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少女「死にたい」死神「お呼びですかな?」

1 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/29(土) 23:08:07.45 ID:gcmWlMcWNIKU.net
ギャル「はーい! 昼休み恒例少女(まと)当てゲ〜ム!」

取り巻き「アハハハハ!」

ギャル「身体に当てたら10点、頭に当てたら30点ね〜それっ」ゴミポイッ

ポスッ

少女「…………」

取り巻き「何あいつ、まーたねたふりしてやんの」

ギャル「シカトするとかうぜえ……」ブンッ

ドスッ

少女「……ッ!」ビクッ

ギャル「あ! 痛がった痛がったwwww」

取り巻き「コンパスは流石にいてーべwwww」

少女「…………」ギリッ

2 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/29(土) 23:11:25.81 ID:gcmWlMcWNIKU.net
取り巻き「次アタシねー」ポイッ

ボフッ

少女「!」

ギャル「ちょwwww黒板消しwwww」

取り巻き「同じカス同士チョークカスがお似合いっしょwwww」

ギャル「周りのやつ煙たがってんじゃんwwww」

取り巻き「みんなごめんねー少女ちゃんが迷惑かけてーwwwww」

ガチャ

先生「おーい席につけー」

ギャル「へーい」

3 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/29(土) 23:13:41.09 ID:Bfyg2sk8NIKU.net
死神さんはよ

4 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/29(土) 23:13:44.87 ID:gcmWlMcWNIKU.net
先生「……ん、少女お前それどうした」

少女「…………」

ギャル「せんせー、少女ちゃんさっきまで黒板消しで遊んでましたー」ケラケラ

先生「本当か」

少女「……あn」

先生「……あとで片付けておけよ」

少女「……はい」

5 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/29(土) 23:14:53.73 ID:E3iCyoTtNIKU.net
枕元にいればまだ間に合う
足元にいたならもう手遅れ

6 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/29(土) 23:16:34.16 ID:gcmWlMcWNIKU.net
少女(昼休みは終わった、あとはあいつらに声をかけられる前に帰れば……)

キーンコーンカーンコーン

先生「これでHRは終わりだ、寄り道せず帰るように」

少女「…………」サッサッサッ

ギャル「しょ〜お〜じょちゃ〜ん」

少女「!」ビクッ

ギャル「はい集合ー」

取り巻き「クスクスクス」

7 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/29(土) 23:18:13.12 ID:JcQ2V1jCNIKU.net
おっそ

8 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/29(土) 23:18:41.77 ID:bJN80prvNIKU.net
昔似たような話想像してたわ
自殺しようとする少年に死神が現れるんだけど
死神が少年の話を聞いてたら次第に情がうつって死神便利アイテムを渡して少年がどんどんパワーアップして虐められなくなっていくんだけど
少年がだんだん調子に乗り出してもっと人気ものになりたい!と欲が出てきて心を読めるようにパワーアップしてもらうと見たくない他人の裏側が見えて来てどんどん自滅して病んでいき
最初に死神さんが知っていた少年の寿命よりも早く自殺をしてしまうんだよ

でも実は死神さんもそれが狙いで少年に近付いてた
死神さんも元はいじめから自殺した青年で少年がどうなるのかを見たかった部分もあったが残念な結果になってしまい、また新たな自殺者を探しにいく

9 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/29(土) 23:20:37.61 ID:gcmWlMcWNIKU.net
ジュウウウッ

少女「……ッ……ゥ……!」

ギャル「ぷはー、少女ちゃんの金と足で買ってきてもらったマイルドセブンは最高だわー」プカプカ

ギャル「しかも灰皿まで用意してくれるなんてねーwwww」ジュウウッ

少女「ィッ……!」

ギャル「あ? 何その目、喧嘩売ってんの?」

少女「いや……その……」

ギャル「わざわざ見えねーとこに根性焼きしてやってんだろーが、ああ?」ゲシッ

少女「ごめ、なさい……」

ギャル「『ごめんなさいありがとうございます』だろー?」ゲシゲシ

少女「ごめんなさい……ありがとうございます……!」ギリッ

ギャル「ぎゃはははは!」

10 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/29(土) 23:24:31.57 ID:gcmWlMcWNIKU.net
少女(結局日が落ちるまでいじめられた……)

