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ガヴリール「千咲ちゃん、胡桃沢先輩の耳から出てきた小さいおっさんを退治する」
- 1 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/28(金) 22:06:04.212 ID:tyYqqVl30.net
-
-図書館-
タプリス「んーっ」
タプリス(今日の下界の勉強は、これくらいにしておきますか)
タプリス(本を戻しにいかないと……って、あれは)
サターニャ「……」クイッ
タプリス(えっ……く、胡桃沢先輩ですよね?)
タプリス(図書館では初めてお会いしました……というか)
タプリス(眼鏡までかけて、なんだか真剣に勉強しているように見えます)
タプリス(いったい何を勉強しているんでしょう、気になります)
タプリス(でも邪魔しては何か悪い気がしますし、話しかけるのも躊躇われますね)
タプリス(こっそり後ろに回って、何をやってるのかだけでも……)
- 2 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/28(金) 22:08:51.392 ID:2D9cWzqC0.net
- 期待
- 3 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/28(金) 22:09:25.463 ID:tyYqqVl30.net
-
ススーッ
タプリス(なんだか本もたくさん読んでいるみたいですが、どれどれ……)
タプリス(んん? 量子……力学? って、何ですか……?)
タプリス(他にも聞いたことないような単語が、いっぱいです……)
タプリス(胡桃沢先輩って、こ、こんなに頭が良かったんですね)
タプリス(てっきり、わたしと同じくらいかと思っていました……)
ひょこ
タプリス(んん? 今、胡桃沢先輩の耳元で何か動いたような……)
タプリス(まぁ、気のせいですかね)
タプリス(このまま邪魔にならないように、帰りましょう……)
タプリス(はぁ。なんだか、お仲間が一人減ってしまったようで悲しいです)
- 4 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/28(金) 22:12:23.263 ID:tyYqqVl30.net
-
-学校 教室-
担任「じゃあこの問題を……胡桃沢、解いてみろ」
サターニャ「はい」
スラスラスラッ
サターニャ「できました」クイッ
担任「……」ジーン
サターニャ「先生」
担任「ああ……正解だ。席に戻っていいぞ」
ヴィーネ「」
ガヴリール「」
- 5 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/28(金) 22:12:48.713 ID:eATkP+030.net
- スレタイの意味がわからなかったが
の巻〜みたいなもんか
- 6 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/28(金) 22:14:06.962 ID:0BHlCbx9d.net
- ほ
- 7 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/28(金) 22:14:17.521 ID:0BHlCbx9d.net
- ほ
- 8 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/28(金) 22:14:28.416 ID:0BHlCbx9d.net
- ほ
- 9 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/28(金) 22:14:39.656 ID:0BHlCbx9d.net
- ほ
- 10 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/28(金) 22:14:49.817 ID:0BHlCbx9d.net
- ほ
- 11 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/28(金) 22:15:00.665 ID:0BHlCbx9d.net
- ほ
- 12 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/28(金) 22:15:11.009 ID:0BHlCbx9d.net
- ほ
- 13 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/28(金) 22:15:12.132 ID:3tUnv27r0.net
- スレタイワロタ
- 14 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/28(金) 22:15:25.825 ID:tyYqqVl30.net
-
-休み時間-
ヴィーネ「ねぇ、ちょっとサターニャ。最近どうしたのよ」
サターニャ「なによ、ヴィネット」クイッ
ヴィーネ「あんな難しい問題を解けるなんて、びっくりしたわ」
ヴィーネ「それに眼鏡までかけちゃって。また、なりきりごっこなの?」
サターニャ「はぁ……くだらない」
