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女「こう寒いと、手を握りたくなってしまうね」

1 :以下、VIPがお送りします:2022/01/07(金) 23:43:11.56 ID:F6C+/WMl1
男「握るな」

女「ふふ、それはボクの勝手さ」

男「俺の都合も考えろ」

女「じゃあ君の息子で我慢しよう」

男「余計意味がわからん」

58 :以下、VIPがお送りします:2022/01/09(日) 01:46:28.58 ID:6ltCoASyQ
男「普通に言え!」

女「室内用の玩具での遊び方を教えてください」

男「おい!」

 ……いや合ってるのか。

 トランプ=室内用の玩具。

 いやいや、誤解を生むだろうが!

59 :以下、VIPがお送りします:2022/01/09(日) 01:57:51.42 ID:6ltCoASyQ
女「教え込まれた玩具にハマり癖になってしまうボク」

男「やめろ」

女「『もっとしたい』とたくさんおねだりしてしまうかも」

男「やめろ!」

 誰かこの暴走機関車を止める術を教えてくれ!

 速度が一向に下がらん、むしろ加速してやがる。

60 :以下、VIPがお送りします:2022/01/09(日) 02:00:34.37 ID:6ltCoASyQ
女「ふふふ」

 なんで笑ってんだ。

女「今日も楽しかったね」

男「誤解を生む……ってもう家か」

 いつの間に着いてたんだ。

女「明日、頃合いを見て行くよ」

男「頃合いってなんだよ」

 何時だよ。

61 :以下、VIPがお送りします:2022/01/09(日) 02:05:45.16 ID:6ltCoASyQ
女「君の自家発電が終わったな〜と思ったら」

男「しねえよ!!!」

 含み笑いをしながらヤツは家へと入っていった。

男「……はぁ」

 ヤツが去ると、自分の身体が叫び疲れていることに気づく。

男「アイツといると体力が持たんな……」

 そう独り言ち、

男「あ」

 自分も誤解を生みそうな言い方をしたことに少々後悔した。

62 :以下、VIPがお送りします:2022/01/09(日) 02:09:54.83 ID:6ltCoASyQ
女「お邪魔します。わぁ、ちゃんとイカくさい」

男「やってねーし臭くねえよ」

女「何を?」

男「うるせえ、あとゴミ箱見るな」

女「何もない……袋新しくしたのかい?」

男「だからやってねーって言ってんだろ!」

女「だから何を?」

 うぜえ!

63 :以下、VIPがお送りします:2022/01/09(日) 02:16:29.12 ID:6ltCoASyQ
 次の日のことだ。

 部屋に入ってくるなりスタートダッシュ快調だな。

女「それでは早速」

 バフっと。

 俺のベッドに仰向けに倒れた。

男「何が早速だ。降りろ」

女「お前には地べたがお似合いだって!?」

男「言ってねえ!」

64 :以下、VIPがお送りします:2022/01/09(日) 02:20:45.60 ID:6ltCoASyQ
女「床を舐めろというのなら喜んで舐めるよ……?」

男「お前ちょっとはそういう発言自重できないのか?」

女「ボクは何を言っているんだろうね、馬鹿だなぁ、あはは」

男「……ん?」

女「自嘲した」

 どんなラッシュよりもクラクラする。

65 :以下、VIPがお送りします:2022/01/09(日) 02:24:25.97 ID:6ltCoASyQ
 頭を軽く掻いて、俺は部屋の真ん中にある背の低い机の前に座った。

男「トランプやるんだろ。持ってきたのか?」

女「持ってきてはないけれど」

 持ってきてはない?

女「んしょ」

 俺のベッドから上体を起こし、立ち上がる。

 手慣れたようにベッドの下を覗き込み、手を入れる。

女「じゃあ、やろうか」

 ベッドの下から戻ってきた手の中には、トランプがあった。

66 :以下、VIPがお送りします:2022/01/09(日) 02:28:33.96 ID:6ltCoASyQ
男「え……」

女「なんだい?」

男「いや、それ……」

女「トランプだね」

男「いやいや違う」

女「? どこからみてもトランプだろう」

男「じゃなくて! どっから出したんだそれ!?」

女「君のベッドの下から」

男「それがおかしいんだろが!」

 なんでそんなところにトランプがあるって知ってんだ!

