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キョン「SOS団にサヨナラを?」ハルヒ「SOS団にサヨナラを!」
- 1 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/07(日) 23:22:58.19 ID:HAd1eTww0.net
- 転載禁止
「アンタもういらないわ。今日限りでSOS団をやめてちょうだい」
突然だった。いつものように部室に行くと、ハルヒはそんなことを言った。
顔面蒼白の朝比奈さん、にやけ面を凍り付かせている古泉、俺にわかる程度に焦りの表情を浮かべている長門。
ハルヒは意地悪い笑みを浮かべてにやにやと惚けている俺を眺めている。
とうとう言われたか。ぼんやりとそんなことを思った。前々から疑問に感じていたことだ。
SOS団においての俺の役割はなんなのか。長門たちにはハルヒを満足させる、能力やポストをもっている。
それが、俺にはない。
それに、俺はいつかはこんな日がくるんじゃないかとも思っていた。ハルヒの興味が薄れ、必要とされなくなる日が…。
「何よ、何か文句あるの?団長のあたしがやめろって言ってるんだからアンタは黙ってやめればいいのよ」
「…………」
- 2 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/07(日) 23:23:21.20 ID:v3Hy4DSs0.net
- 期待
- 3 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/07(日) 23:23:32.37 ID:hf5eXJtP0.net
- 期待
- 4 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/07(日) 23:23:45.22 ID:PrIe+e3e0.net
- 今度こそ頼むぞ
- 5 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/07(日) 23:24:19.59 ID:HAd1eTww0.net
- 俺は別に文句などを言う気はさらさらない。どうせ無駄だとわかってるからな。
ごそごそとカバンの中からルーズリーフを取り出して『退団届け』とできるだけに丁寧に書いてハルヒに突き出す。
満足そうにふふんと鼻をならすハルヒには目もくれず、しかし元の仲間たちには一瞥をくれて部室を飛び出した。
行き先?そんなもんは俺の足に聞いてくれ。
とにかく俺は走って走って走り抜いた。
気が付けば川原にいた。熱いものが頬を伝い落ちる。今更だが俺はSOS団が好きだった。
くだらない日常をぶち壊してくれたハルヒのことが…大好きだった。
涙がとまらない。目の奥から次々にあふれ出る。そんなものが気にならないくらい俺は打ちのめされていた。
当たり前のものが当たり前でなくなった瞬間、俺はこんなにもそれを大切にしていることがわかった。
帰ろう。
涙を拭いて立ち上がる。明日から俺は何を生きがいに生きていけばいいのだろう?
誰かしってるやつがいるなら教えてくれ。
- 6 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/07(日) 23:24:24.72 ID:Cnwr3xuT0.net
- 期待
- 7 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/07(日) 23:24:50.19 ID:4WeRWMF20.net
- 気体
- 8 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/07(日) 23:24:52.18 ID:SLwzp8fo0.net
- 支援
- 9 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/07(日) 23:24:58.82 ID:zAzpGwSP0.net
- 立て直すの早過ぎだろ
- 10 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/07(日) 23:26:04.31 ID:HAd1eTww0.net
- 心配する妹を無理矢理作った笑顔で納得させ、自室に引き上げる。
電気も付けずに真っ暗な天井を眺めてみる。そこには何もない。
当たり前だ。
いきなり、机の上に置いてあった携帯が唸り声をあげた。
電話?誰からだ?のろのろと亀のような動作で電話にでる。
「もしもし?」
『どうも、僕です』
いくぶん緊張した声。電話の主は古泉だった。いったいなんの用だ?
