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男「任務内容……”番”の殲滅」
- 1 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/12/24(水) 01:08:43.97 ID:RjBgjy2AEVE.net
- 男「予備弾倉は……もうないか。こいつが最後のマガジン……残りの弾は30発……」
カップル『ネーサムイヨー』
男「クソッ……さっきから指がかじかんで集中できない……」
カップル『ホラテツナイデアゲルカラ』
男「ここでやつらを仕留めなければ、俺たちの存在意義が無い!」
カップル『ネエソロソロ』
男「……」ガチャッ
カップル『ホテルイコー?』
男「寒さが問題じゃない。覚悟が無いのがいけないんだ。きっとこれがラストチャンス……」スッ
カップル『モーエッチー』
男「死ねよ!」
- 2 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/12/24(水) 01:16:00.83 ID:RjBgjy2AEVE.net
- 42時間前
ハゲ「一応聞いておくが、覚悟は出来ているのかい」
男「いや、まあ」
ハゲ「悪いけど、生半可な気持ちで来られても困るよ。こっちも商売だからね」
男「はあ、クリスマスにカップルを殺すのがですか」
ハゲ「まあ、そういうのを望むクライアントもいてね。この時期になると決まって仕事が来るんだ」ボッ
ハゲ「報酬は一組につき100万円きっちりだ。それに君が下手をしない限り、殺害が罪に問われることは無い」スーハー
ハゲ「何、銃の扱いならそこの試射室で練習すればいい。こっちも人手不足だし、あとは君次第だ」
男「稼げる上に、俺が捕まらないならいいですよ、やります」
ハゲ「そう、なら採用だ」
- 3 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/12/24(水) 01:19:33.99 ID:RjBgjy2AEVE.net
- ハゲ「出来るだけ多くのカップルを殺してくれよ」
男「……わかりました」
ハゲ「なに、怖くなってきた?」スー
男「怖いと言うか、実感が持てないというか」
ハゲ「ま、そんなもんだろう。最初はみんな君と同じことを言うんだ」ハー
ハゲ「君、他に仕事は?」
男「いや、やってないですけど」
ハゲ「ああ、ニートって奴ね」
男「……っ」ムスッ
ハゲ「あー、気に障ったなら申し訳ないね。それじゃ君が使う銃でも選ぼうか」
男「はあ……」
- 4 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/12/24(水) 01:23:36.34 ID:RjBgjy2AEVE.net
- ハゲ「銃についての知識は?」
男「ゲームでなら多少」
ハゲ「ああそう。じゃあ実物は使ったことないわけね。見たところあんまり運動もしてないようだけど」
男「運動は昔から苦手なもので……」
ハゲ「ふうん。正直あんまりこの仕事に向いてないね。私怨を晴らすためだけに来たように思えるけど」
男「そんなところです」
男「あの、一つ訊いていいですか」
ハゲ「ん、なんだい」
男「俺って採用されたんですかね」
ハゲ「今更だね。話の流れから当たり前でしょ。こっちも人手不足なんだしね」ムスッ
男「(いい加減な職場だな……)」
- 5 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/12/24(水) 01:27:34.88 ID:Ieq9Xd7pEVE.net
- なかなか
- 6 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/12/24(水) 01:28:07.07 ID:RjBgjy2AEVE.net
- ハゲ「そうだねえ。君みたいなのに一番使いやすいのはハンドガンだと思うけど、何か希望はある?」
男「スナイパーライフル……とか」
ハゲ「あのね、君。ゲームや映画の影響受け過ぎね」
男「はあ……」
ハゲ「身体をじっとさせたまま数時間も待機しなきゃいけないし、取り回しも悪いし動きづらい。無理無理」
ハゲ「そもそも真冬の寒い中でじっとしていられるようには思えないね」
男「(なら訊くなよ……。まあ年中エアコンの効いた部屋にいるから、当たっているんだけど)」
男「じゃあアサルトライフルで……」
ハゲ「ま、そこそこ良い選択だと思うよ」
男「(うぜえ)」イラッ
