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孫悟空「笑ゥせぇるすまん?」
- 1 :以下、VIPがお送りします:2017/06/11(日) 10:46:13.47 ID:NhGQg5XEf
- 笑ゥせぇるすまんとドラゴンボール、その他のクロスオーバーです
いろいろな作品のキャラが出てきますが、知らなければただの戦闘好きだと
思っていただければ大丈夫かと。SSは久しぶりですのでお手柔らかに
お願いいたします。
- 2 :以下、VIPがお送りします:2017/06/11(日) 10:47:17.92 ID:NhGQg5XEf
- 私の名は喪黒福造。
ひとよんで、「笑ゥせぇるすまん」
ただのセールスマンじゃ御座いません。
私の取り扱う品物はココロ。
人間の心で御座います。
オーッホッホッホッホ!!!!!!!
- 3 :以下、VIPがお送りします:2017/06/11(日) 10:47:43.47 ID:NhGQg5XEf
- この世は老いも若きも男も女も
心の淋しい人ばかり。
そんな皆様のココロのスキマを、お埋めします。
いいえ、お金は一銭も頂きません。
お客様が満足されたら
それが何よりの報酬で御座います。
さて、今日のお客様は・・・。
孫悟空(無職)
タイトル「バトルマニア」
オーッホッホッホ・・・
- 4 :以下、VIPがお送りします:2017/06/11(日) 10:48:12.57 ID:NhGQg5XEf
- [地球某所の畑]
孫悟空はいつもの通り自宅近くの畑で野良作業をしていた。
悟空 「ふーっ、今日もトラクターで畑を耕すか・・・」
ガガガガガガガガガガ
悟空 「毎日畑耕してチチのおつかいこなして・・・暇な時に修行して・・・」
悟空 「平和なのはいいんだが最近刺激的なことがねえなあ」
悟空 「クリリンも仕事が忙しいみてえだし」
悟空 「ベジータも家族との付き合いが忙しいって全然修行に付き合わねえし・・・」
悟空 「あーっ、なんか楽しいことねえかなあ・・・」
ガンッ!
- 5 :以下、VIPがお送りします:2017/06/11(日) 10:48:37.01 ID:NhGQg5XEf
- 悟空がぼんやりとトラクターを運転していると、突如、車体の前方で鈍い音がした。
悟空は石にでもぶつかったと思い、トラクターから降りて確認することにした。
トラクターの前方に回ると、そこに黒ずくめの恰幅のいい男が倒れていた。
先ほどの音は男がトラクターに接触した音のようだった。
悟空 (やっべえ!ぼんやりしてたからぶっつけちまったんだ!)
悟空 「でぇじょぶかあ!」
?? 「ふーっ、ぼんやり歩いてたらトラクターにぶっかってしまいました」
悟空の心配とは裏腹に黒ずくめの男は何事もなかったように立ち上がった。
悟空 「すんません!」
?? 「いえ、お気になさらずに。私こそ知らないうちに農地に入ってしまっていたようです」
男は服や帽子についた土を払いながら悟空にこたえる。不思議とその体には傷一つなかった。
- 6 :以下、VIPがお送りします:2017/06/11(日) 10:48:58.42 ID:NhGQg5XEf
- 悟空 「怪我がねえ様で何よりだよ・・・あんたけっこうタフなんだなあ」
?? 「ホホホホ・・・こう見えて体には自信があるのです」
悟空 「いつもはこんなポカしねえのに・・・」
悟空 「オラってばちょっとぼんやり考え事をしてたもんだから・・・」
?? 「ほう、何かお悩みなのですか?私、実はこういうものなのですが・・・」
黒ずくめの男は懐から名刺を刺しだした。
悟空 「心のスキマお埋めします・・・喪黒福造」
喪黒 「まあ、ボランティアで人々の悩みを解決しているのです」
喪黒 「私でよかったら相談に乗りますよ・・・孫悟空さん」
悟空 「な、なんでオラの名前を・・・」
喪黒 「ホホホ・・・天下一武道会常連のあなたは相当な有名人ですよ」
喪黒 「知らない方がおかしいというものです」
- 7 :以下、VIPがお送りします:2017/06/11(日) 10:49:21.50 ID:NhGQg5XEf
- 悟空 「オラそんな有名なのか・・・」
喪黒 「戦いが相当お好きなようで・・・このような野良仕事をなさっているあたり・・・」
