錦織「敗因はにわかジャップがプレッシャーを掛けてきたこと。ジャップのせいで自分のテニスができなかった」

錦織「プレッシャーで気持ち的に重く」　全米テニス準優勝

　【ニューヨーク＝原真子】テニスの全米オープン最終日は８日、ビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンターで行われ、
男子シングルス決勝で第10シードの錦織圭（日清食品）は第14シードのマリン・チリッチ（クロアチア）に３―６、３―６、３―６でストレート負けし、
日本選手初の四大大会シングルス優勝を逃した。チリッチは四大大会初制覇。

　世界ランク８位の錦織は序盤から硬さが目立ち、198センチの長身から打ち下ろすチリッチの高速サーブで立て続けにエースを奪われた。
ストロークでも押され、第２セット以降も追う展開となり最後まで主導権を握れなかった。

　錦織は今大会、右足親指の負傷から復帰したばかりだったが、準決勝では世界１位のノバク・ジョコビッチ（セルビア）を圧倒するなど好調だった。
四大大会では日本勢初のシングルス決勝進出だったが、これまで５勝２敗と勝ち越していたチリッチに完敗した。

　初めての決勝進出。「うれしいのと、興奮といろいろ考えて寝付けなかった。胸が苦しくなったし、こんなに硬くなるのは久しぶり」と錦織。
試合２時間半前の練習から、緊張が見えた。

　チリッチは今季２勝した相手。「勝たないといけないってプレッシャーかけて、気持ち的に重くなったかな。正直、フェデラーの方がやりやすかった」
と、本音を漏らした錦織。悔しさとほろ苦さの残る準優勝だった。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDH09H05_Z00C14A9US0000/