- 7 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/12/24(水) 01:33:57.46 ID:RjBgjy2AEVE.net
- ハゲ「ここがARのラックね。まあ好きなの選んでよ」
男「じゃあ遠慮なく……」
男「(AKにM4、あとはG36にSCARってところか。ゲームでも定番で出てる奴なら判る)」
男「(かといって実物使ったことがあるわけじゃないから、どれがいいのかなんて判らないけど。この際適当でいいか。とりあえず使えるなら問題ないだろ)」
男「えっと、じゃあAK……このAKでやります」
ハゲ「はいはい、それね」ヒョイ
男「どうも……」
ハゲ「えーっと、マガジンは……あったあった。はいこれ。マガジンのセットの仕方は判る?」ヒョイヒョイ
男「ん……っと。こうです、かね」カチッ
ハゲ「はいオッケー。じゃあ試射室にでも行こうか」
男「あの、防音とか大丈夫なんですか」
ハゲ「こんな商売してるくらいだよ。当たり前じゃないの」
男「す、すみません」
- 8 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/12/24(水) 01:38:26.13 ID:RjBgjy2AEVE.net
- ハゲ「セーフティはこれね。上からロック、次にフルオート、その下がセミオート。あ、こういった用語判る?」
男「なんとなくなら……」
ハゲ「じゃあ構えてみて」
男「……」スチャ
ハゲ「うんうん。中々様になってる」
男「どうも……」
ハゲ「もうちょっとストックに頬寄せて……そう、そんな感じ。じゃあセーフティを一番下に切り替えてから、一発撃ってみて」
男「えっと、これを、こうっと」カチッカチッ
男「(よし……)」ギュ
パァン!!
男「うわ!」ビクッ
ハゲ「そこで慌てるんじゃない! セーフティはかかってないんだから!」
男「す、すみません!」カチッカチッ
- 9 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/12/24(水) 01:43:36.91 ID:RjBgjy2AEVE.net
- 男「(やっぱ実物は凄いな……。でも日本国内で撃てるとは思ってなかった)」
ハゲ「いい? 実際にはこんな慌てていられない。こっちも出来るだけ君のカバーはするけど、君が下手に動けばこっちも手出し出来なくなる」
男「判りました……」
ハゲ「じゃあ擬装用のガンケースと予定ポイントを記録したGPS端末を用意してくるから、そのままそこにいてくれよ」
ハゲ「それから任務についての詳細を伝えるから、いいね」サッ
男「はあ」
男「(これでカップルを殺せば100万円か。どういう仕組みなんだか)」
男「(もっと殺せばもっと稼げるし、何に使おう……)」
男「(……エロゲーでも買おうかな)」
- 10 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/12/24(水) 01:44:59.23 ID:Ieq9Xd7pEVE.net
- ほ
- 11 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/12/24(水) 01:50:26.22 ID:RjBgjy2AEVE.net
- ハゲ「移動経路と作戦予定時間は端末が自動で表示してくれる。君はそれに従ってどんどん殺してくれればいい」
男「銃声を聞かれたらまずいんじゃ」
ハゲ「そん辺はこっちで上手くなんとかやるよ。それは君が気にすることじゃない」
男「は、はい……」
ハゲ「作戦時間は厳守してくれよ。一秒のずれが君自身の負担にもなる」
ハゲ「カップルを、的確に、殺す。いいね?」
男「善処します」
ハゲ「頼むよ。それと任務中こっちに連絡をしてもこっちは出られないから。こっちは万が一の事態の時の場合、一方的に端末から連絡を送る」
男「じゃあ、万が一のことがあったら……」
ハゲ「それを起こさないようにするのも君の仕事なんだけどねえ」
男「は、はい」
- 12 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/12/24(水) 01:54:45.95 ID:RjBgjy2AEVE.net
- ハゲ「道具は渡しておくから、明日から明後日――つまり12月24日から25日の間に仕事をしてもらう」
ハゲ「だから今日はそれらを持って帰って待機しておくてくれ」
男「判りました」
