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怖い話や心霊写真見てメンタル鍛えようず

1 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/03/23(月) 01:48:07.80 ID:7z0yZDL5a.net
動画もおk

2 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/03/23(月) 01:48:51.65 ID:+BVJSUlS0.net
はようp

3 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/03/23(月) 01:49:20.65 ID:7z0yZDL5a.net
じゃあウォーミングアップにこれ
http://m.youtube.com/watch?v=vW8vS6tvMCE

4 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/03/23(月) 01:49:52.08 ID:ycA0cuwM0.net
アフィカス消えて欲しい

5 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/03/23(月) 01:49:52.19 ID:r0OsLgb7p.net
||||||||||||||||||||||シ''''""" ........          ..;;illl||||||llii;;,,...   |||||||||||||||||||||
||||||||||||||||||||'" .,,;il||||||||||||lli,.        '""""" ""''ミii,..   ||||||||||||||||||||
|||||||||||||||||||| .,;il|i'""                ..,,,,,,.      il|||||||||||||||||||
|||||||||||||||||||i   .,,,;iツiii''"''''ミi;,.        .,;ilツ'.;ニ;..''' ''ミi,.  il||||||||||||||||||||
|||||||||||||||||||l'  ;'"".;il||||||||ミi;."';,,.    .,;ill|'" .,;l||||||||||ミ;,. "'  i|||||||||||||||||||||
|||||||||||||||||||i  i|' .l||||||||||||ミi; "'   .,i'"   'i||||||||||||lツ' i  il|||||||||||||||||||||
|||||||||||||||||||i  'i|ミ;,.'ミi|||||||ツ".,;iil|i'   "''il|l;;,,.. 'ミl||||||lツ..,il|l'  i||||||||||||||||||||
|||||||||||||||||||"  "''iillll|||llllツ''"""       "''ミiill|||||llllツl''"  i||||||||||||||||||||
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     "il||||||||||i;;,     "'i||l;i;;,..,,,,,....,,,,;i;;,,iiiツ'",      .,;il||||||||ツ

6 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/03/23(月) 01:50:50.12 ID:7z0yZDL5a.net
>>5
イイネ
もっともっと

7 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/03/23(月) 01:51:31.26 ID:sRLnsNkx0.net
トイレ行けなくなるんで勘弁してください

8 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/03/23(月) 01:52:22.38 ID:WKfFs6820.net
http://i.imgur.com/RhJajGG.jpg

9 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/03/23(月) 02:01:41.07 ID:nb9SjVEId.net
漏れにはちょっと変な趣味があった。
その趣味って言うのが、夜中になると家の屋上に出てそこから双眼鏡で自分の住んでいる街を観察すること。
いつもとは違う、静まり返った街を観察するのが楽しい。
遠くに見えるおおきな給水タンクとか、
酔っ払いを乗せて坂道を登っていくタクシーとか、
ぽつんと佇むまぶしい自動販売機なんかを見ていると妙にワクワクしてくる。

漏れの家の西側には長い坂道があって、それがまっすぐ漏れの家の方に向って下ってくる。
だから屋上から西側に目をやれば、その坂道の全体を正面から視界に納めることができるようになってるわけね。
その坂道の脇に設置されてる自動販売機を双眼鏡で見ながら「あ、大きな蛾が飛んでるな〜」なんて思っていたら、
坂道の一番上のほうから物凄い勢いで下ってくる奴がいた。
「なんだ?」と思って双眼鏡で見てみたら全裸でガリガリに痩せた子供みたいな奴が、
満面の笑みを浮かべながらこっちに手を振りつつ、猛スピードで走ってくる。
奴はあきらかにこっちの存在に気付いているし、漏れと目も合いっぱなし。
ちょっとの間、あっけに取られて呆然と眺めていたけど、
なんだか凄くヤバイことになりそうな気がして、急いで階段を下りて家の中に逃げ込んだ。

10 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/03/23(月) 02:02:16.35 ID:nb9SjVEId.net
ドアを閉めて、鍵をかけて「うわーどうしようどうしよう、なんだよあれ!!」って怯えていたら、
ズダダダダダダッって屋上への階段を上る音が。明らかに漏れを探してる。
「凄いやばいことになっちゃったよ、どうしよう、まじで、なんだよあれ」って心の中でつぶやきながら、
声を潜めて物音を立てないように、リビングの真中でアイロン(武器)を両手で握って構えてた。
しばらくしたら、今度は階段をズダダダダッって下りる音。
もう、バカになりそうなくらいガタガタ震えていたら、
ドアをダンダンダンダンダンダン!!って叩いて、チャイムをピンポンピンポン!ピポポン!ピポン!!と鳴らしてくる。
「ウッ、ンーッ!ウッ、ンーッ!」って感じで、奴のうめき声も聴こえる。
心臓が一瞬とまって、物凄い勢い脈打ち始めた。
さらにガクガク震えながら息を潜めていると、
数十秒くらいでノックもチャイムもうめき声止んで、元の静かな状態に……。
それでも当然、緊張が解けるわけがなく、日が昇るまでアイロンを構えて硬直していた。
あいつはいったい何者だったんだ。
もう二度と夜中に双眼鏡なんか覗かない。

