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勇者「お前を倒して世界を征服してやる!」魔王「ちょっとまて」

1 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/01(水) 23:26:24.476 ID:lHT9UsmJ0.net
勇者「お前を倒して世界を征服してやる!」

魔王「ちょっとまて」

勇者「お嬢際がわるいぞ!」

魔王「いまなんと?」

勇者「お嬢際がわるいぞ!」

魔王「今世界征服するとかいったよね?!」

勇者「何を言ってるんだ!」

魔王「聞き間違えか?」

勇者「お前を倒して世界を征服してやると言ったんだ!」

魔王「おい」

勇者「いくぞ!」

魔王「ちょちょちょちょ、一旦落ち着こ」

勇者「なんなんだ!」

魔王「いや、なんなんだじゃなくてさ」

魔王「世界を征服したいの?」

勇者「そうだ」

魔王「勇者なのに?」

勇者「勇者だからだ!」

魔王「なるほど、世界を征服して争いのない世界を作るということか」

勇者「ちがうそんな単純な話じゃない!!!」ギンッッ!!

魔王「な、こやつ‥‥!?」 👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:0be15ced7fbdb9fdb4d0ce1929c1b82f)


22 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/01(水) 23:50:47.602 ID:lHT9UsmJ0.net
執事(この強さ…心配はいらなかったようですな…)

勇者「あはは〜、かわいいなー」

三女「たのしー!こんな(相手が生きてた)の始めてー!」

執事「さすが勇者様ですな、昼食は後程に…」

勇者「え?昼食?」チラッ

三女「はっ!」

ゴチーン

勇者「〜〜〜ッッ!?」

三女「あれ?どうしたの?」

執事「あぁ、勇者様の勇者様が!!」

勇者「ご、ご褒美…です…!」

23 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/01(水) 23:51:37.400 ID:P9M70w550.net
下らなくて結構好き

24 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/01(水) 23:54:08.938 ID:KaX5BAqB0.net
ハヤテのごとくっぽい

25 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/01(水) 23:56:12.897 ID:/vYfvyjB0.net
wktk

26 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/02(木) 00:07:58.892 ID:tprT3NzG0.net
〜〜

勇者「あとは次女ちゃんを食べるだけかー」

勇者「昼食と会いたいな〜」

執事「ふぉっふぉっ、ごっちゃになってますがそれはそれで…」

勇者「次女ちゃんは部屋?」

執事「えぇ…………」

勇者「あの部屋?」

執事「…」

勇者「なんだこのテープ、キープアウト?」

勇者「どういう意味?」

執事「今は…後で来いってことですじゃ…」

勇者「そうか…」トボトボ

執事「ふぉっふぉっ…」



次女「あきらめて帰ったみたいね…」

次女「キープアウトの意味は後で来いじゃないけどね」

バァンッッ

次女「ひゃっ!!」

勇者「おかえり!!」

次女「いや、なんで窓から!?!」

次女「ただいまでしょ!?」

次女「いや、ただいまでもないけど!!」

勇者「鋭いツッコミすき」

27 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/02(木) 00:08:35.027 ID:tprT3NzG0.net
次女「ここ4階だぞ!!」

勇者「登った」

次女「あ、後で来いって」

勇者「結構まったけど?」

次女「いやいや…」

勇者「会いたかったんだ、君に」

次女「はぁ?」

勇者「あんまり見れなかったからさ

次女「どうでもいいでしょ、そんなの」

勇者「こうしてみるとやっぱり綺麗だなぁ」

次女「は、はぁ!?」

勇者「窓からの景色サイコー!」

次女「………」

勇者「どうかした?」

次女「うるさいな、帰ってよ」

勇者「え、もう?」

次女「あんたなんて赤ちゃんからやり直しなさい!!」

勇者「原点回帰!?!そこまで!?」

次女「だいたいお姉ちゃんだってお父様の為に話してるだけなんだからね!!」

勇者「まじ……でか……」

次女「そうよ…お父様を殺す存在と結婚なんて……」

勇者「お前、日記にヤバイこと書いてんな」

次女「なにみてんのよ!しね!!」ドカァン

勇者「うわぁ!!落ちる〜!!」ヒューン

勇者「あ、でも景色いいな」

ドカァン!