もう俺はSOS団をやめた身だ、何があっても関係ない。
『そうおっしゃらずに。僕たちは涼宮さんがあなたをやめさせた理由がわからないのですが…』
「理由?そんなものは簡単だ。俺に興味がなくなった。それだけだろ」
『しかしですね…』
「今回のことで閉鎖空間は発生してないんだろ?」
『えぇ、まぁ…』
- 11 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/07(日) 23:26:14.87 ID:NOnM4POy0.net
- >>5で終わったら名作になれるぞ
- 12 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/07(日) 23:26:41.28 ID:Oo0kpLw60.net
- ハルヒ「はぁっ!?みくるちゃん!?何言ってんのよ!!」
みくる「問答無用!!!貴様は、我が鉄拳の、裁き、そう裁きを受け、地を這いずる、ゴミムシ、へと、化すのだ!!!!!!!!惨たらしく、醜く死ぬがいい!!!!」ブンッ
ゴッシャアアアアアアアアァアァァアァアアアァァアァァアァァアァ!!!!!!
ハルヒ「ぶげぇえええぇぇ!!??」ブシャアアァアァアァ
ハルヒ「アアアアアアアアアアアあああああ!!!!!み、右腕っミギウデガアアアアア!!!!!!」
みくる「まずは、1本だ、次は、貴様、貴様の目を、潰す」
みくる「潰すっっっっっっっっっ!!!」
- 13 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/07(日) 23:27:10.35 ID:7kQxMyEA0.net
- 頑張ってくれ
- 14 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/07(日) 23:27:39.96 ID:BIN77Cx20.net
- ハルヒ「ヤメテアエエエエエエ!!!!!!お願いします!!!」ガクガク
ハルヒ「わたしが悪かったわよおおおおお!!!どうか、どうか、許してくださいいいい!!!」ガクガクガクガク
みくる「.......涼宮ハルヒ......貴様、無様だな......」
みくる「今までの、威勢は、どうした......?仮にも、SOS団団長、だと、いうのに、本当に、SOSを、求めるとは」
みくる「今まで、散々罵り、辱めてきた、平部員に、頭を下げる、その醜き姿!!!まさに、ゴミムシ、の姿よ!!!」
みくる「でもまぁ、許して、あげますよ☆」ニッコリ
- 15 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/07(日) 23:28:30.72 ID:BIN77Cx20.net
- 電波王「(あ、ハルヒちゃんもう居る・・挨拶しよう)」
電波王「す、す、ず、す涼宮ハルヒちゃんおはよう」
ハルヒ「…あんた気持ち悪いのよ…話しかけないで」
キョン「…おいおい、ちょっと冷たすぎるんじゃないか?ちょっとは話しかけてやれよ」
ハルヒ「(あんたが言うなら…)あ、ごめん。おはよう、昨日は頑張ってたんじゃない?」
電波王「う、うん!(涼宮ハルヒちゃんにほめられた・・・えへへ・・・w)」
- 16 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/07(日) 23:28:34.85 ID:JYRWFki/0.net
- 今度は頑張ってくれよ
- 17 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/07(日) 23:28:48.99 ID:HAd1eTww0.net
- わかっていたが、それを聞いて俺の気分はまたずしんと沈む。
「それが答えだ」
ハルヒになんの感情の変化がないなら本当に俺は必要じゃなくなったってことだ。
「もういいだろ?せいぜいハルヒの機嫌をそこねないことだな。世界に終わりがこないように頑張れや」
返事も聞かずに電話を切る。ついでにそのまま電源も切って机に放り投げる。
「クソッ…なにやってんだよ」
古泉に憎まれ口叩いたってなんにも変わらないのに。どうしようもないことに憤りを感じて八つ当りなんて最低だ。
そう思うとまた涙が溢れてきた。昼間あれだけ泣いたというのに。
とにかく今日はもう寝よう。これが夢なら醒めるだろう。明日からのことは明日の俺に任せればいい。
俺は意識を放棄した。
- 18 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/07(日) 23:29:18.77 ID:T2pd8Rpb0.net
- 昼休み
電波王「やっぱりぼくはハルヒちゃんとつきあってるんだ」
電波王「ハルヒちゃんの散歩ルートは把握してるし話しかけてみよう」
電波王「(ここで待ち伏せ・・・あ、きたきた)」
電波王「涼宮ハルヒちゃん!ぼくのことすき?」
ハルヒ「!!(何こいついきなり…無視しよう)」
電波王「ねぇ」
電波王「むししないで」
ハルヒ「…」タタタタタ
電波王「いっちゃったよ・・・」
- 19 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/07(日) 23:29:49.67 ID:T2pd8Rpb0.net
- 電波王「(今日は掃除の当番か・・・ハルヒちゃんと一緒だ!)」
電波王「(そうだ、泣かぬならなんとかとかいうし・・・いじってみよう)」
ハルヒ「…(こいつと当番とか最悪…)」
電波王「(そうだこの濡れ雑巾を顔に投げてみよう)」
ビュンッ ベチャッ
ハルヒ「ちょっと!あんたいきなりなにすんのよ!」
電波王「え、ご、ごめん(きっと喜んでくれたはず)」
ハルヒ「最悪…私帰るから!」ガララ、ピシャッ!
