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ケンカ相手が能力者だったから安価で助けてくれ

1 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 00:21:14.07 ID:VN5peL030.net
俺(たかし)の能力>>5
相手(ヒロ)の能力>>7

対戦場所 近所の河原

2 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 00:23:02.85 ID:1xAXe75I0.net
左手薬指で10秒触れた物にタマネギの匂いをエンチャントする能力

3 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 00:29:40.35 ID:VN5peL030.net
たかし「おー、悪いな。待っちゃったか」

たかしが河原につくと、
大きな石の上に腰かけているヒロの姿を認めた。

ヒロ「べっつにぃ。今来たとこだからいいけどさぁ」

よっ、と声を出して立ち上がる。

ヒロ「じゃあ、殺し合おうか」

ジロリ、と粘っこい視線を這わせた。

たかし「えっ、殺し合うの?」

ヒロ「えっ」

4 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 00:31:20.11 ID:VN5peL030.net
ヒロ「殺し合うんじゃないの? 俺てっきりそうだと思ってきたんだけど」

たかし「たかがケンカで物騒だな、お前……」

若干たかしは引いた。

たかし「勝負がつけばそれでいいだろ。なんで殺すんだよ」

呆れたように言う。

ヒロ「まぁ、確かに」

ヒロも納得したようだ。

5 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 00:34:26.32 ID:l0BJi/wo0.net
空間を溶かして消滅させる

6 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 00:35:15.38 ID:gDdVI1jT0.net
願っただけで、相手を即死させる

7 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 00:35:58.29 ID:OD5df3vA0.net
神レベルの送りバント

8 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 00:38:17.56 ID:VN5peL030.net
たかし「じゃあ、始めようか」

ヒロ「……」

お互い数歩離れた距離で睨みあう。

たかし「だりゃっ!」

ヒロ「!?」

声がすると同時にヒロの眼前の空間に、突如石つぶてが舞った。
たかしが足元の砂利を巻き込み蹴り上げたためだ。

たかし「はっはー! 油断してんじゃねーぞ!」

一瞬ヒロが怯んだのを、たかしは見逃さなかった。
そのまま突進をする。

9 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 00:41:43.40 ID:VN5peL030.net
ヒロ「主人公のくせに、卑怯なのはいけないよね……」

シャツに背中に仕込んだ金属バットを取り出しながら言う。

たかし「なっ」
    サクリファイスヒット
ヒロ「”神域の玉転がし”!」

はじけ飛んだつぶてが、すべてたかしの足の甲めがけて飛んでいく。

たかし「うおっ!?」

慌てて避けたため、バランスをかなり崩してしまう。

ヒロ「はい。残念賞」

その頭上で、バットを振りかぶる気配がした。

10 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 00:45:58.17 ID:VN5peL030.net
ヒロ「!?」

そのままたかしの頭めがけてバットを振り下ろしたが、
ヒロにはなんの手ごたえも感じられなかった。
    メルティファントム
たかし「”溶解変幻”」

ゆっくりと顔を上げたたかしがそう呟いた。
二人の間の空間が陽炎のようにゆらめいている。

たかし「お前の空間は溶かさせてもらった。
     悪いけど、勝ち目なんてないんじゃないかな」

そう言って、勝ち誇ったように笑った。

11 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 00:47:44.90 ID:FGfFrxXL0.net
全然レスついてなくてワロタ

12 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 00:48:46.13 ID:VN5peL030.net
ヒロ「こいつはちょっと分が悪いかな……」

バックステップで慌てて距離を取る。
が。

たかし「だから無駄だってのよ」

ヒロ「……っ!?」

数メートルは飛びのいたはずだった。
それなのに目の前にたかしはいた。

たかし「オラァ!」

無造作に振り下ろされたその拳がヒロの顔面を的確にとらえる。

ヒロ「がはっ!」

たかし「空間溶かせるんだから、距離取ったって意味なんてないんだよ」

鼻っ面を押さえうずくまるヒロの頭上から、冷たい声が降ってきた。

13 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 00:50:54.39 ID:VN5peL030.net
ヒロ「……っ! ちょっと待ってくれ。俺が悪かった」

土下座しながら謝罪の言葉を述べた。

ヒロ「なんでもするから、許してくれ」

そう懇願する。

たかし「なんでも、ねぇ……」

たかしは顎をさすりながら思案した。

たかし「じゃあ>>14(許す? 許さない?)」

14 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 00:55:32.95 ID:FGfFrxXL0.net
スレ落とす

15 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 00:57:33.47 ID:VN5peL030.net
たかし「じゃあ、スレ落とす」

ヒロ「えっ」

たかし「……」

ヒロ「……」

たかし「じゃあ、また明日学校でな」

ヒロ「あ、ああ。またな」

二人はそこで別れることにした。

16 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 01:01:35.22 ID:VN5peL030.net
翌日

たかし「おーす。おはよー」

ヒロ「何事もなく登校してくるのな、お前は」

顔を大きく腫らしたヒロが呆れたように言った。

たかし「うおっ、何その顔……。どうしたの?」

ヒロ「お前がやったんだろうが……」

ジロリと睨み付けた。

たかし「……ああ、ごめんな」

17 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 01:04:55.02 ID:VN5peL030.net
「ちょっと、ヒロ君になにしてるのよ!? 信じらんない!」

