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【続編.ss】勇者「お前を倒して世界を征服してやる!」魔王「ちょっとまて」

1 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/02(木) 20:54:51.282 ID:tprT3NzG0.net
始めに、これは続き物です。よろしければ前回から読んで頂きたいです。宜しくお願いします

http://itest.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1509546384/

33 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/02(木) 22:04:40.905 ID:tprT3NzG0.net
〜〜どこかの国

魔物「「「「ガアアアッッッ」」」」

「「「うわぁ!にげろぉ!!!」」」

「「「助けてくれぇぇぇ」」」

ドガアアアアアアアン

ズドオオオオオオオン

「勇者は…どこだよ…」

「そうだ…勇者様は…」

「もう…終わりじゃ…」

「まもなく…世界は終わる…」

ドガアアアアアアアン

〜〜魔王 寝室

勇者「来ちゃった!」

シーン…

勇者「返事しろよお義父さん!」

勇者「ってむりか、さすがに」

勇者「…」

勇者「悪いな…毎日押し掛けて…」

勇者「俺が気づくのが遅すぎたんだ」

勇者「もっと早く協力してたら…」

勇者「あるいはハッピーエンドもあったかもな」

魔王「スー…スー…」

勇者「…まだ…死ぬんじゃないぞ…」

34 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/02(木) 22:04:50.168 ID:tprT3NzG0.net
勇者「じゃあ、また来るから!」

勇者「ここに花置いとくぞ」

勇者「って、庭の長女が育ててる花むしってきたんだけどね」

勇者「怒られるかな?」

勇者「怒ってくれねぇかなぁ」

勇者「じゃあ、ほんとうに帰る…また来る」

ガチャ

勇者「あっ」

次女「」

勇者「あ、悪い」

次女「……」

スッ

バタン…

勇者「嫌われちゃったな…」

勇者「ってじいや!!?」

勇者「なんてね、いないか」

35 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/02(木) 22:08:51.129 ID:tprT3NzG0.net
三女「」コソコソ

勇者「あっ」

勇者「三ちゃん!」

タタタッ

勇者「おいかけっこか!」

勇者「よーし!いいだろう!」

タタタッ

ガチャ

勇者「ここに入ったな?」

勇者「って三女の自室か」

三女「……」

勇者「どうした?」

三女「んー、つまんない」

勇者「そうか?」

三女「みーんな難しい顔してるし、お姉ちゃん達も遊んでくれないの」

勇者「そっか」

勇者「なにして遊ぶ?」

三女「遊んでくれるの?!」

勇者「もちろんさ!」

三女「じゃあご本読んで!」

勇者「いいぞ」

勇者「むかしむかしあるところに…」

36 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/02(木) 22:15:29.155 ID:tprT3NzG0.net
勇者「おしまい!」

三女「もっとー!」

勇者「もっとってもう夜中だよ、ふぁぁ」

勇者「なん十冊も読んで喉がからから…」

三女「えー、私はやりたいことをやりたいこと時にするの!」

勇者「あー、わがまま!」

三女「わがままでいいもーん」

三女「だって自分に嘘ついて生きるくらいなら」

三女「死んだ方がずっとましじゃん!」

勇者「…死んだほうが」

三女「そうだよ!」

三女「魔族はルールとか約束とかより自分の気持ちを優先していいんだよ!」

勇者「…」

三女「勇者のお兄さんちゃんも、好きに生きたら?」

三女「私たちを守らなくても私も強いし」

シュシュッ

勇者「強いな…三ちゃんは…」ガシッ

三女「なに!苦しいよ!」

勇者「強いよ、三ちゃんは…」

勇者「勇者なんかより…ずっと…ずっと…」

三女「泣いてるの…?勇者のくせに!」

勇者「勇者だって…泣くさ…」ズズ

三女「ふーん、じゃあ泣かないように強くならなきゃね」

勇者「あぁ、ありがとう三ちゃん」スッ

三女「?」

三女「いいよ」

勇者「俺は…決めたよ…」

37 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/02(木) 22:18:52.451 ID:tprT3NzG0.net
〜〜魔王城 居間

