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男「フードコートで水ばかり飲んでるクソ女」
- 1 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/07/11(水) 21:34:08.369 ID:zq7+4o740.net
- 第一話『フードコートで水ばかり飲んでるクソ女』
― 会社 ―
先輩「おい、これ五時までにやっとけっつったろ? なんでやってねえんだよ」
男「俺も自分の仕事を抱えてて、明日になるっていいましたけど……」
先輩「んなもん知るかよ。なんでやってねえんだよ」
男「ですから、俺にも仕事が……」
先輩「ちっ、お前マジ電車に飛び込んでこいよ」
男「すみません……」
先輩「謝んなくていいからさ、死んでこいっていってんだよ」
男「……すみません」
- 127 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/07/12(木) 01:05:03.852 ID:WoieZSUl0.net
- ゾロゾロ…
中年男「話してみろって」
受験生「ボクが力になれるかは分かりませんが……」
少女「話せば楽になることもあるって!」
母「この子ったら生意気を……」
男「…………」
女「お願いします……!」
男「分かったよ……。完全に俺の事情なんだけど……」
- 128 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/07/12(木) 01:05:24.287 ID:SCrCk4e0d.net
- 早く話してみろよ
- 129 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/07/12(木) 01:06:38.015 ID:9oTWTW7Y0.net
- ええやん
- 130 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/07/12(木) 01:07:22.041 ID:WoieZSUl0.net
- 中年男「なるほどねえ……納入する品をミスって、取引先に大迷惑をかけちまったと」
中年男「で、取引が打ち切りになりそうってわけか」
受験生「受験でいうと、受験で使わない教科の勉強をしてしまったようなものですか」
男「取引先からの信頼も、社内での信頼も、なにもかも失ってしまった……」
男「俺はもう……」
女「…………」
女「なにいってるんですか! まだまだ挽回できますよ!」
- 131 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/07/12(木) 01:09:33.957 ID:WoieZSUl0.net
- 中年男「そうだぜ。今はとにかく、どうやって埋め合わせするか、動く時だ」
受験生「ボクだって、B判定から合格できたんです! あなたなら絶対大丈夫!」
少女「ダメだったら、フードコートでヤケ豪遊すりゃいいんだしさ!」
中年男「そうそう、オレがビールでも焼酎でもおごってやるよ!」
男「…………」
女「諦めないで……!」
男「…………!」ドキッ
男(みんな、俺なんかを励ましてくれて……)
男(そうだ……まだ終わったわけじゃない。落ち込むのは、やれることを全部やってからだ!)
- 132 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/07/12(木) 01:11:30.556 ID:vnbel+lWa.net
- しえn
- 133 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/07/12(木) 01:12:10.442 ID:WoieZSUl0.net
- 男「みんな……ありがとう!」
男「今日はたっぷり食って、なんとか挽回できるよう頑張るよ!」
女「よかった……」
中年男「あの兄ちゃんが元気ねえとやっぱり締まらねえからな」
受験生「ホントですよ。このフードコートの守り神みたいな人ですから」
少女「まーったくイチャイチャしちゃって、あの二人」
母「若いっていいわねえ……」
清掃女「しばらく、あの二人が座ってる机には近づかないでおいてやるかねえ」
- 134 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/07/12(木) 01:13:55.306 ID:cvn9h2jFr.net
- 頑張れ
- 135 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/07/12(木) 01:15:54.016 ID:WoieZSUl0.net
- ― 取引先 ―
男「こんにちは」
取引先「……また来たのか。君もしつこいな」
男「このたびは……本当に、本当に申し訳ありませんでしたっ!」
男「謝って済まされることではありませんが……」
男「この埋め合わせは必ずします! どうか、今度とも弊社と……私とお付き合いを……!」
取引先「…………」
- 136 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/07/12(木) 01:18:31.589 ID:WoieZSUl0.net
- 取引先「……君」
男「は、はいっ!」
取引先「まさか、ウチみたいな小さな会社のために」
取引先「あんたらみたいな大きな会社の社員がこんなに動いてくれるとは思わなかった」
取引先「……よくやってくれたよ」
男「えっ!」
取引先「今回のミスは……とりあえず、何とかなったから。もう、気にしないでいいから」
取引先「今後とも、よろしく頼む」
男「は、はいっ!」
取引先「埋め合わせは……うまい店でも紹介してもらおうかな」ニッ
男「それなら、いいフードコートがあるんですよ!」
取引先(フードコートときたか……!)