電波王「ハルヒちゃんかわいいよ」
- 20 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/07(日) 23:30:17.04 ID:f07gFBaI0.net
- 電波王「よしかえるか・・・」
電波王「あ、ハルヒちゃんの上履きだ!もってかえろう」
電波王「くんくん、ハルヒちゃんのあしってけっこうくさいんだなぁ」
電波王「画鋲を入れて明日返そう」
次の日
ぐさっ
ハルヒ「きゃあああ!」
電波王「(あ、ハルヒちゃん喜んでくれてる)」
- 21 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/07(日) 23:30:45.39 ID:2gdaooAk0.net
- 電波王「涼宮ハルヒちゃんおはよう」
ハルヒ「あんた臭いの!近寄らないで!」
電波王「(ひどいよ、そうだぼくのうんこをハルヒちゃんの筆箱に入れて返そう)」
ハルヒ「あ、私の筆箱が机に置いてある!」
キョン「よかったじゃないか」
ギー
ハルヒ「なによ…これ…」
電波王「(ぼくからのプレゼントだよ涼宮ハルヒちゃん)
- 22 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/07(日) 23:31:16.74 ID:qYFQ6OE80.net
- 電波王「今から体育か…」
教師「校庭4週、終わったら準備体操してまってろ」
谷口「だりいなぁ。まぁ女子達を眺められるから我慢するか」
電波王「はぁ…(そうだトイレに行くって言って教室へ戻ろう)」
電波王「委員長、トイレへ行ってもいいですか」
朝倉「いいわよ。でもすぐに戻ってきなよ」
電波王「は、はい(やった!)」
ガララ
電波王「ふぅ・・VIPでもしようか・・・あ!ハルヒちゃんの引き出しにリコーダーが!!」
- 23 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/07(日) 23:31:20.24 ID:JYRWFki/0.net
- しえん
- 24 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/07(日) 23:31:52.05 ID:HAd1eTww0.net
- 曇天とした空の下、憂欝な気分で坂道を登る。
さっきから幾度となくついた溜め息は灰色に濁った空へと吸い込まれていった。
朝起きた時は、学校なんかに行けそうもないくらい最悪な気分だった。
しかし、朝飯を食べたら少しは落ち着いたのでこうして歩いている。
いったい俺はどんな顔してハルヒに会ったらいいんだろうね?