少女「すみません、遅れました……」カランカラン

バイト長「ちょっとちょっと、少女さん! 困るよ、こんなに遅刻されちゃあ!」

少女「すみませんでした……」

バイト長「すみませんすみません、ってそればっかりじゃないの! 全っ然反省してないよね、あなた」

バイト長「時間に遅れるのはあなた一人の都合だけどそうなると職場みんなに迷惑がかかるんだよ?」

バイト長「たかがバイトと思ってるかもしれないけどお金をもらっている以上ちゃんと――」クドクド

少女「…………」

11 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/29(土) 23:28:49.56 ID:gcmWlMcWNIKU.net
バイト長「本当に次はないから、覚悟しておくこと」

少女「……はい」

バイト長「わかったならちゃっちゃと働く! まったく……」

ガチャ

バイト「あ、やっと来たんすか」

バイト「接客はオレがやるんで溜まった洗い物よろしくっす」

少女「うん」ガチャガチャ

バイト「あ、あと日曜のシフト変わってくださいっす」

少女「えっ、なんで……」

バイト「なんでって少女さんが遅れた分オレが働かされたんすよ、そんくらい当然じゃないっすか?」

少女「……わかった」

バイト「それじゃよろしくっす〜」ガチャ

少女「……久しぶりの休みだと思ったのに」ジャバジャバ

12 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/29(土) 23:31:25.35 ID:gcmWlMcWNIKU.net
ギィ

少女「ただいま……」

ドタドタドタ

少女「……!」

継父「おうやっと帰ったか」

少女「…………」

継父「ちっ、相変わらず愛想ねえな……まあいい、今日こそ金を持ってきたんだろうな?」

少女「…………」フルフル

継父「はぁ!? 今日は酒がなくなるから稼いでこいっつったろうがよ!!」バンッ

少女「っ!」ビクッ

13 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/29(土) 23:34:15.51 ID:gcmWlMcWNIKU.net
少女「でも、まだお給料日が……」

継父「知るかよ、つーかお前も一応女子高生なんだからよお」

継父「”カラダ”使って即金もらってこいよな」ボソッ

少女「!」ガタッ

継父「お前くらいのやつはみんな喜んでやってんだろ? お前もやりゃあいいじゃねえか」

継父「とにかく今週末までどんな手を使ってでも金入れろよ、じゃねえと冗談じゃなくこの家から追い出してやる」パタン

少女「…………」

14 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/29(土) 23:34:25.17 ID:4IU8Ty5zNIKU.net
どんな顔してこれ書いてるの?

15 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/29(土) 23:35:03.50 ID:vSI/1S+LNIKU.net
つまんないから>>8の話でかいてよ

16 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/29(土) 23:37:08.88 ID:gcmWlMcWNIKU.net
少女「…………」トコトコ

母「〜♪」パソコンカタカタ

少女「ただいま、お母さん」

母「〜♪」ムシ

少女「…………」トコトコ

少女「おかえり」ボソッ

ガチャ

ボフッ

少女「…………」

少女「…………」ポロッ

少女「……ぅ……ぐすっ……」ポロポロ

少女「……死にたい」

17 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/29(土) 23:41:31.05 ID:gcmWlMcWNIKU.net
死神「呼ばれましたか?」スウッ

少女「!!」ビクッ

少女「えっ、誰、どこから……」

死神「ああ、私に会う人間はみなそうおっしゃいますね」

死神「そして私はいつもこう答えるのです」

死神「『私は死神と申します』と」

死神「まあ、正直にそうお答え申し上げてもほとんど皆さん信じないか騒ぐか――ほほう」

少女「……本当、なの?」

死神「これは新鮮」フムフム

18 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/29(土) 23:42:19.63 ID:PBagWcFeNIKU.net
SS速報か深夜速報いこう!

