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以下、VIPがお送りします

フィリピンスリガオ海戦
ミ地方スリガオ市で、スリガオ海峡海戦の新しい慰霊碑を設置する動き
［ 912字｜2017.11.25｜｜社会］
http://www.manila-shimbun.com/category/society/news234396.html
慰霊碑の完成予想図＝スリガオ市役所提供
http://www.manila-shimbun.com/image.php?file=234396l.jpg&pass=5f3eeee5becb8dbcd18fcdfd52416e38
　「遺族らが訪れ、祈りをささげる鎮魂の場所を作りたい」──。ミンダナオ地方スリガオ市のスリガオ海峡海戦祈念協議会が中心となり、１９４４年のスリガオ海峡海戦で命を落とした日米海軍兵士に対する新しい慰霊碑の設置計画が進んでいる。
10月25日に同市で行われたスリガオ海戦慰霊式典では、くわ入れ式も実施され、海戦から75年となる再来年の慰霊祭までに完工を目指す。
　スリガオ海峡では太平洋戦争末期の44年10月、旧日本海軍の戦艦山城や扶桑など計６隻が撃沈され、乗組員４千人以上が戦死した。
新しく設置される慰霊碑では、戦死した海軍兵士４千人の名前を刻印する予定で、同協議会は日本の遺族会などの協力を呼び掛けている。
　同協議会はボランティアで構成されており、代表のジェイク・ミランダ氏（43）は「亡くなった日本兵４千人と米兵39人の遺族や、生き残った元乗組員が訪れることができる鎮魂の慰霊碑を作るべき、との声から計画が始まった」と話す。
　スリガオ市役所は今年、海岸付近に約１ヘクタールの土地を購入し、総費用１千万ペソを予算に計画を進めている。慰霊碑は船の形をモチーフにデザインされ、海岸沿いには現在の平和を象徴して、比、日本、米国、オーストラリア４カ国の旗が掲げられる予定。
　同市では１９９４年から毎年10月25日に、同海戦の慰霊式典が行われており、今年の式典では慰霊碑のくわ入れ式も実施された。
今月からは、沈没した戦艦山城などを発見するために米国探査チームがスリガオ海峡で調査しており、慰霊式典には調査船「ペトレル」関係者も出席した。
同市には同海戦慰霊碑があり、そこで慰霊祭が開催されているが、小規模なために新しい碑を作る動きが以前からあったという。
　慰霊祭には毎年、同市関係者ら約千人が出席、米国、オーストラリアの大使館関係者や戦没者遺族が訪れることもある。市や式典関係者は「日本からの出席者は例年なく、大使館などの出席を待っている」と話している。
　「平和を守り続け、戦没者に祈りをささげるため」に行われている式典では毎年、出席者は４カ国の旗を掲げて黙とうし、スリガオ海峡で船から花を手向ける。（冨田すみれ子）