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安価でSS小説書きますわ− まずは>>5

1 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/15(火) 15:40:03.59 ID:cHJcwGm10.net
どんな世界観・テーマにする?
例:恋愛、ファンタジー、友情、SF・・
>>5

2 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/15(火) 15:40:38.53 ID:NuzVW0Jui.net
ガチホモ

3 :1:2014/07/15(火) 15:42:30.98 ID:cHJcwGm10.net
age

4 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/15(火) 15:43:47.73 ID:MfmS3vgC0.net
トイレ

5 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/15(火) 15:43:49.22 ID:Z05KteXI0.net
種族を越えた麻雀

6 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/15(火) 15:43:52.42 ID:7ukyRWBD0.net
鮭vsクマ

7 :1:2014/07/15(火) 15:44:44.43 ID:cHJcwGm10.net
すまん。本当にすまん・・・
すまないが麻雀のルール全く知らないんだ。
再させてくれ。

>>8
テーマ

8 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/15(火) 15:45:20.48 ID:7ukyRWBD0.net
鮭vsクマ

9 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/15(火) 15:45:29.19 ID:MfmS3vgC0.net
ふたなりの感染

10 :1:2014/07/15(火) 15:45:52.35 ID:cHJcwGm10.net
>>8
はいはいwww

スペックとかもういらないっすよねwww
書きます

11 :1:2014/07/15(火) 15:47:42.02 ID:cHJcwGm10.net
オイラはこの森に住む主である。
人間共はオイラを見ると血相を変えて逃げていく。


そんな弱い人間には興味がない。

本当に興味があるものは、そう・・・鮭なんだ。

今日も食材の調達を目指して川へと行く。



ザーザーザー・・・・
激しい川の音がする。

12 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/15(火) 15:48:28.35 ID:IrxpRh+P0.net
つまんね

13 :1:2014/07/15(火) 15:49:22.84 ID:cHJcwGm10.net
「おっ。」

激しく、ひときわ目立つキレイな鮭がいた。

(今日はこいつを仕留めてやるぞ・・・)

その鮭はどの鮭よりも際だって元気だった。

元気よくピチピチと跳ねるその姿勢に、心を打たれた。


「いくぞおおおおおお」

14 :1:2014/07/15(火) 15:51:10.12 ID:cHJcwGm10.net
「!?」

そのときだった。

人間の声がした。

「やめろ!」


そいつは銃を片手にもってやがる。
オイラ仕留めるつもりらしい。

「チッ。」

仕方がないので一目散に逃げた。

後ろからドンッ!という、人間がおいらをめがけて放ったと思われる銃音が響いた。



(くそう、食べたかったな・・・あの鮭、すげえキレイだったな・・・)

15 :1:2014/07/15(火) 15:53:05.83 ID:cHJcwGm10.net
いつもの隠れ家へと帰ってきた。

どうしても心が晴れない。あの鮭が食べたかった。

一段とピカピカ背びれを光り輝かせていて、
今までに見たこともないぐらい大きく、旨そうだった。



・・・・

どうしても譲れない。

よし もう1度あの川へ行こう。

もしかしたら鮭がまだ、あの鮭がいるのかもしれない。

16 :1:2014/07/15(火) 15:54:36.18 ID:cHJcwGm10.net
戻ってきた。
人間はいないようだ。


よし・・・川を っと。

「!?」

なんと、あの鮭はまだそこにいたのだ。

ユラユラと華麗に泳いでいる。

オイラが狙っているのも知らず、
まるでそこで暮らしていることが当たり前のように・・・

喰われることも知らずに・・・

(いや知らん。オイラはこいつを食べるんだ)


鮭はキレイな目をしていた。
キレイなウロコをしていた。キレイな・・・そして大きく・・・

17 :1:2014/07/15(火) 15:56:39.90 ID:cHJcwGm10.net
今までこんな気持ちになったことはなかった。

鮭なんて、どうせオイラに喰われるために生きているんだ、と。



もしかして人間がオイラを狙うのも、同じなのかもしれない。


オイラを喰いたいから・・・
生きるために・・・・そうなのか。


その日、オイラは鮭を食べなかった。
いや、食べれなかった。

どうしてあんなにキレイで元気に、
なんの曇りもなく生きている鮭を狙っていたのだろう。

オイラはある決意をした。

次の日、早朝から森に銃音が鳴り響いていた。

そうだ、人間だ。人間がクマの狩りをしているのだ。

18 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/15(火) 15:58:01.93 ID:LyZaDymp0.net
即行で話浮かぶもんなのか

19 :1:2014/07/15(火) 15:58:22.25 ID:cHJcwGm10.net
「グォオオオオ」

どうやら仲間のクマが撃たれたらしい。

苦しそうな、辛そうな、悲しそうな声がする。

森銃に鳴り響くその声。


何度聞いただろう。

そして何度 泣いただろう。


きっと、鮭も同じなのだ。

仲間が死んでいくのを見て、本当は悲しいのだ。


オイラは昨日の川へと走った。

そう、あの鮭を探しに行くのだ。

光り輝く、他の仲間よりも一段とキレイで、おいしそうな、あの鮭だ。

20 :1:2014/07/15(火) 16:00:44.67 ID:cHJcwGm10.net
一匹の熊が、今にもその川へ飛び込もうとしていた。

そうだ、きっと彼も あの鮭 を見つけたのだろう。

「だめだ!食べちゃだめだ。
 そ、それは オイラのだから!」


オイラの声もむなしく、前方にいるクマは

あの鮭 を掴んでいた。

「や、やめろ。」

オイラがなんのために・・・


そのクマに襲いかかったその瞬間、

いや 襲いかかろうとしたその瞬間、そのクマがその場に倒れた。


「!?」

意味がわからなかった。

「グオオオオオオオオオ」

21 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/15(火) 16:01:04.56 ID:LyZaDymp0.net
深夜にダンゴ虫少女書いてた人か?

