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唯「次はペンションに泊まりに行こうよ!」

1 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/29(水) 23:31:02.893 ID:JnEh+KxX0NIKU.net
律「犯人が分かったのか唯…!?」
 
憂「2人を殺した犯人ってこと…?まさか…この中にいるの…?」
 
唯「ん…まぁそうなるかな……」
 
澪「は…はは…もう疲れた私。……もう嫌だよ…」
 
 
唯「澪ちゃんっ!大丈夫だって…!犯人は…分かったんだから…」 

29 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 00:12:11 ID:q1dn044g0.net
カッチカッチカッチカッチ……
 
唯(寝れない…)
 
時計の針は11時を指していた。
唯は布団を鼻までかけじっとしていたが、一向に眠気は襲ってこなかった
 
 
唯(あんなことがあったから当たり前かな…)
 
 
ビュオォォ!!
 
唯(………明日…吹雪止んでるかなぁ)
 

きゃ あ あ あ あ あ あ ぁ ぁ ぁ あ あ あ ! !
 
 
唯「えっ!?」ムクリ
 
唯「な、なになに……」
 

30 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 00:13:06 ID:iuZqWH8r0.net
大事な場面でいつもはちゃらんぽらんなリーダーがさりげなく締めるの好き

31 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 00:15:11.387 ID:q1dn044g0.net
突然の悲鳴。嫌な予感がするなか唯は部屋の明かりをつけて急いで廊下に出た。
 
律「唯!!」
 
唯「りっちゃん!今の悲鳴…!!」
 
律「分からない!!梓の部屋からだ…!!」
 
唯が部屋を出ると既に律が廊下にいた。悲鳴を聞いて次々と軽音部メンバーが部屋を出てくる 。

律「梓!!おいっ!!梓!!」ドンドンッ
 
唯「あずにゃん!!開けてよあずにゃん!!」ドンドンッ
 
唯と律がいくらドアを叩いても返事はない。みんなが後ろで不安そうに見ている 。
 
和「唯!!マスターキーは!?」
 
唯「そうだね!!ムギちゃん!!」くるっ
 
紬「え…?あ、はい…!!」ダッ
 
紬は唯に言われて一番奥の8号室まで取りに走った。
その間にも律が扉に向かって呼びかけるが、一向に返事はない。

32 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 00:18:48.237 ID:q1dn044g0.net
紬「唯ちゃん!!マスターキーよ!!」サッ
 
唯「ありがとうムギちゃん!」バッ
 
唯「……」ガチャッ
 
律「よ、よし…開いた……」
 
唯「……」
 
律「お…おい…早く開けろよ…」
 
ドアノブを握る唯の手が止まった。
開けた扉の先に、何かとんでもないものが待ち構えてるような気がしたからだ 。

 
唯「……あずにゃん!!」ガチャッ

 
意を決して開いたドアの先には顔を赤い血で濡らした梓の姿があった 。
 
 
唯「ひっ…!!」
 
律「あ…あ…」
 
紬「きゃああああぁ!!!!」
 
みんなはパニックになった。目の前に横たわる梓の姿を信じられずに 。
 
唯「あ、あずにゃん…!」ヨロ…
 
唯が部屋に入って梓に近づこうとしたその時 、

33 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 00:21:46.009 ID:q1dn044g0.net
きゃあああああああああぁぁぁぁぁああああ!!!!!!
 

唯「!!」くるっ
 
律「なっ…!」
 
第二の悲鳴が聞こえた。みんなは後ろを振り返った 。
 
和「一階からだわ!!」
 
唯「さわちゃん!!!!!!」
 
律「くそっ!!行くぞ!!!!!」ダッ


唯が2階から吹き抜けた1階を覗くと、さわこがソファの上でうつ伏せになっていた 。
 

唯「…さわちゃん!」
 
律「くっそ!!」
 
澪「……な、なんでこんな…!」
 

34 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 00:25:14.208 ID:q1dn044g0.net
律「さわちゃん!!さわちゃん!!」
 
ソファにうつ伏せになっているさわこを、律は必死で揺すった
 
 
憂「………」
 
和「………」
 
紬「………」
 
澪「………」
 
唯「………」
 
みんな何も出来ず、心配そうにさわこを見つめるだけである。
 
律「あれ…?」
 
唯「ど…どうしたのりっちゃん?」
 
律「さわちゃん息してるぞ…?」

35 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 00:25:22 ID:jf1SLQYKM.net
律が無事ならよし

36 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 00:26:06 ID:q1dn044g0.net
唯「……」
 
澪「ど、どうだ唯?」
 
唯「…あ!ホントだ!息してる!酒臭い!!」
 
澪「へ…?」
 
和「先生…ただビール飲んで寝てただけなんじゃ…」
 
律&唯「……」
 
律「と、とりあえずさわちゃんを起こすぞ」
 
唯「う、うん!」
 
憂「わ、私も手伝います!」
 
律「さわちゃん!起きろ!」ペシッペシッ
 
唯(あれ…でもさっきの悲鳴はなんだったんだろう…??)

37 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 00:28:46 ID:q1dn044g0.net
さわこ「と、とりあえず何があったか…説明して貰えるかしら…?」
 
紬「……」
 
律「じ、実は…」
 
律「あっ!!」
 
唯「あずにゃん忘れてた…!!」
 
さわこ「?」
 
急いで7人は部屋に梓の部屋へと戻った。

38 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 00:31:05 ID:q1dn044g0.net
さわこ「こ…これは…………」
 
梓の無惨な姿は、寝ぼけたさわこの目を覚まさせた。
さわこは声が出なく震えていた。
 
律「……梓…」
 
唯「……あずにゃん…どうして…」

憂「…なにこれ?」
 
和「どうしたの憂」
 
憂「いや…梓ちゃんの右手らへんに…何か…」
 
澪「どうした2人とも?」 
 
気付けば 梓の周りにみんなが集まっていた 。
 
唯「…U?これなんだろね?」
 
紬「まさか…」

さわこ「…ダイイングメッセージね」

39 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 00:32:22.396 ID:ikh7OyDx0.net
10年ぶりにけいおんSS読んだ