- 137 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/07/12(木) 01:21:05.382 ID:WoieZSUl0.net
- ― 会社 ―
部長「今回、君が独断でことを進めて、とんでもない事態を引き起こしたそうだが……」
部長「どうやら挽回できたようだな」
男「は、はいっ!」
部長「よくやった」
部長「人間、ミスをしないのが一番だが、ミスをしてしまうことは絶対ある」
部長「ミスをどう挽回するか、これもとても大切なことなんだ」
部長「これからも頑張ってくれたまえ」
男「ありがとうございます、部長!」
課長「…………」
先輩「…………」
- 138 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/07/12(木) 01:24:17.728 ID:WoieZSUl0.net
- 先輩「あいつ、まさかあそこから挽回するなんて……!」
課長「ヤケ起こすとか、ノイローゼになるとか、もっと面白いものが見られると思ったんだがねえ」
課長「いったいどうやって立ち直ったのか……」
先輩「そういやあいつ、いつも夜は外食してるみたいなんですよ」
先輩「そこで元気をもらってる、とかいってたことがあります」
課長「ふうむ……」
課長「だったら、そのささやかな生きがいを奪ってしまえば」
課長「もっといじめがいができる、ということか」
先輩「そういうことです」ニヤッ
- 139 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/07/12(木) 01:27:33.107 ID:WoieZSUl0.net
- ― フードコート ―
女「解決したんですか! よかったですね!」
男「おかげさまで! ……本当にみっともないところを見せちゃったね」
女「そんなことないですって……トラブルになったら落ち込むのは当然です」
女「じゃあ、今日はお祝いにめいっぱい豪遊しましょう!」
男「そうさせてもら――」
「まさか、フードコートとはな……」
「こんなシケた場所で、いつもメシ食ってやがるのか」
男「!?」
- 140 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/07/12(木) 01:29:59.127 ID:TuDfkvF30.net
- やめろ
- 141 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/07/12(木) 01:31:44.179 ID:WoieZSUl0.net
- 男「ゲ、課長、先輩!?」
先輩「ゲ、とはなんだよ。上司と先輩に向かって」
男「あ、いや……(なんでここに……)」
先輩「なるほどな。フードコートに入り浸って、お前と同じようなチンケな奴らとメシ食って」
先輩「傷のなめ合いしてたわけだ」
課長「情けない……私は上司として恥ずかしいよ」
男「す、すみません」
先輩「ったく、こんなだからあんな間抜けなミスするんだよ!」
課長「そうだな。これからはこのフードコートに来ることも禁止しなければならんなぁ」
先輩「ですよねえ……。また同じミスするかもしれませんし」
男「そ、そんな……」
女「ちょっと待って下さい!」
- 142 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/07/12(木) 01:33:53.429 ID:WoieZSUl0.net
- 先輩「なんだ、あんた」
女「何の権限があってそんなこと……いくらなんでも横暴すぎます!」
先輩「横暴ゥ〜?」
先輩「出来の悪い後輩叱って、なにが悪いんだ!?」
課長「その通りだ。あの納品ミスは決して許されないものだよ」
課長「部長には改めて君の不手際を報告して、なんらかの処分を下してもらうことにするよ」
男「ううっ……」
中年男「その通りだ! なんらかの処分が必要だわな!」
先輩「お? 底辺っぽいおっさん、よく分かってんじゃねえか」
- 143 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/07/12(木) 01:34:37.410 ID:6fXgI5MI0.net
- この中年おっさんが社長とか……ゴクリ
- 144 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/07/12(木) 01:35:56.704 ID:W5sseaCH0.net
- 面白くなってきたぞぉ
- 145 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/07/12(木) 01:36:18.650 ID:WoieZSUl0.net
- 中年男「ただし、お前ら二人にだがな」
課長「? どういうことだ」
中年男「納品ミスを仕組んだのは……お前らだろ?」
課長「な!?」
先輩「なんでそれを! ……あっ!」
課長「バ、バカ!」
中年男「やっぱりな……。オレも無駄に長生きしてねえし、こういうことは分かるんだよ」
中年男「こいつがそんなしょうもないミスするとは考えにくいし、絶対裏があると思ってたぜ」
