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犯人当てSS『童話作家殺人事件』

1 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/22(土) 12:53:58.60 ID:r3QNc/Yl0.net
コナン(偶然にもスキー場で童話作家の神崎襄平さんと知り合った俺達は、その日誕生日だという神崎さんのパーティーに招待された)

小五郎「ほォー、これは見事な時計ですなー、神崎先生」

神崎「なに、3万円の安物ですがね。しかしそれは私もお気に入りでしてな、お褒め頂き光栄ですよ」

― 神崎襄平(58) 童話作家 ―

蘭「でも、よかったんですか?せっかくのお誕生日に、私達なんかがおじゃまして」

日吉「いいのよ、どうせ身内だけのパーティー。私達だけじゃ盛り上がらなかったもの、ねぇ、先生」

― 日吉恵(32) 神崎の秘書 ―

神崎「ほほほ、その通り。揃いも揃って、面白いことの一つも言えんからな」

男1「い、いやはや面目ない」

男2「まぁ、オッサンオバサンだけでパーティーって時点でシラケてっからな」

日吉「あら、おばさんとは随分な言い様ね、前田さん」

2 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/22(土) 12:55:29.59 ID:P//F4JPB0.net
わかった
犯人は童話作家

3 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/22(土) 12:59:22.10 ID:r3QNc/Yl0.net
日吉「あ、紹介するわね。こっちの口の悪い色黒の人が前田優馬さん。先生の甥っ子で、童話の挿絵を担当してくれてるのよ」

前田「どーも。お姉さん、美人だね。今度絵のモデルになってくれないかな」

― 前田優馬(26) イラストレーター ―

蘭「えっ、いえ、その」

コナン「へー、このかっわいーウサギさん。お兄さんが書いたんだねー。てっきり女の人が描いてると思ったよー(棒)」

蘭「ちょっとコナン君!」

前田「男がかわいいウサギさんを書いちゃいけないのかい、ボウヤ?」

コナン「べっつにー」

神崎「ふん、才能がないのは確かだがな。ほかに仕事の当てがないからといって、いつまでもワシに頼りおって」

前田「………」

4 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/22(土) 13:00:03.28 ID:fiMQAcxCa.net
イラストレーターが犯人だ

5 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/22(土) 13:02:43.53 ID:r3QNc/Yl0.net
日吉「で、そっちの眼鏡をかけたオジサンが、担当編集者の福沢さん」

福沢「あ、いやいや、どうも、初めまして。ワタクシ、俊英社の福沢と申します。ご高名な毛利探偵と知り合えるとは、いやはや、光栄でございます」

― 福沢茂雄(48) 編集者 ―

毛利「いえいえ、福沢さんはずっと神崎先生の担当を?」

福沢「ええ、もう先生には、いやはやまったく、頭があがりませんよ」

神崎「だろうな。ワシが目をかけておらなんだら、今ごろは首を来られておろうに」

福沢日吉「で、そっちの眼鏡をかけたオジサンが、担当編集者の福沢さん」

福沢「あ、いやいや、どうも、初めまして。ワタクシ、俊英社の福沢と申します。ご高名な毛利探偵と知り合えるとは、いやはや、光栄でございます」

― 福沢茂雄(48) 編集者 ―

毛利「いえいえ、福沢さんはずっと神崎先生の担当を?」

福沢「ええ、もう先生には、いやはやまったく、頭があがりませんよ」

神崎「だろうな。ワシが目をかけておらなんだら、今ごろは首を来られておろうに」

福沢「いやはや、仰るとおりで」

日吉「センセ?お酒がすぎてますよ」

神崎「ふん、お前も、三十路も過ぎて男も作れんとは、かわいそうなオナゴよのぉ」

6 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/22(土) 13:03:56.40 ID:FFjMf1al0.net
わかった!その殺したやつが犯人だ!

