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ガヴリール「魔法のランプ?」
- 1 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/09/12(火) 00:49:42.384 ID:389zkkqK0.net
- ヴィーネ「これがなんでも願いを叶える魔法のランプね……」
https://hebi.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1503678424/l50
【ガヴドロ】サターニャ「なにこれ…魔法のランプ…?」
https://hebi.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1504100946/l50
ラフィエル「これが…願いを叶える魔法のランプですか」
https://hebi.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1504533025/l50
時系列は上から順となっています
- 2 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/09/12(火) 00:50:05.404 ID:xcW/B6010.net
- はよ
- 3 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/09/12(火) 00:50:49.470 ID:389zkkqK0.net
- ―エンジェル喫茶―
ガヴリール「もうすぐでバイトも終わりか……早く、家に帰りたいな」
ガヴリール「しかし……今日は誰も来なかったな。大丈夫かこの店?」
マスター「天真君、そろそろ上がっていいよ」
ガヴリール「へい、分かりました」
マスター「あ、それとこの落とし物は誰のか分かるかい?」
ガヴリール「……なんですか、そのランプは?」
- 4 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/09/12(火) 00:51:01.196 ID:xcW/B6010.net
- ほ
- 5 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/09/12(火) 00:51:12.613 ID:xcW/B6010.net
- も
- 6 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/09/12(火) 00:51:43.154 ID:xcW/B6010.net
- も
- 7 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/09/12(火) 00:52:01.949 ID:xcW/B6010.net
- ほ
- 8 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/09/12(火) 00:52:12.044 ID:xcW/B6010.net
- も
- 9 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/09/12(火) 00:52:30.682 ID:389zkkqK0.net
- マスター「うーん、気付いたらカウンター席に置いてあったんだよね……お客さんの物かな?」
ガヴリール「今日は客来なかったっすよ」
マスター「そうだよねえ! どうみてもお客さんの物ではないよね!」
ガヴリール「……マスター、誰の物でもないなら、それ貰っていっすか?」
マスター「そうだね……捨てるのも勿体ないしねえ……いいよ、持って帰って」
ガヴリール「あざーす。では、先に上がりますね」ガチャッ
マスター「次は明後日に来てね」
ガヴリール「へーい、お疲れさまでしたー」 バタン
- 10 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/09/12(火) 00:54:10.754 ID:389zkkqK0.net
- ―ガヴリール家―
ガヴリール「……」
ガヴリール「……」ニヤッ
ガヴリール「よっしゃあ! さっそく、このランプをメル〇リに出品しよう!」PC起動
ガヴリール「デザインもいいし、汚れてないからきっと高く売れるぞ!」カチカチ
ランプの精霊「売ってどうするんだ?」
ガヴリール「そりゃ、現金に換えてヴィーネへのプレゼント代に使うんだ……よ……?」クルッ
- 11 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/09/12(火) 00:56:08.211 ID:17OxReEta.net
- きたい
- 12 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/09/12(火) 00:56:32.018 ID:389zkkqK0.net
- ランプの精霊「……」
ガヴリール「……」
ガヴリール「なんだ、このおっさん!?」
ランプの精霊「初めましてお嬢さん。私はランプの精霊だ」
ガヴリール「……くそっ! こんな変な物は出品できない……」
ランプの精霊「気にするところはそこなのか」
ガヴリール「ん? ランプの精霊? そういえば……」
- 13 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/09/12(火) 00:57:23.801 ID:389zkkqK0.net
- ―回想―
ガヴリール『そういえばさ。ヴィーネはなぜ、告白しようと思ったんだ? 私が脈ありだとよく気付いたな』
ヴィーネ『それがね……ガヴも私のこと好きだってことを、教えてくれた人がいたの』
ガヴリール『えっ!? 誰だよそれは! ラフィエルでさえ知らなかったのに……!』
ヴィーネ『……言ってもいいけど笑わないでね?』
ガヴリール『大丈夫。ヴィーネのこと絶対笑わない』
ヴィーネ『えーとね…………ランプの精霊さん』
ガヴリール『……なんだそれ?』