喪黒 「最近は退屈なさっているのではないですか」
悟空 「そ、そうなんだよ!オラ、戦いがすごく好きなんだけどさあ・・・」
悟空 「最近つぇえ奴と戦えなくてウズウズしてんだ」
悟空 「もう暴れたくって暴れたくって仕方ねーんだ!」
喪黒 「バトルマニアというやつですね」
喪黒 「よろしい、ここで出会ったのも何かの縁です」
喪黒 「それではあなたを今夜素晴らしいところにお連れしましょう」
喪黒 「今夜の12時ごろにこの地図の場所にいらしてください」
悟空 「おもしろいとこなのか?」
悟空 「でも夜に抜け出すとチチがうるせぇんだ」
喪黒 「ホホホ・・・絶対に後悔はさせませんよ」
悟空 「わかったよ・・・なんとか抜け出してみるよ」
喪黒 「お待ちしておりますよ・・・」
- 8 :以下、VIPがお送りします:2017/06/11(日) 10:49:42.98 ID:NhGQg5XEf
- [夜・魔の巣前]
悟空は喪黒との約束通り、指定の時間にバー魔の巣の前にたどり着く。
悟空 「魔の巣・・・場所はここでいいみてぇだな・・・」
喪黒 「おまちしておりました、孫さん」ヌッ
悟空 「うわあっ!いきなり出てきたらビビるじゃねえか!」
突如として物陰から現れた喪黒に悟空は驚きを隠せなかった。
喪黒 「それでは中に入りましょう・・・私についてきてください」
悟空 「あ、ああ・・・」
悟空 (全然気配を感じなかったぞ・・・このおっさんただ者じゃねえな)
- 9 :以下、VIPがお送りします:2017/06/11(日) 10:50:12.63 ID:NhGQg5XEf
- [魔の巣]
悟空は喪黒の案内で魔の巣へと入った。内装はどこにでもある普通のバーで
カウンターの向こうには初老のマスターが一人立っていた。
悟空 「おっす、オラ悟空ってんだ」
マスター 「・・・・・・」
悟空 「なんだよ、愛想のねえ奴だなあ」
喪黒 「ホホホホ・・・こういう方なんですよ」
悟空 「そんでよぉ、おもしれえとこってのはここなんかよ」
悟空 「オラ酒はあんまり好きじゃねんだけども・・・」
喪黒 「いえいえ、目的の場所はあちらです」
喪黒が店の隅っこを指さす。そこに地下へと続く階段があった。
喪黒 「あの先にとても素敵な場所があるのです」
喪黒 「さあ、参りましょう」
喪黒はそういうと、さっさと階段を下りて行ってしまう。悟空は少し怪しいと思いながらも
後に続くのだった。二人は薄暗い階段を無言で下っていく。どれくらい階段を下っただろう。
怪談は終わり、突如目の前が開けた。
- 10 :以下、VIPがお送りします:2017/06/11(日) 10:50:49.28 ID:NhGQg5XEf
- [地下闘技場]
ワーワーワー
悟空 「な、なんだここは・・・」
喪黒 「はい、ご覧のとおり地下闘技場です」
悟空の視線の先には奇妙な熱気で満ちた広大な空間が広がっていた。そこには天下一武道会で
使われるような白い武舞台がいくつも並んでいる。その上では現在進行形でバトルが
行われているようだった。そしてその周囲を広大な観客席が囲んでいた。
悟空 「すげえなあ・・・天下一武道会みてぇだ」
喪黒 「いいえ武術大会ではありません」
喪黒 「こちらはあなたのように純粋に戦いを楽しみたいバトルマニアのための施設なのです」
喪黒 「バトルをなさりたい方、バトルをご覧になりたい方」
喪黒 「時空や時間を越え、いろいろな方たちがお集まりになります」
悟空 「へえ〜、何かよくわかんねえけど楽しそうなとこだなあ・・・」
???? 「おや、喪黒・・・おまえが顔を出すなど珍しいな」
悟空と喪黒の目の前に突如白い軍服をまとった女性が現れる。
- 11 :以下、VIPがお送りします:2017/06/11(日) 10:51:28.74 ID:NhGQg5XEf
- 喪黒 「おや、エスデスさん・・・楽しんでいただけてますか?」
エスデス 「ああ、このような場所を紹介してもらって非常に感謝している」
エスデス 「それで、そこの男は?新入りか?」
悟空 「あっ、オラ孫悟空っていうんだ。よろしくな、姉ちゃん」
喪黒 「なかなかの猛者ですよ。エスデスさんも気に入っていただけるかと」
エスデス 「ふむ、イモ臭い感じはするがなかなかの覇気を感じる」
エスデス 「おまえとはいい戦いができそうだ」