ヴィーネ「えっ」
サターニャ「ヴィネット。私は今、復習に忙しいの」
サターニャ「大した用じゃないなら、もういいかしら」クイッ
ヴィーネ「え、ちょ、ちょっと……」
- 15 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/28(金) 22:18:30.581 ID:tyYqqVl30.net
-
ヴィーネ「サターニャ、なんか変わったわよね」
ヴィーネ「急にあんな優等生みたいになって、何か悪いものでも食べたのかしら」
ガヴリール「まぁ別に真面目になったなら、なったで」
ガヴリール「それに越したことないんじゃないの」
ガヴリール「今までが不真面目すぎってのもあるし」
ヴィーネ「それもそうなんだけど、なんか調子狂うわね」
ガヴリール「ヴィーネ、お前さあ。私が一時的に戻った時もそう言ってたけど」
ガヴリール「自分の周りにダメな奴がいないと、落ち着かない性分なの?」
ヴィーネ「だ、誰のせいでこうなったと思って……」
ひょこひょこ
ガヴリール「……とまぁ冗談は置いておいて」
ヴィーネ「もう、冗談ってなによ!」
ガヴリール「今、サターニャの肩の上で、何か動いてなかったか?」
ヴィーネ「えっ、私には何も見えなかったけど……」
ガヴリール「……そうか」
ヴィーネ「見間違いじゃないの?」
ガヴリール「ああ、そうかもな」
- 16 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/28(金) 22:18:51.497 ID:RqKiB+Ra0.net
- 支援
- 17 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/28(金) 22:19:39.828 ID:sFn8np3p0.net
- 支援
- 18 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/28(金) 22:21:22.368 ID:tyYqqVl30.net
-
-ラフィエルの家-
ラフィエル「それは、妖精の仕業かもしれませんね」
タプリス「えっ……よ、妖精ですか?」
ラフィエル「はい。ある日を境にして、急に人格が変わるなど」
ラフィエル「通常起こりえない現象の原因は大抵、妖精が関わっているといいます」
ラフィエル「タプちゃんが見たという小さな影もおそらく、その妖精の姿でしょう」
タプリス「なるほど……でもそうしますと」
タプリス「その妖精さんは、胡桃沢先輩にくっついている、ということですか?」
ラフィエル「ええ、その可能性が高いですね」
タプリス「だ、大丈夫なんです? それって……」
ラフィエル「そうですねぇ……大体の妖精の性格は、気分屋さんですので」
ラフィエル「飽きてしまったら、その場から離れていくでしょう」
ラフィエル「なので、もう少し様子を見てみましょうか」
タプリス「わ、わかりました」
ラフィエル「それに、真面目なサターニャさんというのも」
ラフィエル「大変貴重で、面白みがありますしね♪」
タプリス「あははは……」
- 19 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/28(金) 22:22:41.582 ID:eATkP+030.net
- 真面目になったらお駄賃減らされちゃうじゃん
- 20 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/28(金) 22:24:57.682 ID:tyYqqVl30.net
-
-数週間後 教室-
担任「じゃあ、この問題をそうだな……胡桃沢、頼んだぞ」
サターニャ「はい」
スラスラスラッ
サターニャ「できました」クイッ
担任「……」
サターニャ「先生」
担任「……胡桃沢、間違ってるぞ」
サターニャ「なっ!? 嘘でしょう?」
担当「嘘ではない。どこか体の具合でも悪いのか?」
サターニャ「そ、そうかもしれないわね……」
ガヴリール「……」
- 21 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/28(金) 22:27:25.315 ID:tyYqqVl30.net
-
-休み時間-
ヴィーネ「なんだか最近、サターニャの調子が悪くなってない?」
ガヴリール「ああ、前の勢いはなんだったんだろうな」
ヴィーネ「まぁこれはこれで、以前のサターニャに戻った感じがして」
ヴィーネ「安心するんだけど」
ひょこひょこひょこ
ガヴリール「ん?」
ヴィーネ「どうしたの、ガヴ」
ガヴリール「いや、サターニャの首筋で、なんかが動いて……」
ヴィーネ「なんか、って何よ」
ガヴリール「……まぁサターニャだし、いっか」
- 22 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/28(金) 22:30:27.503 ID:tyYqqVl30.net
-
-さらに数週間後 教室-
担任「胡桃沢!」
サターニャ「……」
担任「胡桃沢! 聞いてるのか!?」
サターニャ「……ふぁえ?」
担任「……もういい、廊下に立ってろ!」
サターニャ「ふぁい」
-放課後-
ヴィーネ「ちょっとサターニャ、大丈夫なの? 授業中もずっと上の空で……」
サターニャ「ふぁ?」
ガヴリール「急に頭が良くなったと思ったら、今度は前よりさらにアホになって」
