■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
ヴィーネ「はあ……」マスター(月乃瀬君どうしたんだろう……)
- 1 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/06/29(木) 23:13:06.932 ID:qhL90R3q0NIKU.net
- ―ある日のエンジェル喫茶―
マスター(今日は休日で絶好の営業日和……とはいかず、私の喫茶店は閑散としていた)
マスター(しかし、誰も居ないというわけではなく、一人のお客さんはいた……)
マスター(彼女は月乃瀬君……ここで働く天真君の友人で、この店の常連客だ)
マスター(私のコーヒーの数少ない理解者で、私のコーヒーを飲むたびに美味しいと笑顔を見せてくれる天使が、
コーヒーに手を付けずに暗く落ち込んでいる)
マスター(力になりたい……いや、力にならねば!)スタスタ
- 2 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/06/29(木) 23:14:09.533 ID:qhL90R3q0NIKU.net
- マスター「どうかしたのかい……何か悩み事かい?」
ヴィーネ「え…………えっと……その……」ドヨーン
マスター「もし、よかったら私が相談に乗るよ?」
ヴィーネ「…………実は」
ヴィーネ「ガヴがやりこんでいたゲームのデータを消してしまったんです……」
ヴィーネ「わざとじゃなかったんです……ガヴの部屋の掃除をしているときに、ゲーム機に掃除機をぶつけてしまって……」
- 3 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/06/29(木) 23:15:14.138 ID:qhL90R3q0NIKU.net
- マスター「それは災難だったね……」
ヴィーネ「彼女は相当怒っていて、昨日からずっと口を聞いてくれないんです……」ズーン
マスター「うーん、結構深刻な問題だね……」
ヴィーネ「このままガヴと喧嘩したままで、疎遠になったら……」ジワッ
マスター「だ、大丈夫とは思うよ! 天真君も冷静になれば許してくれるよ!」アセアセ
ヴィーネ「だといいんですが……」
- 4 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/06/29(木) 23:16:18.655 ID:mCV6rEigMNIKU.net
- 支援
- 5 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/06/29(木) 23:16:21.436 ID:qhL90R3q0NIKU.net
- テーンシノハネヒーローゲテー♪ ミーライニーシュクフークーヲー↓♪ アーハッハ
ヴィーネ「……! ガヴからだ!」ピッ
ヴィーネ「もしもし……ガヴ?」
ガヴリール『ヴィーネ……あの…………今日一日、無視してごめん……』
ガヴリール『わざわざ、掃除してくれたのに……たかだが、ゲームのことで怒ってしまって……』
- 6 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/06/29(木) 23:17:08.253 ID:qhL90R3q0NIKU.net
- ヴィーネ「ううん、いいのよ……私こそごめんね、大切なゲームデータを消してしまって……」
ガヴリール『ヴィーネが謝ることないよ……お詫びに一緒に晩御飯食べに行かない? 奢るからさ』
ヴィーネ「分かったわ! じゃあ、あなたの家に今から行くわね」
ガヴリール『待ってるよ、ヴィーネ』ピッ
- 7 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/06/29(木) 23:18:48.490 ID:qhL90R3q0NIKU.net
- ヴィーネ「マスターさん」
ヴィーネ「ご相談にのってくれてありがとうございました」ペコッ
マスター「いや、いいんだよ。解決して良かったね」
ヴィーネ「はい! ……そろそろ、ガヴの所に行きますね! また来ます!」カランカラン タッタッタ
マスター「月乃瀬君、いってらっしゃい」
- 8 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/06/29(木) 23:20:01.831 ID:qhL90R3q0NIKU.net
- ―別の日 エンジェル喫茶―
ヴィーネ「はあ……」
マスター「どうしたんだい、月乃瀬君? 悩み事なら相談に乗るよ」
ヴィーネ「……実は私はガヴのことが前から……その……気になっていて……」
マスター「それは……月乃瀬君は天真君のことが好きなのかい?」
ヴィーネ「……///」コクン
ヴィーネ「でも、彼女が私のことを、どう思っているかは分からないんです……」ズーン
- 9 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/06/29(木) 23:20:42.992 ID:qhL90R3q0NIKU.net
