造「それはどうしてだい?」
ガヴリール「……私は自分に正直に生きることにしたんだ」
ガヴリール「だからこの一番気楽で、楽しい毎日を捨てる気は毛頭ない」
修造「なるほど。じゃあもっと気楽で楽しい日々を過ごすことができれば」
修造「今の生活を捨てる可能性があるってことだね!」
ガヴリール「……そんなのあるわけないだろ」
修造「なんでそこで諦めるんだ!!」
ガヴリール「……ッ」
修造「気楽で楽しい日々を求める、大いに結構!」
修造「だけど他のことを試さずに、今の生活が自分にとって最高だと」
修造「決めつけるのは早計だと思わないかい!」
ガヴリール「……」
修造「別に僕は、君の……ネットゲームだっけ? それを奪い取る気は全くない!」
ガヴリール「え、そうなの」
修造「ああ、約束する! 強制的にやめさせるようなことは絶対にしない!」
修造「ただ他のことを少しずつでいいから、体験してみてほしいんだ!」
ガヴリール「……まぁ、ネトゲやめなくてもいいなら……程度によるけど」
タプリス「せ、先輩!」
ガヴリール「でも、少しでもつまらないと思ったら、すぐやめるからな」
修造「そうか、ありがとう天真くん! じゃあ、早速外へ出ようか!」
ガヴリール「えっ」
- 20 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/26(水) 21:23:25.936 ID:mWiIzBBI0.net
- よく考えたらあれだな
タプリスが、日本一熱い男に(天真先輩を)更生させる
ってことか
日本一熱い男にやらせるってことだや
- 21 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/26(水) 21:24:38.776 ID:VSolRH4p0.net
-
-ガヴリールの家の前-
ガヴリール「私に何させる気だよ」
修造「これから天真くんには、ジョギングをしてもらうよ!」
ガヴリール「はぁ? ジョギングなんて面倒くさい……」
修造「何をするにしても、まずは体が資本」
修造「丈夫な体こそ、丈夫な精神を作り、すべての行動の源になる!」
ガヴリール「帰っていいっすか」
修造「ははっ! まぁ、聞いてくれよ! 天真くんに今回走ってもらうのはここだ!」ドンッ
ガヴリール「ん? うちの周り……?」
修造「そうだ、このアパートの周りを一周だ!」
ガヴリール「はぁ? そんなのすぐに終わるじゃん」
修造「それでいいんだ。ただ、それを毎日続けてほしい」
修造「僕も一緒に走るからね!」
ガヴリール「まぁ……それだけなら」
修造「よし! じゃあ、走ろうか!」
タッタッタッ
修造「できる! できる! 君ならできる!」
ガヴリール(うるさい……)
ガヴリール「はい、終わりっと。これで追加とか言うつもりじゃないよな」
修造「そんなこと言わないさ! これで終わりだよ、お疲れ様!」
修造「それにしても、もっとひどい状態かと思ったが」
修造「意外と走れているじゃないか! 見直したぞ、天真くん!」
ガヴリール「はいはい、そりゃどうも。じゃあもう帰ります」
修造「ああ、また明日!」
- 22 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/26(水) 21:25:35.232 ID:zJrzNqad0.net
- そのうちテニスでもやりだすんか
ユニフォームとキャップ姿のガヴ…滾りますね
- 23 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/26(水) 21:27:35.765 ID:VSolRH4p0.net
-
-次の日 ガヴリールの家-
ピンポンピンポンピンポーン
ガヴリール「んあ……誰だよ、ヴィーネか?」
ガヴリール「でもヴィーネなら勝手に入ってくるだろうし」
ドンドンドンッ
修造『おはよう! 天真くん! ごはん食べよう!』
ガヴリール「うわ……あの人、今日も来たのかよ」
ガチャ
修造「食材買ってきたから、一緒にごはん食べようか!」
ガヴリール「えっ、あんた料理できるの?」
修造「ははっ、まぁそこそこにね。日本全国の料理を食べ尽くしているから」
修造「これでも結構、味にはうるさいんだ」
ガヴリール「もしかして、おごり?」
修造「もちろんだよ! あ、その代わり僕の分も一緒に作るからね!」
ガヴリール(これはラッキー、食費が浮いた)
修造「食事は健康な体を作るために、絶対に手を抜いてはいけないからね!」
修造「健康な体は、健全な精神を作るんだ!」
ガヴリール「はぁ……そうですか」
修造「じゃあ、さっそくキッチンを借りるから!」
ガヴリール「はいはい」
- 24 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/26(水) 21:27:54.846 ID:9kelNgbT0.net
- タイトルだけでワロタ
- 25 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/26(水) 21:28:22.165 ID:4DfhL7EF0.net
- むしろ炎の料理人になって試食部がガヴリールの作った料理の試食をする部活になる可能性も
- 26 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/26(水) 21:28:57.549 ID:Hovg/XUT0.net
- 期待
- 27 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/26(水) 21:29:35.651 ID:mWiIzBBI0.net
- >>22
描きたくなってきた
- 28 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/26(水) 21:30:33.323 ID:VSolRH4p0.net
-
ガヴリール「ごちそうさまでした」
修造「ああ、お粗末さま! いい食べっぷりだったね!」
ガヴリール「まともな料理、久しぶりだったんで」
ガヴリール(正直、滅茶苦茶うまかったけど)
修造「そうか、それはよかった!」
修造「それじゃあ少し休憩したら、今日もジョギングに行こうか!」
ガヴリール「またアパートの周りを一周?」
修造「ああ、そうだ!」
ガヴリール「あんな短い距離、走っても走らなくても変わらなくないっすか?」
修造「何言ってんだよ!!」
ガヴリール「……ッ」
修造「天真くんが、自分の足でジョギングを達成したことが重要なんだ!」
修造「逆に、一回走ったんだから、二回走っても問題ないだろう?」
ガヴリール「まぁ別に、あの距離を走ること自体はいいですけど」
修造「そう! 続けることが大事なんだ!」
-ガヴリールの家の前-
タッタッタッ
修造「諦めるな! 諦めるな! もっと熱くなれよ!」
ガヴリール(……黙って走れないのかな、この人)
- 29 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/26(水) 21:32:00.694 ID:4DfhL7EF0.net
- ヴィーネやまち子の居ない世界線?