19 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/29(土) 23:45:28.88 ID:gcmWlMcWNIKU.net
死神「さしもの私も期待の眼差しで見上げられるのは初めてでございますよ」

死神「嗚呼、その前に質問にお答え致しましょう」

死神「私は果たして真に死神か否か、答えは勿論YESです」

死神「その証拠にご家族をお呼びなさい、私の姿は彼らには見えませんから」

少女「……じゃあ」ゴクリ

少女「――じゃあ、あなたは人の命を好きにできるの?」

20 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/29(土) 23:46:06.72 ID:OeMIr4DRNIKU.net
続けて

21 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/29(土) 23:47:24.65 ID:OKLRVHQHNIKU.net
キモオタが書いてると思うと吐き気がするな

22 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/29(土) 23:48:59.07 ID:gcmWlMcWNIKU.net
死神「……ふむ」

死神「半分正解、といったところでしょうか」

少女「半、分?」

死神「確かに私、人間の死について全ての権限を持ち管理をしております」

死神「ですがやたらめったら人を殺したりはしませんし、そのようなことは自然の流れに反しますので致しかねます」

死神「何の影響か、死神は人の名前をノートに書いて殺すなんて言う風説が根強くあるようですがねえ」

少女「なぁんだ、じゃあ私のために現れてくれたんじゃないんだ」シュン

23 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/29(土) 23:52:14.49 ID:gcmWlMcWNIKU.net
死神「いえいえ、何をおっしゃいますか」

死神「私は他でもない、貴方様のためにこうして現れているのですよ」

少女「それじゃあ!」

少女「ねえ死神さん、私のために、私の望む……」

少女「――人を、殺してくれる?」ドクン

24 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/29(土) 23:54:55.15 ID:gcmWlMcWNIKU.net
死神「……ふむ」

死神「それは不可能でございます」

少女「えっ……」

死神「先程も申し上げた通りですよ、やたらめったら人間を殺すことは出来ません」

死神「ましてや、他人の意志によって絶対的な死を決定するなどもってのほかでございます」

少女「…………」

死神「そ・ん・な・こ・と・よ・り・も!」

死神「私はもっと素晴らしい報せを貴方様にお届けするために参上いたしたのですよ!」

25 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/29(土) 23:59:51.50 ID:gcmWlMcWNIKU.net
死神「タッタラター!」

死神「おめでとうございます! 貴方様は当選確率70億分の1、死神チャンスを見事、引き当てたのです!」パフパフパフ

少女「……はい?」

死神「先は他人の意志で人の死を決定することは出来ないと申し上げましたが」

死神「本人の意志で自分の死を決定してはいけないという決まりはないのですよ」

死神「なので私は100年に一度、全人類の中から一人にくじ引きで自らの死の決定権を与えるという企画をやっておりまして!」

死神「貴方様はそれに見事当選なさいました! おめでとうございます!」パチパチパチ

少女「……なにそれ」

26 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/30(日) 00:04:04.82 ID:LuoTQ6LV0.net
死神「おや、またしても意外な反応ですねえ」

死神「よく考えてもみてください、死の決定権を与えられているということは死のタイミングも自由自在なのですよ!」

死神「死の瞬間を上限一杯にまで伸ばして設定すればそれまで死ぬ心配はありませんし」

死神「死因もなんでもありです、老衰にでも設定しておけば苦しまずに旅立てます!」

死神「どうです、素晴らしいでしょう?」

少女「……そんなのどうでもいい」

少女「死に方がどんなものでも、私の人生はきっと……碌なものではないから」

27 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/30(日) 00:10:37.58 ID:LuoTQ6LV0.net
死神「……ふむ」

死神「これは例えばの話ですが――先程の貴方様の『死にたい』」

少女「!」

死神「それをお手伝いすることも可能です」

死神「自殺ともなると予想以上の苦痛、失敗する可能性もありますが私にお任せいただければ心配ご無用」

死神「死のプロである私が貴方様が望む方法での死を速やかに、確実にお届けして差し上げましょう」

死神「それにこういうものは早くに決まってしまったほうが私としても楽でしてね?」

少女「そっそれは……その……」オドオド

少女「ちょ、ちょっと待って下さい……」

死神「ふむ、確かにこれは文字通り一世一代の決定、急くことはできませんねえ」

死神「それではごゆるりとお考えくださいませ……」スゥ

少女「……ふう」ドキドキ

少女「なんなのよ……」

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