- マスター(天真君は月乃瀬君のことよく話すから、良い印象はあると思うんだけどな…‥‥)
マスター「うーん、天真君にアピールしてみたらどうかな? それで反応を確かめるとか」
ヴィーネ「アピールですか…‥やってみますね」スクッ
マスター「頑張ってね、月乃瀬君」
ヴィーネ「はい! ありがとうございました。また来ますね」カランカラン スタスタ
- 10 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/06/29(木) 23:22:38.409 ID:qhL90R3q0NIKU.net
- ―とある日のエンジェル喫茶―
ヴィーネ「………………」ズーーーーーーーーン
マスター(今日の月乃瀬君はどうしたのだろう……すごい落ち込みようだ……)
マスター(こんな時こそ力にならねば……!)スタスタ
マスター「どうしたんだい、月乃瀬君。何か悩みが……」
ヴィーネ「マスター……さん……」グスッ
マスター「本当にどうしたの!?」
ヴィーネ「ガヴが……私に……!」ポロポロ
マスター「お、落ち着いて! 月乃瀬君!」アタフタ
- 11 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/06/29(木) 23:23:49.475 ID:qhL90R3q0NIKU.net
- ―数分後―
マスター「では、落ち着いたようだし、何があったか話してくれるかね?」
ヴィーネ「はい……実は今日ガヴに告白されたんです」
マスター「おお!! それは良かったじゃないか!!」
ヴィーネ「でも、その時に嬉しすぎて混乱してしまって……」
ガヴリール『ヴィーネのことが前から好きです。私と付き合ってください!』
ヴィーネ『あ、あなたとはただの友達だから! 恋愛感情なんて一切ないから!』
ヴィーネ「……って言ってしまったんです」ズーン
マスター「ええ……」
ヴィーネ「せっかく、両想いになれたのに……! なんて馬鹿なことを……」ドヨーン
マスター(月乃瀬君は本番では緊張するタイプなのだろうか……?)
- 12 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/06/29(木) 23:25:02.513 ID:qhL90R3q0NIKU.net
- カランカラーン
マスター「ちょっと、お客さんが来たから離れるよ」スタスタ
ヴィーネ「はい……」
マスター「いらっしゃいませー……て、天真君!? どうしたんだい!?」
ガヴリール「マスター……ヴィーネが私に……」グスッ
ヴィーネ(ガヴ!? なんでここに!?)サッ
ガヴリール「ヴィーネに『あなたとはずっとこのまま友達でいましょう』って言われた……」ポロポロ
ヴィーネ(そんなこと言って……! 言ったわね……)ズーン
- 13 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/06/29(木) 23:28:44.305 ID:qhL90R3q0NIKU.net
- マスター「大丈夫だよ! 月乃瀬君はおっちょこちょいなだけで、嬉しすぎて混乱しただけだから本心じゃないよ!」
ガヴリール「でも……勇気だして告白したのに……あんなこと言われたら……」グスッ
ヴィーネ「!!」
マスター「月乃瀬君は君のことを『ガヴ!!』」
ガヴリール「ヴィ、ヴィーネ!? なんでここにいるの!?」
ヴィーネ「ガヴ……私の話を聞いてくれる?」
ガヴリール「……」
ガヴリール「……うん」グッ
マスター(お邪魔だろうから奥に引っ込んでおこう)ソソクサ
- 14 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/06/29(木) 23:30:01.879 ID:qhL90R3q0NIKU.net
- ヴィーネ「私ね……今日、ガヴに告白されて嬉しかった」
ガヴリール「!!」
ヴィーネ「とても嬉しくて……変なことを言ってしまったけど……この気持ちに偽りはないわ」
ガヴリール「……」
ガヴリール「……信じられない」
ヴィーネ「え?」
ガヴリール「ヴィーネのこと信じられないから……私を信じさせて」ジッ
ヴィーネ「!」
ヴィーネ「分かったわ…………ガヴ」
ガヴリール「……」ドキドキ
ヴィーネ「……」スーハー グッ
ヴィーネ「あなたのことが前から好きです。私と付き合ってくれませんか?」
ガヴリール「……はい、喜んで」ポロポロ
ヴィーネ「ごめんね、ガヴ……大好きだよ……」ギュウ
ガヴリール「私もだよ……」ギュゥゥゥ
- 15 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/06/29(木) 23:31:08.414 ID:qhL90R3q0NIKU.net
- ―数分後―
マスター「天真君よかったじゃないか、月乃瀬君と付き合うことができて!」
ガヴリール「ええ……まあ……///」カアア
ヴィーネ「ふふ……これもマスターさんのお陰です♪」
マスター「僕は何もしていないよ。君たちが自ら行動したからだよ」
ヴィーネ「……そうですね!」