ハゲ「それとガンケースの中身は絶対に誰にも見られないこと。もし他人に見られた場合、その人をその場で殺す」
ハゲ「出来なかった場合は、こちらが君を殺す」
男「っ!」ビクッ
ハゲ「――頼むよ」
男「は、はい……」
- 13 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/12/24(水) 02:02:07.33 ID:RjBgjy2AEVE.net
- 帰宅後
男「最初の作戦開始時間が夜の9時?」
男「あれ? でも任務の終了が25日までだろ……?」
男「実質3時間しか仕事が無いじゃん。ちゃちゃっと殺しまくらないとなー」
男「にしても、本物の銃を使えるなんて」
男「怪しい求人だとは思ってたけど、面白そうだし楽だし稼げるし、中々良いじゃん」
男「よーし、明日は殺しまくるぞー。ってなわけでさっさと寝よ。マジリア充死んでくれねえかなー」
- 14 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/12/24(水) 02:11:17.45 ID:RjBgjy2AEVE.net
- 12月24日午後21時
男「えーっと、ここで待機で、カップルが通り次第射殺っと」
男「通り次第射殺ってあるけど、見える限りじゃごろごろいるな」
男「一斉に殺せばすぐに1000万円は行きそうだ」
男「じゃ、早速やりますか。セーフティーを解除して……と」
男「まずは100万円!」
パァン!!
カップル男「うあ!」ビクッ
男「やべ! 外した!」
パンパァン!!
カップル女「え、ちょ、なにいまn」バタ
男「やべ、女の方に当たっちまった……ま、いっか。これでまず一組っと」
- 15 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/12/24(水) 02:11:35.56 ID:tjhycHEeEVE.net
- ほ
- 16 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/12/24(水) 02:18:41.48 ID:RjBgjy2AEVE.net
- 男「こんな時にうろついてる奴が悪いんだよね。周りの奴らも一気に殺そ」
男「めんどくさいからフルオートでやってみるか」
パパパパパパパパパパパパッ!!!!
男「リア充死んだ! めっちゃ死んだ! すげえ! 血飛沫めっちゃリアルだわ!」
ウワー!
ナニ!? ナニガオコッタノ!?
ダレカタスケテ!!
ヤスコー!! ヤスコー!!
男「ははっ! これがリア充爆発ってやつか? あーでも、爆発ってか破裂だなこれ」
男「でもこれ、いいな。普段幸せを人に振りまいてるような奴がさ、まとめてわめいてんだよね」
男「クリスマスをさぞかし楽しみにしてたんだろうよ!」
男「んで今はこれ! 全く逆!」
男「残りも死ね! 死ね! 死ね!」
パパパパパパパパパパパパッ!!!!
- 17 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/12/24(水) 02:22:15.22 ID:RjBgjy2AEVE.net
- キュウキュウシャ、ダレカキュウキュウシャ!!
ケイサツモ!
ナンナノ!?
ニゲロー!!
男「ほら! 死ね死ね死ね!! 皆まとめて死ねよ!」
パパパパパパパパ……ッ
男「あ、やべ……撃ちすぎた。マガジン切れたじゃんか」
ビービー
男「端末からのメッセージ? 移動しろって? まあタイミング的には良いだろうし、さっさとずらかるか」
男「マガジンの交換も後でやればいいだろ」
- 18 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/12/24(水) 02:24:05.77 ID:Ieq9Xd7pEVE.net
- フラグ
- 19 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/12/24(水) 02:26:53.97 ID:RjBgjy2AEVE.net
- 男「次のポイントに到着っと……。おお、ここにもカップル共がウロウロしてるな。ビルの上からだからはっきり見える」
男「あ、そうだマガジン交換しておかないと」
男「……俺はお前らが大っ嫌いだ。俺は他人の幸せを見るのが嫌いなんだよ」
男「恋人どころか友達もいない俺を馬鹿にするみたいに、毎年そうやってイチャイチャしてるお前ら見るとさ、めちゃくちゃむかつくんだ」
男「その幸せぶっ壊してやるよ!」
パパパパパパパパパパパパッ!!!!
