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平沢唯(27)「眠らないよ。澪ちゃんを見つけるまでは」
- 1 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/05/03(金) 10:34:52.255 ID:D/H8w3pSa.net
- 5月1日
その日は私達にとって哀しい日
大切な友達が消えた日
7年前、澪ちゃんは突然いなくなった
- 2 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/05/03(金) 10:37:54.822 ID:Tmd2QGw+K.net
- 唯「あ!吉野家で牛丼食べてる人、禿げ具合から澪ちゃんだよ!」
- 3 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/05/03(金) 10:39:13.163 ID:D/H8w3pSa.net
- 律「唯、梓、来てくれてありがとな」
りっちゃんはあれから、抜け殻のようになってしまった。
ただ、この日だけはあの時のような顔を見せる気がする。
トレードマークだったカチューシャはもう無く、目元は不健康に青くて少しやつれているが
それでもこの人は、田井中律なんだ。
- 4 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/05/03(金) 10:43:58.750 ID:B2cRf9klr.net
- こんな時間にけいおんssとはタイムスリップした気分
- 5 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/05/03(金) 10:44:30.122 ID:D/H8w3pSa.net
- 梓「律先輩、言いにくいんですけど…」
私はあずにゃんを制止した。
梓「唯先輩…」
唯「澪ちゃんのご両親がね、死亡届を出すそうだよ」
りっちゃんは大きく目を見開いている。
決して、それを信じたくないという目だ。
そんな目をしたくせに、すぐ下を向いて「そっか」と呟いた。
もうとっくに現実に抗うだけの心は無くなっていた。
- 6 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/05/03(金) 10:47:44.232 ID:MFPN2plf0.net
- 7年経てば届け出せるの初めてしったわ
- 7 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/05/03(金) 10:47:49.173 ID:D/H8w3pSa.net
- 私達はお見舞いのケーキを置き、りっちゃんの家を出る。
家の中から泣き叫ぶ声が聞こえてくる。
こんな事実なら伝えなければ良かった。
いつも後悔ばかりだ。
私とあずにゃんは言葉を交わすこともなく、次の目的地に向かって歩き出した。
- 8 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/05/03(金) 10:51:52.759 ID:D/H8w3pSa.net
- 道中、何度かあずにゃんの携帯が鳴っていた。
唯「出なくていいの?仕事じゃない?」
梓「いいんです。今日のことは上司にも伝えてきました」
あずにゃんと呼んでいるが、彼女は高校生の頃から随分変わった。
幼さを助長していたツインテール
その記号が無いだけで全く別人のようだ。
- 9 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/05/03(金) 10:56:13.960 ID:D/H8w3pSa.net
- 梓「唯先輩こそ」
梓「みんな言ってます。あんなに将来有望だったのに辞めてしまうなんてもったいないって」
唯「またあずにゃんのお説教かぁ」
梓「この間、試験に受かって階級が上がったんです。あの頃の唯先輩より偉いんですから」
唯「うぅ…その話はやめようよ〜」
あずにゃんには申し訳ないことをしたと思う。
私を追ってきた彼女を置き去りにして
私は警察官を辞めてしまった。
- 10 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/05/03(金) 11:02:23.871 ID:D/H8w3pSa.net
- 唯「ほら、あそこだよ!」
チクチクと私の痛い所を突くあずにゃんの視線をようやく逸らすことができた。
私の指の先には、大きな看板が激しく自己主張している。
真鍋法律事務所
私の幼馴染の真鍋和は、今大人気のカリスマ弁護士だそうだ。
彼女のイメージにそぐわない下品な金色の看板
時間が経てば人は変わってしまうんだなと実感する。
- 11 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/05/03(金) 11:09:33.583 ID:D/H8w3pSa.net
- 受付で私達は用件を伝える。
すぐに奥へ通され、和ちゃんと顔を合わせた。
3年ぶりだ。
和「あら、おまわりさんに捕まるようなことはしてないつもりだけど」
つまらない冗談
唯「私が辞めたの知ってるくせに!いじわる!」
出来るだけおどけて、あの頃みたいに私は振る舞った。
彼女の中の私は、多分ずっとそのままだと思う。
- 12 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/05/03(金) 11:15:58.914 ID:xTwusyHU0.net
- しえ
- 13 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/05/03(金) 11:18:21.887 ID:5374Jp8d0.net
- おまえらに監禁されて性奴隷になってるまでは読めた
- 14 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/05/03(金) 11:20:49.787 ID:NCYkR14D0.net
- あずにゃんにゃん!あずにゃんにゃん!
