男「魔法男子になってくれ？」マスコット「もう君の名前で契約書にサインしたから」

1 ：以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします：2014/12/30(火) 09:32:22.10 ID:Iku7A5Lz0.net

男「は？」

マスコット「安心していいよ。五百万あげるから」ﾆﾔｯ

男「マジで！？」

マスコット「はいこれ」ｽｯ

男「やった！！　……って、これ借用書じゃねーかぶっ殺すぞタヌキ面」

マスコット「だから五百万あげるって言ったじゃないか……」ﾆﾔｯ

マスコット「……僕は＋５００万だなんて一言も言ってないよ」ﾆﾀｧ

男「ハァアアアア！？　ふざけんなよこんなの通じるワケねーだろ！！」

マスコット「あぁごめんごめんもうすでにそれも君の名前になってるから」ﾆﾁｬｱ

男「んなアホな……って、お、俺の名前だマジで……」

男（な、なんで……）

マスコット「いやぁこれで僕のノルマも達成だし借金も無くなったし万々歳だね」

男「ゆるさ――なっ」ﾋﾟﾀｯ

男（な、なんだ、う、腕が動かない――！！」

マスコット「僕には攻撃出来ないよ。そういう風な項目作ってあるから」ﾈｯﾁｮﾘ　ﾆﾀｧｱｱｱ

2 ：ちゃはーんｗｗｗ ◆GOODhaGOAA ：2014/12/30(火) 09:33:52.58 ID:jkt842yt0.net

絶許の予感

3 ：以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします：2014/12/30(火) 09:34:44.11 ID:GPlNwmur0.net

魔女退治の代わりにマグロ遠洋漁業へ連れて行かれそう

4 ：以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします：2014/12/30(火) 09:36:03.08 ID:T2MkYoIM0.net

ベトベトしてそうなマスコットだな

5 ：以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします：2014/12/30(火) 09:39:03.68 ID:4Qn4RTrI0.net

酷い屑を見た

6 ：以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします：2014/12/30(火) 09:39:52.37 ID:Iku7A5Lz0.net

男「くっ、くそって、て、テメェ……」ｸﾞｸﾞｸﾞｸﾞ

マスコット「まぁいいじゃないか。お給料も出るんだし。まぁ僕が８割中抜きするけどさ」ﾌﾟｰｸｽｸｽ

男「そ、そんなのいらねぇから魔法男子なんて、や、やらねぇよ！！」ｸﾞｸﾞｸﾞ

マスコット「だめだよやって貰うよ」

男「ざっ――けんなよ！！　だ、大体魔法男子なんて聞いた事ねぇよ！　ニュースでも化け物退治してんのは魔法少女じゃねぇか！！」

マスコット「男の子にもやらせてみようって話になったんだよ。つい最近ね」

マスコット「まぁ僕が勝手に上司のサインを書いて通したんだけどさ」

マスコット「あっ、筆跡模写って僕の得意技のひとつだから」

男（く、腐ってやがる、このタヌキ面……）ｽｯ……

マスコット「おや、抵抗はもうしないんだね。納得して貰えたようで僕も一安心だよ」

男「な、なんでこんな事を……」

マスコット「なんとなくだよ」

7 ：以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします：2014/12/30(火) 09:40:16.45 ID:qAt+oZjX0.net

魔法少女は夢があるけど魔法男子だとむさい

8 ：以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします：2014/12/30(火) 09:40:24.14 ID:vk8cyh5X0.net

カイジでええやん

9 ：以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします：2014/12/30(火) 09:41:20.59 ID:GPlNwmur0.net

萬田さんもそんなことはしない

10 ：以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします：2014/12/30(火) 09:44:18.26 ID:kUBrHhDV0.net

魔法少年ってあんま見ないな

11 ：以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします：2014/12/30(火) 09:45:55.56 ID:Iku7A5Lz0.net

男「……」

男「な、なんとなくでこんな事を……」

マスコット「まぁいいじゃないか。世の中何事も経験と言ふだろう」

男「なんだその言ふって言うのは舐めてんのか」

マスコット「何を僕が舐めてるって？」

マスコット「そういう卑猥な発言は控えてくれないかな」

男「その発想にいきつくお前の思考回路のほうが卑猥だよ……」

マスコット「まぁそんな事はどうでもいいんだ。とりあえず変身アイテムあげるから変身してみてよ」ﾎﾟｲｯ

男「なぜ捨てるように投げる……」

マスコット「上下関係はハッキリさせて置かないとね。僕の同僚は皆パートナーの女の子の言う事ばっか聞いてさ。まるでアッシーだよ。僕は違う上に立つ」

12 ：以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします：2014/12/30(火) 09:50:32.20 ID:SdpGsOs0K.net