67 :以下、VIPがお送りします:2022/01/09(日) 02:36:27.50 ID:6ltCoASyQ
 そのトランプは確かに、俺の物だった。

女「ああ、それはね」

 ヤツはトランプを胸に抱いて。

女「いかがわしい物を探していたらベッドの下で可哀想にしていたんだ」

男「……い、いかがわしい物?」

女「ボクに言わせたがるね、君は」

男「言わなくていい。いい、いい……」

 内心、めちゃくちゃビビっている。

 怖い、コイツが怖い。

68 :以下、VIPがお送りします:2022/01/09(日) 02:38:35.77 ID:6ltCoASyQ
女「まさかベッドの底に貼り付けるなんて発想は無かったなぁ」

男「……え」

女「確かに普通にベッドの下だとバレてしまうよね」

男「お、お前……」

女「大丈夫さ、口外はしないよ。ボク達だけの秘密だ」

 ……死にてえ。

69 :以下、VIPがお送りします:2022/01/09(日) 02:52:44.92 ID:6ltCoASyQ
 打ちのめされたような感覚。

 窓から飛び降りれば楽になれるんじゃないか?

 そういうことを考えてしまうほどに精神を持っていかれた。

女「さ、気を取り直して始めようか」

男「やれると思うか?」

女「ボクはなんとも思っていないよ」

 窓に走り寄り、自分の姿を見ながら、何やらポーズをしている。

女「ボクはあんなに胸が大きくなりそうないけれど、ね」

 もう殺してくれ、俺を!

70 :以下、VIPがお送りします:2022/01/09(日) 02:57:32.92 ID:6ltCoASyQ
女「おや、どうしたんだい?」

 ヤツのいつものニヤケ面も。

 今は悪魔のように見えてくる。

男「楽しそうだなお前」

女「うん、だって今からトランプをやるんだから」

 それどころじゃないんだけどな俺は。

女「さあ、何からやろうか。教えてくれ」

 燦燦とした目をしていやがる。

71 :以下、VIPがお送りします:2022/01/09(日) 02:59:18.99 ID:6ltCoASyQ
 非常に気分は落ち込んでしまったが。

 やるしかあるまい。

 深淵のようなため息をついたあと、トランプを軽くシャッフルする。

男「二人でやる遊び……か」

 意外と絞られてしまうものだ。

女「普通にやっても面白くないよね」

男「あん?」

女「賭博しよう」

男「一番やったらダメだろ」

 何普通に言ってんだコイツ。

72 :以下、VIPがお送りします:2022/01/09(日) 13:04:24.72 ID:6ltCoASyQ
女「じゃあ罰ゲームありとか」

男「まあそれくらいなら」

女「ゲーム毎に都度決めよう」

男「度が過ぎたのは無しだぞ」

女「交尾は?」

男「却下だ」

女「いけると思ったんだけどなあ」

 なんでいけると思ったんだ。

73 :以下、VIPがお送りします:2022/01/09(日) 13:57:17.63 ID:AJtsDl+6J
交尾は?草

74 :以下、VIPがお送りします:2022/01/09(日) 15:13:48.22 ID:6ltCoASyQ
 なんだかんだでやってみると意外と白熱するもので。

男「うおおおおおおおおおおおお! 負けた……」

女「ボクの勝ちだね」

男「くそー罰ゲームなんだっけか」

女「犬のモノマネだね」

男「やりたくねえ……」

女「わんわんっ」

男「いやお前がやるのかよ!」

75 :以下、VIPがお送りします:2022/01/09(日) 15:14:35.96 ID:6ltCoASyQ
女「あはは、面白いね」

男「もっかいだもっかい」

女「うん。じゃあ犬のモノマネもしたし交尾のモノマネでも」

男「こだわるな」

 繋げようとするな、色んな意味で。

 負けると悔しいし、勝てるとスカっとする。

 エロ本のくだりを忘れられるとは全く思えんが。

 それでもまあ、悪くない。

76 :以下、VIPがお送りします:2022/01/09(日) 15:27:14.81 ID:6ltCoASyQ
男「また負けだ! なんなんだ!」

女「ははは、ボクって運が良いんだね」

男「確かにほぼ運ゲーだが、こうも勝てないと悔しいぞ」

女「確かに、ほとんどボクが勝ってるね」

 これまであらゆるゲームをやって15戦3勝12敗。

 勝てた3勝はヤツがルールをしっかりと理解できていない緒戦だったからだ。

 運も絡むゲームが多いのは確かだが、負けまくりだ。

 ビギナーズラックだとしてもあんまりだ。

77 :以下、VIPがお送りします:2022/01/09(日) 15:56:44.27 ID:6ltCoASyQ
 罰ゲームは基本的にヤツが提案し、俺はやるゲームを色々と提案した。

