騎士団長「弱冠17歳で即位した王の護衛を女騎士に任せるぞ」女騎士「ええっ！？王の護衛なんて私では役不足です！」

以下、？ちゃんねるからVIPがお送りします

副団長「豪快騎士が女騎士が無事に任務をこなせるようにと檄を飛ばしに来たのだ」

女騎士「ええっ……放って置いてくださいって。ほら、情けは人のためならずですよ」

豪快騎士「ガハハ、それは副団長のいつもの冗談だ！本当は別の理由があるが……説明はどうでもいいので割愛するぞ！」

副団長「どうでもいいわけがあるか！いやな、この前還暦を迎えたばかりという初老の男性が行方不明になったらしいのだが」

豪快騎士「家族で捜したが手がかりすら掴めず完全に煮詰まってしまったということで相談を受けたのだ！」

女騎士「箸にも棒にもかからなかったわけですね。でも、それってうちの仕事なんですか？」

副団長「うむ。その男性はこの国の大学でも最高学府と名高い王立大学の次席卒業生で、王の妹と弟の教師役になる予定だったのだ」

女騎士「あの難関大学を次席で卒業！？それは圧巻ですね！」

副団長「ああ、そんな人物が何の前触れもなく忽然と姿を消してしまった……我々はこの謎を紐解かなければならない」

女騎士「なるほど……そういえば王様って一姫二太郎の長男だったんですね」

副団長「うむ。ほとんど王城の暮らししか知らないので世間ずれした兄弟らしい」