執事「大丈夫ですか?」

勇者「肩こり治ったかも」

勇者「ってここでスタンバってたの!?」

執事「今来たところですじゃ」
勇者「うっそーん」

28 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/02(木) 00:10:41.298 ID:8Vpr4uJ10.net
C

29 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/02(木) 00:11:03.605 ID:8Vpr4uJ10.net
支援

30 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/02(木) 00:19:12.915 ID:tprT3NzG0.net
〜〜昼

勇者「じいや、お父様は?」

次女「お父様呼びはやめなさい!」

勇者「え?みんなお父様って」

執事「魔王様は私用で出られています」

勇者「いや、魔王外出すんのかよ」

勇者「俺きたとき居なかったらどうしてたの?」

執事「お待ち頂きます」

勇者「客か!! 」

執事「よろしければ軽食も出しますよ」

執事「誰も手をつけませんけどね」

勇者「なんでだ!もったいない!」

次女「あんたよくいままで生き残ったわね」

三女「勇者はつよいから大丈夫なんだよー!」

勇者「あぁ、大丈夫だ!」デレデレ

次女「毒殺に強いもクソもないでしょ」

三女「強いから大丈夫だよ!」

勇者「あぁ、大丈夫だ!」デレデレ

次女「ためしに毒殺してやろうかしら」

長女「うふふ、ずいぶん仲良くなったようね?」

次女「はぁ?なんであんなクソと」

長女「ふふふ」

次女「ちょっと!やめてってば!!」

執事「ふぉっふぉっ」

31 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/02(木) 00:27:53.425 ID:tprT3NzG0.net
〜〜荒野

魔王「うおおおお!」

ズハァァァァン

魔物の群れ

「「「ぎゃああああ!?」」」

魔王「ふぅ」

魔物「クケケ、あのお方にはさから…えない…ぞ……」

魔物「ふん」ぐしゃ

魔王「もう、時間がないようだ…勇者よ」

〜〜魔王城

勇者「お義父さんディナーにも帰らないなんて…」

次女「お義父さんっていうなよ!」

勇者「なんと呼べば!?」

次女「親愛なる魔王様とか」

勇者「腐っても勇者だぞ…」

長女「うふふ、それより4回目のディナーは美味しい?勇者様」

勇者「じいやの飯ならいくらでも入るな!」

じいや「お口にあって良かったですじゃ」

三女「私も食べる〜!」

長女「あんまり食べると太るわよ」

次女「ごちそうさま…」

長女「あら、もういいの?」

次女「ふん…」

長女「あら…」

勇者「?」

執事「お任せください」

長女「」コクッ

32 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/02(木) 00:33:18.905 ID:tprT3NzG0.net
〜〜夜

勇者「よーし!早寝早起きは基本だよな」

勇者「それにしてもこんなに女の子と接したのは初めてだ…」

※ほぼ殴られただけです

勇者「だれと結婚しよう……」

勇者「長女は一番キレイでタイプのお姉さん…」

勇者「次女は性格が一番好きだ…」

勇者「もちろん可愛いし、ツインテールが愛らしい」

勇者「三ちゃんは、未来に期待できるし、合法ロリ……ぐへへへ」

勇者「まぁ、ゆりかごから墓場までストライクゾーンは広いしな」

勇者「ともあれ、寝るか」モフン

〜〜しばらく

ギギィ

勇者「…」パチッ

勇者(ん?だれか、きた)

勇者(いったい?)

33 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/02(木) 00:37:29.511 ID:tprT3NzG0.net
スッスッスッ

勇者(だれ…か………)バクンバクン

勇者(布団の中に…?)