22 :1:2014/07/15(火) 16:02:42.07 ID:cHJcwGm10.net
彼は一瞬にして苦しそうな声をあげた。

そう何度も聞き慣れた、あの声だ。


理解した。


ドンッ・・・と 銃音が森に鳴り響く。


前方のクマは腹から血を大量に流していた。
おそらくもう長くはないであろう。


鮭は彼の手から離れた、そして川の中へと戻る。
元気よく泳ぎだした鮭は、
仲間を引き連れて、この状況から逃れるためか、一斉にその場を離れた。


そうだ、それでいいんだ・・・

遠くへ行け。
おまえたちは早くこの場から離れろ。

いつも、美味しい仲間をくれてありがとうな。


ドンッ・・・・。
続けて森に音が響き渡る。

23 :1:2014/07/15(火) 16:04:35.58 ID:cHJcwGm10.net
痛い・・・。


声?声なんか、あげるもんか・・・。


倒れる瞬間に、川を見た。

どうやら鮭はいないようだ。

ヨカッタ。・・・本当によかった。



なんか眠いな。
まぶたが勝手に落ちてきやがる。

そういえば昨日から飯をくってない。
腹減ったな。

・・・・次に目を覚ましたときは
鮭、いっぱい食えるといいな。





24 :1:2014/07/15(火) 16:05:10.45 ID:cHJcwGm10.net
>>21
いや、知らん。別人だと思う。


というわけで再安価
>>27
テーマ

25 :1:2014/07/15(火) 16:08:23.22 ID:cHJcwGm10.net
age

26 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/15(火) 16:10:00.66 ID:ZjLrNn1X0.net
ゴキブリ

27 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/15(火) 16:10:02.39 ID:LyZaDymp0.net
ノアのボロ舟

28 :1:2014/07/15(火) 16:10:58.32 ID:cHJcwGm10.net
>>27
すまん・・・・わっかんねえ 何それ
存在する話なのか?

すまん
>>30
テーマ

29 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/15(火) 16:12:35.49 ID:pCcuDSGJ0.net
人間讃歌

30 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/15(火) 16:12:42.98 ID:Z05KteXI0.net
全世界が温泉になった

31 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/15(火) 16:12:43.95 ID:LyZaDymp0.net
かりかり梅が好きな老人ランナー

32 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/15(火) 16:12:53.30 ID:LshYXBgA0.net
太陽に恋する雪だるま

33 :1:2014/07/15(火) 16:13:24.55 ID:cHJcwGm10.net
>>30
分かったwwww

漠然としすぎてるからもう少し
なんでもいいから設定がほしい。

+αで

「全世界が温泉になった」

>>35

34 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/15(火) 16:13:26.12 ID:pCcuDSGJ0.net
>>32
なにこれ読みたい

35 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/15(火) 16:14:21.68 ID:C2U80V9R0.net
能力者バトルがいいなあ

36 :1:2014/07/15(火) 16:14:48.68 ID:cHJcwGm10.net
「全世界が温泉になった」
詳細:能力者バトル


おっけー 書きますわ

37 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/15(火) 16:15:59.24 ID:LyZaDymp0.net
がんばれ即行男

38 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/15(火) 16:16:01.84 ID:IJbBC/e+0.net
まったく想像できない

39 :1:2014/07/15(火) 16:17:31.08 ID:cHJcwGm10.net
「なんでそんなに温泉好きなの?」


よく友人から言われるセリフだ。

俺の趣味は 建前として’温泉旅行’

本当の目的は、ちょっと違うんだけども。


そう、今も そのセリフを 目の前で言われている。


「ねえ、なんでそんなに温泉好きなの?
 たまにはデートしたいんだけど。」


いわゆる彼女 という存在だ。

どうやらいつも俺が休日は温泉に行く と言って
誘いを断っているのを不服に思っているらしい。

40 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/15(火) 16:18:25.44 ID:pCcuDSGJ0.net
温泉に浸かると!

41 :1:2014/07/15(火) 16:19:47.54 ID:cHJcwGm10.net
「別にデートじゃなくてもいいけどさ、
 ・・・じゃあ私も温泉いきたいな。」

今時の高校生カップルがするような話ではないであろう。


「え。温泉行きたいの?」

(困ったな。若干めんどくさいことになる・・・)

「うん。というか一緒にどこか行きたいんだよね。」


「うーん・・・」

俺の温泉巡りの目的は、湯に浸かりたいから ではないのだ。


本当は・・・・


ピピピピピッ

「え?」

42 :1:2014/07/15(火) 16:22:43.67 ID:cHJcwGm10.net
制服のポケットに忍ばせている携帯が音を響かせた。


「え?なになに、電話ですか?」

彼女が問いかけてくるが、
俺はそれを無視した。


電話ではない、メールだ。


’プロジェクト完了。応援求む’


とある仲間からのメールだった。

「・・・すまんな亜衣。行かなければいけないようだ。」

「え!?なに、意味わかんないんだけど!」


俺はイスから勢いよく立ち上がる。
そして携帯とカバンを握りしめ、走り出した。


「ちょっと、どこ行くの?授業どうするの!?」


彼女の声を背に、俺はメールに書かれた場所へと走り出した。

43 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/15(火) 16:23:31.79 ID:C2U80V9R0.net
何かこのスレ好きやわ

44 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/15(火) 16:23:46.47 ID:yFH4ZqxWi.net
wktk

45 :1:2014/07/15(火) 16:25:21.82 ID:cHJcwGm10.net
チッ。


場所が遠い。
走っていくには面倒が臭い。


(仕方ねぇな・・・)

あたりを見回す。
校舎を抜け出したので、通行人はちらほらいるが
知人はどうやら近くにはいない。


「*☆△※!」


呪文を唱えた。
すると、体がフッと軽くなり、自分の周囲を景色が変わった。

先ほどまで見えていた日常の光景が、一瞬にして
別世界へと変わったのだ。

「待ってろよ、今行くからな・・・!」

厨二臭い発言をし、俺はいわゆる テレポート をしたのだ。

46 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/15(火) 16:29:23.40 ID:pCcuDSGJ0.net
ふむふむ