11 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/03/23(月) 02:13:26.73 ID:nb9SjVEId.net
会社の同僚が亡くなった。
フリークライミングが趣味のKという奴で、俺とすごく仲がよくて
家族ぐるみ(俺の方は独身だが)での付き合いがあった。

Kのフリークライミングへの入れ込み方は本格的で
休みがあればあっちの山、こっちの崖へと常に出かけていた。

亡くなる半年くらい前だったか、急にKが俺に頼みがあるといって話してきた。
「なあ、俺がもし死んだときのために、ビデオを撮っておいてほしいんだ」

趣味が趣味だけに、いつ命を落とすかもしれないので、あらかじめ
ビデオメッセージを撮っておいて、万が一の際にはそれを家族に見せてほしい、
ということだった。俺はそんなに危険なら家族もいるんだから辞めろと
いったが、クライミングをやめることだけは絶対に考えられないとKは
きっぱり言った。いかにもKらしいなと思った俺は撮影を引き受けた。

Kの家で撮影したらバレるので、俺の部屋で撮ることになった。
白い壁をバックに、ソファーに座ったKが喋り始める

12 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/03/23(月) 02:14:22.80 ID:5BK+kFyJ0.net
>>11
この話すき

13 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/03/23(月) 02:14:31.73 ID:nb9SjVEId.net
「えー、Kです。このビデオを見てるということは、僕は死んで
しまったということになります。○○(奥さんの名前)、××(娘の名前)、
今まで本当にありがとう。僕の勝手な趣味で、みんなに迷惑をかけて
本当に申し訳ないと思っています。僕を育ててくれたお父さん、お母さん、
それに友人のみんな、僕が死んで悲しんでるかもしれませんが、
どうか悲しまないでください。僕は天国で楽しくやっています。
皆さんと会えないことは残念ですが、天国から見守っています。
××(娘の名前)、お父さんはずっとお空の上から見ています。
だから泣かないで、笑って見送ってください。ではさようなら」

もちろんこれを撮ったときKは生きていたわけだが、それから半年後
本当にKは死んでしまった。クライミング中の滑落による事故死で、
クライミング仲間によると、通常、もし落ちた場合でも大丈夫なように
下には安全マットを敷いて登るのだが、このときは、その落下予想地点
から大きく外れて落下したために事故を防ぎきれなかったのだそうだ。

通夜、告別式ともに悲壮なものだった。
泣き叫ぶKの奥さんと娘。俺も信じられない思いだった。まさかあのKが。

14 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/03/23(月) 02:16:12.88 ID:t+vjr4tI0.net
http://i.imgur.com/tpgh3Ls.jpg

15 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/03/23(月) 02:16:22.13 ID:nb9SjVEId.net
一週間が過ぎたときに、俺は例のビデオをKの家族に
見せることにした。さすがに落ち着きを取り戻していたKの家族は
俺がKのメッセージビデオがあるといったら是非見せて欲しいと言って来たので
ちょうど初七日の法要があるときに、親族の前で見せることになった。

俺がDVDを取り出した時点で、すでに泣き始める親族。
「これも供養になりますから、是非見てあげてください」とDVDをセットし、
再生した。

ヴーーーという音とともに、真っ暗な画面が10秒ほど続く。
あれ?撮影に失敗していたのか?と思った瞬間、真っ暗な中に
突然Kの姿が浮かび上がり、喋り始めた。
あれ、俺の部屋で撮ったはずなんだが、こんなに暗かったか?

「えー、Kです。このビデオを・・るということは、僕は・・んで
しまっ・・いう・・ります。○○(奥さんの名前)、××(娘の名前)、
今まで本・・ありが・・・」

Kが喋る声に混ざって、さっきからずっと鳴り続けている
ヴーーーーーーという雑音がひどくて声が聞き取りにくい。

16 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/03/23(月) 02:17:28.75 ID:nb9SjVEId.net
「僕を育ててくれたお父さん、お母さん、
それに友人のみんな、僕が死んで悲しんでるかもしれませんが、
どうか悲しまないでください。僕はズヴァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
アアアアアアアアアアアアア××(娘の名前)、お父さん死んじゃっヴァアアアアアアア
アアアアアア死にたくない!死にズヴァアアアアアアアにたくないよおおおおヴヴァアア
アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア、ザッ」

背筋が凍った。
最後の方は雑音でほとんど聞き取れなかったが、Kの台詞は明らかに撮影時と違う
断末魔の叫びのような言葉に変わり、最後Kが喋り終わるときに
暗闇の端から何かがKの腕を掴んで引っ張っていくのがはっきりと見えた。

これを見た親族は泣き叫び、Kの奥さんはなんて物を見せるんだと俺に掴みかかり、
Kの父親は俺を殴りつけた。奥さんの弟が、K兄さんはいたずらで
こういうものを撮るような人じゃないとなだめてくれたおかげで
その場は収まったが、俺は土下座をして、すぐにこのDVDは処分しますと
いってみんなに謝った。