40 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 00:32:33.486 ID:q1dn044g0.net
和「ダイイングメッセージ……」
 
さわこ「梓ちゃんが残したんじゃない…?」
 
律「待てよ……Uってもしかして……」
 
唯「………!!」
 
 
憂のU……
 
 
憂「…」
 
憂「…え?な、何ですか皆さん…」キョロキョロ
 
憂はみんなの視線が自分に集まってることに気づいた。
それだけじゃない、みんなが憂から僅かに距離を取った。

41 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 00:34:08.658 ID:q1dn044g0.net
憂「私、梓ちゃんを殺すなんてそんなひどいことはしてません!!!!!!」
 
澪「………」
 
憂「ち、違うんです……私……ぐすっ」
 
唯「……」
 
憂「……うぅ…」
 
あの唯でさえ、今は憂を疑っているのだ。憂はこの小さな部屋の中で大きな孤独を感じた 。

さわこ「ダイイングメッセージだけで憂ちゃんを犯人と決めつけるのは早いわよ」
 
憂「…せ、先生」
 
さわこ「りっちゃん。事件の様子を詳しく聞かせてちょうだい?」
 
律「え…あ、はい…」

42 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 00:34:49.871 ID:ikh7OyDx0.net
犯人はさわちゃん

43 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 00:37:01.897 ID:q1dn044g0.net
律「私は一番先に部屋に入ったけど、あの風呂でのことが怖くて怖くて寝れなかったんだ」
 
律「そして11時頃かな?急に悲鳴が聞こえたから慌てて外に飛び出して」
 
さわこ「11時頃ね…」
 
唯「私もすぐ部屋を出たらりっちゃんがいたから本当だよ」
 
さわこ「唯ちゃんも起きてたのね…なるほど」
 
律「そのあと唯が出てきて2人で悲鳴の聞こえた梓の部屋を開けようとしたんだけど」
 
さわこ「鍵がかかってて開かなかったわけね」

律「はい。そのうちみんなが起きてきて」
 
さわこ「ちょっと待って!ホントに梓ちゃんの部屋だったの?」
 
唯「うん!ホントにあずにゃんの部屋だったよ!」
 
さわこ「そう…続けて」
 
律「ムギがマスターキーを持ってきてドアを開けたらここに…」

さわこ「血まみれの梓ちゃんが死んでいた…」
 
唯「……あずにゃん」

44 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 00:38:32 ID:q1dn044g0.net
律「そのあとさわちゃんが寝てる一階から悲鳴が聞こえたから… 」
 
唯「みんなでさわちゃんを見に行ったんだよ……」
 
澪「あの悲鳴が聞こえた時はまさかと思ったから……」
 
さわこ「なるほど…だから起きたらみんながあそこにいたのね…」
 
紬「はい……」

さわこ「でもちょっと待って?私悲鳴なんか出してないわよ?」
 
律「確かに寝てたしな…」 
 
唯「よくよく考えたらあれはさわちゃんの声とは少し違った気がする……」
 
和「まさか違う誰かが……」
 
さわこ「……どうしても梓ちゃんの部屋から目を反らしたかった……ってことかしら?」
 
唯「な、なるほど…」
 
憂「………」

45 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 00:40:18.661 ID:q1dn044g0.net
律「しかしよく考えたらあの悲鳴でよく起きなかったなーさわちゃん」
 
澪「いったい何本飲んだんですか?」
 
唯「熟睡してたよね。りっちゃんがほっぺ叩いても起きないの!」
 
さわこ「………そういえばそうね…何でかしら? 私…ビール2本ごときで潰れるようなヤワじゃないわよ…」

さわこ「しかも…りっちゃんの話聞いた限りだとこれは……」
 
さわこ「密室殺人ね。しかもかなり練られた…」
 
律「密室殺人だと…?」
 
紬「そんな…ありえません…」
 

46 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 00:40:22.366 ID:iuZqWH8r0.net
シェーン

47 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 00:41:30.604 ID:ikh7OyDx0.net
ムギの口調なんかおかしい

48 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 00:42:57.379 ID:q1dn044g0.net
 
さわこ「唯ちゃん…この部屋の中に…最初誰がいた?」
 
唯「え…?えーとあずにゃん?」
 
さわこ「…そう。この部屋には梓ちゃんの死体しかなかった…」
 
さわこ「つまり…密室を利用した不可能犯罪なのよ!」
 
憂「……不可能犯罪…」
 
さわこ「ええ…あなた達は梓ちゃんの悲鳴を聞いて部屋に行ったのよね?」
 
澪「は、はい…」
 
唯「確かに声はあずにゃんだったよ!」
 
さわこ「やっぱり…」

49 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 00:44:18.722 ID:q1dn044g0.net
さわこ「悲鳴がなく、ただ単に梓ちゃんの死体が密室にあっただけなら
    話はいくらでも繋げられるわ…」
 
さわこ「だけど梓ちゃんの悲鳴の後の密室殺人となると…私もお手上げね…」
 
澪「そんな…」
 
紬「ま、窓から逃げたりしたんじゃないでしょうか!」
 
さわこ「あり得るわね…でも…」チラッ
 
ビュオオォッ
 
さわこ「…この吹雪の中、身を投げ出すのは自殺行為ね…」

唯「…それにしてもあずにゃん…」チラッ
 
紬「右側頭部を金属バットで殴られてる…」
 
澪「うぅ…こんな…」
 
さわこ「……凶器はバット…。即死かは分からないけど…一撃のようね……」
 
憂「梓ちゃん……」

50 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 00:46:15.396 ID:q1dn044g0.net
唯「このバットが…」スッ
 
和「唯!凶器には触らないの!指紋がつくわ」
 
唯「あ…そっか…」
 
さわこ(最も…こんな密室を作り出す犯人…指紋なんてつけてるわけないわね…)
 
さわこ「Uのダイイングメッセージ…」
 
憂「…」
 
さわこ「謎の悲鳴…」
 
紬「……」
 
さわこ「そして完璧ともいえる密室……」
 
律「……」
 
さわこ「…警察を呼びなさい澪ちゃん!」

51 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 00:46:26.650 ID:BNBvOGjTd.net
悲鳴自体は予め録音出来るしな
ちょっとさわちゃんが怪しいかな?