喪黒 「ホホホホ・・・さっそく一戦交えますか?」
エスデス 「いや、あいにく仕事の時間が来たのでな」
エスデス 「北の異民族が強力な帝具を手に入れたらしい」
エスデス 「悟空よ、今度ゆっくり楽しもう」
エスデスは一通り話し終わると、足早に去っていく。
- 12 :以下、VIPがお送りします:2017/06/11(日) 10:52:05.22 ID:NhGQg5XEf
- 悟空 「なあ、いみんぞくとかてぇぐってなんだ?」
喪黒 「ホホホホ・・・みなさんいろいろな事情を抱えていらっしゃるのですよ」
?????「もぐろおおお・・・久しぶりだなあ」
エスデスが去ったのもつかの間、二人の前の前に銀髪の大男が現れる。右手には巨大な
禍々しい意匠の斧を持っている。
悟空 「おお、なんかいかついやつが出てきたぞ!声がセルみてえだ」
喪黒 「おや、バルバトスさん」
バルバトス「そいつは新入りか?」
喪黒 「はい、バルバトスさんもきっと満足していただけるかと」
バルバトス「そうか、相手がいなくて退屈していたところだ・・・やろうぜ」
悟空 「話がはええなあ!いいぜ!」
バルバトス「さあ、来いよ!微塵切りにしてやるぜ!」
喪黒 「ホホホホ・・・お待ちください。悟空さん、こちらの会員証をお受け取りください」
喪黒は悟空に一枚のカードを刺しだした。
- 13 :以下、VIPがお送りします:2017/06/11(日) 10:53:02.25 ID:NhGQg5XEf
- 喪黒 「これがあればいつ何時でもこちらに出入りして心行くまで戦いをお楽しみいただけます」
悟空 「おう、サンキュー!」
喪黒 「それと、こちらで戦っていただくには一つルールがございます」
喪黒 「戦いに興じるのは結構ですが、絶対に相手を殺めるようなことがあってはいけません」
悟空 「まあ、ほどほどにしろってことだな」
バルバトス「さあ、御託は終わりか・・・やろうぜ?」
悟空 「おう、楽しもうぜ!」
喪黒 「ホホホホ・・・それではお楽しみください」
悟空とバルバトスは空いているリングに上がる。その瞬間、二人の闘気が爆発する。
悟空 「かめはめ波アアアアアアア!!」
バルバトス「ジェノサイドブレイバアアアアアアアアア!!」
- 14 :以下、VIPがお送りします:2017/06/11(日) 10:53:33.97 ID:NhGQg5XEf
- そして数時間後・・・
悟空 「はあはあ・・・あんた強えなあ・・・」
バルバトス「貴様もなかなかやるな・・・」
喪黒 「悟空さん、そろそろ夜が明けますよ」
悟空 「やっべえ!チチが起きちまう!内緒で抜け出してたんだ」
悟空 「わりぃな、バルバトス!この勝負はお預けだ!」
バルバトス「フン、まあいいだろう・・・俺もそろそろエルレインのもとに戻らねばな」
そして悟空は地下闘技場を飛び出すと、朝闇の空を飛び自宅へと戻る。その顔は生き生きしていた。
こうして悟空は毎晩のように家を抜け出しては地下闘技場へと通うのであった。
- 15 :以下、VIPがお送りします:2017/06/11(日) 10:54:04.64 ID:NhGQg5XEf
- ある日は黒ずくめの運び屋と戦い・・・
赤屍 「あなたが期待の新人ですか・・・私は赤屍蔵人。運び屋をやっております」
悟空 「あんたはどうやって戦うんだ?」
赤屍 「それはやってみてのお楽しみですよ」
ある日は夜兎の少年と戦い・・・
神威 「やあ、こんなところでジャンプの大先輩と出会えるなんてね」
悟空 「ジャンプってなんだぁ?」
神威 「とぼけちゃって」
ある日は死神の大男と戦い・・・
更木 「なかなかのタマじゃねえか!卍解!」
悟空 「おわあっ、刀が斧になりやがった!」
更木 「いいじゃねえか、最高だぜ!」
- 16 :以下、VIPがお送りします:2017/06/11(日) 10:54:32.63 ID:NhGQg5XEf
- ある日は女将軍と戦い・・・
エスデス 「この時を待っていたぞ!悟空!」
悟空 「うわっ手からつららが出てきたぞ!」
エスデス 「私は氷を自由に操れるのだ!さあ、貴様の闘気で溶かしてみろ!」
こうして悟空は闘いの日々に明け暮れるのであった。
[一ヶ月後・魔の巣]
悟空 「いやー、喪黒さんありがとうよ。おかげで毎日楽しいぜ」
喪黒 「ホホホ・・・それは何よりです