男「まだだ! もっと死ね!」
パパパパパパパパパパパパッ!!!!
男「いいぞ! いいぞ! ほら、イルミネーションが真っ赤になってきた!」
ネエ……ヘンジシテヨ……
男「ん、あの女……どこかで見たような……」
- 20 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/12/24(水) 02:35:06.69 ID:RjBgjy2AEVE.net
- 男「あいつ……あいつ、女じゃねーか……なんでこんなところにいるんだよ……」
男「そうか……。あいつもクリスマスイヴだから、彼氏とうろついてたんだな……!」
男「俺が一番お前のこと好きだったのに! お前は俺の存在を拒絶して、そんな奴と!」
男「高校の時に唯一話しかけてくれた女子はお前だけだった……だからお前となら上手くやって行けると思ったのに!」
男「お前は拒絶したんだ……! 拒絶した挙句にこのざまだ! ははッ! ざまあみろ!」
女『いま警察と救急車呼んだからね……。大丈夫だよ……』ギュ
男「なんだあいつ、どう見たってお前の彼氏はもう死んでるのにさ」
男「随分優しいじゃん。俺と扱いが随分違うじゃん」
男「気持ち悪いから近寄らないでって言ったのにさ……!」
男「なんだよ……そんなにそいつがいいのかよ! クソ! クソクソクソ! 死ねよバーカ!」
パァン!!
- 21 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/12/24(水) 02:35:36.37 ID:z2tJtDPvEVE.net
- ほ
- 22 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/12/24(水) 02:36:36.72 ID:RjBgjy2AEVE.net
- 女『もうちょっとだけ我慢し』バタ
男「あ」
男「やべ」
男「おいおい」
男「マジかよ」
男「……」
男「死んでるじゃん」
男「ああ、違うわ」
男「殺したんじゃんか」
- 23 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/12/24(水) 02:40:39.68 ID:RjBgjy2AEVE.net
- 男「うわ」ガチャン
男「頭から変な白いの出てるんだけど」
男「ヘッドショット決めたけど、これ、えぐいだろ。ははは」
男「あ、やべ、銃落としてる……拾わないと」スカッ
男「あれあれ、拾えない」スカッ スカッ
男「拾えないじゃん」スカッ
ビー! ビー!
男「なんだよ、うっせーな・・…」
『標的を殲滅してください』
男「うるせーよ、わかってるよ」スカッ
ビー! ビー!
男「うるせえよ!」スカッ
ビー! ビー!
『次のポイントへ移動してください』
男「あー! うるせえな……! うるせえよ……! クソ! クソ!」
- 24 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/12/24(水) 02:44:32.99 ID:RjBgjy2AEVE.net
- 移動中
男「オエっ……」ビチャッ
男「気持ち悪……」
男「……リア充殺して嬉しいけどさ、何だよこれ」
男「がっぽり金ももらえるし、超楽な仕事だしさ。めんどくさいのなんか精々移動くらいなのに」
男「ムカつく奴殺してスッキリするはずなのにさ……オエっ」ビチャ
ウウウゥゥゥ ウウウゥゥゥ ピーポーピーポー ピーポーピーポー
男「うるせ……」
『次の目標ポイントへの到着が遅れています。急いでください』
男「ッ……」
- 25 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/12/24(水) 03:03:44.89 ID:elJqLA9NEVE.net
- ほ
- 26 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/12/24(水) 03:30:57.69 ID:Ieq9Xd7pEVE.net
- ほ
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