52 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 00:47:08.483 ID:q1dn044g0.net
澪「……」
 
さわこ「どうしたの澪ちゃん?」
 
澪「実は…もう試したんです…」
 
澪「電話線が切られてて……」
 
紬「私も確認しました…」
 
さわこ「そんな…!!!」 
 
律「ということは……」
 
さわこ「おそらく犯人はまだ人を殺したがってる…!」
 
唯「ひっ…」
 
澪「いやああああぁぁぁぁあああ!!!」

53 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 00:47:44.796 ID:q1dn044g0.net
澪「なんで…!!なんでこんなこと…!!」
 
紬「澪ちゃん落ち着いて…」
 
澪「これが落ち着いてられるか!!人が死んだんだぞ人がっ!!」
 
唯「…澪ちゃん」ギュッ
 
澪「…!」
 
唯「大丈夫だよ…もう何も起こらないよきっと……」
 
澪「ゆい……」
 
憂「お姉ちゃん…」

54 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 00:48:08.934 ID:q1dn044g0.net
律「その通り!」
 
みんな「!」
 
律「もう誰も死なない…!誰も…何も悪くない…」
 
唯「りっちゃん…」
 
律「梓は……助けられなかったが……もうこれ以上は犯人の好きにさせない…!」
 
澪&和「りつ…」
 
唯&紬「りっちゃん…」
 
憂「律さん…」
 
さわこ「そういうことねっ」

55 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 00:49:25 ID:q1dn044g0.net
さわこ「この完璧な犯罪…。第3者の可能性も十分考えられるわ!」
 
さわこ「聞いた限りだとアリバイも…みんなあるみたいだし……私以外はね…」
 
律「…さわちゃん!」
 
澪「先生は犯人じゃないですっ!!」
 
さわこ「私はもちろんやってないわ。でもその主張はみんな同じ…疑わしきは罰せよ、よ」

さわこ「もうこんな時間。とりあえずみんなは寝なさい」
 
唯「でも…」
 
さわこ「大丈夫…大丈夫だから」
 
澪「……わかりました」
 
和「でも先生…梓ちゃんはどうするのかしら?このままじゃ…」
 
さわこ「腐敗は防がなきゃならないわね…。ムギちゃん」
 
紬「は、はい!」
 
さわこ「使ってない大きな冷蔵庫とかない?」
 
紬「あ…一応あることは…」
 
さわこ「じゃあ可哀想だけど梓ちゃんは…」
 
みんな「……」

56 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 00:53:04.381 ID:q1dn044g0.net
 
時計の音と吹雪の音が虚しく響く中、唯はじっと天井を見つめて考えごとをしていた 。
 
唯「あずにゃん……」
 
唯「こんな……こんな別れ方ってないよ…!」ぐすっ
 
唯「…う…ぅ…」
 
コンコン

唯「…はい?」
 
唯の体に緊張が走った。先程あんなことがあったのだから当然の反応といえよう
 
唯「だ…誰?」
 
憂「わたし…」
 
唯「うい!?」
 
憂「うん…開けて?お姉ちゃん……」
 
唯「わ、分かった!待って今開けるね…!」

57 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 00:54:27 ID:q1dn044g0.net
ガチャッ…
 
憂「……」
 
唯「う、憂…どうしたの?」
 
ドアの前には大きな枕を両手で抱えてる憂が立っていた 。
 
憂「寝れなくて…」
 
唯「……憂」

唯「…」ギュッ
 
憂「!!」
 
唯「分かった憂……一緒に寝よ?」
 
憂「うん…//」
 
――――――――――
 
カッチカッチカッチカッチカッチ…
 
唯「……起きてる?」
 
憂「…起きてるよお姉ちゃん」
 
唯「……」
 
憂「……」

58 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 00:55:58.550 ID:vMbbsgDc0.net
あずにゃん死んでるのにまあまあ冷静でわろた

59 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 00:56:17.475 ID:q1dn044g0.net
唯「憂…」
 
憂「なぁに?」
 
唯「今日のこと…ダイイングメッセージ……
  あんなの忘れちゃっていいよ……憂じゃないもん…犯人は…」
 
憂「…ありがとうお姉ちゃん」
 
唯「…ねぇ憂?」
 
憂「なぁにお姉ちゃん?」 
 
唯「3号室の鍵かけてから8号室まで走るのってどれくらい時間かかるかな…?」
 
憂「…お、お姉ちゃん?」
 
唯「何言ってるんだろ私……。ムギちゃんが犯人のワケないのに……」

60 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 00:56:25.414 ID:LrC/8csV0.net
寝る
起きたら読むからあとよろしく

61 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 00:56:55.962 ID:jf1SLQYKM.net
わかったわ
犯人は和、詳しいトリックまではわからないけど

62 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 00:57:39.923 ID:vMbbsgDc0.net
>>61
何故

63 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 00:58:17.621 ID:q1dn044g0.net
唯「でも…マスターキーは常にムギちゃんが持っているし…」
 
