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のび太「6年生になって2ヶ月か…」

1 :以下、VIPがお送りします:2021/05/22(土) 19:55:37.29 ID:/Lrx8KdGV
とうとう、6年生になってしまった。
相変わらず冴えない毎日だ。
勉強はダメ、スポーツもダメ、しずかちゃんのことは好きだけど、やっぱり出木杉の存在は気になる。

でも少しずつ変わっていっているところもある…


【学校】
のび太「あ、スネ夫。おはよう!」

スネ夫「なんだのび太か、おはよう」(そのまま歩き去る)

のび太「…」


最近、みんなの態度がそっけない気がする。
別に嫌がらせを受けているわけではないけど。

2 :以下、VIPがお送りします:2021/05/22(土) 19:58:29.26 ID:/Lrx8KdGV
一応頭の中では大山のぶ代時代のつもりで書いてる。
途中水田の世界と混ざってたらごめん。

3 :以下、VIPがお送りします:2021/05/22(土) 20:05:18.67 ID:/Lrx8KdGV
先生「それではテストを返すぞ」

しずか「出木杉さん、どうだった?」

出木杉「うん、100点だったよ」

しずか「流石出木杉さん、私は96点」

出木杉「全然いいじゃない」

のび太「…」

4 :以下、VIPがお送りします:2021/05/22(土) 20:05:42.90 ID:/Lrx8KdGV
先生「野比」

のび太「あ、はい!」


先生「最近0点を取らなくなったのは良いことだが、このままだとマズいぞ」

のび太「16点か…」



ガヤガヤ…

先生「えー、しずかに!今回のテストは難しかったようだが、100点を取ったのは出木杉と骨川。よく頑張ったな。みんなも二人に負けずに頑張りなさい」

児童たち「はーい」

のび太(スネ夫が100点か…)

5 :以下、VIPがお送りします:2021/05/22(土) 20:12:48.19 ID:/Lrx8KdGV
【放課後】
のび太「スネ夫、今日遊ばない?」

スネ夫「悪いな、今日も忙しいんだ」(立ち去る)


(誰かが後ろからのび太の肩を叩く)
のび太「わっ…!」

ジャイアン「ま、気にすんなよのび太。スネ夫のことは放っておいてやってくれ」

のび太「ジャ、ジャイアン」

ジャイアン「何だよ、そんなに驚くなって」

のび太「いや驚いたわけじゃないけどさ…それよりスネ夫何かあったの?」

ジャイアン「いや、お前が気にすることじゃない」

のび太「ふーん…」

ジャイアン「じゃ、俺も店番あるから、またな」(走り去る)


6年生になってからジャイアンも大人しくなった。
今までは学校に行くのが嫌になることもあったけど、ジャイアンとスネ夫が苛めてこなくなってから学校へ行く苦痛はなくなった。
でも、何だろう。

何かモヤモヤする…

6 :以下、VIPがお送りします:2021/05/22(土) 20:18:20.98 ID:/Lrx8KdGV
のび太「あ、しずかちゃん」

しずか「あら、のび太さん」

のび太「そうだ!今日一緒に遊ばない?」

しずか「ごめんなさい、今日はピアノのお稽古があるの。また今度遊びましょ」

のび太「え、あ、そうなんだ。頑張ってね」

しずか「ありがとう。それじゃあまた」

のび太「うん、またね」



最近気が付いたけど、僕ってこの3人以外友達がいないんだな。
他に誘おうと思う人が思い浮かばない。

尚更僕にはドラえもんがいて良かったと思う。

7 :以下、VIPがお送りします:2021/05/22(土) 20:23:09.15 ID:/Lrx8KdGV
のび太「ただいまー」

玉子「おかえりのび太。テスト返ってきた?」

のび太「うん、16点」

玉子「そう。0点じゃないけど、もっと頑張らなくちゃね。おやつ食べたらさっさと宿題やっちゃいなさい」

のび太「はーい」

ママも最近怒る回数が減った。
僕が今まであまりにも0点を取りすぎたせいで、感覚がおかしくなったのだろうか。
16点でも、悪い点数には変わりないのに。
それとも、もう僕には期待していないのだろうか。