突然女子の怒鳴り声がした。
たかしが顔を上げると、委員長の鬼のような顔がそこにある。

たかし「なんでお前が切れてんだよ」

委員長「そりゃ切れんでしょうが!
     ヒロ君のプリティフェイスに何してんのよ! このブサイク!」

たかし「俺はブサイクじゃねぇよ! フツメンだこのボケ!」

たかしもブチギレた。

18 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 01:06:36.12 ID:VN5peL030.net
委員長「へぇ? 委員長である私にいい度胸じゃない」

委員長は鼻で笑った。

委員長「じゃあ見せてあげるわよ。私の能力>>19を!」

たかし「ええっ。お前も能力者なの……」

19 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 01:08:49.58 ID:u+8I4Pot0.net
みぽんぬジャンプ
 <(^-^)<
   □
 < <
   \\\

20 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 01:10:18.47 ID:FGfFrxXL0.net
>>19
ヌウウウウウウウウウウウウwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

21 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 01:10:51.65 ID:VN5peL030.net
委員長「みぽんぬジャンプ!」

たかし「……」

委員長「みぽんぬジャンプ!」

たかし「……」

委員長「……」

たかし「……」

委員長「何とか言いなさいよっ!!!」

たかし「逆切れかよ……」

22 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 01:13:18.52 ID:VN5peL030.net
その日一日、委員長はおとなしかった。
そして放課後。

たかし「んー……! ようやく一日終わったな」

横にいるヒロに話しかける。

ヒロ「……あぁ、そうだな」

たかし「カラオケでも行くか!」

ヒロ「行かねぇよ。顔いてぇし」

不機嫌な様子でそう言う。
たかしはおずおずと尋ねた。

たかし「……もしかして、まだ怒ってる?」

ヒロ「あたりめーだろこの馬鹿」

23 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 01:16:12.35 ID:3ZPVCGVk0.net
見てるよー

24 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 01:16:39.83 ID:VN5peL030.net
たかしは一人ぼっちで帰ることを余儀なくされた。

たかし「いつもは横にヒロがいるのに……」

ヒロは怒っているし、そのせいで学校中の女子も敵に回した。
そうして一人で下駄箱に向かう途中、
数人の不良たちが体育倉庫に入っていくのが見えた。

たかし「何やってんだろ」

疑問に思ったたかしは>>25 そこへ行くことにした? そのまま帰った?

25 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 01:20:02.37 ID:l0BJi/wo0.net
帰った

26 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 01:22:12.79 ID:VN5peL030.net
たかし「まぁ、不良どもに用はないし。帰るか」

そのまま帰ることにする。
家に帰る途中もヒソヒソと罵声を浴び続けた。

たかし「……毎日これが続いたら心が持たんぞ」

その晩、たかしは枕を濡らすのであった。

27 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 01:24:14.84 ID:VN5peL030.net
翌日、ヒロが学校を休んだ。

たかし「あれ、どうしたんだろ。あいつ」

疑問に思う。

たかし「馬鹿は風邪ひかないはずだが……」

首をひねっていると後頭部に鈍痛が走った。
振り返るとバットを構えた女子の集団が目に入る。

女子「あんたのせいでヒロ君が休んじゃったじゃないの!」

やいのやいのと暴言を吐かれた。

たかし「俺は知らないよ……」

たかしの精神は極限まで追い詰められていた。

28 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 01:26:18.17 ID:VN5peL030.net
あまりにもつらいので学校は早退した。
その足でヒロの家へ向かう。

たかし「あいつのせいでとんだとばっちりだわ……」

インターフォンを鳴らすと、ヒロの母親が応対した。

ヒロ母「あら。たかし君じゃない。わざわざお見舞いに来てくれたの?」

笑顔を浮かべてそう言った。

たかし「……はい。まぁそんな感じです」

とりあえず家にお邪魔することにした。

29 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 01:29:22.62 ID:VN5peL030.net
ヒロ「……何の用だよ」

ベッドに寝そべったままそう言った。

たかし「お前のせいで頭にコブができたんだよ!」

ヒロ「……? 知らねーよ」

たかし「馬鹿は風邪ひかねーんだろ。何休んでんだよ」

ヒロ「うっせぇよ。風邪じゃねぇ。ちょっとな」

そう言って深く布団をかぶった。

たかし「? なんか様子が変だな、お前」

たかしは>>30 布団をはぎ取った? そのまま帰った?

