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斧戦士「攻撃当たんねえ!」闇魔術師「嫌われたくない……」竜「火を吐けない」姫「触手になりたい!」

1 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/12/05(水) 20:06:08.679 ID:pnXL/PCj0.net
― 訓練所 ―

斧戦士「いくぜっ! どぉりゃぁぁぁぁぁっ!」ブオオンッ

女剣士「おっと」サッ

斧戦士「あっ」

女剣士「たっ!」シュバッ

ピタッ…

女剣士「あたしの勝ちだな」

斧戦士「オーノー!」

女剣士「あんたは大振りしすぎ。あんなの避けて下さいっていってるようなもんだ」

女剣士「パワーはあるんだからそこを直せば、きっと飛躍的に――」

斧戦士「ふん、斧は大振りしてナンボよ! 直すつもりなんてないぜ!」ザッザッ

女剣士「ったく……」

172 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/12/06(木) 01:42:15.522 ID:SnHp1OYl0.net
― 古城・外 ―

教祖「バカなァァァッ! ワシのゴーレムがあんな奴らに……!」

教祖「ど、どうするのだっ! 赤目もやられてしまったようだぞっ!」

黒剣士「…………」

教祖「おい、何とかしろっ! ワシももう魔力はほとんど残っておらんし――」

黒剣士「お前はもう用済みだ」

ザシュッ!

教祖「が、は……っ! キ、キサマァ……」

教祖「協力すれば……帝国に招く、と、いった、のに……」ドチャッ…

黒剣士「お前のような危険人物を、帝国に招くわけなかろう」

173 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/12/06(木) 01:44:43.429 ID:SnHp1OYl0.net
― 古城・城門 ―

斧戦士「黒剣士! 残るはお前だけだ!」

騎士団長「いさぎよく諦め、剣を納めるのだ!」

黒剣士「……諦める?」

黒剣士「赤目も教祖も役目は果たしてくれた……」

黒剣士「後は消耗したお前たちを全滅させ、姉姫と王子を抹殺すれば済むことだ」

女剣士「ずいぶんと自信家じゃないか」

女剣士「なら、帝国の剣技とやらを見せてもらおう! たあああっ!」ダッ

黒剣士「…………」スッ

ギィンッ!

キィン! ガキッ! キンッ……!

174 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/12/06(木) 01:46:59.043 ID:SnHp1OYl0.net
キィンッ! ――ギィンッ!

黒剣士「なかなかの腕だ……しかし、軽い」

ザシィッ!

女剣士「がは……っ! つ、強い……!」ガクッ

斧戦士「女剣士ィッ!!!」

騎士団長「参るッ!」ダッ

ガキィン!

黒剣士「騎士団長……おそらく、護衛メンバーの中で一番実力が高いのはあなただろう」グググ…

騎士団長「光栄ですな!」グググ…

黒剣士「しかし、あなたの剣技は、毎日のように見て研究し尽くしている」

騎士団長(!? どういう意味――)

ズバァッ!

騎士団長「ぐおぉぉ……!」ドザァッ

175 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/12/06(木) 01:47:48.194 ID:S/F7M3ep0.net
支援

176 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/12/06(木) 01:49:36.237 ID:SnHp1OYl0.net
斧戦士(あっという間にあの二人が……!)

竜「斧お兄さん、ボクがいくよ!」ズシンッ

斧戦士「待てボウズ!」

竜「すぅぅぅ……」


ゴゥワァァァァァァッ!!!


竜「あれ!? かわされ――」

黒剣士「竜は恐ろしい魔物だが、子供では私の相手になれん」

ザグッ!

巨体に強烈な一太刀が入る。

竜「あああっ……」ズウンッ…


斧戦士「…………!」

斧戦士(マジかよ……!)

斧戦士(黒剣士……やっぱこいつ化け物だ……!)