勇者「じいや」

執事「これはこれは勇者様」

執事「こんな遅くに…」

勇者「」ズズッ

執事「…よい顔つきになられたようで」

勇者「そうだろう?勇者には笑顔が似合うのさ」

執事「笑顔にしては少々醜いですな」

勇者「あー!毒舌じいや!レアだ!」

執事「ふぉっふぉっ」

勇者「みんなを…呼んでくれ…」

執事「かしこまりました…」

38 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/02(木) 22:24:58.507 ID:tprT3NzG0.net
~~

執事「遅いので三女は寝かせております」

勇者「あぁ、いいよ」

長女「…」

次女「なによ、こんな遅くに…」

次女「くだらない事言ったら…」

勇者「悪いけどッッ!」

次女「ひっ!」ビクンッ

勇者「今から言うのは全部くだらない事だ」

次女「はぁ?」

勇者「俺はこの世界を俺のハーレム天国にするために旅を続けてきたんだ」

次女「そんな酷い理由だったの…」

長女「…」

勇者「そして我らが親愛なる魔王様に出会ったってわけだ、最終決戦!」

次女「このっ!」

勇者「それがよ…どういう運命のいたずらか」

勇者「お前らのうちの一人と結婚するために」

勇者「短い間だったけど一緒に過ごした」

勇者「俺は楽しかったぜ」

次女「…」

長女「…」

39 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/02(木) 22:28:55.678 ID:tprT3NzG0.net
勇者「正直最初はエロい事しか考えてなかった」

シーン…

勇者「だけどそれからいろんな事実を聞いて」

勇者「それが真実で、んで正直三人の事がすごおおおおおく好きだ」

勇者「愛してる!」

勇者「一人を選べって言われてもなかなか選べない!優柔不断でごめんな!」

次女「はぁ?そんなの…どうでも」

長女「ふふふ…ふふふふ」

長女「あははははははっ」

次女「お、お姉ちゃん!?」

勇者「ははっ…」

勇者「んで、今回の事があって氷の世界にお前らを閉じ込めようって算段だったわけだ」

次女「はぁ!?そんな事しようと!?」

勇者「それでよ…三ちゃんに気づかされた…」

40 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/02(木) 22:33:01.183 ID:tprT3NzG0.net
勇者「いや、決めたんだ」

勇者「愛してやまない三人を」

勇者「あと、じいやも」

執事「ふぉっふぉっ」

勇者「そんな所に閉じ込めるのは可哀想だって」

勇者「そんな所で生涯を終えてほしくない」

勇者「幸せな人生をおくってほしい!」

次女「…」

勇者「だからよ…俺は」

勇者「魔王との約束は破る!!」

次女「え!?」

長女「ふふ」

勇者「みんな死んじゃうかもしんない!すまん!」

勇者「だけど俺は魔神王と戦うって決めたんだ!」

勇者「だけど俺一人じゃ絶対無理だしな」

勇者「すこーしだけ力を貸してくれないか?」

次女「あ…あの…」

長女「ふふふ…やっぱり勇者様は面白い人ですね」

長女「もちろん私は賛成ですよ」

勇者「よっしゃ!!」

41 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/02(木) 22:36:46.424 ID:tprT3NzG0.net
執事「私がいないと魔神王の所まで遠いですからな」

執事「勇者様の意見の添います」

勇者「やったぜ!じいや獲得!」

勇者「そしてー?」

ジー

次女「…!」

次女「私が一番初めに戦うっていったんだからね!!」

勇者「…」ジー

次女「わかったわよ!もちろん賛成!!!」

勇者「よっしゃー!」

勇者「じゃあ、魔王軍もとい勇者一行は!」

勇者「世界を救うため…いや!」

勇者「幸せな結婚をするために魔神王をぶっ倒しに最後の冒険をするぞ!!」

長女「おー!」

執事「おー!」

次女「なんだそれ…!」

42 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/02(木) 22:38:09.285 ID:tprT3NzG0.net
人いるかわかんないけどちょっと休憩します