ヴィーネ『願いを叶えてくれる存在だって』
ガヴリール『ふーん……』
- 14 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/09/12(火) 00:59:36.505 ID:389zkkqK0.net
- ガヴリール「あんただったのか!?」
ランプの精霊「如何にも。ヴィネットにガヴリールのことを教えたのは私だ」
ガヴリール「そうか……ありがとな! お陰でヴィーネと付き合うことができた」ニコッ
ランプの精霊「そうか。それは良かったな」
ガヴリール「それでさ! 私の願いも叶えてくれるのか?」
ランプの精霊「あー……うん……まあ……いいだろう」
ガヴリール「なんで言い淀んだ。ちなみに、願いの範囲はどこまでだ?」
- 15 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/09/12(火) 01:00:21.514 ID:389zkkqK0.net
- ランプの精霊「なんでもだ。大金持ちになりたいとか」
ガヴリール「大金持ち!」
ランプの精霊「世界を自分の物にしたいとか」
ガヴリール「私の思うまま!!」
ランプの精霊「……君は天使なのに強欲だな」
ガヴリール「まあ、私は駄天使だからな」
ランプの精霊「理由になってないぞ。しかし、いいのか?」
- 16 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/09/12(火) 01:02:04.482 ID:389zkkqK0.net
- ガヴリール「なにがだ?」
ランプの精霊「その願いを叶えたらガウリールの生活が大きく変わるだろう」
ガヴリール「? 何か問題があるのか?」
ランプの精霊「今より堕落した生活を送り続けたら、ヴィネットが愛想を付かし、離れていくとは考えないのか?」
ガヴリール「それは絶対ない!」
ランプの精霊「絶対ないとどうして言い切れる? 大昔に、願いで大金持ちになった人間は、傲慢になっていき、やがて大切なものを全て失ったものもいる」
ガヴリール「……」
ランプの精霊「ヴィネットを悲しませていいのか?」
- 17 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/09/12(火) 01:05:11.351 ID:389zkkqK0.net
- ー同時刻より少し前 ヴィーネハウスー
ヴィーネ「……あっ! もうこんな時間ね」
ヴィーネ「そろそろガヴの家に行きましょうか」スクッ
ヴィーネ「ガヴはアルバイトから帰って来てるだろうし、晩御飯を作りに行きましょう」スタスタ ガチャッ
―――バタン
ヴィーネ「今日は何を作りましょうか……昨日はカレーだったから、今日は和食かな?」スタスタ
タプリス「……」テクテク
ヴィーネ「……ん? あの後ろ姿は……タプちゃんね!」
- 18 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/09/12(火) 01:10:09.568 ID:QkAon6cOa.net
- ヴィーネ「おーい! タプちゃーん!」ノシ
タプリス「……?」クルッ
タプリス「………………月乃瀬先輩ですか」
ヴィーネ「こんばんは。タプちゃんは今からどこに行くの?」
タプリス「晩御飯の買い出しです。月乃瀬先輩はどこに行くのですか?」
ヴィーネ「ガヴの家よ。晩御飯を作りに行くの!」
タプリス「…………そうですか」
- 19 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/09/12(火) 01:10:38.700 ID:8BHcfGLb0.net
- 支援
待ってたぜ
- 20 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/09/12(火) 01:11:28.641 ID:QkAon6cOa.net
- ヴィーネ「あっ! 折角だから一緒にご飯食べない? 皆で作りましょう!」
タプリス「いえ、お二人の時間を邪魔するのは悪いので、ご遠慮させていただきます」ニコッ
ヴィーネ「そう。別に気を遣わなくていいのに……それなら!」
ヴィーネ「今度の休みに皆でまた、タコパしない?」
タプリス「……」
タプリス「そうですね……いいですよ」
ヴィーネ「じゃあ、決まりね! サターニャ達に連絡入れとくわね!」
タプリス「お願いします」
ヴィーネ「そろそろ行くわ。またね、タプちゃん」タッタッタッ
タプリス「………………」
- 21 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/09/12(火) 01:12:12.559 ID:QkAon6cOa.net
- ID変わっていますが>>1です
- 22 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/09/12(火) 01:13:39.010 ID:QkAon6cOa.net
- ―現在―
ガヴリール「それでもだ……」
ランプの精霊「なんだ?」
ガヴリール「それでも、ヴィーネは私を見捨てない!」
ガヴリール「見捨てないし、私を正しい道に導いてくれる!」
ランプの精霊「それは本来、天使の仕事ではないのか? 悪魔の子が天使を導くのか」
ガヴリール「うるさい! 私のヴィーネはよくできた天使なんですー!」
ランプの精霊「そ、そうか……しかし、ヴィネットを強く信頼しているんだな」
ガヴリール「駄天使になってもヴィーネは相変わらず接してくれて……」
- 23 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/09/12(火) 01:15:00.236 ID:QkAon6cOa.net
- ガヴリール「私の姉さんといざこざがあった時に、ヴィーネは今のままでもいいって言ってくれたから……」
ランプの精霊「それは嬉しいだろうな」
ガヴリール「とても嬉しかったよ。それと同時に……」
ランプの精霊「好きになったのか?」
ガヴリール「!? なんで私の考えを読めるんだよ!」
ランプの精霊「願いを叶えられるなら、これくらいはできないとな」