斧戦士(いや、こいつは……こいつの“もう一つの姿”は――)

177 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/12/06(木) 01:52:21.503 ID:i7MCJ3Ab0.net
見てるぞ

178 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/12/06(木) 01:53:34.882 ID:SnHp1OYl0.net
黒剣士「姫たちと闇魔術師は、戦力として期待できまい」

黒剣士「先程の言葉を返そう……残るはお前だけだな」チャキッ

斧戦士「……戦う前に、一つだけいいか?」

斧戦士「お前は……俺も会ったことがある。城にいた……姫さんたちの執事だな?」

黒剣士「……そうだ」


姫「えっ!」

姉姫「執事!?」


黒剣士「なぜ分かった?」

斧戦士「よく考えれば、簡単なことだった」

斧戦士「姉姫と王子のデートコースを知ってて、かつボウズが竜なことは知らず魔物をけしかけた」

斧戦士「この条件に当てはまる奴……って考えるとあんたしかいなかったんだよ」

179 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/12/06(木) 01:56:27.054 ID:SnHp1OYl0.net
姫「ウソでしょ!? 執事が帝国のスパイだったなんて!」

姉姫「そうです! とても信じられません!」

黒剣士「事実です、姉姫様、姫様。私は帝国工作員として、あなた方の執事となりました」

黒剣士「そして今やるべきことは、王子と姉姫様の抹殺です」

黒剣士「この国と隣国の同盟は、帝国のためにも絶対阻止せねばならない」

姉姫「そんな……!」

斧戦士「あいにくだが、んなことは絶対させねえぜ!」

斧戦士「名を上げるためとか、斧のためとかじゃねえ……みんなのためにお前をブッ倒す!」

黒剣士「……来い」

斧戦士「…………」フゥー…

斧戦士「行くぜッ!」ダッ

180 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/12/06(木) 01:58:37.059 ID:SnHp1OYl0.net
斧戦士(大振りは決してしねえ! 小さく振って、隙を作らねえ!)

ガキンッ! キンッ! キィンッ!

斧戦士(そしてぇ――)

ガキィンッ!

斧戦士(つばぜり合いみてえに、力が必要な時だけ、パワーを爆発させるッ!)グンッ

黒剣士「ぬ……!」ズズ…



竜「い、いいぞ……斧お兄さんが、押してる……」

闇魔術師「うむ……力なら斧戦士が上だ……!」

181 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/12/06(木) 02:00:45.001 ID:SnHp1OYl0.net
キンッ! ギィンッ! キンッ!

黒剣士(重い斧を巧みに操り、懐に入らせない……。やりづらい……!)

斧戦士「どりゃ!」ブオッ

黒剣士「だがっ!」シュバッ

ザシッ……!

斧戦士「が、ぐぅ……!」



騎士団長「……ごほっ」

騎士団長(やはり、技量は執事殿――黒剣士の方が上……!)

騎士団長(戦いが長引けば長引くほど、“本来の実力差”が響いてくる……!)

182 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/12/06(木) 02:02:16.334 ID:SnHp1OYl0.net
黒剣士「この一ヶ月間でずいぶんと鍛え直したようだ。それは敬意に値しよう」

黒剣士「だが、この私には勝てんッ!」

ザンッ……!

斧戦士「ぐああっ……!」

斧戦士(やはり強ええ……!)ガクッ



姫「斧戦士さん!」

姉姫「ああっ……」

王子「強すぎる……!」

183 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/12/06(木) 02:04:49.812 ID:ZlJPeBRG0.net
支援

184 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/12/06(木) 02:05:04.519 ID:SnHp1OYl0.net
斧戦士「まだだ……!」ヨロ…

黒剣士「まだ立てるとは……体が大きいだけあってタフネスは流石だな」

斧戦士(立ったはいいが……打つ手がねえ……!)

斧戦士(どうすりゃいい!? どうすりゃこいつに勝てる!?)

斧戦士(もっと斧を短く持って、小さく振るしか――)



女剣士「……らしくないじゃないか」ググッ…

女剣士「今のあんた、見て思ったけど……やっぱりあんたは……」

女剣士「思い切り斧ブン回す方が……似合ってるよ……」

185 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/12/06(木) 02:08:02.440 ID:SnHp1OYl0.net
斧戦士(その通りだ! こういう時こそ、自分のスタイルでやってやる!)