43 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/02(木) 22:39:14.624 ID:aKjSSINr0.net
構わないよ、じいや
ゆっくり休んでくれ、じいや

44 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/02(木) 22:57:37.585 ID:tprT3NzG0.net
〜〜中央都市 王都

ズドオオオオオオオン

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

王「まさかここまで魔王の手が来るとはな」

大臣「勇者は死んだのでしょうか?」

王「これだけ姿を見せんのだ…」

王「今回の勇者もダメだった」

王「そういうことだろう」

大臣「くっ…」

〜〜城下町

兵士「こっちにもいるぞー!」

「何言ってるんだよ!そこらじゅうにいるだろ!」

魔物「「「ガルルルルル」」」

女の子「うぇぇぇぇん!!」

兵士「くそぉ!!」

魔物「ガァ!!」

兵士「危ない!」

ズシャアア

兵士「にげ…ろ…」

ドサッ

女の子「ふぇ、ふぇぇぇぇん!おにいちゃああん!!」

兵士「あぁ………」

地 獄 だ …

45 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/02(木) 22:59:27.383 ID:8Vpr4uJ10.net
追いついた!
支援

46 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/02(木) 23:02:46.539 ID:tprT3NzG0.net
〜〜

魔神王「聞こえるかー!人間!!」

魔神王「我は魔王を越えし者」

魔神王「魔神王!!」

魔神王「もうすぐ終演を迎えることになる」

魔神王「泣け!叫べば!狂え!」

魔神王「全ては私の物となるのだ!」

「「「「ふはははははは」」」」

〜〜

王「もう…終わりだ…」

王「世界最強の軍が…ほれ見ろ…」

王「まるで虫けらじゃろ?」

大臣「せめて…王だけでも…」

王「どこに行ってもかわらんさ」

王「死ぬのが早くなるか遅くなるか…」

大臣「…くっ」

王「外を見てみろ、城壁の外には見たことのないほどの軍勢がまだ構えておる」

王「場内すら埋め尽くされておるのに…」

47 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/02(木) 23:06:15.452 ID:tprT3NzG0.net
大臣「じきにここにも…」

王「あれは…」

王「ふっふっふ、ワシは狂ったか?大臣」

大臣「あ、あぁ…」

王「ワシには巨大な城が魔神王のもとへ突っ込んでいるように見える…」

大臣「おおおおお王!!」

王「城の上に…ワシは目には自信があったのだが」

王「物々しい城の上に勇者っぽいのが…」

大臣「王!!勇者は遠すぎて見えませんが城が動いてます!!」

王「なに!?」

48 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/02(木) 23:13:25.270 ID:tprT3NzG0.net
~~魔王城 テラス

勇者「じいや、拡声魔法ってちゃんと声聞こえんの?」

『いま、しますじゃ』

勇者『うわっ!!声でか!!』

『って俺の声もでかいな!!』

『うわ…これも聞こえてる…』

魔物「「「ウワオオオ!?!」」」

人々「「「あぁ、この声はまさか!」」」

『みんな!!しっかり俺の声を聞いてくれよ!!』

『勇者様が助けに来たぞ!!』

『わりとヤバイことになってるみたいだな』

魔物「ま、魔神王様」

魔神王「ふん…」

『だが、俺が来たからにはもう安心しろ』

『俺と魔王一家で助けてやるからな』

『ちょ、ちょっと!それ言ったら!』

『いいんだよ!こんな時じゃないと聞かないだろ』

『わりとチープなお話になるけどよ』

『実は魔王は悪くありませんでしたー!』

『そして実は魔神王が黒幕でしたー!』

『ってなわけ』

ザワザワ

『まぁ、ようやくすると…』

『みんな…助けてやるから諦めんな』

『希望を持て…』

シーン……………

………………

………



49 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/02(木) 23:15:06.907 ID:tprT3NzG0.net
「「「「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」」」」」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