ガヴリール(本当にそんな力があるのか……)
ランプの精霊「では、ガヴリール。君の願いはなんだ?」
ガヴリール「……私の願いは」
- 24 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/09/12(火) 01:16:28.951 ID:QkAon6cOa.net
- スタスタスタスタ ガチャッ
ヴィーネ「ガヴー。晩御飯を作りに来たわよー」
ガヴリール「!! ヴィーネが来た!」
ヴィーネ「今、何している…………ランプの精霊さん!?」
ランプの精霊「久しぶりだな、ヴィネットよ」
ガヴリール「よう、ヴィーネ」
ヴィーネ「が、ガヴの所にも精霊さん来たの!?…………願いはもう叶えた?」
ガヴリール「いや、まだだ……これから願いを言うところだ」
ヴィーネ「!!……何をお願いするつもり?」
- 25 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/09/12(火) 01:17:35.589 ID:QkAon6cOa.net
- ガヴリール「そうだな…………」
ヴィーネ「……」
ガヴリール「……ところでヴィーネは何をお願いしたの?」
ヴィーネ「わ、私!? えーとっ……私は……その……///」モジモジ
ガヴリール「ヴィーネはあんたに何を言ったんだ?」クルッ
ランプの精霊「……言ってもいいか? ヴィネット」
ヴィーネ「だ、ダメです! 言わないでください!」
ガヴリール「じゃあ、願いでヴィーネがこのおっさんに何を言ったのかを聞こうかな」
ヴィーネ「もうっ……! そんなことに願いを使わないの!」
ガヴリール「なら、言ってくれるか」ニヤニヤ
- 26 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/09/12(火) 01:18:46.525 ID:QkAon6cOa.net
- ヴィーネ「……分かったわよ」
ヴィーネ「ガヴと……ナリタイ……シタノ」ボソッ
ガヴリール「えっ? なんだって?」
ヴィーネ「ガヴと恋人同士になりたいってお願いしたの!」
ガヴリール「……///」
ガヴリール「おう/// ありがとう///」
ヴィーネ「これでいいでしょ///」
ランプの精霊「……」
ランプの精霊(なんだこのイチャイチャ空間は)
- 27 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/09/12(火) 01:20:51.882 ID:QkAon6cOa.net
- ヴィーネ「その願いはすでに叶えられてたわ……お互い好きだったから///」
ガヴリール「まあな///」
ランプの精霊「話が長くなりそうだから失礼するが……ガヴリール、願いはどうするんだ?」
ガヴリール「もうちょっと待って。ヴィーネは他の願いを言ったのか?」
ヴィーネ「ううん、それだけよ」
ガヴリール「そうか……分かった」
ガヴリール「ランプのおっさん、私の願いはもう叶えなくていい」
ランプの精霊「ほう……いいのか? さっきまで何にするか悩んでいたのに」
ガヴリール「いいさ。あんたの話を聞いた時、これ以上高望みして、大事な物を失うわけにはいかないと思ったんだ」チラッ
ガヴリール「今、私は幸せだからな」
- 28 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/09/12(火) 01:21:53.234 ID:QkAon6cOa.net
- ヴィーネ「ガヴ……」ウルウル
ランプの精霊「そうか……私の本体を、オークションに売り飛ばそうとした者の発言ではないな」
ガヴリール「台無しだよ。なんだ? 根に持ってんのか?」
ランプの精霊「別にもってない」
ヴィーネ「ガヴー! そんなことしたら駄目でしょ!」
ガヴリール「ち、違うんだヴィーネ! おっさんがいるとは知らなかったんだよ!」
ランプの精霊「まあ、お金が必要な理由もわかる気がするけどな」
- 29 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/09/12(火) 01:22:55.219 ID:QkAon6cOa.net
- ガヴリール「!! おい、絶対に言うなよ!」
ランプの精霊「言わないさ。では、私は戻るぞ」
ガヴリール「あっ! ランプのおっさん!」
ランプの精霊「どうした?」
ガヴリール「本当にありがとう!」ニコッ
ランプの精霊「!! ふふ……さらばだ!」シュン
ガヴリール「ランプごと消えた……」
ヴィーネ「ねー、ガヴは何をお願いしようとしたの?」
ガヴリール「うーん……」
ガヴリール「もうちょっとで分かるだろうから、その時だな」
ヴィーネ「……分かったわ! 待っているわね、ガヴ!」
おわり
- 30 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/09/12(火) 01:24:10.225 ID:QkAon6cOa.net
- 次回でラスト タプリス「私の願いは」
- 31 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/09/12(火) 01:37:10.558 ID:8BHcfGLb0.net
- 乙
- 32 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/09/12(火) 01:51:07.523 ID:PzqyyfDl0.net
- 乙乙
- 33 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/09/12(火) 01:53:36.324 ID:lgq0nEAz0.net
- このシリーズもずいぶん続きますな
何やらタプリスが不穏だが……乙。
- 34 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/09/12(火) 01:57:17.991 ID:RuYlsdph0.net
- 乙
次も楽しみ
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