「ゆうしゃ…さま…」

勇者(耳元に吐息が!!!)ゾクゾクゥ

「起きてますよね?」

「はぁっ」フゥ

勇者「うっ」ゾクゾクゥ

勇者「は、はい、長女…さん…?」

長女「私…ガマン…できません…///」

ピトッ

勇者(あぁ!柔らかい感触が背中に…)ギンギン

34 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/02(木) 00:42:02.445 ID:tprT3NzG0.net
勇者「あ、あの」

長女「お願いします……わたしを…」

「だ い て … く だ さ い … …」

勇者「え!?ふぁ!」

長女「そういう条件なんですよね?」シュルシュル

長女「勇者さま」ギュッ

勇者「ひはっ!」バクンバクン

勇者(いいのかー!長女でいいのかー!)

勇者(正直もう好きだ〜!!)

長女「勇者様」サワサワ

勇者「くっ」

勇者(理性が…もうどうなってもいい、ありったけ……)

35 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/02(木) 00:45:15.759 ID:tprT3NzG0.net
〜〜

「だいたい……お姉ちゃんだって…お父様の為に……」

〜〜

勇者「長女ぉぉ!!」ガバァ

長女「きゃっ///」

勇者「はぁ、はぁ、」

長女「いいですよ、来て下さい」

勇者「長女…」ガシッ

長女「ひゃ//」ビクン

勇者「ダメだ……出来ない……」

長女「…………え?」

勇者「出来ないんだ………」

36 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/02(木) 00:47:23.756 ID:+aWteelbM.net
しえん

37 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/02(木) 00:47:35.986 ID:8Vpr4uJ10.net
支援

38 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/02(木) 00:49:44.913 ID:tprT3NzG0.net
長女「なぜ……ですか…?」

長女「私に悪い所がありましたか?」

長女「こう言っては何ですが人間より何倍も美しいです!顔も…!体も…!」

長女「無礼があったなら謝ります…だから……」

勇者「ちがう!ちがうんだ!!」

勇者「長女に魅力が無いわけじゃない!!」

長女「?」

長女「ならば……なぜ?」

勇者「むしろ好きだよ、キレイだし」

勇者「抱きたくて仕方ないよ…」

勇者「でもさ、これは本当に君の本心か?」

長女「…!?」

長女「それ……は…」

勇者「話してくれないか?全部…」

長女「……」

39 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/02(木) 01:01:28.416 ID:tprT3NzG0.net
長女「あなたは魔界を知ってますか?」

勇者「魔界…?」

長女「世界は神界、人間界、魔界の三つに分類されます…」

長女「これは人間も一部の王族なら知っているかも知れません」

勇者「そ、そうなのか」

長女「問題は魔界です」

勇者「…」

長女「魔物はおよそ400年前魔界から現れました」

勇者「それは知っている」

長女「その時同時に来たのが、魔王、私のお父様です」

勇者「そして、世界を征服しようとした…」

長女「それは違います……」

勇者「なにが…ちがうんだ?」

長女「お父様は人間界を守るために来たのです」

勇者「はぁ?」

長女「魔界には何千年もまえからの支配者、魔神というものがいるのです」

勇者「魔神?」

長女「しかし、魔神は息たえるときに二人の子を産み落としました」

長女「それは二人の魔王です」

長女「魔王は二人揃えば魔神並みの力を有します」

長女「二人は子供ながら圧倒的力でふたたび魔界を統治しました」

勇者「なるほど」

長女「しかし、ある日兄である魔王がお父様に言ったそうです」

長女「人間界がほしいと……」

勇者「!?」

40 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/02(木) 01:10:43.496 ID:tprT3NzG0.net
長女「お父様は魔神には魔界があると猛反対したそうですが、すでに多くの兵を懐柔されていたらしく」