斧戦士(全身力みまくってぇぇ……)ムキッ

斧戦士「どぉりゃあぁぁぁぁぁっ!!!」

黒剣士(なんという迫力!)


ブオンッ!!!


攻撃は空振りだった。

斧戦士「……くっ!」ヨロ…

黒剣士「こんな大振りが当たるわけなかろう」

黒剣士「追い詰められ、ついにヤケクソになったか……失望させてくれる」

斧戦士(いや……もう一回……! もう一振りだけ……!)ムキッ…

186 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/12/06(木) 02:10:18.751 ID:i7MCJ3Ab0.net
面白いぞ

187 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/12/06(木) 02:11:11.874 ID:SnHp1OYl0.net
斧戦士「どぉうりゃああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

黒剣士「当たるわけが――」

ドカァンッ!!!

黒剣士「!?」

城壁が砕け、破片が黒剣士に飛び散る。

黒剣士(これを狙ってたのかッ!)

斧戦士「もらった!」ブオンッ

黒剣士「させるか!」バッ

ガキンッ!

斧戦士「ぐ……ッ!」



騎士団長(完璧なタイミングだった……! あれを受け止めるとは……ッ!)

188 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/12/06(木) 02:11:39.993 ID:ZlJPeBRG0.net
支援

189 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/12/06(木) 02:13:36.562 ID:SnHp1OYl0.net
斧戦士(受け止められた? いいや……俺の斧とパワーはここからだッ!)

斧戦士「うぅおおおおおおおお……!」グググ…

黒剣士「な……!」ピシッ…

斧戦士「ぬがあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」グググ…

黒剣士「なんという……」パキィンッ


ガシュッ!!!


斧が、剣もろとも黒剣士の体を斬った。

黒剣士「…………ッ!」

黒剣士「見事、だ……」



ドザッ…

190 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/12/06(木) 02:17:09.308 ID:SnHp1OYl0.net
黒剣士「一ヶ月前とは……結果が逆に、なったな……」ゴフッ

斧戦士「みんなのおかげさ……」

斧戦士「なぁ……執事さん」

黒剣士「…………?」

斧戦士「なんで、あんたは一ヶ月前、まるで警告するような戦いを俺に仕掛けてきた?」

斧戦士「あれがなきゃ、今の勝負だってどうなってたか分からねえ……」

斧戦士「あんたの帝国に対する忠義は本物だし、手を抜いてたとも思わねえが……」

斧戦士「心のどこかで、俺たちが姉姫さんたちを守り切るのを期待してたんじゃねえか……?」

黒剣士「さあな……。正直なところ、自分がどう思っているのか、自分でも分からん……」

黒剣士「だが、もしそうだとしたら……先に逝った赤目に、申し訳が立たん、な……」

斧戦士「…………」

191 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/12/06(木) 02:18:01.995 ID:SJjIBGPU0.net
いつの間にか超大作になってた

192 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/12/06(木) 02:19:33.419 ID:SnHp1OYl0.net
姉姫「……執事」スッ

黒剣士「姉姫、様……」

姉姫「私はこの国の王女として、あなたがやったことを許すわけにはいきません」

姉姫「ですが……」

姉姫「もし、私たちのうち誰か一人でも亡くなっていたら、言えなかった言葉ですが言わせていただきます」

姉姫「執事……今までありがとう」

黒剣士「…………」

193 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/12/06(木) 02:21:45.457 ID:SnHp1OYl0.net
黒剣士「私も、執事として……最後に……」ゴホッ

黒剣士「姉姫様……ご結婚、おめでとうございます……。どうか、王子殿と幸せ、に……」

黒剣士「そして、姫様……どうかこれからも、触手のようにのびのび、と……」

黒剣士「…………」

姉姫「執事っ!」

姫「執事っ!」

斧戦士(大した奴だぜ……)

斧戦士(帝国工作員としても、執事としても仕事をこなして、逝っちまいやがった……)

…………

……

194 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/12/06(木) 02:24:27.697 ID:SJjIBGPU0.net
(工作員としての仕事は失敗したけどな)

195 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/12/06(木) 02:24:57.931 ID:SnHp1OYl0.net
……