喪黒 「ただし、くどいようですが決して相手の命を奪うようなことがあってはいけません」
悟空 「でぇじょぶだって。少なくともあっさり死んじまうような奴なんかいねえよ」
喪黒 「そうですねえ・・・しかし、くれぐれもお気を付けくださいね」
- 17 :以下、VIPがお送りします:2017/06/11(日) 10:55:17.53 ID:NhGQg5XEf
- [翌日・地下闘技場]
悟空 「うわー、なんかすげえのがいるなあ・・・」
いつも通り地下闘技場にたどり着いた悟空。しかし、そこにはいつもと違うものがあった。
会場の隅っこに巨大なロボットが立っている。人に見立てられて造られたようだが、
赤いボディに長い手足が異様な雰囲気を醸し出していた。胴体には紫色のレンズ状のものが
ついており、怪しい輝きを放っていた。
悟空 「へえー、こいつも戦うのかよ」
?????「いいや、そいつは単なるロボットさ。俺が乗り込んで戦うんだよ」
?????「アルケーガンダムっていうんだ。いかしてるだろ」
悟空が声のした方を向くと、そこには茶色の長い髪と髭をたたえた男が立っていた。
腕の入れ墨がアウトローな雰囲気を漂わせている。
?????「あんたが期待の新人さんだな!もっぱらの評判だぜ」
悟空 「じゃああんたがパイロットか」
?????「ああ、アリー・アル・サーシェスっていうんだ。傭兵をしている」
悟空 「オラは孫悟空だ。よろしく頼むぜ」
二人はがっしりと握手を交わした。
- 18 :以下、VIPがお送りします:2017/06/11(日) 10:55:50.20 ID:NhGQg5XEf
- サーシェス「ところで相談なんだがよ・・・」
サーシェス「俺さ、今夜でここ卒業するんだよ」
悟空 「えっ、そりゃあ突然だなあ・・・」
サーシェス「俺には家族がいてなあ・・・妻と5歳の長男と0歳の長女・・・それと犬だ」
サーシェス「傭兵は稼ぎがいいんだが、何かと家族を心配させるのさ」
サーシェス「で、傭兵なんかやめてサラリーマンにでもなって家族とゆっくり暮らそう思うんだ」
サーシェス「だからさ、期待の超新星のアンタと戦って有終の美を飾りたいわけよ」
悟空 「いいぜ、あのどでかいロボットとやりてえと思ったんだ」
サーシェス「はははは、そいつぁよかった!よろしく頼むぜ!」
そして二人は武舞台へと向かう。二人が戦うのは普通の武舞台ではなく、巨人同士でもやりあえる
特大サイズの武舞台だ。先についた悟空が準備体操をしつつ待っていると・・・
ズシーン
サーシェス狩るアルケーガンダムが大きな音を立てて武舞台に立つ。巨大ロボットと人との
戦闘が見られるのは世界ひろしといえどもここぐらいだろう。
- 19 :以下、VIPがお送りします:2017/06/11(日) 10:56:32.62 ID:NhGQg5XEf
- うおおおおおおおっ!!
世にも珍しい戦いに詰めかけていたオーディエンスからも歓声が上がる。ガンダムVS人
果たして勝つのはどちらか。
サーシェス「それじゃあ行くぜ兄ちゃん!」
バシューン
先手を打ったのはサーシェスだった。アルケーガンダムの腰のアーマーからナイフのような
飛翔体が飛び出す。オールレンジ兵器のGNファングだ。その数実に10。飛翔体は先端から
赤い刃を出すと次々に悟空に襲い掛かる。しかし、悟空は余裕の表情でそれを迎え撃つ。
悟空 「でりゃああああああああっ!」
ドカアアアアアン
悟空は神速の蹴りや拳で一つ一つGNファングをたたき落としていく。わずか数秒で10あった
GNファングは全て壊れて地面に墜落した。
悟空 「こんなもんじゃねえだろ・・・おめえの実力は」
サーシェス「やるじゃねえか!あれを全部落とすとはなあ!戦いはこうでなくっちゃな!」
- 20 :以下、VIPがお送りします:2017/06/11(日) 10:56:53.23 ID:NhGQg5XEf
- 高ぶったサーシェスは次の策に出る。突如、アルケーガンダムの右腕に装備された大剣が
射出され、瞬く間にアルケーガンダムの右手に握られる。
ブウンッ
アルケーガンダムは大剣を振り回すと悟空に切っ先を向ける。
サーシェス「さあ、始めようぜ!人とガンダムのすさまじい戦いってやつをよぉ!」
悟空 「ようやく本気になりやがったか。じゃあオラも・・・」
ギュイイイイインン!
