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喪黒福造「この鏡を使用すれば、あなたは役と完璧に同化することができます」 舞台俳優「これを使えば俺は……」
- 1 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/11/01(木) 22:49:18.462 ID:pXXKbDN9D.net
- 喪黒「私の名は喪黒福造。人呼んで『笑ゥせぇるすまん』。
ただの『せぇるすまん』じゃございません。私の取り扱う品物はココロ、人間のココロでございます。
この世は、老いも若きも男も女も、ココロのさみしい人ばかり。
そんな皆さんのココロのスキマをお埋めいたします。
いいえ、お金は一銭もいただきません。お客様が満足されたら、それが何よりの報酬でございます。
さて、今日のお客様は……。
草刈蓮太郎(27) 舞台俳優
【役者魂】
ホーッホッホッホ……。」
- 19 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/11/01(木) 23:22:42.182 ID:pXXKbDN9D.net
- 机を勢いよく引っくり返す草刈。ひるんだ警察官Aのベルトから、草刈は拳銃を奪う。
警察官A「おい、何をするんだ!!」
草刈「この世に神なんかいない!!だから、俺の命は俺の手で支配するんだ!!」
自らのこめかみに、拳銃を突きつける草刈。
警察官A・警察官B「やめろーーーーっ!!」
拳銃の引き金を引く草刈。取調室に響く銃声。パァンッ……!!!草刈は頭から血を流し、崩れ落ちるように倒れる。
とある劇場。たった1人の状態で観客席にいる喪黒。
喪黒「演劇であれ、映画やテレビドラマであれ……。役者という職業は『演じる』ということを仕事にしています」
「そもそも……。有能な役者は役になりきることができますし、役を見る観衆たちの心を虜にさえしてくれます」
「しかしながら……。どんなに優れた役者であっても、演じる役の解釈は、本人の心と人格があってのものです」
「だから結局のところ……。現実の世界という劇場で、自分という役をしっかり演じることこそ重要なのかもしれません」
「ところで、草刈さんは殺人鬼の役を演じ切れてさぞ本望でしょう。でも、彼はもう少し自分の人格を大切にすべきでしたねぇ……」
「オーホッホッホッホッホッホッホ……」
―完―
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