30 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 01:39:00.65 ID:M4CcKaia0.net
一緒に寝た

31 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 01:43:30.29 ID:VN5peL030.net
たかし「よし、いっしょに寝るぞ」

そう言うと布団にもぐりこんだ。

ヒロ「何してんだよ!? この馬鹿!」

ぐいぐいとたかしを外に押し出そうとする。

たかし「いいだろ? なぁ?」

それを押しのけて、強引に布団に入り込んだ。

32 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 01:45:16.83 ID:VN5peL030.net
たかしは途方に暮れていた。

たかし「まさか、性犯罪者の烙印を押されるとは」

物音に気付いたヒロの母親が部屋に駆け込んできたのだった。

たかし「まぁ。通報されなかっただけ、よしとするか……」

そのままトボトボと家路についた。

33 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 01:46:54.65 ID:VN5peL030.net
また翌日もヒロは学校を休んだ。
そういえば。
たかしは違和感に気付く。

たかし「あいつの体、異様に腫れ上がっていたような」

一緒に布団に入ったとき、そう感じたのだった。

たかし「何か隠してるのかな」

そう思ったが確認する術もない。
そのまま無為に一日を過ごした。

34 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 01:48:23.05 ID:VN5peL030.net
放課後。
たかしが一人で下駄箱に向かうと、
また不良たちが体育倉庫に入っていくのが見えた。

たかし「ヒロが休む前日もそうだったっけ」

そこで気付いた。

たかし「まさか。あいつらが何かを」

急いで体育倉庫へ向かった。

35 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 01:50:05.66 ID:VN5peL030.net
たかし「何してんのー?」

ガラガラと大きな音をたてて、体育倉庫の扉が開いた。
中には見るからにガラの悪い生徒が5人。それと女生徒が一人いた。
上履きのラインの色を見ると全員2年生だろうか。

たかし「何してんすか。先輩方」

とりあえず敬語で言い直しておく。

不良「ああ? なんだよてめぇは」

36 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 01:53:33.42 ID:VN5peL030.net
まぁこういう輩は手を出しても大丈夫だろう。
奇襲は成功し、3人の不良生徒がその場に倒れた。

たかし「おとといだったかな。あんたらここで何やってたの?」

余裕の表情でそう尋ねるが、残った二人の不良は鼻で笑った。

不良@「ぶち殺されたいのか、お前は」
不良A「おとといもお前みたいなやつ殺したわ。そういや」

口元を歪めたままそう言う。

たかし「あー、それ多分俺のダチっすね」

たかしは静かに怒りに燃えた。

37 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 01:55:14.55 ID:VN5peL030.net
不良@「はぁ? なめてんのかお前は」
不良A「俺たちの能力>>39>>40の餌食になれよ」

たかし「はぁ。また能力者っすか」

険悪なムードに包まれる体育倉庫の隅で、
真面目そうな女生徒はただただ震えていた。

38 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 01:57:15.44 ID:OBNskgOJ0.net
st

39 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 01:57:51.82 ID:c6MywBGs0.net
肌がスベスベになる能力

40 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 01:57:55.61 ID:OBNskgOJ0.net
穴という穴からビームが出る

41 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 02:04:56.04 ID:VN5peL030.net
たかし「とりあえず眠ってもらいますかね」

強烈な後ろ回し蹴りを叩き込んだが、何の手ごたえもなかった。
     ホワイトシュプール
不良@「”美肌効果”! 俺に打撃は効かねぇ!」

軽く攻撃をいなすと、無防備なたかしの背面に拳をめり込ませた。

たかし「うぐっ!」

勢い余ってそのまま数歩後ずさる。

たかし「こっちの攻撃は効かないのにそっちの攻撃は当たるとか。
     ちょっとずるくない?」

青ざめた顔でそう言った。

42 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 02:08:57.59 ID:VN5peL030.net
隙をついて不良@が飛びかかってきた。
            メルティファントム
たかし「くっ……! ”溶解変幻”!」

前方と背後の空間を消し、なんとか距離を保った。

不良@「へぇ。便利な能力だね、それ」

トントンとつま先で地面蹴った。

不良A「でも俺の能力の前じゃ無意味だよ」

口元を不気味に歪める。
     デッドポインター
不良A「”完穴閃”!」

不良Aの体中から光線が溢れ出ると、空間を埋め尽くした。

43 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 02:10:56.61 ID:FGfFrxXL0.net
何気に割りと続いててワロタ

44 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 02:11:40.65 ID:VN5peL030.net
くそっ! 間に合わない!
たかしは己の能力の限界を知っていた。
同時に消せる空間の量をだ。

たかし「ぐぅっ!?」

能力でなんとか致命傷は避け、残りは腕でかばった。
それでも大ダメージを受けたことに変わりはない。

不良@「へっへ。ここまでかな」

そう言って拳に金属製のナックルをはめる。

不良A「死ぬほど痛めつけてからおうちに帰してやるよ」

45 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 02:14:32.30 ID:VN5peL030.net
「そこまでですよ」

体育倉庫に震えた声が響く。

不良@「ああ?」

その場にいた全員がそちらへ向いた。
黒髪を肩まで伸ばした少女が、怯えた表情でこちらを睨み付けている。

不良A「なんなの? ビビっちゃってんじゃん」

ヘラヘラと頭の悪そうな笑みを浮かべた。

黒髪「……生徒会権限を、執行します」

その言葉に、不良たちがピクリと反応した。

46 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 02:16:17.61 ID:VN5peL030.net
生徒会? たかしは頭に疑問符を浮かべた。