- 15 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/05/03(金) 11:22:13.848 ID:B2cRf9klr.net
- 見てるぞ〜
- 16 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/05/03(金) 11:30:02.913 ID:m3RYLzt+p.net
- まだ?
- 17 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/05/03(金) 11:32:27.850 ID:D/H8w3pSa.net
- 和「そう…澪のご両親が…」
残念そうな顔は、まるで貼り付けたもののようだ。
こんな穿った考え方はよくないのはわかっている。
でも、そうなるのも無理はない。
澪ちゃんが失踪し、その事が報道され始めると
私達は世間の好奇の目にさらされた。
- 18 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/05/03(金) 11:36:47.920 ID:D/H8w3pSa.net
- 私達は3人とも、あの頃とは違う。
澪ちゃんという1つの欠片を失っただけで、全ては崩れてしまった。
りっちゃんは耐えられなかった。
私だって、きっと歪んでしまった。
死亡届は、私達の7年間が死ぬのと同じことかもしれない。
- 19 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/05/03(金) 11:43:26.842 ID:s7cgwoUr0.net
- ムギちゃんはどうしたんだよ
- 20 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/05/03(金) 11:47:26.775 ID:D/H8w3pSa.net
- 和「これが役に立つかわからないけれど」
和ちゃんは机の引き出しを開け、茶封筒を手渡した。
あずにゃんはそれを受け取り、中身を取り出す。
それは2、3枚の写真だった。
梓「これは…?」
普通の旅行写真のように見え、街中で撮られた中年男性の写った写真だ。
でも、どこかおかしい
その違和感の原因はすぐにわかった。
真ん中の男性では無く、後ろに写っていた歩行者
撮影日はおそらく真夏、みんなが半袖の中で1人だけコートを着て、さらにフードで顔を隠している。
明らかに不審な人物
その人物は左手をカメラに向かって上げている。
その手には見覚えのあるものが握られていた。
梓「これって…みんなでお揃いの…」
そう、私達が5人でつけていた「けいおんぶ」のストラップだ。
- 21 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/05/03(金) 11:54:34.099 ID:m3RYLzt+p.net
- ほほぅ
- 22 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/05/03(金) 11:56:04.124 ID:D/H8w3pSa.net
- 和「お客さんが『気味の悪い写真が撮れてしまった』って持ち込んできたの。うちは法律事務所だからこういう手合いは普段丁重にお帰りいただくんだけど」
和「このストラップ、澪のでしょ?」
それは紛うことない澪ちゃんの「い」のストラップだ。
この写真に写る人物が澪ちゃんなのかはわからない。
男のようにも女のようにも見える。
梓「あの、この写真はどこで?」
和「京都の四条河原町で2ヶ月前に撮ったそうよ。あなた達がまだ澪を探しているようなら…」
唯「ありがとう。参考にさせてもらうね」
居ても立っても居られない
そんな気分だ。
今は自由業の私はともかく、公務員のあずにゃんはそんなに旅行の融通は利かないだろう。
私とあずにゃんは澪ちゃんを探しに京都へ行く予定を組む約束をし、和ちゃんの事務所で別れた。
- 23 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/05/03(金) 11:57:01.011 ID:uZOFbDaha.net
- C
- 24 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/05/03(金) 11:59:19.870 ID:Ykn5NDGP0.net
- 抜ける展開はまだですか
- 25 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/05/03(金) 12:07:10.228 ID:D/H8w3pSa.net
- 唯「ただいま〜」
誰もいない家に私の声だけが響く
両親は私に手がかからなくなったからか、頻繁に旅行に行き家にいることはほとんどない。
そんな放任主義だから、私がひとりっ子なのに子ども部屋を2つも作ってしまったのだろうか。
ただそのおかげで、私は自室と別で仕事部屋を持っている。
冷蔵庫を開け、何日か前に作った野菜炒めの残りをレンジに入れる。
1人には広いリビングで、私は澪ちゃんのことを考えた。
- 26 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/05/03(金) 12:09:49.371 ID:P2ckSYxi0.net
- 憂選手の霊圧が消えた……?
- 27 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/05/03(金) 12:12:04.185 ID:T0A3kJfZM.net
- 寺内樺風かな
- 28 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/05/03(金) 12:12:11.624 ID:D/H8w3pSa.net
- 20歳だったあの頃、澪ちゃんは悩んでいたと思う。
すぐ側にいながら、私達は誰も彼女の苦悩に気付くことはできなかった。
だが、私はそれが重大なことでは無いと判断していた。
思い込みは、一番避けなくてはならないことだからだ。
澪ちゃんの失踪が、自発的なものか、誘拐か…それもわからない。
7年前の5月1日、あの雨の日
澪ちゃんから最後に連絡を受けたのは「私」だった。
- 29 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/05/03(金) 12:13:44.906 ID:R7CxXvC5d.net
- これは正しい世界線を探すループものですわ
- 30 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/05/03(金) 12:17:09.408 ID:D/H8w3pSa.net
- 澪ちゃん
title:ごめん
こんなつもりじゃなかった
どこで間違えた?