突如、悟空がオーラをまとい、髪が金色へと変わる。悟空の本気モード「スーパーサイヤ人」だ。
サーシェス「それが噂のスーパーモードか!!」
そして本気になった二人の戦いが始まった。人間を超越したサイヤ人の武術・・・
アルケーガンダムが繰り出す近代兵器による武力・・・二つは拮抗しあい、
戦いは何時間にも及んだ。
- 21 :以下、VIPがお送りします:2017/06/11(日) 10:57:16.31 ID:NhGQg5XEf
- 数時間後・・・
悟空は焦っていた。胸に忍ばせていた懐中時計をそっと確認する。
悟空 (くっ、やべえな・・・そろそろ夜が明ける時間だ)
悟空 (チチに外泊がばれたらえれえことになるぞ・・・)
悟空 (サーシェスにはわりいけど、そろそろ勝負を決めねえと)
悟空 (でもこのロボット滅茶苦茶かてえぞ・・・どこを狙えばいいんだ・・・)
悟空がアルケーガンダムに目をやると、胸の紫色の部分に目が行く。
悟空 (胸にあるってことはあれがエンジンにちげえねえ・・・あそこを狙うぞ)
サーシェス「オラオラァ動きが鈍ってんぜ!サイヤ人さんよぉ!」
サーシェス「どうやら俺の勝ち逃げで決定だなあ!」
悟空 「いや、そうでもねえぞ!いくぜサーシェス!フルパワーだ!」
ギュイイイイイイイイン
悟空のオーラがさらに強くなり、金色の髪が足に届くぐらいに伸びる。スーパーサイヤ人を
超えたスーパーサイヤ人3だ。
- 22 :以下、VIPがお送りします:2017/06/11(日) 10:58:02.08 ID:NhGQg5XEf
- サーシェス「悟空!あんたってやつは最高だぜ!」
悟空 「おめえもなあ!行くぜえ!」
悟空のオーラがさらに強くなる。そして・・・
悟空 「かーめーはーめー波ああああああああああっ!!」
悟空は渾身の一撃をアルケーガンダムの胸部に見舞った。
サーシェス「うっ・・・」
ズゴオオオオオオオン
かめはめ波が直撃したアルケーガンダムの胸部には風穴があいた。次の瞬間
ドガアアアアアアアアン
アルケーガンダムが巨大な音を立てて爆散する。悟空はアルケーガンダムの
動力部であるGNドライブタウを打ち抜いてしまったのだ。車と同じだ。
機械の動力部を打ち抜いてしまえば爆発を起こすことは自明の理である。
そして瞬く間にGNドライブタウのエネルギーである赤いGN粒子が広がっていく。
それは不穏な空気を醸し出していた。戦いの終わりを悟った悟空はスーパーサイヤ人
モードを解除した。
- 23 :以下、VIPがお送りします:2017/06/11(日) 10:58:27.59 ID:NhGQg5XEf
- 悟空 「や、やべえ・・・やりすぎたかな・・・」
神威 「すごい音だね・・・」
エスデス 「なにかあったのか?」
隣の武舞台で戦っていた神威とエスデスがこちらにやってきた。
悟空 「いやあ、ロボットの胸を打ち抜いたら爆発しちゃってさあ・・・」
エスデス 「これはサーシェスのガンダムだな。あれをここまで破壊するとは・・・」
神威 「さすが悟空だね。ところで、サーシェスはどこ行ったのかな?」
悟空 「あっ、そうだ!サーシェス!でぇじょぶかあ!」
我に返った悟空は巨大な武舞台の上にサーシェスを探す。すると、ガンダムから
大分離れたところにサーシェスが倒れているのを見つけた。爆発の衝撃でコックピットから
投げ出されたらしい。悟空はすぐに駆け寄った。
- 24 :以下、VIPがお送りします:2017/06/11(日) 10:58:50.86 ID:NhGQg5XEf
- 悟空 「サーシェス!でぇじょぶか!?」
サーシェス 「」
悟空がサーシェスを抱き起こすも、その体に生気はなかった。そして呼吸も止まっている。
悟空 「サ、サーシェスが息してねえ!」
エスデス 「落ち着け。神威、赤屍を呼んでこい」
エスデス 「あいつは確か医者だったな」
神威 「わかったよ」
しばらくすると、赤屍と他のバトルマニアたちがサーシェスのもとに集まってきた。