黒髪「一般生徒に危害を加えるものには罰を! 能力>>48発動!」

不良たちが一斉に身構える。

たかし「なんか、やばそうだな……」

47 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 02:17:51.53 ID:OBNskgOJ0.net
安価下

48 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 02:17:53.86 ID:c3IbrNBb0.net
自分の体以外全てのものをワープ

49 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 02:22:38.32 ID:VN5peL030.net
不良@「先手必勝だ! やっちまえ!」
不良A「おう!」

二人が一斉に飛びかかる。
            ブラッディホール
黒髪「無駄です!”ウサギの巣穴”!」

そう叫ぶと、ぐにゃりと空間が歪んだ。

たかし「……あれ?」

気付くと、不良たちとともに荘厳な部屋の中にいた。

50 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 02:25:52.65 ID:VN5peL030.net
「彼女が能力を使うとは。かなりのオイタをしたみたいですね」

金髪の縦ロールを揺らしながら、目の前の女生徒が言った。

不良@「おい、あれ……」
不良A「ああ。生徒会長だ……」

ボソボソと呟く声が聞こえる。

会長「全く。世話が焼けます」

一緒に飛ばされてきたのだろうか。
跳び箱やらボールやらの中から、会長が女子生徒の制服を拾い上げた。

会長「正座して、しばらくお待ちなさいな」

逆らったらいけない雰囲気なので、三人はそろって言葉に従った。

51 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 02:27:54.54 ID:VN5peL030.net
およそ15分後。
ジャージを着た黒髪の女生徒がおずおずと生徒会室に入ってきた。

黒髪「すいませぇん……。遅くなりました……」

やや頬が紅潮している。

会長「使い勝手の悪い能力ね。とりあえず着替えてきなさい」

先程拾った制服と、下着を渡しながら言う。

黒髪「……ありがとうございますぅ」

小声でそう言うと、奥の部屋へと引っ込んでいった。

52 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 02:30:37.27 ID:VN5peL030.net
会長「あの子から話は聞かせてもらったわ」

正座する三人の前に立ちはだかると、上から見下ろした。

会長「あんたたち二人は退学。そっちの子は無罪」

そう言ってパンパンと手を叩く。

会長「はい。もう帰っていいわよ」

しっしっ、と犬でも追い払うように手を振った。

不良@「……ちょっと、納得いかないんすけど」
不良A「……」

二人が静かに立ち上がった。

53 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 02:32:58.22 ID:VN5peL030.net
会長「で? どうしするの?」

蔑むような目で二人を交互に見る。

不良@「退学になるくらいなら、好き勝手やらせてもらうわ……」
不良A「とりあえずぶっ殺すわ」

はっ、と会長が鼻で笑った。

会長「私の能力>>55知らないわけね? いいわ、相手してあげる」

ピリピリとした空気が生徒会室に流れた。

54 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 02:35:22.52 ID:OBNskgOJ0.net
安価下

55 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 02:36:19.67 ID:l0BJi/wo0.net
自分に吸収

56 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 02:42:19.93 ID:VN5peL030.net
会長「あんまりこれ使いたくないんだけど」

そう前置きした。
  フォーアングラーズ
会長「”四暗刻”」

不良@&A「!?」

会長がそう呟くと、不良二人がその体に吸い込まれていった。
たかしはそれを呆然と見つめている。

会長「あー、やっぱ嫌だわ。キモい」

ボコボコと会長の体が波打つと、粘液に覆われた不良二人が床に転がった。

会長「うあー、あとで浄化しないとね」

そう言って黒髪の方をちらりと見た。

57 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 02:45:30.23 ID:VN5peL030.net
会長「はい。君はもう帰っていいわよ。彼女を助けてくれてありがとうね」

そう言われたので、たかしはその言葉に甘えることにした。

たかし「じゃあ失礼します」

部屋を出て行こうとすると、背後から言葉が飛んできた。
                カス
会長「あ、そうそう。この”不良”ども、一応Bランクだから。
    明日から忙しくなると思うわよ」

たかしは振り返った。

たかし「Bランク?」

会長「そうよ。あんたも今日からBランクだからね」

たかし「? そうですか」

言ってる意味がよく分からなかったので、たかしはそのまま部屋を出て行った。

58 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 02:49:24.62 ID:VN5peL030.net
翌日。たかしは校門前で呼び止められた。

「待ってたよぉ♪」

髪全体を金色に染めて、
前髪を目が隠れるほどに伸ばした女生徒が目の前に立っている。

たかし「……? 誰だよ、お前」

金髪「えー? つれないなぁ。こんなかわいい子の誘いなのに」

触れ合うほどに顔を近づけてきた。

たかし「っ! やめろよ」

たかしはそれを押しのけた。

59 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 02:51:40.10 ID:VN5peL030.net
滅多に人の来ない校舎裏に二人はいた。