47 :1:2014/07/15(火) 16:29:31.93 ID:cHJcwGm10.net
一瞬にしてテレポートは完了だ。

見慣れた俺の仲間が、そこにいる。


「おう、待たせたじゃねぇか、すまんな!」

「いや、俺こそ。急に呼び出してすまんな。」


仲間が謝ってくるので、それを無視した。

そして近づく。

「んで、例のブツは手に入ったのか?」

問いかける。
仲間は首を縦にふり、肯定の意を表す。

「さすがヒロキだな。」

彼の名はヒロキ、という。

彼は俺より一回り年上で、いわば兄貴のような存在だ。

ヒロキ「こんぐらい、たいしたことねぇよ。」

照れくさそうにいつもするその仕草が好きだ。
仕事ができる彼を俺は尊敬している。

48 :1:2014/07/15(火) 16:32:04.39 ID:cHJcwGm10.net
彼は袋の中から、ある物を取り出し、俺に見せてきた。

ヒロキ「これだな。」

俺「おう、いいじゃねぇか。」


箱の中には透明な液体が見える。

俺たちが遂行しているプロジェクトは
この液体を得ることである。

そうそれが表向きの’温泉巡り’という趣味にも繋がる。


俺「じゃあ後はこれを、あそこに持ってくだけだな。」

ヒロキ「まあそうだな。」

49 :1:2014/07/15(火) 16:35:20.83 ID:cHJcwGm10.net
ヒロキ「俺はこれから仕事なんだが・・・おまえ一人でいけるか?」

俺「おう、任せておけよ。」


内心、俺は授業なんだけども。と思いながら
社会人であるヒロキに無理はさせまい、と強がってみた。

ヒロキ「そうか。じゃあ宜しく頼んだぞ。」

そういってヒロキは一瞬にしてその場から消えた。


彼もテレポートを使ったのだ。


そう、俺たちは同じ能力者だ。

テレポート以外にも特殊な能力をもっているのだが・・・・

それは後々説明するとする。


とりあえず俺はその場に一人、液体を渡された状態で残された。

50 :1:2014/07/15(火) 16:37:33.89 ID:cHJcwGm10.net
「じゃ、行きますか。」


独り言を言って、また例のごとく呪文を唱える。

周囲の景色が一瞬代わり、そして あの場所 へと移動した。




「よしっ。と」

見慣れない街だ。

ここは日本ではない。

外国のとある、とある国だ。

人も少ない、自然が豊富で 国自体も小さなところである。


「手始めにこの国から変えてしまおう」


厨二発言をしてみた。

51 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/15(火) 16:38:42.75 ID:HmeNrc9F0.net
おもすれ

52 :1:2014/07/15(火) 16:40:17.64 ID:cHJcwGm10.net
あたりに誰も、いないことを確認する。


「にしても寂しい街だな。」

日本でもない。ヨーロッパでもない。

木も少ない。森もない。


あるのは…

寂れた廃墟ばかり。

人もいない。 おそらく戦後、復興もされずに衰退してきたのだと思われる。


さきほどヒロキから貰った箱を手に、

その箱のふたを開ける。


「・・・いい匂いだ。」

開けた瞬間、温泉独特の気持ちが和らぐ香りがした。

53 :1:2014/07/15(火) 16:43:20.65 ID:cHJcwGm10.net
適当な呪文を唱えて、今度は宙に飛び上がってみせた。

タケコプターなんてつけていない。
超能力だ。能力をつかって、地力を無視して宙に浮いている。


「行くぜ!」


そう声をあげて、空からその液体を思い切りぶちまけた。

そして呪文を唱え、その液体の量を増やす。

この国の全土にふりかかるように、大きく、多く、
広く どこまでも・・・。


大きな音を立てて液体は地面へと落下した。


(ふぅ)

その瞬間、先ほどまで廃墟だった街の景色が変わる。


木が、森が、そして自然が・・・なによりも


温泉が そこ一帯に 温泉が広がっているのだ。
ただしくは源泉か。

54 :1:2014/07/15(火) 16:45:47.89 ID:cHJcwGm10.net
宙に浮くのを止め、地面へと下りる。

そして源泉に手を当てる。


「あったけぇ。」

適度な温度だ。そして独特の香り、

立ち上る煙、蘇る懐かしい記憶・・・・。


「ヒロキ、今日もプロジェクト完了だぜ。」


独り言を言い、そして写真付きのメールを彼へ送る。


俺たちが計画しているのだ’全世界温泉化計画’だ。


なぜかって、それはまだ秘密だ。
それを果たすべく、日々行動しているのだ。

55 :1:2014/07/15(火) 16:47:45.68 ID:cHJcwGm10.net
どこまでも広がっている温泉を見つめ、

現実に戻ろうと思い、再び呪文を唱える。


そして日本へと、学校へと帰ってきた。



「・・・ちょっと!」


廊下を歩いていたら、聞き覚えのある声に呼び止められた。

仕方なく、振り返る。


「ねぇもう昼休みだよ?授業もでないし、給食の時もいないし!
 どこ行ってたのさ。」


亜衣だ。まるで監視されてるようだ。


「あ、ああ・・・・ちょっと用事が。」

「授業よりも大事な用事ってなによ!」

56 :1:2014/07/15(火) 16:50:16.35 ID:cHJcwGm10.net
その声を無視して、再び歩き出す。

亜衣「ちょっと、なんかアンタ温泉臭くない?」


(ドキッ・・・)

「え、なんのこと?」

亜衣「硫黄の匂いがするの。まさか温泉でも行ってたんじゃないでしょうね?」

「ありえないだろ。何言ってるのさ。」


内心どぎまぎしながらも、平然を装う。
彼女は疑いの眼差しを向けつつ、納得したようだ。


亜衣「確かに。普通に考えたらあり得ないわね。」


その日はヒロキから特に連絡もなく、

無事、1日を過ごした―。

57 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/15(火) 16:50:48.56 ID:yFH4ZqxWi.net
無茶なネタだと思ったがこれだけで長編一本できそうな感じだ

58 :1:2014/07/15(火) 16:52:01.92 ID:cHJcwGm10.net
>>57
長編ストーリーができあがってるけど
なるべく簡潔に終わらせるよう頑張るわwwwwwww

59 :1:2014/07/15(火) 16:55:35.75 ID:cHJcwGm10.net
事態が急変したのは、次の日だ。


朝起きて、TVを見ていたときのことだ。

いつものごとく占いがあり、それが終わると
見慣れたキャスターがニュースを読んでいた。


そして。

「近頃、不思議なまか不思議な出来事が国外で起きているようです。」

俺「・・・」

「〜国が 1日にして一帯が温泉へと変貌したようです。
 目撃者はおりません・・・」

俺「・・・」

「こうした出来事は昨日だけではないのです。
 近頃、連日のように同様の出来事が周辺国で起きており
 自然現象では言い表せない、まるで魔法のような現象に―」

「・・・」

60 :1:2014/07/15(火) 16:58:45.66 ID:cHJcwGm10.net
A「・・・ということです。
 どうやらこの現象が起きているのは 共通して小さな国、
 ということですね。どう思われます?xxさん。」

B「不思議な現象ですねぇ。人間の手でやっているとは思えないし・・・・
 国一帯を、一日で、・・・なぜこのような出来事が起こるのでしょうか。」

A「まるで魔法ですよね。ありえない。」

B「全力をあげて、〜団体はこの現象を追求しているようです。
 以前として、全国民が恐怖しているので、原因を一刻もはやく
 突き止めたいところですね。」

A「そうですね。新しい情報が入りましたら、またお伝えします。
 では、次のニュースです。」


どうやら俺たちやっているプロジェクトのことのようだ。

今までにも、何カ国かは温泉化してきた。

メディアはやっと事の重大さに気づいたようで

やっとニュースにしたらしい。

61 :1:2014/07/15(火) 17:01:17.79 ID:cHJcwGm10.net
だが、こんなものなのか?