- 30 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/26(水) 21:32:17.482 ID:zJrzNqad0.net
- >>27
はやくしてやくめでしょ
- 31 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/26(水) 21:32:40.088 ID:mWiIzBBI0.net
- >>30
今描いてる
- 32 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/26(水) 21:33:42.681 ID:VSolRH4p0.net
-
修造「よし、今日はこれで終わり! って、うおっ!」
ガヴリール「どうしたんですか?」
修造「昨日よりもタイムが早くなっている!」
ガヴリール「そ、そうっすか」
修造「すごいぞ! やればできるじゃないか!」
ガヴリール「たまたまでしょ、それに昨日と同じようにしか走ってないし」
修造「ははっ、これは明日も楽しみだな!」
ガヴリール「聞いてないし……じゃあもう帰ります」
修造「ああ、また明日な!」
-数日後 学校の教室-
ヴィーネ「そういえばガヴ、最近学校にちゃんと来てるわね」
ガヴリール「そうか? いつもと変わらんと思うけど」
ヴィーネ「それになんか、いつもよりも肌ツヤが良いような」
ガヴリール「……特に何もしてないけどな」
ヴィーネ「うーん。そうだ、今日久しぶりにガヴの家行っていい?」
ガヴリール「別にいいけど」
ヴィーネ「どうせ掃除とかしてないんでしょ? まったく、しょうがないんだから」
- 33 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/26(水) 21:36:41.070 ID:VSolRH4p0.net
-
-ガヴリールの家-
ヴィーネ「あ、あれ、思ったより綺麗ね」
ガヴリール「ああ。最近、修造さんが来てるからな」
ヴィーネ「……修造さんって?」
ピンポンピンポンピンポーン
ガヴリール「あ、来た」
ガチャ
修造「こんにちは、天真くん! おや、隣のお嬢さんはお友達かな」
ヴィーネ「えっ、この人まさか……あの有名な修造さん!?」
ガヴリール「ああ、そうみたい。タプリスが突然連れてきた」
修造「ははっ、お恥ずかしい限りだ!」
ヴィーネ「え、えっと……もしよかったら、サインもらえますか!」
修造「僕のサインなんて、モノ好きだね! いくらでもあげちゃうよ!」
ヴィーネ「やったぁ! ありがとうございます! あ、私、月乃瀬っていいます!」
修造「月乃瀬くん、だね。サインにそう書いておくよ」
ヴィーネ「それにしても、どういうことなのよガヴ。タプちゃんが連れてきた?」コソコソ
ガヴリール「そのままだよ。なんか私を更生させるように、タプリスに頼まれたみたい」コソコソ
ヴィーネ「ふーん、なるほど」コソコソ
ガヴリール「な、なんだよ。私はそんな気まったくないからな」コソコソ
ガヴリール「この人が飽きて去るのを待ってるだけだから」コソコソ
ヴィーネ「そっかそっか」コソコソ
- 34 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/26(水) 21:36:49.319 ID:h3C5tN6K0.net
- そうか……もうすぐ夏か
- 35 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/26(水) 21:39:30.547 ID:VSolRH4p0.net
-
ヴィーネ「修造さん!」
修造「なんだい、月乃瀬くん」
ヴィーネ「ガヴのこと、ぜひともよろしくお願いします!」
ガヴリール「は? ヴィーネ何言ってるんだよ」
ヴィーネ「私だってタプちゃんと同じよ」
ヴィーネ「ガヴが更生してくれたら、それに越したことはないもの」
ガヴリール「だから、私はなぁ……」
修造「取り込み中すまないが、そろそろ日課のジョギングに行こうか!」
ヴィーネ「えっ、ガヴ、ジョギングなんてしてるの!?」
ガヴリール「ま、まあな」
ヴィーネ「すごい、さすが修造さん……ねえガヴ、私もついていっていい?」
ガヴリール「別にいいけど」
-ガヴリールの家の前-
タッタッタッ
修造「熱く! 熱く! もっともっと熱くなれよぉ!」
ガヴリール(……恥ずかしい)
ヴィーネ(これはちょっと恥ずかしいわね……)
ガヴリール(それにしても、アパート一周だけで終わりにしたら)
ガヴリール(絶対、ヴィーネに馬鹿にされそうだな)
- 36 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/26(水) 21:42:32.248 ID:VSolRH4p0.net
-
修造「これでよしっと、じゃあ今日は――」
ガヴリール「何いってんすか、修造さん」
修造「えっ」
ガヴリール「続き、走りますよ」
修造「……ははっ、なるほど」