たかし「で? 何の用なの」

呆れたように言う。

金髪「えっへへへぇ。君は昨日付でBランクに上がったんだよね?」

眼前の少女は満面の笑みを浮かべている。

金髪「どのくらい、強いのかなぁ。ってさ」

少女が両手を広げると、あたりに木の葉が舞った。

金髪「気になっちゃうじゃん?」

にぃ。と口元を歪めた。

60 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 02:54:03.02 ID:VN5peL030.net
たかし「……戦いたいってわけね」

渋々と言った様子で身構えた。

金髪「にゃははははー。話が分かるねぇ」

たかしはため息を吐く。

金髪「そんな嫌がらないでよぉ。ただの能力>>63試しだからさっ」

そう言ってくるくるとその場で回ると、サラサラとその綺麗な金髪が広がった。

61 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 02:56:40.34 ID:OBNskgOJ0.net
kskst

62 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 02:57:12.84 ID:OBNskgOJ0.net
st

63 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 02:57:39.42 ID:8UTYj+oc0.net
好きな動物召喚

64 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 03:01:54.01 ID:VN5peL030.net
たかし「悪いけど、すぐ勝負決めさせてもらうぞ」

二人の間の空間が歪む。
                          ペットセマタリー
金髪「えぇーっ、それじゃつまんないよぉ。”愛玩動物”発動っ♪」

たかし「うぉっ!?」

慌てて横に飛びのくと、服を鋭い爪で切り裂かれた。

たかし「なんだよ、これ」

よしよし、と金髪がライオンのたてがみを撫でると、
百獣の王はゴロゴロと喉の鳴らして地べたを転がった。

金髪「どんどん行くからねぇ……?」

にぃ。と口元が歪んだ。

65 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 03:06:27.32 ID:VN5peL030.net
金髪「逃げてるばっかじゃ、お話にならないよっ」

軽快に笑いながらも、次々と獣が現れてくる。

たかし「ちょっと待って。少し話し合おうか」

空間ごと消し去っていくが、これではキリがない。
ライオン、トラ、豹、サイ、イノシシ、キリン、カバ、ワニ、
ダチョウ、チーター、オオカミ、鷹、ハイエナ、etc。
それぞれ合わせると数十匹はくだらないほどの動物を消し去っていた。

たかし「どんどん消えてくけど、君の良心は痛まないのかな!?
     少しでも痛むならやめた方が良いよ!」

叫びながら逃げ回る。

金髪「べっつにぃ? 動物とか臭くて嫌いだしねぇ♪」

そう言って高らかに笑った。

66 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 03:09:08.61 ID:VN5peL030.net
最後はゴリラに押さえつけられた。

金髪「あっはははー。そのまま握りつぶしちゃおうかぁ?」

どんどんと横から野生動物が溢れてくる。

たかし「ちょ、やめて。勘弁して」

涙ながらに訴える。
その様子を見て、金髪はつまらなさそうにため息をついた。

金髪「……期待外れだわ。もっと強いかと思ったけど」

動物がいっせいに消える。

金髪「じゃあねぇ。弱虫君」

恐ろしいほど冷たい表情でそう言うと、スタスタとその場から立ち去って行った。

67 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 03:12:14.67 ID:VN5peL030.net
たかしはトボトボと校舎内を歩いていた。

たかし「何者なんだ。あいつは」

黒髪「気になりますか?」

たかし「うおっ!?」

背後から突然声をかけられて、慌てて飛び退いた。

たかし「びっくりしたぁ……」

黒髪「こっちのセリフですよ……」

胸に手を当ててこちらを軽く睨み付けている。
とりあえずたかしは謝っておいた。そして質問を重ねる。

たかし「知ってるの? あの金髪のこと?」

68 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 03:14:54.20 ID:VN5peL030.net
黒髪「ええ。能力者の間では有名人ですよ。
    通称”ランカー狩り”です」

たかし「ランカー狩り?」

黒髪「ええ」

うなづいて続けた。

黒髪「能力者の間にも序列があるんです。彼女は12位ですね」

12位? あれより強いのがまだまだいるのか。
たかしは身震いした。

黒髪「私は27位。生徒会長が5位です」

スラスラと続ける。

たかし「俺は?」

そこへ口を挟んだ。

69 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 03:18:39.17 ID:VN5peL030.net
黒髪「君は」

言いかけて手元の端末をいじり始めた。

黒髪「君は42位です。でも突然ランクアップしたので、勢いは7位ですね」

なるほど。それで狙われたのか。
たかしは納得した。

黒髪「今後狙われることも多くなると思うので、気を付けてください」

そう言い残して彼女は立ち去った。

たかし「……やめてほしいなぁ」

呟きながら、わくわくとした疼きが心中を占めるのを、たかしは止められずにいた。

70 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 03:22:21.85 ID:VN5peL030.net
「君か。話は聞いているよ」

目の前の小柄な体躯の男がそう言った。

たかし「俺はあんたのこと知らないけど」

突き放すように言う。

小柄「まぁそう言わないでさ。お手合わせ願うよ。
    最近能力>>76使ってないから、なまってるんだ」

彼のランクは>>73。校舎裏に、風が吹き荒れた。

71 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 03:23:11.26 ID:LUMoAPXq0.net


72 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 03:23:35.84 ID:8UTYj+oc0.net
68