17 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/03/23(月) 02:18:06.95 ID:nb9SjVEId.net
翌日、DVDを近所の寺に持っていったら、処分をお願いしますという前に
住職がDVDの入った紙袋を見るや否や「あ、それはうちでは無理です」と。
代わりに、ここなら浄霊してくれるという場所を教えてもらい、行ったが
そこでも「えらいとんでもないものを持ってきたね」と言われた。

そこの神主(霊媒師?)によると、Kはビデオを撮った時点で完全に地獄に
引っ張り込まれており、何で半年永らえたのかわからない、本来なら
あの直後に事故にあって死んでたはずだと言われた。

18 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/03/23(月) 02:19:06.94 ID:nb9SjVEId.net
>>12
まさにゾッとするな

19 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/03/23(月) 02:20:04.95 ID:N6+i9UMOM.net
>>17
これで完結?

20 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/03/23(月) 02:23:09.65 ID:mVYVpw3Od.net
仏教に浄霊って概念あるの?
こんなこと言ったらつまらんやつかもしれんが
最後の下りでグッと嘘っぽくなった

21 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/03/23(月) 02:26:18.24 ID:GAlmpdPQ0.net
>>17
遺族に見せる前に自分で見るだろ

22 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/03/23(月) 02:30:41.74 ID:nb9SjVEId.net
一週間前の話。
娘を連れて、ドライブに行った。
なんてことない山道を進んでいって、途中のドライブインで飯食って。
で、娘を脅かそうと思って舗装されてない脇道に入り込んだ。

娘の制止が逆に面白くって、どんどん進んでいったんだ。
そしたら、急にエンジンが停まってしまった。

山奥だからケータイもつながらないし、車の知識もないから
娘と途方に暮れてしまった。飯食ったドライブインも歩いたら何時間かかるか。
で、しょうがないからその日は車中泊して、次の日の朝から歩いてドライブイン
行くことにしたんだ。

車内で寒さをしのいでるうち、夜になった。
夜の山って何も音がしないのな。たまに風が吹いて木がザワザワ言うぐらいで。

で、どんどん時間が過ぎてって、娘は助手席で寝てしまった。
俺も寝るか、と思って目を閉じてたら、何か聞こえてきた。

今思い出しても気味悪い、声だか音だかわからん感じで

「テン(ケン?)・・・ソウ・・・メツ・・・」って何度も繰り返してるんだ。

最初は聞き間違いだと思い込もうとして目を閉じたままにしてたんだけど、
音がどんどん近づいてきてる気がして、たまらなくなって目を開けたんだ。

23 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/03/23(月) 02:31:42.33 ID:nb9SjVEId.net
そしたら、白いのっぺりした何かが、めちゃくちゃな動きをしながら車に近づいて
くるのが見えた。形は「ウルトラマン」のジャミラみたいな、頭がないシルエットで
足は一本に見えた。そいつが、例えるなら「ケンケンしながら両手をめちゃくちゃに
振り回して身体全体をぶれさせながら」向かってくる。

めちゃくちゃ怖くて、叫びそうになったけど、なぜかそのときは
「隣で寝てる娘がおきないように」って変なとこに気が回って、叫ぶことも逃げることも
できないでいた。

そいつはどんどん車に近づいてきたんだけど、どうも車の脇を通り過ぎていくようだった。
通り過ぎる間も、「テン・・・ソウ・・・メツ・・・」って音がずっと聞こえてた。

音が遠ざかっていって、後ろを振り返ってもそいつの姿が見えなかったから、ほっとして
娘の方を向き直ったら、そいつが助手席の窓の外にいた。
近くでみたら、頭がないと思ってたのに胸のあたりに顔がついてる。思い出したくもない
恐ろしい顔でニタニタ笑ってる。

俺は怖いを通り越して、娘に近づかれたって怒りが沸いてきて、「この野郎!!」って
叫んだんだ。
叫んだとたん、そいつは消えて、娘が跳ね起きた。

俺の怒鳴り声にびっくりして起きたのかと思って娘にあやまろうと思ったら、娘が
「はいれたはいれたはいれたはいれたはいれたはいれたはいれたはいれたはいれた」
ってぶつぶつ言ってる。

24 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/03/23(月) 02:32:36.13 ID:nb9SjVEId.net
やばいと思って、何とかこの場を離れようとエンジンをダメ元でかけてみた。そしたら
かかった。急いで来た道を戻っていった。娘はとなりでまだつぶやいている。

早く人がいるとこに行きたくて、車を飛ばした。ようやく街の明かりが見えてきて、
ちょっと安心したが、娘のつぶやきが「はいれたはいれた」から「テン・・ソウ・・メツ・・」に
いつの間にか変わってて、顔も娘の顔じゃないみたいになってた。

家に帰るにも娘がこんな状態じゃ、って思って、目についた寺に駆け込んだ。
夜中だったが、寺の隣の住職が住んでるとこ?には明かりがついてて、娘を引きずりながら
チャイムを押した。

住職らしき人が出てきて娘を見るなり、俺に向かって「何をやった!」って言ってきた。
山に入って、変な奴を見たことを言うと、残念そうな顔をして、気休めにしかならないだろうが、
と言いながらお経をあげて娘の肩と背中をバンバン叩き出した。