修造「そうだね、僕の勘違いだったようだ。天真くんが走れるだけ周回しようか!」
ガヴリール「うっす」
ヴィーネ「……?」
タッタッタッ
ガヴリール「ぜぇ……ぜぇ……」
修造「……」
ガヴリール(今、何周目だ、かなりつらいぞ……まだそんなに走ってないのに)
ガヴリール(これじゃどのみち、ヴィーネに馬鹿にされちまう)
グキッ
修造「あいったぁぁぁぁぁぁっ!!」
ガヴリール「!?」
ヴィーネ「!?」
修造「す、すまない、足を挫いてしまったみたいだ」
ガヴリール「はぁ……はぁ、大丈夫っすか?」
修造「申し訳ないが、今日はここまでにしても良いだろうか」
ヴィーネ「修造さんがそういうなら……ねえ、ガヴ」
ガヴリール「あ、ああ」
ガヴリール(な、何にしても、助かった……)
- 37 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/26(水) 21:44:33.642 ID:mWiIzBBI0.net
- しえん
- 38 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/26(水) 21:44:34.132 ID:ofObgV7r0.net
- 修造良い人
- 39 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/26(水) 21:45:39.618 ID:VSolRH4p0.net
-
ヴィーネ「では修造さん、これからもガヴのこと、よろしくお願いします」
修造「ははっ、任せてよ! それにしても……」
ヴィーネ「はい?」
修造「ジョギングの様子を見ていたが、月乃瀬くんもなかなか見所がありそうだ」
ヴィーネ「え、ほんとですか!?」
修造「ああ、時間があるなら、天真くんと一緒に汗を流してくれると嬉しい」
修造「共に切磋琢磨する相手がいれば、お互いの向上に繋がるからね!」
ヴィーネ「わかりました、ぜひ!」
ヴィーネ「じゃあ、ガヴもあまり修造さんに迷惑かけないようにね」
ガヴリール「迷惑なんてかけてねーよ」
ヴィーネ「だといいんだけど。それじゃあね」
修造「いい友だな!」
ガヴリール「……まぁ、それは認めるよ」
修造「それにしても今日はすごかったじゃないか、自己ベスト更新だ!」
ガヴリール「でも、全然走れなかったし」
修造「何言ってるんだ。昨日の何倍走ったと思ってるんだ?」
修造「やっぱり君はすごいな! やればできるんだ!」
ガヴリール「……」
修造「それじゃあ、僕はそろそろ帰るよ!」
ガヴリール「……三周」
修造「えっ?」
ガヴリール「明日から、三周走る」
修造「……そうか、君がそう決めたのなら、僕も一緒に走るだけだ!」
修造「それじゃあ天真くん、また明日!」
- 40 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/26(水) 21:47:15.861 ID:zJrzNqad0.net
- いい人すぎワロタ
- 41 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/26(水) 21:48:40.647 ID:VSolRH4p0.net
-
-数週間後 ガヴリールの家の前-
タッタッタッ
修造「できる! できる! 君ならできる!」
ガヴリール「はっ……はっ……」
修造「ふぅ……すごいな、また自己ベスト更新だ!」
ガヴリール「ぜぇ……ぜぇ……、う、うす」
修造「まさかこんな短期間で、三十周も走れるようになるとは思わなかった!」
ガヴリール「でもなんか最近は、疲れ方が変わらないというか」
ガヴリール「これ以上、距離延ばすのがしんどいっす」
修造「そうだな……それじゃあ、少しだけ筋トレを始めてみようか」
ガヴリール「えっ、筋トレっすか」
修造「そんなに身構えることはないよ。ストレッチの延長みたいなものさ」
修造「一日、10分するだけで、筋力量が少しずつ増えて、走るのもだいぶ楽になるよ」
ガヴリール「それなら、まぁ……」
修造「でも本当にいいのかい? 10分、他のことをする時間が減ってしまうけど」
ガヴリール「別にネトゲは夜やればいいし、10分くらいなら大丈夫っす」
ガヴリール「とりあえず、教えてください」
-ガヴリールの家-
ガヴリール「今日もうまいっすね」モグモグ
修造「筋肉をつけるには、タンパク質が必須だからね!」
修造「どんどん食べてくれて、問題ないさ!」
ガヴリール「うっす」パクパク
- 42 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/26(水) 21:50:32.475 ID:ELs9k0J00.net
- ガヴちゃんが体育会系に
- 43 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/26(水) 21:51:42.319 ID:VSolRH4p0.net
-
-住宅街-
修造「今日は天真くんにゴミ拾いのボランティアをして欲しいんだ!」