73 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 03:23:45.46 ID:l0BJi/wo0.net
65

74 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 03:24:18.90 ID:OBNskgOJ0.net
st

75 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 03:25:08.62 ID:LUMoAPXq0.net
死神

76 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 03:25:09.49 ID:OBNskgOJ0.net
st

77 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 03:25:12.59 ID:6ERGP9H/0.net
自殺する能力

78 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 03:29:44.39 ID:VN5peL030.net
たかし「……めんどくせぇなぁ」

呟きながら疾走すると、一気に距離をつめた。
          メルティファントム
たかし「消えろ。”溶解変幻”」
              ニューレコーダー
小柄「消えないよ! ”新しい自分”!」

そのまま小柄は地面に突っ伏し動かなくなった。

たかし「なんだ……?」

つま先で小突くが反応が無い。
たかしはその場を後にしたが、その時は全く気付いていなかった。
彼に自分の能力が波及していなかったことに。

79 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 03:32:17.22 ID:VN5peL030.net
その日はそんなことが繰り返された。

たかし「……もう疲れたよ」

彼は生徒会室に逃げ込んだ。

会長「あら? どうしたの?」

妖艶な笑みを浮かべた会長が、コトリと音をたててティーカップを置いた。

たかし「散々狙われるんです。どうにかならないですか」

焦燥しきった顔でそう言う。

会長「うふふ。私にはどうすることもできないわねぇ」

口元を押さえて笑った。

80 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 03:32:20.64 ID:FGfFrxXL0.net
今日は能力バトルが二つもあるんだな

81 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 03:34:57.82 ID:VN5peL030.net
疲れ切ったたかしは一日を生徒会室で過ごした。

会長「授業に出なくていいの? 高校で留年とか笑えないわよ」

たかし「会長も授業出てないじゃないですか」

会長「いいのよ。私はもう高校卒業しているからね。
    生徒会長という名の事務職なの」

たかし「ああ。道理で」

高校生にはない色香を持っているはずだ。

会長「……それは、どういう意味かしら?」

怖いほどの笑みを貼り付けて、会長がそう言った。

82 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 03:38:03.24 ID:VN5peL030.net
たかし「……別に、他意はないですよ」

女性に年齢を感じさせる言葉を使ってはいけないのか。
たかしはこの時学習した。

会長「それならいいんだけど」

無表情に戻すと紅茶をすすった。
そのとき。
けたたましい音をたてて扉が開いた。

黒髪「大変です! 生徒たちが!」

会長がジッ、と視線を上げる。

会長「……どうしたのかしら?」

83 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 03:40:51.75 ID:VN5peL030.net
黒髪の案内で中庭に行くと、そこに地獄のような光景が広がっていた。
地面に転がる人。人。人。
全てが血に染まっている。
その中でなおも乱闘が繰り広げられているのだ。

たかし「け、警察に連絡しないと」

ポケットをまさぐるたかしを会長が制した。

会長「能力者のことは、校内で処理しないとね」

ジリジリとした視線を、争いが続く中庭に投げかけていた。

84 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 03:44:54.56 ID:VN5peL030.net
金髪「にゃっはー♪ 今日は大量にゃりー!」

肉を切り裂く音があたりに響く。

金髪「これで私のランクも少しは上がるかにゃあ?」

にしし。と頬の血をなめずりながら言う。
現在中庭で乱闘を繰り広げている生徒は14名。
その大半は虐殺される側だ。

金髪を除くと高次能力者は、ランク>>87-89>>92-94の能力を持つ者たち程度だ。
残りの生徒はただ死を待つのみという状況であった。

たかし「許されていいのかよ……。こんなことが……」

85 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 03:45:42.76 ID:OBNskgOJ0.net
kskst

86 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 03:46:15.50 ID:YQiR2Ss50.net
B

87 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 03:46:30.69 ID:l0BJi/wo0.net
122

88 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 03:46:47.90 ID:LUMoAPXq0.net


89 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 03:47:01.58 ID:iBddmXyq0.net
7

90 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 03:47:15.40 ID:OBNskgOJ0.net
st

91 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 03:51:14.74 ID:LUMoAPXq0.net
ない

92 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 03:51:23.97 ID:l0BJi/wo0.net
防御力のプラスマイナスを入れ替える

93 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 03:51:26.33 ID:OBNskgOJ0.net
全身ジェット噴射

94 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 03:51:58.27 ID:c3IbrNBb0.net
両手が羽になるけど一度使うと戻れない

95 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 03:52:02.05 ID:LUMoAPXq0.net
時空転移

96 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 03:56:59.05 ID:VN5peL030.net
金髪「なんでこんな雑魚が紛れ込んでいるの?」
       シールドオブブラッド
序列122位「”怠惰の代償”!」

数頭の獣にその身を切り裂かれた。

金髪「まともなやつはいないのかにゃぁ」

中庭には人の死体よりも多くの獣が溢れかえっていた。
しかしその獣も大半が死体となっていたのだが。

97 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 04:01:37.88 ID:VN5peL030.net
「ただでは死なないわよ!」

