王様「勇者よ、さあ旅立つのじゃ！」　勇者「やだよ」

1 ：以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします：2014/07/21(月) 23:08:07.29 ID:VSBvXPGj0.net

王様「……」

大臣「……」

姫様「……」

兵士「……」

勇者「サボテンに水やりたいから帰っていい？」

姫様「い、いいわけがないでしょう！　身の程を弁えなさいよ！」

勇者「はあ」

2 ：以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします：2014/07/21(月) 23:09:05.00 ID:tiO1q/Jk0.net

まーたやる気のない主人公か

3 ：以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします：2014/07/21(月) 23:09:29.77 ID:HXBozbeP0.net

俺「やる気がないならやめちまえ」

4 ：以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします：2014/07/21(月) 23:10:25.23 ID:j2Sv7fyoO.net

サボテンってほとんど水あげなくていいんじゃねぇの？

5 ：以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします：2014/07/21(月) 23:10:33.54 ID:lCCgnLnzi.net

>>3
代わりにやれよ

6 ：以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします：2014/07/21(月) 23:12:02.12 ID:HXBozbeP0.net

>>5
大魔神俺「いいよ」（王城ﾄﾞｶｰﾝ）




こうして世界に平和が訪れた

7 ：以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします：2014/07/21(月) 23:12:40.58 ID:VSBvXPGj0.net

大臣「な、なんという無礼な！　王に対してその口の聞きよう、一体何様のつもりじゃ！」

王様「よいよい、勇者にも事情があるのだろう」

勇者「はあ」

王様「その事情、よければ話してはみてくれんか？　この王が力になれるやもしれんぞ？」

勇者「特にないです」

王様「は？」

勇者「事情とか、特にないです」

王様「……お前は、事情もないのに王である余の頼みを断ろうとしているのか？」

勇者「まあ」

8 ：以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします：2014/07/21(月) 23:13:00.67 ID:WsplOvVn0.net

専制君主の社会でそんなことやったら即座に投獄だわな
下手すると一族そろって

9 ：以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします：2014/07/21(月) 23:15:11.02 ID:X6TSpPfK0.net

サボテンコンプレックスな勇者きゅんかわゆい
さびてんに毎日みずあげてかれちゃってしょぼん顔な勇者きゅんもかわゆい

10 ：以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします：2014/07/21(月) 23:15:42.04 ID:VSBvXPGj0.net

王様「兵士、奴を跪かせろ」

兵士「はっ！」　ｻﾞｯｻﾞｯ

勇者「いや、あの」

王様「多少の無礼は許すつもりであったが、お主の狼藉は目に余る。まずは立場というものを理解させてやろう」

勇者「だから、その」

兵士「このっ！」　ｶﾞｼｯ

勇者「ちょっと邪魔」　ﾄﾞｺﾞｯ

兵士「へぶっ」　ﾊﾞﾀﾝｯ

11 ：以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします：2014/07/21(月) 23:19:43.86 ID:WsplOvVn0.net

あとは軍やらなにやら出てきて超絶無敵の勇者様が全員倒すんだろ？

12 ：以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします：2014/07/21(月) 23:20:53.90 ID:VSBvXPGj0.net

王様「……」

大臣「……」

姫様「……」

勇者「もう本当帰っていいですか？」

姫様「あ、貴方は王に逆らうつもりですか！　王とは国そのもの！　国を敵に回すおつもりですか！？」

勇者「そのつもりなら最初から召集無視してますって」

王様「ならばこの王の命に従え！　もし断われば兵達がお前を捕らえるぞ！」

勇者「あの、王様は馬鹿なんですか？」

王様「何じゃと！？」

13 ：以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします：2014/07/21(月) 23:22:43.03 ID:VSBvXPGj0.net

勇者「兵士が束になって俺に勝てるなら、もう俺が魔王を倒しに行く必要とかないじゃないですか」

勇者「でも、正直そういうの面倒臭いっていうか」

勇者「俺、争いって嫌いなんですよ。疲れるじゃないですか」

勇者「魔王とか勝手に暴れさせとけばいいんですよ、その内飽きますって」

勇者「ね？　そうしましょうよ？」

勇者「それじゃあ解決した所で、俺は蟻の観察をしなくちゃならないので」

大臣「待つのだ！」

勇者「はあ」

14 ：以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします：2014/07/21(月) 23:24:26.91 ID:v/2zrK0x0.net

