のび太(29)「いやぁいい天気だなぁ」ドラえもん「君は呑気だな」

1 ：以下、VIPがお送りします：2017/08/09(水) 11:34:39.54 ID:6CpGT4JGV

のび太の部屋


ドラえもん「周りは結婚しているというのに、君というやつはまだ家でゴロゴロとしちゃって」

のび太「別に急くことないじゃないか」

のび太「なんて言ったって、僕にはちゃぁんとしずちゃんと結婚するという未来があるのだから焦る心配はないのさ」

ドラえもん「そうは言ってもだ」
ドラえもん「結婚はいずれするにしろ、何も働かないなんてことはないだろう？」

ドラえもん「僕は君をそこまでぐうたらするように育てた覚えはないぞ」

2 ：以下、VIPがお送りします：2017/08/09(水) 11:35:57.11 ID:6CpGT4JGV

のび太「だって、面接をしても落とされてしまうのだから働かなくてもいいだろ？」
のび太「って事は、面接官の人が「貴方は働かずに家でゴロゴロしてなさい」って言ってるのと同じことじゃあないか。僕はそれにしたがってるまでさ」

のび太「あー、昼寝をすぐにする人を募集している会社でもないかなー。ドラえもん、『もしもボックス』貸してよ」

ドラえもん「嫌なこった！」

ドラえもん「秘密道具に頼らずに、まずは君自身がその足で昼寝がすぐにできる人を募集している会社を探すんだ！」

のび太「グゥー」

ドラえもん「もう！のび太め！」

3 ：以下、VIPがお送りします：2017/08/09(水) 11:38:40.71 ID:6CpGT4JGV

見てる？

4 ：以下、VIPがお送りします：2017/08/09(水) 11:39:51.90 ID:PJmtWZr4V

今見た

5 ：以下、VIPがお送りします：2017/08/09(水) 11:41:45.66 ID:6CpGT4JGV

>>4 ありがとう

ドラえもん「…昔から性根がちっとも変わらないなぁ」

ドラえもん「仕方ない。僕はママのお手伝いにでも行こう」


台所


どってーん！！


ドラえもん「ママ！どうしたの？」

ママ「あらドラちゃん…。こけてるところを見られちゃったのね」

ドラえもん「とりあえず椅子に座って。『お医者さんカバン』〜。これを使ってくじいたところを直してあげるからね」

ママ「ありがとう。ドラちゃん」

6 ：以下、VIPがお送りします：2017/08/09(水) 11:46:00.15 ID:0OszOWhco

ドラえもん「できたよ」

ママ「ありがとう。もう痛くないわ」

ママ「あたしももうそんなに若くないのね。さっきこの台所でつまずいてこけて思ったわ」

ママ「手もよく見たら水で荒れて、白髪もちらほら見えるようになったわ。腰もよくいわせるようになったし、もうそろそろおばあちゃんね」

ドラえもん「そんなことないよ。ママはまだまだ若いよ！」

ママ「ドラちゃんはロボットだからわからないかもしれないけど、人間はパーツを変える事はできないの。古くなった部品はそのままにするしかないのよ。人間は年齢を追えば追うごとに体の部品が日々劣化していくわ。それに逆らう事はできないの」

7 ：以下、VIPがお送りします：2017/08/09(水) 11:47:40.59 ID:uVHjuZTdM

ママ「あたしもいつか動けなくなって、パパもドラちゃんも…のびちゃんもお世話を見ることができなくなるわ。あたしが倒れるまでならいくらでも大好きな家族を見ていられるけど、そのあとがどうなっちゃうかと思うと心配で心配で…」

ドラえもん「…………」

ママ「ふふ、しんみりしちゃったわね。大丈夫。まだあと20年以上は元気に動けるわ。心配させてごめんね。後でお礼におやつのどら焼き持って行ってあげるわね」


廊下〜階段

ドラえもん「ママはいつか倒れちゃうのか…」

ドラえもん「20年以上、しか、元気に動けない」

ドラえもん「ママを安心させてあげるためにも、やっぱり心を鬼にして働くように言おう。そしてしずちゃんと早く結婚するようにとも…」

8 ：以下、VIPがお送りします：2017/08/09(水) 12:04:31.15 ID:6CpGT4JGV

残ってたら続き書く

9 ：以下、VIPがお送りします：2017/08/09(水) 15:24:18.41 ID:Tm0Xny3S/

のび太の部屋


ドラえもん「あ、ドラミとセワシくん！」

ドラミ「お兄ちゃん！どこ行ってたの？」

セワシ「今、未来が大変なことになっているんだ！」

ドラえもん「どうしたんだそんなに慌てて」

ドラミ「のび太さんを今すぐにでも静香さんと結婚させて！でないと大変なことになるわ！」

ドラえもん「えっ？！！」

のび太「グゥグゥ」