唯「死んだあずにゃんが内側から鍵をかけるなんてあり得ないし…」
 
憂「…誰か…疑ってるの?」
 
唯「……私は許さないよ。あんな可愛いあずにゃんを殺した犯人を許さない!!」
 
憂「お姉ちゃん…」
 
唯「疑いたくないのは山々だけど…犯人を追い詰めないと……」
 
憂「お姉ちゃんもういいんだよ…」
 
唯「え?」
 
憂「さわこ先生がいるし、お姉ちゃんは余計なことを考えなくてもいいんだよ…?」
 
憂「だからお姉ちゃんが誰か疑うなんて止めて…胸が痛むよ…」
 
唯「…わかった…犯人探しはやらないよ……」
 
憂「お姉ちゃん!」
 
唯「もう寝よ…憂…」
 
憂「うん…!」

64 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 00:59:43.884 ID:fRW9FOov0.net
令和にやる夫とけいおんスレが立つ今日この頃支援

65 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 00:59:47.612 ID:q1dn044g0.net
唯「…あずにゃんっ!!!!」ガバッ
 
憂「きゃあっ!」ビクッ
 
唯「はぁん…はぁ…」 ビクンビク

憂「お姉ちゃん…怖い夢でも見たの?すごい汗だよ…?」
 
唯「ゆ、夢……!」ドキドキ 
 
唯「い…今何時?」
 
憂「ちょうど7時。紬さんと律さんと澪さんはもう起きてるよ」
 
唯「……朝…」
 
憂「みんなあまり寝れなかったみたいだよ…今、朝食の準備してるらしいの」
 
憂「それと、今日は吹雪が止んだよ!」
 
唯「え!?」

66 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 00:59:48.129 ID:vMbbsgDc0.net
憂やんけ

67 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 01:01:20.878 ID:q1dn044g0.net
唯「は…晴れてる…」
 
憂「お日様もたくさん出てるし…良かったねお姉ちゃん♪」
 
唯「う…うん!!」


キッチン

唯「おっ…おはようみんな!」
 
律&澪&紬「…!」
 
唯は階段を降りながらキッチンにいる3人に声をかけた 。
 
律「唯…」
 
澪「おはよう唯!」
 
紬「今朝食作ってるの」 
 
唯「えへへ…」
 

 

68 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 01:01:23.808 ID:jf1SLQYKM.net
間違えた憂だ

69 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 01:01:46.117 ID:ikh7OyDx0.net
眠いからがんがって早めな書いて

70 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 01:02:27.419 ID:q1dn044g0.net
律「しかしムギ!この分じゃ今日バスが来なくても帰れるんじゃないか?」
 
澪「…スキー場までバスで1時間もかかる山奥だぞここは?
  いくら吹雪が去ったからといって帰れると思うなバカ律」
 
律「…お前には話してないだろ…!」
 
紬「ふ、2人とも…」
 
唯「え?え?どうしたのあの2人…?」オロオロ
 
憂「まだあのこと…」
 
唯「え!?憂なにか知ってるの?あのことって何?」
 
憂「じ、実は…」
 
ガチャ

71 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 01:02:49.990 ID:BNBvOGjTd.net
少なくとももう1人は死ぬんだよなぁ
完結何時になるんだろ

72 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 01:03:19.737 ID:q1dn044g0.net
さわこ「ふぁ〜よく眠れたわ〜」スタスタ
 
憂「あ、さわこ先生!」くるっ
 
唯「さわちゃん生きてたんだね♪」
 
さわこ「な、なんかや〜ねぇ…その言い方…」
 
律「さわちゃん寝坊だぞ〜」
 
澪「これであとは和だけだな!」

紬「そういえば和ちゃん遅いわね〜」
 
律「和のやつ案外ねぼすけなんだな〜ははは!」
 
唯「えぇ〜?和ちゃんって早起きだよ〜?」
 
澪「同じクラスだけど遅刻したことは一度もないよ…?」
 
さわこ「………」
 
律「……」
 
紬「……」

73 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 01:03:56.875 ID:q1dn044g0.net
憂「…わ、私!和さんの部屋を見に行きます!!!」ダッ
 
紬「お風呂場を…!」ダッ
 
唯「え…?え…?」オロオロ
 
 
みんな口にはしなかったが、考えてることは1つだった。
 
律「そ、外を見てくる…!!」ガチャッ
 
さわこ「……」

74 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 01:03:58.700 ID:ikh7OyDx0.net
あ…

75 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 01:04:02.173 ID:vMbbsgDc0.net
連投規制回避

76 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 01:05:03.492 ID:q1dn044g0.net
きゃ あ あ ぁ ぁ ぁ あ あ あ あ あ あ ! !
 
 
さわこ「…!!!」ガタッ
 
 
唯「や…やだよもう…」ガタガタガタガタ
 
澪「律の声だっ!!!!!!!」ダッ
 
さわこ「行くわよ!!」ガチャッ
 
 
さわこ達が扉を開けると……冷たい風とともに、腰が抜けて立てなくなった律と
雪上のド真ん中でうつ伏せになって倒れている和が視界に入り込んできた 。


唯「の…和ちゃん!!!」ダッ
 
さわこ「待ちなさいっ!!!!!」
 
さわこの怒声ともとれる大きな声が雪上に響き渡った 。
 
唯「え…?」
 
憂「はぁはぁ…和さん…」 
 
紬「お風呂にはいなかったわ…」
 

77 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 01:05:09.416 ID:vMbbsgDc0.net
なぜ人が死んでるのに部屋で寝てしまうのか

78 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 01:05:35.206 ID:RleU4aGb0.net
あぁ、次はペンションだ……

79 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 01:06:36.980 ID:q1dn044g0.net
唯「どうしてさわちゃん!!和ちゃんが倒れてるんだよ!!もしかしたら…!」
 
さわこ「血が出てるし、それに唯ちゃん…足元をご覧なさい…」
 
唯「え?」
 
さわこ「こんな真っ白な雪の中…玄関から伸びる足跡は………」
 
澪「まさか…」ゾクッ
 
紬「和ちゃんの足跡……だけ……」
 
さわこ「またしても……………不可能犯罪よ」
 
澪「きゃあああああぁぁぁあああああ!!!!!!」

80 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 01:07:36.240 ID:vMbbsgDc0.net
支援