7 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/22(土) 13:07:44.28 ID:gLpk70JU0.net
つまんね

8 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/22(土) 13:07:54.94 ID:r3QNc/Yl0.net
小五郎「まぁまぁ、それにしても、そこの本棚、随分と歴史小説が多いですな」

蘭「ほんとだー。もっと絵本がいっぱいあるのかと思ったら」

神崎「他の作家の童話は読みませんよ。変に影響を受けたくないんでね。まぁ、宮沢賢治や巌谷小波あたりはもちろん嗜みますが」

コナン「次の作品の内容とか決まってるの?」

神崎「おお、この三人の相手をしておると、とある有名な昔話を思い出してね」

蘭「なんです、有名な昔話って」

神崎「うむ、こやつらの名前がなぁ、いや、やはりまだ言えんな」

9 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/22(土) 13:08:16.37 ID:30Y37Eua0.net
需要ないから死ね

10 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/22(土) 13:11:23.74 ID:vA+r77xn0.net
俺は見てるけどね

11 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/22(土) 13:11:39.68 ID:DLAhv2Lv0.net
わかった犯人はコナン

12 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/22(土) 13:12:51.48 ID:r3QNc/Yl0.net
前田「おじさん、次も挿絵は俺にやらせてくれるよな?」

神崎「ふん、それはまだなんとも言えんな」

前田「ちっ」

日吉「そんな顔しちゃダメよ、前田さん。今日は先生のお誕生日なんですから」

福沢「そ、そうそう、いやはや、その通りです。ささ、毛利さんも、じゃんじゃん飲んじゃってください」

毛利「お、そうですな!では、ここは一つパーッと」

蘭「ちょっとお父さん?飲み過ぎはやめてよね」

コナン「そうだよ、ほどほどにしときなよ(既に酒くせー……)」

コナン(こうして俺達はパーティーを楽しんだ後、日吉さんの車で事務所まで送ってもらった)

13 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/22(土) 13:15:51.55 ID:r3QNc/Yl0.net
翌朝

蘭「ええっ、神崎先生が亡くなった!?」

小五郎「あ、ああ。目暮警部殿から連絡があってな。昨日の話も聞きたいから、すぐに来てくれということだ」

コナン「目暮警部から連絡ってことは、もしかして」

小五郎「ああ、殺人だよ。何者かに殺されたらしい」

コナン「………」

14 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/22(土) 13:17:16.25 ID:DLAhv2Lv0.net
スキー場で知り合ったって言うから吹雪の山荘てきなのイメージしてたのに

15 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/22(土) 13:21:32.49 ID:r3QNc/Yl0.net
目暮「おお、わざわざすまんな毛利くん。蘭くんにコナンくんも」

小五郎「それで警部殿、現場は……」

目暮「そこの書斎だ」

蘭「やだ、水浸しじゃない」

目暮「水槽が割れておるんだよ。犯人ともみ合ったときに落ちたんだろうが」

小五郎「被害者は……、ふむ、部屋の奥に倒れてますな……」

目暮「撲殺だそうだ。凶器はそこに落ちている純金のトロフィー。殴られて少しの間は息があったそうだが」

コナン「あれれー、この血の跡、なんか変じゃない?」

16 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/22(土) 13:24:34.57 ID:r3QNc/Yl0.net
小五郎「た、たしかに、這ったような跡があるな……ってコラ!ガキはすっこんでろ」

コナン「だってー」

目暮「ワシも気になっておったんだが、どうやら被害者は部屋の中央で殴られたあと、奥まで這っていったらしい」

蘭「助けを呼ぼうとしたんじゃ」

小五郎「バーカ、それなら部屋の奥じゃなく、部屋の外に逃げるだろうが」

コナン「部屋の奥に、なにかあったの?」

目暮「ああ、被害者がしっかりと握りしめておったよ。この時計をな」

17 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/22(土) 13:28:43.08 ID:r3QNc/Yl0.net
蘭「こ、これって、昨日の置き時計よね」

小五郎「時計を握りしめていたということは、もしやダイイングメッセージ」

目暮「だが被害者は腕時計もしておったぞ、高そうなデジタル時計をな」

コナン「見て、この置き時計、文字盤に血が」

目暮「ああ、被害者の出血はわずかだが、頭を抑えた時に手についたんだろう」

コナン(文字盤の9の位置にだけ、はっきりと血が……。まちがいない、これはダイイングメッセージだ)

コナン(そして犯人はおそらく……あの三人の中の誰かだ!)