男「先輩、課長……あなたたちが……!」
先輩「ふ、ふざけんな! やってねえ! ――なんの証拠もないだろうが!」
- 146 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/07/12(木) 01:39:43.383 ID:WoieZSUl0.net
- 受験生「証拠ならありますよ」
先輩「は!? どこにだよ!?」
受験生「今までの発言、全てボクのスマホに録音させてもらいました」
受験生「こんな明らかなパワハラの“証拠”……どこに持っていってもいい材料になりますよ」
先輩「知った風なこというな、クソガキが!」
先輩「どうせ、ろくな大学に入れもしねえくせに――」
受験生「ボクは四月から△□大学に入学します。これ、証拠の合格通知です」ピラッ
先輩「…………!」
先輩(日本トップクラスの大学……! なんでこんな奴がフードコートに……)
受験生「分かりましたか? ボクとあなたじゃ、偏差値が違うんです」
先輩「あぐぐぐ……」
男(あの生意気さが、今はやたら頼もしい……!)
- 147 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/07/12(木) 01:40:02.229 ID:vrmEcDYHr.net
- おっさんかっけぇ
- 148 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/07/12(木) 01:40:03.208 ID:W5sseaCH0.net
- 弱体化してないやん!
- 149 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/07/12(木) 01:42:28.758 ID:WoieZSUl0.net
- 男「…………」
中年男「さて、オレらの出番はここまでだ。あとはお前がやるしかねえ!」
男「おっさん……」
受験生「クビになってもご安心を」
受験生「もしボクが将来起業したら、無条件であなたを雇ってあげますよ」
男「お前……そんなこというと、本当にあてにしちゃうぞ……」
少女「ここで決めなきゃ男じゃないよ!」
母「私に笑顔をくれた時のように!」
男「二人とも……」
女「会社に居づらくなったら辞めればいいんです! あなた一人ぐらい養ってみせますから!」
女「いいたいことを、いっちゃって下さい!」
男「ああ……いわせてもらうよ!」
- 150 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/07/12(木) 01:45:18.137 ID:WoieZSUl0.net
- 男「課長、先輩……」
課長「な、なんだ……」ビクッ
男「あなたたちが俺でストレス解消してたのは、なんとなく分かってた……」
先輩「くっ……」
男「俺はもう、あなた方にいびられても、我慢しないし、泣き寝入りはしない!」
男「逆らって、あがいて、訴えて、戦ってやる!」
男「理不尽にはとことん立ち向かってやる!」
男「あんたたちには負けないッ!!!」
先輩「ぐぐっ……!」
課長「な、生意気な……」
- 151 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/07/12(木) 01:48:34.072 ID:WoieZSUl0.net
- 少女「はい、これ」サッ
先輩「なんだ?」
少女「フードコートの店員さんたちから、差し入れ」
課長「カレーうどん、エスプレッソ、レタスバーガー……?」
先輩「ふん、こんなチャチなフードコートでメシ食うかよ!」
少女「分かんないの?」
少女「頭文字を取って、『か・え・れ』ってことだよ!」
課長「うぐぅ……!」
先輩「店の奴らまで……!」
母「コラッ! とっとと帰りなさい!!!」
課長&先輩「ひっ!」
- 152 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/07/12(木) 01:50:07.925 ID:WoieZSUl0.net
- 課長「い、行くぞ!」
先輩「ちくしょう……!」
タタタタタッ…
シーン…
男「…………」
- 153 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/07/12(木) 01:50:27.308 ID:TuDfkvF30.net
- おお
- 154 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/07/12(木) 01:51:18.917 ID:vrmEcDYHr.net
- 帰れw
- 155 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/07/12(木) 01:54:31.081 ID:WoieZSUl0.net
- 男「スッキリした……」
男「あの二人にあんなに意見したのは初めてだ! これもみんなのおかげだ!」
男「……ありがとう!」
女「とてもかっこよかったです……」ポッ…
受験生「及第点というところですかね。○×大出にしてはね」フッ