 同じゲームを何度かやっては変え、また同じゲームをやったり、少しルールを変えてみたり。

 案外時間は経って、気づけば2時間ほど遊んでいた。

 勝率はヤツが9割。俺はボロ負けだった。

男「ダメだ全然勝てん。凄いなお前」

女「まぐれだよ。今日だけさ」

男「そろそろラストにするか」

 罰ゲームし過ぎて辛くなってきた。

女「そうだね」

78 :四八歳:2022/01/09(日) 16:30:40.90
WKTK

79 :以下、VIPがお送りします:2022/01/09(日) 18:36:26.16 ID:6ltCoASyQ
男「次の罰ゲームは?」

女「うーん、そうだなぁ」

 今のところ、一切被らない罰ゲームを提案し続けている。

 これに関しては凄いと言わざるを得ない。

女「じゃあ、『自分の秘密を一つ言う』ってのはどうだろう」

男「……秘密」

 脳裏にエロ本が浮かぶ。

女「ダメかい?」

男「いや、いいだろう」

 負けっぱなしの俺だったが。

 これは勝たなくてはならない。

80 :以下、VIPがお送りします:2022/01/09(日) 20:10:25.62 ID:6ltCoASyQ
 ここで負けてしまうと。

 俺は別の場所にあるエロ本のありかを教えないといけなくなる。

 こういうのはスリルが強ければ強いほど頑張れるもんだ。

 絶対に負けられん。

男「やるぞ。ゲームは何にする?」

女「君が選んでいいよ」

 コイツ、余裕だな。

81 :以下、VIPがお送りします:2022/01/09(日) 20:41:32.21 ID:6ltCoASyQ
 久しぶりのトランプに謎の前のめりな姿勢を見せていた俺も。

 少し疲れが出ていた。

 そりゃ二時間もやったらそうなる。

 なんか簡単にできるものはないか……。

 ヤツは変わらず笑ってやがる。

男「うーん……そうだな」

82 :以下、VIPがお送りします:2022/01/09(日) 20:56:11.20 ID:6ltCoASyQ
 俺はトランプの山札の上から一枚引いて、机に表側に置いた。

 出たのはハートの『1』。

男「最終決戦はハイアンドローだ」

女「ハイアンドロー?」

男「なんだそのリアクション」

 何故片手で胸を隠して股間を隠したんだ。

女「上と下」

男「裸なのかお前」

女「見ての通り全裸です」

 勘違いさせようとするな!

 普通に服は着てるからな!? 着てるぞ!?

83 :以下、VIPがお送りします:2022/01/09(日) 21:04:04.72 ID:6ltCoASyQ
女「ルールを教えてもらえるかな」

男「まあ簡単に説明すると」

 先ほど出したハートの「1」に、もう一枚山札の上から引いたカードを裏にして横に置いた。

男「このカードが、今出てるハートの『1』より上か下かを宣言する」

女「ふむふむ」

男「今回はわかりやすく『1』は最弱のカードでやろう。ってことは一番弱いカードになるから、『上』だな」

 裏にして置いたカードを表側にする。

 クローバーの『4』。

男「『4』。『1』より上の数字だから、成功ってことになる」

女「なるほど。じゃあ、最強は『13』になるのかな?」

男「その通り」

84 :以下、VIPがお送りします:2022/01/09(日) 21:16:08.64 ID:6ltCoASyQ
 色々と細かいルールやローカルルールがあったりするが、今回は単純なルールにする。