ママ「台所におやつを置いてるから、ドラちゃんと食べなさい」

のび太「はーい」

8 :以下、VIPがお送りします:2021/05/22(土) 20:30:56.56 ID:/Lrx8KdGV
【のび太の部屋】
ドラえもん「おかえり」

のび太「ただいま。はい、おやつ」

ドラえもん「やったあ!どら焼きだ!」

のび太「相変わらず好きだねどら焼き」

ドラえもん「そりゃあね、いくつ食べても飽きないよこの味は。それじゃ、いただきまーす!」

のび太「いただきます」

ドラえもん「やっぱり、どら屋のどら焼きは最高だなぁ」(むしゃむしゃ)

のび太「ごちそうさま」

ドラえもん「早っ、もっと味わって食べないと」
(のび太座布団を敷いて横になる)

9 :以下、VIPがお送りします:2021/05/22(土) 20:33:33.23 ID:/Lrx8KdGV
ドラえもん「ねえ、何かあったの?」

のび太「別に」

ドラえもん「ジャイアンに苛められたとか」

のび太「いや、ジャイアンは6年生になってから、ほとんど苛めしなくなったよ。この間もずっと貸してたマンガ返してくれたし」

ドラえもん「ふーん、良かったじゃない」

のび太「まあね」

ドラえもん「そう言えば、最近仕返しするために道具借りに来なくなったもんね」

のび太「うん。でもさ…」

ドラえもん「ん?」

のび太「何か、分からないんだけど…変な気分」

10 :以下、VIPがお送りします:2021/05/22(土) 20:38:54.95 ID:/Lrx8KdGV
のび太「今までみたいにジャイアンに殴られたり、スネ夫から仲間外れにされたり、そんなのはもう御免だけどさ」

ドラえもん「あとジャイアンリサイタルもね」

のび太「だから、これで良いんだけどさ…」

ドラえもん「うん」

のび太「でも何だろう、何でこんな気分なんだろう」

ドラえもん「それはね、きっとのび太くんが二人のことを大切な友達だと思っているからじゃないかな」

のび太「うーん、そうなのかな」

ドラえもん「安心しなよ、のび太くんは二人と大人になってからも良い友達のままだから。勿論しずかちゃんとも良い…」

のび太「でもさ!」

ドラえもん「?!」

のび太「よく分かんないよ」

11 :以下、VIPがお送りします:2021/05/22(土) 20:47:00.53 ID:/Lrx8KdGV
ドラえもん「まあまあ、あんまり難しく考えないで。気分転換に宿題でも」

のび太「そうやって勉強の方に誘導して…」

ドラえもん「まあ前よりは少しマシになったけど、このままじゃダメだよ。本気でしずかちゃんと結婚したいなら今のままだと流石にしずかちゃんが可哀想だ」

のび太「もう、言ってくれるな」

ドラえもん「しずかちゃんみたいに優秀になれとは言わないけど、最低限の教養を身に付けないと、結婚した後しずかちゃんばっかりが苦労することになるよ」

のび太「何だよもう、でも最もかな」

ドラえもん「さ、今からなら間に合うよ」

のび太「分かったよ」

12 :以下、VIPがお送りします:2021/05/22(土) 20:51:37.31 ID:/Lrx8KdGV
【10分後】
のび太「あー、疲れた」

ドラえもん「もう?まだ10分だよ」

のび太「だめ、全然終わりそうにないし」

ドラえもん「まったく」

のび太「ちょっと出掛けよっと」

ドラえもん「のび太くん?」ギロッ

のび太「やだなドラえもん、図書館に行くんだよ図書館」

ドラえもん「本当に…?」ジー

のび太「本当だよ、本当」(手提げ袋に学習用具を詰める)

ドラえもん「じゃ、帰ってきたらチェックするね」

のび太「アハハハハ、うん、じゃあ行ってくるねアハハハハ…」

ドラえもん「行ってらっしゃい」

13 :以下、VIPがお送りします:2021/05/22(土) 20:54:41.55 ID:/Lrx8KdGV
のび太「こう言うときは気分転換しなきゃ、でも余計な荷物持ってきちゃったな」