ガヴリール「は? ボランティアだって?」
修造「まあ、ボランティアということは置いておいて」
修造「ゴミ拾いもなかなか、普段使っていない筋肉を使うから」
修造「良い筋トレになるんだ!」
ガヴリール「いやいや、それはさすがに」
修造「もちろん、僕も一緒に参加するからね! そうだ!」
修造「僕とゴミ拾い対決をして、天真くんの方が多く拾ったら」
修造「今日はケーキを作ってあげよう」
ガヴリール「ケーキってまじ?」
修造「ああ、しかもホールだ」
ガヴリール「……しょうがない、やりますか」
修造「それじゃあ、よーいスタートだ!」
シュタタタタッ
ガヴリール「くそっ、なんだあの動き、めっちゃはやい!」
タッタッタッ
ガヴリール「ぜぇ……ぜぇ……、ど、どうだ」
修造「はぁ、はぁ……、一袋、僕のほうが少ないね、完敗だ」
修造「やるじゃないか、天真くん!」
ガヴリール「まあ、地の利はこっちの方があるっすから」
修造「約束通り、今日はケーキを作ってあげよう。プロテインも少しだけ混ぜるからね!」
ガヴリール「……せめて、味は変わらないようにしてくださいよ」
- 44 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/26(水) 21:52:35.500 ID:mWiIzBBI0.net
- しえん
http://i.imgur.com/mZcvkeq.jpg
- 45 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/26(水) 21:54:40.127 ID:VSolRH4p0.net
-
-ガヴリールの家-
ガヴリール「ふっ……50……51……」
修造「できる! 君なら限界を超えられる!」
ガヴリール「……99……100ッ!」
修造「よくやったぞ! 100回だ! 新記録じゃないか!」
ガヴリール「ぜぇ……ぜぇ……、もう、一セットやります」
修造「そうか! さすが天真くんだな! 本気になれば何でもできる!」
ガヴリール「う、うす」
修造「なんだって、トレーニングの量を増やしてほしい?」
ガヴリール「うす」
修造「いや、ただ闇雲に増やすのは、逆に体によくない」
ガヴリール「でも、空いた時間がもったいないっすから」
修造「空いた時間は趣味に使うとかで良いんじゃないか? ほら、ネットゲームとか」
ガヴリール「なんか最近、ネトゲやってもつまらないというか」
ガヴリール「それよりも、体動かしてる方が楽しいんで」
修造「そうか。じゃあ勉強するっていうのはどうかな」
ガヴリール「えっ、勉強?」
修造「ああ、前にも言ったことがあるよね。健康な体は――」
ガヴリール「健全な精神が作る」
修造「ああ、そうだ。勉強によって精神が鍛えられることで」
修造「いざという時の身体能力を向上させることにも繋がるんだ!」
ガヴリール「うす、じゃあやってみるっす」
修造「大丈夫、君なら両方できる! 必ずだ! 僕が保証する!」
- 46 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/26(水) 21:55:01.333 ID:zJrzNqad0.net
- >>44
いいぞ〜
ポニテも見たい
- 47 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/26(水) 21:55:44.171 ID:mWiIzBBI0.net
- >>46
ふむ
- 48 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/26(水) 21:56:17.685 ID:4DfhL7EF0.net
- ああ、ガヴリールが洗脳されていく……
ガヴリール(ネトゲから)ドロップアウト
- 49 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/26(水) 21:57:40.273 ID:0rIjDAZW0.net
- 修造コラボSS久しぶりに見た
- 50 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/26(水) 21:58:08.204 ID:VSolRH4p0.net
-
-しばらく後 ガヴリールの家の前-
タプリス(うぅ……最近忙しすぎて、天真先輩に全然会えませんでしたが……)
タプリス(修造さん、もう諦めて帰っちゃったでしょうか)
ピンポーン ガチャ
タプリス「えっ、早っ!」
ガヴリール「タプリスか、今日はどうした?」ムキッ
タプリス「ひっ!!」
ガヴリール「ん?」
タプリス「え、えっと……て、天真先輩……ですか?」
ガヴリール「何を言ってるんだ、そうに決まってるだろ?」ムキッ
タプリス「なんだかずいぶんと……筋骨隆々になりました、ね?」
ガヴリール「そうか? 前とそんなに変わらんだろ」ムキッムキッ