81 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 01:07:48 ID:q1dn044g0.net
何もない真っ白い雪の上に真っ赤になった和の死体。
そして玄関から死体まで10メートル前後……足跡は和の足跡しかなかったのだ。
 

憂「の…和さん…」
 
紬「そんな…完全犯罪だなんて…」
 
さわこ「犯人はよほど計画してたみたいね……」ギリッ
 
律「の、和が何で…………」
 
澪「……うぅ…きもち悪い」
 
唯「和……ちゃん…」
 
和の赤い血は、白い雪のせいで鮮やかに見えた…6人は静かにそれを眺めているしかなかった 。

唯「でもさわちゃん!こんな…何もしないなんて和ちゃんが可哀想だよ!!」
 
憂「お姉ちゃん…」
 
律「そ、そうだよさわちゃん…!何かしてあげられないのか?」
 
さわこ「そ、そうねぇ………」

82 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 01:08:59 ID:q1dn044g0.net
さわこ「誰かカメラ持ってる?それで証拠となる現場写真を何枚か取れば…
    近くに寄っても大丈夫かも…しれないわね」
 
紬「い、今すぐ持って来ます!!!」ダッ
 
―――――――――
 
唯「和ちゃん!!」ザッザッザッ
 
雪を踏みしめる音が響く。雪の足跡は1つ…また1つと増えていった 。

唯「…うぅ…和ちゃん…こんな……ひどすぎるよ……」
 
唯はうつ伏せになった和に近寄ると、血まみれの屍を構うことなく強く抱きしめた
 
澪「和………」

さわこ「唯ちゃん…そろそろいいかしら?ちょっと調べたいの…」
 
短いような長いような黙祷のあと、さわこが口を開いた
 
唯「はい…」サッ

83 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 01:10:06 ID:q1dn044g0.net
さわこ「死因は恐らく…多量出血。お腹にナイフを刺されてるわね…」
 
澪「うぅ……」
 
さわこ「……あら? 左手に携帯電話を握りしめてるわ…」

さわこ「メモ帳の画面になってるわね…」
 
憂「メモ帳?」
 
 
ごめんなさい皆さん。私は梓ちゃんを殺しました。そして憂ちゃんに罪を着せました。
昨日の事件の犯人は私なのです。
私は最悪な女です。だから死を持って償いたいと思います
さようなら 和より
 

唯「何……これ…」プルプル 
 
律「和が…梓を殺した…?」
 
澪「………自殺…?」

84 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 01:11:13 ID:vMbbsgDc0.net
さわちゃんの対応が怖い

85 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 01:11:34 ID:q1dn044g0.net
さわこ「自殺…なら…話がつくわね…」
 
唯「…!」ピクッ
 
さわこ「もともと…他殺にするのが無理なのよこれは……」
 
澪「ということはこの携帯のメモは…」
 
唯「そんなワケないよっ!! 和ちゃんはそんな酷い人間じゃない!!これは他の人がわざとやったんだ!!」
 
憂「お…お姉ちゃん…」

律「ゆ、唯…」
 
唯「だいたい携帯のメモ帳ってのはおかしいよ!普通遺書なら紙とかじゃないの…?」
 
澪「一理あるな…」
 
さわこ「でも…和ちゃんの足跡しかなかったのよ…他殺にするのは少し無理が…」
 
唯「不可能犯罪なんか私が解くもんっ!」
 
みんな「…!!」
 
律「あのな唯…お前の頭じゃ到底…」
 
唯「和ちゃんの罪を…絶対解いて真犯人を見つける!」ダッ

86 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 01:12:55 ID:fRW9FOov0.net
支援

87 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 01:13:01 ID:ikh7OyDx0.net
次憂ちゃん死にそう

88 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 01:13:54.864 ID:q1dn044g0.net
談話室
 
 
唯(少しでも手掛かりを見つけて…犯人を………)
 
さわこ「唯ちゃん…」ガチャッ
 
唯「……」
 
さわこ「犯人探し頑張って…!みんな協力するわ…」
 
唯「さわちゃん…!」
 
律「そうだぞ!唯」
 
紬「何か聞きたいことがあったら聞いてね♪」
 
澪「でもあまり無茶はするなよ?」
 
憂「お姉ちゃん頑張って!!」

唯「じゃあ犯人探しの手掛かりを探しますか!!」
 
唯「時間は無いから有効に行こうよっ!」

唯「まずは憂から話を聞いていこう!」

89 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 01:14:38.822 ID:vMbbsgDc0.net
支援

90 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 01:16:44.003 ID:q1dn044g0.net
いったん、軽音部メンバーはそれぞれバラバラになった。


唯「やっぱこういう時は憂だよね…」
 
コンコンッ

唯「憂ー?いるー?」
 
憂「あ!お姉ちゃん!どうぞ…」
 
唯「…実は事件のことで何か知ってる…?」
 
憂「ごめんねお姉ちゃん…梓ちゃんの時は寝てたし、和ちゃんのはホントに急だったから…」
 
唯「大丈夫だよ!ありがとう憂♪」

憂「…あっ、そういえば実はね……。…夜中に2人……喧嘩してたんだよ…」
 
唯「え…!?」

憂「夜中声がして起きちゃったの…そしたら1階の談話室で澪さんと律さんが激しく言い争ってたの……」
 
唯「…な、何で?」ドキドキ 
 
憂「なんか…私が注いだお茶を飲んだとか飲まないとか…」
 
唯「…それだけ?」
 
憂「あ、うん!…なんか気になったからつい…」
 
唯「そっか〜…。ま、ありがとうね憂!(事件には関係ないかな)」

91 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 01:17:48 ID:q1dn044g0.net
唯「次は澪ちゃんに話を聞いてみよう」

