俺「ラノベなんて誰でも書けるだろｗｗｗｗｗｗ」

以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします

　俺の名前は菊池春男。
　平凡な中学１年生、だった。
　・・・あいつに出会うまでは。

「行ってきまーす」
　入学式を終えて、今日からいよいよ中学生活だ。
　胸が高鳴るぜ。ドンドコ、ドンドコ、ドンドコ・・・。
「お兄ちゃ～ん！　お弁当忘れてるよ！」
　家を出ようとすると、台所から祐子が大声を上げる。
「うるせえ！　おまえのつくった弁当なんて持っていけるかよ！」
　そう叫び返す。本当は嬉しくて仕方がないのに、素直に感謝できない年頃だ。
父さんも母さんもいないウチの家事全般を担っている妹には頭が上がらない。
ありがとう、ごめんな・・・、祐子。
　バタンと音を立てて玄関のドアを閉め、愛用の自転車に跨がり、スマートフォンを取り出す。
入学間もない俺は学校への道順なんて覚えているわけがなく、しばらくは地図アプリに頼ることになるだろう。
「えっと・・・右でいいんだよな？」
　なんとかアタリをつけると、俺はペダルを踏み出した。さあ、中学校生活の始まりだ。ドンドコ、ドンドコ、ドンドコ・・・。

「あやうく遅刻するところだったぜ・・・」
　元来方向音痴な俺は、地図アプリの力を借りてもやはり方向音痴なのであった。
　始業開始１０分前、ようやく校舎を視界に入れた俺は、ゆっくりと自転車を引いて歩いていた。
ここまでくればもう遅刻の心配はない。
「腹減ったな・・・」
　グウゴオと鳴る腹を押さえて、俺は妹の弁当を受け取らなかったことを悔やんでいた。今から帰宅までメシ抜きと思うと憂鬱である。
　そんなことを考えていたせいか、後ろから忍び寄る気配に最後まで気づかなかった。
　ドゴッ！
　後頭部に衝撃を感じ、俺の意識はゆっくりと沈んでいった・・・。