キィー、バタン

18 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/22(土) 13:29:54.15 ID:r3QNc/Yl0.net
>>14
そんな長いの無理
三流のアニメオリジナルタッチを意識した

19 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/22(土) 13:33:27.56 ID:r3QNc/Yl0.net
小五郎「なるほど、事件当夜、この家にいたのは被害者一人。だがこの部屋以外には荒らされた様子がなかったということは、おそらく顔見知りの犯行」

小五郎「あなた方三人の中の誰か、って可能性が高いですな」

福沢「そ、そ、そんな」

前田「冗談じゃないね」

日吉「ま、まさか、先生が亡くなるなんて」

目暮「一通り話を聞いてみたが、三人共にアリバイはないようだな」

20 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/22(土) 13:38:29.08 ID:r3QNc/Yl0.net
コナン(神崎さんはわざわざ這ってまで置き時計のある部屋の奥まで行き、文字盤の9に血をつけた)

コナン(これがダイイングメッセージなのは間違いないが)

コナン(わからねぇ、「9」という数字に何の意味が)

小五郎「そうか!わかりましたよ警部殿!」

目暮「お、おぉ!もう犯人がわかったのかね!」

小五郎「あの9という数字がダイイングメッセージなら、犯人は……」

小五郎「9月生まれの人間!」

コナン(ダメだこりゃ……)

21 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/22(土) 13:40:24.43 ID:r3QNc/Yl0.net
目暮「……コホン。一応、あなた方の誕生日は」

前田「3月だよ」

福沢「10月ですが……」

日吉「6月よ」

目暮「……だそうだ」

小五郎「あ、ありゃ、おかしいな」

コナン(おかしいのはあんたの頭だよ)

22 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/22(土) 13:47:00.76 ID:r3QNc/Yl0.net
蘭「あれ、日吉さん。口紅変えましたか?」

日吉「あら、よくわかったわね。昨日の帰りに、どこかに落としたみたいでね。慌てて新しいのを買ったのよ」

コナン「おじさんも、眼鏡のフレームが変わってるような」

福沢「あ、ああ。酔いつぶれて寝た時にうっかり踏んで、壊してしまってね……。予備のものを」

小五郎「そういや前田さん、あんた、怪我でもしたんですか?」

前田「この頬の傷かい?ああ、俺も相当酔ってたみたいでね。電柱にガツンと」

日吉「あら、意外とドジなのね」

前田「日吉さんこそ」

福沢「ま、まぁまぁ、お二人とも」

コナン「……」

23 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/22(土) 13:47:34.51 ID:r3QNc/Yl0.net
さすがに虚しくなってきた

24 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/22(土) 13:48:03.01 ID:fiMQAcxCa.net
がんばれがんばれ

25 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/22(土) 13:48:31.89 ID:JmAemsTJa.net
俺は見てるよ

26 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/22(土) 13:52:12.97 ID:r3QNc/Yl0.net
蘭「でも残念。先生の次回作、結局なんだったんだろうね」

コナン「え?」

蘭「ほら、言ってたじゃない。次回作は、ある昔話が題材だって」

コナン「そういえば、あの三人の相手をしていて思い出したとか言ってたね……」

前田「おじさん、たまに妙なこと言ってたからな」

福沢「そうそう、お前たちは動物みたいだとかなんとか」

日吉「あと9人見つけたら、正式にあだ名をつけてやるって言ってたわね」

コナン(あと9人……?)

27 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/22(土) 13:55:21.06 ID:r3QNc/Yl0.net
コナン(待てよ、本棚には歴史小説、それに、動物、昔話、あと9人……)

コナン(数字の……9!)

