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歴代最強伝説の勇者「お前が魔王か」 美少女魔王「違います」

1 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/04(木) 00:10:14.55 ID:CQ21s5++0.net
勇者「あれ? すいません」

魔王「いえいえ」

勇者「おっかしいなぁ……。このあたりだって聞いてたんだけど。
   ……ちょっと住所確認してもらっていいっすかね?」

魔王「いいですよ。……あー、これ古い番地ですね」

勇者「あ、そうなんすか。魔王いる場所とか知らないっすかね?」

魔王「>>5

2 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/04(木) 00:11:10.18 ID:ASBazod80.net
アニメ化決定

3 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/04(木) 00:12:19.81 ID:60leBh0R0.net
金沢県

4 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/04(木) 00:12:31.61 ID:BJfKZdwp0.net
角の駄菓子屋

5 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/04(木) 00:12:36.00 ID:5W4VYYip0.net
群馬

6 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/04(木) 00:12:55.95 ID:MBq1aRfL0.net
やはり

7 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/04(木) 00:16:07.53 ID:CQ21s5++0.net
勇者「群馬?」

魔王「ええ、そうです」

群馬とはどこだろうか。
勇者は初めて聞く地名に首を傾げた。

勇者「行き方とか教えてもらってもいいっすか?
   ちょっとここらへん詳しくなくて」

魔王「それなら私が案内しますよ。地元なんで」

勇者「>>10

8 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/04(木) 00:24:05.04 ID:TNlXYbug0.net
ksk

9 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/04(木) 00:28:25.06 ID:TNlXYbug0.net
st

10 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/04(木) 00:36:58.70 ID:QbFW96/J0.net
じゃあ車取ってくるんで

11 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/04(木) 00:39:56.57 ID:oncL9j7LI.net
仲いいなこいつら

12 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/04(木) 00:39:58.01 ID:IOmwc8yn0.net
異国の地グンマー

13 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/04(木) 00:40:15.20 ID:CQ21s5++0.net
勇者「じゃあ車取ってくるんで」

魔王「はい」

一緒に行きますよ、と提案したが、
勇者に駐車場が遠いので、と言われ、魔王はしばしその場で待つことにした。
退屈なので、足元の石をぽかり、と蹴り飛ばしていると、
車のエンジン音が近づいてきた。

勇者「お待たせしてすいません。ではお願いします」

魔王「はい」

魔王は助手席に乗り込んだ。

14 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/04(木) 00:41:59.97 ID:CQ21s5++0.net
勇者「お仕事何されてる方なんですかー?」

魔王「私は……。あ、そこの交差点を左です」

勇者「はーい」

魔王は的確に指示を出す。
そして15分ほど車を走らせると、群馬に到着した。

勇者「はー。ここが群馬ですか」

魔王「そうです」

見渡す限りの、生い茂る樹木が広がっていた。

15 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/04(木) 00:44:00.72 ID:CQ21s5++0.net
魔王「ここからは車じゃ無理なんで。歩いていきましょう」

勇者「何から何まですみません」

二人は未開の地を並んで歩く。
何気ない雑談の最中に、ふと、目が合うと、
魔王は頬を染めて慌てて視線を逸らしていた。

勇者「……っ!? 下がって!」

魔王「ひっ」

二人の目の前に、突如異形の生物が現れた。

16 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/04(木) 00:46:16.23 ID:CQ21s5++0.net
モンスター「ぐへへ。ここは通さねぇぜ」

勇者「ふん。俺を誰だと思っているんだ」

両社が睨みあう。
ふと、モンスターが勇者の後ろに隠れている魔王の姿に気付いた。

モンスター「あれ……、あなたは……」

魔王「>>18

17 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/04(木) 00:46:56.04 ID:9bkTDGLH0.net
通りすがりの案内人だ。覚えておけ

18 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/04(木) 00:49:32.45 ID:fXRsCdgu0.net
セリヌンティウンティウン

19 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/04(木) 00:50:46.26 ID:lFOguGP/0.net
魔王が幼女のやつ思い出した

20 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/04(木) 00:52:05.20 ID:CQ21s5++0.net
魔王「セリヌンティウンティウン」

モンスター「えっ? いや、あなたはまお」

魔王「きゃああああああああああ!!!!!!!!
   モンスターよおおおおおおおおお!!!!!!!!!
   怖いわあああああああああ!!!!!!!」

魔王は力の限り叫んだ。

勇者「この! 一般市民に仇なす異形めっ!」

モンスター「えっ? いや……、えっ?」

モンスターの胴体が、真っ二つに切り裂かれた。

21 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/04(木) 00:54:45.54 ID:CQ21s5++0.net
勇者「大丈夫? 怪我は無い?」

魔王「はい……」

勇者が手を差し伸べると、
地べたにしりもちをついた魔王はその頬を赤く染めた。

勇者「やはり、魔王が近いだけあって敵もわんさか出てくるようだな」

顔を上げ、呟くように言った勇者の視線の先を魔王が目で追うと、
樹木の隙間からたくさんの光る眼がこちらを窺っているのが見て取れた。

22 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/04(木) 00:56:17.94 ID:Je5AxAnJ0.net
絵:まん○画太郎