序列下位の生徒が特攻を試みた。
   ライジングサン
7位「”蝋の翼”」

「あ……が」

生徒の体が一瞬で焼け爛れる。

7位「これでも溶けないのか。厄介な能力だよ」

翼にともした炎をバサバサと払いながら、つまらなそうにつぶやく。

7位「儚いものほど美しい。そう思わないかな」

98 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 04:04:33.44 ID:VN5peL030.net
0位「あー。なんで俺ここにいるんだろ」

序列から外れた生徒はけだるそうにつぶやいた。

0位「よくあんなにもまぁ、楽しそうに戦えるもんだね」

血に染まる中庭をぼんやりと眺める。
結局その場に三人だけが残った。

金髪「あっはー。君たち倒したら一気にランク上がるかな?」

さもうれしそうに言う。

7位「僕は興味が無いね。俗世のことには」

つやつやと光を放つ翼を撫でつけながらため息をついた。

0位「……いや、俺の方が興味ないんだけど」

99 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 04:05:52.31 ID:LUMoAPXq0.net
カンスト

100 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 04:07:35.94 ID:VN5peL030.net
会長「それまで!」

突き抜けるような青空に澄んだ声が響いた。

会長「今やめるならこの件は全て不問にしよう。もし続けるなら」

金髪「もし続けるなら?」

会長「……全員成敗する」

金髪「にゃっはー。わたしはそっちの方がうれしいんだよぉ」

7位「……すべてに興味が無い」

0位「やめますよ。俺はやめますよ」

その場にいる全員が臨戦態勢に入った。

0位「入ってねぇっつーの」

101 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 04:11:38.11 ID:VN5peL030.net
金髪「みんな死ねぇぇぇ♪」

会長「すべてを飲み込め!」

7位「……焼き尽くせ」

中庭の空気が一気に圧縮された。

0位「やめろよ。馬鹿ども」

ピタリ。
全ての時間が止まる。
    マシュマロマン
0位「”白の幻影”」

音もなくすべてのものが弾き飛ばされる。
一瞬遅れて、爆音が響いた。

102 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 04:14:31.47 ID:VN5peL030.net
0位「あーあ。またやっちまった」

音速を超える爆風に、中庭はただの更地と化した。
死体と怪我人がそこらに転がっている。

0位「俺は悪くねぇかんな。じゃあ帰るわ」

序列外の男はスタスタとその場を後にした。

たかし「いでで……。空間弾き飛ばさなきゃ死んでたぞ……」
黒髪「ぅ、うぅん」

なんとか横の黒髪も守れたようだ。
たかしはほっと胸を撫で下ろした。

103 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 04:15:28.65 ID:LUMoAPXq0.net
おもったほど強くないな

104 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 04:19:21.53 ID:VN5peL030.net
翌日。大半の生徒が学校を欠席した。
正確に言えば”大半の生徒が欠員”した。

残った生徒もほとんどが怪我を負って休んでいる。

金髪「……何かな。君たちは」

松葉づえをついたまま、不機嫌そうに言う。

「なぁに。今ならお前を殺せるんじゃないかってさ。なぁ?」
「ああ。積年の恨み、晴らしてやろうか」
「じわじわと痛めつけて殺してやるよ」

金髪「はぁ……。どうせランク上がらないし、
    君達みたいな雑魚と戦いたくないんだけどね」

105 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 04:22:21.57 ID:VN5peL030.net
「こっちだって遊んでたわけじゃないんだぜ?」
「お前を殺すために努力を重ねてきたんだ」
「この傷、忘れたとは言わせねぇよ」

金髪「……知らないなぁ。君たちのことなんて」

彼らの能力>>108-110

106 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 04:25:05.14 ID:OBNskgOJ0.net
st

107 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 04:25:35.33 ID:OBNskgOJ0.net
st

108 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 04:25:47.08 ID:c3IbrNBb0.net
能力ごと体を入れ替える

109 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 04:26:49.25 ID:LUMoAPXq0.net
グンニグルの槍召還

110 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 04:26:56.90 ID:OBNskgOJ0.net
かっこいいポーズ

111 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 04:26:58.29 ID:6ERGP9H/0.net
10本の指の第一関節を90度に曲げられる

112 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 04:27:08.98 ID:w6+jmrwB0.net
自分の受けた傷を相手にも与える

113 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 04:31:06.59 ID:VN5peL030.net
金髪「……。君たちは、ふざけているのかな」

イライラとした様子で獣をけしかける。
数秒後。三人はその場に倒れ込んでいた。

金髪「……はぁ。じゃあ、殺すけど」

フラフラとした足取りで近づく。

「こっちは何もしてないのに、満身創痍じゃねぇか」

一人がニヤリと口元を歪めた。

金髪「しまっ……!」
 エクスチェンジャー
「”変動相場”!」

114 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 04:35:36.96 ID:VN5peL030.net
「ぐぅぅぅ!? いってぇ……。こいつこんな体で動いていやがったのか」