唯「澪ちゃん!澪ちゃん!」
 
澪「ん?どうした唯?何か見つかったか?」
 
唯「何も見つからないんだよ〜…。だから澪ちゃん!情報クダサイ☆」
 
澪「…唯、こっち来て…」ヒョイヒョイ
 
唯「澪ちゃん?」
 
澪「…さわこ先生には気をつけろ」ボソッ
 
唯「…!?」
 
澪「…それだけだ」
 
唯「あ…あはは…ありがとうね〜澪ちゃん…」
 

92 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 01:18:45.409 ID:iuZqWH8r0.net
急にアドベンチャーゲーム

93 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 01:19:50.341 ID:q1dn044g0.net
唯「マスターキー借りてきました…」ガチャ…
 
唯「…和ちゃんのお部屋を調べてみよ…うぅ…和ちゃん…」
 
 
――――――――

唯「あ…これ日記…?」
 
唯「なになに?…今日は筆を取る気にもなれない…人生最悪の日…。梓ちゃんはとてもいいこで…」
 
唯「和ちゃん…やっぱりあずちゃん殺してないんだ……」

唯「ん?最後に何か書いてある…」
 
唯「…『また呼ばれたわ。いい加減にして欲しいもの…』…」
 
唯「呼ばれた…? 待ってよ…?梓ちゃんが殺された後の日記の最後だから……」
 
唯(…あ…ぁ……和ちゃんは夜中に呼び出されたんだ………)

94 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 01:21:12.798 ID:q1dn044g0.net
唯「まずはやっぱりあずにゃんの部屋を調べないとね…」
 
唯「うぅ…死体はないけど血が……」ドキドキ
 
唯「整理してみると…あずにゃんはこの扉の前で、
  足を扉側に向けて、仰向けのままになっていたんだよね……」
 
唯「……そしてUのダイイングメッセージ……」
 
唯「他には何もないな〜。クローゼット…ベット…机…棚…。
  …う〜ん…あずにゃんを見なきゃ何も変わらないだろうな……」

95 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 01:21:51.411 ID:fRW9FOov0.net
C

96 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 01:22:05.011 ID:q1dn044g0.net
憂「よいしょっ…」
 
唯「ごめんね憂〜。手伝わせちゃって…!」
 
憂「大丈夫だよお姉ちゃん!」
 
冷蔵庫から出した梓の死体。半日が経っていたが、冷蔵庫に入っていたおかげか体は全く腐敗してなかった
 
唯「うぅ…なんか直視出来ないよ……」
 
憂「右目が……潰れちゃってる……」
 
唯「あずにゃん…」
 
唯「ん?」
 
唯「あれれ〜?」
 
憂「どうしたのお姉ちゃん?」

97 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 01:23:06.898 ID:q1dn044g0.net
唯「あずにゃんの右手を見てよ!」
 
憂「ん?血まみれだけど…」
 
唯「うん!だけど血が繋がってなくて肌色の部分見えるところがあるよ…」
 
憂「…それって…」
 
唯「ダイイングメッセージは………誰かがあずにゃんの指を持って書かせたんだよっ!!」
 
憂「………」
 
唯「良かったねぇ〜憂〜♪憂の罪が晴れたよ〜」
 
憂「………あ…」
 
唯「あれ?憂?嬉しくないの?」
 
憂「えっ!?いいいいいやいや嬉しいよモチロン♪ありがとうお姉ちゃんっ♪」アタフタ
 
唯「あははー変な憂ー♪」 

98 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 01:23:13.865 ID:vMbbsgDc0.net
支援

99 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 01:24:09.347 ID:q1dn044g0.net
唯「りっちゃん!なんでもいいから情報くれよ〜」
 
律「私が何言えばいいんだよバカ!何も分からないのに…」
 
唯「う〜ん…じゃ和ちゃんの第一発見者として何か!」
 
律「うん!実に驚いた!」 
 
唯「それだけ?」
 
律「うん」
 
唯「…………」

唯「昨日さ…喧嘩とかしてなかった?」
 
律「喧嘩?あぁ…澪とちょっとな…」
 
唯「な、なんで…?」
 
律「…別に?お菓子の取り合いだよ…」
 
唯「えぇ、それだけ〜?」 
 
律「あぁ」

唯「……」

 

100 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 01:24:56 ID:q1dn044g0.net
唯「さわちゃんさわちゃん!」
 
さわこ「なぁに唯ちゃん?」
 
唯「さわちゃん先生はホント〜に何も聞こえなかったの?」
 
さわこ「ええそうよ。安眠してたみたいだし…」
 
唯「ビールなんか飲むからだよ〜」
 
さわこ「私からビールをとったら私は死にます…」
 
唯「……」
 
唯「そういえばさわちゃんは談話室で何やってたの?」

101 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 01:25:22.552 ID:q1dn044g0.net
さわこ「テレビ見てたのよ」
 
唯「そっか〜…。テレビ見ながらビール飲んでって……何かおやじ臭いねさわちゃん」
 
さわこ「う、うるさいわねぇ!」
 
唯「あれ…?でもみんな来た時テレビは消えてたような…」
 
さわこ「あら?そうなのかしら?」
 
唯「さわちゃんその前の記憶はないの?」
 
さわこ「な…ないわよ…ごめんなさいね」

102 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 01:26:05 ID:ikh7OyDx0.net
やっぱさわちゃんじゃん

103 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 01:26:21.141 ID:q1dn044g0.net
唯「ムギちゃんムギちゃん!」
 
紬「唯ちゃんまだやってるの?」
 
唯「えへへ〜頑張るよ〜」 

唯「そういやムギちゃんってマスターキー持ってるよね…?」
 
紬「…!」ビクッ
 
唯「……あずにゃんの事件のとき……ホントに寝てた?」
 
紬「…やっぱり唯ちゃんも疑ってたのね…」
 
唯「へ?」
 
紬「マスターキー持ってるから私を犯人と思ってるんでしょ…?」
 
唯「ち、違うよ!」アタフタ

104 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 01:27:53.895 ID:q1dn044g0.net
唯「みんなから一応アリバイ的なものを…」
 