コナン(間違いない、犯人はあの人だ)

コナン(そして俺の予想通りなら、証拠もまだこの部屋の中に)

コナン(読めたぜ、何もかも!)

28 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/22(土) 14:01:33.64 ID:r3QNc/Yl0.net
前田「なぁ、刑事さん。そろそろ返しちゃくれないか?」

福沢「そ、そうですよ。いやはやまったく、まだ、私達の中に犯人がいると決まったわけじゃないでしょう」

日吉「そうね……先生も酔ってたみたいだし、鍵をかけ忘れて、強盗に入られたってことも」

小五郎?「いえ、犯人はあなた方三人の中にいる!」

目暮「ほ、本当かね毛利くん!」

小五郎「えっ、い、いや、今のは私じゃ」

パシュッ

小五郎「ふにゃあっ」

ドサッ

蘭「き、来たのねお父さん!」

目暮「しかし、今のは私じゃ……とは」

小五郎「私じゃなくても簡単にわかる、単純なメッセージだったということですよ」

目暮「メッセージ?」

小五郎「そう!その時計に刻まれた、数字の9が、犯人を示しているとね」

29 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/22(土) 14:11:04.76 ID:r3QNc/Yl0.net
目暮「だが、9月生まれの人間はいなかったではいか……」

小五郎「嫌ですなぁ、警部殿。あれはほんの冗談ですよ」

目暮(殺人現場で冗談はよしてくれんかね……)

小五郎「被害者はわざわざ這ってまでアナログ時計の9の文字盤に血をつけに行った」

小五郎「そう、これは、アナログ時計の9でないと意味をなさないメッセージなのですよ」

目暮「も、毛利くん、ワシらにもわかるように説明してくれんか」

小五郎「その前に、神崎先生がつけようとしていた、彼ら三人のあだ名を考えていきましょうか」

目暮「あだ名?おいおい、何も今そんなことを考えなくても」

小五郎「まぁまぁ、いいからつきあってくださいよ警部殿」

蘭「確か、あと9人いれば……と言ってたのよね」

小五郎「ああ、動物に似ている、ともな」

目暮「あと9人……12人……動物……そ、そうか」

目暮「十二支だ!」

30 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/22(土) 14:11:39.99 ID:r3QNc/Yl0.net
誰も当てる気すらないという

31 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/22(土) 14:17:30.08 ID:DLAhv2Lv0.net
9=ひつじ=未=未成年

つまり犯人はコナン

32 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/22(土) 14:17:37.00 ID:r3QNc/Yl0.net
目暮「い、いや待て。この三人のどこが十二支なのだね」

蘭「そうよね。三人の名前は、前田さんに日吉さんに福沢さん」

目暮「動物とは何の関係もないではないかね!」

小五郎「確かに、一見すると動物を表す名前は見当たらない。だが、神崎さんは三人の名前から、それぞれ何かの動物を連想していたんだ」

目暮「と、言われてもねぇ」

33 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/22(土) 14:19:12.05 ID:DLAhv2Lv0.net
9はサルだった死のう

34 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/22(土) 14:22:12.32 ID:r3QNc/Yl0.net
小五郎「神崎先生の部屋には歴史小説が大量にあった。歴史好きなら自然と連想できたんですよ」

目暮「れ、歴史?」

小五郎「ではもう一つのヒント。神崎さんは、この三人からある昔話を連想したと言っていました。十二支の中のうち、三匹からね」

蘭「わ、わかった。桃太郎ね!」

小五郎「その通り!次回作の題材は、桃太郎だったんですよ」

目暮「つまりこの三人が、犬、サル、キジにあたるということか……?」

蘭「三人は、日吉さん、前田さん、福沢さん……」

35 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/22(土) 14:23:24.61 ID:r3QNc/Yl0.net
>>33
いやさらに落ち着け

36 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/22(土) 14:31:28.22 ID:r3QNc/Yl0.net
蘭「わかった!前田利家ね!前田利家の幼名は犬千代で、あだも犬だったって!」