- 51 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/26(水) 21:59:42.411 ID:4DfhL7EF0.net
- もどして
- 52 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/26(水) 22:00:35.195 ID:VSolRH4p0.net
-
タプリス「いやいやいや……」
タプリス「以前お会いしてから、何があったんですか……?」
ガヴリール「ああ、あれからコーチにいろいろ教えてもらってな」ムキッ
タプリス「コ、コーチ? って、誰です?」
ガヴリール「何だ、ふざけてるのか? 修造コーチに決まってるだろ」ムキッ
タプリス「えぇっ、修造さんが、コーチ……?」
ガヴリール「当たり前だろ」ムキッ
タプリス「えっとそれより、その手に持ってるのは……」
ガヴリール「ああ、これか。プロテインドリンクだよ、毎日欠かせないんだ」ムキッ
タプリス「へ、へぇ……」
ガヴリール「あ、そうだタプリス。ちょうどよいところに来た」ムキッ
ガヴリール「これから20キロランニングにいくから、タプリスも一緒にいくぞ」ムキッ
タプリス「どぇっ! 20キロ!?」
- 53 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/26(水) 22:03:30.485 ID:VSolRH4p0.net
-
タプリス「ぜぇ……ぜぇ……、もうギブ、ギブリスですぅ……」
ガヴリール「だらしないな……まだ2キロだぞ」
ガヴリール「仕方ない。鍵渡すから、私の部屋で待っててくれ」
タプリス「わ、わかりましたぁ……」
タプリス(あの運動嫌いの天真先輩が、どうしてこんなことに……)
タプリス(修造さん、すごすぎですよぉ……)
-ガヴリールの家-
タプリス(うわ、部屋も綺麗に片付いてる……)
タプリス(それに……パソコンがどこにもありませんね)
タプリス(まさか、あれだけやっていたネットゲームも)
タプリス(やめてしまったんでしょうか)
タプリス(あれ、これは……写真?)
タプリス(どうやらボランティア活動の記念写真みたいです)
タプリス(天真先輩……ボランティアにも参加しているんですね)
タプリス(……)
タプリス(これは、もしかして……)
タプリス(更生成功と言えるのではないでしょうか)
タプリス(……でもわたしは、天使学校時代のような先輩に戻ってほしかったなぁ)
- 54 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/26(水) 22:05:54.795 ID:mWiIzBBI0.net
- ポニテむずくて無理
http://i.imgur.com/ugsHGEk.jpg
- 55 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/26(水) 22:07:08.724 ID:VSolRH4p0.net
-
タプリス(だって、このままだと……)
――
――――
ガヴリール「ふふっ、こっちに来なさいタプリス。抱きしめてあげますね」ムキッ
タプリス「はーい、先輩♪」
ガヴリール「タープリスっ♪」ムキッ
ぎゅぅぅぅ ベキバキボキィッ
タプリス「ぎょえぇぇぇぇぇぇっ!!」
――――
――
タプリス(はわわわわ……)ガクガクブルブル
タプリス(だ、だめです、これでは……)
タプリス(わたしの命がいくらあっても足りませんっ)
タプリス(と、とりあえず書き置きをして……)
タプリス(し、白羽先輩に相談しにいきましょう)
-ラフィエルの家-
ラフィエル「なるほど、最近ずいぶんとガヴちゃんの体積が増えたと思ったら」
ラフィエル「そんなことになっていたんですね」
タプリス「は、はい。確かに以前よりかは、更生していると思うのですが」
タプリス「なんかこう、コレジャナイ感が……」
ラフィエル「そうですか? 私はムキムキのガヴちゃんも素敵だと思いますけど」
- 56 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/26(水) 22:09:55.517 ID:VSolRH4p0.net
-
ラフィエル「ですが、お話を聞いた限りですと……」
ラフィエル「ここからまた別の人格へシフトしていくのは、かなり難しそうですね」
タプリス「ですよね。修造さんの精神論にかなり染まりきっていますから」
タプリス「でも、やはり昔の先輩に戻って欲しいです」
タプリス「それがわたしの、一番の目標ですから」
ラフィエル「そうですかそうですかぁ」
タプリス「えっと、何かいい方法はありませんかね」
ラフィエル「一つだけ、ありますよ」
タプリス「本当ですか!? 白羽先輩、ぜひ教えてほしいです!」
ラフィエル「……今のガヴちゃんは、力に心酔していますからね」
ラフィエル「ならば、それ以上の力でねじ伏せて、一気に説き伏せるまで、です」
ラフィエル「単純ですが、それが一番効果があると思います」
タプリス「それ以上の力……ですか」