赤屍はサーシェスの体をしばらく触っていたが、やがてため息を吐いた。
- 25 :以下、VIPがお送りします:2017/06/11(日) 10:59:19.78 ID:NhGQg5XEf
- 赤屍 「だめですね・・・完全にこと切れています」
悟空 「え、じゃあ・・・」
赤屍 「ご臨終ですね・・・おもしろい方だったのですが・・・」
バルバトス「ふん、己の肉体で戦わぬ弱者にはお似合いの結末だな」
更木 「ちげえねえ」
神威 「うわあ、二人とも容赦ないねえ・・・」
エスデス 「それよりも問題は悟空がルールを破ったことだ」
エスデスの一言を合図にバトルマニアたちの冷たい視線が悟空に向いた。
悟空 「ま、待ってくれよ!わざとじゃねえんだ」
喪黒 「ホホホ・・・孫さん・・・約束を破ってしまったようですねえ・・・」
そして、バトルマニアたちの背後から喪黒が現れた。
- 26 :以下、VIPがお送りします:2017/06/11(日) 10:59:48.64 ID:NhGQg5XEf
- 悟空 「ま、待ってくれ!でぇじょうぶだ!ドラゴンボールがあれば生き返るさ!」
悟空 「ブルマに頼めば一週間ぐらいでなんとかよぉ・・・」
喪黒 「孫さん、ここはあなたの世界とは勝手が違うのです」
喪黒 「ですからドラゴンボールとやらで蘇らせるのは無理な話です」
喪黒 「何より、あなたはルール違反を犯してしまった。ですからここからは永久追放です」
悟空 「ま、待ってくれよ!そこを何とか頼むよ!」
喪黒 「あなたはルールを守れない・・・ルールを守れない大人は赤ん坊からやり直しなさい」
喪黒 「ドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!」
悟空 「うわああああああああああああああああああああっ」
そして悟空は意識を失った。
- 27 :以下、VIPがお送りします:2017/06/11(日) 11:00:25.11 ID:NhGQg5XEf
- [数週間後・孫家]
悟空 「あーあーばぶー」
孫家の寝室には異様な光景が広がっていた。部屋中に散乱したおもちゃやガラガラなどの
ベビーグッズ。そして中心には大きなベビーベット。その上にはオムツをつけた孫悟空が
横たわっていた。悟空はその部屋に溶け込むように赤子の如く指をしゃぶったり理解不能な
言葉を発している。その悟空をかいがいしく世話するのは息子の悟飯だ。
悟飯 「お父さん、おむつを取り替えますね」
悟空 「きゃっきゃ」
チチ 「悟空さ・・・どうしてこんなことに・・・」
数週間前の早朝、悟空はサタンシティーバンク前で子どものように泣きわめいてるところを発見された。
医者からは何かしらのショックで幼児退行をおこしてしまったと診断された。その後、いろんな
医者のもとに連れて行ったが、未だ回復には至らない。
- 28 :以下、VIPがお送りします:2017/06/11(日) 11:00:52.48 ID:NhGQg5XEf
- 悟天 「ねえ、お父さんいつもとに戻るの?ねえ?」
悟飯 「大丈夫だよ、今みんなが必死にドラゴンボールを探してるから」
悟飯 「ドラゴンボールがあればきっと元に戻るよ」
チチ 「うっ、うううう悟空さああああああああああああああああああああ!!」
そんな孫家の様子を喪黒が遠くから眺めていた。しばらくして、喪黒は踵を返すと畑道をゆっくりと
歩いていく。
喪黒 「人間だけではなく、野生動物にも戦いや殺しはあります」
喪黒 「しかし、彼らの戦いは徹頭徹尾生きていくためのものであり」
喪黒 「人間と違って、必要以上は決してしないのです」
喪黒 「そんな彼らの目には・・・快楽や欲望で戦う人間とは・・・」
喪黒 「さぞかし奇妙に映るのでしょうね」
喪黒 「オーッホッホッホ・・・」
完
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