毛利「そう、つまり犬が前田さんだ」

目暮「では猿は、日吉さんか!」

蘭「そういえば、猿と呼ばれた豊臣秀吉の幼名は日吉丸でしたっけ」

目暮「いや、それもあるが、比叡山延暦寺の守護寺で山王信仰の総本山、日吉大社では、猿は神の使いなのだよ」

蘭「へぇー」

小五郎「そう、日吉といえば猿。神社仏閣に詳しい人なら、すぐに連想したはずだ」

目暮「だが、福沢さんがキジというのは……」

小五郎「警部殿もお持ちでしょう。「福沢」と「キジ」が一体となった、あるものを」

目暮「い、1万円札!」

蘭「福沢諭吉とキジが、裏表で入っているわね!」

37 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/22(土) 14:36:51.27 ID:r3QNc/Yl0.net
蘭「じゃあ、前田さんが犬、日吉さんが猿、福沢さんがキジで、桃太郎なのね!」

目暮「だがな毛利くん、それとダイイングメッセージと何の関係が……」

小五郎「おやぁー?まだわかりませんか?時計の文字盤に刻まれた、ダイイングメッセージの意味が!」

蘭「文字盤……?」

目暮「ま、まさか……十二支対照表か!」

小五郎「そう、十二の動物を十二の方位に配した、古来の方角表記だ。そしてそれは、時計の12の文字盤にぴったり一致する」

目暮「血文字のついた「9」は、十二支の九番目で、真西の方角……」

小五郎「そう、つまり、犯人は……」

38 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/22(土) 14:38:40.89 ID:r3QNc/Yl0.net
小五郎「『酉』、つまり『キジ』である福沢さん!あなただ!」


参考
http://tatsuo.gnk.cc/tokai53/etc6/jyunishi04.gif

39 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/22(土) 14:42:54.71 ID:r3QNc/Yl0.net
福沢「なっ……」

前田「ふ、福沢さんが犯人だって?」

日吉「う、嘘でしょ」

福沢「い、いやいや、な、なにを仰るんです毛利さん、そ、そんな言葉遊びで」

小五郎「ああ、言葉遊びだ。神崎先生が考えた、な。そして彼は死ぬ間際に、その言葉遊びであなたを告発したんだ」

福沢「ま、待ってください、い、いやはやそんなの、推論にすぎないじゃないですか、証拠はあるんですか?」

小五郎「ええ、ありますよ。その、床に散らばったガラスの破片の中にね」

福沢「な、なんですって!?」

40 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/22(土) 14:45:49.85 ID:r3QNc/Yl0.net
目暮「こ、この水槽の破片がかね……?」

小五郎「そもそもこの水槽はなぜ割れたのか。犯人と被害者がもみ合ったにしても、水槽までひっくり返るでしょうか」

目暮「では、犯人が割ったというのかね?一体何のために……」

小五郎「破片をごまかすためですよ」

小五郎「割れてしまった自分の眼鏡の破片をね!」

41 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/22(土) 14:48:46.56 ID:r3QNc/Yl0.net
蘭「それで眼鏡が変わっていたのね……」

小五郎「ああそうだ」

福沢「そ、それは……その、いや……」

小五郎「嘘だというなら見せてもらえますか?酔って潰してしまった昨日の眼鏡を」

小五郎「まぁ、そんなことをしなくても、破片を調べれば、水槽のガラス片に混じって出てくるでしょうがね」

小五郎「あなたの指紋がついた、レンズの破片が」

福沢「う、うう」

42 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/22(土) 14:54:48.46 ID:r3QNc/Yl0.net
福沢「いやはや、こてまでですね……」