マスターかよ

13 ：以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします：2014/12/30(火) 09:56:34.02 ID:Iku7A5Lz0.net

男（……魔法アイテムを扱う組織はかなり巨大）

男（……正直通報してやりたい所だが、このマスコット、いまの会話で理解したけどかなりヤバイ。頭イッてる）

男（通報したらしたで報復されそうだし、何よりそれすらなんとかしてしまうんじゃないだろうか）

マスコット「早く変身してよ。僕はあまり気が長いほうじゃないんだ」ｽｯ

男「ま、待てっ、なんだそのボタンは」

マスコット「ポチっとな」ﾊﾞｼﾝ

ﾊﾞﾘﾊﾞﾘﾊﾞﾘﾊﾞﾘﾊﾞﾘ

男「アンギャアアアアアア！！」

男「デデデデデ電流ゥウウウウウウウ！！」

男「アバババババッ！！」

マスコット「分かったかい」ﾌﾞﾁｯ――

――ｼｭｳｳｳｳｳ

男「お、お前いつの間に俺の背中に……」ﾊｧﾊｧ

マスコット「君が寝ている間に背中に貼り付けただけだよ。これは警告だよ。次は体に埋め込むよ」

男「な、なんの警告だよ……」

14 ：以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします：2014/12/30(火) 10:04:20.13 ID:Iku7A5Lz0.net

マスコット「言っただろう。僕はあまり気の長いほうじゃないんだ。よしじゃあ第二段――」ｽｯ

男「わっ、分かったよ変身すれば良いんだろ！」ﾋｮｲ

マスコット「分かれば宜しい」

男（くっ、くそっいつか絶対ぶっ殺してやるコイツ……）

男（……ってか、待てよ、これどうやって変身するんだこれ）ｼﾞｰ

男（形は剣のキーホルダー見たいだが……）ｼﾞｰｯ

マスコット「まったくやっぱり第二――」ﾊﾞｯ

男「待て待て！！　変身の仕方が分からないんだよ！」

マスコット「あぁそうかい。そうだった。僕も説明してなかったしね」

男「なっ、な？　早くそれを教えてくれよ」

マスコット『応えよ剣　己が剣　我が矛と盾となりて纏う刃』

マスコット「って握りながら言えば良いんだよ。っていうかさ、己が剣って言葉卑猥だよね」ｸｽｸｽ

男（だからお前の思考回路のほうが卑猥だよ）

15 ：以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします：2014/12/30(火) 10:16:09.33 ID:Iku7A5Lz0.net

マスコット「ほら早くしてよ童貞」

男「なぜそれを知っている」

マスコット「だって君ぐらいの年頃の男って大体童貞だろ。一部のイケメン除いて」

男「その知識はだいぶ間違ってると思うんだけど」

マスコット「どうでもいいじゃないか。君が童貞である事に変わりはないだろ？」　ﾎﾞﾀﾝ　ｽｯ

男「はいはい言いますよ言いますよ」

男　『応えよ剣　己が剣　我が矛と盾となりて纏う刃』

ｷｨｨｯｨｲｲﾝﾝ

男「なっ、なんだっ」

ｶﾞﾁﾝ　ｶﾞﾁｭｲﾝ　ｶﾞﾁﾝ　ﾋﾟｶｰｯ

ｼｭｳｳｳｳ

男「これは……なんていうか、悪役の暗黒騎士みたいな……いやちょっとカッコイイけどさ」

マスコット「でしょ？　まぁ僕の趣味なんだけどさ」

男（うわぁこいつ感性同じって事かよ最悪だな）

マスコット「それよりじゃあ行こうか化け物退治。なんか現れたっぽいしさ。僕のセンサーがビンビン反応してるんだ」

16 ：以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします：2014/12/30(火) 11:10:05.33 ID:Iku7A5Lz0.net

男「センサー？」

マスコット「ほら僕の尻尾を見てよ。ブワァサってなってるだろ」ブワァサ

男「なんか逆立ってるな毛が」

マスコット「これは化け物が出た証拠さ。まぁ先にこの地区担当の魔法少女が来そうな気もするけど」

男「は？」

マスコット「いやまぁ気にしないでいいよ」

男「いやするだろ」

マスコット「仕方ないだろ無理やり書類通して魔法男子作ろうとした結果不備とか出てこうなったんだよ」

男「お前のせいかよ」

17 ：以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします：2014/12/30(火) 11:12:18.76 ID:OuBRgskh0.net

僕と契約して魔法男子になってよ！

18 ：以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします：2014/12/30(火) 11:25:53.82 ID:Iku7A5Lz0.net