長女「数千の魔物と闘いましたが結局兄の魔王の方がわずかに強かったそうです…そして……お父様のわずかな仲間と共に…」

勇者「人間界に逃げて来たと…」

長女「はい、そしてこちらに来たお父様は魔界と人間界を繋ぐゲートの上に」

長女「魔王城を建てて結界を張りました…」

長女「お父様はそれから三百年にかけて魔王軍を強化してきました」

長女「最終的には人間界を征服し、人間と魔界に対抗するために…」

勇者「そ、それならもっと和解の方法も…」

長女「そんなの何百年も前に試されました…しかし…」

長女「魔界の者に耳を貸すものなど…」

長女「そればかりか人間は!!父を殺すために神に頼み勇者の一族を作り出したのです!!!」

勇者「…」

長女「あ、すいません!そんなつもりじゃ」

41 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/02(木) 01:11:48.233 ID:jIDK4j/40.net
こんな展開になると誰が序盤に予想したか

42 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/02(木) 01:18:27.051 ID:W78W5Yr20.net
見てるぞ

43 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/02(木) 01:23:02.977 ID:tprT3NzG0.net
勇者「いや、いいんだ続けてくれ」

長女「…それでも父は人間界を守るために征服を試みていました」

長女「強い部隊で制圧すればいいという話ではありません」

長女「大戦になり潰しあえばどちらが勝つにしろ双方の兵力が弱体化し、それをきに魔界から攻め行ってきます」

勇者「なるほど」

長女「ですから、お父様と人間は今まで均衡状態を続けていたのです。どうにか人間を征服をするために」

長女「しかし、あなたが現れました」

勇者「…」

長女「お父様はあなたを見て明らかに他の勇者とは違うと見抜いたそうです」

勇者「だろうな!」

長女「そしてその強さ…単体で魔王クラスだと…」

勇者「……」

長女「覚えていますか?」

長女「魔王は二人で魔神並みの力を発揮する」

長女「お父様はあなたと二人で魔界の王…魔界王を倒すと決めたのです!」

長女「それに人類最強のあなたが魔王の娘と婚約すれば、人間とも円滑に同盟が進めれると思ったのでしょう」

勇者「なるほどな…」

長女「お願いです…お父様は…魔王は何百年も一人で闘い続けているのです!」

長女「時間は残されていないのです!お父様を助ける為に私と…!」

勇者「わかった」

長女「よかった……なら、わたしを…」

勇者「助けてやるが、今じゃねぇ!」

長女「…へ?」

44 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/02(木) 01:33:12.053 ID:tuVVWnWB0.net
これは熱い展開

45 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/02(木) 01:33:33.891 ID:tprT3NzG0.net
勇者「そんな理由じゃお前を抱けねぇ!!」

長女「そんな…理由ですって!?」

勇者「あぁ、そんな理由さ」

勇者「お前本心の熱意も伝わった、俺も勇者だからな」

勇者「その話を信じて世界を助けるさ」

勇者「しかしな、お前の、長女の気持ちを無視して抱くことはできない」

勇者「俺に抱かれたいなら」

勇者「本当の意味で愛してくれ」

長女「勇者…さま…」

勇者「なんてな、かっこつけすぎたかな」

勇者「まぁ任せとけって」

勇者「それに魔王に言われてるんだ」

長女「?」

勇者「本当に愛し合って…結婚して…」

勇者「そのときに娘をやるってな!」

長女「ゆうしゃ…さ……ま…」

長女「うわぁぁぁぁん」ガバ

勇者「よしよし」ポンポン

勇者「よく耐えたな、ごめんな、気づけなくて」

勇者「抱くことはできないが」

勇者「抱き締めることはできるからさ」

長女「〜〜ッッ」



勇者「寝たか…」

長女「すー、すー」

勇者「外で夜風にでもあたるか…」

ガチャ

執事「こんばんわ」

勇者「あ!じいや!」

46 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/02(木) 01:38:47.177 ID:tprT3NzG0.net
勇者「い、いつから!」

