2ちゃんねる ■掲示板に戻る■ 全部 1- 最新50    

■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

小説かいてるんだが読みづらいと言われる

207 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/06/27(水) 20:39:37.527 ID:I46m3/cO0.net
 
道がつづら折りになって、いよいよ天城峠に近づいたと思うころ、
雨脚が杉の密林を白く染めながら、すさまじい速さでふもとから私を追って来た。

私は二十歳、高等学校の制帽をかぶり紺がすりの着物にはかまをはき、学生カバンを肩にかけていた。

一人伊豆の旅に出てから四日目のことだった。

修善寺温泉に一夜泊まり、湯ケ島温泉に二夜泊まり、そして朴歯の高下駄で天城を登って来たのだった。

重なり合った山々や原生林や深い渓谷の秋に見とれながらも、私は一つの期待に胸をときめかして道を急いでいるのだった。

総レス数 322
83 KB
新着レスの表示

掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50
read.cgi ver.24052200