いや、そんなのはただの杞憂でしかないことは頭ではわかっていた。
ハルヒにしてみればもう俺に興味がないのでどうでもいいのだ。
俺が何しようと、どうなろうと関係ない。
そのことは頭ではわかっているんだが、心のほうではまだ何かを信じている。
もしかしたらこれはハルヒの仕組んだドッキリなんかじゃないのか?とか、な。
無駄だと思いつつ何かにすがってしまうのが人間だ。
俺もこの一年で大抵のことは驚かないというか、心が動じない能力を身につけたと思っていた。
だけど、そんなものは今回のことで偽物だと思った。結局俺は限りなく0%に近い可能性にすがっている。
そりゃそうだろ。今だに俺はSOS団をやめさせられたのが信じられないんだ。
「…はぁ」
もう一度溜め息を吐く。吐いたところで何も変わらないのはわかっているが、吐かずにはいられなかった。
顔をあげると、いつのまにか校門が見えていた。
- 25 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/07(日) 23:32:52.40 ID:A81VLqI50.net
- はよ
- 26 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/07(日) 23:33:19.25 ID:sfiBf0lu0.net
- 電波王はちょっと黙って
- 27 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/07(日) 23:33:27.56 ID:HAd1eTww0.net
- 教室に入るとすでにハルヒは自分の席に座って、ぼんやりと窓の外を眺めていた。
その表情は見えないので感情を読み取ることはできない。
俺は声を掛けようかどうしようかと迷った末に、止めた。
無視されるのが恐いからだ。
ハルヒのほうから視線を無理矢理外して、谷口やらが集まっているところへ紛れ込む。
その間もハルヒのことが気になって仕方がなかった。
HRが始まり、自分の席に着く。今ほど席替えでここに選ばれたことを悔やんだことはない。
ハルヒの真前なんて最悪だ。
いや、ハルヒにしてみればそれもどうでもいいのかもしれない。
なんとなく気配を読み取ろうとしたが、古泉じゃあるまいし、そんなことは不可能だった。
やけに爽やかな岡部の声が俺にはせめてもの救いだった。
- 28 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/07(日) 23:35:16.09 ID:JhpRe9RG0.net
- ほ
- 29 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/07(日) 23:35:37.58 ID:HAd1eTww0.net
- あっという間に授業が終わってしまった。
それだけ、今日は集中できていなかったってことだ。
後ろに座るハルヒに始終怯えながら、それでももしかしたらという可能性に期待を膨らませながら今日一日を過ごした。
もちろん、ハルヒから話し掛けられることはなかったし、俺からも話し掛けることはなかった。
いや、話し掛けることができなかっただけだ。
いつもなら部室へとすぐに向かうのだが、今日からはその必要もなくなった。
晴れて帰宅部に逆戻りってわけだ。
ハルヒはもう部室に行ったのかいなくなっていた。俺は空のカバンを持って教室を出た。
昇降口に向かうために。
- 30 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/07(日) 23:36:16.68 ID:JYRWFki/0.net
- ほ
- 31 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/07(日) 23:36:41.75 ID:JhpRe9RG0.net
- ほ
- 32 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/07(日) 23:36:53.39 ID:A81VLqI50.net
- ほ
- 33 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/07(日) 23:38:01.86 ID:Nx+j2+3W0.net
- も
- 34 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/07(日) 23:38:34.86 ID:HAd1eTww0.net
- 外に出るとぱらぱらと細い雨が降っていた。
無論、今朝は傘なんか持ってくる余裕なんぞなかったので、濡れながら帰るしかない。
溜め息を盛大に吐きたいのを我慢しつつ、俺は小雨の降る中、早足で歩き始めた。
「おっや、キョン君!今日は部活は休みかい?」
しばらく歩いていると元気さMAXな御方に声を掛けられた。
言わずと知れた、鶴屋さんその人だった。
どう答えたものか数秒悩んで、ええ、とだけ曖昧に笑って答えた。
「そうかいそうかい!で、なんで傘をさしてないんだいっ?」
別にそのことを気にした風もなくいつもどおりに元気にそう聞いてきた。
事情を知らないだけかもしれないが、普通にしてくれるのが嬉しかった。
- 35 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/07(日) 23:39:21.87 ID:JhpRe9RG0.net
- 鶴屋さんかあいい
- 36 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/07(日) 23:41:09.51 ID:HAd1eTww0.net
