ヌ「夜神月？興味深い存在ね…」

1 ：以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします：2015/02/17(火) 15:40:46.53 ID:is58TA+sp.net

死神界

リューク「毎日毎日同じ事の繰り返し…つまらねー」
ヌ「あら、毎日を違った日々にする事もできてよリューク」
リューク「あん？どうやんだよ？この不毛な死神界でよ」
ヌ「デスノートを人間に渡すのよ」
リューク「そういやおめー、ジジイ騙くらかしてデスノート二冊持ってたっけな」
ヌ「ええ、最高ランクの死神と言われる私には大王を騙すなんて容易い事だったわ」
リューク「で、その人間がどういう行動取るのか取り憑いて観察ってわけか…」
ヌ「ええ、興味があるならあなたも下界を見てみるといいわ。私これから行ってくるから」

人間界

夜神月「この世は腐ってる…」

2 ：以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします：2015/02/17(火) 15:46:40.05 ID:is58TA+sp.net

ヌ「まずは取り憑く人間を決めなきゃね。私欲に走るようなつまらない人間でもあれだし…」

学生A「ライトってすげーよなー、また全国模試一位かよ」
学生B「しかもそれを鼻にかける事なく、人柄良しでスポーツも万能」
学生C「将来の夢は警察のトップだもんな〜」
ヌ「絵に描いたような完璧超人ってわけね…でも本当に完璧な人間なんて存在するのかしら？」

3 ：以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします：2015/02/17(火) 15:51:18.78 ID:is58TA+sp.net

夜神月「ただいま母さん」
母「おかえりライト(ニコニコ」

月「はい、模試の結果」
母「まあまた全国一位。何か欲しいものはないライト？」
月「う〜ん、今の所は別にないよ母さん」

ヌ「本当にないのかしら？」
月「う、うわあぁっ！！！」

そこにいたのは、目玉が何個もついた岩、といった印象の『何か』であった。

4 ：以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします：2015/02/17(火) 15:59:09.99 ID:is58TA+sp.net

ヌ「驚かせちゃったわね。私は死神のヌ。丁度退屈していた所でね、
　　人間にデスノートを渡したらどうなるか、観察に来たのよ」
月「デ、デスノート？」
ヌ「そう。名前を書くだけで人間を殺せるノート。本来は死神が人間の寿命を頂く為に使うものだけどね」
月「そ、それを何故僕に…？」
ヌ「見てるとあなたの評判はすこぶる良さそうじゃない？そんな善良な人間に渡したらどうなるか、少し興味が出てきたのよ」
月「そ、そうだな。僕なら…犯罪者や人を傷付ける人間のいない、理想の社会を作る。犯罪者達を殺す事でね」
ヌ「理想の社会ねぇ…」
月「丁度今の時間ニュースをやってるな…少し試させてもらうよ」

5 ：以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします：2015/02/17(火) 16:07:22.56 ID:is58TA+sp.net

ニュースでやっていたのは、音原田九郎容疑者が人質を取り立て籠もっている事件であった。

月「死んでも問題のない人間。まずはこいつで…」
ヌ「待って、ライト。この容疑者で実刑するつもり？」
月「ああ、そうだが。まだ本当に人を殺せるかわからないからね」
ヌ「やめた方がいいんじゃない？もし本物なら、あなたは犯罪者裁きを始める気なんでしょう？」
月「ああそうだ。それとも死神のくせにそれは間違っているとか言うつもりか？」
ヌ「いいえ、取り憑く人間の思想については一切口を出さないわ。ただ犯罪者裁きが始まると警察も黙ってはいない。
　　キレる者がいれば裁きの最初のモルモットが日本人で、そこからあなたの国籍も割り出す事も出来るんじゃなくって？」
月「あっ…そうだな。ではモルモットは世界一犯罪件数の多いアメリカにするか」

6 ：以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします：2015/02/17(火) 16:15:03.53 ID:is58TA+sp.net

デスノートは本物であった。そこで夜神月は死神ヌに高々と宣言をする。

月「世の中に知らしめるんだ。僕の存在を。そして僕は…新世界の神になる！」
ヌ「デスノート一冊で新世界の神とまで豪語できるとはね…でも結局殺しをしていく道を選んだ。
　　やはりどんな善良な人間でもノートの魔力に抗う事は出来ないって事なのかしらね」

ICPO
ざわ…ざわ…
モブ共「FBIガーCIAガー」
モブ「こうなったらまたLに解決してもらうしかありませんな」
松田「局長、なんですLって？」
総一郎「一応探偵、といえばいいのか、ともかく、この世界の切り札のような存在だ」

7 ：以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします：2015/02/17(火) 16:26:14.64 ID:is58TA+sp.net

L「皆さん、キラはアメリカ人である可能性がある…が犯罪件数の多いのもアメリカですからね。他の国の人間である可能性もある」
松田「どういう事？」
L「全世界に生中継を行います」
松田「いや答えになってない…」

夜神宅
月「さて今日もニュースのチェッk」
TV「番組の途中ですが、ICPOから全世界同時生中継をお送りします」
ヌ「(全世界同時…？)」
テイラー「私は俗に言われるキラを追う探偵、リンド・L・テイラーです」
月「な、なんだこいつ？」
テイラー「キラ、お前がどのような考えでこのような事をしているかは大体想像がつく。しかしお前がしている事は…悪だ！」
月「僕が…悪だと？ふざけるな、僕は正義だ！誰もが理想とする世界を作り、新世界の神となる男だ！
　　そしてその僕に逆らう者…それこそが悪だ。
　　間抜けすぎるぜL…もう少し賢ければ、もっと面白くなったかも知れないのに…」
ヌ「……間抜けなのは、あなたの方じゃなくって？」
月「何っ！？」

8 ：以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします：2015/02/17(火) 16:32:44.69 ID:is58TA+sp.net

月「どういう事だ、ヌ！？」
ヌ「おかしいとは思わない？地球上には時差があって、今深夜で寝ている人間だっているのに、『全世界同時』なんてありえるかしら？」
月「あっ………つまりこれはLの罠で、時間差で世界の各地域に流しているという事か…
　　危ない所だったよ。ヌお前頭いいな」

L「時間差攻撃にも引っかからなかったか…これが駄目となると、どうすれば…」

その後、結局夜神月は特定される事なくキラとして裁いていき数十年後には悪人の一切いない世界に変わったのであった。

リューク「う〜ん…人間って、つまらなっ」



完

9 ：以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします：2015/02/17(火) 16:35:49.66 ID:vLbL8H7G0.net

評価