住職が泊まってけというので、娘が心配だったこともあって、泊めてもらうことにした。
娘は「ヤマノケ」(住職はそう呼んでた)に憑かれたらしく、49日経ってもこの状態が続くなら
一生このまま、正気に戻ることはないらしい。住職はそうならないように、娘を預かって、
何とかヤマノケを追い出す努力はしてみると言ってくれた。妻にも俺と住職から電話して、
なんとか信じてもらった。住職が言うには、あのまま家に帰っていたら、妻にもヤマノケが
憑いてしまっただろうと。ヤマノケは女に憑くらしく、完全にヤマノケを抜くまでは、妻も
娘に会えないらしい。

一週間たったが、娘はまだ住職のとこにいる。毎日様子を見に行ってるが、もう娘じゃないみたいだ。
ニタニタ笑って、なんともいえない目つきで俺を見てくる。
早くもとの娘に戻って欲しい。

遊び半分で山には行くな。

25 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/03/23(月) 02:43:05.14 ID:mVYVpw3Od.net
住職万能すぎるわw

読みものとして面白いからもっとたのむは

26 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/03/23(月) 02:44:34.94 ID:nb9SjVEId.net
俺は原付に乗って買い物に出かけた
普段どうり国道を走っていると
真っ赤なワンピースを着た綺麗な女性が眼に映った
お、綺麗な人だな、そう思った瞬間
俺は対向車線から来たトラックに撥ねられた
柔道を習っていた俺はとっさの瞬間受身をとる事ができたため
両足を骨折する重傷ですんだ。

それから半年たったある日友人のKが同じくトラックに撥ねられた
直ぐに病院に駆けつけたが、Kに意識は無くその後死亡した
その場で救助に当たった人の話によるとKは
「赤いワンピースを見てついよそ見しちまった・・・」
と呟いていたという
俺は驚いた。

アレは死神なんじゃないか?
俺がそう思っている頃またあそこで事故が合った
話を聞いてみるとひき逃げらしかった
この辺りは見通しがいいにも拘らずそういう事故が多いらしい
俺はあの赤いワンピースの女が死神だと確信した

27 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/03/23(月) 02:45:20.35 ID:nb9SjVEId.net
数日後俺はバイトの先輩Tさんの車に乗ってその道を走っていた
Tさんは実家が寺で非常に霊感が強いらしく、俺は死神の話をしてみた。
「ふーん」っと素っ気なく聞いていたTさん
だが少し走ってからTさんが突然
「あの女か!」と叫んだ。

見ると確かにあの赤いワンピースを着た女が道を歩いている!!
「そうです!あの女です!!」
俺が叫ぶと「そうじゃない!あっち事だ!!」と正面を指すT先輩

見ると顔の抉れた女が対向車線を走るトラックの方向を狂わそうと、
車体飛び移っている所だった!
「ハンドル頼んだぜ・・・」
Tさんはそう呟くと車の窓から上半身を外に出し、狙いを定め
「破ぁーーーーー!!」と叫んだ
するとTさんの両手から青白い光弾が飛びだし、女の霊を吹き飛ばした
「これで安心だな・・・」そう呟いて片手でタバコに火をつけるTさん。
寺生まれってスゲェ・・・その時初めてそう思った。

28 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/03/23(月) 02:47:03.58 ID:U4bk9BIH0.net
Tさんシリーズ好き

29 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/03/23(月) 02:49:06.81 ID:KNNlxAGh0.net
Tさんが来ると安心感が違うな

30 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/03/23(月) 02:49:18.88 ID:mVYVpw3Od.net
寺関係強すぎワロタw

31 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/03/23(月) 02:56:04.73 ID:nb9SjVEId.net
今私が住んでいる場所は特に曰くも無く、昔から我が家系が住んでいる土地なので
この家に住んでいれば恐怖体験は自分には起こらないと思っていました。
でもここ最近ですが、リビングにいると昼夜を問わず、 女性の低い声で鼻歌が聴こえてきます。
「ん〜…ん〜ん〜…」
最初はよ〜く耳をすまさなければ気づかないほどに遠くから聴こえてくるのですが、
放っておくとどんどん近づいてきます。
「ん〜…ん〜ん〜…」
それでも放っておくと、意識を集中しなくても聴こえるほどに近づいてきます
「ん〜…ん〜ん〜…」
なので私は、その声に気づいたらいつも般若心経の最後の部分を
繰り返し唱えるようにしています。(これしか知らないもので……)
とにかく般若心経の「ぎゃーていぎゃーてい」のくだりを唱え続けると、
声はだんだん遠ざかっていきます。
このリビングではテレビにも集中できません。
声が聴こえ始めるのは完全に不定期ですし、早く声に気づいて般若心経を唱え始めなければ、時としてそれは部屋にまで入ってきます。
「ん〜…ん〜ん〜…」

そういえばこの前、大好きなバンドのニューアルバムが発売されました。
発売日を楽しみにしていたので、お店で買った時はもうテンション↑↑
さっそく家に帰ってヘッドフォンで聴いて、一通り聴き終え、よかったな〜と余韻に浸りながらヘッドフォンを取ったら