タプリス「でも、わたしにはそんな力ありません……」
ラフィエル「そうですね、今のタプちゃんでしたら、無理でしょう」
タプリス「今の……ですか?」
ラフィエル「私の知り合いの知り合いにですが」
ラフィエル「修造さんに負けずとも劣らない、熱い方がいらっしゃるんです」
ラフィエル「その方に稽古をつけていただいて、ですね」
ラフィエル「タプちゃんが、今のガヴちゃんを倒せばよいのです!」
タプリス「えぇっ……」
- 57 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/26(水) 22:10:01.830 ID:axrCGXZ2d.net
- ガチリールになってもうたか
- 58 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/26(水) 22:13:21.944 ID:VSolRH4p0.net
-
-舞天市 山奥-
タプリス「うぅ、待ち合わせの場所はここだと聞いたのですが……」
タプリス「こんな山奥で、何をするのでしょうか」
イェエエエエエーーイ
タプリス「ひっ、な、何の音ですか!?」
ドドドドドッ キキーッ
??「イェエエエエエーーイ!!」
タプリス「だ、誰ですか!?」
??「どぉーも!! 空前絶後のぉぉぉぉ! 超絶怒涛のピン芸人!!」
??「笑いを愛し、笑いに愛された男ぉー!!」
池崎「その名もぉ!! 池崎ぃぃぃぃぃっ!! いええぇぇぇぇぇ!!」
タプリス「んん???????」
池崎「君が依頼主のお嬢さんだね!!」
タプリス「えっ、あ、はい……」
池崎「早速だが、俺たちに残された時間は少ない!!」
池崎「宇宙最強を目指して、この身が朽ち果てようとぉぉぉ! 命を燃やしてぇぇぇ!!」
池崎「強敵と書いて、ともを、倒そうじゃない、かぁぁぁぁぁぁっっ!!!」
タプリス「よ、よろしくお願いします、師匠!」
池崎「この俺にぃ!! ボコォッ! 任せとけぇぇぇぇぇぇっ!!!」
- 59 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/26(水) 22:17:09.237 ID:VSolRH4p0.net
-
-数ヶ月後 工事現場-
ガヴリール「……」
修造「……」
ガヴリール「……来たか」
ゴゴゴゴゴゴッ
タプリス「……」ムキッ
ガヴリール「……」ムキッ
ガヴリール「……タプリス、見違えた――」
タプリス「イェエエエエエエエエエエエーーイ!!!!」
ガヴリール「なっ!?」
タプリス「空前絶後のぉぉぉぉ!! 超絶怒涛のピン天使ぃ!!」
タプリス「天真先輩を愛しぃぃ!!! 天真先輩に愛された女ぁっ!!!」
タプリス「そぉう、このわたしこそはぁ!!」
タプリス「身長152cm! 体重44kg! スリーサイズは上から83、57、82ぃぃぃ!!」
タプリス「スマホのパスコードロックは0420! 天真先輩の誕生日ぃぃぃぃっ!!!」
タプリス「そぉう、全てをさらけ出したぁ、このわたしはぁ!!」
タプリス「タプリィィィスッ……千咲ぃ!! いええぇぇぇぇぇっ!!!」
ガヴリール「……」
修造「……」
- 60 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/26(水) 22:17:58.691 ID:mWiIzBBI0.net
- えっ
- 61 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/26(水) 22:18:22.919 ID:5KNz6LMw0.net
- ん?
- 62 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/26(水) 22:18:41.284 ID:FSuN6VqX0.net
- ワロタ
- 63 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/26(水) 22:20:57.335 ID:VSolRH4p0.net
-
タプリス「天真先輩にぃぃぃっ!! 決闘を申し込みまぁぁぁぁすっ!!」
ガヴリール「ふっ、お前もずいぶんと鍛錬を積んできたようだな」
ガヴリール「上腕三頭筋を見たらわかる」ムキッ
タプリス「……」ムキッ
ガヴリール「いざ、尋常に勝負だッ!!」
ヴィーネ「ねえラフィ、なんで私たちまで呼ばれているの」
ラフィエル「それはもちろん、面白いからです♪」
ヴィーネ「タプちゃんまで、あんなムキムキになっちゃって」
ヴィーネ「せっかくの可愛い姿が台無しよ……」
ラフィエル「まぁまぁ。お二人の勇姿、拝見させていただこうではありませんか」
修造「天真くん。正直、勝ち負けなんか、ちっぽけなことだ!」
修造「大事なのは、その一瞬一瞬で、ベストを尽くすこと!」
修造「さぁ、いくんだ! 君の本気を見せてくれ!!」
ガヴリール「はい、コーチ!!」
池崎「パーフェクトだ、千咲くん。俺にはもう教えることは何もない」
タプリス「師匠……」