ガヴリール「お前一体、何したんだよ」
サターニャ「ふぁにふぉ、ふぃふぇふぁいふぁふょ」
ヴィーネ「何言ってるのか、わからないし……」
ひょこ
ガヴリール「なっ!?」
ガヴリール「サ、サターニャの耳から、なんか出てきた……」
ヴィーネ「どうしたのガヴ……って、なにこれ!?」
小さいおっさん「……」ジーッ
- 23 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/28(金) 22:33:31.019 ID:tyYqqVl30.net
-
ガヴリール「こ、こんな小さいおっさん、見たことないぞ……」
ヴィーネ「着ている服は可愛らしいのに、顔が妙に濃くて気持ち悪い……」
サッ
ガヴリール「あっ、耳の中に戻った」
ヴィーネ「ガ、ガヴ、ちょっとこれ普通じゃないわよ」
ガヴリール「そんなの、見たらわかるわ!」
サターニャ「あば……」
ガヴリール「ん?」
サターニャ「あばっばばばばばばばっっ!!」
バタンッ
ヴィーネ「ちょっとサターニャ! 大丈夫!? サターニャ!!」
ラフィエル「ヴィーネさん、今の叫び声は……って、サターニャさん!?」
ラフィエル「何が起こったんです?」
ガヴリール「……サターニャの耳から、小さいおっさんが出てきて」
ガヴリール「それが中に戻ったら、いきなり叫び出して倒れたんだ」
ラフィエル「これは……最悪の事態になってしまいましたね」
ガヴリール「お前まさか、何か知ってるのか?」
ラフィエル「とりあえず、サターニャさんを連れて私の家に行きましょう」
ラフィエル「詳しくは、そこでお話します」
- 24 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/28(金) 22:36:55.636 ID:tyYqqVl30.net
-
-ラフィエルの家-
タプリス「胡桃沢先輩!? どうしたんですか!?」
ガヴリール「なんだ、タプリスも来てたのか」
ヴィーネ「サターニャが学校で倒れてしまったのよ」
タプリス「そんな……、白羽先輩、もしかして……」
ラフィエル「ええ、これは妖精の仕業です」
ガヴリール「妖精だって? そんなのが、どうしてサターニャに……」
ラフィエル「理由はわかりません。ですがおそらく……」
ラフィエル「このままではサターニャさんの自我は完全に崩壊して」
ラフィエル「妖精に肉体を乗っ取られる危険があります」
タプリス「そ、そんな……」
ラフィエル「妖精は、いたずら好きで気まぐれな気性のはずなんですが……」
ラフィエル「どうやらサターニャさんのことを、大変気に入ってしまったようですね」
ラフィエル「その気持ちはわかりますが……」
ヴィーネ「いやいや、わからんでいいから」
タプリス「でもたしかに、胡桃沢先輩は生命力で溢れてますもんね」
ガヴリール「まぁ、それだけが取り柄だからな」
ラフィエル「おそらく妖精が一匹、外に出てきたとすれば」
ラフィエル「サターニャさんの体内には既に、三十匹以上は存在しているでしょう」
- 25 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/28(金) 22:38:07.907 ID:n1FofZqY0.net
- ひっ
- 26 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/28(金) 22:38:20.128 ID:9Kjt5hmga.net
- 千咲ちゃんシリーズ狂おしいほどすこ
- 27 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/28(金) 22:40:20.693 ID:tyYqqVl30.net
-
ラフィエル「ですので、サターニャさんを救うには」
ラフィエル「体内にいる妖精を漏れなく、駆逐するしかありません」
タプリス「く、駆逐……」
ヴィーネ「でもそんなの、どうやって……」
ラフィエル「私に一つ、策があります」
ガヴリール「……まさかお前、あれを使うのか」
ラフィエル「白羽家に代々伝わる秘宝……その名も」
ラフィエル「ちいさくなーれ、です!」
タプリス「……ちいさく」
ヴィーネ「……なーれ?」
ガヴリール「私たちの体を小さくして、サターニャの体内に侵入し」
ガヴリール「妖精を直に倒す、ということか」
ラフィエル「はい、さすがガヴちゃんですね」
ヴィーネ・タプリス「いやいやいや……」
- 28 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/28(金) 22:44:32.476 ID:tyYqqVl30.net
-
サターニャ「」
ラフィエル「時間もあまりありませんから、そろそろ行きましょうか」
ヴィーネ「えぇ……本当に大丈夫なの?」
タプリス「こ、怖いです……」
ガヴリール「まぁ、危ないと思ったら出てくればいいしな」
ラフィエル「それにサターニャさんを助けるには」
ラフィエル「この方法しかありませんから」
タプリス「うぅ……わ、わかりました! 覚悟を決めます!」
ヴィーネ「タプちゃん……わかったわ、私も行く!」
ラフィエル「それではみなさん、サターニャさんの周りに集まってください!」
ラフィエル「秘宝よ! その力を解き放て!」
パァァァッ
ラフィエルたちは ちいさくなーれ をつかって ちいさくなった!