姉姫「皆さま、本当にありがとうございます」

王子「君たちがいなければ、ボクたちは死んでいただろう。心から礼をいわせてくれ」

斧戦士「へへへ……メチャクチャきわどかったけどよ」

闇魔術師「まさか、血が出るほど魔力を振り絞るはめになるとは思わなかった……」

竜「みんな無事でよかったぁ……」

姫「お姉ちゃんたち! みんなこれだけ頑張ったんだから、幸せになってよ!」

女剣士「斧戦士……かっこよかったよ!」

騎士団長「騎士として使命を果たすことができ、光栄ですな」

斧戦士「よーしっ、みんなで帰ろうぜ!」

オーッ!!!



………………

…………

……

196 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/12/06(木) 02:28:11.285 ID:SnHp1OYl0.net
それから――

― 訓練所 ―

弟子A「でやぁっ!」ブンッ

弟子B「だあっ!」ブンッ

斧戦士「ダメだダメだ! そんなへっぴり腰じゃ、斧は自在に操れねえぞ!」

弟子A「早く先生のように斧を操れるようになりたいです!」

弟子B「先生はその剛腕で、帝国最強の剣士を圧倒したんですもんね!」

斧戦士「お、おう」

斧戦士(姫の宣伝のおかげで、斧人気が上がって、こうして弟子もできたが……)

斧戦士(ちょっと評判に尾ヒレがつきすぎなんだよなぁ……ボロ出なきゃいいけど)

197 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/12/06(木) 02:30:15.928 ID:SnHp1OYl0.net
女剣士「そろそろ休憩にしたらどうだ?」

斧戦士「おう、そうだな」

斧戦士「よーし、休憩ターイム!」

弟子A「オスッ!」

弟子B「オスッ!」

女剣士「あんたたち、お腹がすいたろう。パンを持ってきたよ」

弟子A「いただきますっ!」

弟子B「ありがとうございますっ!」

斧戦士「俺にはねえのか?」

女剣士「ない」

斧戦士「……またお腹でっかくなったんじゃねえか?」

女剣士「……うん」ナデナデ

198 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/12/06(木) 02:31:21.344 ID:bGMxeESUr.net
お腹…だと…

199 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/12/06(木) 02:33:16.406 ID:SnHp1OYl0.net
― 教室 ―

闇魔術師「……というわけで闇魔法の本質は、この世の闇と真正面から向き合うことであり」

闇魔術師「悪事に使うなど断じてあっては……」

生徒A「でさぁ〜」ヒソヒソ…

生徒B「マジで?」ヒソヒソ…

闇魔術師(……む)

闇魔術師「コォ〜ラァ〜……」

生徒AB「!?」ビクッ

闇魔術師「闇魔法は扱いが難しい……授業は真面目に聞かねばならんぞ……」グジュグジュグジュ…

生徒A「ひ、ひいいっ!」

生徒B「すみませんっ!」

200 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/12/06(木) 02:35:25.478 ID:SnHp1OYl0.net
― 秘境 ―

ゴォォォォォォォッ!

竜「どうだい!」

竜「これで、ボクを一人前の竜って認めてくれるよね?」

父竜「うむ……あえてお前を置き去りにしたかいがあったというものだ」

母竜「この人ったら、あなたのことをずっと心配してたのよ?」

父竜「おいおい……」

竜「……だけどね、お父さんお母さん」

竜「ボクは竜としての誇りを持ってるけど、人間とも仲良くするつもりだよ」

父竜「……好きにするがいい」

母竜「それがあなたの選択なら、私たちは何も言わないわ」

201 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/12/06(木) 02:37:35.839 ID:SnHp1OYl0.net
― 城 ―

姫「どぉう?」グネリッ

姫「こんなに体柔らかくなったのよ!」ペターッ…

オォ〜……!