俺たちがやっているプロジェクトは、
たかが数分のニュースでしか伝えられないのか?


そこの国の国民は、そして、日本は

このことを重大なことだと 思わないのか?

「たかが数分のニュースで片付けていい出来事なのかよ・・・」


日本で起きていないからか?

しょせん、おまえらは全部 他人事なのだろう?

自分の身に起きなければ、事の重大さに気づけないのだろう?

なにが対策だよ。

どうせなにもしてねぇんだよ・・・


「母さん・・・」

遺影に目をとめる。
かじっていたトーストから手を放し、仏壇の前へと行った。

62 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/15(火) 17:03:49.16 ID:C2U80V9R0.net
楽しいにゃん

63 :1:2014/07/15(火) 17:04:07.72 ID:cHJcwGm10.net
そこには写真が置いてある。

父さん、母さん、姉ちゃん・・・。



みんな、死んでしまったのだ。

ある事故がきっかけで、死んでしまった。
俺を残して、家を残して、一瞬で消えてしまった。


そのときからだ。
俺は不思議な能力に目覚めたのだ。


そして事件をきっかけに、世間に、メディアに
そして国民に― 家族を奪った仕返しをしたいのだ。


ピピピピピ・・・

メールが届いた。宛名はヒロキだ。

「兄さん。」

もちろん、義理の兄だ。
家族のいない俺にとっての、ただ一人の家族。兄貴だ。

64 :1:2014/07/15(火) 17:07:19.29 ID:cHJcwGm10.net
’ニュースになってるじゃねぇか。
 大丈夫か?’

俺を労ってくれてるかのようなメールだ。


「ありがとう。大丈夫だから。」


そしていつもように、普通の男子高生として

家をあとにし、学校へと足を進めた。


学校に着いた。

特にいつもと変わりはない。

温泉化したニュースなんて、誰も話題にしていない。

みんなが話題にしているのは、芸能人の誰々のスキャンダルだとか
アニメの話とか、ゲームとか、どうでもいい話題ばかりだ。


「おはよう。」

見慣れた光景をボーッとみていた俺に、
聞き覚えのある声が、挨拶をしてきた。

「あ、ああ・・」

65 :1:2014/07/15(火) 17:09:19.55 ID:cHJcwGm10.net
彼女だ。


亜衣「どうしたの?ボーッとした顔して。」

俺「いつもこんなもんじゃね?」


そう返事をしたが、彼女の顔は曇っていた。

まるで何かを悟ったかのような、不審な眼差しを、俺にむけていた。


亜衣「私今日ニュースでみたんだけどさ・・・」



亜衣「あれって・・・・」


俺「あー!いっけねぇ。宿題やり忘れてたわ。
 おまえやってるだろ?ちょっと見せてくれね?」

亜衣「はぁ?・・・」

俺「・・・」


亜衣「別にいいけどさ。」

66 :1:2014/07/15(火) 17:12:09.86 ID:cHJcwGm10.net
俺は席に座って、借りたノートを見ながら、
自分のノートに文字を書いていった。

彼女は隣に座った。


亜衣「あんたの家族って、いないんだっけ?」

俺「・・・」

俺「答えにくいことをストレートに聞いてくれるんですね。」

亜衣「あはは。」


まあそういうストレートなところが好きなんだけどさ。
でもなんでそんなこと、今聞くんだ?

もしかして、こいつは…。


亜衣「どうして死んじゃったの?」

俺「・・・・火事だよ。」

亜衣「ふーん。」

俺「あんまり深くは教えたくない。ごめん。」

「「・・・」」

67 :1:2014/07/15(火) 17:14:41.08 ID:cHJcwGm10.net
その日、俺は決めていた。

あることを決行することを。


日本は事の重大さに気づいていない。
だから、見せしめにやってやるんだ・・・。


どうせ温泉化の事件も、日本では起こらないだろう

そう国民は高をくくっているのだ。


ヒロキにメールをした。


’応援求む。〜で落ち合おう’と


2つ返事で、ヒロキは了承してくれた。

今日はちゃんと一通りの授業を受けた。
もちろん内容なんてのは上の空だったけど。

放課後。校舎を出て、テレポートしようと思っていたときだ。

68 :1:2014/07/15(火) 17:17:13.98 ID:cHJcwGm10.net
彼女の声がした。

「おおおおおおおおい。」

俺を呼び止めているのだろう。

振り向いて、彼女がくるのを待った。

(めんどくせぇ・・・)


亜衣「待って!はぁはぁ。」

俺「なんだよ、しつけぇな。」

亜衣「・・・はぁ、。。。ごめん。」

俺「いや別に謝らなくてもいいけど。」


そこで若干の沈黙が流れる。

俺は腕時計を見つつ、時間を気にしていた。

69 :1:2014/07/15(火) 17:19:28.14 ID:cHJcwGm10.net
亜衣「私も、家族 いないんだよね。」

まだ若干の息を切らしながら、彼女は喋っていた。


・・・・

俺「えっ?」


亜衣「あ、いやね?同情がほしいわけじゃないんだよ。
 それは 壱もよく分かってることだと思う。」

俺「まあ。」

亜衣「何が言いたいかっていうと、そういうのってさ
 乗り越えなきゃいけないんだよ。」


俺「・・・はぁ?」


亜衣「辛くても、頑張るしかないの。悔しさをそういう力を
 悪いことに使っちゃだめなの。」

俺(こいつ、やっぱり気づいてるのか・・・?)