「んーーーーーーーーーーーーーーーー」

32 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/03/23(月) 02:58:12.53 ID:t2TJWPYi0.net
ヤマノケが想像できなくて画像探したらわかった
こういうやつか↓
http://livedoor.blogimg.jp/himihisagi/imgs/9/1/91e96061.jpg

33 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/03/23(月) 03:10:00.29 ID:mVYVpw3Od.net
>>32かわいいじゃん

34 :節子それはアリクイや:2015/03/23(月) 03:27:39.76 ID:nb9SjVEId.net
親父の実家は自宅から車で二時間弱くらいのところにある。

農家なんだけど、何かそういった雰囲気が好きで、高校になってバイクに乗るようになると、
夏休みとか冬休みなんかにはよく一人で遊びに行ってた。
じいちゃんとばあちゃんも「よく来てくれた」と喜んで迎えてくれたしね。
でも、最後に行ったのが高校三年にあがる直前だから、もう十年以上も行っていないことになる。

決して「行かなかった」んじゃなくて「行けなかった」んだけど、その訳はこんなことだ。

春休みに入ったばかりのこと、いい天気に誘われてじいちゃんの家にバイクで行った。

まだ寒かったけど、広縁はぽかぽかと気持ちよく、そこでしばらく寛いでいた。
そうしたら、
「ぽぽ、ぽぽっぽ、ぽ、ぽっ…」
と変な音が聞こえてきた。機械的な音じゃなくて、人が発してるような感じがした。
それも濁音とも半濁音とも、どちらにも取れるような感じだった。

何だろうと思っていると、庭の生垣の上に帽子があるのを見つけた。
生垣の上に置いてあったわけじゃない。
帽子はそのまま横に移動し、垣根の切れ目まで来ると、一人女性が見えた。
まあ、帽子はその女性が被っていたわけだ。
女性は白っぽいワンピースを着ていた。

でも生垣の高さは二メートルくらいある。
その生垣から頭を出せるってどれだけ背の高い女なんだ…
驚いていると、女はまた移動して視界から消えた。帽子も消えていた。
また、いつのまにか「ぽぽぽ」という音も無くなっていた。

そのときは、もともと背が高い女が超厚底のブーツを履いていたか、
踵の高い靴を履いた背の高い男が女装したかくらいにしか思わなかった。

35 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/03/23(月) 03:28:40.50 ID:z7WfyEvS0.net
>>34
怖すぎだろ…


哲学ニュースさん赤色でお願いします

36 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/03/23(月) 03:32:38.96 ID:nb9SjVEId.net
居間でお茶を飲みながら、じいちゃんとばあちゃんにさっきのことを話した。
「さっき、大きな女を見たよ。男が女装してたのかなあ」
と言っても「へぇ〜」くらいしか言わなかったけど、
「垣根より背が高かった。帽子を被っていて『ぽぽぽ』とか変な声出してたし」
と言ったとたん、二人の動きが止ったんだよね。いや、本当にぴたりと止った。
その後、「いつ見た」「どこで見た」「垣根よりどのくらい高かった」
と、じいちゃんが怒ったような顔で質問を浴びせてきた。

じいちゃんの気迫に押されながらもそれに答えると、急に黙り込んで廊下にある電話まで行き、どこかに電話をかけだした。
引き戸が閉じられていたため、何を話しているのかは良く分からなかった。
ばあちゃんは心なしか震えているように見えた。

じいちゃんは電話を終えたのか、戻ってくると、
「今日は泊まっていけ。いや、今日は帰すわけには行かなくなった」と言った。

――何かとんでもなく悪いことをしてしまったんだろうか。

と必死に考えたが、何も思い当たらない。
あの女だって、自分から見に行ったわけじゃなく、あちらから現れたわけだし。
そして、「ばあさん、後頼む。俺はKさんを迎えに行って来る」
と言い残し、軽トラックでどこかに出かけて行った。

37 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/03/23(月) 03:34:04.96 ID:nb9SjVEId.net
ばあちゃんに恐る恐る尋ねてみると、
「八尺様に魅入られてしまったようだよ。じいちゃんが何とかしてくれる。」
「何にも心配しなくていいから」と震えた声で言った。
それからばあちゃんは、じいちゃんが戻って来るまでぽつりぽつりと話してくれた。

この辺りには「八尺様」という厄介なものがいる。
八尺様は大きな女の姿をしている。
名前の通り八尺ほどの背丈があり、
「ぼぼぼぼ」と男のような声で変な笑い方をする。
人によって、喪服を着た若い女だったり、留袖の老婆だったり、
野良着姿の年増だったりと見え方が違うが、
女性で異常に背が高いことと頭に何か載せていること、それに気味悪い笑い声は共通している。

昔、旅人に憑いて来たという噂もあるが、定かではない。
この地区(今は○市の一部であるが、昔は×村、今で言う「大字」にあたる区分)に
地蔵によって封印されていて、よそへは行くことが無い。
八尺様に魅入られると、数日のうちに取り殺されてしまう。