マスター「そうだ! お祝いにコーヒーを淹れるからちょっと待っててね!」コポコポ
- 16 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/06/29(木) 23:31:57.499 ID:qhL90R3q0NIKU.net
- マスター「……はい、どうぞ」スッ
ヴィーネ「ありがとうございます……うん、いつ飲んでも美味しいですね!」ニコッ
マスター「それはよかったよ。天真君はどうだい?」
ガヴリール「……」ズズズ
ガヴリール「やっぱり、味は分からないです」
ヴィーネ「もう、ガヴったら」クスッ
ガヴリール「……ヴィーネ、そろそろ帰ろうか。時間も遅いし」
ヴィーネ「ええ、そうね。マスターさん、また来ますね!」ギュッ
ガヴリール「!……マスター次のバイトで」ギュッ スタスタ
カランカラン
マスター「うん、二人共幸せにね」
- 17 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/06/29(木) 23:32:47.970 ID:9vpmCu8D0NIKU.net
- ヴィーネちゃんの着信音、OPなんだwカワイイ
- 18 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/06/29(木) 23:33:48.564 ID:etdgYunbxNIKU.net
- マスターほんといい人
- 19 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/06/29(木) 23:33:58.630 ID:qhL90R3q0NIKU.net
- ―月日は流れて卒業式の後―
ヴィーネ「マスターさん、居ますか?」カランカラン
マスター「おお! 二人共、今日は卒業式だったよね? どうだった?」
ガヴリール「まあ、ぶっちゃけ怠い行事でしたね」
ヴィーネ「もう! そんなこと言わないの!」
マスター「ははは……で、今日はどうしたんだい?」
ヴィーネ「はい、私達は卒業したらすぐに、引越ししないといけないんです」
ヴィーネ「ここから、遠い所に住むので……お別れの挨拶をしに来ました」
マスター「おお、そうかい……ん? 二人共引っ越すのかい?」
- 20 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/06/29(木) 23:35:00.348 ID:qhL90R3q0NIKU.net
- ガヴリール「ヴィーネと同じところに行くんで、同棲することにしました」
マスター「へえ……結構、二人の関係は進んでいるねえ」ニコニコ
ヴィーネ「まあ、今までも半同棲みたいなものでしたから///」アハハ
ガヴリール「……///」
マスター「ふふふ……せっかく来たんだしコーヒーはどうかい?」
ヴィーネ「あっ! では頂きます!」
ガヴリール「……私ももらっていっすか?」
マスター「もちろん構わないよ」コポコポ
- 21 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/06/29(木) 23:37:53.435 ID:qhL90R3q0NIKU.net
- マスター「はい、どうぞ」スッ
ヴィーネ「……美味しいです! これから先はマスターさんのコーヒーが、あんまり飲めなくなると思うと少し寂しいですね……」
マスター「そうだねえ……まあ、こっちに来た時に、ここに寄ってくれたら嬉しいね」
ヴィーネ「はい! もちろんそうします!」
ガヴリール「……」ズズズ
ガヴリール「……まあまあですね」
マスター「……! よかった、少しは僕のコーヒーを美味しいと思ってくれるようになって」ニコニコ
ヴィーネ「うふふ……」クスッ
ガヴリール「じゃあ、ヴィーネそろそろ行こうか」ガタッ
ヴィーネ「ええ、そうね」ガタッ
- 22 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/06/29(木) 23:44:35.472 ID:qhL90R3q0NIKU.net
- ヴィーネ「ではマスターさん、またどこかで……」
マスター「うん、月乃瀬君たちもね……」
ガヴリール「マスター」
マスター「? どうしたんだい?」
ガヴリール「今まで、雇ってくれてありがとうございました」ペコッ
マスター「こちらもバイトに来てくれてありがとね」
ガヴリール「では……さようなら」スタスタ
カランカラーン
マスター「二人共……元気でね……」
- 23 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/06/29(木) 23:45:48.259 ID:qhL90R3q0NIKU.net
- ―数年後 エンジェル喫茶―
カランカラーン
マスター「いらっしゃいませ……おお! 天真君達、久しぶりだね!」
ヴィーネ「マスターさんもお元気そうで何よりです」ペコッ
ガヴリール「マスターお久しぶりです」ペコッ
マスター「今日はどうしたんだい? 何かの用事があるのかい?」
ヴィーネ「同級生の友達と後輩に久々に会うんです♪」
ガヴリール「で、時間があるからここに寄りました」