23 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/04(木) 00:58:20.68 ID:CQ21s5++0.net
怪物「あれ。あなたはまお」

魔王「しゃべるな」

魔王は瞬間的に怪物の口をふさぐと、
冷たい目で睨み付けた。
声も発せぬまま、怪物はコクコクと頷く。

勇者「危ないっ! 下がって!」

樹木が光を遮る薄暗い樹海が、異形の者たちの血で染まった。

24 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/04(木) 01:00:41.18 ID:CQ21s5++0.net
勇者「大丈夫かっ!?」

地面に横たわっていた魔王を抱き起こし、必死に揺さぶる。
ゆっくりとその瞼が開き、潤んだ瞳を覗かせた。

魔王「恐怖のあまり……、気を失ってしまいました……」

勇者「……怖い思いをさせて、すまなかったな」

勇者の言葉に、魔王は黙って首を振った。

25 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/04(木) 01:02:01.35 ID:CQ21s5++0.net
勇者「ここが魔王の玉座か」

魔王の案内で、勇者は>>27にたどり着いた。

26 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/04(木) 01:03:44.41 ID:CMhy5IGv0.net
kskst

27 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/04(木) 01:04:21.46 ID:DO17fAXa0.net
高崎

28 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/04(木) 01:07:53.22 ID:CQ21s5++0.net
勇者「ここが……、高崎……?」

高崎線と言う電車があるので、地名になじみは深いが、
実際に目にするまではそこが実在するかどうか、勇者にとって半信半疑であった。

勇者「本当に、高崎は存在したのか……」

魔王が無言でコクリと頷く。

勇者「ここに、魔王が……!」

握った拳をギリギリと震わせていた。

29 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/04(木) 01:09:39.88 ID:CQ21s5++0.net
案内されて勇者が辿り着いた玉座の間は、もぬけの殻だった。
ひどい脱力感に襲われる。

勇者「こんな辺境の地まで来たのに。誰も……、いないじゃないか」

魔王「>>31

がくりと膝をついた勇者の背後で、声が響いた。

30 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/04(木) 01:10:56.20 ID:4tQ7J69N0.net
隠し扉が

31 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/04(木) 01:11:21.70 ID:zW4W8XFZ0.net
あっ場所間違えた

32 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/04(木) 01:13:15.79 ID:CQ21s5++0.net
魔王「あっ場所間違えた」

勇者「えっ」

振り返ると、白々しく頭をかく魔王の姿があった。

魔王「……ごめんね? 次はちゃんと案内するから……」

勇者「……頼むよ」

二人はその場を後にした。

33 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/04(木) 01:14:40.29 ID:CQ21s5++0.net
勇者「ここにもいない」

魔王「ごめんまた間違えちゃったの」

勇者「ここもだね」

魔王「あ、ここは前の住所だった」

勇者「ここは?」

魔王「ここは小さなころ遊んだ場所」

勇者「いないね」

魔王「懐かしいなぁ。見習い時代、ここでよく泣いていたの」

34 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/04(木) 01:16:22.86 ID:CQ21s5++0.net
勇者「また無駄足だったね」

魔王「ううん。ここは私が初めて……」

勇者「次はどこに行くの?」

魔王「君と出会った場所」

勇者「俺と?」

魔王「そう。勇者と、魔王が出会った場所だよ」

35 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/04(木) 01:17:40.30 ID:0t0+vqeU0.net
あっ

36 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/04(木) 01:17:47.86 ID:CQ21s5++0.net
二人は最初の場所へ戻ってきた。

勇者「やっぱり。君が魔王だったんだね」

魔王「どうして分かったの?」

勇者「自分で言ってたよ」

魔王「……間違えちゃった」

勇者「そう」

魔王「……私のこと、殺す?」

勇者「……それが、仕事だからね」

二人はしばし無言で見つめ合うと、ゆっくりと身構えた。

37 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/04(木) 01:19:36.83 ID:O1VeC5ZC0.net
すかさず俺も身構えた(ポロン)

38 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/04(木) 01:20:02.66 ID:CQ21s5++0.net
ギィン。
刃の交錯する音が響く。

勇者「やるね!」

魔王「あなたも!」

ざざっ、と足が地面を擦る音が重なる。
地面をける音もほぼ同時に響いた。

勇者「あっ」

魔王「……ふふっ」

勇者のつるぎが、魔王の胸に深く突き刺さっていた。

39 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/04(木) 01:22:40.11 ID:A4x3u5mf0.net
支援

40 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/04(木) 01:22:46.67 ID:CQ21s5++0.net
勇者「どうして避けないんだよっ!」

勇者の叫びは夜の闇に染まる空へと吸い込まれた。
その腕の中で、胸から大量の血を滴らせる魔王が、
静かに笑っていた。

魔王「どうして? ……私を、殺すつもりだったんでしょう?」

魔王の取り落した剣は、はるか後方に転がっている。
飛びかかって行ったときには、既にその手を離れていたのだ。

勇者「どうして……っ! どうしてだよ……っ!」

鉛でできた人形のように脱力した魔王を抱えて、
勇者は慟哭を漏らしていた。

41 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/04(木) 01:23:09.83 ID:oncL9j7LI.net
かなC

42 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/04(木) 01:23:58.70 ID:DO17fAXa0.net
これ群馬でおきてるの?