最後に八尺様の被害が出たのは十五年ほど前。

これは後から聞いたことではあるが、地蔵によって封印されているというのは、
八尺様がよそへ移動できる道というのは理由は分からないが限られていて、
その道の村境に地蔵を祀ったそうだ。八尺様の移動を防ぐためだが、
それは東西南北の境界に全部で四ヶ所あるらしい。

38 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/03/23(月) 03:36:19.54 ID:nb9SjVEId.net
もっとも、何でそんなものを留めておくことになったかというと、周辺の村と何らかの協定があったらしい。
例えば水利権を優先するとか。

八尺様の被害は数年から十数年に一度くらいなので、
昔の人はそこそこ有利な協定を結べれば良しと思ったのだろうか。

そんなことを聞いても、全然リアルに思えなかった。当然だよね。
そのうち、じいちゃんが一人の老婆を連れて戻ってきた。

「えらいことになったのう。今はこれを持ってなさい」

Kさんという老婆はそう言って、お札をくれた。
それから、じいちゃんと一緒に二階へ上がり、何やらやっていた。
ばあちゃんはそのまま一緒にいて、トイレに行くときも付いてきて、
トイレのドアを完全に閉めさせてくれなかった。

ここにきてはじめて、「なんだかヤバイんじゃ…」と思うようになってきた。

しばらくして二階に上がらされ、一室に入れられた。

そこは窓が全部新聞紙で目張りされ、その上にお札が貼られており、
四隅には盛塩が置かれていた。
また、木でできた箱状のものがあり
(祭壇などと呼べるものではない)、
その上に小さな仏像が乗っていた。
あと、どこから持ってきたのか「おまる」が二つも用意されていた。
これで用を済ませろってことか・・・

39 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/03/23(月) 03:38:23.55 ID:nb9SjVEId.net
「もうすぐ日が暮れる。いいか、明日の朝までここから出てはいかん。
俺もばあさんもな、お前を呼ぶこともなければ、お前に話しかけることもない。
そうだな、明日朝の七時になるまでは絶対ここから出るな。
七時になったらお前から出ろ。家には連絡しておく」

と、じいちゃんが真顔で言うものだから、黙って頷く以外なかった。

「今言われたことは良く守りなさい。お札も肌身離さずな。
何かおきたら仏様の前でお願いしなさい」

とKさんにも言われた。
テレビは見てもいいと言われていたので点けたが、
見ていても上の空で気も紛れない。
部屋に閉じ込められるときにばあちゃんがくれた
おにぎりやお菓子も食べる気が全くおこらず、
放置したまま布団に包まってひたすらガクブルしていた。

そんな状態でもいつのまにか眠っていたようで、
目が覚めたときには、何だか忘れたが深夜番組が映っていて、
自分の時計を見たら、午前一時すぎだった。
(この頃は携帯を持ってなかった)

40 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/03/23(月) 03:41:49.53 ID:nb9SjVEId.net
なんか嫌な時間に起きたなあなんて思っていると、
窓ガラスをコツコツと叩く音が聞こえた。

小石なんかをぶつけているんじゃなくて、
手で軽く叩くような音だったと思う。
風のせいでそんな音がでているのか、誰かが本当に叩いているのかは判断がつかなかったが、
必死に風のせいだ、と思い込もうとした。

落ち着こうとお茶を一口飲んだが、やっぱり怖くて、
テレビの音を大きくして無理やりテレビを見ていた。
そんなとき、じいちゃんの声が聞こえた。

「おーい、大丈夫か。怖けりゃ無理せんでいいぞ」

思わずドアに近づいたが、じいちゃんの言葉をすぐに思い出した。
また声がする。

「どうした、こっちに来てもええぞ」

じいちゃんの声に限りなく似ているけど、あれはじいちゃんの声じゃない。
どうしてか分からんけど、そんな気がして、そしてそう思ったと同時に全身に鳥肌が立った。

ふと、隅の盛り塩を見ると、それは上のほうが黒く変色していた。
一目散に仏像の前に座ると、
お札を握り締め「助けてください」と必死にお祈りをはじめた。

41 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/03/23(月) 03:45:25.93 ID:nb9SjVEId.net
そのとき、

「ぽぽっぽ、ぽ、ぽぽ…」

あの声が聞こえ、窓ガラスがトントン、トントンと鳴り出した。
そこまで背が高くないことは分かっていたが、
アレが下から手を伸ばして窓ガラスを叩いている光景が浮かんで仕方が無かった。
もうできることは、仏像に祈ることだけだった。

とてつもなく長い一夜に感じたが、それでも朝は来るもので、つけっぱなしのテレビがいつの間にか朝のニュースをやっていた。

画面隅に表示される時間は確か七時十三分となっていた。
ガラスを叩く音も、あの声も気づかないうちに止んでいた。
どうやら眠ってしまったか気を失ってしまったかしたらしい。
盛り塩はさらに黒く変色していた。

念のため、自分の時計を見たところはぼ同じ時刻だったので、
恐る恐るドアを開けると、そこには心配そうな顔をしたばあちゃんとKさんがいた。
ばあちゃんが、よかった、よかったと涙を流してくれた。
下に降りると、親父も来ていた。