ガヴリール「サターニャの体のなかに入るぞ!」
――――――
――――
――
- 29 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/28(金) 22:47:21.698 ID:zda1kiV40.net
- ミクロの決死圏かはたまたウルトラセブンのダリーなのか。
- 30 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/28(金) 22:48:43.881 ID:tyYqqVl30.net
-
-サターニャの体内-
タプリス「うええ、なんか足元がブヨブヨしますぅ」
ヴィーネ「たしかに歩きづらいわね……」
タプリス「壁もなんか……ウネウネしてますし……」ツン
ナハッ
タプリス「ん?」ツンツン
ナハッ ナハッ
タプリス「……」ツンツンツンツン
ナハッ ナハッ ナハッ ナハッ
タプリス「ひぃぃぃっ! なんか変な音がしますぅ!!」
ガヴリール「おい、遊んでないで行くぞ」
ラフィエル「妖精たちはおそらく、サターニャさんの脳に集まっています」
ガヴリール「そこへ殴り込んで、殲滅だな」
ヴィーネ「ちょっと、あまり暴れすぎて脳を傷つけないようにね」
ヴィーネ「これ以上おバカになったら、可哀想じゃない」
- 31 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/28(金) 22:50:15.268 ID:Tc0B4g2A0.net
- せんだみつおじゃったか・・・
- 32 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/28(金) 22:52:19.854 ID:tyYqqVl30.net
-
ドドドドドドッ
ガヴリール「な、何の音だ?」
ラフィエル「これはまさか……」
タプリス「ひええ、怖いです……」
ヴィーネ「あっちから、何かたくさんやってくるわ!」
ドドドドドドッ
MS細胞「ナハァ!!」
ガヴリール「なっ! ち、小さいサターニャがこんなに!?」
タプリス「か、囲まれちゃいましたぁ」
ラフィエル「おそらくこれらは、サターニャさんの免疫細胞です!」
ラフィエル「私たちを外敵と見なし、排除するつもりでしょう」
ヴィーネ「どうするのよこれ! 戦うの!?」
ガヴリール「ここでやられるわけにはいかないしな、やるしかないだろ」
MS細胞「ナハッ! ナハッ! ナハッ!」
ラフィエル「みなさん聞いてください」
ガヴリール「どうした、ラフィエル」
ラフィエル「ここは私に任せて、みなさんは先へ行ってください」
- 33 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/28(金) 22:53:16.193 ID:zda1kiV40.net
- >>31
わかる奴いるのか(笑)
- 34 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/28(金) 22:55:20.965 ID:tyYqqVl30.net
-
ヴィーネ「えっ!? ラフィはどうするのよ!」
ラフィエル「私の推測ですが、この細胞は倒しても倒しても、次々と湧いてくるはず」
ラフィエル「そうなると、埒が明かなくなります」
ラフィエル「私がここで時間を稼ぐ代わりに、みなさんは」
ラフィエル「サターニャさんの脳にいる妖精を倒してください」
タプリス「そんな……いくら白羽先輩でも、この数は……」
ラフィエル「大丈夫ですよ、タプちゃん」
ラフィエル「サターニャさんの扱いなら、私が一番慣れていますから」
ガヴリール「……わかった」