 ジョーカーは入れず、ただただ数字で勝敗が決まる。

男「で、次は『4』よりも上か下かを選ぶ」

女「『上』! ……『7』だ」

男「これを続けて、当てられなかった方が負けだ」

女「同じ数字が出たら?」

男「上下どっちを選んでも成功」

女「シンプルで良いね。やろう」

男「だろ? じゃあ、何戦先取にする?」

 無難に3戦先取ってところか。

85 :以下、VIPがお送りします:2022/01/09(日) 21:23:18.63 ID:6ltCoASyQ
 ヤツは山札をジーっと見つめながら、

女「一発勝負にしよう」

 と言った。

男「一発勝負!?」

 つまり。

 1回でも間違えたら。

 そこで勝敗が決まる。

86 :以下、VIPがお送りします:2022/01/09(日) 21:25:18.01 ID:6ltCoASyQ
女「一発でデキるかな?」

男「何がだ」

女「ふふっ……もう二時間もやっているしね」

男「そ、そうだけど」

 1回だけで勝負が決まるって。

 とんでもない重圧だぞ。

女「おや、秘密を言うのが怖いのかな?」

 煽ってくるじゃねえか。

男「……やってやろうじゃねえか」

女「ふふ、声が一瞬裏返ったよ?」

 クソ、落ち着け俺よ。

87 :以下、VIPがお送りします:2022/01/09(日) 21:31:14.84 ID:6ltCoASyQ
 にしてもこの勝負。

 一瞬で決まってしまう可能性もあり、非常に怖い。

 ただ俺はさっき自分で言ったことを忘れてはいない。

 『こういうのはスリルが強ければ強いほど頑張れるもんだ』。

男「始めるぞ」

 山札を丁寧に切る。ヤツに手渡して、ヤツにも切らせる。

女「ふふ、緊張するね」

 緊張してるとは思えないほど、ヤツはいつも通りの表情だった。

88 :以下、VIPがお送りします:2022/01/09(日) 21:37:59.17 ID:6ltCoASyQ
男「俺が先攻だ」

女「じゃあボクは後受」

 受けるな。攻めろ。

男「……」

 山札から一枚引き、表にして置く。

 出たのは『11』だ。

 少しホッとしながら、俺は宣言する。

男「『下』」

 もう一枚引いて、表にする。

89 :以下、VIPがお送りします:2022/01/09(日) 21:53:38.88 ID:6ltCoASyQ
 トランプの数字は『10』だった。

男「うおっ! あぶねっ」

女「近かったね」

男「でもまあ、下は下だ」

 成功しているのだから関係ない。

女「じゃあボクは……」

男「……」

女「『上』」

 『上』!?

90 :以下、VIPがお送りします:2022/01/09(日) 22:04:32.79 ID:6ltCoASyQ
 ぺらりとカードが開かれる。

 『12』。

女「12だ。良かった」

男「マジかよ……」

 満面の笑みでこちらを見てくる。

 今は、この表情が非常に憎たらしい。

91 :以下、VIPがお送りします:2022/01/09(日) 22:13:05.27 ID:6ltCoASyQ
男「『下』!」

女「『下』」

男「『上』!」

女「『上』」

男「うーん……『下』!」

女「『上』かな」

 予想がつかないほど続くハイアンドロー。

 どんどん宣言の重みが増していくうえ、重圧がかかってくる。

92 :以下、VIPがお送りします:2022/01/09(日) 22:18:53.86 ID:6ltCoASyQ
 裏の山札の枚数が残り数枚になっても、まだ勝負は決まっていなかった。

男「まさかこんなに長く続くとは……」

女「すごいね、サクッと終わると思ったのに」

 想定していた時間よりも間違いなく長い時間が経過していた。

女「ボクの番だね」

 表になっている最新の数字は『3』。

女「えっと、『下』」

男「何!?」

女「今残っている数字は『1』が2枚、『2』が1枚、『7』が1枚だからね」

93 :以下、VIPがお送りします:2022/01/09(日) 22:22:15.11 ID:6ltCoASyQ
 しっかりと出た数字と残りの数字を覚えてやがった。