魔神王「なんだこの地鳴りは?」

魔物「に、人間の声…ですかね」

魔神王「ぬん!!」

魔物「ピャッ」ブチュンッッ

魔神王「ふざけた奴だな、勇者とは」

50 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/02(木) 23:17:13.547 ID:tprT3NzG0.net
「「「勇者様だ!」」」

兵士「希望が見えてきた!」

兵士「最後まで戦おう」

兵士「もちろんだ!!」



王「なんと…うっ…」

大臣「お、おう…助かりそうです… 」

王「すぐにまだ生きている国民と兵を城にかきいれろ!!」

大臣「は!?」

王「籠城じゃ!!猫一匹逃すな!」

大臣「はい!!!ただいま!!!」

51 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/02(木) 23:25:58.747 ID:tprT3NzG0.net
〜〜魔王城 テラス

勇者「ふう、魔神王も面食らってるだろうな!あははっ」

次女「はぁー…そうね」

長女「次の算段は?」

勇者「んー、戦う」

次女「おい!!」

勇者「じいや!城の戦闘区から魔王軍を放って城壁内の国民を助けさせろ!」

次女「はぁ!?あいつらそんなのに従わないわよたぶん!!」

勇者「魔神王を倒した後のために、今のうちにとことん人間に恩を売るって名目でどうだ?」

長女「ふふふ、もしかしたら行けるかもしれませんね」

『わかりましたぞ』

勇者「じいや!声がでかい!!」

〜〜魔王城 正門

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

魔王軍「クソ人間どもに恩をうってやろうぜー!?」

「もちろんだ!!一生使役してやるからな!!」

「同盟結ばせるぜ!?ひゃっはー!」

ドドドド

勇者「おー、居住区にはいなかったけど、あんなにいるんだな」

次女「あたりまえでしょ、魔王城なんだから」

三女「たのしそー!!お祭り!?」

勇者「そうだぞー!」

勇者「三ちゃん、力を貸してくれるか?」

三女「もちろん!!」

勇者「よーし!城内の敵をボッコボコにするんだ!」

勇者「あ、人間はだめだよ?」

三女「わかったー!!いってくるー!!!」

ピョン

勇者「オイイイイイ!!下まで百メートルはっっ!」

長女「大丈夫ですよ、小さいこは体が柔らかいんです」
勇者「猫じゃないんだから」

52 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/02(木) 23:30:50.900 ID:tprT3NzG0.net
長女「それでは」

次女「私たちは、城壁外の魔神王とその仲間ね」

勇者「そうだが…」

長女「?」

次女「どうしたの……こんな時に…」

勇者「魔王に…会ってくるよ」

長女「ふふ、わかりました」

次女「先に行ってるからな!!」

勇者「あぁ、死ぬなよ」

次女「だれが!!」

ピョン

長女「それではお先に…」

ピョン

勇者「…」

勇者「俺はテラスから飛び降りないからな」

勇者「正面玄関からでるぞ」

53 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/02(木) 23:35:53.241 ID:tprT3NzG0.net
〜〜魔王 自室

ガチャ

勇者「よう、魔王」

魔王「…」

勇者「毎度の如く、今日も来たぜ」

勇者「わるいなー、ゆっくり寝かせてやれなくてさ」

勇者「それに…」

勇者「あんたとの約束も破っちゃったよ」

勇者「逃げなかった…」

勇者「俺は俺の意思を貫く」

勇者「たとえあんたが世界の半分をくれるって言ったってな」

勇者「なんたって…」

勇者「俺は勇者…だからさ…」

勇者「それじゃ、この勇者の剣でどこまで生けるか…」

勇者「命に変えても守るから…」

ガチャ

「まて……」

勇者「!?」

勇者「ま、まおう!?」

魔王「ゴホッ…あぁ、魔王だぞ」

勇者「もう意識は戻らないかと…」

魔王「ふふふ、こんなときだからな」

54 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/02(木) 23:42:57.335 ID:tprT3NzG0.net
魔王「お前の声は……全部…聞こえていたぞ…」