- 35 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/28(金) 22:56:25.747 ID:LMjrl1ji0.net
- ナハナハ可愛いのう
- 36 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/28(金) 22:59:13.848 ID:tyYqqVl30.net
-
ヴィーネ「ちょっとガヴ! ラフィを見捨てる気!?」
ガヴリール「今の状況では、そうするのが最適だろう」
ラフィエル「ありがとうございます、ガヴちゃん」
ラフィエル「大丈夫ですよ、ヴィーネさん。危なくなったら、すぐに逃げますから」
ヴィーネ「……わかったわ。ラフィ……気をつけてね」
ラフィエル「ええ、任せてください」
ラフィエル「では、突破口を開きます! 神よ……我に力を……」
ラフィエル「エンジェル……アローォォォ!!」
ビュン ズドォォン
ラフィエル「今です! みなさん!」
ガヴリール「突っ走るぞ!!」
タプリス「白羽先輩、ご武運を!」
タッタッタッ
- 37 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/28(金) 23:01:51.091 ID:tyYqqVl30.net
-
-サターニャの脳の中-
ガヴリール「ぜぇ……ぜぇ……、ここがサターニャの脳みそか?」
タプリス「天真先輩、あそこに!」
小さいおっさん「!?」
ヴィーネ「見つけたわ、小さなおじさん! 覚悟しなさい!」
小さいおっさん「ドゥエェェェェェェェェ!!!!!!」
ガヴリール「ぐわっ、なんつう声だ!」
タプリス「み、耳が裂けそうですぅ……!」
ドドドドドドッ
小さいおっさんたち「……」ズラズラッ
- 38 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/28(金) 23:04:44.875 ID:tyYqqVl30.net
-
ヴィーネ「やっぱり、一匹じゃなかったのね……でも、容赦はしないわ!」
ヴィーネ「いでよ! デビルトライデント! はぁぁぁぁっ!!」
ザシュゥ
小さいおっさん「ちょぎぃぃぃぃっ!!」
ガヴリール「私もたまには、後輩に良いところ見せないとな」
ガヴリール「いくぞ、天真流奥義……」
ガヴリール「エンジェルぅ……ビィィィィムッ!!」
ギュィィィン ドゴォォ
タプリス「す、すごい! 前方一列のおじさまたちが、消し飛びました!」
ガヴリール「ふっ」
ガヴリール「……もう限界みたいだ」ガクッ
ヴィーネ「はっや! もっとまんべんなく撃ちなさいよ!!」
- 39 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/28(金) 23:07:57.805 ID:tyYqqVl30.net
-
ヴィーネ「デビル……旋風撃っ!!」
ブゥンブゥンブゥン ザシュザシュザシュゥッ
小さいおっさん「ぎぇぇぇぇぇっ!!」
ガヴリール「おーおー、ヴィーネだけでも何とかなりそうだな」
タプリス「月乃瀬先輩、すごく強いんですね……」
ガヴリール「あんな優しそうな顔してな。だから、あまり怒らせるんじゃないぞ」
タプリス「え、あ、はい……」
ヴィーネ「ちょっとガヴ! 聞こえてるわよ!!」
ガヴリール「おー、こわ」
小さいおっさんたち「ドゥエェェェェェェェェ!!!!!!」
ヴィーネ「え、なに!? 何をする気!?」
タプリス「の、残ったおじさまたちが次々と一箇所に集まっていきます!」
ガヴリール「おいおい、この展開は見たことあるぞ」
ヴィーネ「ええ、奇遇ね。私もよ……」
なんと 小さいおっさん たちが……!
合体して ちょっと小さいおっさん になった!!
