【悲報】なろう作家さん、ガバガバアホ国家を作ってしまう

以下、？ちゃんねるからVIPがお送りします

　カルサのいる国、ベーシト王国は弱小国である。
　国力自体は高いが、何分国民が総平和ボケしている。
　平和主義を掲げた王が武力放棄を行い、侵略への対抗策をアーレイド帝国に依存しきってから五十年以上の年月が経っていた。

　アーレイド帝国は王の代替わりがあった際に、今まで行っていた防衛援助に難色を示した。
　見返りに受け取っていた金額を、従来の五倍以上要求し始めたのだ。

　しかし、帝国から防衛援助を受けないわけにはいかない。
　ベーシト王国の周囲には、ゲノマス王国、カーザス王国、クルンベート共和国がある。

　ゲノマス王国は弱小国であるが、危険な魔導兵器の開発を進めているとの噂があった。
　国王も横暴で、民が度々国を捨てて逃げ出している。
　他国からの非難や締め付けを度々受けているものの、怪しげな動きを止める様子はない。

　カーザス王国は元々土地が広く、狡猾な人間が多い。
　近年急激に軍事力の強化を始めている。
　建前はゲノマス王国への牽制だが、それだけではないだろう。
　ベーシト王国への侵略も視野に入れて動いているはずだ。

　クルンベート共和国は、ベーシト王国と従来仲が悪い。
　百年前に両国間で戦争が起こった際の溝があり、交易等に関しても対立が絶えない。

　そういうわけで、ベーシト王国は非常に危機的な状況にあった。
　自国で戦力を育てようにも、平和ボケした国民がそれを許さない。
　戦力を持つから戦争が起きるのだと信じ込んでいるのだ。

　カルサは、もうこの国は駄目だと思っていた。
　アーレイド帝国から搾り取られた挙句、カーザス王国にいいようにされるのは目に見えていた。

なろう独特のアホ国家どうにかならん？