勇者「な、は、はずかしいな…」

魔王「まったく…最後の…願いすら…」

魔王「守って…くれんのだな…」

魔王「ゴホッ」

勇者「おい!もうしゃべるな!」

魔王「だがな…それでこそ…」

魔王「勇者だ…」

勇者「魔王…」

魔王「ふふふ、勇者たるもの…涙を流してはならん」

勇者「あぁ」

魔王「勇者たるもの…私の娘を…幸せにせねば…ならん…」

勇者「あ…あぁ…」

魔王「勇者たるもの…魔王を越えねば…ならん」

魔王「勇者たるもの…魔王との約束は破らねばならん」

勇者「あ…ああ…わかった…」

魔王「これが本当に最後の願いだ」

魔王「約束ではない」

勇者「な、なんだ!あいつらなら幸せにする!!」

魔王「残念だが…私にはもう魔法力…が残っとらん…」

勇者「……」

魔王「だが、莫大な魔力がまだある」

勇者「ッッ!?」

魔王「私の魂だ」

勇者「いやだ…」

魔王「私が…剣となり…貴様に手助けをしよう」

勇者「いやだ!!!」

魔王「そう悲しい顔をするでない…」

55 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/02(木) 23:44:29.598 ID:jIDK4j/40.net
昨日のスレから

56 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/02(木) 23:46:47.780 ID:tprT3NzG0.net
魔王「ただの…願いだ…」

ポワァンファァァ

勇者「いやだ、消えないでくれ!」

勇者「待ってくれよ!!俺はまだ!」

魔王「言っただろう…二人で…魔神を越える力を…手に入れれる…とな…」

勇者「そんな…」

魔王「本当にもう時間はないのだ…」

魔王「剣となり…自我は失うが…お前が果てるまで寄り添うとしよう…」

勇者「…うう」

魔王「孫の顔を見たかったなぁ…」

魔王「たのんだぞ…全てを…」

魔王「息子よ…」

勇者「お父さん!!!」

57 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/02(木) 23:51:41.205 ID:tprT3NzG0.net
〜〜戦場

「「「「ガルルルルル」」」」

長女「はぁ、はぁ」

次女「倒しても倒しても減らない……」

長女「もう…」ガクッ

次女「お姉ちゃん!!」

魔物「ウガアアッッッッ」

ズドオオオオオオオン

次女「……!」

長女「うぅ…」

勇者「待ったか?」

次女「待たせ過ぎよ……」

次女「に、二刀流なの?」

長女「その…剣は…まさか…」

勇者「これは…俺たちの希望だ…」

勇者「くらいな魔物どもおおおッッッ」

ズドオオオオオオオオオオッッッッ

次女「くっ!!」

長女「すごい…一降りで半分以上を…!」

勇者「俺はもう、勇者も魔王も越えた…」

魔神王「ほう…」

勇者「ただお前を倒す者だ…」

58 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/02(木) 23:56:58.629 ID:tprT3NzG0.net
魔神王「やれるならやってみろ!!」

魔神王「私こそ全てを越えし者なのだ!!」

魔神王「研ぎ澄まされた一撃!膨大な魔力!」

魔神王「もはや貴様の一撃など」

ズドオオオオオオオン

魔神王「な!?」

勇者「おしゃべりが長いんだよ」

勇者「いくぞおおおお」

ズドドドドドドガアアアアアアアン

魔神王「なるほど…!貴様!!」

魔神王「糧にしたな!?魔王を!!」

魔神王「しょせん貴様も余と同じようだな!!」

勇者「あぁ!糧にしたさ!!この剣は俺達の希望なんだ!」

勇者「お前とは違う!!」

ズドオオオオオオオン

魔神王「くッッ強いな!しかし!」

魔神王「余はお前とは違うからこそ勝てるのだ!!」

勇者「なにを!!」

魔神王「王都を最大火力で吹き飛ばす!!」

魔神王「もういらぬわ!!」

59 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/03(金) 00:01:13.580 ID:5l47NYOr0.net
勇者「なッッッッ!?」