70 :1:2014/07/15(火) 17:21:10.69 ID:cHJcwGm10.net
亜衣「じゃ、それだけだから!」

彼女は走り去っていった。
声をかける間もなく、視界から消えた。




呪文をとなえて、テレポートをした。
そしてとある場所へとたどり着く。


ヒロキ「お、来たねえ。遅かったじゃん?」


俺「ちょっと野暮用があってな。」

バツの悪い顔で、つぶやいた。
彼は何かを察したようで、それ以上は追求してこなかった。


ヒロキ「それで?早速本題なんだけども、今日はどうしよっか。」


俺「今日は俺のとっておきのブツを使う。」

ヒロキ「ほう?」

71 :1:2014/07/15(火) 17:23:56.80 ID:cHJcwGm10.net
ヒロキが俺を止めたことは一度もない。

彼も俺も、似たような境遇だ。

だからこそ、気持ちを理解してくれているし、俺も理解している。

きっとそういった悔しさが この特殊な能力 というものを宿しているのだ。


だからこそ、使わなければならない。
そういう使命感がある。


俺「この温泉源はこの前の休日、俺がとってきたものだ。
 日本の温泉の、有名な〜〜〜の ものだよ。」


ヒロキ「へぇ、つまり・・・。」


俺「そう。これを日本に撒く。」


ヒロキ「ふーん。面白いじゃん。
 ついにやっちゃうわけ?」


俺「といっても、全土じゃない。」

ヒロキ「ほう?」

72 :1:2014/07/15(火) 17:26:31.27 ID:cHJcwGm10.net
俺「ヒロキは今朝のニュース、どう思った?」

彼は鼻で笑いながら、答えた。

ヒロキ「ふざけてると思ったよ。報道人は何も、重大なことって分かってないね。
 きっと日本は関係ないって思ってるんだよ。」


俺「うん。俺も同じ。だから分からせてやるんだよ。
 じょじょに苦しめる。一帯はやらない、 東京だけ せめてみる。」

ヒロキ「ふーん。なるほど、反応を見るわけだ」

俺「うん。だから協力してほしい。」


ヒロキ「おっけー」


だから東京の、人気の少ない場所へと俺たちはテレポートした。


ヒロキ「ここなら誰も来ないね。」

73 :1:2014/07/15(火) 17:30:30.37 ID:cHJcwGm10.net
手慣れたように、俺はいつもの手順で、
温泉源を東京にだけ撒き散らした。

一瞬で東京が、ビルが ビルが消え、
オフィス街も、森へと、木へと、自然へと

そして一帯に温泉が広がった。


俺「任務完了。」

ヒロキ「・・・・。」

彼は浮かない顔をしていた。

そんな彼の一瞬の顔を俺は見逃さなかった。


俺「後悔?」

ヒロキ「はっ!なわけねーだろ。」

俺「だよな。俺たちの悔しさはこんなもんじゃないよな。」


そう言って、風貌の変わった街を眺める。
東京が温泉へと化した。日本に手を出したのは初めてだ。

74 :1:2014/07/15(火) 17:31:33.38 ID:cHJcwGm10.net
俺「・・・」


亜衣の言葉が頭をかすめた。
放課後、言われた あの言葉を。


『私も家族いないんだよね』


『乗り越えなきゃいけないんだよ』


『辛くても、頑張るしかないの。悔しさをそういう力を
 悪いことに使っちゃだめなの。』


・・・

俺「なぁ、ヒロキ。俺間違ってるのかな?」

ヒロキ「さぁな・・・。」

75 :1:2014/07/15(火) 17:37:17.83 ID:cHJcwGm10.net
若干の罪悪感を覚えつつ、家へとテレポートした。


誰もいない家にむかって「ただいま」と言う。

もちろん返る声はない。

TVをつける。

ニュースがやっていた。


報道陣があわてふためいているのが分かる。

「東京が!東京がなくなってしまったんです!」

「ついに日本も・・・しかし今までは国全域だったのに
 日本はなぜ東京だけが。」

「もう終わりです。日本の滅亡です。」

「一瞬にして東京がなくなってしまいました。
 一体なぜこんなことが起きているのか。〜団体の調査はまだですか!!!」

どのチャンネルを回しても、この話題で持ちきりだ。

そりゃそうだろ、どうせさっきまで 日本は関係ない 自分は関係ない

76 :1:2014/07/15(火) 17:39:14.14 ID:cHJcwGm10.net
そう思ってたんだろ。

人間そんなもんなんだよ。

自分の身に災難がふりかからないと、わからない。

いつだって人ごと。心配しているのも 心配してるふり だけ


本当に不安になったとき、人間の本性がやっと出るんだよ。



「ほんと、くだらねぇ。」

そうつぶやいて、TVの電源をきる。
リモコンを投げ捨てる。


そして遺影を見つめる・・・。

俺「・・・・・もうすぐだから、待っててよ。父さん、母さん・・・姉ちゃん。」


寝床へと入る。

明日だから、

明日決着をつけるから。父さんたちの元へ俺も行くから。

77 :1:2014/07/15(火) 17:41:43.50 ID:cHJcwGm10.net
朝、目が覚める。

TVをつける、やはりあのニュースで持ちきりだ。


慌てふためく報道陣たちの顔。


「おせぇーんだよ。」


俺はヒロキにメールした。

「作戦決行。落ち合おう。」   と。


・・・

テレポートした。
今日は学校へは行かない。
もちろん今日も平日だ。

おそらく学校では、昨日まであんなにどうでもいい話ばかりしていたやつらが

温泉化の話で持ちきりなんだろうよ。


ちょっと見てみたかったが、

もういいんだ そんなことは。

78 :1:2014/07/15(火) 17:43:39.99 ID:cHJcwGm10.net
着いたとき、すでにそこにはヒロキがいた。


ヒロキ「おう。よく寝れたか?」

俺「・・・久しぶりに夢を見たよ。」

ヒロキ「ふーん?」

俺「家族がまだ生きてたとき、よく よく・・・・
 俺の家族は本当に温泉が好きだった。」

ヒロキ「うむ。」



俺「今日、全部終わらそう。」

ヒロキ「おう、いいぜ。」



そんなときだった。
箱から温泉のブツを取り出し、撒き散らそうとした そのときだ。


「待って!!!」

79 :1:2014/07/15(火) 17:45:23.11 ID:cHJcwGm10.net
聞き覚えのある声がした。

いや、まさか、そんなバカな。

聞き間違えだろう?

こんなとこにこれるわけ―…


「待って、壱。話をしよう?」

彼女だ、

目の前には彼女がいた。


走ってきた?いやそんなバカな。

息一つ切らしていない。

校舎から少し走っただけで息を切らす彼女が、


・・・まさか。


亜衣「待ちなさい。
 あなたのやってることは間違ってるわ。」

80 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/15(火) 17:46:05.26 ID:pCcuDSGJ0.net
やっとバトルか

81 :1:2014/07/15(火) 17:48:11.20 ID:cHJcwGm10.net
俺「は?なんだよ。なんのことだよ。」


ヒロキは何も言わない。

ただ俺たちの行動を見守っている。


亜衣「テレポートしてきたの。
 この特殊な能力をもっているのは、あなたたちだけではない。」


俺「何のことだよ。意味わかんねーよ!能力とか厨二かよ。」

亜衣「私にも家族がいないって言ったの、覚えてるでしょう?」

俺「・・・」


それまで黙っていたヒロキが口を開いた。

ヒロキ「この能力は家族を失った者だけがもつ特殊能力。
 つうわけは、そこの姉ちゃんも 俺たちの悔しさ 分かるだろ?」

82 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/15(火) 17:49:35.09 ID:C2U80V9R0.net
アライヴ思い出した