 それなら確かに、『下』の数字の多い方を選ぶのが無難だ。

女「めくるね」

男「ああ」

 慣れた手つきで薄くなった山札から一枚、カードを引く。

 そしてカードを持っていた方の掌を返して、表にする。

男「!」

女「おや」

 カードは、『7』だった。

94 :以下、VIPがお送りします:2022/01/09(日) 23:03:35.72 ID:6ltCoASyQ
男「か、勝った!!」

女「最後の最後に運が味方してくれなかったなぁ」

男「いや、でもこれは凄い戦いになったな」

女「うん。熱戦だったね」

 急に緊張の糸が切れる。どれほど時間が経っていたのだろう。

 これまでの道のりは決して楽ではなかった。

 しかし今、その茨をかきわけて勝利を手にしたのだ。

95 :以下、VIPがお送りします:2022/01/09(日) 23:20:56.92 ID:9jroxEOf4
女「20分もやってたみたい」

男「ほとんど最後までやってたからな」

女「君の血走った目、おかしかったな」

 そりゃそうだ。

 これ以上恥を晒したくはない。

 ……にしても、そんな顔に出てたか。

96 :以下、VIPがお送りします:2022/01/09(日) 23:25:29.99 ID:9jroxEOf4
女「ふぅ、たくさん遊んだね」

男「そうだな」

 首をくるりと回すと、少し凝っていた。

 ほとんど同じ体勢だったから当然だろう。

女「それじゃあ、そろそろ帰ろうかな」

 おいおいおいおい。

97 :以下、VIPがお送りします:2022/01/09(日) 23:37:55.05 ID:9jroxEOf4
男「おいおいおい」

女「めいめいめい」

 甥じゃねえ。

男「何か忘れてないか?」

女「色んなトランプ遊びを教えてくれてありがとう」

 いや、礼でもねえ。

98 :以下、VIPがお送りします:2022/01/09(日) 23:46:37.18 ID:9jroxEOf4
男「トランプで負けたら何をするんだった?」

女「負けを認める?」

男「それはそうだ。じゃなくて」

女「絶対服従する?」

男「そんなことは一度も言ってない」

 というかなんだそれ。どっから出たルールだ。

99 :以下、VIPがお送りします:2022/01/09(日) 23:49:56.76 ID:6ltCoASyQ
 トランプを片付けながら俺は言う。

男「罰ゲームだ罰ゲーム」

女「……」

 珍しく黙り込む。

男「えっと、『自分の秘密を一つ言う』だったか」

女「うん、そうだね」

男「さて、言ってもらおうか」

 自分の顔は見えないが。

 少しだけ悪い顔をしている気がする。

100 :以下、VIPがお送りします:2022/01/09(日) 23:53:08.41 ID:6ltCoASyQ
女「機嫌が良いね」

男「負けっぱなしだったからな」

女「ふふっ、勝気に押されちゃったかな」

 机を隔てた対面にいるヤツは。

 唇に人差し指を当て、少し思案したような顔を見せる。

 指を離して、俺を見つめながら、

女「……どうしても言わないとダメかな?」

101 :以下、VIPがお送りします:2022/01/09(日) 23:58:02.45 ID:6ltCoASyQ
男「は?」

 意外な返答。

 普段ならこんな返しがくることはない。

 想定外過ぎて俺も変な声が出ちまった。

女「……」

 いや、というか。

 コイツどんな爆弾発言するつもりなんだ。

102 :以下、VIPがお送りします:2022/01/10(月) 00:01:28.73 ID:SgQ63/wl2
 そんな言えないことってなんなんだ。

男「待て、それはこれからの人間関係をも壊れるくらいの発言なのか?」

女「……かも?」

 そういうのやめろよ。

 めちゃくちゃ怖くなってきた。

男「……」

 まずい、俺も黙ってしまった。

103 :以下、VIPがお送りします:2022/01/10(月) 00:04:54.99 ID:SgQ63/wl2
女「……」

 ヤツは笑顔を作りながら。

 いつもより少しだけ、眉が下がっているように見えた。

男「……でも」

 何も考えずに言葉が先走る。

男「聞く。……聞いてやる」

104 :以下、VIPがお送りします:2022/01/10(月) 00:13:45.03 ID:SgQ63/wl2
 なんで罰ゲームをさせる側がこんなに弱気になってんだ。

 そもそも、コイツとは結構な時間一緒にいる。

 何か変なクセやら過去の行動やらで、仲が拗れるようなことはない。

 ……と、俺は思っている。

女「わかった」

 ヤツも意を決して座り直した。

 と思った、またすぐに立ち上がった。

105 :以下、VIPがお送りします:2022/01/10(月) 00:16:05.70 ID:SgQ63/wl2
女「うーん」

男「なんだ?」

 落ち着かないな。

女「えっと、立ってもらってもいいかな」

 俺が?

男「必要なことなのか?」

女「……必要ではないかも」

 なんなんだ。

106 :以下、VIPがお送りします:2022/01/10(月) 00:19:30.34 ID:SgQ63/wl2
男「さっきからおかしいぞ。どうした」

女「うーん、どうかしているのかも、ボク」

 見りゃわかる。

 さっきからもじもじとしやがって

男「……」

女「……ごめん、一旦お手洗いを借りてもいいかな?」

男「え……ああ、行ってこい」

 それでもじもじしてたのか?

 ……そういうわけではなさそうだが。

107 :以下、VIPがお送りします:2022/01/10(月) 00:40:11.69 ID:SgQ63/wl2
 ヤツが部屋を出てしばしの静寂。

男「……」

 俺はトランプをベッドの下……ではなく、雑多な物入れの棚にしまった。

 いつもの感じではないヤツの雰囲気が、あまりにも違和感でしかたがない。

 それにこんなにもったいぶっていることも。

 むしろ、もったいぶっといて肩透かしのパターンも全然なくはない。

108 :以下、VIPがお送りします:2022/01/10(月) 01:36:35.16 ID:SgQ63/wl2
 そうだとしても。

 空気を作り過ぎだろうに。

男「ふー」

 落ち着け俺。

 大したこと、ないだろう。

 ガチャ。

 部屋のドアが開く。

女「おまたせ」

 ヤツは、笑っていなかった。

109 :以下、VIPがお送りします:2022/01/10(月) 02:00:03.74 ID:SgQ63/wl2
 珍しい表情だ。

 少し、曇ったような表情。

 そして何より。

 ペラペラと喋る口が。

 全く動いてないのだから。

女「んしょ」

 ゆっくりと、俺の対面に腰を下ろす。

110 :以下、VIPがお送りします:2022/01/10(月) 19:20:36.50 ID:3DnL6t0/2
保守

111 :以下、VIPがお送りします:2022/01/10(月) 21:03:20.39 ID:SgQ63/wl2
女「なんだか、変にかしこまってしまったね」

 眉の端を申し訳なさそうに下ろし、笑う。

男「いや……」

 精一杯取り繕おうとしたが、無理だった。

女「えっと、言うね、ボクの秘密」

 そう言って、ヤツは深く深呼吸をした。

女「ボクは……君のことが好きです」

112 :以下、VIPがお送りします:2022/01/10(月) 21:05:09.98 ID:SgQ63/wl2
男「……」

女「えっと、おしまい」

 ニコッと笑う顔は。

 いつもと同じ顔だった。

 しかし。

 耳がとんでもないくらいに、赤い。

113 :以下、VIPがお送りします:2022/01/10(月) 21:11:05.99 ID:SgQ63/wl2
女「ボクの秘密でした」

男「……」

 ヤツはなんて言った?