魔神王「さぁて?どうする」

ギュオオオオオオオンッッッッ

魔神王「はぁ!!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッッッ

勇者「ふ、防ぐしかないだろう!」ビシュンッッッ

魔神王「ほう!やはり貴様が盾になるか!」

勇者「うぉぉぉぉぉぉぉぉッッッッ」

ドドドドドドドドドド

勇者「もってくれ!!俺の体ぁぁぁぁ!!!」

長女「勇者様!!!」

次女「無理よ!!離して逃げて!!!」

次女「あなたが死ねばもともこも無いでしょ!?」

勇者「だめだ!!譲れねぇ!!」

勇者「こんな球止めてやる!!」

勇者「任されたんだ!!全てを!!」

勇者「うぉぉぉぉぉぉぉぉッッッッ」

カッッッッ!!

ズドオオオオオオオオオオオオオ…

60 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/03(金) 00:03:21.970 ID:5l47NYOr0.net
ゴゴゴゴ……

長女「なんて爆発なの…」

次女「勇者…!!」

勇者「」

次女「勇者!!起きてよ!!」

勇者「」

次女「勇者ぁぁぁぁぁぁぁ!!」

長女「そ…んな………」

魔神王「ふはは…ふははは…」

魔神王「最後の希望とやらもずいぶん脆いなぁ?」

魔神王「あれだけの魔力を込めたのだ…死んだだろう…」

61 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/03(金) 00:07:20.734 ID:5l47NYOr0.net
次女「絶対に殺させない…」

ポワァァアン

魔神王「回復魔法か?死んだやつに使えるわけがないだろう」

次女「いやだ…もう失いたくないの…」

次女「私の手のなかで散っていかないでよ…」

長女「……次女…」

次女「貴方まで死んだら私たちはどうなるのよおおおおお!!」

勇者「」

魔神王「ふふふ、念のために勇者の亡骸ごと王都消し飛ばすか」

魔神王「もちろんお前らもだ」

長女「さ、されるものですか!!」

魔神王「余もこれだけの力をやすやすと撃てるわけではない」

魔神王「だが、最後の一発をくれてやるにはちょうどよき時だろう?」

長女「くっ」

次女「勇者…勇者…きて…」

ポワァァアン

62 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/03(金) 00:12:53.729 ID:5l47NYOr0.net
魔神王「さぁて、これでフィナーレだ」

ギュオオオオオオオン

魔神王「跡形もなく消し飛ぶがいい」

長女「」ばっ

魔神王「お前が盾になると?」

長女「そ…そうよ…」ガクガク

魔神王「その震えた細い体でか!?」

魔神王「ふはははは!」

魔神王「貴様ごとき消し飛ぶだけだ」

魔神王「なにもかわりはせん」

魔神王「どけ、貴様なら余の側室として生かしてやろう」

長女「……だれが」

魔神王「ん?」

長女「誰があんたみたいな魔族の面汚しの物なんかになるものですか!!」

長女「私は勇者様のモノになるって…ッッ」

長女「もう決めているんですからッッッッ」

魔神王「ならば消えろ」

ズドオオオオオオオン

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッッッ

次女「お姉ちゃん!!」

長女(あぁ…ここで…私は…)

長女(いえ…後悔はありません…)

63 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/03(金) 00:13:56.603 ID:5l47NYOr0.net
ドスンドスンドスンドスンッッッッ

魔神王「な!?魔王城が!?!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

ズドオオオオオオオオオオオオオオオ…………

………



64 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/03(金) 00:16:14.915 ID:5l47NYOr0.net
長女「そん…な…」

次女「じいや……」

ゴゴゴゴ……

パラパラ…

魔神王「いやはや、城が動くとは実に面白い…」

魔神王「主君関係を叩き込むのが実にうまいな」

魔神王「やはり、魔族は残酷……」

魔神王「これに限る…」

「そんなんじゃねぇ…」

魔神王「!?」

65 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/03(金) 00:20:38.438 ID:5l47NYOr0.net
次女「勇者!!」