じいちゃんが外から顔を出して「早く車に乗れ」と促し、庭に出てみると、どこから持ってきたのか、ワンボックスのバンが一台あった。
そして、庭に何人かの男たちがいた。

ワンボックスは九人乗りで、中列の真ん中に座らされ助手席にKさんが座り、庭にいた男たちもすべて乗り込んだ。

42 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/03/23(月) 03:48:06.63 ID:FNzWqu1w0.net
http://i.imgur.com/o1G0h8p.jpg

43 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/03/23(月) 03:49:41.33 ID:nb9SjVEId.net
全部で九人が乗り込んでおり、八方すべてを囲まれた形になった。


「大変なことになったな。
気になるかもしれないが、これからは目を閉じて下を向いていろ。俺たちには何も見えんが、
お前には見えてしまうだろうからな。いいと言うまで我慢して目を開けるなよ」

右隣に座った五十歳くらいのオジさんがそう言った。
そして、じいちゃんの運転する軽トラが先頭、次が自分が乗っているバン、後に親父が運転する乗用車という車列で走り出した。

車列はかなりゆっくりとしたスピードで進んだ。
おそらく二十キロも出ていなかったんじゃあるまいか。
間もなくKさんが、「ここがふんばりどころだ」と呟くと、
何やら念仏のようなものを唱え始めた。

「ぽっぽぽ、ぽ、ぽっ、ぽぽぽ…」

またあの声が聞こえてきた。
Kさんからもらったお札を握り締め、言われたとおりに目を閉じ、
下を向いていたが、なぜか薄目をあけて外を少しだけ見てしまった。

44 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/03/23(月) 03:53:50.95 ID:pZM8scFc0.net
https://www.youtube.com/watch?v=MkD_T5ga8vA

45 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/03/23(月) 03:59:50.15 ID:nb9SjVEId.net
目に入ったのは白っぽいワンピース。それが車に合わせ移動していた。
あの大股で付いてきているのか。
頭はウインドウの外にあって見えない。しかし、車内を覗き込もうとしたのか、
頭を下げる仕草を始めた。

無意識に「ヒッ」と声を出す。
「見るな」と隣が声を荒げる。

慌てて目をぎゅっとつぶり、さらに強くお札を握り締めた。


コツ、コツ、コツ
ガラスを叩く音が始まる。

周りに乗っている人も短く「エッ」とか「ンン」とか声を出す。
アレは見えなくても、声は聞こえなくても、音は聞こえてしまうようだ。
Kさんの念仏に力が入る。
どさっと音を立てて、俺に誰かがもたれかかった。驚きのあまり声を漏らすと、車は少しスピ
ードをあげた。
まわりからくぐもった声が響き、そのたびにガラスを叩く音が大きくなる。
ふいに、Kさんの念仏が聞こえなくなった。
車内を、走行音だけが静かに響いた。
それが十秒ほど続いた。

46 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/03/23(月) 04:01:32.14 ID:nb9SjVEId.net
終わったのかと、ため息をつきそうになった瞬間、
「まだ目を開けるなッ!」
と男の怒鳴り声が届く。この車内じゃない、声は窓から響いた。
その瞬間、

「ぽぽ、ぽ、ぽっぽぽぽぽ」

と、真横からあの音が聞こえる。
隣にいる。
全身の鳥肌が総立ちし、喉がカラカラになる。
そして、冷たい何かが、俺の右頬に触れた瞬間、
「もってくれよ……。破ぁーーーーーーーーーーーーーーーッ!!」
という絶叫が響いた。
続いて、目を瞑っていても目蓋を通して青白い光が入り込んできた。
それは暖かい光で、お湯のように全身を包んでくる。

だけど、「ぽ、ぽ、ぽ、ぽ、ぽ」

という音は消えない。むしろ強まっていく。耳から響いていたはずの言葉は、
頭の中から聞こえてくるようになっていた。
さらに、この暖かい光の中で、俺の頬だけは異様に冷たかった。
そのままどこかへ連れて行かれるんじゃないかと諦めかけた瞬間、光が消えた。
「抜けた」
と、息も絶え絶えにKさんは声を上げた。

そして、やっと車は止まると俺は眼を開くことを許された。
なんと、俺の周りにいた人達は全員気絶していて、運転手とKさんだけはギリギリ意識を保っているような状況だった。
Kさんが「お札見せてみな」と近寄ってくる。
無意識に握り締めていたお札を見ると、全体が黒っぽく変色し、
焼け焦げた炭のように崩れてしまった。