 『君のことが好きです』

 そう聴こえたような気がする。

男「ちょっと、俺もお手洗いに行っていいか」

女「うん、行ってらっしゃい」

114 :以下、VIPがお送りします:2022/01/10(月) 21:19:31.27 ID:SgQ63/wl2
 トイレなんか正直どうでもいい。

 少しだけ、離れたかっただけだ。

男「……」

 部屋から出て、廊下。

 扉を後ろ手で閉めて、ゆっくりと息をする。

 ひんやりとした空気が、肺を刺激する。

115 :以下、VIPがお送りします:2022/01/10(月) 21:21:52.63 ID:SgQ63/wl2
男「冷えるな……」

 両の手を擦り合わせる。

 全ての動作が上の空だ。

男「……」

 部屋との寒暖差でより冷える。

男「……」

116 :以下、VIPがお送りします:2022/01/10(月) 21:30:22.33 ID:SgQ63/wl2
 わかってる。

 今俺は、他の事を考えてなんとか理性を保っている状態が。

 目の前の考えなければならないことを、完全に拒否している。

 何もこんなタイミングで言う必要はないというか。

 いや、待て。

男「そもそもそんな深い意味は無いんじゃないか……?」

 そうだ、そうに違いない。

 俺だってアイツのことが好きだ。

 それくらいなら、普通に言えるよな。

117 :以下、VIPがお送りします:2022/01/10(月) 21:44:20.10 ID:SgQ63/wl2
 踵を返し、俺は自分の部屋に入ろうとする。

 ドアノブに手をかけて、押す。

女「うわっ」

 扉の向こうから声が聞こえた。

女「ぶつかるところだった」

男「な、なんでドアの前にいたんだよ」

女「少し遅いなと思って」

 時計を見てみると。

 出た時間から10分ほど経過していた。

118 :以下、VIPがお送りします:2022/01/10(月) 21:50:01.65 ID:SgQ63/wl2
男「すまん、だいぶ経ってたのか」

女「うん。お腹壊してるのかと」

男「大丈夫だ」

女「そっか」

 そう言って、ヤツは定位置に座った。

 俺も、恐る恐るさっきと同じ場所に座る。

119 :以下、VIPがお送りします:2022/01/10(月) 21:56:16.35 ID:SgQ63/wl2
男「……」

女「……」

男「……」

女「……」

男「……」

女「……」

男「……」

 いや。

 なんか喋れよ。

120 :以下、VIPがお送りします:2022/01/10(月) 22:00:06.61 ID:SgQ63/wl2
 こうなったら。

 俺から話すしかあるまい。

男「さっきの秘密だが」

女「うん」

男「どういうことだ」

女「君のことが好きだってことだよ」

 いや、それはわかる。

121 :以下、VIPがお送りします:2022/01/10(月) 22:02:26.69 ID:SgQ63/wl2
男「どういう意味だ」

女「君のことが好きだって意味だよ」

 くそ、同じことしか言わん。

男「それなら俺だって言える、俺だってお前のことが好きだ」

女「ほんと?」

 なんでそんな目をキラキラさせるんだ。

 なんなんだ。

122 :以下、VIPがお送りします:2022/01/10(月) 22:05:51.12 ID:SgQ63/wl2
女「嬉しいけれど、きっとボクの好きとは違うよ」

