親友(♀)「……久しぶりね。」

以下、？ちゃんねるからVIPがお送りします

親友「……逃がすと思っているの？無駄よ、諦めなさい。私だってあまり手荒な真似はしたくないの。」

親友「随分と私のことを避けてくれてたわね。……どうせ私から逃げられるわけなんてないのに。」

親友「現に、あなたはこうしてまた私の目の前にいる。これで分かったでしょう？結局あなたには、ここをおいて他に居場所なんてないということを。」

親友「私とあなたが“親友”という関係である以上、これは決して覆らない。有り体に言えば……結ばれているのよ、私たちはね。」

親友「……安心しなさい。結ばれているといっても、私たちのこれは世間で認識されている一般的な、いわゆる運命の赤い糸などというロマンチックなものではないから。」

親友「そうね……恋愛の運命が赤い糸とするなら、私たちのこの呪われた運命は……重たく、錆び付いた鎖のようなものかしら。」

親友「もう二度と逃げないように、しっかりと手網を引いていないとね。まるで枷のように……罪人のように…。」

親友「……時間が惜しいわ。あなたが姿を消していたあいだ、私たちは“親友”らしいことをできていなかった。この代償は高くつくわよ。」

親友「そうね……せっかくこんな場所まで来たのだから、水族館にでも行きましょうか。そのあとお互いに家族へのお土産を買って、そのままそれらしい会話をしながら帰宅するの。」

親友「私があなたに“親友らしいこと”を随時指示するから安心して。。……言ったでしょう、手網は引いておかないと、とね。」