わtas@hにj1("、もうできなiiiiii
唯、信じてr#.る
- 31 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/05/03(金) 12:21:51.961 ID:D/H8w3pSa.net
- メールの内容は意味不明だ。
澪ちゃんに謝られる理由が思いつかない。
何故私だったのか?
あの頃の事を思い出すと、少し頭が痛い。
わからなかった。
どうして私達は澪ちゃんを失わなければならないのか。
その疑問を解決したくて、私は警察官になった。
- 32 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/05/03(金) 12:29:10.795 ID:D/H8w3pSa.net
- せっかく警察に入ったというのに、私は澪ちゃんのいなくなった事件、通称『桜ヶ丘女子大生行方不明事件』の捜査に携わることは出来なかった。
当事者である私が加われば、捜査に支障を来すと判断されたようだ。
がむしゃらに努力していた私は、組織の限界を感じた。
現在私は在職中の貯金と退職金で、儲からない探偵事務所を開いている。
だが、一般的な依頼は受け付けていない。
- 33 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/05/03(金) 12:35:09.608 ID:D/H8w3pSa.net
- もしゃもしゃと味の薄い野菜炒めを口に詰め、テレビのチャンネルを適当に回す。
世界は白黒だ
つまらない
天真爛漫と言われ、笑顔が素敵とそこそこモテていたはずの私は、いつからか「冷たい人」と思われ、人付き合いが減っていった。
今でも交流があるのは、あずにゃんやりっちゃんなど昔からの知り合いと、ごく限られた数人くらいだ。
玄関の呼び鈴が鳴る。
アイツが来た。
- 34 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/05/03(金) 12:40:57.819 ID:D/H8w3pSa.net
- 私が玄関に着くまでに、そいつは勝手にドアを開けて、靴を脱ぎ始めていた。
唯「呼んだ覚えはないけど」
紬「うん。呼ばれてないもの」
琴吹 紬
地毛の金髪に透き通るような白い肌
大財閥の御曹司
いけ好かないが、何故か私につきまとっている男だ。
- 35 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/05/03(金) 12:41:16.554 ID:3svjNdfua.net
- しえん
- 36 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/05/03(金) 12:43:13.342 ID:mPpk+hqz0.net
- ムギさん
- 37 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/05/03(金) 12:44:03.240 ID:s7cgwoUr0.net
- は?
- 38 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/05/03(金) 12:53:43.191 ID:D/H8w3pSa.net
- 唯「普通、女1人の家に勝手に上り込む?通報されても文句言えないよ?」
紬「まぁまぁ、僕と唯ちゃんの仲じゃない」
紬「また貰い物のお菓子持って来たからさ、部屋で話そうよ」
唯「…っ!」
ずるい男だ。
私はお菓子に釣られ、この厚顔無恥を許している。
少し頭痛がする。
この男に物凄い違和感を感じる。
どうして私は彼と知り合いになったのだろうか。
- 39 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/05/03(金) 12:54:42.935 ID:D/H8w3pSa.net
- Reload〜〜
- 40 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/05/03(金) 12:55:56.500 ID:D/H8w3pSa.net
- もしゃもしゃと味の薄い野菜炒めを口に詰め、テレビのチャンネルを適当に回す。
世界は白黒だ
つまらない
天真爛漫と言われ、笑顔が素敵とそこそこモテていたはずの私は、いつからか「冷たい人」と思われ、人付き合いが減っていった。
今でも交流があるのは、あずにゃんやりっちゃん、ムギちゃんなど昔からの知り合いと、ごく限られた数人くらいだ。
玄関の呼び鈴が鳴る。
私はトテトテと玄関に向かった。
- 41 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/05/03(金) 13:00:07.783 ID:fM8df8T+0.net
- は?