- 「まぁ、これは単純に忘れただけなんですけどね…って鶴屋さんもですか?」
「そうにょろよ。あたしもころっと忘れたのさっ」
そう言ってカラカラと愉快そうに笑う鶴屋さんを見ていたらなんだか元気が湧いてきた。
本当に不思議な人だと思う。いっしょにいるだけで元気が湧いてくる。
いや、それこそが鶴屋さんなんだろう。なるようになると肚を据えてどんなことにもハイテンション。
そんなところを見習わなければと思うがさすがに無理だ。
「じゃ、風邪ひかないように気を付けるにょろよ〜」
本当に元気な御方だ。
うん、鶴屋さんのおかげで気分爽快とまではいくらかマシになった。
なるようにしかならない。俺もそう思えるように、努力しよう。
俺は小雨が降る中を走りだした。
- 37 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/07(日) 23:41:38.54 ID:XSqhHHCL0.net
- 鶴屋さんに乗り換えよう
- 38 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/07(日) 23:41:43.41 ID:A81VLqI50.net
- にょろ〜ん
- 39 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/07(日) 23:42:02.12 ID:JhpRe9RG0.net
- ほ
- 40 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/07(日) 23:43:41.94 ID:PrIe+e3e0.net
- も
- 41 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/07(日) 23:43:56.02 ID:xIGtip/a0.net
- すもち
- 42 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/07(日) 23:44:14.64 ID:JhpRe9RG0.net
- ぱ
- 43 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/07(日) 23:44:26.64 ID:2C7uyVNe0.net
- 読んでないけど期待
- 44 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/07(日) 23:44:35.37 ID:HAd1eTww0.net
- 「そういやお前涼宮となんかあったのか?」
昼休み、いつものメンバーで飯を囲んでいると、谷口がそんなことをいいやがった。
空気を読めと言ってやりたい。国木田なんかはその話題に触れる事無く黙々と食べてるだろうが。
「別に。ちょっとSOS団をやめただけだ」
とか思いつつも律儀に答えている俺も俺だけどな。
「どうした、谷口?顔がアホな子になってるぞ」
ポカーンと口を開けて固まっている谷口にそう言ってやる。
とにかく口をふさげ、汚いから。
「な、なにーーーッ!」
数秒のタイムラグを経て谷口が活動を再開する。叫んだ時に口のなかのものが飛んだ。汚い。
「ちょっと待て!いつのまにそんなことになってんだよ!」
一昨日の放課後に、止めさせられた。思い出したくないからこの話題はこれで終わりだ。
まだ吹っ切れたわけじゃない。だから今はそのことに触れられたくないからな。
納得いかない表情の谷口はほっといて、さっさと飯を食べるとするか。
- 45 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/07(日) 23:45:50.72 ID:A81VLqI50.net
- な、なにーーーッ!!
- 46 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/07(日) 23:46:44.98 ID:JhpRe9RG0.net
- 長門はもらっていきますね
- 47 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/07(日) 23:48:09.10 ID:HAd1eTww0.net
- 放課後、なんとなく帰るタイミングを間違えたというか、ちょっとぼんやりしていたらもう誰もいなくなっていた。
窓から射し込む西日が眩しい。SOS団のみんなはもう帰ったのだろうか?
こうしてひとりでぼんやりと座っていると、どうしても鬱になる。
なにもかもがどうでもよくなる。俺からSOS団をとったら何も残らなかった。
夕日が眩しい。朝倉に襲われたのもこんな夕日だったような気がする。
ハルヒに出会わなければあんなこともなかっただろうが、今はいい思い出だ。
「久しぶり」
声のしたほうを見て絶句。
まさに思い出のなかから現われた、いや蘇ったとしか言い様のない人物、朝倉涼子その人がたっていた。
朝倉が人当たりのよい笑みを浮かべて近づいてくる。
一年前のそれと何もかわっていない。
- 48 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/07(日) 23:50:28.86 ID:JhpRe9RG0.net
- ほ
- 49 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/07(日) 23:51:43.06 ID:HAd1eTww0.net
- 「な、なんでお前が?」
なんとかそう絞りだした声が恐怖で震えているのがわかった。
「あぁ、そんなの簡単なことじゃない。再構築されたの」
何のために?また俺を殺してハルヒの反応を見るためか?