中年男「いいツマミになったぜ! おかげで酒がうめえや!」グビグビ
少女「グッジョブ!」ビッ
母「うふふっ、ざまあなかったですね」
女「それじゃ、気を取り直して、フードコートでお食事しましょう!」
男「……うん! よーし、まずはラーメンだ!」
- 156 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/07/12(木) 01:57:09.903 ID:WoieZSUl0.net
- 一方――
先輩「くっそぉ〜……あんなフードコートの奴ら如きに!」
先輩「どうします、課長!」
課長「もちろん、このままでは済ません」
課長「こうなったら、これまで以上に彼には厳しく接してやる!」
先輩「それだけじゃぬるいっすよ!」
先輩「たとえば、机の引き出しに誰かの持ち物を入れて、窃盗犯に仕立て上げたり……」
課長「おおっ、それいいね!」
課長「それと、他の客どもにも仕返しをしたい」
課長「ショッピングセンターに、『フードコートに不快な客集団がいるから追い出せ』と」
課長「クレームを入れてみるか」
先輩「いいっすねえ!」
先輩「どんな手を使ってでもあの野郎を追い詰めてやる!」
「やめときな」
- 157 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/07/12(木) 01:57:46.453 ID:6fXgI5MI0.net
- まさか!!
- 158 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/07/12(木) 01:59:09.569 ID:5BOSaMF10.net
- 面白くなってきた
- 159 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/07/12(木) 02:00:22.538 ID:WoieZSUl0.net
- 課長「…………?」
先輩「なんだ、ババア」
清掃女「あたしはあのフードコートの清掃員さね」
清掃女「あたしゃあいつらが好きでねえ……できればあいつらに不幸になって欲しくないんだよ」
清掃女「だからこれ以上あいつらに手を出すと、あたしが容赦しないよ」
先輩「なにいってやがる、ババア!」ブンッ
清掃女「ほいっ」
先輩「わわっ!?」ドサッ…
先輩(なんだ、今の動き……忍者かよ)
清掃女「まだまだ長生きしたいだろう?」ニコッ
先輩「ひっ!」
課長「ううっ……!」
- 160 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/07/12(木) 02:02:27.929 ID:bFP6W3+5a.net
- ガバガバ勧善懲悪
- 161 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/07/12(木) 02:02:48.627 ID:h4AGutwX0.net
- https://imgur.com/hRrYs4.jpg
- 162 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/07/12(木) 02:03:09.775 ID:WoieZSUl0.net
- 清掃女「ここだけの話だけど、あたしの裏社会での通り名は≪掃除忍≫さ」
先輩「そ、掃除……」
清掃女「……せいぜいいい上司と先輩になるこった」
清掃女「あたしに“掃除”されたくなきゃね」ギロッ
先輩「わ、分かりましたぁっ!」
課長「すみませんでしたぁっ!」
清掃女「……よしよし」
清掃女(手を出すのは野暮かと思ったけど、あたしも少しぐらい役に立ちたいからねえ)
清掃女(これでフードコートの掃除、ひとまず完了ってもんさ)
………………
…………
……
- 163 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/07/12(木) 02:06:50.372 ID:WoieZSUl0.net
- しばらくして――
― フードコート ―
学生「どうも!」
男「お、遅かったな」
学生「今日は講義がみっちり入ってたんで……」
少女「彼女はできた?」
学生「今は勉強に忙しいから、彼女を作るつもりはないよ」
少女「作るつもりがないんじゃなく、“できない”んでしょ」
学生「うぅぅ……図星だよ……」
母「コラァッ!!!」
少女「ごめんなさい!」
- 164 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/07/12(木) 02:08:53.306 ID:WoieZSUl0.net
- 中年男「そういや、あのクソったれ上司と先輩はどうしてる?」
男「いやぁ〜あれからすっかり大人しくなっちゃって……」
男「まるで牙を抜かれた獣のようになっちゃいましたよ」
女「よほど、男さんの一喝が効いたんでしょうね!」
中年男「ちょっと効きすぎな気もするがな」
男「俺もそう思うんですよねえ……」
清掃女「…………」ニヤッ
- 165 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/07/12(木) 02:11:10.742 ID:WoieZSUl0.net