執事「最初からですじゃ…」

勇者「す、スタンバってたのか…」

執事「はい…」

執事「かっこよかったですぞ、勇者様」

勇者「な、盗み聞きか!」

執事「ふぉっふぉっ、頼みましたぞ」

執事「我々《魔王軍》の未来も、あなたにかかっておるです…」

勇者「あぁ」

執事「ふ、その目…安心しました…」

勇者「そろそろ朝飯だよな」

執事「ふぉっふぉっ!!」

執事「夜食でいいのならお作りしますが」

勇者「おー!ありがとうじいや!」

勇者「じいやは男だけど好きだぜ〜!」

執事「それはどういう?」



47 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/02(木) 01:45:08.276 ID:tprT3NzG0.net
〜〜次の日 朝食

長女「はい、勇者さま…」

トクトクトクッ

勇者「お、ありがとな」

勇者「ゴクゴク」グイ

三女「私もお水つぐー!!」

勇者「お、ありがとうな三ちゃん」

次女「なんかおかしい…」

次女「いきなりお姉ちゃんがこんなベタベタするなんて…」

次女「勇者もなんか大人びた感じするし」

次女「昨日の夜…やっぱりなんかあったんじゃ…」

次女(もしかして私のかわりに…あんなこととか…///)

次女「まさか!!ないない!」

次女「うーん」

長女「まぁ、こぼしてますよ勇者様」

フキフキ

勇者「あ//そこは自分で拭くから!」

48 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/02(木) 01:49:16.573 ID:tprT3NzG0.net
〜〜魔王城 廊下

勇者「にしても迷路みたいだよなー」テクテク

執事「まぁ、戦闘区と居住区は別れておりますが、ここも念のため複雑になっておるのですじゃ」

勇者「お、次女の部屋だ」

勇者「今日はテープないな」

執事「さようで」

勇者「まぁ、今日はいいか」

執事「そうですかな?」

バタンッッ

次女「鍵開けてるんだからはいれー!」

勇者「えぇ!?」

執事「し、失礼しますじゃ」

勇者「まって!逃げないでじいや!!」

勇者「じいやぁぁぁぁぁ」

ズリズリズリズリズリ

バタンッ!

49 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/02(木) 01:51:11.468 ID:GU3V5olj0.net
しえん

50 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/02(木) 01:51:47.821 ID:FAhvHinu0.net
追いついた
支援

51 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/02(木) 01:52:28.396 ID:tprT3NzG0.net
次女「はぁ、あんたさ」

勇者「は、はい」

次女「なんで正座してんの?」

勇者「なんとなく…」

次女「まぁ、いいや」

勇者「はい…」

次女「単刀直入に聞くけどさ」

次女「あんた、お姉ちゃんになんかしたでしょ?」

勇者「……」

勇者「…いえ」

次女「なに!?今の間なに!?」

勇者「な、なにもしてないですよー?はは」

次女「はー?隠してるわよね?」

勇者「う…」

次女「な、なにしたのよ?いって見なさいよ?」

次女「ほら、はやく、いいなさい」

グイグイ

勇者「う…」

52 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/02(木) 01:59:41.648 ID:tprT3NzG0.net
勇者「な、なんというか…夜中に長女が俺の部屋に…」

次女「はぁ!?どういうこと!?なんで行ったの?」

勇者「いや、その…なんででしょうねー」

次女「あんたまさか変なことしてないでしょうねー?」

勇者「…はい」

次女「あやしい!ちゃんと話さないと痛い目見せるわよ!」

勇者「ヒェッ…」

勇者「えーと、なんというか…まず薄着の長女がベッドに入ってきて…」

次女「べべべベッドに!?」

勇者「そして、少しささやかれて…」

次女「///!?」

勇者「それからしばらく声を掛け合いながら身を寄せあったというか…」

次女「なななななななな///!?!?」

勇者「あ、でも最後はちゃんとこれからの事を話し合って抱きしめといたから」

勇者「大丈夫ですよ」グッ

次女「人の姉に何してんだお前はー!!」

ドゴォォォン

勇者「結局こうなるんかーい!」ヒューン

ズドン

勇者「いて!」

執事「ごきげんよう」

勇者「じいや!?」

53 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/02(木) 02:05:13.408 ID:8Vpr4uJ10.net
しえん!