残念だったな。ハルヒはもう俺に興味が――
「ホントにそうかな?」
瞬間移動したの、か瞬きした間に朝倉の顔が目の前にあった。
腹に当たる感触には覚えがある。
「絶対そうだと言える?もしかしたらって可能性はないの?」
朝倉、ナイフの切っ先をぐりぐりするな。刺さるだろうが。
「ないね。だから俺を殺しても情報の爆発やらは観測できないぞ。わかったらナイフをしまえ」
「前にも言ったよね。やらないで後悔するよりやって後悔したほうがいいって、ね」
- 50 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/07(日) 23:52:29.89 ID:JhpRe9RG0.net
- ほ
- 51 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/07(日) 23:52:52.97 ID:JYRWFki/0.net
- ほ
- 52 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/07(日) 23:53:17.91 ID:A81VLqI50.net
- この朝倉は学習しない
- 53 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/07(日) 23:54:21.39 ID:HAd1eTww0.net
- ああ、確かに言ったな。だからってもう刺すことなんてないぞ。
ハルヒは興味がないって言ってるだろ。やめ――
「うん、それ無理」
朝倉がナイフを俺の腹に突き刺した。
…しかし、いつまでたっても痛みがない。血が出てる様子もない。
「ふふっ、冗談だよ。あんまりキョン君がおもしろいから悪乗りしちゃった。ほら、このナイフは玩具だしね」
押せば縮むナイフだったらしい。俺はほっと安堵の息を吐いてその場に崩れ落ちる。
「あれ?そんなに恐かった?」
当たり前だ。これでお前に襲われるのは三度目になるが、いつだって刺されるねは恐いんだ。
「まぁ、今の私にはそんな権限与えられてないから安心して。今は純粋に長門さんのバックアップだから」
それは信じていいのか?嘘かもしれない。
だけど、こいつの笑顔を見たら、なんとなく信じていいかもしれないと思った。
「じゃ、帰ろっか。長門さんが待ってるよ」
笑顔で朝倉がそっと手を差し出してくる。俺は、その手を掴んで立ち上がった。
- 54 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/07(日) 23:57:41.63 ID:JhpRe9RG0.net
- ほ
- 55 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/07(日) 23:59:35.14 ID:HAd1eTww0.net
- 「いろいろ説明してもらいたいんだが…」
歩きながら朝倉に尋ねる。現在の状況にまだ頭がついていっていない。
「もう、そんなにがっつかないでよ」
いや、それは全然意味が違うと思うぞ。それじゃあ俺が朝倉に…いや、みなまで言う必要ないか。
そういうことではなくてだな、なんでお前が再構築されたとかってことを聞きたいんだが…。
「あぁ、なるほど」
なるほどじゃねぇだろ。お前は高性能バックアップなんだろ?しっかりしてくれよ。
「はいはい。それよりなんで微妙に距離を置いて歩いてるの?」
自分の胸に手をあててじっくりと考えてみろ。いや、じっくりと考えるまでもないぞ。
さすがに二度も刺されたらトラウマにもなる。それに加えてさっきの悪ふざけが尾をひいてんだよ。
- 56 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/08(月) 00:00:57.17 ID:ewyax/tq0.net
- これはがっつく
- 57 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/08(月) 00:02:46.04 ID:pXpaaitZ0.net
- 期待
- 58 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/08(月) 00:02:54.04 ID:8xhLri7c0.net
- 「大丈夫。今の私にはキョン君を刺す権限なんかないから…たぶん」
そこは言い切ってもらいたかったぞ。今後一切俺はお前に近づかないからな。
お前も俺には近づくなよ。
「うん、それ無理。それにさっきのは冗談だよ」
いたずらな笑みを浮かべる朝倉。こいつを信じていいのだろうか?