池崎「全力で命を燃やしてこい!! イェエエエエエーーイ!!」
タプリス「イェエエエエエーーイ!!」
- 64 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/26(水) 22:24:46.579 ID:VSolRH4p0.net
-
ラフィエル「では、私が審判をさせていただきます」
ラフィエル「あ、普通の殴り合いは危険ですので、勝負種目は……」
ラフィエル「相撲です!!」
ラフィエル「服の上から、まわしだけ付けてくださいね」
ヴィーネ「……」
ガヴリール「……」
タプリス「イェエエエエエーーイ!!」
ガヴリール「……本物の力というものを、教えてやる」
タプリス「……ジャスティス」
ラフィエル「それでは……はっけよーい、のこった!!」
ズンッ ドッ
ガヴリール「ぐっ、なかなかやる……だが!」
ガヴリール「先手必勝!!」グイッ
タプリス「……」ニヤッ
ガヴリール「なっ!?」
タプリス「イェエエエエエーーイ!!」グイッグイッ
ガヴリール「くそぉっ、なんてパワーだ!!」
- 65 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/26(水) 22:27:50.748 ID:VSolRH4p0.net
-
タプリス「あの頃のぉ! 先輩にぃ! 戻ってくださぁい!!!」グイッ
ガヴリール「はぁっ!? お前、何言ってんだ!!」
ガヴリール「元はと言えば、お前が更生しろって言って」
ガヴリール「コーチを連れてきたんじゃないか!」グイッ
タプリス「今の先輩はぁ! 本当の先輩では、ありませんん!!」グイッ
ガヴリール「本当の私ってなんだよ! 今も昔も! 今の私が私だ!!」グイッ
タプリス「違いますぅ! 今の先輩は、力に溺れすぎていますぅ!!!」
タプリス「そんなの、以前のネットゲームをやっていた先輩と変わりませんん!!」グイッ
ガヴリール「あの頃の私と同じだって!? はっ、ありえないっ!!」
ガヴリール「今はこんなにも、健康的で豊かに暮らしているんだぞ!!」グイッ
タプリス「だから、それがやりすぎだって言ってるんですぅ!! 先輩は!!」グイッ
ガヴリール「はぁ!?」グイッ
タプリス「100%で突っ走らなくていいんです!!」グイッ
ガヴリール「全てに全力で挑んで!! 何が悪い!!」グイッ
タプリス「80%くらいでぇ! ちょうど良いんですよぉぉぉ!!」グイッ
ガヴリール「な、何言ってるんだ、お前っ!!」グイッ
タプリス「そんなの続けてたらぁ! いずれ先輩がぁ! 壊れてしまいますぅ!!」グイッ
ガヴリール「そ、そんなわけ、あるかぁ!!」グイッ
タプリス「だからぁ! わたしが先輩をぉ! とめますぅぅぅぅ!!」グイッグイッ
ガヴリール「ぐっ!! お、押し切られる!!」
- 66 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/26(水) 22:28:08.467 ID:axrCGXZ2d.net
- どうなってんだ…
- 67 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/26(水) 22:30:34.429 ID:VSolRH4p0.net
-
修造「天真くん! 思い出せ! 僕との特訓の日々を!!」
修造「君はできる! 絶対できる! できるんだぁぁぁ!!」
ガヴリール「そうだ、私は!!」
ガヴリール「あの頃のひ弱なぁ!! 私ではないぃぃぃっ!!」グイッグイッ
タプリス「ぐぅぅぅぅっ!!」
池崎「千咲くん、自信を持てぇぇ!! 君がぁぁぁ!! ジャスティィィス!!!!」
タプリス「例えこの身が朽ち果てようとぉぉぉ!!!!」
タプリス「わたしがぁ!!! ジャァァァスティィィス!!!!」グイッグイッ
ガヴリール「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!」グイッグイッグイッ
タプリス「いぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!!」グイッグイッグイッ
ブンッ
ラフィエル「ふ、二人がっ!!」
ヴィーネ「宙に浮いた!?」
ズドンッ
ガヴリール「……」
タプリス「……」
ヴィーネ「ど、どっちが先に……落ちたの?」
- 68 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/26(水) 22:31:10.683 ID:ZHCwy+Av0.net
- ガブドロSSは!二種類に大別出来るッ!
ほのぼの百合系統か、(作者或いは登場キャラ、又はその両方が)キチガイの場合だ!
- 69 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/26(水) 22:31:18.783 ID:eSqiC2cv0.net
- 三 三三
/;:"ゝ 三三 f;:二iュ どうしてこんなになるまで放っておいたんだ!