面白い
はよ

15 ：以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします：2014/07/21(月) 23:26:42.56 ID:ybKEZW9o0.net

>>14
死ねアフィ

16 ：以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします：2014/07/21(月) 23:27:24.30 ID:VSBvXPGj0.net

大臣「お前の話はよく分かった。我々がお前の力量を見誤っていた事も認めよう」

王様「大臣」

大臣「王様、今は矛をお納めください。……お前が魔王を倒した暁には、叶えられるかぎりの褒美をやろう」

勇者「特に何も欲しくないです」

大臣「そ、そんな事はないだろう」

勇者「俺、欲とかあんまりないんですよ。飯食って寝て適当に過ごせたら人間って結構幸せ感じるじゃないですか？」

大臣「ぐむむっ」

17 ：以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします：2014/07/21(月) 23:30:51.35 ID:VSBvXPGj0.net

姫様「分かり、ました」

勇者「良かった、それじゃあ俺はこれで」

姫様「もしあなたが魔王を無事倒して帰ったのなら……私は、あなたの妻になりましょう」

大臣「な、なんですと！」

王様「それはいかん、いかんぞ！　こんな何処の馬の骨とも知れぬ若造と結婚するなど、わしは絶対に許さんぞ！」

姫様「お父様、これも仕方のない事なのです。私一人犠牲になって全てが済むのなら、私は喜んでこの身を犠牲にいたしますわ……」

勇者「いや、遠慮しときます」

姫様「は？」

勇者「俺、お姫様みたいなキラキラした女の子って好きじゃないんですよ。なんか鬱陶しくて」

姫様「は？」

姫様「は？」

姫様「はぁ？」

18 ：以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします：2014/07/21(月) 23:37:33.01 ID:VSBvXPGj0.net

勇者「あのー、一人オセロの予定詰まってるんでもう帰っていいですか？」

大臣「お、お前は！」

姫様「お前バカにしてんのかよおいッ！！」

王様「え？」

大臣「え？」

勇者「はあ」

姫様「さっきから何なんだよお前よぉ！　たかが平民の癖にちょっと強いからって調子乗ってんじゃねえよ！　何様のつもりなんだよ、私は姫様だぞ！」

勇者「一応なんか俺も勇者様とか呼ばれてますけど」

姫様「だから何なんだよ！　こ〜んなに可愛い私が健気に身を捧げてやろうって言ってんのに何断わってんだよおい！　潰すぞ！！」

勇者「はあ」

19 ：以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします：2014/07/21(月) 23:42:18.30 ID:qpxSClZC0.net

俺「ほう」

20 ：以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします：2014/07/21(月) 23:45:49.37 ID:VSBvXPGj0.net

姫様「大体さっきから『はあ』だの『まあ』だの、お前それ格好いいと思ってんの！？　ダッサ、うわダッサ！　平民ゴミ虫調子に乗りすぎぃ！」

姫様「なに無気力系な自分に酔ってるんですかぁ！？　つーかお前の人生終わったからな！？　今！　ここで！　終了！　完全終了！！」

姫様「国民にめっちゃ人気あるからな、私！　私の求婚断わった時点でお前リンチ確定！　あはは、お前の死体が腐り切るまで晒してやるからな！　覚えとけよバーカ！！」

大臣「ひ、姫様！」

姫様「うっせぇ！！　黙ってろハゲチャビン！」

大臣「むぐっ」

王様「大臣も悪気はないのだ、その辺に」

姫様「お前も黙ってろよ、死に損ないジジイ！　魔王の侵略も防げない癖に偉そうにしてんじゃねえよ愚王が！！　その偉そうな王冠外して前線行って戦って死ね！！　１００回死ね！！」

王様「……」

勇者「じゃあ俺帰りますね」

姫様「ああ？！　誰が帰っていいって言った！？　おい待てよ、クソ平民！　待てって言ってんだろ、おい！　おい！？」


そうしてこの国は滅びましたとさ。

21 ：以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします：2014/07/21(月) 23:46:28.95 ID:XXNfzvy40.net

これ何が面白いの？？