小説でバトルシーン書いたから感想くれ

以下、？ちゃんねるからVIPがお送りします

「俺が期待されてるんじゃなくて、お前がアテにされてないんだろ。勘違いすんなよ」

俺のトドメの一言に、貴族の坊ちゃんがついにキレた。

「貴様、よもやその腰の剣は飾りでもあるまい。抜け！」

言うのが終わるか終わらないかの内に坊ちゃんは剣を抜いた。衆人環視の中、到底逃げられそうにないと判断した俺はようやく剣を抜いた。鉄製の剣は何度構えても重い。

「異世界から来たというが、向こうでは剣など持った事はないらしいな。肩が上がってるぞ」

坊ちゃんの言葉に、周囲に出来たギャラリーから笑い声が起きる。まあ、真剣を持った事はないから事実ではあるが。

「しかし、貴族である私を侮辱したのだから、手加減はしない。無礼を命であがなうがいい」

そう言って、坊ちゃんは大上段に剣を構え、一気に距離を詰めた。言うだけあってそこそこ速く、まあこの世界では強い方なのかもしれない。だが。

「喧嘩ってのはこうするもんだ」

俺は身を低くして左から横薙ぎを狙う、振りをしてそのまま剣を投げつけた。驚いた坊ちゃんは思わず剣で叩き落すが、剣を投げた瞬間にはすでに俺の空手三段の間合いだった。

「おらぁ！」

面先に諸刃の剣を見ながら、俺必殺の三段蹴りが炸裂する。距離が近すぎて剣が振るえない坊ちゃんは賢明にも邪魔な剣を捨てて殴りかかってきた。
甘い拳を額で受けた俺は、トドメの拳を繰り出し――

「そこまで！」

場に響いた一喝に、二人の動きが止まった。