金髪と体を入れ替えた男はその場にうずくまった。
 グングニル
「”長槍”」

金髪「がっ……はぁっ……!」

口から大量の血を吐き出した。

金髪「あ、ぅぅぅ……」

ビクビクとその体を痙攣させる。
どうやら能力も失われてしまったらしい。
なす術もなく、金髪はそのまま地面に突っ伏した。

115 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 04:37:04.62 ID:LUMoAPXq0.net
魔槍じゃないのか

116 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 04:38:34.34 ID:OBNskgOJ0.net
これは金髪終わったか

117 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 04:38:43.16 ID:VN5peL030.net
「……。自分の能力で殺してやろうか」

金髪の見た目をした男がそう言うと、獣が次々と召喚される。
金髪は胸に槍が刺さったまま、それを呆然と見つめた。

金髪「……なるほどね」

その一瞬で理解する。
    エクスチェンジャー
金髪「”変動相場”」

目の前にいる自分の体にしがみつき、死力を振り絞ってそう言った。

118 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 04:42:59.97 ID:VN5peL030.net
金髪「……舐め腐ってるからだよぉ。ばぁーか!」

足元に転がった血塗れの死体を蹴り飛ばした。
ゆっくりと視線を上げる。

金髪「能力ごと入れ替えてくれるなんて、ずいぶん親切な能力だったねぇ?」

ニヤニヤと口元に笑みを浮かべる。
     グングニル
「くっ! ”長槍”!」

金髪「おっせぇんだよ!」

拳が男の胸を貫く。

金髪「……自分が操れる動物より弱いってことはないからね」

そう言って残った一人に向き直った。

「ひっ」

金髪「じゃあねえ。ばいばぁーい!」

数頭のゾウの群れが男を押しつぶした。

119 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 04:45:41.92 ID:VN5peL030.net
金髪「……いってぇ。もう動けないよぉ」

バタリとその場に倒れ込んだ。

金髪「はぁ。もう嫌だ」

そのまま目を閉じると、足音が近づいてくるのに気付いた。

「あー! 獲物発見!」

金髪「……またぁ?」

うんざりした様子で顔を上げた。

120 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 04:47:44.02 ID:VN5peL030.net
かなり小柄な少女が目に入った。
真っ黒な艶のある髪を腰の下まで伸ばしている。

金髪「……で? ガキが何の用?」

ガキ「ガキじゃねぇーよ! ぶっ殺ちてやる! わたちの>>123で!」

金髪「……やっぱガキじゃねーのかな」

呆れたような声がその場に響いた。

121 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 04:48:23.93 ID:LUMoAPXq0.net
ふたなり化

122 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 04:48:49.39 ID:OBNskgOJ0.net
安価下

123 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 04:48:55.48 ID:c3IbrNBb0.net
靴を飛ばして遠隔的に体重をかける

124 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 04:55:01.17 ID:VN5peL030.net
金髪「……もう私、動けないんだけど」
                            シュールシューズシューター
ガキ「あんたはばんち(万死)に値するよ! ”気まぐれ天気予報”発動!」

ガキの足を離れたスニーカーが、くるくると宙を舞った。
仰向けに倒れ込んだ金髪の上で、ピタリとその動きを止める。
    フォーリングシューズ
ガキ「”降り注ぐ運動靴”!」

金髪「がっはぁ!?」

小さなスニーカーが金髪の腹部にめり込んだ。
その瞬間視界が暗転する。

ガキ「小さいからって舐めないでよ! 背骨なんて簡単に砕いちゃうんだから!」

金髪は薄れゆく意識の中で、その声を確かに聞いた。

125 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 05:03:02.28 ID:VN5peL030.net
その日、ランキングに大きく変動があった。
下位の台頭と、上位の失脚が同時に起きたためである。

会長「……納得いかないわよ。こんなの」

掲示板を見上げ、そう呟いた。
    マシュマロマン
0位 ”白の幻影”
    サクリファイスヒット
2位 ”神域の玉転がし”
    シュールシューズシューター
3位 ”気まぐれ天気予報”
   メルティファントム
6位 ”溶解変幻”
  フォーアングラーズ
9位 ”四暗刻”
    ニューレコーダー
11位 ”新しい自分”
   ライジングサン
14位 ”蝋の翼”
     ブラッディホール
32位 ”ウサギの巣穴”

126 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 05:06:40.09 ID:VN5peL030.net
たかしは掲示板にかぶりついた。

たかし「2位って、ヒロ……だよな?」

しばらくランキング表を凝視していた。
そこで疑問に思うことがあった。

たかし「あれ? 11位のやつって、確か俺が倒してやつじゃなかったっけ」

そのままとどまって首をひねっていたが、よく思い出せない。

たかし「……まぁ。いいか」

目を引くことが多すぎて、自分のランキングが不必要に上がっていることに、
たかしは気付かなかった。

127 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 05:08:19.70 ID:OBNskgOJ0.net
大分上がったな

128 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 05:15:15.69 ID:KV+kea0m0.net
先生方はどうしてるんだろ

キルラキルみたく生徒が主導なのかな

129 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 05:38:53.14 ID:OBNskgOJ0.net


130 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/19(土) 06:21:07.43 ID:OBNskgOJ0.net


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