出木杉「のび太くーん」

のび太「あ、出木杉くん」

出木杉「やあ、どっか行くの?」

のび太「えーっと…と、図書館で宿題でもなんて」

出木杉「奇遇だな、僕も図書館に行くところだったんだ。一緒に行こうよ」

のび太「え?あ、うん」


のび太(はぁ、何でこうなるのさ)

14 :以下、VIPがお送りします:2021/05/22(土) 21:03:06.65 ID:/Lrx8KdGV
そういや最近出木杉くんとも喋ってなかったな。
何て声かけたら良いんだろう。

のび太「出木杉くんも宿題しに行くの?」

出木杉「いや宿題はもう終わったよ。ちょっと調べたいことがあってね」

のび太「そうなんだ」


【図書館】
出木杉「じゃあ僕は探し物があるから、また後でね」

のび太「うん、分かった」


しょうがない。
取り敢えずやってみるか。終わる気がしないけど。

15 :以下、VIPがお送りします:2021/05/22(土) 21:07:23.96 ID:/Lrx8KdGV
のび太「ダメだ、全然分からない」

出木杉「どう?終わりそう?」

のび太「出木杉くん、探し物は見つかったの?」

出木杉「一冊はね、それより大丈夫そう?」

のび太「まだ、どっちとも終わらなくてね。難しそうだし」

出木杉「どれどれ?あ、これはね…」
(その後は出木杉くんのスーパー解説が入る)


のび太「そっか、それで時速は70キロなんだね」

出木杉「そうそう。はじきとも言うけど」

16 :以下、VIPがお送りします:2021/05/22(土) 21:15:08.78 ID:/Lrx8KdGV
のび太「はじき?」

出木杉「はやさ、じかん、きょり。そこの頭文字をとってはじき。ほら、こういう図にすると'き'のしたに'は'と'じ'があるだろ?」

のび太「うん」

出木杉「上のきからはを割ると時間。きからじを割ると速さ。はとじを掛けると距離。木の下ではしゃぐじじいって覚えればいいよ」

のび太「すごい分かりやすい」

出木杉「後の問題も今みたいにやってみればいいよ。速さ、時間、距離のどれを求めているのか分かればすぐだよ」

のび太「ありがとう」

出木杉「じゃあ僕、もう少し探してくるね」

のび太「うん」

出木杉「あ、分からなくなったら国語やった方がいいよ。今日は漢字だけだから教科書を見て写すだけだし、その方が時間が無駄にならないと思うよ。もしも分からない問題があったら後で教えるから」

のび太「ありがとう」

17 :以下、VIPがお送りします:2021/05/22(土) 21:22:30.96 ID:/Lrx8KdGV
【帰り道】
のび太「はー、やっと終わったよ」

出木杉「頑張ったねのび太くん」

のび太「出木杉くんのお陰で助かったよ」

出木杉「いやー」

のび太「ところで何の本借りたの?」

出木杉「えっとね、これ」

のび太「星の本?」

出木杉「うん、天体観測が好きでね。よく星について調べるんだ。」

のび太「へぇ」

出木杉「これからの季節も楽しみだし」

のび太「僕は星のことはよく分からないや」

出木杉「そうだなぁ、織姫と彦星の星もそろそろ見られる頃だよ」

のび太「あ、それは知ってる」

出木杉「今は東の空で見えるはずだよ。真夏になれば真上の高い空に移るけど」

のび太「へぇー」

18 :以下、VIPがお送りします:2021/05/22(土) 21:32:19.82 ID:/Lrx8KdGV
のび太「それにしても出木杉くんは凄いなぁ。勉強にスポーツも出来て、更には星にも詳しいって」