- 40 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/28(金) 23:09:20.987 ID:zda1kiV40.net
- 支援
- 41 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/28(金) 23:11:22.042 ID:tyYqqVl30.net
-
ちょっと小さいおっさん「……」
ヴィーネ「す、少し大きくなったくらいで!」
ザシュッ シュンッ
ヴィーネ「なっ!? 消えた!?」
ガヴリール「ヴィーネ! 後ろだ!!」
ヴィーネ「えっ!?」
ちょっと小さいおっさん「そぉい」
ドゴッ
ヴィーネ「きゃぁぁぁぁっ!!」
ガヴリール「くそっ、ヴィーネでもダメか……だったら」
ガヴリール「お前の出番だ! タプリス!」
タプリス「えぇぇぇぇぇっ!? む、無理ですぅ!!」
ガヴリール「ヴィーネがやられた怒りを、力に変えるんだ! ほらいけ!」ドンッ
タプリス「わっ、わわっ……も、もう、どうにでもなれです!」
タプリス「エンジェル、ぱーんち!!」
ぽこっ
タプリス「えいっ! えいっ! えいっ!」
ぽこっ ぽこっ ぽこっ
ちょっと小さいおっさん「でこぴん」
パシッ バタンッ
タプリス「きゅぅ」
- 42 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/28(金) 23:14:14.405 ID:tyYqqVl30.net
-
ちょっと小さいおっさん「……インマイウェイ」ジリッ
ガヴリール「くそ……ここまでか……」
ドドドドドドッ
ちょっと小さいおっさん「!?」
ガヴリール「こ、今度はなんだよ……」
MS細胞「ナハハァ!!」
ガヴリール「こ、こいつらは、サターニャの免疫細胞!?」
ガシッ ガシッ ガシッ
ちょっと小さいおっさん「ぐぉぉぉぉぉっ!!」
ガヴリール「な、なんだ? 細胞たちがおっさんに襲いかかって……」
MS細胞「ナハッ! ナハッ! ナハッ!」
ヴィーネ「ガヴ……今、どういう状況なの?」
ガヴリール「ヴィーネ、起きたか。これはおそらく……」
ガヴリール「おっさんが大きくなりすぎてしまったせいで」
ガヴリール「サターニャの免疫細胞の攻撃対象になったみたいだな」
ガシッ ガシッ ガシッ
ちょっと小さいおっさん「オタスケェ!!」
タプリス「あ! おじさまがどんどん崩れて……」
ヴィーネ「元の小さいおじさんたちに戻っていくわ!」
- 43 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/28(金) 23:17:31.252 ID:tyYqqVl30.net
-
小さいおっさんたち「……」
ガヴリール「よし、今がチャンスだ! ヴィーネ、私を肩車しろ!」
ヴィーネ「えっ!? それはいいけど、何するつもりよ!」
ガヴリール「エンジェルビームのチャージが……完了したッ!」
ヴィーネ「……なるほどね、大体わかったわ!」
ガヴリール「いくぞ、ヴィーネ!」
ヴィーネ「ええ、ガヴ!」
ヴィーネ「ローリングゥゥゥゥ!!」
ガヴリール「エンジェルゥゥゥゥ!!」
ガヴリール・ヴィーネ「ビィィィィィィィムッッ!!!!」
ぐるんぐるんぐるんっ ズドドドドドドッッ
タプリス「すごい! 先輩たち、息ぴったりです!」
タプリス「月乃瀬先輩の回転力と、天真先輩の破壊力が合わさって……」
タプリス「全方位のおじさまたちが、吹き飛んでいきます!」
小さいおっさんたち「ぴぎゃぁぁぁぁぁっっ!!」
MS細胞「ナハァァァァァッ!!」
ガヴリール「やったか!?」
- 44 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/28(金) 23:20:09.214 ID:tyYqqVl30.net
-
ヴィーネ「あらかた、倒したみたいね」
ガヴリール「そうだな……、って、あそこに、まだ一匹残ってるぞ!」
小さいおっさん「!?」
ヴィーネ「ぐっ、回りすぎて目が……」
ガヴリール「くそ、私も力を使いすぎて……に、逃げられる!」
ガヴリール「タ、タプリス、頼んだ!」
タプリス「わ、わかりました!」
しゅるしゅる
ガヴリール「ど、どうした、マフラーなんか外して」
タプリス「実は、わたしのマフラーは伸縮自在で、結構伸びるんです!」
タプリス「いきますよー! せーのっ! えーいっ!!」
ビュゥゥン ギチィ
小さいおっさん「ぐえ」
タプリス「やりましたぁ! おじさまキャッチです!」
ガヴリール「でかしたぞ、タプリス!」
- 45 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/28(金) 23:21:04.429 ID:zda1kiV40.net
- 支援
- 46 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/28(金) 23:23:20.992 ID:tyYqqVl30.net
-
ドクンッ
タプリス「あ、あれ……」
ヴィーネ「私たちの体が……大きくなって、ない?」
ガヴリール「まずい、ちいさくなーれの効果が切れはじめたんだ」