男「?」

女「ボクの好きは、大好きだから」

男「……」

 大小の違いだろそれは。

女「えっと……だから……」

 もじもじしてやがる。

女「付き合って欲しいんだ」

123 :以下、VIPがお送りします:2022/01/10(月) 22:10:42.94 ID:SgQ63/wl2
女「……そういう、好きだから」

男「……」

 そういう、好き。

女「えっと、ボクらしくないのは百も承知なのだけれど」

 ああ。

 らしくない、しおらしい顔してるぞ。

124 :以下、VIPがお送りします:2022/01/10(月) 22:27:22.57 ID:SgQ63/wl2
男「俺は、付き合うってのがよくわからんな」

 ヤツから視線を外して、そう言った。

女「ボクも」

男「だろうな」

女「だからこそ、経験してみたいんだ」

125 :以下、VIPがお送りします:2022/01/10(月) 22:30:54.96 ID:SgQ63/wl2
女「……」

男「……」

女「ごめん、やっぱりやめよう」

 ヤツは立ち上がって、

女「ボクの気の迷いだった」

 「かもしれない」

 と、ヤツは続けて言った。

126 :以下、VIPがお送りします:2022/01/10(月) 22:32:59.34 ID:SgQ63/wl2
女「帰るよ」

男「……」

女「また明日……あ、明日もおやすみか」

男「そうだな」

女「……また、明後日」

 そう言って。

 足早に部屋を出て行った。

127 :以下、VIPがお送りします:2022/01/10(月) 22:41:26.94 ID:SgQ63/wl2
男「……ふぅ」

 静かになる。

 さっきまでも静かではあったが。

 圧倒的な沈黙だ。

男「……どうしろというんだ」

 ベッドに倒れ込む。

 あんな表情をしたヤツは初めてだ。

128 :以下、VIPがお送りします:2022/01/10(月) 22:43:10.32 ID:SgQ63/wl2
 部屋を出るまでの笑顔は。

 初めて見るくらいに。

 偽物の笑顔だった。

男「……」

 目を閉じると。

 ヤツのその表情ばかりが浮かんだ。

129 :以下、VIPがお送りします:2022/01/10(月) 22:47:38.96 ID:SgQ63/wl2
男「……ん」

 目を開けて気づく。

男「寝てたか」

 窓が真っ暗になっていることに気づく。

男「よっと」

 上体を起こして、窓の外を見る。

 ヤツの家が見える。

男「……あれ?」

 ヤツの部屋から明かりがついていない。

130 :以下、VIPがお送りします:2022/01/10(月) 22:51:00.62 ID:SgQ63/wl2
男「帰ったんじゃなかった」

 呟いて、少し跳ねた髪を撫でる。

男「……部屋にいないだけだよな」

 きっとそうだろう。

 そう、思い込むことにする。

131 :以下、VIPがお送りします:2022/01/10(月) 22:54:36.09 ID:SgQ63/wl2
>>130
×男「帰ったんじゃなかった」
〇男「帰ったんじゃなかったか……?」

132 :以下、VIPがお送りします:2022/01/10(月) 22:55:48.36 ID:SgQ63/wl2
 ベッドに戻って仰向けに寝転ぶ。

男「……」

 寝るつもりではない。

 モヤモヤした気持ちを落ち着かせているだけだ。

 そのつもりだったのだが。

 全然晴れる気がしない。

133 :以下、VIPがお送りします:2022/01/10(月) 22:59:13.08 ID:SgQ63/wl2
男「あークソ!」

 ベッドから立ち上がり、俺は上着を羽織った。

 そして、部屋を勢いよく飛び出した。

 どこに行くかは聞くな。

 もう動き出したもんは止まれん。

134 :以下、VIPがお送りします:2022/01/10(月) 23:03:26.20 ID:SgQ63/wl2
 ヤツがこの時間に部屋にいないなんておかしい。

