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小説かいてるんだが読みづらいと言われる
- 207 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/06/27(水) 20:39:37.527 ID:I46m3/cO0.net
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道がつづら折りになって、いよいよ天城峠に近づいたと思うころ、
雨脚が杉の密林を白く染めながら、すさまじい速さでふもとから私を追って来た。
私は二十歳、高等学校の制帽をかぶり紺がすりの着物にはかまをはき、学生カバンを肩にかけていた。
一人伊豆の旅に出てから四日目のことだった。
修善寺温泉に一夜泊まり、湯ケ島温泉に二夜泊まり、そして朴歯の高下駄で天城を登って来たのだった。
重なり合った山々や原生林や深い渓谷の秋に見とれながらも、私は一つの期待に胸をときめかして道を急いでいるのだった。
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