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キョン「ツンデレ?」ハルヒ「ツンデレ!」
- 1 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/10/03(金) 23:08:45.32 ID:C06lDHp60.net
- 最近、ハルヒの様子が少しおかしい。
いや、おかしいのはいつものことで、それにおかしいと言うといささか語弊がある。
率直に現状を述べるとするならば、ハルヒの機嫌と態度が異常な程に変わりやすい。
もともとハルヒは気まぐれな質ではあったのだが、その態度の豹変ぶりに俺は瞠目せざるをえない。
しかも、その豹変ぶりも日に日に勢いを増し、ここ数日ではそれが更に顕著になっている。
七夕との時のように憂鬱一色でないのがせめてもの救いか。
しかし、それはそれで俺の精神衛生上良くないことは明白であった。ハルヒが優し過ぎるのだ。
俺にはどうしても何かを企んでいるようにしか見えず、終始びくびくしなくてはいけないのがつらい。
小心者と笑っていいぞ。
とにかく、躁鬱とでも言えばいいのだろうか。ハルヒの精神が不安定すぎる。
「……やれやれ」
今日も一日、そんなハルヒに気を遣い精神をすり減らす日常が始まるのであった。
- 2 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/10/03(金) 23:10:30.43 ID:Tpxgsk+J0.net
- 国木田
- 3 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/10/03(金) 23:11:09.19 ID:j1Ye0Mjn0.net
- >>2
- 4 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/10/03(金) 23:11:28.68 ID:W8xkCYlw0.net
- 保守
- 5 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/10/03(金) 23:11:50.45 ID:C06lDHp60.net
- 窓際の後ろから二番目にある自席の真後ろ、ハルヒはそこでいつものように頬杖をついて不機嫌オーラを出していた。
ここ数日で馴染みになってしまった光景。思わず溜め息を吐きそうになる。
「……よう」
それを堪えて窓の外を眺めるハルヒに声をかけた。
「……何よ?用が無いんなら話し掛けないでちょうだい」
その声が大きかったわけでは無いのだが、教室中の視線が俺たちに注がれる。
しかし、それも一瞬のことで、クラスメイトたちはとまたかという顔をしてストップしていた会話を再開させた。
谷口や国木田はちらちらとこちらを気にしているようではあったのだが、二人の会話に混ざる気にもなれない。
小さく息を吐いて、俺もハルヒと同じように窓の外を眺める作業に専念し始めた。
そんな俺の虚しい努力の甲斐もあってかあっという間に昼休みとなった。
- 6 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/10/03(金) 23:17:14.92 ID:C06lDHp60.net
- 「ねぇ、キョン。ちょっといいかしら?」
国木田たちと飯を囲もうとしていた俺の前に、仁王像のように不機嫌な顔をしたハルヒが立ちふさがった。
予定調和と言えばそうなのだろうが、この行動もここ数日でお馴染みになったようだ。
またしてもクラスメイトの好奇の視線に晒されることとなり、俺の精神ポイントが減っていく。
「今から部室行くわよ」
有無を言わさぬ威圧的な物言いに俺は再び精神ポイントを下落させていく。
俺の精神に株価があるとするならば確実に大恐慌で暴落もいいとこだ。
「拒否権はあるか?」
一応そう尋ねるのだが、それに対する返答があったことは一度もなく、のしのしと歩いて行ったハルヒを俺は弁当片手にこそこそと追い掛けるのであった。
部室の扉をノックすると、開いてるわよとの返事が返ってきた。
長門は昼休みにもここに居るものと思っていたが、ここ数日昼休みにその姿を見掛けたことはない。
クラスメイトとよろしくやっているのだろうか。
- 7 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/10/03(金) 23:19:43.56 ID:C06lDHp60.net
- ここで弁当を食べるとき、ハルヒは団長という置物の乗ったいつもの席ではなく、俺の定位置の隣に座る。
「ボーッと立ってないで早く座りなさいよ。そうでないと一緒にお昼食べられないでしょ?」
ニコニコと教室とはまるで違った態度のハルヒ。
誰だコイツは?と思わずツッコミを入れそうになった数日前、今じゃ当たり前として俺は受け入れていた。