- 42 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/05/03(金) 13:01:57.088 ID:D/H8w3pSa.net
- 玄関を開けると、美しい金髪の女性が立っている。
唯「ムギちゃん、久しぶりだね」
紬「うん。近くを通ったから」
琴吹 紬
地毛の金髪に透き通るような白い肌
大財閥の令嬢
そして、私達けいおん部の大切なメンバーでもある。
- 43 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/05/03(金) 13:05:50.399 ID:D/H8w3pSa.net
- 紬「お菓子も持って来たから、よかったら」
ムギちゃんは私に高そうな箱を手渡す。
ふと靴箱の横に目をやると、同じ箱が置かれていた。
紬「あら?唯ちゃん、このお菓子は…?」
唯「いや…私が買うはずないし…」
ほんの少し、頭痛がする。
紬「きっとお仕事で疲れて買ったことも忘れてたのよ」
紬「まだ開いてないみたいだし、いただいちゃいましょう」
唯「う、うん…」
- 44 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/05/03(金) 13:09:03.509 ID:8h0D+jRz0.net
- え?
- 45 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/05/03(金) 13:12:51.315 ID:D/H8w3pSa.net
- 私はムギちゃんと2人っきりで"ティータイム"をする。
台所の一角は彼女が持ってきてくれた食器や紅茶の置き場になっていて、さながら高校時代のように甲斐甲斐しくお茶を淹れてくれる。
ムギちゃんがお湯を沸かす間、私は煙草に火を付けた。
紬「まだやめてなかったの?」
唯「あはは…なんか落ち着かなくてさ」
紬「味覚が鈍るし、いいことないと思う」
唯「ムギちゃんのお茶の美味しさだけわかれば充分だよ」
ムギちゃんはムスッとして顔をあちらに向けた。
怒っているのか照れているのかよくわからない。
- 46 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/05/03(金) 13:18:56.000 ID:R7CxXvC5d.net
- むぎちゃん黒幕やんけw
- 47 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/05/03(金) 13:20:28.832 ID:B2cRf9klr.net
- こういう時に脆いりっちゃん好き
- 48 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/05/03(金) 13:21:58.177 ID:D/H8w3pSa.net
- 紬「京都?」
唯「うん。和ちゃんが手掛かりを見つけてくれてね」
お茶を飲みながら、今日の出来事をムギちゃんに話す。
紬「でも、話が上手すぎると思わない?澪ちゃんの死亡届が出されるこの時期に…」
唯「そうだね。私はこれを犯人からの『誘い』だと思ってる」
事実、そうだろう。
澪ちゃんが自発的にいなくなったのなら、こんな写真に写って自己主張する意味が無い。
考えられるのは澪ちゃんを誘拐した犯人が、"次"のターゲットに私達けいおん部の誰かを狙っているということだ。
このメッセージの送り方からして、手掛かりを見つけて自分に会いに来るような動きをする人間
つまり、私かあずにゃんを狙っている。
- 49 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/05/03(金) 13:28:55.746 ID:D/H8w3pSa.net
- 紬「ダメよ」
ムギちゃんは立ち上がって私に顔を近付ける。
唯「なにが?」
紬「とぼけないで。梓ちゃんを危険な目に遭わせないように自分1人で行くつもりでしょ」
図星だ。伊達に10年以上友達をやってない。
唯「そうはいかないよ。あずにゃんにはちゃんと生きて欲しいからさ」
紬「だからって…唯ちゃんが壊れちゃってもいい理由にはならないわ」
唯「壊れてるよ。私は…とっくの昔に」
唯「7年前の…あの日から」
紬「唯ちゃん…」
- 50 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/05/03(金) 13:36:05.182 ID:D/H8w3pSa.net
- 紬「止めても…聞いてはもらえないわね」
唯「ごめん」
紬「じゃあ、せめて自分の身は自分で守って」
そう言うと、ムギちゃんはカバンからモデルガンのようなものを取り出して机に置く。
唯「これは…」
紬「『イールドロック PG-53』、現行法で摘発されないギリギリの威力の非殺傷兵器…平たくいえば電気ショックを与えるテイザー銃よ」
大真面目にムギちゃんはそれを私に持たせようとした。
私は丁重に断り、危ないからと食器棚の奥にしまっておく。
こんなものを相手に奪われれば、いくら前職で訓練した私でも勝ち目が無くなる。
- 51 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/05/03(金) 13:38:33.125 ID:FgyaacY4M.net
- 「死亡届」ではなく家庭裁判所の失踪宣告をもとに出される「失踪届」な
- 52 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/05/03(金) 14:09:25.924 ID:Ykn5NDGP0.net
- 抜いた
- 53 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/05/03(金) 14:22:27.676 ID:R7CxXvC5d.net
- >>50
〉私は丁重に断り、危ないからと食器棚の奥にしまっておく。
「私はありがたく受け取り、」
だろこら
ムギちゃんに甘えんな
- 54 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/05/03(金) 14:42:07.677 ID:p4ooZ5Tbr.net
- 即興なのか
- 55 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/05/03(金) 14:52:10.714 ID:Ykn5NDGP0.net
- ゲジマユって体毛濃そう
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