出木杉「いや、まだまだ分からないことだらけさ。でも興味があるから調べてるって感じかな」

のび太「そっかー、僕は興味が持てないからな。興味が持てたらもう少し勉強も出来るようになるのかな」

出木杉「そうだね、でも僕だって興味ないときややる気なくなることだってあるよ」

のび太「そうなの?」

出木杉「まあね、でもそんな時はやらなきゃいけないって使命感でやってるかな。ほら、僕『出木杉』って名字なのに出来なかったら藤子先生が困るだろ」

のび太「そこまで考えていたのか!」

出木杉「みんな僕のこと結構持ち上げるけど、案外普通の少年なんだぜ」

のび太「いや、普通じゃないと思うけど…」

出木杉「のび太くんが言う?未来の世界から来たロボットと住んでいる少年が」

のび太「言われてみればそうだね」

二人「ハハハハハ」

19 :以下、VIPがお送りします:2021/05/22(土) 21:34:18.72 ID:/Lrx8KdGV
出木杉「良かった」

のび太「え?」

出木杉「最近のび太くん元気無かったから心配だったんだ」

のび太「そうなの」

出木杉「うん、それにしずかちゃんも心配してたよ」

のび太「しずかちゃんが?!」

20 :以下、VIPがお送りします:2021/05/22(土) 21:37:55.49 ID:/Lrx8KdGV
出木杉「それにね…いや、やめておこう」

のび太「?」

出木杉(君が元気でないと、張り合いが無いなんて言えないや)

のび太「出木杉くん?」

出木杉「話が変わるけどね、僕にはライバルがいるんだ」

のび太「え!出木杉くんに?」

出木杉「うん」

のび太「でも、出木杉くんならそのライバルに余裕で勝てるんじゃない?」

出木杉「それがそうでもないんだな」

21 :以下、VIPがお送りします:2021/05/22(土) 21:41:17.97 ID:/Lrx8KdGV
出木杉「まあ自分で言うのもなんだけど、勉強は勝ってるかな。スポーツも多分勝ってると思う」

のび太「余裕じゃない」

出木杉「でもね、1番僕が勝ちたい分野で勝てる自信がないんだよ」

のび太「そうなの?」

出木杉「まあ、だから、お互い頑張ろうね」

のび太「え?あ、うん!分かったよ。今日はありがとう」

出木杉「こちらこそ、楽しかったよ」

のび太「じゃあ、またね」

出木杉「またね(絶対に負けないぞ、のび太くん)」

22 :以下、VIPがお送りします:2021/05/22(土) 21:49:08.89 ID:/Lrx8KdGV
のび太「ただいま」

ドラえもん「おかえり。宿題は捗った?」

のび太「うん、無事に終わったよ」

ドラえもん「そっかそっか、じゃあ晩御飯食べたら続きをって、え!終わったの?!」

のび太「うん、終わったよ」

ドラえもん「すごい、全部合ってる」パラパラ…

のび太「偶然出木杉くんに会ってね、教えてもらったんだ」

ドラえもん「へぇ、良かったじゃない」

のび太「うん、出木杉くんは天体観測が好きなんだって。僕が宿題してる間はずっと星の本を探していたよ」

ドラえもん「そうなんだ。確かに似合うね」

23 :以下、VIPがお送りします:2021/05/22(土) 21:51:46.95 ID:/Lrx8KdGV
のび太「それにね、出木杉くんにもライバルが居るんだって」

ドラえもん「えー出木杉くんにもねぇ」

のび太「勉強もスポーツも完璧なのにさ、1番勝ちたい分野で勝てる自信がないんだってさ」

ドラえもん「ふーん」

のび太「1番勝ちたい分野って何なのかな?」

ドラえもん「さあね、出木杉くん何でも出来ちゃうから」

のび太「だろ?それに僕にお互い頑張ろうってさ」

ドラえもん「ん?あっ…!」

のび太「何かの世界チャンピオンと闘うつもりなのかな?」

ドラえもん「どうだか…」クスクス

24 :以下、VIPがお送りします:2021/05/22(土) 22:13:16.72 ID:/Lrx8KdGV
【次の日】
先生「じゃあこの問題の続きをどうやって解けば良いか解る者ー?」

児童「はーい」

のび太(あれ?これは昨日やった)

のび太「はい…」

先生「おぉ、野比くん分かるのかね?!」

児童「ええ?!」

のび太「えっとこの問題は速さを求めれば良いので、さっき田中くんが出した24000mを4時間で割って、答えは時速6000mです」

児童「あぁ…」

のび太「???」

先生「野比くん、途中までいいぞ。だが大事なことを忘れている」

のび太「え?」

先生「源くん、助けてあげなさい」

しずか「はい、この問題は分速何mかを聞いているので、のび太さんが出してくれた6000mを60で割って時速を分速に直します。よって、答えは分速100mです」

児童たち「さすがしずかちゃん」

25 :以下、VIPがお送りします:2021/05/22(土) 22:13:58.66 ID:/Lrx8KdGV
先生「よくやった源くん、野比くんも途中までしっかりやっとったぞ、勉強したのかね?」