勇者「てめえが魔族を語るなよ」ガクガク

魔神王「ほう、死に損ないか」

勇者「最後の最後に格好つけすぎなんだよなぁ…」

勇者「じいや…」

勇者「あんたの無償の愛は伝わってるはずだ」

勇者「ぜったいに…」ツー

魔神王「なんだ、泣いておるのか?」

勇者「あぁ、泣くさ…勇者だって」

次女「うわぁぁぁん…」

長女「うぅ…」

勇者「てめぇには無いだろうな…」

魔神王「あぁ、ないさ」

勇者「だからおまえは魔族ですらねぇ」

勇者「ただの落ちこぼれなんだよ」

魔神王「ほう?これだけの強さをもち落ちこぼれとは…」

魔神王「相当頭がわるいようだな?」

66 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/03(金) 00:27:50.188 ID:5l47NYOr0.net
勇者「あぁ、俺は頭が悪いさ」

勇者「だが失敗作じゃねぇ、お前とはちげぇ…」

勇者「それを教えてやるよ!」

ズドオオオオオオオン

魔神王「くっ!」

魔神王(くそう!魔法力がさっきので!!)

ズドオオオオオオオン

魔神王「泣きながら戦ってくるとは…」

勇者「こわいか?」

魔神王「!?」
ズドオオオオオオオン

魔神王「ぐぅッ」

勇者「そうだろう?」

勇者「お前には無い感情だろうからな?」

魔神王「ほざくなぁッッ!!」

ズドオオン

魔神王「な!?」

勇者「効かねぇよ…そんな薄っぺらい攻撃は」

勇者「おらぁ!」

ズドオオオオオオオンズドオオオオオオオン

魔神王(お、重ィィィィィィ!!)

魔神王(一撃一撃が真に迫るような重みだ!!)

勇者「到底到達できねぇよ、お前じゃ」

魔神王「なんなのだ!?貴様は!?」

魔神王「なにがそこまでお前を強くするのだ!!!」

勇者「俺もわかんねぇよ…」

魔神王「な!?」

勇者「ただ、俺には…帰りを待ってくれてる三姉妹がいるから…」

魔神王「シネエエエエ!!」

勇者「俺は負けられねえええんだよおおお!!」

ズドオオオオオオオオオオオオオオオ…

67 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/03(金) 00:30:46.791 ID:5l47NYOr0.net
………………………………………………

…………………………………

…………………

………



次女「勇者!!」

長女「勇者様!!」

タタタッ

勇者「…」

次女「大丈夫!?」

長女「生きてますか!?」

勇者「」

次女「そんな…」

長女「こんなのって……」

勇者「美女二人に…囲まれてるな…」

勇者「ここは……天国ですか…」

次女「勇者!!」

長女「よかっ…た…!」

「ただいま…」

68 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/03(金) 00:40:27.447 ID:5l47NYOr0.net
まもなくして、魔王軍率いる三女に王都内の敵も殲滅され…また平穏が戻った

〜〜???

勇者「イテテ、まだ治らねぇなぁ」

三女「私の活躍褒めてー!!!」

勇者「三ちゃんサイコー!!よく頑張ったね!!」よしよし

三女「〜♪///」

次女「はぁ、デレデレしちゃって…」

長女「あら、焼きもちかしら?」

次女「んなわけないでしょ!」

次女「ってことも…ない…けど…///」

次女「それよりあんたどうすんの!?」

勇者「え?」

次女「北の都市は壊滅、王都の再建もまだおぼつかないし」

次女「魔界だって魔王二人を失って混乱状態よ!」

勇者「ふーん…」

次女「ちょっと、聞いてるの?」

勇者「え?なにが?」

次女「もう!」

長女「ふふふ、少し休ませてあげれば?」

魔王軍魔物「勇者様!!」

勇者「う、またか」

魔物「えー、人間の使いが来て勇者を出せと言っております!」

魔物「救世主に休む暇はないぞとのことで…」

勇者「はぁ…」

勇者「使いを出してくれ…」

魔物「は、はぁ?よろしいので?」

勇者「たぶんねー…」

魔物「はっ!!」

バタンッッ

勇者「はー、執事としての作法がなってないね。じいやの足元にも及ばない」

69 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/03(金) 00:44:29.141 ID:5l47NYOr0.net
次女「そりゃあ、そうでしょ」