83 :1:2014/07/15(火) 17:52:43.27 ID:cHJcwGm10.net
亜衣「分からないわ。私が持っているのは’リバイブ’
 あなたたちが持っているのは おそらく・・・」


俺「ああそうだよ。’デストロイ’ 破壊するってことだ。」


ヒロキ「つまりなんだ、姉ちゃんはこの街を再生する、とでもいうのかい?」


亜衣「そうよ、可能よ。私に戦う力はないわ。
 でも 再生する力はあるの。だから無駄なのよ。あなたたちのやってることは。」


ヒロキ「へー。壱はデストロイ、姉ちゃんはリバイブ、
 じゃあ俺はなんだと思う?」


・・・・なんだろう

そういうえばヒロキが何の力をもっているか
俺は知らなかった。

84 :1:2014/07/15(火) 17:52:45.58 ID:cHJcwGm10.net
亜衣「分からないわ。私が持っているのは’リバイブ’
 あなたたちが持っているのは おそらく・・・」


俺「ああそうだよ。’デストロイ’ 破壊するってことだ。」


ヒロキ「つまりなんだ、姉ちゃんはこの街を再生する、とでもいうのかい?」


亜衣「そうよ、可能よ。私に戦う力はないわ。
 でも 再生する力はあるの。だから無駄なのよ。あなたたちのやってることは。」


ヒロキ「へー。壱はデストロイ、姉ちゃんはリバイブ、
 じゃあ俺はなんだと思う?」


・・・・なんだろう

そういうえばヒロキが何の力をもっているか
俺は知らなかった。

85 :1:2014/07/15(火) 17:55:06.07 ID:cHJcwGm10.net
亜衣「・・・・でも無駄なのよ。いつでも直せるんだから!」

ヒロキ「じゃあ直せばいいじゃん?」


亜衣「・・・直してもどうせ続けるでしょう? だったら意味がない。
 ちゃんと話し合って、解決しないと。」


ヒロキ「話し合ってなんになるんだよ(笑)
 話し合ったら家族が生き返るとでも言うのかよ?
 じゃあ再生能力をもってるお姉ちゃん、家族を生き返らせてよ。」


亜衣「それは・・・・」

亜衣「それはできない。」


ヒロキ「だろ?何も出来ないくせに偉そうに言うなよ。」

86 :1:2014/07/15(火) 17:57:44.41 ID:cHJcwGm10.net
ヒロキ「なぁ、壱。この姉ちゃん黙らせてよ。」


俺「えっ?」

ヒロキ「・・・あ?びびってんの?今まで何のために俺がおまえのいうこと
 聞いてきたと思ってるの?」

俺「え・・・う、うん。」


亜衣を攻撃・・・・?
そんなこと、できるわけ。


俺「ひ、ヒロキがすればいいじゃん。」

俺「俺にも攻撃の力はない。まあ・・・似た力ではあるが。」

亜衣「やめて!私は戦いたくない!」


ヒロキ「うっせーな!」

彼が、亜衣を殴った。

少し吹っ飛ばされる。

俺「や、やめろよ!」

87 :1:2014/07/15(火) 17:59:51.48 ID:cHJcwGm10.net
俺は彼の腕の動きを止めるため、静止の呪文を唱えた。


ヒロキ「はっ?ふざけんなよ。」

亜衣「・・・」

俺「ご、ごめん。」

ヒロキ「ごめんじゃねーよ。おまえはこの町を、国を滅ぼすんじゃなかったのか?」

ヒロキ「全世界温泉化にして、両親に会いに行くんじゃなかったのかよ。」


俺「・・・俺のやってることは、間違ってるのかもしれない。」

ヒロキ「はっ?」

亜衣「!」

俺「こんなことしても、父さん母さん、姉ちゃんは嬉しくない。
 みんな、温泉が大好きで よく みんなで行っていたんだ。」

88 :1:2014/07/15(火) 18:01:26.64 ID:cHJcwGm10.net
ヒロキ「しらねーよ!!」


ヒロキがそういって、静止していた体を動かした。

そしてフッと俺の体がなぜか軽くなった。


!?

彼が何か呪文を唱える。

そして亜衣が、再び吹っ飛ばされた。


俺「ちょ、なにして・・・!」

俺も呪文をとなえて、再びヒロキを止めようとした、

だけど、呪文が・・・効かない!!

俺「!?どうなっているんだ・・・」

89 :1:2014/07/15(火) 18:02:42.33 ID:cHJcwGm10.net
ヒロキ「ははは・・・!!ははは!!!」


大声をあげて笑っている。

なんだろう、訳が分からない。

彼が攻撃の魔法をしかけてくる。


避けようと思い、呪文をかける。


だけど・・効かない!

俺「い、いだっ!・・・・ええっ。」

亜衣「壱!!」

ヒロキは大きな声で笑っていた。

90 :1:2014/07/15(火) 18:05:17.87 ID:cHJcwGm10.net
ヒロキ「バカだよな、おまえも。俺の能力は’デプライブ’
 奪うってことだよ。もちろん、能力もな・・・!」



俺「なっ。つまり、俺の能力をヒロキは・・・!」

ヒロキ「ああそうだよ。つまりおまえは今一般人と変わらない。
 なんの呪文も使えないんだよ。」


俺「そんな・・・。」

ヒロキ「だいたいに不思議じゃなかったのか。
 なんで俺がいろんな温泉源を手に入れてたのか。ほんとおまえバカだよな。」


彼は大声で笑っている。

こんなヒロキ、見たこと無い。


亜衣「壱!!」

彼女が大声で呼んでいる。でも俺には何も出来ない。

91 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/15(火) 18:05:47.30 ID:pCcuDSGJ0.net
あはははははは

92 :1:2014/07/15(火) 18:07:40.53 ID:cHJcwGm10.net
ヒロキが呪文を唱えている。


そして温泉源を、街へ、国へ、

ふりまいた。


一瞬にして辺り一面が自然へと、森へと、温泉へと変わる。

ビルが跡形もなく、・・・・一帯が温泉へとなった。


俺「亜衣!はやく再生の呪文を!」


亜衣「だめ・・・もう・・・。」

俺「・・・まさか」

ヒロキは大声をあげてずっと笑っている。

どうやら、再生の能力も手に入れた、いや
奪ったようだ。


これで俺と亜衣は無能力者、
そしてヒロキは 3つの能力者・・・

もう・・・おわった・・・

93 :1:2014/07/15(火) 18:11:51.18 ID:cHJcwGm10.net
ああ・・・・・

終わったんだ。

これで俺も、母さんたちの元へ行ける。


ごめんね、亜衣。

止めてくれたのに、
気づけなくて。

今頃気づいてももう遅いよな。

俺にはなんの能力もない。

世界も滅ぼしてしまった。


この結果は願っていたのに、なんでだろう

全然嬉しくないや。

・・・・母さんの声がきこえる。

母さんが笑ってる。これが走馬燈なのかな?