タプリス「えぇっ!? そ、それじゃあ……」
ガヴリール「ああ、急いで脱出しないと、サターニャの頭が……大惨事だ」
タッタッタッ
ガヴリール「ラフィエル! よかった、無事だったんだな!」
ラフィエル「ガヴちゃん! 妖精は!?」
ガヴリール「ああ、全滅させた! あとはここを出るだけだ!」
ラフィエル「そうですかそうですかぁ」
タッタッタッ
ガヴリール「耳の出口が見えたぞ! 飛び込めみんな!」
スポンッ スポンッ スポンッ
ガヴリール「危機一髪だったな……」
タプリス「ぜぇ……ぜぇ……、ぎりぎりでしたぁ!」
ヴィーネ「はぁ、はぁ……あ、あれ、ラフィは?」
- 47 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/28(金) 23:26:49.420 ID:tyYqqVl30.net
-
ググッ
ラフィエル「うぅ……み、みなさーん」
タプリス「あ! 白羽先輩が耳の穴に挟まってます!!」
ガヴリール「どうした、ラフィエル! 出られないのか!?」
ラフィエル「む、胸がひっかかって……出られないですー……」
タプリス「はわわ……」
ガヴリール「胸を外せ!」
ヴィーネ「私に少しわけなさいよ!」
ラフィエル「無茶言わないでくださいー……」
ガヴリール「仕方ない……ヴィーネ、槍貸して!」
ヴィーネ「何に使うのよ!?」
ガヴリール「こうするんだ……よっ!!」
ブゥン グサッ
タプリス「ああっ、槍が胡桃沢先輩の鼻の中に!」
サターニャ「ふぇ……ふえっ……ぶええええっくしゅん!!」
スポンッ ヒューン
ラフィエル「あーれー……」
- 48 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/28(金) 23:28:58.276 ID:zda1kiV40.net
- サターニャの体内から出たくないのかと思った。
- 49 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/28(金) 23:29:15.594 ID:tyYqqVl30.net
-
サターニャ「こ、ここは……私、どうしてたのかしら」
ヴィーネ「よかった、サターニャも元に戻ったみたいね」
ガヴリール「手間かけさせやがって……」
タプリス「ぐすっ……胡桃沢先輩が無事でよかったです」
ラフィエル「サターニャさん!」
ぎゅぅ
サターニャ「な、何よ、ラフィエル!? あ、暑苦しいじゃない!!」
ラフィエル「こんな時くらい、いいじゃないですか」
サターニャ「まぁ、よくわかんないけど、迷惑かけたみたいね」
サターニャ「その……すまなかったわ」
ラフィエル「いいんですよ、もう」
- 50 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/28(金) 23:32:20.853 ID:tyYqqVl30.net
-
ヴィーネ「ともあれ、これで一件落着ね。あー、なんかお腹すいちゃった」
ガヴリール「じゃあ、どっか食べにでも行くか」
タプリス「いいですね、行きましょうか!」
みんな「あはははははっ!!」
小さいおっさん「……」ジーッ
妖精はけっして おとぎ話の中だけの存在ではありません
振り返って よく見てみてください
あなたの後ろにも 小さいおっさんが
ほら
おしまい
- 51 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/28(金) 23:34:53.954 ID:LMjrl1ji0.net
- 乙
ネタのストック多いな
これからも期待してる
- 52 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/28(金) 23:35:38.096 ID:n1FofZqY0.net
- ひつ
- 53 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/28(金) 23:37:57.297 ID:juFbYt4dp.net
- オツ
- 54 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/28(金) 23:39:05.015 ID:MwEbDSAO0.net
- おつおつ
- 55 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/28(金) 23:40:26.594 ID:tyYqqVl30.net
- 読んでくれてありがとう
次回は日曜日
- 56 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/28(金) 23:40:47.766 ID:RqKiB+Ra0.net
- 乙
- 57 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/04/29(土) 00:52:01.805 ID:b9W8cBCj0.net
- 秀逸な引きだな乙
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