47 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/03/23(月) 04:02:18.55 ID:nb9SjVEId.net
気絶した人達は急いでじいちゃんのトラックへ乗せると、すぐに走り去ってしまう。
親父曰く、近くのお寺で様子を見るらしい。
広いところで車を降りると、俺は親父の車に移された。
そこには、一人の男が座っていた。爽やかな印象を持たせる青年だったけど、
酷く疲れているようだった。
「あの人は?」と聞くと、「彼は寺生まれのTさんだ」と親父が答えた。
なんでも人知を超えた霊力を持っているらしく、
今回俺を守るために協力してくれたんだと。
礼を言うと、Tさんは首を横に振り、「すまない」と呟いた。
「俺の力では、あれが精一杯だった」荒い息を零しながら、
Tさんは項垂れてしまった。助かりましたと言ったら、
「あんたの頬にアイツは印をつけた」と俺の頬を指差した。
そう言われて右頬を触ると、その場所だけ氷を押し付けていたかのように冷たい。
Tさん曰く、あと少しでも遅れていたら、俺はこの世にはいなかったらしい。
「絶対に、この地区には近寄るな」
帰りの車の中、Tさんは俺にずっとそう言っていた。
Tさんと別れる時、彼は小さいお守りを俺に渡してくれた。
「そのお守りは絶対に手放すな。それと、もし次に何かあったなら、俺に連絡しろ」
有無を言わさぬ声で、Tさんは言い、俺は頷くしかなかった。

その後は親父と二人で自宅へ戻った。
バイクは後日じいちゃんと近所の人が届けてくれた。
親父も八尺様のことは知っていたようで、子供の頃、友達の一人が魅入られ
て命を落としたということを話してくれた。
魅入られたため、他の土地へ移った人も知っているという。

48 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/03/23(月) 04:03:41.33 ID:L/l9qeYg0.net
うち寺だけど
そういう除霊みたいな事出切る寺なんて日本中どこにも無いよ

坊主の学校でもそんな授業ないし

49 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/03/23(月) 04:03:51.97 ID:nb9SjVEId.net
バンに乗った男たちは、すべてじいちゃんの一族に関係がある人で、
つまりは極々薄いんがらも自分と血縁関係にある人たちだそうだ。
前を走ったじいちゃん、後ろを走った親父も当然血のつながりはあるわけで、
少しでも八尺様の目をごまかして時間を稼ぐつもりだったという。
その間に、霊力の異常なTさんに何とかしてもらうつもりだったけど、
八尺様の力は予想以上で、あと少しで俺は連れ去られるところだったらしい。

そして、先に書いたようなことを説明され、もうあそこには行かないようにと
念を押された。

家に戻ってから、じいちゃんと電話で話したとき、あの夜に声をかけたかと聞
いたが、そんなことはしていないと断言された。
――やっぱりあれは…
と思ったら、改めて背筋が寒くなった。
ちなみに、寺生まれのTさんの霊力は本当に凄まじく、
俺が八尺様に魅入られた時には、既にこっちに向かっていたらしい。
だから、あんなにも早く駆けつけることが出来た。
でもそんな彼でも八尺様を退治することは出来なかった。

八尺様の被害には成人前の若い人間、それも子供が遭うことが多いということ
だ。まだ子供や若年の人間が極度の不安な状態にあるとき、身内の声であのよ
うなことを言われれば、つい心を許してしまうのだろう。


それから十年経って、あのことも忘れがちになったとき、洒落にならない後日
談、いや、まだ終わっていないんだ。

50 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/03/23(月) 04:04:55.16 ID:nb9SjVEId.net
「八尺様を封じている地蔵様が誰かに壊されてしまった。それもお前の家に通
じる道のものが」

と、ばあちゃんから電話があった。
(じいちゃんは二年前に亡くなっていて、当然ながら葬式にも行かせてもらえ
なかった。じいちゃんも起き上がれなくなってからは絶対来させるなと言って
いたという)

ばあちゃんの電話を終えた俺は悪寒を感じ、
彼のお寺の番号を聞いていたのですぐさまTさんへ電話した。
だけど、電話に出た住職によると、Tさんは今外出中だという。
俺の名前を出すと、相手は何か知っているのか、簡単に携帯電話の番号を教えてくれた。
すぐに電話を繋ぐと、
「あぁ、わかっている。今、お前の家に向かっているところだ」
とTさんは答えた。
その声は、八尺様の恐怖に震えている俺が、さらに恐怖するほど、怖かった。
ふと、Tさんから貰ったお守り(テレビの横に飾ってある)を見ると、
糸が黒ずんで解け、ボロボロと崩れ落ちていく。
「俺が行くまで、家から出るなよ」
Tさんはそう言って、電話を切る。
その声には、ある種の決意が込められているような気がした。

寺生まれは、怖い。俺は玄関から響く懐かしい声を聞きながら、そう思った。「ぽぽぽ」

51 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/03/23(月) 04:06:03.60 ID:TkaLR1zCa.net
Tさんやめて

52 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/03/23(月) 04:08:49.35 ID:nb9SjVEId.net
ごめん本当は本家のコピペしてたけど途中で飽きた
>>44怖くて見れないけどなに?

53 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/03/23(月) 04:11:13.76 ID:yepOySkIa.net
>>44
俺が一番嫌だった動画

54 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/03/23(月) 04:14:34.27 ID:pZM8scFc0.net
https://www.youtube.com/watch?v=IFt_LN_cR7U
聞くと自殺したくなる呪われた歌
「暗い日曜日」

55 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/03/23(月) 04:29:44.35 ID:nb9SjVEId.net
ほーん
まぁ開かないけどね

56 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/03/23(月) 04:30:28.45 ID:Fj0U/67Rd.net
>>8
非常にグロテスク

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