54 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/02(木) 02:09:48.348 ID:tuVVWnWB0.net
どこにでも現れるじいや好き

55 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/02(木) 02:13:38.117 ID:tprT3NzG0.net
〜〜又々 次女 自室
次女「なーんだ、そういうことなら早く言いなさいよね」

勇者「いや、言ったよね?俺言ったよね?」

次女「あんたが変な表現ばっか使うからでしょ!」

勇者「す、すいません///」

次女「なんで罵られて赤くなってンのよ気持ち悪い」

次女「まぁ、事の発端を聞いたなら話は早いわ」

勇者「あぁ」

次女「すぐに消えて」

勇者「あぁ…」

勇者「えぇ!?」

次女「聞こえなかった?」

次女「魔王城から出ていってって言ったの」

勇者「いや、なんでそうなるんだ?」

次女「これはモトはと言えば全て魔界の問題よ」

次女「私がなんとかしてみせるし」

次女「そもそもあんた達人間には関係の無いこと」

次女「だからあんたの協力もいらないから」

次女「まぁ、勇者が人間かも怪しいけどね、神の作り物らしいし」

勇者「…おい」

次女「な、なによ」

勇者「お前今なんて言った?」

次女「は?」

次女(神の作り物って地雷だったのかしら?まぁ、関係ないけどね…)

次女「あんたなんて神の…」

勇者「それじゃねぇよ!」

次女「?」

勇者「あんた達人間の手はいらない?」

勇者「私が片付けるから?」

勇者「お前ごときに何が出来るんだよ!!」

次女「わ、私だって修行してるんだから!!!」

56 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/02(木) 02:14:03.319 ID:tprT3NzG0.net
勇者「はぁ?」ガシッ

次女「きゃっ」

勇者「ほら、振りほどいてみろよ」

ギリギリギリギリッッ

次女「ッッ!!」

ギリッ

次女「痛!」

勇者「」バッ

次女「ッッ」バタンッ

次女「くっ、」

勇者「それが…限界か?」

次女「……によ…」

勇者「は?」

次女「なによ!!あんたに私たちの何がわかるって言うのよ!!」

勇者「…」

次女「何百年もこの不毛荒れ地に!この城に閉じ込められて!」

次女「助けようとしてる人間に裏切られて!」

次女「そのつぎは勇者!?」

次女「今度はお父様を殺すためにあんたをつくってさ!!」

次女「人間なんてだいっきらいなのよ!!!」

57 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/02(木) 02:21:42.388 ID:tprT3NzG0.net
勇者「……」

次女「そして、最後の挙げ句には…」

次女「人間のために勇者と結婚?」

次女「こんなの本当に…」

次女「ばか……げてるじゃ……ない…?」

次女「なんで私たちがここまで尽くさなきゃならないのよ!」

次女「なんで心までねじ曲げられなくちゃならないのよ!!」

次女「なんでなんでなんでなんでなんで!!!」

次女「私たちには…ただ平穏にくらす…」

次女「たった…」

次女「たったそれだけも…許され…ないの?」ツー

勇者「確かにな」

次女「な、何がたしかによ!!バカにするな!!」グッ

ブンッ!!

