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男「ロミオとジュリエット殺人事件」
- 1 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/17(木) 02:00:10.92 ID:vh4tPT9P0.net
- 後輩「せんぱい! せんぱい! 事件です、事件! 先輩の大好きな殺人事件ですよ」
男「いきなり僕を不謹慎キャラにしないでもらえるかな?」
男「と言うか、またかい? そろそろ君が疑わしくなってきたよ本当に」
後輩「そっ、そんな! 違いますよ! 先輩に会いたいから口実に人を殺すとか、そんなことしないですよ!」
後輩「喜んで欲しかったとか、構って欲しかったとか、そんなことが理由で私が人を殺すわけないじゃないですか!」
男「冗談話を具体的にしないよう。真剣に君と距離を置きたくなってきたよ」
後輩「先輩が一歩退いたら二歩近付きますよ?」
男「その理屈だとすぐに僕を貫通して遥か無限遠まで走る必要が出てくるかもしれないぞ。さあ、この場合の彼女の電場を求めよ」
後輩「むう」
- 2 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/17(木) 02:01:26.11 ID:tq3dAS/r0.net
- 近づくなら貫通とかなくね
- 3 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/17(木) 02:07:31.65 ID:vh4tPT9P0.net
- 男「それで、その事件の概要を教えてくれ」
後輩「ああ、はいはい。今朝、ある生徒の部屋で発見された惨劇です」
後輩「殺されたのは二名。○○高校二年のバカップルですよ。そこの高校の友人からのメールで、ついさっき事件の存在を知りました」
男「へえ、カップルがペアで殺されてたのかい?」
後輩「ええ。それも妙なことに、ひとりは毒殺されていて、もうひとりは刺殺されています」
男「変な取り合わせだな。まるでジャンルが違う。毒で死ぬタイミングにずれが起きれば台無しになるだろうに」
後輩「ええ、刺されているのが女の方で、男は毒で死んでいたそうです」
男「……まるで、シェイクスピアの戯曲だな」
後輩「ああ、ロミジュリですよね。最期、後追い自殺の後追い自殺する奴」
男「君が言うとなんだか身も蓋もない喜劇に聞こえるよ……」
- 4 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/17(木) 02:13:07.46 ID:vh4tPT9P0.net
- 男「しかしそこに、僕の求めているものがあるとは思えないね」
後輩「むう」
男「どうせ犯人はすぐに見つかるだろう。それかどっちかの無理心中ってオチさ」
後輩「そんな冷めること言わないで下さいよぅ……」
男「まあ、今日の授業は早退かな。なぜだかとても頭が痛くなってきた」
後輩「そ、それって!」パアッ
男「病院、付き添ってくれるか」ニッ
後輩「あいあいさー!」ピシッ
- 5 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/17(木) 02:17:57.98 ID:vh4tPT9P0.net
- ?「ふぅーはっはぁー! 天才だ! やはりボクは、シェイクスピアの生まれ変わりなのだ!」
?「ボクの作った脚本の上で、愚かな道化を演じるがいいさ国の犬が……!」
?「いい、いいよ! 真に迫る悲劇! ああ、こうしてふたりは死に、両家を繋ぐ哀しき架け橋となったのだ」
?「人を殺すこと! そう、それはボクのような選ばれた人間にのみ与えられる特権である」
?「さあ、次の劇場はどこにしようか?」
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