紬「……せっかくダイイングメッセージのおかげで私は的から外れたのに…」ボソッ

唯「ね、ねぇねぇムギちゃん?」
 
紬「はい…?」
 
唯「さわこ先生のことどう思う?」
 
紬「え?」
 
唯「なんか…怪しいと思わない?疑ってるわけじゃないんだけどさ…」
 
紬「い…いや…私は別に……」
 
唯「そう?」
 
紬「う、うん…」
 
唯「?」
 
唯「(なんかあるのかな?)」
 

105 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 01:29:13.372 ID:q1dn044g0.net
玄関

 
唯「(やっぱりもう一度和ちゃんを調べるか……)」 
 
憂「お姉ちゃん何処行くの?」
 
唯「あ…ちょっと和ちゃんのとこ…何かあるかもしれないから」
 
憂「私もついてっていい?」
 
唯「え?何で?」
 
憂「お姉ちゃんのことが心配だからに決まってるでしょ」
 
唯「憂……ありがと」

106 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 01:30:49.579 ID:q1dn044g0.net
唯「寒〜い……」ザッザッ
 
憂「もう現場は足跡だらけだね…」
 
唯「うん。でも写真撮ったから大丈夫だよ」
 
唯「……最初は本当に和ちゃんの足跡しか無かったんだよね……」
 
憂「うん…やっぱり和ちゃん……」
 
唯「ちょっと調べてみるよ」

唯「……」ガサゴソ
 
唯「あれ…?和ちゃんの靴の裏……乾いてる…?」
 
憂「そりゃずっとうつ伏せのままお日様に当たってたし…」
 
唯「だ、だよね…(何だろう…引っかかるなぁ…)」 
 
唯「まぁ現場はこのぐらいかな?」
 
憂「早くお家入ろうよお姉ちゃん」
 
唯「うん」

107 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 01:32:24.798 ID:vMbbsgDc0.net
大作だな

108 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 01:33:44.707 ID:q1dn044g0.net
キッチン

唯(あとは澪ちゃんとりっちゃんの喧嘩のこと…ひっかかるけど…
   憂は詳しく知らないみたいだし、律ちゃんと澪ちゃんは話したがらないし…)
 
唯「お茶がどうとか話してたよね…」

唯「(棚がある…お茶っ葉はここだよね…)」
 
唯「およ?一番上の段だけ…鍵がついてるぞ?」
 
唯「ふんぬっ!」ガチャガチャ 
 
唯「あ…開かない…」ヒリヒリ 
 
紬「唯ちゃん?」
 
唯「わっ!」ビクッ
 
紬「こんなところで何やってるのかしら?」
 
唯「い…いや…ちょっと粗茶が飲みたくなって…」ドキドキ
 
紬「そう。ここの二段目にパックがあるわよ」
 
唯「あ、ありがとう…」ドキドキ

109 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 01:34:00.490 ID:ikh7OyDx0.net
寝る前の頭で推理するの無理や

110 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 01:34:19 ID:q1dn044g0.net
唯「(…なんかムギちゃん怖かったな…)」
 
唯「あっ!」ポトッ
 
唯「もう〜パック落としちゃったよ…」
 
唯「…お?」
 

キラッ

 
唯「…棚の下の隙間に細長い何かがある…」
 
唯「…取りたいけど取れないなぁ…」
 
唯「まぁいいや!次行こう!」
 

111 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 01:35:43 ID:q1dn044g0.net
唯「さて…こんなものかな?」
 
唯「微妙に見落としてる部分があるかもしれないけど…」
 
紬「唯ちゃんお昼ご飯出来たよ。澪ちゃんとりっちゃんと憂ちゃん呼んできて」
 
唯「ほいほ〜い」

唯「澪ちゃ〜ん!ご飯だよ〜」ガチャッ
 
澪「おっ…もうそんな時間か…」
 
唯「澪ちゃんベース弾いてたの?」
 
澪「いや、弦の張り替えだよ。錆びちゃったんだ…」
 
唯「そっか〜大変だね〜…」
 
澪「さ、行くか唯」
 
唯「うん♪」

112 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 01:35:45 ID:vMbbsgDc0.net
みんな怪しすぎて全く分からん

113 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 01:36:31 ID:iuZqWH8r0.net
凶器がバットってのが引っかかる
なぜそんなものが・・・

114 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 01:36:33 ID:q1dn044g0.net
唯「憂ー?開けるよー」
 
憂「わっ、わっ…!!ちょっと待ってお姉ちゃん…!」
 
唯「…?」
 
憂「な、なぁにお姉ちゃん?」
 
唯「ご飯だよー」
 
憂「わ、分かった!先に行ってて!」
 
唯「うぃ」

115 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 01:37:48.746 ID:q1dn044g0.net
その日の昼食は、お通夜のように静かであった。ただ食べる音のみしか聞こえなかった
 
唯「…お、美味しいねこれ…」

唯「ごちそうさま〜…」
 
律「ほら唯。粗茶だ」
 
唯は粗茶の入ったマグカップを静かに受け取った
 
唯「あ、ありがとう…」
 
律「憂ちゃんにも渡してくれ」
 
唯「あ、うん…」
 
さわこ「……」ズズ…
 
さわこ「しかしこれからどうなるのかしら」
 
紬「……バスは明日には必ずきます…」
 
さわこ「また夜を越さないといけないのね…」
 
澪「…ふぅ」ストッ
 
澪「律、私のお茶取って」 
 
律「あ、うん…」

116 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 01:40:05.483 ID:q1dn044g0.net
唯の部屋
 
唯「ふぁ〜あ…疲れた……」
 
唯「さて…また調べよっかな…」
 
唯「それより一度整理してみよっかな…」


律「お〜い…唯〜?」コンコン 

 
ガチャッ


唯「……あ…りっちゃん…」
 
律「ちょっとペンションの周り歩かないか?」
 
唯「え…でも今は…」
 
律「大丈夫。ほんの10分ほどだよ」
 
唯「わ、分かった。すぐ用意するね」

117 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 01:41:09 ID:q1dn044g0.net
夕方。綺麗な夕焼けが雪に反射して一層美しくさせる。律と唯は、ペンションの周りを歩いていた 