前田「ふ、福沢さん」

日吉「ど、どうして?」

福沢「私は長年、先生を影から支えてきました。営業だけじゃない、文章の校正から、時にはネタ出しも手伝いました」

福沢「先生の今の成功があるのは、少なからず、私の努力もあってのことだと、そう思っています」

福沢「それなのに先生は、まるで一人で成功を勝ち取ったかのように私を軽んじ続けたばかりか……」

福沢「私はなんの役にも立たない役立たずだと会社に吹き込み、一生神崎先生の編集だけしか仕事が与えられなくなり、出世の道も閉ざされたのです」

福沢「私はあの夜、先生に社への讒言をやめるようお願いに戻りました。そ、そうしたら先生は」

43 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/22(土) 14:55:18.21 ID:r3QNc/Yl0.net
福沢「ハンガーを投げつけたのです!!!」

44 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/22(土) 15:03:52.38 ID:r3QNc/Yl0.net
福沢「それでついカッとなって、つかみ合いになり、眼鏡も壊されて」

福沢「勢い余って部屋にあったトロフィーで……」

日吉「福沢さん……」

福沢「あとは、毛利さんの仰るとおりです。凶器の指紋を消し、割れてしまった眼鏡をごまかすため水槽を割って逃げたのですが」

福沢「いやはや、まさか先生があんな遺言を残していたとは」

小五郎「福沢さん……。これは私の推測ですが」

小五郎「先生があなたから他の仕事を奪ったのは、あなたに自分の側を離れてほしくなかったからじゃないでしょうか」

福沢「え……?」

日吉「そうよ……。先生、酔った拍子に漏らしていたわ……。あいつの力がなければ、自分は作家を続けられないって」

前田「おじさんも偉そうなことばかり言っていたが、最近は落ち目だったしな」

福沢「そ、そんな」

前田「俺も怒られたことがあるよ……」

神崎(回想)「お前も遊んでばかりいないで、少しは福沢を見習ったらどうだ!」

前田「ってね……」

福沢「そ、そ、そんな……」

45 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/22(土) 15:05:25.43 ID:/d42P9I3d.net
先生……

46 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/22(土) 15:07:20.43 ID:r3QNc/Yl0.net
福沢「ふっ……。先生のために忠実に働いてきたのに裏切られた、などと思っておりましたが」

福沢「私の方こそ、忠犬どころか、主人の手を噛む飼い犬だったとは……」

福沢「いやはや、これがお伽話であれば、まだ、救いもあったんでしょうがね……」

47 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/22(土) 15:11:23.03 ID:r3QNc/Yl0.net
〜略〜

そうさーーーーーーーーーーー
Ah-ーーーーAh-ーーーーAhーーーーーー-
来週も俺は違う服で同じ場所にーーーーー
居るっさーーーーーーーーーーーーーー

Step by Step あせるーーーことーーーなんてないのさーーーーーーーー
Case by Case 笑わーーーれたってーーーかまわないーーーーーーーーーーー

〜略〜

48 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/22(土) 15:20:36.34 ID:r3QNc/Yl0.net
小五郎「ふぁ〜〜」

目暮「いやー、今回も助かったぞ、毛利くん!!」

小五郎「ふぇっ?」

蘭「さすがねお父さん。まさかあの三人が桃太郎だったなんて」

小五郎「も、桃太郎?ふ、ふむ、ならば、この毛利小五郎は、浦島太郎だな」

目暮「う、浦島?」

小五郎「玉手箱を開けたかのように、いつの間にか事件が解決しているという、この名探偵ぶり!太郎もびっくりだろうよ!にゃ〜はっはっは〜!」

コナン(ホントにおじいさんになるまで続ける気じゃねーだろな……)




49 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/22(土) 15:21:55.89 ID:WJ8d8Cqa0.net
てっきり子が1時かと思ってた

50 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/22(土) 15:22:11.46 ID:RIl8r1Wy0.net
こういう推理物って毎回思うけどダイイングメッセージ仕込んでる暇あったら犯人普通に告発できないのか?

51 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/22(土) 15:24:10.77 ID:r3QNc/Yl0.net
>>50
だからわざわざ「出血が少ない」と書いておいた
文字が書けるほどの血は出ていなかった
ペンと紙探すより時計に血を塗ったほうが早い

52 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/22(土) 15:26:18.35 ID:/d42P9I3d.net

面白かった

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