家臣A「素晴らしい……!」パチパチパチ…

家臣B「まさに人間触手……!」パチパチパチ…

姫「ふふっ、また師匠のところに行こうっと!」



国王「まったく……隣国とめでたく同盟が成り立ち、我が国も順調に発展しているが……」

国王「この娘にだけは手を焼かされるわい……」

202 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/12/06(木) 02:40:38.802 ID:SnHp1OYl0.net
……

― 酒場 ―

斧戦士「ちいーっす!」

闇魔術師「遅いぞ」

少年「先にジュース飲んでたよ!」

姫「私もよ〜」

斧戦士「わりいわりい」

姫「そういえば、女剣士さんと結婚したんだって?」

斧戦士「ああ、もうすぐ俺も親父になるぜ」

斧戦士「今日もみんなに会いたがってたが、大事な時期だから留守番させといた」

少年「おめでとう!」

闇魔術師「ぐぐぐ……羨ましい……」ギロッ

203 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/12/06(木) 02:42:03.931 ID:ouwSVjWL0.net
いいねぇ

204 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/12/06(木) 02:43:02.952 ID:SnHp1OYl0.net
斧戦士「隣国に嫁いだ姉姫さんはどうしてる?」

姫「時々、手紙が来るけど……王子さんと楽しくやってるみたい!」

斧戦士「そりゃなによりだ!」

闇魔術師「騎士団長は?」

姫「最近ますます毛深くなって……そろそろ山に帰るんじゃって噂されてるわ」

少年「アハハ、あの熊さんらしいや!」

斧戦士「俺と闇魔術師は姫さんの力を借りて、仕事は順調だし、ボウズも立派な竜になれた!」

斧戦士「あの護衛は本当にキツかったが、今となってはいい思い出だな」

姫「もちろん、出してあげた資金なんかは全部返してもらうからね」

斧戦士「オーノー!」

姫「冗談よ、冗談」

205 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/12/06(木) 02:46:17.698 ID:SnHp1OYl0.net
斧戦士「だけどよぉ、たまに思うんだ」

斧戦士「また俺らで、なんかデカイことやりてえってさ!」

闇魔術師「うむ、たしかに……」

少年「ボクも! せっかく火を吐けるようになったんだし!」

姫「ふっふっふ、そう思って、今日は面白い話を持ってきたわよ!」

闇魔術師「なにい!?」

少年「また帝国と戦うとかじゃないよね……」オドオド

姫「なにいきなりビビってるのよ! ノリノリだったくせに!」

斧戦士「よぉし、聞かせてくれ姫さん! 思い切り斧を振り回せるような話を頼むぜぇ!」







― おわり ―

206 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/12/06(木) 02:47:06.363 ID:bdPPillsa.net


207 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/12/06(木) 02:49:14.778 ID:gQ6ger/G0.net


208 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/12/06(木) 02:57:39.159 ID:bGMxeESUr.net

とても愉快な四人だった

209 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/12/06(木) 03:02:33.458 ID:FJoUyrvE0.net

ほんとうにお疲れ

210 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/12/06(木) 03:11:48.523 ID:i7MCJ3Ab0.net

久しぶりに良いSSを読んだ
登場人物の個性が上手く描写されてて楽しかったぞ

211 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/12/06(木) 03:13:49.532 ID:HRIIgd0m0.net


212 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/12/06(木) 03:14:53.833 ID:S/F7M3ep0.net


213 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/12/06(木) 03:16:51.411 ID:QhJUaXbh0.net
なろうでやれ

214 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/12/06(木) 03:20:44.354 ID:5gyoGY2e0.net
それぞれ特性活かしてて面白かった

215 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/12/06(木) 03:40:49.659 ID:mxmOpmr9p.net


216 :転載以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします禁止:2018/12/06(木) 03:57:22.088 ID:OvzXIkQKa.net
乙良かったぞ

217 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/12/06(木) 04:17:11.496 ID:S7oWWY/E0.net
面白かった!
VIPでこんな読み応えあるSS久し振りに見た
お疲れ様でした!

218 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/12/06(木) 04:59:10.437 ID:sElwef1e0.net
ええな

219 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/12/06(木) 05:23:09.931 ID:IMvJOuVUd.net
読み込んでしまったぞ

220 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/12/06(木) 05:24:47.355 ID:vdPuzvp/0.net
普通に面白い

221 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/12/06(木) 06:24:35.714 ID:QIx46IR90.net
>>107
>>108
クソワロタ

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