のび太「昨日、出木杉くんが教えてくれたので」

先生「そうかそうか、野比くんも出木杉くんも偉いぞ」


スネ夫「…」

26 :以下、VIPがお送りします:2021/05/22(土) 22:18:58.05 ID:/Lrx8KdGV
【休み時間】
スネ夫(あ、この問題分からないな)カリカリ


スネ夫(くそーもうすぐ模試があるっていうのに)


のび太「あれ、スネ夫休み時間も勉強してんの?」

スネ夫「ああ、まあな」

のび太「へえ、真面目だね」

スネ夫「今集中してんだ、邪魔しないでくれないかな」

のび太「最近ジャイアンとも遊んでないし、何かあったの?」

スネ夫「だから邪魔しないでって言ってんだろ」

のび太「何もそこまで怒らなくても」

スネ夫「ったく、先生にちょっと誉められたくらいで浮かれるなよ、のび太のくせに」

のび太「何だよ」

27 :以下、VIPがお送りします:2021/05/22(土) 22:21:40.27 ID:/Lrx8KdGV
スネ夫「あっちに行ってろよ」

ジャイアン「スネ夫、言い過ぎだぞ」

スネ夫「何だいジャイアンまで、僕は君たちとは違うんだ!」

ジャイアン「おい、スネ夫。そのくらいにしとけよ」

スネ夫「ジャイアン」

のび太「?」

ジャイアン「のび太、グラウンドに行こうぜ」

のび太「うん」

28 :以下、VIPがお送りします:2021/05/22(土) 22:29:00.66 ID:/Lrx8KdGV
【グラウンド】
ジャイアン「のび太」

のび太「どうしたの?」

ジャイアン「スネ夫のことは放っておいてやってくれって言っただろ」

のび太「うん」

ジャイアン「お前のことは責めるつもりは無いんだが、もう今までみたいに遊んだりはなかなか出来ないんだ。だから放っておいてくれ」

のび太「どうして?」

ジャイアン「もう大人にならなきゃいけないんだよ俺たち」

のび太「僕たち友達なのに?」

ジャイアン「スネ夫はな、中学受験するんだってよ。」

のび太「受験?中学って受験しないと入れないの?」

ジャイアン「そうじゃない」

29 :以下、VIPがお送りします:2021/05/22(土) 22:36:08.55 ID:/Lrx8KdGV
ジャイアン「俺は受験がない公立の中学に行く。その様子だときっとのび太も同じだろ。でもスネ夫はな頭の良い奴が集まる中学に入学するために受験するんだ」

のび太「そっかー。でもスネ夫ってそんなに成績良かったっけ?僕が言うのもなんだけどさ」

ジャイアン「バカ。だから今休み時間も使って必死に勉強してんだろうが」

のび太「そっか」

ジャイアン「出木杉みたいな天才ならそんな苦労は必要ないんだろうがな。大抵の人間は苦労しないと行けないとこみたいだぜ」

のび太「それであんなに一生懸命…。僕はただスネ夫と遊びたかったんだけど、悪いことしたな」

ジャイアン「お前は悪くねえよ。何も知らなかったんだし。スネ夫もあまり受験のこと言いたくないみたいだったしな。だけど、これで分かっただろ。スネ夫のことはしばらくはそっとしておいてやってくれ」

のび太「うん、分かったよ」

30 :以下、VIPがお送りします:2021/05/22(土) 22:47:43.85 ID:/Lrx8KdGV
【帰り道】
のび太「何か気が重いなぁ」

しずか「あまりスネ夫さんのこと気にすること無いわよ」

のび太「よりによって修学旅行で同じ部屋になるなんて」

しずか「いつもの3人で良かったじゃない」

のび太「でもな、あれからずっと無視されてるよ僕」

しずか「そのうち落ち着くわきっと」

のび太「そうだね」

しずか「じゃあ私今日もピアノのお稽古があるから」

のび太「今日も?」

しずか「コンクールが近いのよ。またね」

のび太「またね」

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