律「梓……知ってるか?」 
 
唯「へ?なにが…?」

律「梓……お前のこと好きだったんだぜ多分……」
 
唯「えっ!?」ドキッ
 
律「いつもいつも2人で会話してたしなぁ…」
 
唯「そ、それは…」
 
律「ギター同士、きっと通じ合うものがあったんだろ…」
 
唯「……」
 
律「だけど……ちょっと寂しかったよ私は」
 
唯「り、りっちゃん……」 

 
その時、見えないところから足音が聞こえてきた。唯の体に緊張が走る 。

118 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 01:42:38 ID:q1dn044g0.net
さわこ「ちょりーす」
 
律「なっ!」
 
唯「…っ!!」
 
律「お、脅かすなよさわちゃん!!ちょっと怖かっただろ!!」ブルブル
 
さわこ「ご、ごめんなさい…2人が出ていったのを見たから…」ポリポリ

唯「…!」ダッ
 
律「あっ!唯…何処へ…!!」
 
さわこ「…」
 
律「…行っちゃった」
 
律「さわちゃんが脅かしたから逃げちゃったじゃんか!!」くるっ
 
さわこ「わ、私!?」
 
律「もう〜…いいや…私らも早く中に入ろうぜ」
 
 
さわこ「……」

119 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 01:43:12 ID:q1dn044g0.net
澪「……」スタスタ
 
唯「ふぁ〜…」ガチャッ
 
澪「わっ!!」ドキッ
 
唯「ひっ!」ビクッ
 
澪「ゆ、唯…?どうしてここに……」
 
唯「へ?」
 
澪「さっき律と…」
 
唯「?」
 
澪「……」
 
澪「……ちょ、ちょっと私疲れてるかもしれない……部屋で休む…」ガチャッ 
 
唯「?」
 
唯「変な澪ちゃん…」

120 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 01:45:58 ID:q1dn044g0.net
唯「さて…早速行動を起こしますか」
 
唯「今は夜の9時。風呂に入ったり部屋にいたりで調べやすいっちゃあ調べやすいかも……」

唯「(やっぱり…あのキッチンの棚は気になる…)」
 
唯「(ムギちゃんは今はお風呂……。チャンスは今しかない…!!)」
 

キッチン
 
唯「やっぱり鍵はムギちゃんが持ってた…」ガチャガチャ
 
唯「ん…?この鍵であってるよね?上手く入らない…!」ガチャガチャ
 
カチャッ
 
唯「お…やっと開いた!古い棚なんだな〜きっと……」
 
唯「さてと…!!」ススス…
 
 
唯「!!!!」

121 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 01:46:34.010 ID:q1dn044g0.net
唯「色んなお薬が入ってるけど……」
 
唯「これ…睡眠薬だよね?」
 
唯「しかも……一番上に重ねてあった…」
 
唯「どうして…?」
 
唯「…………」
 
唯「……!!!!」
 
唯(待ってよ…もしかしたらこれは……)
 
唯(話が繋がるかも知れない…!!!!)

122 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 01:47:34.179 ID:iuZqWH8r0.net
深まる

123 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 01:47:37.697 ID:vMbbsgDc0.net
!?

124 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 01:48:20 ID:q1dn044g0.net
唯(…どこだ!どこだ!どこだ!)
 
睡眠薬を見つけた唯は必死に談話室を模索し始めた 。
 
唯(睡眠薬が…!もし使われてたとしたら…!)
 
テレビ…テーブル…ソファとくまなく探した
 
唯「……何コレ?」
 
 
ソファの裏に小さなカセットテープがあった 。

唯「…再生…」カチャッ
 
き ゃ あ あ あ あ…
 
唯「!!」バッ
 
慌てて停止ボタンを押す唯。流れたのは昨日、確かに聞いたことのある「悲鳴」であった 。
 
唯「……………」
 
唯「……なるほど…。そういうことか…」

125 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 01:49:01.925 ID:q1dn044g0.net
唯「(今……全てが繋がったよ…)」
 
唯「(梓ちゃん…和ちゃん……)」
 
唯「(………守ってあげられなくてゴメン…)」
 
唯はカセットテープを握りしめて静かに涙を流した。
そこに部屋から出てきた憂が一階にいる唯に話しかけた
 
憂「お、お姉ちゃん…!?さっきなんか聞こえたような気がするけど……」
 
唯「……憂……みんなを談話室に呼んでくれる?」
 
唯は二階の憂に背中を向けたままそうお願いした 
 
憂「…な、何故?」
 
唯「あずにゃんと和ちゃんを殺した犯人………分かったんだ…」
 
憂「!!」
 
憂「…呼んでくるねっ!!」ダッ

126 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 01:49:09.476 ID:vMbbsgDc0.net
むむっ

127 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 01:49:23 ID:q1dn044g0.net
澪「なんだよ唯?こんなところに集めて…?」
 
紬「…」
 
さわこ「まさか唯ちゃん…」
 
憂「犯人が…」
 
唯「その通りです」
 
唯「犯人…分かりました…」くるっ
 
 
みんな「!!!!」

128 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 01:49:29 ID:sNlMH3kl0.net
急展開来たな

129 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/07/30(木) 01:50:19 ID:q1dn044g0.net
唯「犯人は…」
 
さわこ「……」
 
唯「この私っ!!」
 
みんな「……」
 
みんな「……は?」
 
唯(あ…あれ?私何言ってるんだろ…)
 
澪「ゆ…唯?」
 
憂「お姉ちゃん…」
 
律「冗談はいいから早く言えよ…」
 
唯(どうしよう変な空気になっちゃった…)
 
唯「ほ、本当に私だよっ!!」エッヘン
 
紬「唯ちゃん…??」

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