勇者「」ガシッ

次女「!?」

勇者「バカになんてしてないよ」

勇者「ただ確かに人間はバカだ」

勇者「バカでどうしようもないクズばっかりで、お前らの事を知りもしないのに」

勇者「魔族だからって理由で話を聞こうともしなかった」

勇者「助けたい相手に…」

勇者「何百年も蔑すまれて、恨まれ、憎まれ」

勇者「そんな重圧俺だったらとっくに耐え切れないと思う」

勇者「すげぇよ、お前は」

58 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/02(木) 02:24:06.574 ID:ih9U202Aa.net
支援

59 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/02(木) 02:28:03.947 ID:tprT3NzG0.net
勇者「いや、お前らは、何より魔王はさ」

次女「…ッ!」

勇者「でもさ、今はいるじゃねーか」

勇者「ここに…お前の目の前にいるじゃねーかよ」

勇者「お前の話を、想いを、何もかもぶつけれる相手が!!」

勇者「俺がいるじゃねーかよ!!」

次女「ッッーー!?」プルプル

勇者「お前一人で抱え込むなよ、お前だけでどうかしようなんて思うなよ!!」

勇者「俺は何があってもお前を支えるから!!絶対に離れないから!!」

勇者「お前の、お前らの為にも戦わせてくれよ!!!」

次女「ゆう…しゃ…」

勇者「ちょっとは…信用しろよな…」

勇者「確かに俺は魔族じゃない…」

勇者「人間でも…」

勇者「俺は弱いものの味方」

勇者「勇者だぜ?」

次女「うわぁぁぁぁぁ!」ガバッ

勇者「ほんとに…なんで魔族ってこんな頭が固いのかね…」

勇者「もう、お前は一人じゃないんだぞ……次女……」

60 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/02(木) 02:36:05.018 ID:tprT3NzG0.net
〜〜

次女「ズズッ」

勇者「落ち着いたか?」

次女「……とう」

勇者「え?」

次女「ありがとうって言ったの!!」

勇者「あ、あぁ」

次女「もう部屋から出でいって!」

勇者「えぇ!?」グイグイ

バタンッ!

〜〜廊下 次女 自室前

勇者「えぇ〜…」

次女「」ギィ

勇者「なに覗いてるんだよ」

次女「今日の事…」

次女「みんなに言ったら殺すから…///」プイッ

バタンッ!

勇者「……」

勇者「女性経験が無さすぎて意味がわからん」

執事「かっこよかったですぞ」

勇者「じいや!?」

勇者「じいやここに居たっけ!?」

執事「今来たところですじゃ」

勇者「足音もしなかったし…て言うか今きたのになんで知ってるの!?」

執事「見えていますからなぁ…ふぉっふぉっ」

勇者「あ、そういえば」
「「昼食はまだかな?」」

勇者「え?」

執事「」ニコ

執事「ただいま用意いたしますじゃ」

勇者「強キャラの匂いがするぜー、じいや…」

61 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/02(木) 02:38:00.356 ID:tprT3NzG0.net
〜〜上巻 fin ×

続く

62 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/02(木) 02:41:43.421 ID:8Vpr4uJ10.net
お疲れ様ー
続き楽しみにしてる!

63 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/02(木) 02:42:07.023 ID:tuVVWnWB0.net

続きはいつになるかね、じいや

64 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/02(木) 02:42:28.874 ID:aKjSSINr0.net
面白かった乙
続編はいつだ?

65 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/02(木) 02:43:07.818 ID:+OblNxwG0.net
自演っぽくて怖い

66 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/02(木) 02:44:21.379 ID:tprT3NzG0.net
明日の夜くらいに書きますぞ

67 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/02(木) 02:44:38.684 ID:tprT3NzG0.net
ありがとうございました、乙です

68 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/02(木) 02:45:10.938 ID:tuVVWnWB0.net
>>66
やったぜ
楽しみ待ってるぞ

69 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/02(木) 02:45:12.292 ID:aKjSSINr0.net
楽しみに待っているよ、じいや

70 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/02(木) 02:45:25.597 ID:tprT3NzG0.net
※65

末尾0で自演はできないぞ!ID戻せないから!

71 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/02(木) 02:56:28.616 ID:W78W5Yr20.net
>>70
安価はこうやってやるんだぞ

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