マスター「それは嬉しいね……おや、月乃瀬君その薬指にはめているものは、もしかして……」
- 24 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/06/29(木) 23:47:07.608 ID:qhL90R3q0NIKU.net
- ヴィーネ「あっ、気づきましたか? 私達、最近結婚したんですよ♪」
ガヴリール「マスターを呼びたかったけど、特殊な場所(天界)で披露宴を行ったんで……すいません」
マスター「いや、いいんだよ。こうして顔を見せてくれただけで嬉しいからね」ニコ
ヴィーネ「それで私は天真=ヴィネット=ホワイトになりました!」
マスター「じゃあ、天真君とヴィネット君……時間があるならコーヒーでもどうだい?」
ヴィーネ「では、いただきます」
ガヴリール「私もお願いしますね」
マスター「ちょっと、待っててね」コポコポ
- 25 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/06/29(木) 23:48:20.338 ID:qhL90R3q0NIKU.net
- マスター「どうぞ」スッ
ヴィーネ「……」ズズズ
ヴィーネ「やっぱり、マスターさんの淹れるコーヒーは美味しいです」ニコッ
マスター「私も腕をあげたからねえ……天真君はどうだい?」
ガヴリール「……」ズズズ
ガヴリール「……マスター」
ガヴリール「マスターの淹れるコーヒーはやっぱり美味しいです」ニコッ
マスター「!!」
マスター(月日が経つのは早いもんだねえ……)
ガヴリール「さあ、ヴィーネ。そろそろ、行こうか」ガタッ
ヴィーネ「そうね、サターニャとラフィ、タプちゃんとあの悪魔の子が待っているわ」
マスター「また来てね……ずっと待っているから」
- 26 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/06/29(木) 23:49:50.021 ID:qhL90R3q0NIKU.net
- ガヴリール「……あ、そうだ。マスター最後にこれを」スッ
マスター「これは……綺麗な羽だね。何の羽なんだい?」
ガヴリール「天使の羽です」
マスター「そうか……これは……美しいね。ずっと大事にするよ」
ガヴリール「ええ、大事にしてください。それはどこに行っても、手に入らない貴重な物ですから」
ヴィーネ「では、私達そろそろ行きますね……マスターさん! またどこかで!」ペコッ
マスター「うん……元気でね」
ガヴリール「ではマスター……今までありがとうございました」ペコッ
マスター「うん…………うん!」
ガヴリール「さあ、行こうかヴィーネ」ギュッ
ヴィーネ「ええ……行きましょう、ガヴ!」ギュッ スタスタ
カランカラーン
- 27 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/06/29(木) 23:50:47.620 ID:1u0gdfMU0NIKU.net
- 良いぞ
- 28 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/06/29(木) 23:51:04.196 ID:qhL90R3q0NIKU.net
- マスター(彼女たちはお互いに固く手を握り、眩い光の中へと消えていった)
マスター(そうか……彼女たちはいつの間にか成長したのか……早いものだね)
マスター(これから先、多くの困難が待ち受けているだろうが、彼女達ならきっと大丈夫だろう)
マスター(もし、辛くなったらここに来ればいい……ずっと待っているからね)
―――エンジェル喫茶 本日も営業中
- 29 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/06/29(木) 23:53:03.786 ID:qhL90R3q0NIKU.net
- 終わり
原作は高校卒業で終わりそう
- 30 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/06/30(金) 00:01:42.795 ID:jfaIx8XUd.net
- こんな原作だったらいいのに
- 31 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/06/30(金) 00:03:46.988 ID:A7XuG5DHd.net
- 乙おつ
- 32 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/06/30(金) 00:19:48.437 ID:6FHhXzwV0.net
- おつ
- 33 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/06/30(金) 00:23:55.270 ID:Pzafr/Oya.net
- イイハナシダナー
総レス数 33
15 KB
掲示板に戻る
全部
前100
次100
最新50
read.cgi ver 2014.07.20.01.SC 2014/07/20 D ★