長女「ふふふ」

勇者「まぁ、仕方ないけどな」

勇者「とりあえず人間がこない魔界にいって、しばらくバカンスでもしよーぜ」

次女「いいわね!」

三女「やったー!!」

長女「あらあら…ふふふ」

勇者「よーし!そうと決まれば移動だ!!じいや!!」

執事「かしこまりました…」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

〜〜外

王の使い「うわぁ!!城が動いた!?」

「また逃げ出す気だな勇者様は…」

「まぁ、しばらくはよいでしょう」

「魔王城も半分くらいの大きさになったが、壮観だなぁ」

70 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/03(金) 00:46:07.324 ID:cY9+TCBxd.net
勇者ssを上手く書くポイントを教えてください

71 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/03(金) 00:48:42.629 ID:5l47NYOr0.net
〜〜

勇者「魔界にも海あるの?」

執事「ありますじゃ」

勇者「よーし、じゃあ目指すは海だな!」

執事「勇者様…」

勇者「なに?」

執事「戦いはまだ終わってないようですぞ?」

勇者「え?どういうことだ?」

三女「私が勇者と遊ぶのー!!」

次女「いつもあんたばっかりじゃない!!」

長女「あらあら、二人とも子供ね」

長女「勇者様にはやはり私がふさわしいと思うわ…」

次女「なんですってぇ!!?」

勇者「あぁ…なるほど」

執事「ふぉっふぉっ、楽しくなりそうですなぁ」

勇者「そうかな…」

執事「そうですじゃ」

勇者「そうだな!!」

〜〜fin ×

72 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/03(金) 00:49:50.388 ID:E3wxOojZ0.net
なんかコレ、じいやとくっつきそうなエンドだなwww

73 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/03(金) 00:49:53.733 ID:5l47NYOr0.net
ありがとうございました!!まだ見てる人いるかな…

長くなりましだがこれで終わります!!乙でした!!

74 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/03(金) 00:50:27.170 ID:5l47NYOr0.net
支援してくれた方々ありがとうございます!

75 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/03(金) 00:50:49.445 ID:E3wxOojZ0.net
乙!
面白かったぞ

76 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/03(金) 00:51:45.136 ID:cY9+TCBxd.net
お疲れ様でした!

77 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/03(金) 00:52:31.377 ID:5l47NYOr0.net
>>70

自分は文章がかけないないのでなんとも…

書いてて自分が楽しめればいいと思います!!

78 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/03(金) 00:54:12.693 ID:cY9+TCBxd.net
僕も勇者ss大好きで自分でも書きたいけど他の人みたいに上手く書けない

79 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/03(金) 01:01:40.596 ID:cY9+TCBxd.net
>>77さんみたいにストーリーを上手く纏められないんです。あと大好きな勇者ssにリアルタイムで遭遇したのが初めてなので感動しました!

80 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/03(金) 01:05:26.753 ID:wQtzfR0B0.net
お疲れ様でした!

81 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/03(金) 01:39:23.934 ID:5l47NYOr0.net
>>79

褒められるのは嬉しいですね!

ただ自分も始まりからこういうエンドになるとは思っていなかったです、まぁ見てわかる通りこういう変な勇者だったらこうなるだろうなぁと書き始めて、じゃあ魔王には娘がいて…そして真意はこう言うことで、長女はこういう考えで…

という具合に何も考えずに書いてます。なるようになるかなーと。なので自分で書いてて泣いたりしてますが、その感動を深い文章で伝える能力が無いのが悔やまれます。風呂敷広げて畳んでるだけです。

82 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2017/11/03(金) 01:39:36.340 ID:5l47NYOr0.net
長文失礼しました!

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