どうやら今日も部室内では機嫌がいいようだ。
「この卵焼きはあたしが焼いたのよ。食べるでしょ?」
「……もちろんだ」
嬉しそうなハルヒの誘いを断れるはずもなく、俺はハルヒの弁当箱にへと箸を伸ばした。
が、弁当箱は無情にもすっと引かれ、俺の箸は空を切る。
「違うでしょ、キョン?ほら、いつもみたいにしなさいよ」
ああ、またか。
今日こそはと僅かに期待していたのだが、そんな俺の願いはまたしても裏切られることとなった。
- 8 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/10/03(金) 23:24:19.81 ID:C06lDHp60.net
- 「はい、あーん」
「……あ、あーん」
口の中にひょいと卵焼きが放り込まれる。もぐもぐと咀嚼して飲み込む。今日の卵焼きは甘めに作られていた。
「ねぇ、美味しい?」
期待するような不安そうな表情をするハルヒ。俺の次の言葉は決まっているというのに、ハルヒは慣れないらしい。
俺はもはや感覚が麻痺しているのか、そう伝えることにためらいはない。
「ああ、美味い」
「良かった!まだたくさんあるからどんどん食べてね!」
向日葵のような笑顔とでも形容すれば伝わるだろうか。それぐらいハルヒの笑顔は輝いていた。
教室に居るときのような不機嫌な表情は一体全体どこへいってしまったのやら。とにもかくにも幸せを噛みしめているようであった。
昼食後、まだ昼休みが終わるには時間があるということで、俺とハルヒは部室でのんびりと過ごしていた。
と言うものの、俺の精神ポイントは減り続けている。
「ねぇー、キョン。もっとくっついてもいい?」
理由はもう言わなくてもわかるだろう。ハルヒがやたらくっついてくるのだ。
まるで真っ昼間から街中でいちゃつくカップルのように。言っておくが、俺とハルヒは断じてそういう仲を公言したことはない。
ただ、二人っきりで部室に居るときだけこのようにくっついてくるだけだ。
その仕草は俺の腹のうえで寛ぐシャミセンを彷彿させるものである。
- 9 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/10/03(金) 23:26:11.30 ID:3jfc5H5y0.net
- ええぞ。ええぞええ調子や
- 10 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/10/03(金) 23:27:25.76 ID:C06lDHp60.net
- 「キョンはあたしのこと好き?」
腕に絡み付いたハルヒが上目遣いでとんでもないことをさらりと聞いてきた。
「あたしはキョンのこと大好きだからね」
これは、俗に言う告白というものなのだろうか。上昇していく心拍数と思考が停止した脳ミソでは判断に困る。
それに、今さらだが教室の時とは態度があまりに違い過ぎて、ハルヒが俺のことをからかっているのではないかと思わず疑ってしまう。
「からかってなんかないわよ。教室に居るときは恥ずかしくてあんな態度とっちゃうけど、あたしはキョンのことが大好きなんだからね!」
ここ最近のハルヒの態度にようやく納得がいった。ハルヒは単に恥ずかしがっていただけなのか。
それにしても、あれじゃあ不機嫌だと勘違いしてしまう。その辺りの不器用さがハルヒらしいといえばハルヒらしいがな。
「――で、キョンはあたしのこと好き?」
捨てられた子犬のようなハルヒの瞳。
後々、その時のことを思い返すと恥ずかしくて死にそうになるので割愛させていただくが、現在俺の隣にはハルヒがいる。
教室内では相変わらず不機嫌そうではあるが、二人っきりになった時、その反動か知らないが思いっきり甘えてくるようになった。
とにかく、俺は幸せな日々を送っているとだけ言っておこう。
- 11 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/10/03(金) 23:29:29.87 ID:ENqi9drc0.net
- 日本語に違和感
- 12 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/10/03(金) 23:29:38.84 ID:C06lDHp60.net
- 終わり
- 13 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/10/03(金) 23:42:01.09 ID:Wy4yXcdEi.net
- 乙
これはこれで良かった
- 14 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/10/03(金) 23:42:21.02 ID:Tpxgsk+J0.net
- 国木田は?
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