- 学生「それで……今日、全員集合させたのはどういう用で?」
女「実は……新作イラストが出来上がったんです!」
男「おおっ、見せて見せて! たしか、テーマは≪食事≫だったよね?」
女「ではさっそく……」
女「ジャン!」サッ
男「こ、これは……!」
少女「フードコートの絵だーっ! うまーい!」
学生「描かれている人物たちはもしかして……」
- 166 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/07/12(木) 02:14:38.908 ID:WoieZSUl0.net
- 男「俺たちか!」
中年男「この酒飲んでるヤツは……オレかぁ? どこぞの紳士みてえだな!」
学生「ぶ厚い本を読んでる青年は、ボクですかね。実に賢そうだ」
女「そうです!」
男「自分で賢そうっていうなよ」
少女「だいぶ美化されてな〜い? あっ、あたしもいるー! お母さんも!」
母「こんなに美しく描いて頂いて……また笑いが止まらなくなりそう」ニヤニヤ
清掃女「ホウキを持った魔女はあたしかねえ?」
男「ベレー帽被った絵描きは女さんで、隅っこでみんなを眺めてるイケメンはもしかして……」
女「もちろん、男さんです!」
みんな「美化しすぎ!!!」
女「そうですか?」
男「みんな、ひでえよ……」
アハハハハハ…
- 167 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/07/12(木) 02:17:36.201 ID:WoieZSUl0.net
- 男「でも、本当にいいイラストだよ! これは絶対評価される!」
女「よかった……嬉しいですし、ホッとしました」
男「こういうのは、やっぱり自宅で描いてるの?」
女「そうです。自宅に機材があって……」
男「ふうん、面白そうだなぁ」
男「……よかったら今度、仕事してるとこを見せてもらってもいいかな?」
女「! も、もちろん! 大歓迎です!」
少女「おっ、告白ターイム! 押し倒しターイム! 子作りターイム!」
男「ちょっ……!」
女「まぁ……」
母「コラァッ! いいところで邪魔すんじゃないの!」
- 168 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/07/12(木) 02:20:36.276 ID:WoieZSUl0.net
- 男「と、とりあえず……今の話の続きはご飯を食べてからということで!」
女「は、はいっ!」
中年男「精のつくもの食えよー! ……なーんてな!」
少女「ヒューヒュー、いい年こいて純情カップルー!」
学生「くそう……ボクも彼女欲しい……。参考書で恋愛の勉強しなきゃ……」
女「もう、みんなったら!」
男「それじゃ、注文しに行こうか!」
男(こうして俺は、今夜もフードコートでメシを食っている)
男(俺はまだまだフードコートに入り浸るのをやめられそうにない)
おわり
- 169 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/07/12(木) 02:21:04.647 ID:WoieZSUl0.net
- 以上で終わりです
ありがとうございました
- 170 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/07/12(木) 02:21:17.041 ID:4SmJJHq30.net
- 乙
- 171 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/07/12(木) 02:21:30.698 ID:6fXgI5MI0.net
- おつかれー
楽しませてもらった、ありがとう
- 172 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/07/12(木) 02:24:02.220 ID:0YYtdYEP0.net
- 1サンクス!!面白かった
- 173 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/07/12(木) 02:24:57.061 ID:W5sseaCH0.net
- おつかれ
きれいな勧善懲悪だったね
- 174 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/07/12(木) 02:34:36.877 ID:vrmEcDYHr.net
- 乙
皆がフードコートでワイワイやってる光景が目に浮かんだわ
- 175 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/07/12(木) 02:43:53.433 ID:g1o1O+QKa.net
- お疲れ様
面白かったよ
- 176 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/07/12(木) 03:17:28.688 ID:0IcrF66+d.net
- 面白かった
鳥肌立ったよ
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