 間違いなく、家には帰ってない。

男「どこ行きやがったんだ」

 いつもより歩くスピードは速い。

 息も、荒くなる。

135 :以下、VIPがお送りします:2022/01/10(月) 23:07:12.33 ID:SgQ63/wl2
 学校に行っても門は閉まっていた。

 今日はどうやら部活もないらしい。

 ここにいないとなると。

 別の場所にいるはず。

 ただヤツはあまり人のいる場所を好まない。

 長年の付き合いだ。

 それくらいわかる。

136 :以下、VIPがお送りします:2022/01/10(月) 23:09:36.29 ID:SgQ63/wl2
 ヤツのことは、中学の頃から知っている。

 隣の家に越してきて、気づけば一緒にいた。

 ほとんどいつも一緒にいた。

 そんなヤツがどこに行くかくらい。

 俺には簡単にわかる。

137 :以下、VIPがお送りします:2022/01/10(月) 23:14:17.07 ID:SgQ63/wl2
男「……おい」

女「!」

 少し遠い公園のベンチ。

 ヤツはそこにポツンと座っていた。

女「どうして……」

男「心配させるなよ」

 ベンチにヤツと少しだけ距離を置いて座った。

138 :以下、VIPがお送りします:2022/01/10(月) 23:15:17.09 ID:SgQ63/wl2
女「ごめん」

男「謝らんでいい」

 調子が狂う。

男「……」

女「……」

男「色々考えてみたんだが」

女「何を?」

 聞くなよ。わかるだろ。

139 :以下、VIPがお送りします:2022/01/10(月) 23:16:44.96 ID:SgQ63/wl2
男「お前と付き合う話」

女「それはもう無しでいいよ」

男「なんで」

女「ボクの好きと君の好きは、違うみたいだから」

男「……」

女「さっき、好きって言ってくれて嬉しかった。でもそれはきっと友達としての好きだ」

 だから。

女「君とボクは付き合えない」

140 :以下、VIPがお送りします:2022/01/10(月) 23:18:13.17 ID:SgQ63/wl2
男「……勝手に話進めるなよ」

女「でも、本当のことだから」

男「……」

 コイツはどうやら勘違いをしているようだ。

男「言っておくけどな」

 俺は。

男「お前が思っている以上に、お前のことが好きなんだぞ」

141 :以下、VIPがお送りします:2022/01/10(月) 23:20:47.32 ID:SgQ63/wl2
女「え……」

男「好きじゃなかったら、ここに来るか?」

女「……わからないよ」

男「お前言ったよな、また明後日って」

 コクリと素直に頷く。

男「俺は、またすぐにお前に会いたくなっちまったんだよ」

142 :以下、VIPがお送りします:2022/01/10(月) 23:22:19.77 ID:SgQ63/wl2
女「……」

男「部屋を出る時の顔が気に入らなかった」

 好きな人の悲しい顔は見たくない。

男「俺はお前に、いつも笑ってて欲しいんだ」

 俺のせいで笑えないなら。

 それごとぶっ壊すしかない。

143 :以下、VIPがお送りします:2022/01/10(月) 23:23:17.47 ID:SgQ63/wl2
男「だから、悲しい顔するな」

女「……」

男「……」

 勢い任せの告白。

 言葉も全然決まってないし。

 これははたして告白と言えるのかも少し謎だ。

144 :以下、VIPがお送りします:2022/01/10(月) 23:24:28.29 ID:SgQ63/wl2
女「ふふっ」

男「?」

女「実に君らしい台詞だね」

男「なんだよそれ」

 ヤツに笑顔が戻った。

 しかし、目からは。

 涙を浮かべていた。

145 :以下、VIPがお送りします:2022/01/10(月) 23:26:04.19 ID:SgQ63/wl2
男「お前、そんな薄着でここまで来たのか?」

女「うん。君の家からそのままここに来たからね」

 ってことは。

 結構時間経ってんじゃねえか。

女「だから君に気づかれないようにしていたけれど」

 身体が小刻みに震えだす。

女「とっても寒いね」

 そりゃそうだろ!!

146 :以下、VIPがお送りします:2022/01/10(月) 23:27:29.38 ID:SgQ63/wl2
男「何やってんだよ……ほら」

女「なんだい?」

男「俺の羽織れ。少しはマシだろ」

女「君は?」

男「さっきまで羽織ってたんだ、大丈夫」

女「……ありがとう」

 上着を脱いだ瞬間。

 めちゃくちゃ寒いことに気づく。

147 :以下、VIPがお送りします:2022/01/10(月) 23:28:19.79 ID:SgQ63/wl2
女「君のぬくもりだ」

 変な言い方するな。

 ……と思ったけど。

 別に、変でもないか。

 さっきまで着てたわけだしな。

男「帰るぞ」

女「あ、待って」

 今度はなんだ。

148 :以下、VIPがお送りします:2022/01/10(月) 23:29:42.82 ID:SgQ63/wl2
女「まだ少し寒いかも」

男「おいおい、もう何も持ってきてないぞ」

女「うん、わかってる」

 わかってるなら言うな。

女「でもさ」

男「あん?」

女「こう寒いと、手を握りたくなってしまうね」

149 :以下、VIPがお送りします:2022/01/10(月) 23:32:11.25 ID:SgQ63/wl2
男「……」

女「いい?」

男「好きにしろ」

女「ありがとう」

 そう言って。

 ヤツは俺の手を握った。

女「あったかい」

男「つめてぇ」

女「あはは、仕方ないよ」

150 :以下、VIPがお送りします:2022/01/10(月) 23:33:54.85 ID:SgQ63/wl2
女「付き合うって、どんな感じなんだろうね」

男「……さあな」

女「これから経験していくのが楽しみだ」

男「好奇心旺盛だな」

女「うん。だって、これからも君とずっと一緒にいれるんだから」

 クサい言葉がペラペラ出てくるな。

 でもまあ。

 今日という寒い日には、ちょうど良いかもな。

 そんな、寒い日のある日のことだった。

 
 END

151 :以下、VIPがお送りします:2022/01/10(月) 23:34:31.30 ID:SgQ63/wl2
終わりです。

三連休中に書き切れてよかった……乙でした。

152 :四八歳:2022/01/11(火) 00:21:05.25
お疲れ様でした、今から読みます

153 :以下、VIPがお送りします:2022/01/11(火) 18:23:22.84 ID:39s1CHV+S
すてき。

154 :ぜろちゃん:2022/01/12(水) 09:26:31.89
ほしゅ〜

155 :以下、VIPがお送りします:2022/01/12(水) 21:07:09.98 ID:Po1xcr+Xw
懐かしいものを見た

156 :ワイ氏:2022/01/12(水) 21:58:29.07 ID:hDCiqtCID
良スレ

157 :ぜろちゃん:2022/01/13(木) 05:34:13.49
今日も保守、木曜日です

158 :以下、VIPがお送りします:2022/01/14(金) 09:30:11.94 ID:DL7G4lJyH
良かったで

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