【マギレコ】VIPでマギアレコード

由比鶴乃、深月フェリシア、二葉さな、環うい……

それだけではない……

「やちよ」
「七海先輩」
「かなえ、メル……」

喪ったはずの戦友が、家族がそこにいる。
その時、この魔女退治の意味をやちよは理解した。
伴侶であるいろはが、やちよの前に立ち、問いかける。

「……やちよさんには二つの選択肢があります。私たちと来るか、まだ残るか」
「私は……私は……」

長い逡巡の果てに、やちよは答えを告げる。

「私はいろはたちと行くわ。だって、私の居場所は、いろはたちと共にあるんだもの」
「……これで、全員揃ったね！」
「鶴乃、それってつまり……」
「おう！やちよ以外の魔法少女は、みんな先にこっちに来てるぜ！」
「今まであった人たち、全員がいるんですよ」
「これから初めて会う人たちもいます」
「さぁ、いきましょう、やちよさん」
「うん、いろは……」

その日、魔法少女と呼ばれた一人の女性が世を去った。
ケアハウスのソファに腰掛けて、眠るように息を引き取ったという。
その顔は、まるでいい夢を見ているような、安らかな顔で───

END