マスコット「うるさいなぁ文句言うなよ給料出るんだからサ」

男「そういや給料どれぐらい出んの？」

マスコット「倒した化け物のランクによって金額は変わるよ。歩合制だからね」

マスコット「危険なほど勿論いっぱい貰えるよ」

男「……でもお前が８割中抜きするんだろ」

マスコット「当然さ。そもそも君は僕が来なきゃ魔法男子になれなかったんだよ？　名誉税だと思いなよ」

男（勝手に人の筆跡真似て契約書にサインした上に借用書まで押し付けてきたヤツがなんでこうも上から目線なのか）

男（けどそれ言うとまたなんかやられそうだしなぁ）

男「……はいはいじゃあ行きますか」

マスコット「そうそう。とりあえずその鎧飛べるからさっさと行こうか」

男「どうやって飛ぶんだよ」

マスコット「あのさぁ、君、変身の時もそうだけど、人に聞いてばかりでさ、少しは自分の頭で考えようとか思わないの？」ﾁｯ

男（舌打ちしやがったコイツ……。つーか大体マスコットなんだからそこらへんのチュートリアル的なアレも担当してんじゃねぇのコイツ）

マスコット「まぁいいさ、今回だけだよ」

……
…

19 ：以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします：2014/12/30(火) 11:36:36.36 ID:Iku7A5Lz0.net

ｺﾞｵｵｵｯ

男「あのさ、なんでこんなロボット的な飛び方なの？　青いエネルギー的なアレが鎧の隙間からバッサバッサ出てんだけど」

マスコット「嫌かい？」

男「いや確かにちょっとカッコイイけどさ、これ魔法って言うのとなんとか違くないスかね」

マスコット「いや魔法だよ。失礼だなぁ。ただ単に僕の趣味だよ」

男（うわぁやっぱコイツと俺の感性被ってるし……）

マスコット「それより――近いよ」ｺｵｯ

男「えっ、何いまのｺｵｯて言う音」

マスコット「気にしなくていいよ。単にそういう音出したかっただけ――あっ、クソッ、やっぱり先に来てたかぁ」ﾁｯ

男「なんだよ急に」

マスコット「見なよあそこ」

男「ん？」


魔法少女「化け物、これでも食らいなさい！」ﾎﾞｳｯ

化け物　ｷｼｬｰ

20 ：以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします：2014/12/30(火) 11:39:34.93 ID:nb312mE+0.net

なに男が触手に凌辱されたりすんの？

21 ：以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします：2014/12/30(火) 11:49:44.24 ID:Iku7A5Lz0.net

男「なんか魔法少女が先に戦ってるんだけど」

マスコット「あれがさっき言ったこの地区の担当のヤツだよ」

男「へぇ」

マスコット「けどさ全く、あんな露出多めのコスチュームとか何考えてるんだろうね」

マスコット「僕が化け物だった間違いなくあんな事やこんな事するよ」

男（なんでそういう発想になるんだよこのタヌキ面）

マスコット「けど、このままじゃあの化け物の報酬取られちゃうなぁ。それは嫌だね」

男「いや別に良いんじゃ無いスかね。街が平和なら」

マスコット「馬鹿言うなよ。誰だって欲しいものはあるだろ。僕だって欲しいものいっぱいあるんだよ」

男（それであの借金か。マジで腐ってんな）

マスコット「ったく。けどさ、丁度良いや。魔法少女を攻撃して適当に服とかボロボロにして素っ裸も同然にしてやってよ」

男「え？」

マスコット「そうすれば戦えなくなる。となるとあの化け物をなんとか出来るの僕らしかいなくなるよね。そういう事だよ」

男（ひっでぇタヌキ）

22 ：以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします：2014/12/30(火) 11:59:58.41 ID:Iku7A5Lz0.net

マスコット「ん？　なんだいその目は。君も他人事じゃないだろ」

男「は？」

マスコット「君には借金があるじゃないか。一介の男子高校生の君があの額を払うにはバイトじゃ足りないだろ」

マスコット「つまり化け物を倒して報酬を得る必要があるんだ」

男「……いや元々あの借金は――」

マスコット「どうしたんだい、早くしなよ」ﾎﾞﾀﾝ　ｽｯ

男「やりゃあいいんだろやりゃあよ！！」

マスコット「上下関係と言うものを意識してくれて助かるよ」

男「ったく……そういや攻撃ってどうすんの？」

マスコット「とりあえず剣を出そうか。『来たれ刃よ』と言ってみなよ」

男「……『来たれ刃よ』……」

ﾋｭｳｳｳﾝ　ﾊﾟｯ

男「……おっ、剣が出てきた」

男（けど、なんかスッゲー螺子とかボルトとかあって、鎧と同じくやっぱ魔法の剣って感じしないな。いやカッコいいけどさ）