ああ、温泉だ。温泉へ行く準備をしてるんだ。

ちゃんと下着もった?って笑いかけてくれる母さんが大好きだった。

94 :1:2014/07/15(火) 18:13:35.72 ID:cHJcwGm10.net
おかしいな、なんでだろ 亜衣もいる。

「デートしよ」って笑いかけてくれる。

「温泉でもいいから一緒にいたい。」って


なんだよ俺幸せだったんじゃん。

家族は失ったけど、亜衣がいたじゃん。

こうやって笑いかけてくれたじゃん、一緒にいてくれたのに・・・ごめん。


ヒロキも笑ってる。

一緒に風呂なんて照れくさいじゃねーか!と言いながら
いつもの優しい笑顔で・・・


そうだよ・・・ヒロキはたった一人の

俺の家族。家族を失った俺に、初めて 最初に笑いかけてくれた・・・


俺「ヒロキ!!!!!」

95 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/15(火) 18:13:54.28 ID:LshYXBgA0.net
支援

96 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/15(火) 18:15:16.57 ID:C2U80V9R0.net
アニメ化

97 :1:2014/07/15(火) 18:15:58.98 ID:cHJcwGm10.net
攻撃されてボロボロになった体で、彼にかけよった。

すっかり人格が変わってしまっている。

こんなヒロキ、知らない。


俺「お願いだ。目を覚ましてくれ。」

ヒロキ「は?目を覚ますのはおまえだろ!!」

俺「・・・ヒロキのこと兄さんだと俺は思ってる。」


ヒロキ「はぁ?」


俺「言ったよな・・・ヒロキには俺と同じぐらいの弟がいたんだよな。」

ヒロキ「・・・・」

俺「俺の家族は、夏休みに 俺が部活に行ってるあいだに、
 温泉に行っていたんだ。その日の朝 いつもように’行ってくるね’
 って。’夕方には帰るから’って楽しそうに家族が出て行ったんだ。」

ヒロキ「・・・」

98 :1:2014/07/15(火) 18:19:24.69 ID:cHJcwGm10.net
俺「知らなかった。俺がバカみたいなボールを蹴ってるあいだに、
 家族は・・・温泉で・・・火事に巻き込まれて・・・」

ヒロキ「言ってたな。」

俺「悔しかった。周りや親戚から’残念だね。辛いね’って
 思ってもない言葉を、上辺だけの言葉をかけられるのがイヤだった。」

ヒロキ「俺も。弟が死んだとき よく言われたわ。」


亜衣「私もだよ。」


俺「うん・・・。悔しいよね。辛いよね。どうせこの気持ち分からないくせに
 まさに’あなたには分からないでしょうねええええ’なのに。」

ヒロキ「・・・」


俺「兄さん、弟はこんなこと望んでるかな?
 幸せに暮らしてほしいって思ってるんじゃないかな?」

亜衣「きっといろんな人に言われたと思うの。
 でも私達は上辺で言ってるわけじゃないんだよ。」


俺「やりなおそう?この力を、違うことに使おう?」

ヒロキ「・・・」

99 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/15(火) 18:20:23.94 ID:C2U80V9R0.net
時事ネタ放り込むなぉwwwwwwwww

100 :1:2014/07/15(火) 18:22:14.04 ID:cHJcwGm10.net
ヒロキが呪文を唱えた。

あたり一面が、ビルが現れた。


温泉が消えた。

独特の、あのオフィス街の暑さを感じた。


木や森が、消えた。


俺「ヒロキ!」

ヒロキ「人間を許したわけじゃない。俺の弟は通り魔に殺された。
 まだ捕まってない。でもこの事件は無かったことにされてる。悔しいよ。」

亜衣「うん。」


ヒロキ「でも、俺にはおまえみたいな可愛い弟がいるもんな。
 おまえのために頑張って働かなきゃな!」


そういってヒロキはどこかへテレポートした。

その瞬間、俺の体にいつもの重みが戻ってきた。

ああ・・・。

101 :1:2014/07/15(火) 18:25:06.81 ID:cHJcwGm10.net
亜衣とは何も言わずに、その場で別れた。


家に戻り、TVを見ると
あの事件の報道をしている。


「まか不思議な現象ですね!全世界が、元通りになっているのです。」

「日本だけでなく、外国もです。一体なにが起きているのやら・・・」

「夢だったのでしょうか?」

「そんなわけないでしょう。原因は今も、調査中です。」

「再び同じことが起きないように、対策をしなければいけませんね。」


俺「対策、ねぇ・・・どうせ何も考えてないくせに(笑)」


TVを消した。
そして俺は寝た。まるでいつもの日常に戻ったかのように、
眠りについた。

102 :1:2014/07/15(火) 18:26:54.71 ID:cHJcwGm10.net
次の日、ヒロキの携帯へメールを送ったが、デーモンさんが返ってきた。
電話をかけたが’おかけになった電話は現在使われておりません・・・’


学校へ遅刻しそうになったので、テレポートしようと思い 呪文をかけた。

不思議なことに、呪文がきかなくなっていた。


「まさか!?」と思ったが・・・・


学校へ着くと 挨拶をされた。

「おはよう。」と


聞き慣れた、いつもの声だ。

きっと今日も、宿題をうつさせてくれるであろう。

103 :1:2014/07/15(火) 18:28:49.34 ID:cHJcwGm10.net
彼女は何事もなかった顔をしてやがる。

クラスの連中も、あの事件について何もふれていない。


話の話題は ある美人芸能人の結婚報道について、だ。

今朝のニュースはそれで持ちきりだった。


俺「まったく・・・」

亜衣「夢でもみてたみたいだね。」


彼女が笑いかけてきた。
本当に。全部夢だったかのようだ。


亜衣「ねぇ、今週こそどこかにデートに行きたいんだけど!」

俺「ああ・・・」(めんどくせ)

