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「この町にも無かったか...」
- 1 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/07(日) 21:30:38.74 ID:G8aHtAvX0.net
- 「この町にも無かったか...」
俺はポツリと呟いた。
俺は何でこんな事を始めたのだろうか?
自分でもよく分からない。
それでもしなければならない、そんな気がするのだ。
俺はとある≪場所≫を捜しているのだ。
頼りになるのは小さい頃の記憶。
それだけだ
- 2 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/07(日) 21:31:01.75 ID:Usa3gnaW0.net
- なんだろな
- 3 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/07(日) 21:31:34.12 ID:PGMm1fxJ0.net
- なんだトッキュウジャーか
- 4 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/07(日) 21:31:42.07 ID:G8aHtAvX0.net
- ある日俺は迷子になった。
歩けども歩けども家に帰れる気配がしない。
それどころか遠のいてる気がする。
そんな中俺は一件の家を見つけた。
その家の周りには何も無く
周りに山茶花が咲き乱れている
家の特徴はというと
いつ造られたかも分からないような古びた外観
偉い武将が住んでたかの様な風格
そして、人を一切寄せ付けようともしない雰囲気
子供の頃の俺はその家にまだ入ってはいけない。
そんな気がして一目散にその家から離れた。
- 5 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/07(日) 21:32:44.29 ID:G8aHtAvX0.net
- その後、俺は何とか家に帰り着いたが
どうしてもあの家に入りたい!
なんであの時入らなかったんだ!
と、今日この日まで後悔し続けた。
あれから60年経った今俺はもう70歳。
本格的にあの家を捜してはや10年にはなるな。
定年退職した俺の唯一の趣味なのかもしれない。
- 6 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/07(日) 21:33:01.72 ID:YUHR6gLN0.net
- 妖怪メダルだろ?マジで希少だからな
- 7 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/07(日) 21:33:52.72 ID:G8aHtAvX0.net
- 俺は必死で捜した。
でも捜せども捜せどもあの家は見つからない。
それでも不思議と壊されたんじゃないか?
という考えは出来なかった。
あの家が壊されるわけない。
なぜか、直感で分かるのだ。
- 8 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/07(日) 21:34:40.63 ID:G8aHtAvX0.net
- 季節はもうそろそろ冬。
日が暮れるのが早く、俺はもう帰ろうかと家に向かおうとした。
その時だった。
突如、鈴虫の音が聞こえたのだ。
俺は驚いた。この町に70年住んでて鈴虫の鳴き声を聞いたのなんて初めてだったからだ。
いや、そんなことはない。一度だけ聞いたことがある。
でも、それがいつだったか思い出せなかった。
俺はこの鈴虫を一目見ようと音の鳴る方へと行った。
しかし、辺りを見回しても鈴虫などどこにもいないのだ。
- 9 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/07(日) 21:34:51.64 ID:xDYCiXpkO.net
- サムシングか
- 10 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/07(日) 21:34:53.20 ID:0f2xCpoX0.net
- ggrks
- 11 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/07(日) 21:35:33.38 ID:G8aHtAvX0.net
- その代わり、鈴虫の音が一段と遠ざかって聞こえた。
俺は捕まえようと音のする方へ行った。
しかし、近くを見回してもやっぱり鈴虫などいないのだ。
俺は直感で思った。
この鈴虫は俺をあの家に導いてるんじゃないだろうか。
事実、俺が近づくまで鈴虫は同じ場所で待機してくれている。
そこで俺はその鈴虫についていくことにした。
- 12 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/07(日) 21:36:27.34 ID:G8aHtAvX0.net
- 何分歩いただろうか。
空はだんだん暗くなり、辺りは何も見えない。
でも全然怖くなかった。なぜだか分からないが何か安心感があった。
そして突如、鈴虫の鳴き声がやんだ。
俺は急に鈴虫が鳴き止んだことに驚きや違和感は感じ無かった。
なぜなら、俺の目の前には暗くてよく見えないがあの日の家があったからだ。
近くにはやっぱり山茶花が咲き乱れていた。
昨日雨が降ったから近くには水たまりがあった。
そこからは当然ながら家と俺以外の物は見えなかった。
- 13 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/07(日) 21:37:25.41 ID:G8aHtAvX0.net
- 俺は長年探し求めた家を見つけたことで一気に疲れが出て来た。
足は一気に重くなったように感じた。
俺は家を見て、その家に今なら入っても許される。
そんな気がした。
俺は重い足でその家に入った。
中には蜘蛛の巣が張ってて更に真っ暗なのもあり、端から見たらかなり気味悪い家だろう。
でも俺はそう感じなかった。やっと帰ってこれた。そんな感じがした。
家が俺をずっと待っているような気もした。
- 14 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/07(日) 21:38:03.69 ID:G8aHtAvX0.net
- 俺はある部屋を見つけた。そこには暗くてよく見えないが色々な写真が飾ってあった。
よくよく見るとそこには一人の幼い男が描かれていた。
俺はその人を誰よりも知っている気がした。
そして俺は疲れからか急に眠くなってきた。
俺はその部屋で眠った。
起きることは無い。自分でもそうわかっていた。
でもこの家がいつまでも俺を守ってくれてる。
俺はそう信じて眠りについた
鈴虫がそんな俺に子守唄を歌うかのように鳴いていた。
- 15 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/07(日) 21:38:45.59 ID:G8aHtAvX0.net
- それから10年後
「昔、あの家で死体が見つかったんだってね〜。」
「世の中物騒だな〜。」
「あの家には昔住んでいた男が死んでから誰も近寄らなくなったとか。
そんな中ある日男が安らかに死んでるのが発見されたらしいね〜。」
「それで呪い騒ぎが起きて取り壊しをするか未だに揉めてるんじゃなかったけ?」
「こんなところに呪いの家なんて...あ〜こわいこわい。」
「ん?僕、この家には近寄らない方がいいと思うわよ。」
「この家、なんか僕知ってる気がする。」
「?(不思議な少年ね)」
少年は直感した。まだこの場所に来るべきではない。
でも時が来たらまたこの場所に行かなければならない。
そんな気がした。
- 16 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/07(日) 21:39:30.47 ID:G8aHtAvX0.net
- 周りには山茶花が咲き乱れていた。
そして鈴虫の音が微かに聞こえた気がした。
END
- 17 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/07(日) 21:42:19.77 ID:G8aHtAvX0.net
- 太鼓の達人の「うそうそ時」って歌を聞いて
これはかっこいいと思って「うそうそ時」をモチーフにこの話を書きました
メモ帳にタメ書きしてたんですぐ完結しました
でも実際は1時間かかったていうね(笑)
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