43 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/04(木) 01:26:10.11 ID:CQ21s5++0.net
魔王「あなたになら。殺されてもいいと思ったの」

か細い息をかろうじて続けながら、それでも安らかな表情の魔王が独白を始めた。

魔王「疲れちゃったのよ。争いごとなんて元々嫌いなの。
   でもまわりに持てはやされて、勘違いしちゃった。
   お前は才能がある、やればできる、ってね。
   ……だからがむしゃらに頑張ったわ。
   一人で泣いた夜は数えきれないほどあったし、
   死のうと思ったのも一度や二度じゃない。
   それでもね。……私は死に場所を求めて頑張っていたのよ」

ゆっくりと瞼を閉じた魔王の目から、一筋涙が流れた。

44 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/04(木) 01:28:35.34 ID:4gXzO4l/0.net
泣いた

45 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/04(木) 01:29:18.56 ID:CQ21s5++0.net
魔王「魔王になれた時はうれしかったわ。
   私が片手を少し振れば、たくさんの命が消えていった。
   ……比喩なんかじゃなくて、実際にたくさんの命が散ったのよ。
   私の気まぐれでね」

嗚咽を漏らしながらも、懸命に言葉を紡ぐ。

魔王「……嫌だったの。逃げ出したかった……っ!
   でもそれは許されなかった。
   だって……。私は魔王だもの……」

ゆっくりと開いた魔王の瞳は、既に光を失っていた。

魔王「あなたに会えて、良かったわ」

そう呟くと、それきり動かなくなった。

46 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/04(木) 01:33:49.67 ID:CQ21s5++0.net
勇者「……魔王よ。安らかに眠れ」

魔王を埋めた場所に、勇者は墓標代わりに自らの剣を刺してやった。
その上に、熱い雫がいくつも落ちる。

勇者「どうして……っ! こんな出会い方じゃなければ……っ!」

倒れるように突っ伏すと、拳を地面に幾度も叩きつけた。
そのたびに、目から後悔の念が零れ落ちる。

勇者「お前の苦しみに……っ! 気付いてやれていれば……っ!」

勇者の叫びは、虚しくも儚く消えていくのだった。

47 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/04(木) 01:36:15.37 ID:CQ21s5++0.net
〜数百年後〜

勇者見習い「これを抜けば勇者になれるらしいよ」

魔王見習い「ほんとかなぁ。にわかには信じがたいよ」

幼い二人が、朽ち果てた剣の前できゃいきゃいとはしゃいでいる。

勇者見習い「何をー。じゃあ、引っこ抜いてやるからな」

魔王見習い「やってみなよ。どうせむりなんだから。
       村のおさかなやさんでもできなかったんだよ」

勇者見習いが剣の柄に手をかけた。

48 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/04(木) 01:37:15.38 ID:tRLZ9xbz0.net
見てるで

49 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/04(木) 01:39:13.56 ID:CQ21s5++0.net
勇者見習い「せーっ、の! ……うわっ!」

魔王見習い「だいじょうぶ!?」

勢い余って勇者見習いはしりもちをついた。
魔王見習いが心配そうな顔で駆け寄る。

勇者見習い「いてて……。って、うわっ! 剣が抜けてる!」

魔王見習い「ほんとだ!」

勇者見習いの手には、朽ち果てた剣が握られていた。
その瞬間。
二人の脳裏に、誰かの記憶が流れ込んでくる。

50 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/04(木) 01:42:19.98 ID:CQ21s5++0.net
勇者見習い「魔王……」

目の前の女性をまっすぐに見据える。

魔王見習い「勇者……」

こちらも同様だった。
無言のまま見つめ合っていると、双方の目から涙が溢れた。
勇者が魔王を抱きしめると、魔王もその背中に手を回した。

勇者「ごめん……っ! ごめんな……っ!」

魔王「ううん……。こっちこそ……。私こそ……、長いこと苦しめてごめんね……っ!」

二人はきつく。きつく抱きしめ合う。
そして今回は感謝するのだ。
いい出会いができたね。と。

終わり

51 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/04(木) 01:43:51.35 ID:ZUWtYALK0.net
スレ建て代行お願いします

スレタイ

ムウマージたんきゃわいいよおおおおぺろぺろおおおああああああ

本文

ムウマージたんのすっごくおおきい帽子ぺろぺろ

52 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/04(木) 01:44:19.63 ID:RcCyGtn+i.net
見習い二人の人格は消えたのか

53 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/04(木) 01:45:27.42 ID:CQ21s5++0.net
読んでくれた方、レスくれた方、ありがとうございました。

54 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/04(木) 01:46:18.30 ID:4gXzO4l/0.net


55 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/04(木) 01:49:36.46 ID:CQ21s5++0.net
>>52
前世の記憶が戻ったって感じですね。人格はそのままです

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