亜衣「温泉!いこう。」

俺「うん。あと行きたいところがあるんだけど。」

104 :1:2014/07/15(火) 18:30:54.68 ID:cHJcwGm10.net
亜衣「え、なになに?どこ?遊園地?」

嬉しそうに彼女が問いかけた。

いや、違う。


俺「お墓。亜衣の家族と、俺の家族。
 家族が死んでから まだちゃんと墓参り行ってないんだ。」


亜衣は笑っていた。
バカにした笑いでなく、嬉しそうな、受け入れてくれる笑い方だった。


亜衣「私が未来のお嫁さんです!って挨拶しなきゃね。」


家族は消えたけど、俺には 家族がちゃんといるみたいだ。



こうして温泉化計画は幕を閉じた。





105 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/15(火) 18:31:31.59 ID:t4s4yvMV0.net


106 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/15(火) 18:32:12.01 ID:W1Zb+NEV0.net
地の文あると途端に読む気無くす不思議

107 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/15(火) 18:32:59.24 ID:LshYXBgA0.net
乙〜

108 :1:2014/07/15(火) 18:33:21.52 ID:cHJcwGm10.net
書いてて面白かった!

もし読んでくれてる人がいるならもう1作ぐらい書きたい

休憩します。

お時間あるかたは是非お付き合いください〜

読んでくれてさんきゅう

109 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/15(火) 18:35:21.35 ID:C2U80V9R0.net
楽しかったよー

110 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/15(火) 18:36:05.61 ID:pCcuDSGJ0.net
乙ー
あとひとつくらい読みたいかな

111 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/15(火) 18:44:14.21 ID:pCcuDSGJ0.net


112 :1:2014/07/15(火) 18:46:01.78 ID:cHJcwGm10.net
安価>>115
テーマ

113 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/15(火) 18:50:28.79 ID:pCcuDSGJ0.net
ksk

114 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/15(火) 18:50:32.06 ID:Z05KteXI0.net
人類vsアイドルの戦争

115 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/15(火) 18:50:33.40 ID:MfmS3vgC0.net
下半身が一輪車になる感染症

116 :1:2014/07/15(火) 18:51:15.64 ID:cHJcwGm10.net
>>115
くっそつまんなそうな題材を有り難う

117 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/15(火) 18:51:16.59 ID:pCcuDSGJ0.net
面白そうだな

118 :1:2014/07/15(火) 18:53:15.30 ID:cHJcwGm10.net
世の中には色々な趣味・嗜好をもった人がいる。

また、あまりにも一つのことに熱中し、

それを追求して愛する人のことを’オタク’とも言う。


近年このオタクは、社会問題としてもあげられている。

オタクといっても、二次元やマンガ・ゲームを愛する者だけを

オタクというのではない。



俺もそんな一人、オタクの中の一員である…

119 :1:2014/07/15(火) 18:56:48.86 ID:cHJcwGm10.net
「暑いな!今日も。」

そう声をかけてくれた人物こそ、この部を取り締まる部長である。

彼は一輪車を片手に俺に話しかけてきた。


俺「暑いですね〜本当。」

部長「まさに一輪車日和だな。」


俺は一輪車部に所属している。
部員は俺と部長、そして後輩の女子 と3名だ。


部長「次の大会こそ、優勝するぞ!」


と。部長は大会優勝を目指して頑張っている。

俺はというと、優勝よりも 別の意味でこの部に所属しているのだ…

120 :1:2014/07/15(火) 19:04:21.42 ID:cHJcwGm10.net
「お疲れ様ですー!遅れました。すみません。」


そういった遅れてやってきた女子・後輩の小倉さん。

小柄な体型ながら、一輪車に乗る姿が様になる可愛い女子だ。

部長「おう、小倉。まあ仕方ない。
 今日も元気に練習するぞ!」

小倉「はい!」

俺「うい〜」


俺は別に一輪車オタなわけではない。

一輪車オタな小倉さんのオタクである。
つまり彼女が好きで、この部に入ったわけだ。

121 :1:2014/07/15(火) 19:05:11.06 ID:cHJcwGm10.net
一輪車とか激しく興味ないよぉ(A`)
しかも書きすぎて規制かかるし

休憩するわー dat落ちしてなかったらまたくる

122 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/15(火) 19:06:30.43 ID:pCcuDSGJ0.net
いや一輪車はおまけみたいなもんだろw
まあ仕方ないな

123 :1:2014/07/15(火) 19:11:01.18 ID:cHJcwGm10.net
本当は書きたいのあったけど疲れたからいいやーみたいな

124 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/15(火) 19:29:45.08 ID:C2U80V9R0.net
支援

125 :1:2014/07/15(火) 19:34:52.55 ID:cHJcwGm10.net
ある日俺の下半身が一輪車になってしまった。

次の日には小倉さんも、そしてまたさらに次の日には部長も。

なぜこんな現象がおきるのか?

わからない。

ただ依然として、一つだけ言えることがある。

俺は小倉さんが好きで、小倉さんは部長が好きで、
部長は一輪車が好きなんだ。


そんな部長が一輪車の感染症に罹ったことは、おそらく本望であろう。

こうして俺たちの戦いは続く。



完。

126 :1:2014/07/15(火) 19:37:35.69 ID:cHJcwGm10.net
というわけで

テーマ>>128

127 :1:2014/07/15(火) 19:44:34.43 ID:cHJcwGm10.net
NHKしつこい。こわい

ピンポンしすぎ

128 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/15(火) 19:58:29.45 ID:JeX6XK36O.net
NHKしつこい。こわい

ピンポンしすぎ

129 :1:2014/07/15(火) 20:04:12.07 ID:cHJcwGm10.net
>>128
ですよね。

なんかガスの調査?のとき不在だったから
それかと思ってドア開けちゃったんだよ。


そしたらNHK
「TVないんで。失礼します」っていったけど
5分ぐらいピンポン粘ってたな。

去年なんて30分ぐらい居たわ。
さすがにきれて「ないんです。警察呼びます」
っていったら「聞こえないので、ドア開けてください。」(聞こえてるはず)
「警察呼びます。」っていったら帰ってたわ。

130 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/15(火) 20:11:02.95 ID:U2U+qkBX0.net
>>32

131 :1:2014/07/15(火) 20:15:38.12 ID:cHJcwGm10.net
>>130
じゃあそれ書く。
飯作るから落ちてなければ書くわw

132 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/15(火) 20:25:48.47 ID:JeX6XK36O.net
いやいや>>128で書いてもらいたくて安価とったんだけど

133 :1:2014/07/15(火) 20:27:01.26 ID:cHJcwGm10.net
>>132
そんなの書きたくねえwwwwww

総レス数 133
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