にこにこと笑う朝倉の2メートル後ろを歩きながらそんなことを思った。
- 59 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/08(月) 00:05:10.26 ID:mOqnrTuP0.net
- ほほほほほ
- 60 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/08(月) 00:06:31.92 ID:8xhLri7c0.net
- 対面に座るは情報統合なんちゃらの作った宇宙人が二人。長門と朝倉だ。
朝倉に連れられてやってきたのは長門の住んでいるマンション。
ここで全部説明してくれるらしい。
にこにこと笑う朝倉とは対照的に無表情の長門。
この無表情を見るのは二日振りだが、やけに懐かしい。気持ちの問題だろう。
「今回のことに対して情報統合思念体は大変興味を示した。最近停滞を見せていた涼宮ハルヒの感情の変化を感知した」
まぁ、そうだろな。ハルヒの興味が何に移ったというか何で俺がSOS団に入っていたのかも謎だ。
「今回は涼宮ハルヒだけでなくあなたも観察対象に選ばれた」
「…はぁ?」
なんで俺がハルヒみたく観察対象に選ばれたんだ?俺はおかしな能力もない一般的な男子高校生だぜ。
- 61 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/08(月) 00:07:38.33 ID:mOqnrTuP0.net
- 俺も観察されたい
- 62 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/08(月) 00:09:44.93 ID:oto4Q81u0.net
- ほ
- 63 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/08(月) 00:10:25.31 ID:2qj3Vcnj0.net
- も
- 64 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/08(月) 00:11:50.37 ID:8xhLri7c0.net
- 「あなたの行動全般が涼宮ハルヒの感情に少なくない影響を与えていることが、今回観察対象に選ばれた理由」
そりゃSOS団を創るきっかけを与えたのは俺だが、他に思い当たることはないんだがな。
まぁ、いい。それよりもなんで朝倉が再構築されたんだ?
「涼宮ハルヒを観察するのは私の役割。今まではあなたも行動をほとんどともにしてきたが、今回のことで行動が別々になる可能性が出てきた。
そこで私はパーソナルネーム朝倉涼子の再構築を申し出た」
つまり朝倉は俺を観察するために再構築されたってことか。
「そういうこと。キョン君、これからよろしくね」
にっこりと笑った朝倉に少し不安を覚える。本当に大丈夫なんだろうか?
「大丈夫、大丈夫。私の能力はいろいろ制限されてるから」
「長門、本当に大丈夫なのか?」
「信用ないなー」
- 65 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/08(月) 00:13:18.32 ID:mOqnrTuP0.net
- ほ
- 66 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/08(月) 00:15:46.39 ID:8xhLri7c0.net
- 朝倉はそう言うが二度も俺は刺されたんだ、このぐらい慎重になるのが当たり前だろう。
「大丈夫、彼女は嘘をついていない」
そうか。長門がそう言うのなら大丈夫だろう。俺は長門には絶対の信頼を置いているからな。
「本当なら私があなたと行動をともに…もとい観察をと思ったのだが、許可されなかったから彼女に託すことになった」
「と、いうわけで明日からよろしくね、キョン君」
刺される心配はしなくていいんだが、不安だらけなのは気のせいじゃないよな。
やれやれ、明日からどうなることやら。
- 67 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/08(月) 00:15:48.76 ID:fCzgCg5F0.net
- ほ
- 68 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/08(月) 00:17:01.36 ID:oto4Q81u0.net
- も
- 69 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/08(月) 00:17:36.52 ID:mOqnrTuP0.net
- も
- 70 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/08(月) 00:18:29.16 ID:8xhLri7c0.net
- 続く
- 71 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/08(月) 00:19:31.50 ID:mOqnrTuP0.net
- つづけて
- 72 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/08(月) 00:21:36.38 ID:8xhLri7c0.net
- 眠いからまた明日たてるわ
- 73 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/08(月) 00:23:01.86 ID:mOqnrTuP0.net
- 時間は今日と同じくらい?
- 74 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/08(月) 00:24:38.71 ID:8xhLri7c0.net
- おそらく
- 75 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/08(月) 00:25:21.95 ID:mOqnrTuP0.net
- わかった、おつ
- 76 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/08(月) 00:27:45.48 ID:XrChh8ue0.net
- ふざけんな!
- 77 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/09/08(月) 00:28:52.67 ID:oto4Q81u0.net
- 乙
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