前新人賞に応募したこのラノベの書き出しってお前ら的にどうなの？

以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします

「魔法？　そりゃあるだろうぜ、魔法くらい」
　頬杖をついて譲子ちゃんは言った。
「ああ、いや。ぼくの質問の仕方が悪かったよ。ええと……」
「『魔法があると思う？』じゃなく『魔法はありえると思う？』っつー質問がしたかったわけか？」
　珍しく的を射ている譲子ちゃんに「そうそう、それそれ。めんそーれ！」と自分でも意味がわからないリアクションを取りつつ、
「魔法はそりゃあるよね。うん、魔法くらいある。あるんだよ、やっぱり。でも『ありえるか』って言ったらそうはいかない。ありえるのか。ありえるからあるのか。ありえないけどあってしまうのか。この違いってのはやっぱり大きいはずだよ」
「『ありえないのにある』って存在を消すのがお前の使命だっけか？」
　気だるげに言う目の前の少女に僕は――これはいつものようにため息を吐く。
「使命じゃないよ、仕事だよ」
「うるせえ純太、同じようなもんだろ」
　一喝されてしまった。
　怖い。
「それでこのあたし様に協力してほしいってことかよ」
「えーと、それじゃあ語弊があるかも。というか譲子ちゃんの能力だと弊害になるかも」
「ああ？」
「協力者はもう決まっててさ――ってまだ引き受けてもらえてないんだけど。だからその子に協力してもらうために譲子ちゃんの力が必要なんだ」
「名前は？」
　気は晴れないが、5秒後に飛んでくるであろうビンタに備えて、おそるおそるその子の名前を言った。
　白鷲譲子の因縁の相手、そして実の妹。
「白鷲杠葉ちゃん」