三 _ゞ::.ニ! ,..'´ ̄`ヽノン
/.;: .:}^( <;:::::i:::::::.::: :}:} 三三
〈::::.´ .:;.へに)二/.::i :::::::,.イ ト ヽ__
,へ;:ヾ-、ll__/.:::::、:::::f=ー'==、`ー-="⌒ヽ ←>>1
. 〈::ミ/;;;iー゙ii====|:::::::.` Y ̄ ̄ ̄,.シ'=llー一'";;;ド'
};;;};;;;;! ̄ll ̄ ̄|:::::::::.ヽ\-‐'"´ ̄ ̄ll
- 70 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/26(水) 22:33:59.462 ID:VSolRH4p0.net
-
ラフィエル「……この勝負」
ヴィーネ「……」ゴクリ
ラフィエル「引き分けです!!」
ヴィーネ「なっ!? どういうこと?」
ラフィエル「二人とも、同時に地面についていました」
ラフィエル「よって……この勝負は、引き分けです」
スクッ
ガヴリール「……私と引き分けるなんて。腕を上げたな、タプリス」
ガヴリール「お前の思い、たしかに受け取った。ほら、立てるか?」スッ
タプリス「あ、ありがとうございます」
パチパチパチッ
修造「ナイスファイト!! ナイスファイトだった!!」
池崎「感激ぃぃぃいえええええええええい!!!」
ガヴリール「そうだな、たしかにお前の言うとおり……」
ガヴリール「少し、のめり込みすぎ、だったのかもしれない」
タプリス「先輩……」
ガヴリール「これからは、ほどほどに……しとくよ」
タプリス「よ、よかった……ほんとによかったぁ」
- 71 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/26(水) 22:36:44.257 ID:VSolRH4p0.net
-
ピリリリリッ
修造「ん、僕の電話か。良いところなのに……はい、もしもし」
奥さん『あなた、今どこで何やってるの!』
修造「ひっ! 今はだな、えっと……」
奥さん『何ヶ月も家をあけて! さっさとうちに帰ってきなさい!!』
修造「わ、わかった! すぐに帰るから!」
ピッ
修造「すまない、天真くん、千咲くん。急ぎの用ができた!」
修造「これからも仲良く、一生懸命、生きてくれ!」
ガヴリール「コーチ! 今まで本当にありがとうございました!!」
修造「ああっ! 今の天真くん、最高に輝いてるぞ!!」
修造「それじゃあ、また会おう!!」
ピリリリッ
池崎「ん、俺の電話か。な、なにぃ!! 刺客が迫ってるってぇぇ!?」
池崎「すまない、命を狙われる男ぉ!! この池崎ぃ!!!」
池崎「そろそろ行かねばぁぁっl!!」
タプリス「し、師匠、ほんとにありがとうございました!!」
池崎「ああ、千咲くんも元気でな!!」
池崎「それでは、華麗に撤退ぃぃぃいえええええええええい!!!」
タプリス「行っちゃいましたね」
ガヴリール「ああ……最後まですごい人だった」
ヴィーネ「えっと、なにこれ」
- 72 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/26(水) 22:37:58.977 ID:Movc3zKHa.net
- どういうこと?
- 73 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/26(水) 22:39:07.744 ID:5KNz6LMw0.net
- ____
/ \
/ ─ ─ \ 、、
/ -━- -━- \ ))
| :::::⌒ 、_! ⌒::::: | ___________
\ 'ー三-' /.| | |
____/ < | | |
| | | . ヽ(⌒/⌒,l、ヽ. | | |
| | |. \ `´ , <___〉| | |
| | |  ̄ ̄ | |_|___________|
 ̄ ̄ ̄ ̄("二) ̄ ̄ ̄l二二l二二 _|_|__|_
- 74 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/26(水) 22:39:56.685 ID:VSolRH4p0.net
-
-しばらく後 ガヴリールの家-
タプリス(……わたしと天真先輩の死闘から、幾時か経ちまして)
タプリス(修造さんがいなくなってからというもの)
タプリス(先輩の体は、みるみるとしぼんでいき)
タプリス(以前の小柄な先輩に戻ってしまいました……)
タプリス(わたしとしては、これで命の危険がなくなって)
タプリス(ほっと一息だったのですが……)
カチッカチカチッ
ガヴリール「ああっ、くそっ。こいつ支援下手くそだな!」
タプリス(以前のネットゲームにハマる先輩に戻ってしまったのは)
タプリス(残念なような、そうでないような。そんな感じです)
タプリス「もう、先輩。今日はお出かけするって言ったじゃないですか」
ガヴリール「そうだっけ。でも今、忙しいからパス」
タプリス「せーんーぱーいー?」ズイッ
ガヴリール「な、なんだよ! っていうか、お前なぁ!」
タプリス「はい?」
- 75 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/26(水) 22:43:47.058 ID:VSolRH4p0.net
-
ガヴリール「あれだけ人に言っておいて、何でお前だけムキムキのままなんだよ!」
タプリス「えっ?」ムキッ
ガヴリール「不公平じゃんか!!」
タプリス「そんなこと言われましても……」
タプリス「戻らないので仕方ないじゃないですか」ムキッ
タプリス「それより! ほら、出かけますよ!」グイッ
ガヴリール「ぐえっ! いやーだー!! 片手でかつぐなぁ!!」
タプリス「関係ありません、えーい♪」ムキッ
ぎゅぅぅぅ みちみちみちぃ
ガヴリール「ぎぃやぁぁぁぁぁぁっ!!」
タプリス「これからも天真先輩が更生してくれるように」
タプリス「わたし精一杯、がんばりますから」
タプリス「覚悟しててくださいね!」ムキッ
ガヴリール「いぃぃ、やぁぁ、だぁぁっ!!」
おしまい
- 76 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/26(水) 22:45:12.592 ID:FSuN6VqX0.net
- 乙……乙?
- 77 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/26(水) 22:48:01.420 ID:5KNz6LMw0.net
- もの凄く熱い展開だった!
俺も頑張ろう乙!!!
- 78 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/26(水) 22:51:36.214 ID:ofObgV7r0.net
- いやだ…ムキムキタプリスいやだ…
- 79 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/26(水) 22:56:20.178 ID:axrCGXZ2d.net
- 乙
- 80 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/26(水) 23:10:28.151 ID:mWiIzBBI0.net
- 乙
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